【エーちゃん】ベイビーステップ【なっちゃん】
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0216672009/12/22(火) 23:28:32ID:WQNh1xaZ
>>213の続きを投下!


男子コートの辺りにいる筈の栄一郎を探してキョロキョロと早足で歩き、
彼の姿を見つけたナツ。

「えーちゃん!ちょっといいかしら!?」
普段、笑顔のイメージのあるナツだけに、
笑ってない目がすごい迫力だったりして。
しかも不穏な仁王立ち風味の闘気なども見え隠れしたりして。

「な、なっちゃん?ど、どうしたの!?」
反射的に逃げ腰気味なえーちゃん。
「おい、丸尾君。彼女になにかしたのか?なんか機嫌悪いぞ」
コソコソと耳打ちしながら青井コーチもナツの迫力に引き気味だ。
「青井コーチ、ちょっとエーちゃんお借りします。いいですね!?」
「あ、ああ。まあ構わないよ。」
(小さな声で)「丸尾君、こういうときは逆らわないほうがいいぞ。」
「わ、わかりました・・・」

ナツに引っ張られ、大会会場の隅っこ方面へと連行チックにやってきたエーちゃん。
「なっちゃん、いったいどうしたのさ?さっきの試合は勝ったんだよね?」
「うん、勝ったよ。あの時はわがまま聞いてくれてありがと・・・」
「そんなら良かった。なっちゃん、おめでとう!」
「・・・う、うん。」
なんだかイライラしてたのに、栄一郎の真っ直ぐな言葉はやっぱり嬉しいらしいナツ。
苛々オーラが急速にしぼんでいく。
「それで、どうしたの?なにかあったの?」
「あ、あのね・・・エーちゃんはさ、時間が無いから私の試合の応援は少しだけだったよね?」
「うん、そうだったね。ごめんね。」
「ううん、それはいいの。仕方ないもん。
 でもね、それなのにね・・・それなのに、どうして清水さんの試合は熱心に見てたの?」
「え?清水さんってあの第一シードの?」
「うん。だってエーちゃん、時間が無いって言ってたのに清水さんの試合は熱心に見てたじゃん・・・」
「私の試合より清水さんのほうが大事なのかなって思ったら、その・・・悲しかったんだ。
 そ、そりゃあ、清水さんはかわいいしさ、エーちゃんが惹かれるのもわかるけどさ・・・////」
0217672009/12/22(火) 23:32:11ID:WQNh1xaZ
「あ〜!そういうことね!」
ようやく合点がいったエーちゃん。
クスッと優しげに微笑んでナツに語る。
「あのね、なっちゃん。清水さんのプレースタイルって俺のライバルの難波江君に似てるんだよ。
 なっちゃんも俺と難波江君の試合を見たことあるから、何となくわかるんじゃない?」
「・・・あ!そういえば・・!」
「だからね、俺、青井コーチにも『参考になりそうだから少し観戦していきます』って
携帯に電話してたんだよ。」
「そ、そうだったんだ・・・(もしかして私の早トチリ!?)」
「それに、もうひとつ理由があったんだ。」
「もうひとつ?」
「うん、これなんだけど・・・」
と、栄一郎は一冊のノートをナツに差し出した。
「・・・?」
パラパラとメージをめくるナツ。
「あっ!・・・エーちゃん、これって・・・!」
「うん、何度も対戦してるなっちゃんには今更だと思うけど、
 俺から見た清水さんの分析というか癖みたいなものをノートに書いたんだ。」
「エーちゃん、これスゴイよ!ロブを打つ前には右肩が一瞬下がるとか、
 深いクロスの次はボレー率80パーセントとか、私の気づいてなかったことがいっぱいだよ!」
「ホント!?じゃあ少しはなっちゃんの役に立てそうかな?よかった〜」
「…私ってさ、『グッと構えてサッと引いてスパーンと打つ』でやってきたから
 こんなに細かく相手を分析したことなかったんだ。」
「なっちゃんにはきっとそのスタイルが合ってるんだよ。
 俺みたいに細かい分析したら逆に良くないかもよ。」

