貧乏やけど弓が上手い男の子が自分の境遇を不甲斐なく思ってる姿を健気に思ったフクロウの神様が
わざとその子に撃たれてあげた上に金銀のしずくを降らせてあげるっていうアイヌの詩があるんや
和田が月にその詩を教えてやって「第7師団には金のしずくは降らんな、皆懸命に戦ったのに」って遠い目をするんや
月は鶴の陰謀を念頭において「いつか報われますよ」なんて答えるけど和田は半信半疑で「そうか?」って苦笑や
鶴から命じられて和田を殺すときの月の脳裏にはその詩の光景が思い浮ぶんや
この人を撃ち殺したからには俺は何としても金のしずくを降らせなければならんという誓いや