彩花みん「赤ずきんチャチャ」その3
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0742名無しさん@ピンキー2013/11/18(月) 21:28:43.98ID:WtmbW6kD
>>740
ベッドで優勢になっていい気になってたら、マジ泣きされて焦ってヘタレるセラヴィーとかもおいしいw
0743名無しさん@ピンキー2013/11/20(水) 10:42:49.53ID:GAo7U6lm
表紙来たね。
子供達に加えてセラどろも居て嬉しい。
セラがエリザベス抱いてるけど、出てくるのかな
0744名無しさん@ピンキー2013/11/21(木) 12:12:00.18ID:7JAbbZHv
25日発売かー
早売りだったら土日はさむし
明日あたりとか…はさすがに無理か・ω・
0745名無しさん@ピンキー2013/11/25(月) 10:05:53.57ID:DbcUPeZ8
発売日age
0747名無しさん@ピンキー2013/12/03(火) 11:22:43.53ID:jIFBAq31
しい鈴が欲しいとです
0748名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 13:06:33.69ID:BcKoz1e3
保守がてら、エロは無しで変態です。
読みにくかったらごめんなさい。

*******結婚式を終え、初夜を迎えようとしている夫婦の寝室(仮)にて***************

(セラヴィー) ようやくこの日を迎えることができました。
(エリザベス) やったわね、セラヴィー。ずいぶんと待ったものね。
(セラヴィー) そうですね、エリザベス。
        ずっとこの日を待ち続けてきたんですから、どろしーちゃんには、
        覚悟してもらわないといけませんね。
(エリザベス) セラヴィーたら、ずいぶん張り切っているのね。
(セラヴィー) フフフフ・・・今までは想像するだけでしたからね、楽しみです。
        これからは、リストアップした10,175項目を達成すべく、
        日夜勤しむ予定ですよ。
(エリザベス) ま、変態さんね。
(セラヴィー) エリザベスには申し訳ないのですが、ここからは大人の時間なので、
        今日は1人で寝てもらいますよ。
(エリザベス) ええ、いいわ。私がずっとセラヴィーを独り占めしてきたんだから、
        どろしーちゃんにやきもち焼かれないようにしなくちゃね。
(セラヴィー) ありがとう、エリザベス。
(どろしー)  ちょっと!人のベッドで何ぶつぶつ言ってんのよ!
        早く寝ないとお肌に悪いから、さっさとあんたは自分の部屋に帰ってよ。
        はーい、出た出た。しっしっ。
(セラヴィー) え・・え?どろしーちゃん、何言ってるんですか!!
        今夜は新婚初夜ですよ?!
        新婚初夜といえば、男と女が初めて同衾を許される記念すべき夜ですよ。
        恥じらいながら、いちゃつき、いちゃつかれ、あんなこといいな、
        できたらいいな、のめくるめく世界の始まりなんですよ。
        それを、初日から拒否するだなんて、僕がどれだけこの日を待ったか、よく考えてくださいよ。
(どろしー)  んな、な、何おかしなこと言ってんのよ!!!!(ボッ!真っ赤)
        結婚したからって、急にそんなことできるわけないじゃない!
        物事には順序ってもんがあるんだから、いきなり一緒に寝るだなんて
        恥ずかしくて、恥ずかしくて。と、と、とにかく、出てってよ〜〜〜〜〜〜!!!!!
(セラヴィー) えーーーーーーーーー!!!
        ちょ、ちょっと待ってくださいよう、どろしーちゃん。
        結婚したんだから夫婦で何したっていいじゃないですか。
        恥ずかしくなんてないですよ。
        愛しのどろしーちゃんと一緒に寝られないなんて、これじゃ結婚前と何も変わらないじゃないですかー!!
(どろしー)  ギャーーーー!何したっていいだなんて、バカなこと言わないでよー!!
        急に言われたって無理、無理なのよ!手だって、つないだりしたの数えるほどだし、
        それに、キ、キ、す、だって・・・わー!わー!だめだめだめだめだめ!気持ちの整理がつかないし、
        もう夜遅いんだから明日にしてよ〜〜!もう出てって!
(セラヴィー) それはできませんよ〜!楽しみにしてたんですよーーーーー!!
        第一、自室に戻ったら皆に何てうわさされるか。

-------ガチャ(ドアのカギが閉まる)-------

(セラヴィー)  わ、わ、わ!ど、どろしーちゃ〜〜〜ん!!開けてーーーーーー!!!!
        (ドンドンドンドンドンドンドン ドアを叩く。)
0749名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 13:10:35.87ID:BcKoz1e3
*******その頃、結婚式の打ち上げ会場では******************************************

(ポピィ)    ・・・(おぞましい)
(平八)     どうしたんだ?ポーちゃん。顔青いぞ?
(ポピィ)    ・・や、何でもない。
(平八)     ・・そっか?・・ピコピコピコピコ♪
         ま〜それにしても今日は楽しいなー。皆ここに泊ってっから、こうして夜更かしして遊べるしな〜。
         な、ポーちゃん?2、3日泊ってゲームの新作でもやってくか?
(ポピィ)    遠慮しとく。
        (俺は帰りてーんだ。2人の様子がわかっちゃうのが嫌なんだよ。)
(平八)     ?・・ピコピコピコピコ♪
(しいね)    あ``〜おじじょうざまが結婚しちゃって、僕は、僕は、明日からどーしたらいいんでじょうが・・・
         チャチャさんも、リーヤとラブラブ(悲)みたいだじ。
         僕は、僕は・・・う``え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん(泣き上戸)
(チャチャ)   ひゃ〜〜〜〜〜〜っははははははは、楽し〜〜〜〜楽し〜〜〜〜〜。
         は〜〜〜〜ひゃっひゃっひゃっ〜〜〜〜〜〜。
(リーヤ)    チャチャ〜、飲み過ぎだよ〜。
(チャチャ)   あ!可愛いワンワン、め〜〜〜〜〜〜っけ!
         はふはふ、ふあふあ〜〜vvvv
(リーヤ)    グ!ギャ・・・ ぐ、ぐるじい・・お酒ぐざい・・
(マリン)    リーヤく〜うん、リーヤく〜ん。どこに行っちゃったのお〜?
         は〜〜、今日の結婚式素敵だったわ〜。
         私のウエディングドレス姿はきっともっと綺麗だろうな〜・・
         横にはリーヤくんがいて、美男美女のお似合いの2人。ん、もう、マリンったら〜、ウフフフフvv
(やっこ)    ちょっと、何あんた一人で浮かれてんのよ。
         こっちは悲しみでいっぱいだっていうのに。
         あぁ、セラヴィーじゃま〜、どうしてこんな、こんなことに。
         悲劇だわ。きっと、これも愛の試練なのね。この黒ずきんのやっこ、必ずセラヴィーさまをお救い致しますわ。
(リーヤ)    グググ・・・ヂャヂャ・・放してくれなの・・だ・・・
(チャチャ)   ふあふあ〜〜〜〜ヒッ・・ックvv
(ポピィ)    ・・・・・(帰りて〜〜〜〜。泣)
0750名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 13:19:51.83ID:BcKoz1e3
*******再び、夫婦の寝室(仮)にて*********************************************

(セラヴィー)   どろし〜ちゃ〜〜〜〜ん、中に入れて〜〜〜(ドンドンドンドン)
(お城の定時見回り中の護衛)    次期大魔王様、おいたわしい・・・
(セラヴィー)   (チラッ)カア〜〜〜見られてる。
          早く開けてよ〜〜どろし〜ちゃ〜〜〜〜ん。
          ちょっと、ちょっとだけでいいんだから、ね、ね?
          一緒の布団で寝るだけでいいんだから、えっと、えっとですね、
          まず1項目目はね、抱きしめながら、思いっきり匂いをかぐ、だから、
          安心してくださいよ。今夜はこれ以上はしません。約束します!
(どろしー)    な、なに言ってるの。そんなこと信用なるか!
          第一、あんたにそんなことされたら、(ぞわわわわわ)安眠できないでしょ!
          もう寝るから大声出さないで!
(セラヴィー)   ・・ど、どろし〜・・ちゃん・・・・ひどい・・
          (泣)どろし〜ちゃ〜〜〜〜ん・・・・・・・・
          ・・・・クスン(泣)・・・・・・・
(エリザベス)   ・・・・セラヴィー、もう、今日は止めておいたほうがいいんじゃない?こじれると後が大変よ?
(セラヴィー)   エリザベス・・・・・・
          どろし〜ちゃんのバカ!いけず!おたんこなす!性悪魔女!カラス頭!
          ・・・・・・て、これじゃあ、いつもの喧嘩と変わりませんね・・・
          エリザベスの云う通り、今日は大人しく引き下がったほうがいいかもしれませんね。
          せっかくの記念日だったのですが(泣)
          ・・・クスン(泣)・・・・・・・・・・・・
(どろしー)    ・・・ようやく静かになったわね。
          もう、人騒がせなヤツね、まったく。
          早いとこ寝なきゃお肌どころか体に悪いわ。だいたい、明日も皆と会うのに、
          2人で寝られますかっての(真っ赤)
(セラヴィー)   ・・・・・・・・・・・・・・・・
          と、みせかけて・・・・
          僕が静かに引き下がるとでも思ってるんでしょうか。
          甘いですよ・・どろし〜ちゃん・・・フフフフフフフフ
          エイッ!!!!
0751名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 13:20:43.13ID:BcKoz1e3
--------ガチャ(ドアの鍵が解除される)-------