じっとノートを読んでいたナツは、栄一郎のやさしさと自分のあまりの勘違いっ
ぷりに顔が赤くなっていくのがハッキリわかった。
「・・・・・・」
「・・・?どしたの?なっちゃん?」
「・・・ご、ごめんなさい。私、早トチリで・・・」
「なっちゃん、もしかして、ヤキモチ妬いてたりした?」
こ、これは・・・いつぞやのあのセリフ。やるなえーちゃん。
「…や、妬くわよ!あたりまえじゃない!」
負けじと鋭いリターンを返すナツ。

「・・・うわあぁぁん!えーちゃんごめんなさい!
 ・・・ひくっ、わたし・・・わたしサイテーだ・・・わあぁぁん!」
「ちょwwwなっちゃん落ち着いて〜!」
「だって・・・だって、エーちゃん忙しいのにわがまま聞いてくれて」
「なっちゃんだっていつも俺の試合応援してくれてるじゃない。」
「清水さんの分析までしてくれて」
「難波江くん対策のついでだよ」
「なのに・・・なのにヤキモチ妬いて」
「俺だってこないだヤキモチ妬いたじゃん、だからおあいこだよ。」
「・・・許してくれるの?えーちゃん」
「許すもなにも妬いてくれて嬉しいんだけど。」
「・・・えーちゃんのバカぁ。そんなに簡単に許したら私、わがままな子になっちゃうじゃん…」
そう言いながらナツは栄一郎の胸に顔をうずめて少し泣いた。
0218672009/12/22(火) 23:41:36ID:WQNh1xaZ
・・・ひとまず今日はここまでです。

>>215
応援レスありがとう。

原作は相変わらず萌え萌え展開ですな。
二人で一緒に優勝してプロになろう、とかってクサイ台詞吐きおってからに!
エーちゃんの授業中眠くて一瞬意識を失うときのバカ顔がたまらんわいwww
0220名無しさん@ピンキー2009/12/25(金) 00:01:19ID:MchIMwMb
メリクリ!

今夜はベビステ単行本を読み返して なっちゃんに萌えつつ
ひとりネットしつつケーキ食ってます。
なっちゃんとマーシャと姫子と清水さんと荒谷くんがいるから
ちっとも寂しくないお!




…寂しくないお。
0221名無しさん@ピンキー2009/12/28(月) 02:45:26ID:eR7SGs4/
続きが気になって仕方がないっす!
少しずつエロにも入っていくのかな??
期待してます!
0222名無しさん@ピンキー2009/12/28(月) 09:06:27ID:lVDP787l
いやあなっちゃん可愛すぎ^^
一度大勢にレイプされるなっちゃんが見たい!
0224672009/12/30(水) 04:50:42ID:7LYK55KR
>>221

応援レスありがとー!よーしパパSS書いちゃうぞー

漫画どころでないぐらい仕事に忙殺される中、
こんなに好きになった漫画は最近なかっただけに
なんとかもう少し人気上がって欲しいもんです。
みんなも単行本買うがよい!

では>>217の続きをちょっとだけ投下!
0225672009/12/30(水) 04:53:16ID:7LYK55KR
普段は快活なはずの女の子が今は自分の胸で泣いている。
これってば抱きしめずにいられますか!?いけっ!エーちゃん!
テニスで鍛えた勝負勘を発揮するんだ。今こそ勝負の時!
突然抱きしめられたナツは一瞬ビックリしたように身をこわばらせたが、
すぐにそれも弛緩し、栄一郎に身を委ねるようにより深く彼の胸に顔をうずめた。
やがて栄一郎は左手でナツを抱きながら右手で彼女の髪を撫で、
彼女の目をじっと見ながら言う。

「オ、オレ、今日こそ言うよ。
 ・・・俺やっぱりなっちゃんのこと・・・す、好きなんだ!」
「・・・////」
「・・・ずっと好きだったんだ。
 以前さ、なっちゃんに『そんなのズルイよ』って言われたことあったけど、
 もう俺、ズルくないよね?・・・だからあらためて聞きたいんだ。
 なっちゃんはさ・・・俺のことどう思ってr」
突然ナツはピンと伸ばした人差し指を栄一郎の唇にあてて彼の言葉をさえぎった。
「・・・私もエーちゃんが好き。大好きだよ。」
「なっちゃん・・・」
どちらからともなく顔が近付く二人。

