作劇の手法として、極端に言ってしまえば、物語の全てのキャラは主人公のために配置されるべきだと思うんです。

樺太で尾形を殺さなかったのは、アシㇼパに人を殺す覚悟がなかったから。

杉元と再会したことで杉元の大切さを再確認する。
杉元を守るためなら地獄へ行くと覚悟する。
その覚悟を見た杉元もアシㇼパと地獄行きの特等席へ乗る覚悟を決める。
だから、アシㇼパは命がけで権利書を取り戻すことができた。

尾形には、この流れを作るためのとても重要な役目があったと思います。