(セラヴィー)   どろし〜〜〜ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!
          一緒に寝ましょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
(どろしー)    !!!!!!!!!!!!!
          ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
          (セラヴィーにギュッと抱きしめられる)
(セラヴィー)   わ〜〜〜〜vvvvようやく、どろし〜ちゃんに会えました〜〜〜!
          さ〜〜〜、どろし〜ちゃん、ゆっくり寝ましょうね〜〜〜。
          さあさあ、あかりは消して。
          1項目目は、抱きしめながら、思いっきり匂いをかぐ、ですからね〜〜〜。
(どろしー)    ひいぃぃぃぃぃいいぃいいいい(白目)
(セラヴィー)   おやすみなさ〜い。
          (2人はベッドに横たわり、どろしーは後ろからセラヴィーに抱きしめられたまま、首筋の匂いを嗅がれまくる)
(どろしー)    ぞわわわわわわわわわわわわ(鳥肌)
(セラヴィー)   どろし〜ちゃん、かわいいですよ〜〜〜〜〜〜〜〜。
          ず〜っっと、こうしたかったんです。
          夢にまで見た、どろしーちゃんと2人っきりの夜、あ〜〜、もう、たまりません!!!!
          くんくんくんくんくんくんくんくんくんくん・・・・・
          どろしーちゃん、鳥肌立ってますよ。(クスッ)
          す〜は〜す〜は〜vvvvvv可愛いネグリジェですね。
          あれ?おっぱいもツンツンしちゃってますよ。
          でも、今日は触りませんよ〜〜〜〜、匂いを嗅ぐだけですから。
          おっぱいの項目は、確か、34項目目からですよ。
          期待していてくださいね。
          す〜は〜す〜は〜・・・・・(恍惚)いい匂い〜〜〜vvv
(どろしー)    イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
0752名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 13:23:57.31ID:BcKoz1e3
*******翌朝*********************************************************************

(セラヴィー)    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
(どろしー)     ・・・・(一晩中匂い嗅がれたままで、眠れなかったわ。)・・・・
(サンダルの兄弟)  おお!サンダル兄貴、本懐を遂げたって顔だな!
           めでたい、めでたい!
           ホレ、スキンシップだ!ビチッビチッ!
(しいね)      ・・・(お師匠様・・・お察しします。あんな変態に・・・)
(チャチャ)     セラヴィー先生、幸せそう。
(リーヤ)      幸せそうってか、いっちゃってる顔してるけどな。変態だ、変態。
(平八)       魔界も、これで一安心だな〜。俺も気楽にゲームできるし、最高!
(ポピィ)      ・・・(つらい、泣)

セラヴィーの変態性(死ぬまでにやりたい「僕とどろしーちゃん10,175項目」)のお陰で、
これから11ヶ月もどろしーの処女は守られ続けることになるのだが、皆それを知る由もなかった。
しかし、11ヶ月後、平八のとこに遊びに来たポピィ君だけが、この衝撃の事実を知ってしまうのは、
また、別のお話。

                       ―終―
0755名無しさん@ピンキー2013/12/11(水) 22:41:26.04ID:0mfg0X1s
新作乙です!
セラヴィーよく11ヶ月ももったなぁw
0756名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:21:12.90ID:WVuqLoii
乙嬉しい。
セラヴィーは変態だから、このくらい常軌を逸してほしいと思って、
あり得ないほど待ってもらうことにしました。
きっと、奴なら大丈夫w

せらどろで、また作ったので、読んでください。


**********************************************************************


森の木々が生い茂っているなか、僕だけはかろうじて大枝に跨っていた。
片足は斜向かいの枝に乗っけられ、もう片足には、17歳のどろしーちゃんが跨っている。
唯一、僕の背中だけが幹にもたれかかれているのが幸いといったところ。
とっさのことで、うまく魔法が使えなかったどろしーちゃんを下に落とさせまいと、
僕の呪文でなんとか守った結果がこれだ。


「危なかったですね。」
「ちょっと、早くおろしなさいよ。」


ようやく2人とも我に返って話し始めたものの、これが僕とどろしーちゃんにとって、
秘密の時間になろうなんて、その時はよもや思わなかっただろう。


世界一の座を狙う刺客が、僕を追っかけてたどろしーちゃんまで攻撃してきたせいで、
こんなことになってしまった。
刺客に対しては、非道だと言われようが、いつもはあっさりやり返すけれど、
どろしーちゃんがいる手前、今日ばかりはそんなこともできない。


このところ、僕の魔術は、底なしのように強く深くなってきて、制御が難しくなっている。
魔術の威力が、その人の抱える闇と等しいならば、納得いくほどだ。
僕の心も、闇夜のようで、冷たく、暗く、むなしく、ガチガチに凍ってしまって、
隙あらば、僕自身も破壊しかねないほど、抑制が効かなくなっている。
0757名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:23:31.37ID:WVuqLoii
その自分でも恐ろしいほどの力を、どろしーちゃんに見せたくなかった。
見せてしまったなら、その人離れした力の程に、きっと、彼女は勝負すら
挑んでくれなくなるだろう。
なにせ、彼女の魔力は、まだまだ成長過程だから。
女性の魔力は、一般的に2次成長を過ぎてから本格的に目覚め始め、
体が成熟するのにあわせて、能力も開花し、円熟味も増してくる。
男性と経験を持ち、伴侶を持ち、子をなし、女性の心と体が大きく変化するごとに、
魔力も奥深く強くなっていく。一方、男性の魔力は単純で、能力開花は早いものの、
20代後半から30代前半でピークを迎え、あとは一定する。


どろしーちゃんは、まだ17歳だ。
男性経験だって、これからで、女性としてどんどん花開いていくのも、もう少し先だろう。
僕だけのどろしーちゃんであってほしいし、僕がどろしーちゃんの最初で最後の相手になってほしい。
だから、どうしてもどろしーちゃんには、打倒セラヴィーと言い続け、
僕だけを追いかけ続けてほしいから、この抑制の利かない恐ろしい力を見せたくなかった。
0758名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:25:58.81ID:WVuqLoii
「ごめんね、どろしーちゃん。
 おろしてあげたいのですが、まだ刺客がうろついていますから、
 バリア以外の魔法を使って気取られたくないのです。
 ある程度、時間がたてば、あの人たちも探すのをあきらめてくれると思うのですが、
 それまで我慢してもらえますか?」


身じろぎすれば落ちてしまいそうな2人の体勢を、どう直せばいいのか考えたが、
思考が深まる前に、どろしーちゃんの姿と感触で一気に霧散してしまう。


(太ももが暖かい。
 どろしーちゃんのあそこのぬくもりが・・・
 どろしーちゃんのあそこが、僕の太ももに密着してて、
 やわらかい・・・お尻だって割れ目までしっかり僕の太ももに食い込んでる。
 どろしーちゃんの足が宙ぶらりだから、僕の足で体を支えてるんだ。
 なんてことだ、どうしよう。
 嬉しいけれど、どろしーちゃんに嫌われたら嫌だし、僕が意識してるなんてことがばれないようにしなきゃ。
 でも気にすれば気にするほど、脚の筋肉がどうにかなりそうだし。
 動かせないし、どうしよう。)


「動かないで!落ちちゃうじゃない!!!」


いつもと同じ口調で、どろしーちゃんのきつめの言葉が浴びせられる。


「う、動かしてません!!!」


邪な考えをしてたぶん、余計に慌てて、弁明するけれど、
体は緊張し、僕の意に反して筋肉がピクピク動く。
どろしーちゃんは憎々しげに僕を睨みつけ、後ろに倒れそうになるのを、
すんでのところで僕の襟元の服を引っ張り、ようやく体勢を立て直した。
0759名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:27:38.70ID:WVuqLoii
一度意識し始めると、もう止めようもなく、知らず知らずのうちに、
脚の筋肉が動き、挙動不審の身じろぎが行われた。
そのたびに、どろしーちゃんは、恐ろしい形相で僕を睨んでは、
服を握っていたけれど、数回同じことが繰り返されると、
その恐ろしい形相は、少し泣きそうな顔になってきて、僕を困らせた。


