ーー眩しい。

悟を初めて見た時の凪の感想はそれだった。
キラキラと輝く白銀の髪、きめ細やかな美しい肌、美しく整えられた鼻筋と唇。まるで神様が命を注いで作った人形のような精巧さだ。
そして何より凪を引き付けたのは、まるで光を放っているかのようなアースブルーの瞳だ。空より澄んでいて、海より深いその青は、じっと見ているだけで凪の心を落ち着かせた。

「アンタ誰?」
「僕は五条悟。君が凪誠士郎君だね?」

サトル、悟、五条悟。
たった今聞いたその名を、心の中で何度も繰り返す。
ーーなんて美しい響きなんだろう。
悟の姿が、その声が、凪の心を癒していくようだった。

こんな気持ちをレオから得られたことは一度もなかった。
何もかもが初めてだった悟との出会いが、初恋だったと気付くのは、まだ先の話。

……To be continued