「・・・ん ちゅ・・・あん・・・」
最初は軽く触れ合う程度で。その次はオトナのキス。
栄一郎の舌がナツの口内を襲う。
一瞬ビックリした彼女も彼の攻撃を受け入れる。
唇が離れてもトロンとした目で見つめ合い「えへへ…」と照れ笑う二人。
0226672009/12/30(水) 04:54:53ID:7LYK55KR
と、ひと気が少ない会場の隅っことは言え、人目につきかねない状況に
急に我に返った二人。栄一郎はナツの手を取って
「なっちゃん、あっちへ行こう」
と、移動した先は大会本部棟の裏の非常階段。ここなら人目につかないだろう。
「・・・なっちゃん、もう少し一緒にいてもいい?」
「・・・うん、私も一緒にいたい//// でもエーちゃんてば強引なんだから〜」
「えっ?俺そんなに強引だった?」
「そーよ。オトナのキスしてきたりさ、私の腕つかんでこんなとこ連れてきたりさ、
 いつものエーちゃんじゃないみたいで・・・なんか、ドキドキしてる。」
「・・・あ、なんか、ごめん・・・」
「それでいいんだよ。女の子はね、ギャップに弱いんだから。」
「・・・じゃあ、もう一度強引なことしていい?」
「・・・え?」
不意にナツを抱きしめる栄一郎。
「・・・あ」
抱きしめ、髪を撫で、もう一度キスして、
普段より速い胸の鼓動を互いに感じながら見つめあったりして。(キックオフ状態という)

栄一郎はナツの鼓動の発信源たる彼女の胸をチラと見た。
大きな柔らかいふたつのふくらみの感触は思春期少年には劇薬すぎる。
「あ・・・エーちゃんのえっち。私の胸、意識したでしょ?」
「え・・・あ・・・、そ、そりゃあまあ・・・」
「・・・いいよ。私の胸触っていいよ。こんなこと言うのエーちゃんにだけなんだからねっ。
 でも・・・、優しくしてよね?」
「・・・なっちゃん、いいの?」
「エーちゃんだからいいの!エーちゃんじゃなきゃダメなの!・・・だから、その・・・」
ナツが話し終わらないうちに栄一郎は彼女のテニスウェアの上から胸を包むようにゆっくり触れる。
「あ・・・あん もう、エーちゃん強引・・・なんだから・・・や あん」
0227672009/12/30(水) 05:02:49ID:7LYK55KR
とりあえず今回は以上です。
>>201 >>202のやりとりを入れてみますた。

これからエロい展開にもっていくつもりなんだが・・・
素人のオレにとってエロシーンて超難しいんだよ。
年末休暇に入ったので、できれば年内に完結させたいのだが・・・

ではまた!
0228名無しさん@ピンキー2009/12/30(水) 07:30:07ID:aWOfq7AE
>>227
うおおおぉー!ありがとー!
まさか希望の台詞を絡めるとは・・・
しかもこの寸止め、だがそれがいい!
早く続きが読みたい!
0229672009/12/31(木) 03:23:53ID:D0k+LQiQ
こんばんは。変態妄想屋67です。
>>226の続きをまたまたすこしだけ投下!

>>228
おお、喜んでもらえたなら俺も嬉しい。
またあんな風な妄想セリフでいいからカキコして欲しい。
俺もそういう所から妄想膨らませてるからな!
0230672009/12/31(木) 03:25:00ID:D0k+LQiQ
テニスウェアの上からナツのふくらみを円を描くようにゆっくり大きく手に含み、
やがて指先がその芯を捕らえた。
「・・・あっ!」
栄一郎はふくらみを揉みしだきながらも、その芯を指先でくりくりと刺激を与えてみたりする。
「・・・あん、・・あ・・う・・・えっちぃ」
「なっちゃんのおっぱい、・・・柔らかいよ。すごく気持ちいい。夢みたいだ・・・」
「・・・私ホントはね、胸がおっきいのがイヤだったんだ。
 テニスするにも邪魔だし、男の子からはジロジロ見られるし。」
「でもエーちゃんが褒めてくれたから、おっきな胸でもいいかも、って初めて思えたんだ。・・・あんっ」
栄一郎はナツのふくらみを揉みながらも、彼女の背中や首筋を撫でる。
「・・・あのさ、誤解しないでほしいんだけど、俺、胸が大きいからなっちゃんのこと好きなんじゃないよ?
 なっちゃんの胸だから大きくても小さくても好きだし、愛おしいんだ・・・」
「・・くすっ わかってるよエーちゃん。・・・いやんっ!あ・・・ 
 ・・・エーちゃんは他の男の子みたいに・・・私の胸を盗み見たりしないし・・・あっ、やん」