「お願い、セラヴィー、本当に、動かしちゃだめ・・」

「わ、わかってますよ。
 ぼ、僕だって、この体勢がつらいんです。
 でも、もうちょっとの辛抱です。
 どろしーちゃんも、もう少し僕の方に体を倒してくれると、
 2人とも体が安定するんじゃないかと思うんですけど。」


何度も、後ろへ倒れそうになるどろしーちゃんを気遣ってかけた言葉だったけれど・・・
どろしーちゃんが僕の襟元を掴んだまま、僕の方に体を預けようとしたとたん、
0760名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:30:00.06ID:WVuqLoii
「あ   ん・・・」

彼女の口から、聞いたこともない、甘くて柔らかい音が発せられた。


どろしーちゃんから、初めて聞く、この音に、僕はどろしーちゃんの姿をまじまじと見つめたまま、頭がフル稼働する。


( 「あ   ん・・・」
  頭の中で反芻する、甘い声。
  どろしーちゃんの、甘い声。 )


僕の方に体を預ける一歩手前で、うつむいたまま、僕の服を必死に掴み、
華奢な体を縮込ませるように、何かに耐えているどろしーちゃん。


これって、これって、もしかして。
僕の頭は、もうぐわんぐわんして、興奮が体の底からうなりをあげて出てくるのを、
必死に抑えている状態だった。


どろしーちゃんは、感じているんだ。
僕の太ももが支点になって、どろしーちゃんのあそこを圧迫しているから、
少しの刺激でも、どろしーちゃんは、どろしーちゃんは。


うつむいたまま無言のどろしーちゃんに、僕は何て声をかけていいのかわからなくなって、
だけれど、この愛おしいどろしーちゃんが、どうにか傷つかずにいてくれるよう、
細心の注意を払うしかなかった。
0761名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:31:41.38ID:WVuqLoii
どろしーちゃんの足はピンと下方に伸ばされ、太ももは僕の足を挟みこみ、
硬直したまま内側に締め付けている。
セラヴィーの善意で放った言葉によって、まだ、熟れる前の瑞々しい果実、
敏感な、どろしーの秘核を、セラヴィーの太ももで、甘く的確に刺激してしまった。


僕の体で、どろしーちゃんが気持よくなってる。
そう思うと、今まで自分の内なる獣に対して満足させようという気持ちから、
この目の前の愛おしい存在に対して満足してもらいたいという気持ちが、ふつふつ芽生えはじめた。


「ど、どろしーちゃん。」


声がかすれたものの、いつも通りの自分でいないと、どろしーが傷ついてしまう。


「もうちょっと、僕にすがってくれたら、体が安定しますよ。
 大丈夫。
 あと少しで刺客もいなくなりますから、辛抱です。」


冷静に、冷静に。
心で呪文のように唱え、どろしーの言葉を待つ。


「・・・で・・でも・・・・
 もう、動けないの・・・このまま、待つから、動、かさないで・・」


いまだに顔を上げられないどろしーちゃんの姿は、あの気丈などろしーちゃんとは全く違い、
可哀そうで、弱くて、守ってあげたいような、そんな姿だった。
0762名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:33:27.60ID:WVuqLoii
「・・・そうですか。
 わかりました、もう少し、待ちましょう。」


どろしーちゃんの言葉を否定しないよう、様子を見守ろう。
でも、感じている彼女の姿に、もっと甘い刺激と満足をあげたい気持ちも抑えきれない。


「どろしーちゃん、僕が少し引っ張ってあげますから、
 そしたら、2人で動かず、じっとしてましょう。」


悪魔のような、心と考えで、どろしーちゃんの背中に手を添え、軽く自分の方へ寄せた。


「あ  あ! だめぇ」


ビクビクッと背中が反り返り、どろしーちゃんの顔がようやく見えたと思ったら、喉をそらし、豊かな髪がうねって後ろへ散らす、両手は僕の肩をギュッと掴まった。
両足はピンピンに伸びて、痙攣しそうなほど力が入ってるようだ。


「ど、どろしーちゃん、もう少しです。」


ほとんど、声も聞こえていないであろう彼女の体に、もう一度、触れ、
敏感になった背中から、すすっと撫でて、細くて折れそうな腰に手を当て、
今度は秘所にすりつけられたままの太ももを、
わざと、ずずずっっと押しつけながら、自分の方へ寄せた。


「あああああああああああああああああああ、セラヴィ・・・・」


背中が弓なりに硬直し、赤くのぼせた顔に、今に泣きそうな眼、
なのに、唇は熟れきった果実のようにだらしなく開いて、濡れたままだ。
0763名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:34:59.00ID:WVuqLoii
どろしーちゃんの丸く張りのある胸は、中心が固くしこりのようになって、
ピンピンと自己主張したまま、僕の胸に、わざと擦りつけさせられ。
彼女の足は、僕の太ももを強い力で締め付け、小刻みに痙攣している。
彼女の下着は、とろけきったあそこに、べったりと透けて、
もはや意味をなさなくなっていて、僕の太ももを熱くしている。
尖りきった乳首も、服の上からの摩擦でも、敏感に感じてしまっているみたいで、
僕の胸との摩擦で何度も嬲られたようだった。


強めに摩擦をあたえて、僕にしがみつかせた時、彼女の可愛い、赤い顔が、上を向いて、
彼女の綺麗な瞳が僕の視線とあった。

ビクッビクッ!

僕の可愛いどろしーちゃんは、そこで果ててしまった。
僕の腕の中で、僕だけに見られて。


ああ、神様。
僕が、僕の手で、愛しいどろしーちゃんを、こんな姿にさせてしまいました。
強く、凛々しい女性の、他人に決してみせることのない可憐な姿。
か細く震えて、絶頂に達してしまったどろしーちゃんの、あの眼。
僕の服を必死に掴んでいた、あの握りしめた手。
僕の愛しい、どろしーちゃん・・・・
0764名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 11:36:44.20ID:WVuqLoii
****************************************************************



「もう一度、再現しましょうか?」


今年で何度目だろう、このセリフ。
でも、止められない。
あの日、どろしーちゃんが初めて見せた痴態を、僕は忘れられず、
毎年、僕はこうやって、あの日を確かめるために、
どろしーちゃんにかけた魔法を一日だけ解いてみせる。


愛しいどろしーちゃんのために、彼女の、17歳のあの時の記憶は、改ざんされ、
セラヴィーと刺客との追っ掛けっこで終わっている。
強気などろしーちゃんの、あんなか弱くて震えて自分でもどうしていいかわからない様子は、
僕だけのものにしておきたかったから、彼女にとって恥ずかしい記憶は改ざんし、
いつも通り、彼女が強気に挑戦してくるようにと、何でもない一日だったと魔法をかけた。


だけど、毎年、あの日がくると、僕はそっと彼女に近づいて、
わざとあの木まで追いかけさせて、僕の太ももに跨らせて、そっと呪文を解くんだ。
僕の腕の中で、僕だけに見られて、絶頂に達してしまう姿を見るために。
強く、凛々しい女性の、他人に決してみせることのない可憐な姿をみるために。


-----終----
0765名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 12:03:58.43ID:2l6mpU+C
>>756>>764
うほっ。悶えたサンクス

思春期のセラどろ、こそばゆいのぅ。
萌えさせて頂きました!!
0766名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 21:04:20.70ID:d9dXuVtT
新作乙です

10代後半空白だからどんなだったか気になるな
0767名無しさん@ピンキー2013/12/13(金) 15:21:31.04ID:HPyHLOtE
素敵でした…GJ!
17才というとどろしーちゃんはまだ前髪全部おろしてた頃かな
えろすだけでなく、どろしーちゃんに怖れられないように魔力を隠す
セラヴィーには切なく、萌えさせていただきました
0768名無しさん@ピンキー2013/12/13(金) 15:49:52.99ID:v9l5eow6
新作面白かったです!

