夢を見た。
懐かしい…記憶の隅に置き去りにされた日常的な夢だった。
私は若くて制服でロングスカート穿いてて、大好きなあの人も黒いコートに身を包んで、私の前方を歩いてた。
コンビニで夜食を買い、真夜中の公園で、私とその人はブランコに並んで座っていて話していた。

「夜の公園って、何か欲情しない?」

口に含んでいたコンビニの鮭おにぎりを私は盛大に吹き出し、そして咽た。

「食いもん粗末にすんなよ。お米には一粒7人の神様が宿っているんだぞ。」

眉を寄せ、片手に持ったワンカップの酒を一口飲む明神は、空いた手で私を指さす。
お前が良からぬことをぬかすからだと大声で返せば、近所迷惑だろと軽くいさめられる。

「さっきの発言はなー…おっさんも不謹慎だと反省はしてる。
でも、後悔はしてないから全体的に大丈夫だ!!」
「だって、公園って昼間は子供の遊び場だろ?それが夜になったら大人の遊…」

殴った。渾身の力と体重をかけて殴った…つもりだった。
ところが、掌で乾いた音と共に軽々と止められていた。
腹が立ったので弁慶の泣き所(つまりは、すね)に蹴りを入れようとすると、
奴は軽く飛び跳ねただけで難なく蹴りを避け、空振りをしバランスを崩した私を
制服の襟を掴み、そのまま猫を捕まえたかのように私を吊上げた。

「そう怒るなよ、おっさんだって…男の子だもん♪」

何が男の子だ。傍目から見りゃ成人式どころか三十路越えだろうが…
それに男の子は、私より小さくてだな…こう、無邪気に笑うんだ。

「俺も無邪気じゃねぇかー」
「男はじいさんになっても少年の心を持ってんだぞ!!」
「それに屈めば小さくなれるぞー」
「澪ちゃん少年愛なのか?」

そんな訳ないだろ!!私の理想の男は高身長で、少なくとも目線が肩あたりじゃないと嫌だ。

「そんなこと言って、ちっちゃい人好きになるかもしんねーぞー?」
「身長より、器の大きい奴が良いぞー?」
「澪ちゃん乳と同じくらい身長も大きいから、難しいだろ?」

最後の台詞はセクハラに値したのでチョップをした。



難しい…眠いので、区切ります。
初めて故に、目も当てられないかもしれませんが御了承下さい。