栄一郎はナツのテニスウェアをたくしあげ、彼女のスポーツブラ越しに愛撫するも
もどかしそうにそのスポーツブラを上へずらし、夢にまで見たナツの生の乳房を見た。
「・・・あっ・・いやん エーちゃん・・・そんなに見つめちゃやだぁ・・・」
「なっちゃん、きれいだ。なっちゃんのおっぱい、ホントきれいだよ。
 ・・・でもごめん、俺もう紳士じゃいられないよ・・・!」
「・・・ひゃん!」
突然、彼女の乳房にむしゃぶりつく栄一郎。子供に返ったかのように夢中で吸い付き、舌先でもてあそぶ。
「・・や・・・やっ!・・あん・・ぁ・・ぁ・・・ああぁぁん・・・!」
ナツにとってコンプレックスだった彼女の乳房を無心に愛する栄一郎。
そのことによって彼女の心も開放されてゆくようだ。
「・・エーちゃん、・・・ダメ・・・わたし・おかしくなっちゃう・・・」
栄一郎は自分の羽織っていた上着を非常階段の踊り場に敷き、そこにナツを強引気味に押し倒した。
「・・・なっちゃん・・・俺・・君が欲しい・・・!」
「エーちゃん・・・もうっ!知らないっ!・・・そんなこと言われたって・・・」
またまたナツが言い終わらないうちに愛撫を開始する栄一郎。首筋へのキス。鎖骨への愛撫。
さらには寝転んだ状態でも型崩れしない乳房への愛撫。
今日の栄一郎はなんだか強引チック。そんな優しい強引さに慌てながらも身をゆだねるナツ。
0231672009/12/31(木) 03:27:31ID:D0k+LQiQ
節は1月。息も白い真冬の屋外だってのに、この非常階段の踊り場だけは妙な熱気に包まれている。
ナツのアンダースコートを下へずらし、その茂みへ中指を這わせる栄一郎。
本音を言えば本能を炸裂させたい衝動があるのだが、そこはノートな栄一郎。無意識にデータを取ってるらしい。
クリトリスや膣がどこにどんな風にあってどんな感触なのか、本でしか知らない栄一郎であったが、
ナツの反応を見て、なんとなくわかってきた。
「・・・やだっ・・・エーちゃぁん・・・あふ・・あふぅぅん・・・」
たぶんここがクリトリスなんだろうな、って突起を繰り返し擦ってるうちに、ナツの様子が変化してきた。
「・・や・・や・・・いやん!・・エーちゃん、ダメっ!ダメっ・・・!」
「・・・・・ぃぃやぁぁぁぁあああ!!!・・・・・あぅぅ・・っ!!!・・・・うっ・・はぅぅ!!!」
ブルブルっと軽く痙攣した直後、ガクリと崩れ落ち弛緩するナツ。
「・・はぁ・・・はぁ・・・エーちゃんのえっちぃバカぁ・・・」
イかされちゃった恥ずかしさで混乱気味なナツ。

だけども強引チックな今日の栄一郎はこんなんじゃ収まらない。
素早く下半身をむき出した彼は、ナツの中心にソレをあてがう。
「なっちゃん、行くよ。」
「・・・うん、エーちゃん。来て。」
頭部分だけはすんなり入ったもののそこで行く手を阻まれる。
覚悟を決めたはずのナツも痛みで苦痛の表情を浮かばせる。
「・・なっちゃん、大丈夫?」
「・・・うん、大丈夫。痛いけど、私、エーちゃんのものになりたいんだ。
 だから・・その・・このまま、奪ってください・・・」
「・・・なっちゃん。・・・うん、わかった。」
ナツの覚悟を受け止めた栄一郎は力を込め一気に貫く。
ず、ずにゅうぅぅ!
「・・・かはっ・・・!!・・あ・・・!!あ・・・!!」
「・・・なっちゃん、最後まで入ったよ。痛いよね?ごめんね。」
破瓜の瞬間。栄一郎はしばらく動かずにじっとして、ナツの体を思いやっていた。
ナツは栄一郎の背中に腕を回し
「・・・エーちゃん、私、嬉しい。痛いのに嬉しい。ね・・・キス、して?」
つながったまま、オトナのキスをするふたり。
愛の表現はセックスよりキスなんだと栄一郎が知るのはもう少し先の話なんだけど、それはまた別の話。
そして栄一郎はゆっくり前後に動き始めた。
0232672009/12/31(木) 03:29:04ID:D0k+LQiQ
ひとまず以上です。
相変わらずの細切れ投下ですまぬ。