10代後半なんて1番血気盛んな時期に、セラどろは子育てしてたんだもんなあ

たまに顔合わせて、
男らしく女らしくなっていくお互いの体格差にちょっとドキドキしてればいいyo!!
0769名無しさん@ピンキー2013/12/13(金) 17:28:12.24ID:6gYkbr9w
喧嘩別れしてそれぞれ弟子育てるのに忙しくなっても
すぐ隣の山に住んでるのがセラどろらしいw
0770名無しさん@ピンキー2013/12/14(土) 00:30:35.84ID:s+/GIISD
うはあ、GJです!
11ヶ月待ちは、結婚後即離婚を考えそうなほどの変態ぶりwステキーw
二話目ではそうやって一年毎にどろしーちゃんの成長を直接確認してるんですねぇ
あ、なんかセラヴィーが本懐を遂げたのって、この記念日のような気がしてきました
0771名無しさん@ピンキー2013/12/14(土) 17:18:45.72ID:A1uSbswL
読んでくださって、GJくださって、ありがとうございました。
萌えを共有できて、本当に嬉しいです。

そうですよね、2人の思春期は分からないことだらけで、逆に妄想が止まらないです。
住んでるとこを知ってるのに、子育てで忙しくて、会えない。
我慢しきれなくて、ちょっと寄り道して、様子を見に行ったり、
偶然あったりなんかした日には、家に帰って、お互いの姿を反芻して、
悶々としてたらいいな、と思いました。
0772名無しさん@ピンキー2013/12/14(土) 19:23:15.11ID:EeScd74g
せっかくの十代離れてるのは寂しい気持ちもするけど
そのぶんも大人になってからず〜っと一緒にいるね
はよ結婚しろ
0773名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 00:39:35.27ID:fo0zNpux
子供の頃は平気でどたまにキッスとかしてたくせに
9巻表紙のセラどろぇ…だがそこがいい
0774名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:30:32.21ID:p6dmYm+C
ホントに妄想がとまらなくて、本当にごめんなさい。
上のセラどろの半年後で、長いです。
嫌な方は飛ばしてください。

***

どろしーちゃんの、あの乱れた姿を見た日から、僕は変わりはじめた。
彼女の、素敵な笑顔と、真っ赤に染まった官能的な顔が、熱い塊のようになって、
僕の凍った心に、ズンと入り込んで、閉ざされた中だというのに、その熱い塊は高温を保ったまま、
じんじん、じわじわ、と僕の心で発熱し続ける。

どうにかして、彼女を僕だけのものに、しておかなければ。
他の男に、彼女の、あの笑顔と痴態を見せるなんて。
想像しただけでも、体の奥からどろどろした真っ暗闇が渦を巻いて、全身を覆う。
どろしーちゃんは渡さない。
誰にも、決して、指一つ触らせない。
彼女を僕のものに。

そう思いはじめると、あれだけ抑制の利かなかった僕の魔術は、急にガチッと僕の意識に正確に沿い始め、
僕の意思は絶対服従の狼のリーダーのよう統制がきき始めた。

*******
0775名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:32:46.36ID:p6dmYm+C
***

「あんた変ったわね〜。
 何かあったの?」


師匠は、ゆっくりお茶を飲みながら、僕の事を見て、
数ヵ月ぶりに会ったわりに、のんきな声をかけてきた。


「最近、どろしーちゃん見かけないけど、どうしたの?」


数ヵ月ぶりに見た弟子は、声も低くなって、背丈もはるかに高く、姿はもう一丁前。
なんて思ったら、あの子、見ない間に中身までいっぱしの男になっちゃったみたいで、
なんとなく意地悪く彼女のことを口にしてみた。
数か月前は、暗く感情的な部分を師匠の私には見せてたのに、
今は、そんな感情なんて最初から持ってないみたいに、完璧に、飄々とした男の顔になっている。
なんか急に大人びちゃって、寂しいんだもの。


「さあ〜、知らないですよ?
 僕はチャチャの面倒や、世界一の座を狙う刺客の対応で精いっぱいだから、よくわかりませんね。
 まあ、しいねちゃんがいるから、たぶん彼女も忙しいんじゃありませんか?」


なんて、しれっと他人事のように答えてくる。
けど、きっとこの子のことだろうから、彼女に会いたいんだろうな、て思ったら、
生意気な弟子でも、少しだけ可愛らしく思えてきて、ついつい甘えさせたくなってしまった。
0776名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:34:52.77ID:p6dmYm+C
「今日は、チャチャを連れて帰りたいんだけど、いいかしら?」


そんな予定なんてなかったけど、たまにはいいか。
チャチャと久しぶりに寝るのもいいわ。


「ね、いいでしょ?」
そう言って、外で犬と遊んでいるチャチャを窓越しに見ながら、生意気な弟子に問いかける。


「なにか企んでますか?」


可愛げのない口を聞くわね。
けど、今日は構ってあげませんよ。


「いいでしょ。家族だけで過ごしたい日もあるのよ。」
そう言いながら、戸口を開けてチャチャを呼ぶ。


「チャチャ〜、今日はお母さんのおうちに帰って、お父さんと一緒に遊びましょ〜。
 セラヴィー先生も良いって〜。」


僕にウインクしながら、出したほうきであっという間にチャチャと犬を連れて、浮かび始めた。


「明日のお昼には帰ってくるわ〜。じゃあね〜。」
声が遠くに聞こえると、そのまま姿が見えなくなった。
0777名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:36:01.61ID:p6dmYm+C
残ったのは、僕一人。
ふー、と大きなため息をついたけど、そっと、寂しさが押し寄せた。
「結構、僕、この生活を気に入ってるんですよ。
 なのに、僕の許可なしでみんな連れてくなんて。」


用意し始めてた夕飯の作業に、仕方なく戻ってみたけれど。
一人になって考えるのは、さっき師匠が言ってた、どろしーちゃんのこと。
あれから半年経つけど、あんまり姿も見ないし、どうしてるのかな。
少しだけでいいから、姿を見たい。
あの日の事は、彼女は記憶にないんだし、会っても僕さえ普通にしていれば、大丈夫だろう。
夕飯を食べたら、少し様子を見に行こう。
そう思ったら、ちょっとだけ、楽しくなってきて、棚に置いたエリザベスに、ニコっと笑いかけた。
「どろしーちゃん、元気にしてるといいですね。」


******
0778名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:38:24.20ID:p6dmYm+C
******


何なのかしら?
ここ数カ月前から体がおかしい。
魔女は、自制が大事よ。
どろしーは、師匠から言われた言葉を思い出すけれど、体がどうしようもなく疼く時がある。
師匠の助言が、まったく意味をなさないくらい。


17歳のある日を境に、体の疼きを自分でも持て余すくらいになってきた。
そうなると、私は夜に一人、淫らな時間を過ごす習慣ができてしまった。
世の中の女性は、皆こうなのかしら?と不安になりつつも、
たとえ私だけであっても、この疼きに耐えられそうにないからと、自分を慰めては、行為に耽る。


今日も、夕飯を終えると、早めにしいねちゃんを寝かしつけながら、
夜の一人の時間を想像して、赤くなる。
いつの間にか、こんな風に考え始めてる日は、自制が効かない。
0779名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:41:55.03ID:p6dmYm+C
夜が更けるには早すぎる。
けれど、私の部屋は十分暗くて、月が少し射しこんだ窓辺だけが、
やわらかな光にあたっている。


もどかしいほど、闇雲に、パジャマを脱いで、ベッドの上に座り、
キャミソールとパンティだけになって、そっと自分の体に指を這わせた。


敏感になった肌に、夢中に指を這わせてると、ふと、半年ほど前会ったヤツの顔が浮かんで、
あいつの指がやさしく私の肌を撫でてくる。
なんであいつが出てくるのよ、と忌々しく消そうとしても、あいつは私を見ながら、
「どろしーちゃん、そんなことしたら、ダメでしょう?」と、私の耳元で優しくささやきながら、
体を撫でまわしてくる。


「あっ、あっ、あっ・・だめ。」


そんな想像のせいで、すぐに、乳首はキャミソールの上からでも形がわかるほど硬くなって、
上から軽くこすると、体はビクビクはね、私は夢中になる。
この手がセラヴィーだったら、あの、長い指で、私の、この体を、優しく撫ではじめたら、私、私。


もう限界だった。
布は透けて、とけたようになったあそこはじんじんして、次の刺激を求めている。
あそこを刺激したいけど、想像の中で、セラヴィーが刺激してくる両手は私の胸。
私の手を、あそこに伸ばすと、想像とはかけ離れてしまう。
そう思うと、なんとかこの刺激をきちんと満足させたくて、
ベッドに並べてた硬めのクッションを、そっと自分の足の間に挟ませた。
0780名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:45:23.67ID:p6dmYm+C
ベッドがきしむ。
薄暗く、シルエットしか見えない室内で、私はクッションの上にまたがり
、あまりのはしたなさに赤くなりながらも、執拗に腰をグラインドさせていた。


ああ、だめよ、どろしー。
そんな、格好。
でも、でも、止められないの。


18歳の、ピンク色の上気した肌に、うっすら汗がにじんできて、クッションにあそこを押しつけるたび、
姿勢はのけぞり、そのせいでキャミソールから痛々しいほど胸の突起が主張し、
誰かにいじめられるのを待っている。


