この前、お兄ちゃんと買い物に行った。
 お兄ちゃんは、百合奈にプレゼントしたいって言って、新体操に使う道具を置いて
いる店に入った。
 お兄ちゃんは、新体操をしている百合奈を綺麗って、輝いてるって言ってくれる。
 とっても嬉しい。だって百合奈は、誰よりもお兄ちゃんに見てもらいたくて、演技
してるから。
 その店でお兄ちゃんが買ってくれたのは、こん棒。百合奈の好きな色が目に飛びこ
んできて、つい手に取ったら「じゃあそれで」とお兄ちゃんがレジに持っていった。
 お兄ちゃんのプレゼントだからもったいなくて使えない。百合奈がそう口に出した
ら、お兄ちゃんは笑って。
『使ってくれないとプレゼントした甲斐がないよ』
 と言った。
 だから百合奈は、こん棒を使ってる。お兄ちゃんのプレゼントだから、お兄ちゃん
そのものだと思って。

「……んふぅ」
 こん棒を使って、エッチな声が出ちゃう。お兄ちゃんの分身ともいえるこん棒で、
アソコをこすっているから。
 大切なプレゼントを新体操の演技に使うなんて、もったいない。百合奈がひとりで、
秘密の時間に使う。
 百合奈がオナニーを知ったのはまだ小学生のとき。友達から聞いて、体を適当にい
じって、でもよくわからなくて、それだけに終わった。
 お兄ちゃんと出会って、好きになって、ひとりで考えてるとき胸がきゅんきゅんし
て……オナニーしちゃう。お兄ちゃんを思い浮かべながらオッパイやアソコをいじる
と、とっても気持ちいい。ひとりでするオナニーだけど、ひとりじゃ意味がないって
わかった。小学生のときのあれはオナニーじゃなかった。
 ああ、自分の手でするだけでも気持ちいいのに、こん棒をお兄ちゃんだと思ってア
ソコにこすりつけると、すごく感じちゃう。すぐにでもイキそうになっちゃう。
 押し当てたまま脚で挟んで、くいくい腰を揺すると、あ、あ、ああぁ、また違った
気持ちよさが生まれる。百合奈の腰の動きで気持ちよさがいろいろ変わるのが、たま
らないの。
 いつのまにか、エッチに腰が動いてる。小刻みに振り振り、左右にくねくね。太も
もを閉じたり開いたりで、ああっ、感じちゃうぅ。
 お兄ちゃんがくれたこん棒で百合奈、こんなにエッチになっちゃった。ああ、この
ままだと百合奈、新体操の演技もエッチになっちゃいそう……。
 股間に挟んでいるのは太い側。持ち手の細いほうが突き出しているのが見える。
 ……これならば百合奈のなかに入りそう。百合奈のアソコ、オマ×コのなかに。
 ああ、百合奈、お兄ちゃんとひとつになりたいの。お兄ちゃんのオチン×ンを入れ
てほしいの。
 お兄ちゃんは優しくて、百合奈を大切にしてくれる。
 大切にしてくれて、嬉しい。でも、まだキスしかしてくれないのは切なくて、もど
かしい。
 もっとエッチなことをしてほしい。オッパイ揉んで、お尻触って……お兄ちゃんな
ら百合奈、いいんだよ。お兄ちゃんが触ってくれたら、百合奈が自分でするより絶対
気持ちいいはず。今でもこんなに気持ちいいのに、お兄ちゃんがしてくれたら百合奈
きっとおかしくなっちゃう。
 お兄ちゃんがしてくれないなら、入れちゃうよ。お兄ちゃんの分身の、細いこれを
百合奈のなかに入れて、初体験を……。
 ううん、だめ。いくらお兄ちゃんそのものでも、こん棒。本物じゃない。
 分身を百合奈のなかに入れるのは、百合奈がロストヴァージンしたあと。最初に入
るのは、お兄ちゃんのオチン×ンに決まってる。いつか絶対お兄ちゃんと……。
 ああ、だから今はエッチに腰を動かして、アソコにこすりつけて、イクの。オチン
×ンをなかに入れてもらうのを待ちながら、こん棒と外でこすれあって、ああ、ああ、
百合奈イク、イッちゃううううぅ。

(終)