ではまた!
0233名無しさん@ピンキー2009/12/31(木) 13:57:04ID:+TMVBcpu
>>232
素晴らしい・・・ッ!
なっちゃんのキモであるおっぱいの描写も申し分ない
あとはなっちゃんが、騎乗位に移って
「なにこれ・・・今までと違う・・・気持ち、イイッ!」って喘ぐ姿が見たい!

ちょっとスッキリしてくるわ
0234名無しさん@ピンキー2010/01/01(金) 00:55:55ID:ipY1H3uh
なっちゃんがエーちゃんのものをじっくりXXするシーンも読んでみたいっす!
0235名無しさん@ピンキー2010/01/02(土) 00:04:54ID:hUWYVYQ1
新年あけましておめでとうございます。
初詣の最中も人混みの中でこのSSを携帯で作成していたとか、
オレ元旦からなにやってんだ・・・orz

そんなわけで>>231の続きを投下。今回で終わりです。
0236名無しさん@ピンキー2010/01/02(土) 00:18:37ID:RhC98Lbj
あ、すまぬ。>>235>>67です。では投下!


外気の寒さの分だけ、つながった部分の暖かさが際立つ。
動いてもいないのに、入っただけでも狂おしいほどの快感を感じるのに、
だんだん加速していく栄一郎。

ナツの着衣といえば、防寒コートの下はテニス用のポロシャツと
スポーツブラをたくしあげられ、Eカップなバストはあらわに、
スカートは履いたままアンダースコートは脱がされて、
中心部を栄一郎に攻めたてられている。

「なっちゃん痛くない?大丈夫?」
「・・・痛いよ。でもやめないでね?
 ・・・それに、その・・痛いだけじゃなくなってきたかも・・・」
彼女の中心部からは純潔の赤い証があったが、
童貞と処女が行為の最中に気づくはずもない。しかし
「・・・あ・・・うっ・・・あふん、ぁん・・・ぁぁあん」
と、ナツの声にも痛みからだけでない、甘い色が見え始めた。
0237672010/01/02(土) 00:22:53ID:RhC98Lbj
栄一郎の前後動は速くなっていき、甘く痺れるような快感が彼を襲い始める。
「なっちゃん、オレ・・・夢みたいだよ。」
「エーちゃん・・・気持ちいいの? ぁあん・・・!」
「うん、なっちゃんの中、すごく気持ちいい。・・・なんか・・トロけそうだ・・・」
ナツは栄一郎の首に腕を回し彼の耳元で囁く。
「ホント?嬉しい。・・・ね、もっと私で、気持ちよくなって?」
というかもうすでに栄一郎には限界が近づいてきているんだけど。
快感の粒子が彼の中心部に集束してきている。
「なっちゃん・・・オレ、もう・・・もう・・・!」
「あんっ・・あんっ!いいよ。そのままで・・・エーちゃんが欲しい・・・来て。」
それを聞いた栄一郎はラストスパート!
「なっちゃん・・・!あ・・・!う・・・!」
「エーちゃぁん・・・!」
「い、イクよ・・!なっちゃん、オレ、もうっ・・・!」
「来て・・!来て・・!ぁぁあああはぁぁああん・・・・!」

どくんっ!