「どろしーちゃんたら、いやらしいな。
 ほらほら、ここをこんなにしちゃって。」


彼の大きな手のひらで、私の恥ずかしい乳首を撫でて、摘まんでほしい。


***
0781名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 12:47:58.40ID:p6dmYm+C
***

「どろしーちゃん・・・・」
薄暗い部屋に、かすかなシルエットでしか見えない彼女。
でも、しっかり、その痴態が、僕の目には映った。
あの日みたいだ・・・・。




早めの夕食をとって、どんな口実を、と考えていたら、
知らない間に暗くなった景色に、僕は慌てて彼女の家へ急いだ。


でも、彼女の家は、もう火の気がなかった。
淡い月夜では、彼女の家は山の一部になったかのように、ひっそりとして、
主がいないような、さみしいたたずまいだった。


なんだ、いないのか。
会う口実まで考えていた自分が滑稽なほど、寂しさが広がってきたけれど、
少しでも彼女の痕跡があれば満足する気がして、彼女の部屋まで、ほうきでフワッと駆け上がった。


窓辺に寄ると、かすかに動いている人影が見えて、僕は思わず、隠れるようにして息をのんだ。


どろしーちゃんだ。


目が慣れると、彼女は、ベッドの上で、あられもない格好のまま、自分の世界に浸っている。
僕は見ちゃいけないと思いつつ、男の本能が、そうさせない。

どろしーちゃん、どろしーちゃん、僕のどろしーちゃんが。
興奮して、息が上がる。
0783名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 13:23:53.70ID:p6dmYm+C
彼女は、必死に自分の体を慰めているようで、見れば見るほど、
それは、まるで、この前の続きのようだった。
彼女が何かに跨って夢中になっている様は、まるで、あの時の僕の足のようで、
記憶を消したというのに、彼女の中に密かに残っていることに、嬉しい衝撃をうけた。

その衝撃は、胸の奥まで届いて、ずきずきしたものに変化してきたけれど、
僕はそこまでが限界だった。
夢にまで見た彼女の痴態に、興奮が抑えきれずに、ほうきのコントロールもあやしい。
やばい、自分の方がやばくなってきた。
それでも、どうしても僕は最後にひと眼だけ、あの愛しいどろしーちゃんの姿が見たくて、
もう一度窓辺に寄った。


「ああ、セラヴィー・・・・だめ・・だめ、だめっ」
彼女の声が、今度は聞こえた。
その声は、今の僕の姿を見て云ったわけじゃない。
彼女はまだ歓喜の中だった。

彼女の想像の中で、いやらしく彼女を責め立てているであろうもう一人の僕がうらやましかったけれど、
嬉しさがこみあげてくる。
僕の名前を呼んでいる!
嬉しさと興奮で、頭の中は真っ白になって、落下しそうになったけれど、
ほうきがまっすぐに飛び始める頃には、頭の片隅は、妙に冷えてて冷静になっていた。
0784名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 13:26:32.59ID:p6dmYm+C
どろしーちゃんも忘れられないんですね。
僕は、あの記憶を消してよかったのでしょうか。


そう思い始めると、頭がシンと冷えてきた。
でも、体の方は、異常な興奮で、家に着くと、
僕は、どろしーちゃんの姿を思い浮かべて、ずっと硬く充血していた自分を慰めたけれど、
一度目覚めた興奮は、なかなかおさまらず、それから何度も彼女を夢想した。
夜が更けきって、あたりが静まり返った頃、ようやく疲れきった体と
考え過ぎて朦朧とした頭がベッドに沈み込むと、記憶が途絶えた。
どろしーちゃん・・・


***


もちもち山に、朝日は早くから当たりはじめ、野原に陽が注ぐと、
我が家も、夜露に濡れていた草花からの反射のせいで、部屋の中がきらきらまぶしく光りだす。


セラヴィーは、まぶしくて窓から顔を背けて、また、まどろんだ。
日差しが暖かさを増し始めたころ、重くなった体をゆっくり起こして、
ようやく、チャチャ達のいない静かな朝食をとりだした。


「どろしーちゃんに対して、失礼だったかもしれません。」
出てきた言葉は、昨夜の事でなく、あの日勝手に記憶を消したことだった。
0785名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 13:28:06.48ID:p6dmYm+C
あの状況で、どろしーちゃんの記憶を改ざんしたことを後悔しはじめた。
ただ、だからと言って、急に記憶を解放したら、どろしーちゃんはきっと混乱し、僕を恨むでしょう。
それは嫌だった。
答えはとうに出ていたけれど、僕は、それでも、少しの間だけ沈黙して、やはり答えを口にした。


「あの日をもう一度、再現して、そして、彼女に決めてもらいましょう。」


もう半年したら、あの日がやってくる。
その時には、2人とも少しは時間が作れてるはず。


僕は少し高揚して、ベッド脇のエリザベスをそっと抱え上げ、会話をはじめた。

「エリザベスはどう思いますか?」
「難しいわね、セラヴィー。でも勝手に記憶をかえちゃうのって、やっぱり失礼だったと思うわ。
 事実を知ってしまったら、きっと、あなたのこと嫌いになっちゃうかもね。
 でも本当の事を云って、判断してもらう方が、あなたらしいわよ。」

「・・・そうですね、嫌われちゃうかもしれません・・・。
 でも、僕はどろしーちゃんにだけは卑怯なことしたくありません。
 僕が間違ってました。」
0786名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 13:30:24.65ID:p6dmYm+C
気持ちを吐き出した分、幾分体が軽くなったせいもあって、
僕は、うりずり山に飛ぶように向かい、昨日は見られなかった日差しの中の、
彼女のキラキラ光ってる黒くて長い髪を見て、急降下した。


「おやおや、どろしーちゃん、僕を倒す修行は止めちゃったんですか?」


顔を見なくても、ムッとした表情になってたのがわかったけど、
彼女は、思った通り、キッとした顔で僕を見上げた。


「何よ、しいねちゃんの修行で忙しくって、あんたの相手する時間がないだけよ!
 あんたこそ何よ、チャチャの面倒見てるんじゃなかったの?」


弟子の洗濯物だろう、ぷりぷりしながらも、手際良く干していく彼女を好ましく思ったせいで、
にやついた顔になった僕を見て、彼女は勘違いしたみたいで、
僕の目をみつめると、真っ赤になって怒り始めた。


「そうやって、からかってればいいわ。いつか絶対あんたを倒してみせるんだから。」


****
0787名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 13:32:29.59ID:p6dmYm+C
****


太陽が透き通った白いシーツの向こう側に、あいつが小さくなって帰ってく。
久しぶりに見たセラヴィーは、半年前より背が伸びたようで、ほうきも小さく感じた。
小さい時に私を慕って、どこへもひっついてきたあの子とは、もう違う。
声も姿も大人の男になって、私の知ってる、あのセラヴィーとは、もう違う。
でも、相変わらずあいつは、私にちょっかいをかけてくる。
嬉しかった。


数カ月ぶり、あいかわらずの応酬だったけど。
一人あれだけ乱れた夜の後だったけど。
妙に充実感があった。
私が生きてる充実感に満ちているのは、あいつがいるから。
自分の気持ちは、とうにわかってはいたれど、その気持ちを言うには早すぎる、
その前に、絶対、あいつを負かしてからよ。
何でも、あいつの好きにさせるもんですか。
すべてを器用にこなし、私を凌駕し続けるあいつの、愛を受け入れるのは、まだまだ時間がかかりそう。
でも、きっと勝ってみせる。
そしたら、きっと、きっと、あなたのものになるから。
それまで待ってて。

・・・セラヴィー。


----終----
0790名無しさん@ピンキー2013/12/16(月) 16:09:30.10ID:XP4pxNsT
乙でした

どろしーちゃんって最終回前に自分がセラヴィー好きなの自覚してたのかな
本気で大嫌いだと思ってたようにも見えたけど
原作で内面描写が無かったからいろいろ想像できていいね
0791名無しさん@ピンキー2013/12/17(火) 11:19:37.88ID:PqZh+vNY
自覚してなさそう。
文庫に昔から好きな気持ちは変わりないけどと書いてるの見て
やっぱりそうなのねと思ったくらい、内面描写がなかった。
0792名無しさん@ピンキー2013/12/17(火) 17:57:40.58ID:FGi+f0ni
文庫の文章って、編集が勝手に書いてるんだっけ。

