0477fusianasan
2023/11/22(水) 09:43:27.82まだナイフは右手にある。一か八か、捨て身の攻撃に出た。クマを防いでいた左脚の力を一気に抜いた。
勢いよく倒れ込んで来るクマののど元にナイフを突き立てた。
クマはナイフが突き刺さったまま、一瞬動きを止めた。「ウー」。
何度かうなり声を上げると、立ち上がった大原さんともう一人の隊員に飛びかかってきた。
2人は靴底でクマを押し返した。
10秒に満たない攻防。突然クマは後ずさりすると、向きを変えてゆっくりと登山道を下っていった。