「あ・・・!」
「あ・・・!」
どくっ どくっ ドクドクッ ドク ドク・・・
ナツは栄一郎が自分の中で脈打つのを感じた。
『あ、エーちゃんのが今入ってきてるんだ』
0238672010/01/02(土) 00:31:51ID:RhC98Lbj
かつてないほどの精を出しつくして息を整え、つながったまま、また見つめあう。
「・・・しちゃったね。」
「うん、しちゃったね////・・・えへへ」
・・・ちゅ。
最後にもう一度キスをして真冬の熱〜い二人だけのイベントが始まり、終わったのだった。

着衣の乱れを整えてるとナツの携帯が鳴った。
「あ、やばいかも、三浦コーチからだ!」
「こらナツ!いつまで油売ってんだ!もうすぐ次の試合だぞ。早く戻ってこい!」
「は・・・はい、すぐ戻りまーす!」
「あーん残念。私もう戻らなきゃ。」
「そりゃ仕方ないよ。」
「もう少しえーちゃんと一緒に居たかったのに。むー。・・・じゃ私、行くね!」
「なっちゃん、もう次の試合は大丈夫だろ?勝つよね?」
ナツはコートの方に駆け出しながら振り返り、彼女らしい笑顔で答えた。
「うん!…もう大丈夫!えーちゃんがいるから大丈夫だよ!」

おわり
0239672010/01/02(土) 00:48:19ID:RhC98Lbj
以上です。
内容はともかくようやくエロシーン書けました。マジ難しいよ!
応援レスくれたヒト、ありがとう!
また時間できたらなんか妄想しにきますんで!

>>233
すまぬ。今回は騎乗位は使わなかった。
しかしそのセリフは美味しそうだな!
次回以降に使わせてもうかもしれない。ありがとう!

>>234
それってフェラだよな?なっちゃんフェラは書きたいね。


ところで余談だけど、上記SSの直後のナツの試合中、
彼女の大事なところから栄一郎の精液が垂れてきて、
アンダースコートをネットリと汚してしまって
焦ってモジモジする姿が「今日の鷹崎さん更にカワイイな」と
男子プレイヤーから人気絶大だったとか・・・

ではみんなまたいつか!
0240名無しさん@ピンキー2010/01/02(土) 02:06:55ID:yRRHpFXV
>>239

まさにお年玉でした
この二人そのままの続きがまたいつか読みたい
今度はなっちゃんの部屋とかで^^
0241名無しさん@ピンキー2010/01/02(土) 23:08:59ID:RhC98Lbj
67です。
なんか妄想が止まらないんだが。
導入部だけだけど、書けちゃったんで投下してみます。
なんかスンマセン。

栄一郎・ナツ・影山・委員長が、ナツの家に集まって試験勉強する話です。
0242672010/01/02(土) 23:13:45ID:RhC98Lbj
「エーちゃ〜ん、私、来週の期末試験ヤバイかもー・・・」

授業後のザワついた教室でフラフラとエーちゃんの席にやってきたナツ。
「どしたの?なっちゃん?」
「これ見てよ〜」
ナツが差し出したのはさっき返却された地理の小テストの答案用紙。
「・・・うわぁ・・・」
10点満点で1点。
1点て!
「・・・なっちゃん、これは・・・」
さすがの栄一郎もフォローできない。
しかも『アメリカの首都を答えよ』というサービス設問に
『ロンドン』とか回答してるし。
「・・・なっちゃんて、もしかして、おバカ?」
ぐさっ!!ぐさぐさっ!!ぐはぁっ!吐血っ
「エーちゃんヒドい!ヒドいよ〜、そりゃ私バカだけどさぁ〜
ていうか、地理だけじゃなく歴史も数学も化学もヤバイんだよ〜」
「それでさ、明日ってエーちゃんも私もテニスお休みでしょ?」
だから放課後勉強教えてくれない?・・・お願いっ!」
上目遣いでお願いポーズのナツ。ちくしょうカワイイな。
0243672010/01/02(土) 23:19:05ID:RhC98Lbj
「・・・あの、鷹崎さん、化学苦手なの?」
突然会話に割り込んできたのは委員長こと佐々木姫子嬢。
「わ、私、化学だったら得意だから、ちょっとなら教えれるけど、よ、よかったら・・・」
「佐々木さん・・!?」
「委員長は化学っていうか全教科得意じゃん?」
と、これは委員長の隣にいた影山。
「まあ俺は数学だけだったら力になれるぜ。」
影山は数学だけは異常に得意で全国模試でもトップレベルだし、
委員長は満遍なくオールAで特に理系に強い。
「・・・みんな、ありがとう!
 そしたらさ、明日両親居ないしウチでみんなで勉強会やんない?」
「お!いいねえ!じゃ決定な!」