最初は作者自身もセラ→どろぐらいにしか思ってなかったけど、
原作でも同人でもセラどろ人気あったから、どろしーちゃんからも
矢印を出したのかなと。
0793名無しさん@ピンキー2013/12/17(火) 18:31:43.41ID:lo1RSkni
文庫のおまけは編集が書いて作者も一応はチェックしてるんじゃね

セラヴィー嫌いになる薬飲んだ時に
「今まであんたの側に住んでたことが不思議だわ。あんたのこと大っ嫌いなのに」
と言ってて、本人よく分かって無くても近くにいるんだから本当は嫌いじゃないんだなぁと
0794名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 00:02:23.67ID:GkL0ZYBG
しばらくぶりに来てみれば、神が降臨していた。書き手さん乙です

心の奥では嫌いじゃないけど、恋愛感情かは不明だったよね
どろしーは元々世話好きだし、一緒に過ごすうちに子供たち同様
セラにも情がわいてきたんかな
しいねちゃんの「一緒にいた日々が長すぎたんですね」が
自分の師匠の性格を把握してる感じだ。その前の回では
「お師匠様を不幸にするわけには行きません!!」て言ってたのにwしいねちゃん良い子だわ。

でも最後の鬼ごっこで自分が負けたらセラヴィーと結婚してもいいって
思うくらいには異性としても受け入れれる存在だったんだなと思うと
ちょっと読んでてニヤニヤしてた
0795名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 01:17:52.76ID:YdQIevVv
お お お お お
このスレまだあったんか!
遅ればせながらNの1巻入手したから色々検索してたら、
ここでまさかの再会になろうとは。
しかも神がおいでなさるとは。
ちょっとまとめ読んでくるわ。
0796名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 08:47:10.07ID:dsp5BxzE
好きでも嫌いでも幼少の頃からセラヴィーに拘り続けて大人になったから
仮に他の男性とつきあっても上手くいかない気がする。セラヴィー側も同じく
0797前半2013/12/18(水) 21:16:35.47ID:EbymxNAL
セラどろ投下します
耳で感じるどろしーです

前半エロなし(創作入ってます
後半エロ(後半だけ読んでも通じます

**

さっきまで目の前にいたセラヴィーの姿が見えなくなったと思ったら、
ふっとまた姿を現して、こう言った。

「ふふ、どろしーちゃんって、時々大胆ですよね。」
「何のことよ?」

そう言った途端、私の視界が不自然に揺らぎ、ずっと昔にあった、
そう、10年前のある日を急に思い出した。


***


「お師匠様の召喚魔法はすごいんだぞ。」

弟子のしいねちゃんが、この話題になるたび、誇らしげに自慢してくれるけれど、
私には今一つ実感がなかった。
もともと何かを呼び寄せやすい体質なのかもしれない。
他の魔術師が、微細にわたり、たとえば、呪文と呪文の間は深呼吸を2回とか、
そういうレベルのコツを紹介している本も含めて、召喚魔術法を読み込んでいるなか、
私といえば、古典も古典、基礎召喚魔法大全に書かれている通り行っただけで、
初めての召喚以来、これという失敗もないだけだ。
いつも、そつなく召喚できるだけで、すごいという意識がない。
だから、しいねちゃんに自慢してもらっても、なんだかちょっとこそばゆい。


「じゃあ、僕よりすごいっていうんですか。そりゃあ、すごいなあ。
 世界一の魔法使いの僕よりすごいんでしょうね、きっと〜。」

「あら、セラヴィー、そうなんじゃない?
でも、おかしいわね。だったら、なんでどろしーちゃんは世界一の魔法使いになれないのかしら〜?」

厭味ったらしいわね。
決まって、エリザベスを使ってくるのは毎度のこと。
0798前半2013/12/18(水) 21:19:23.05ID:EbymxNAL
「フンッ」
て軽く流したけれど、実際、私の召喚魔法はどのレベルなんだろう?
あれ?もしかして、これって、チャンスかもね。
セラヴィーを倒せるだけの力が、私の召喚能力には秘められているのもしれない。
なんだ、なんだ。
いい考えじゃない?
そうよ、早いとこ高度召喚の本を探して、やってみなきゃ。

「ちょっと、用事を思い出したから、じゃ、またね。
 しいねちゃん、帰るわよ。」

「あ、お師匠様、まってくださいよ〜。」

残念そうなセラヴィーをよそに、急いで自宅に帰ると、
師匠の師匠、そのまた師匠と、代々引き継がれている書庫をあさる。
と、出てきた。
これよこれ。
ぴったりじゃない。
古めかしい古文書の、最終章。
高度召喚の極秘事項に、私が探してた項目があった。


「ねえ、しいねちゃん、私、ちょっと召喚魔法を行うから、
 しいねちゃんがいつも召喚魔法を練習している部屋を貸してちょうだい。
 それと、何か異常がおきたら、すぐに魔法組合に連絡して頂戴。いいわね。」

「は、はい、お師匠様。」


そう言い残して、だだっ広い空間が広がるこの部屋に、尖った石墨で魔法陣を書き始めた。
魔法陣の途中に、しいねちゃんが書いたであろう、何かの魔法陣の消し忘れが見つかったけど、
あの子の召喚魔法は一度も成功したことがないから、まあ、ほっといても大丈夫。
しいねちゃんには、何が向いているのかしら?こればっかりは色々経験してみないと分からないわね。
散漫した意識を集中しなおし、息を落ちつけ、古書の通り、ひとつひとつ呪文を呟き始める。

どんな形相で出てくるだろう。
何代もの魔法使いが、思考錯誤の後、導き出したこの召喚術。
秘術の一つで、色々と制約が書かれている。
体力のあるもの。
召喚術歴10年以上であり、すべて成功しているもの。
この2つしか、当てはまらなかったけど、やって失敗したら、その時はその時だ。
私の性格は、昔っから変わっていない。
普段は常識的だけど、たまにとんでもないことをやらかす。
それが私。
0799前半2013/12/18(水) 21:24:12.08ID:EbymxNAL
長たらしい召喚呪文を唱え終えるやいなや、霞がかった室内から、
魔法陣の中央に大きめの人影が現れた。
来なさい、悪魔。
それも悪魔の中の悪魔、大魔王よ!!!!


ふわふわとした靄の中から、私を見下ろす黒い影。
????????
現れたのは恐ろしい形相でもなく、悪魔でもなく。


あの小憎たらしい顔のセラヴィーだ。
でも・・・なんか違う?
え?間違えたかしら。


そんな不安をよそに、呼び出したセラヴィーらしき物体は、私の顔を見て話しかけてくる。
「あれ?どろしーちゃん?何してるの?
 なんか若いですね。
ここはどこでしょうか?
どろしーちゃんのお家のようですけど?」


かなり年上のセラヴィーみたいだけれど、何なのこれは?
大魔王を呼んだんじゃなかったの?
慌てて、文献を読みなおすけど、魔法陣や呪文も間違っていない。
?????
「あなた大魔王なの?」


バカみたいな質問を投げかけてしまったけれど、セラヴィーらしき人物は、
周りをキョロキョロしはじめると、描かれている魔法陣をしげしげと見て、
ようやく納得したような顔で、答えた。

「ほほ〜、そういうことですか、どろしーちゃん。
 僕は大魔王ですけど、どうしてこんなことしてるんですかあ?
 おや、ひょっとして、これで、世界一の座を狙おうとか思っちゃってます〜?
 ふふふふふ、いけませんねえ。
 いくら僕が大魔王でもそれはできませんよ〜。」


「あなたセラヴィーに見えるんだけど?
 でも、年が違うみたいね・・・」
事態が呑み込めない。

「プ・・・・そうですね〜。
 色々言っちゃいたいですけど、楽しみはとっておきましょう。
 私の姿が、セラヴィーという素晴らしい魔法使いにみえるのでしたら、
 それは、あなたが恋い慕っているからですね、きっと。
 召喚した悪魔が、本当の姿を見せると思いますか?
 たぶん、君が普段から意識してるからじゃないんですか?」

なんか、小馬鹿にしたような物言い。
顔だけじゃなく性格まで似るのかしら?
これじゃあ、いつものあいつと話しているのと変わりない。
0800前半2013/12/18(水) 21:30:51.23ID:EbymxNAL
「どろしーちゃん、悪魔召喚は止めておいた方がいいですよ。」

こっちから呼び出したものの、正直ムカッとした。
あいつを倒すために悪魔召喚したのに、あいつみたいなのが出てきても、勝負になんかなりそうにもない。
「僕とそっくりの人なんか出しちゃって、僕の事好きなんじゃないの〜?」
などと云われるのがオチだ。
そう思い至ると、私は早々に召喚を解きはじめた。

大魔王だというあの男は、私の顔をみてにやにやしていたけど、
呪文の最終項にまでさしかかると、急に私に近寄り、ぎゅっと抱きしめてきた。
動揺する私にはお構いなしに、そのまま、私の唇ぎりぎりのとこに、そっとキスをする。

「本当のキスは、若い時の僕に申し訳がないから、これで我慢しておきますね。
 それと、悪魔召喚の魔法陣の下に、消されていない未来召喚の魔法陣があるみたいだから、
 もう、ここでは魔法陣は書かない方がいいよ、どろしーちゃん。」


そして抱きしめたまま、私の耳に口を近づけて、甘くささやいた。


「今日の事、僕だけの秘密にしとくから。ね、未来の奥さん。」

ゾクッとした。
耳が敏感に感じてしまった感覚と同時に、何か呪文をかけられたような・・・。
すぐに私の記憶も消えてしまって・・・


放心状態の私が、意識を取り戻したときには、大騒ぎになってたっけ。
しいねちゃんは、泣きべそかきながら
「僕、魔法陣書きっぱなしにしたままだったんです、ごめんなさい。」とか、
組合の人も来て、危険すぎって、怒られたっけ。

そうだわ。
あれって本物のセラヴィーだったんじゃ?
今日の、大魔王になっちゃったセラヴィーを呼び出したの?

