「おっとそんなに見つめるな、こいつが頭もたげちまう」
「でも凛と出会ってからずっと気になってたの、いくらラリアでも丸出しはまずいわ」
「知らないのか紘子
俺はラリアいちのファッショナブルなポリスさ!
スペシャルジュニア凛をこんにちはさせるのが俺のステータスなんだ!
なに、心配するな
俺になにかあったらダチのホモゴリマウンテンが駆けつけてくる」
「でも」
「俺と紘子のラブを誰も邪魔することは出来ない
そうだろ?」
紘子は凛の真剣な眼差しに、胸を熱くする
凛のさしだすスペシャルジュニア凛をそっと手でにぎると、視線を絡ませ微笑み合う
周囲の人たちにどよめきが起こるが、そんなことは気にならない
「さあ行こう、俺たちの未来へ!」
紘子の耳にスペシャルジュニア凛の声が聞こえた

燃え上がる二人の様子を広場の片隅で眼光鋭く見張る者がいた
「くそ、あの女
俺の凛だけじゃなく、スペシャルジュニア凛にまで手を出しやがった
許せねえ!」

遠く光る雷光に紘子はまだ気付くことはなく、凛のギラギラと欲望に満ちたスペシャルジュニア凛をうっとりと見つめていた