なんだか、なしくずし的であったが、
なにやらビミョーな感情渦巻く4人組による勉強会が催されることとなったのであった。
0244672010/01/02(土) 23:28:12ID:RhC98Lbj
ひとまず以上です。

正月休みが終わったらまた当分書けなくなると思ったら
なんか妄想が膨らんで膨らんで。
毎度の細切れ投下で申し訳ない。
ではまた!
0246672010/01/03(日) 21:43:59ID:KAp13huq
>>243の続き

「でもさ、なっちゃんってそんなに成績悪かったんだ・・・」
「・・・そ、そうよ!だってテニス漬けなんだし!
 ・・・し、仕方ないじゃない・・・!」
「今は俺もテニス漬けなんですが?」
「むきーっ!エーちゃんの意地悪!」
「・・・だからさ、一緒に進級して一緒にプロになって
一緒に高校卒業しようよ・・・////」
「え?・・・あ・・・う、うん////」

さて、翌日の放課後。
エーちゃんもナツん家に入るのは初めてなのだ。
「とうちゃーく!今日は両親もお姉ちゃんも居ないから遠慮しないでね♪」
「おじゃましまーす」
初めて見るナツの部屋、ていうか女の子の部屋自体初めてだ。
「わぁ…」
ぬいぐるみやカワイイ系のアクセサリー、
クローゼットにはかわいい感じの私服がたくさん置いてあって、
テニスの全国トップレベルの選手の部屋という印象はあまり無い。
しかも女の子の部屋特有の何だかいい匂いがする。
「これってなっちゃんの匂いなのかな〜(=´ω`=)ハフーン」
鼻をヒクヒクさせる栄一郎。ちょっと変態入ってます?
0247672010/01/03(日) 21:53:13ID:KAp13huq
さて部屋に落ち着いた4人。

『な〜んか佐々木さんと影山君っていい雰囲気なんだよね〜。
 この機会にくっつけちゃえ♪』

『なっちゃんと二人きりの勉強会だったらもっとよかったのに・・・』

『私、強引だったかな。でも今日こそ丸尾君に告白するんだ・・・!』

『委員長、ずいぶん強引に勉強会に割り込んだけど、ついに行動するつもりか?
 まあ、この機会にキッパリ諦めさせた方がいいかもな。
 そして傷心の委員長をやさしく慰めて・・・じゅるり。』

四者四様、恋の思惑蠢く勉強会が始まったのであった。

・・・って、おいおい、四人とも恋のことばっかり考えてるようだけど、
今日の目的は勉強だぜ!
0248672010/01/03(日) 22:00:13ID:KAp13huq
ひとまず以上です。

相変わらず細切れ投下ですまぬ。
明日から仕事だからしばらく投下できないと思うんで、
書けたぶんだけ投下しました。

>>240
今回なっちゃんの部屋、というシチュにもってきますた。エチなことさせたいね!

>>245
応援レスありがとう!

ではまた!
0249名無しさん@ピンキー2010/01/03(日) 23:58:00ID:dsE2J4IL
久々にここ覗いたら大量投下ワロタw
たしかにおっぱいの描写がいいなこれ。
>>67はおっぱい星人かw?
0250名無しさん@ピンキー2010/01/07(木) 00:09:25ID:a9gJ/AeI
エーちゃんエロエロ編、最高です〜ありがとう!
なっちゃんエロエロ編(?)も楽しみにしてます。
0252672010/01/11(月) 10:44:14ID:q/qnaU24
>>247の続きを投下します。

一応設定は前回のSS(>>213>>238)の続きの感じです。
細かい部分はともかく、全国大会の会場でなっちゃんとエーちゃんはエッチしちゃって
いまはすでに恋人同士、その少し後の期末試験直前、という感じの設定です。

>>239
うむ。オレはおっぱい星人だ。おっぱいはイイよな。サイコーだ!
0253672010/01/11(月) 10:45:53ID:q/qnaU24
「そんでエックスをここに代入したら、イケんじゃね?」
「・・・あ、ホントだ!わかった!」
「鷹崎さん、もうとにかくこの元素記号を丸暗記よ!」
「こ、こんなの覚えらんないよ!」
「覚えるの!」
「なんで日本よりずっと北のイギリスが温帯なの!?」
「暖流のせいで暖かいんだよ」
「わっ、ツンデレ気候だって!」
「なんでツンデレとか知ってんだよ!っていうかツンドラだよ!」