切れた糸が元に戻ったみたいに、記憶のあれと、これとがくっついて、
私は、ようやく事態を呑み込めた。
あいつは、今日、さっき、10年前の私に会ってきたんだ。
そして、ようやく記憶が私に戻ってきたんだわ。
0801前半2013/12/18(水) 21:33:23.26ID:EbymxNAL
***

「セラヴィー!!!!あんた、私に、何するのよ!」
耳を押さえて真っ赤になった。

「どろしーちゃん、思い出した〜?
 いや〜、ちょっとゾクッと感じちゃってる初々しいどろしーちゃんも、可愛いかったな〜。」
からかったような顔のセラヴィーに、そう言われて、余計にむかつきはじめた。

「セラヴィー、あんたいい加減にし・・・」
しかし、全部言い終えないうちに、あいつは、がっちりと私を腕の中に抱き、
10年前とまったく同じキスを、今度は私の唇に落とした。
おまけに、生々しく思い出した記憶のせいで、敏感になってた私の耳元に、
あいつはわざと息を吹きかけ、びくびくする私の体の反応を楽しみながら、ささやいた。

「大魔王のお嫁さんになるだなんて、思いもよらなかったでしょ?」

くすぐったさと、ゾクゾクした感覚が背中へと走る。
でも、あいつは拘束を解いてはくれない。
刺激をうけて感じ始めた私の体はあいつの胸の中に収まり、自ら動くこともままならない。

そして、あいつの、10年前と同じあの声が、私の耳にささやきかける。
恐ろしくて甘い悪魔のささやき。

「今度の記憶は消せませんから、続きは覚悟してください。ね、奥さん。」
0802後半2013/12/18(水) 21:35:51.91ID:EbymxNAL
ふーっ

あいつは、私の耳や首筋に、しつように、息を吹きかけ、わざと耳元でささやく。

「ここがこんなに弱いと、僕が知ったのはいつでしたっけ?
 まだ、結婚してない時だったような気がしますけど?」
ふーっ
「違いましたっけ?」
ふうー

ビクビク体がはね、もう耳から背中の神経が、もうどうにかなりそうなほど、
しつこく、しつこく、私の反応を楽しんで、あいつは、息をふきかけてくる。
上半身を抱きしめられ、腕で拘束されている体は、執拗な刺激に何度も負けて、ビクビク反応している。
刺激を受けるごとに、強い力で逃げようするけれど、そうすると、反対側に刺激を受け、
余計にあいつ胸の中へ入り込んでしまい、逃げることも考えられない。

「どろしーちゃんは、いつ、僕の、この刺激に、感じはじめたんでしたっけ?」
耳に唇をぎりぎり触れないくらいのそばで、あいつはゆっくりささやく。
ふーっ

「わかった、言うから、言うから・・・ん、あ、言うから、もう許して。」
首筋に媚薬を擦りこまれたように、敏感になった肩口に、
あいつは、ふふっと厭らしい笑い声を吹きかける。

「あの、犬風邪をひいてた時よ。」

「え?何ですか?
 ダメな子ですね。
 そんな風に言うと教えましたか?
 もう一度、言ってください。」

また耳に刺激を受ける。
「ア、はっ・・あの、あなたが犬風邪をひいて、私にうつしてあげるっていった時です。」

「ふふふ、そうですか。
 じゃあ、あのときは、こんな風に続きをされたいと思わなかったんですか?
 こんな風な体なのに、僕に続きをしてほしいって思わなかったんですか?」

「・・・」
0803後半2013/12/18(水) 21:41:41.76ID:EbymxNAL
セラヴィーの唇が、一旦離れたと思ったら、唐突に私の唇へ押し付けられ、
欲情をむき出しにした口づけがしばらく続いた。  

あの時を思い出したのだろう。
あの、つれなくしていた日々。
あいつだけ、悶々としていただろう日々。
でもあいつは、とうとう、やり遂げた。
私は、あいつの奥さんになってしまった。

「あの時、あのまま、こうしてあげたかったんですよ。」

「あふ、っ、」

「そんな可愛い声ださないでください。
 余計にいじめたくなってしますから。」

そういうと、今度は、私の耳に直接口づけ、耳を愛撫したまま、私を言葉で嬲りながら、
大きな手で私の肌を、服の中にすっと滑り込ませて、手の届くすべて凹凸をやさしく撫ではじめた。

あああ
だめ、それはだめ、だめなの、許して、

こんなふうに、耳を嬲られ、体を思うままに蹂躙されていると、
今まで、あいつを拒否し続けてきたことが、これで一気に逆転してしまったんだという妙な感情が生まれる。

あいつは、この時を待っていた。
こうなる日がいつかくる日を知っていたのだろうか。
私に拒絶されたすべての出来事も、すべて、今日、この時のための、長い長い前戯になるということを知っていて、
あいつは楽しんでいたのかもしれない。
あいつにかかると、そう思えてしまう。
そう思えてしまうような、おもうがままにされた愛撫だった。
あいつは、あの日、私の弱く敏感なところを知ってしまい、手を出すに出せない感情を、
どうにか飼いならして、この日を、とうとう迎えた。
0804後半2013/12/18(水) 21:46:23.60ID:EbymxNAL
「お願い、許して、あ、はぁぁぁ〜」

「何がだめなんです?
 こんなに感じてしまってること?
 それとも、こんな風に、僕に感じさせられてしまってること?」

「う・・あ、や、め、やめて、あはあああ、ん」
口からはだらしなくよだれが垂れてきて、赤い尖った舌が、食虫植物のように、口の中でうごめいている。

許してほしい。
こんな安全装置が一気に外れたような急激な快感に、私はついていけない。

でも、あいつは止めない。
「ふふふふ、あの時、あんなに反応しなければ、知られることもなかったかもしれません。
 僕にばれちゃいけないと思って、勢いよく突き飛ばしたでしょう?」

「・・・」
その通りだった。
だけど、そんなこと言えやしない。

「僕はその時、我慢したんです。
 内心、こんなふうに拘束して、君を感じさせてあげたいと思ったけれどね。
 ただ、あの時は子供たちも居て、僕も風邪をひいていましたから。
 ずっと、この気持ちを抱いていましたままで、その欲望は十分に肥大しています。
 だから、今日は思う存分、あなたを、そして自分を、満足させてあげたい。」

体を押さえつけられ、身動きができないまま、あの、執拗な耳への愛撫と、
それに続くやわやわとした手のひらと指での愛撫が全身に続く。
耳から首筋へ与え続けられている刺激で硬直したままの上半身と、くだけきった腰、
そして、たわわな臀部からは力が抜け去り、
いまだに触ってもらえない下着で丁寧に包まれているやわらかな局部からは、
すでに愛液がしとどに流れでて、太ももをぬらしている。

あいつの大きな手が私を拘束したまま、とうとう熱い硬い塊が、すんなりと私の中にはいってきたとき、
もう一度、耳に熱い口づけを落とされ、ささやかれた。

「こうしたかったんですよ。」
ぞくぞくと背中に快感が走り、自分のあそこが痙攣する。
視界は白く光り、記憶がとんだ。

---終---
0805名無しさん@ピンキー2013/12/19(木) 00:31:05.30ID:Y4Vtm19C
GJ! GJ!!
最近、ここのスレ活性化してて嬉しい。
やっぱりNも発売されたし再燃者さんや新規の人がいるのかな。

