新潟の名産品として知られる「笹団子」は、笹の葉に包んでスゲなどの紐で結んだ俵形のお団子のこと。
およそ500年前から新潟の中越・下越地方と福島県会津地方の一部で食べられており、笹には殺菌作用があることから戦国時代の携行保存食とされ「上杉謙信が携帯食にしていた」といわれている。
また、年貢米にならない欠けたくず米を美味しく食べるための知恵から生まれたものなど諸説ある。
昭和39年(1964年)に開催された新潟国体で土産として推薦され、そのことがきっかけで一躍有名となり、
米俵に似たかたちは米どころ新潟を思い起こさせた。
今ではあんを包んだ和菓子として食べられているが、
以前はきんぴらやおかかなど、家庭のおかずを入れて主食の役割を担っていたといわれている。
ハレの日は上米を使い小豆を入れた。
地域によっては、あん入りのものを「女団子」、あん以外のものが入ったものを「あえもん団子」、
きんぴら入りもしくは何も入っていないものを「男団子」と呼ぶ。