>>485の続き

「待ってよ、リムルル!」
「へへーんだ、追いついてごらんなさーい♪」

(あれはナコルルの妹の……)

森から出てきたのは赤毛の少年と青い頭巾をかぶった茶髪の少女。
顔を見た時、思わず隠れてしまったガルフォードはあの二人の子供を知っている。
一人は“鬼”と呼ばれた剣士“壬無月斬紅朗”にまつわる事件で知り合った傘使いの少年。
もう一人は、自分が愛した少女の妹。
何故、あの二人がここに……
そう思ったガルフォードの耳に二人の会話が入る。

「もう……あれから何発出されたと思ってるんだよ……」
「え? 何がー?」

何発? 出された? 何を?
そう思ったガルフォードの耳に衝撃の言葉が!

「ぎょっ、玉茎の! その……せ、せーえき……」

衝撃のあまり思わず倒れそうになったガルフォード。
無理もない、子供の口から大人しか知らない言葉が出てきたのだ。

(ということはこの二人……)

まさか!と思ったガルフォードの耳に頭巾の妹の声が流れる。

「いーじゃんいーじゃん、そんな細かいこと。
さっきで七回目でしょ、小作りごっこ」
「ごっこじゃなくて、ホントの小作りでしょ!」
「だってアタシ、妊娠してないもーん」

予想はしていた。 まさか愛した少女の妹がこんな事をしていたなんて……。