>>795
言われてみりゃあ2007年から地味に生き残ってるんだなw
すげぇ
0806名無しさん@ピンキー2013/12/19(木) 09:26:08.14ID:b4uRY79t
私は新規だな
N発売の記事見て火がついた
当時は想像するだけで満足してたけど今はこのスレがないと欲求不満になりそう
0807名無しさん@ピンキー2013/12/19(木) 16:40:29.99ID:XZK/Zu3K
昔例の若返りの薬でどろしーちゃんが金髪美少女になったの見た時に
セラどろにはまった。あれは衝撃的だったな…
Nでもセラどろ読みたいなぁ
つきあってるようにもつきあってないようにも取れる
0808名無しさん@ピンキー2013/12/19(木) 17:57:26.38ID:C/U6qrRI
>807
同じく。
あの回でセラどろにハマった人多いと思うw

セラが変質的に愛でてるエリザベスにモデルが居て、
しかもそのモデルである初恋の相手が、まさかのどろしーちゃんて
あの設定は本当良く思いついたよなw
作者も最初は人形屋敷話でのギャグオチのつもりだったんだろうけど、まさにGJ。
0809名無しさん@ピンキー2013/12/20(金) 10:52:53.90ID:ym7zzmP+
あげ
0810名無しさん@ピンキー2013/12/20(金) 22:22:30.24ID:gIUDZZLe
神々が降臨している!
Nが始まったときに夢見た光景が実現してて嬉しい!

コミック巻末のインタビューで魔王の後継者問題はほっとかれることが判明したけど
>>797の方の作品みたら、設定活かしてほしいなぁってほんと思う
0811名無しさん@ピンキー2013/12/21(土) 12:01:06.82ID:crXkQLNg
後継者問題はほっとかれんのね。
コミック買ってないから知らなかったよ。
>>810教えてくれてサンクス
寂しいわー
0812名無しさん@ピンキー2013/12/21(土) 12:25:54.55ID:pTeTojLW
後継者問題といっても他の兄弟があれじゃ自動的になるしかないようなw
どろしーちゃんは異世界に住むのに抵抗ないから魔界でも余裕だろう
セラヴィーのほうが慣れるまで大変そう
0813名無しさん@ピンキー2013/12/21(土) 13:14:12.14ID:hQ4zKIIp
確かセラどろって二人ともホラー苦手だったはずが平気っぽくなってたのって、魔界に順応したからなんだろうか
0814名無しさん@ピンキー2013/12/24(火) 11:38:53.73ID:Ece6rW9g
今日はクリスマスイヴ。
セラどろもNで付き合ってたりするのなら、きっと2人で出かけてるだろう
付き合ってない時期でもプレゼントあげてたし、ちょっとは甘い夜を過ごしていると妄想

しかし実際は夜みんなでパーティだろうな
チャチャ達はまだサンタさん信じてるんだろか。
リーチャはまだそんなムード展開は想像できんなぁ
0815名無しさん@ピンキー2013/12/24(火) 14:16:04.48ID:+3uDQ3vU
うんうん、セラどろの甘い夜は妄想できても、
ムードたっぷりのリーチャか、むずかしい。

**


薄暗い室内で見つめあう2人。
クリスマスのイルミネーションだけが接近する2人の顔に光を照らす。

「チャチャ・・・」

「リーヤ・・・」

ちゅ〜〜〜

「コラー!!
 こんなところで何してるの〜〜!!
 あんた達まだ子供でしょ?!」
ニャンコハウスのなかにある、ちっさな子供ハウスを、
どろしーちゃんにパカッと持ち上げられ、残念そうにふくれっつらをする2人。
まだまだ恋人というには子供な2人ですが、
クリスマスには恋人同士チューする、という世の風潮は知りはじめたようです。

***

やっぱり保護者が出てきてしまうわ。
ごめん。
0818名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 12:22:44.55ID:Y1jS2WOb
>>815
2人らしくていいねぇ


セラ「どろしーちゃん、弟子たちに負けてられないですよ。僕たちも…」

バキッ!!

セラ「」


しいねちゃん「ううう、僕だけひとり…チャチャさーん…ぅうグレてやるぅ〜〜」
0819名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 13:03:17.58ID:s+kS/oJn
エロパロなのにこのほんわかムード
814からの流れがみんなおもろい
想像できてしまうもんね
0821名無しさん@ピンキー2013/12/30(月) 08:10:05.28ID:YkN/VELi
少女マンガの板が賑わってるとおもたら
ここと同じでカップル話で盛り上がってた
似たようなこと考えてんな
0823名無しさん@ピンキー2013/12/30(月) 23:41:45.16ID:UWQ4WOdE
カップル論で盛り上がっているの?しい鈴とポピナミで?
少女漫画版のなんていうスレか教えてほしい…
0825名無しさん@ピンキー2013/12/31(火) 22:10:14.75ID:g9YYWti9
>>824
ありがとう、本スレのことだったんだね
ダブルヒロインの板で話題にあがってたことがあったからちがうところなのかと思って

来年は本誌でカップル描写があるといいな
チャチャのカップルはどれも可愛いから好き
0828名無しさん@ピンキー2014/01/08(水) 18:56:49.96ID:x78b9s3z
どろしーちゃんがツンなのは言うまでもないがセラヴィーも普段そんなに
どろしーちゃんにデレデレしてないのが好き
0829名無しさん@ピンキー2014/01/08(水) 20:19:33.25ID:0D5zt4NF
>>827
やっぱり公式が燃料を投下してくれないと…
セラヴィー×どろしーのサイトは少しあるからNでセラどろやってほしいなぁ
そしたら公式でも楽しめて二次でも楽しめる、はず…
0830名無しさん@ピンキー2014/01/09(木) 11:12:37.44ID:hjX9UBD1
そだな
今後のNに期待してよう
ああキュンキュンしてーー
0831名無しさん@ピンキー2014/01/18(土) 14:48:21.11ID:vKSNab+o
どろしーちゃんがホラー見たあと停電になったら泣いてセラヴィーのとこ
逃げてくのわろた。いざとなったらセラヴィーを頼るんかい
またああいうのが読みたいな
0832名無しさん@ピンキー2014/01/18(土) 15:54:53.06ID:1tQgJo6i
>>831
しかし怖がり度ではセラヴィーも負けてない役立たずっぷりがなんともw
実はかなりおいしい状況だった、と後で気づいて涙に暮れる事も何度かあったんだろうな
0833名無しさん@ピンキー2014/01/20(月) 11:01:23.16ID:V25uDjoF
>>831 >>832
セラは腹黒いし、いつもどろしーちゃんをからかってる割に
わざとそういう状況を作ったりしないよねw
夜中に故意に停電させるとか、怖がらせて頼ってくるようにいくらでも
仕向けれそうなのに、それも惚れ薬同様邪道なのかなw 

初期のセラヴィーなら面白がってしそう。
で、本気で怖がっちゃったどろしーちゃんを見て
ちょっとの罪悪感とともにドキドキムラムラみたいな

恋愛に関しては2人とも中2レベル以下ww 
だがそれも良い
0834名無しさん@ピンキー2014/01/20(月) 16:36:44.68ID:9+4UyKwv
セラヴィーは男追っ払ったりして外堀は埋めてるけど、本人には酷い事はしたくないんじゃないかなぁ
ただセシルのどろしーさんが留守の時に…の言動見ると影では色々やってるかもw
0835名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 09:09:00.89ID:4Pn/ZA1c
どろしーをどうやってデレさせるかであらゆる妄想を滾らせてはいるんだけど
実際に態度が180度改まったら多分、「こんなのでろしーちゃんじゃないorz」
になるだろうからなぁ、サンダルさん。
0837名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 17:36:03.14ID:V3J9XqlF
セラヴィーにとってどろしーは凶暴なハムスターのようなもの
0838名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 20:55:09.22ID:yHOMemGQ
どろしーちゃんたまーにデレてもせいぜい赤くなって口数少なくなるくらいだよね。かわいい

どっちも恋愛面での成長遅いから結婚中々しなかったんだろーな
チャチャ達の後なんじゃないか
0839名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 15:13:43.02ID:d1ksoZJe
前作その後の4コマで
なるとアメデオが幼稚園児の時に新婚チャチャがお迎えに来てるし
どろしーちゃんが出産間近っぽいから、リーチャ結婚式の時にはすでに妊娠してるかもよ
てことはNから3年後くらいにはセラどろも結婚してると予想
子供を即作ったんじゃなかったら、もっと早いかも

てかN連載中に、前作ではギャグで落としてしまったセラどろの
ちゃんとしたプロポーズ話を期待したいなぁ
みん先生頼みます
0840名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 11:32:02.99ID:rXDE4YV6
予告のページがどろしーちゃんだったから次はセラどろ回だといいね
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