「ちょっと休憩しようか。飲み物入れてくるね。」
「あ、私、クッキー焼いてきたんだ・・・。」
「お〜っ!これ委員長が作ったの?美味そうじゃん」
「う、うん、よかったらみんなで食べてみてくれない・・・?」
「佐々木さん、これホントおいしいよ!」
「・・・よかったぁ、勉強中は甘いものが欲しくなるからよく作るんだ・・・。」

そうやってまあなんとかナツの勉強をみんなで見て、
赤点を免れる程度のポイントは伝授し終わって
「よっしゃ、これで大体いいんじゃね?」
「みんなありがとー♪これで進級できそうだよ!」
「全国トップレベルの鷹崎選手にも意外な弱点あったんだな〜」
「それは言わない約束で〜」
「あとの細かいことは俺のノート見たら大丈夫だよ。」
「うん!」
「じゃあ、みんな夕食食べていってよ。これから私ががんばって作るから!」
「え・・?なっちゃん、料理できるの?」
「・・・あんまり。だ、だけど、これぐらいはしなきゃ!」

かくしてナツのお料理大作戦が開始した。・・・ものの。
「きゃー!焦がしちゃった!」
「わっ、砂糖と塩間違えちった!」
「わぁん、お皿割っちゃった・・・!」
・・・とまあ、階下から聞こえてくるベッタベタのお約束状態。
「おいエーちゃん、ハラ減ったなぁ・・・」
「減ったね・・・。てか、なっちゃんがあんなにテニス以外がダメダメとは思わなかった・・・」
「私・・・!手伝ってくる!」ゴゴゴゴ
「お、お前は、佐々木姫子!」
「やたっ!委員長が手伝ってくれたら安心だ!俺たち飢えずに帰れるよ!」
0254672010/01/11(月) 10:46:40ID:q/qnaU24
「鷹崎さん、手伝うよ。」
「ふえ〜ん、佐々木さ〜ん・・・」
台所の惨状を見て、委員長は言う。
「こ、これは。・・・鷹崎さん、部屋に帰ってて。これじゃあ私一人の方がやりやすそうだし。」
「・・・はい、すみません・・・。」
かくして残り物で作った委員長作のロールキャベツ。
「委員長!これうめーよ!」
「おいしい!」

『ごちそうさまでした!』
せめて洗い物ぐらいは自分がやる、とナツ。そして手伝う栄一郎。

「佐々木さん、すごいなあ・・・」
「委員長が?」
「だって彼女、成績は優秀だしお菓子も料理も得意だし、私、女としてホントだめだ・・・」
「そんなことないよ。たしかに委員長はスゴイけど女の子の価値がそれだけで決まるわけj」
「私、テニスで全国4位になったからって浮かれてたけど、もう少し女の子としての努力しなきゃ。」
「なっちゃんはさ、俺が苦しいとき、試合中に八方塞がりのとき、いつも励ましてくれるじゃん。
 あれは、なっちゃんでなきゃできない激励なんだよ?」
「ホントに・・・?」
「そ、そんななっちゃんだからオレ、・・・好きになったんじゃん」
「・・・やだエーちゃん・・・////」
「今日はさ、俺ホントはなっちゃんと二人きりで勉強したかったんだ。」
「ごめんね、でも影山君と佐々木さん、いい雰囲気だったからこの機会に、と思って・・・」
「うん、わかってるよ。でも・・・
 苦手分野で弱気になってるなっちゃんは、ちょっとかわいいな、って思ったよ?」
「・・・ばか」

・・・んちゅ あ、・・・んふ

強引に唇を奪う栄一郎。
「もう・・・エーちゃんこないだから強引なんだから。」
「そうかな。でもなっちゃんを見てると、ついかわいくてさ・・・。」

同じ頃。
「ねえ、洗い物にしては二人遅くない?」
ナツの部屋に残っていた委員長と影山。
「もしかして鷹碕さん、またお皿割ってるんじゃ・・・?」
なかなか部屋に戻ってこない二人を心配した委員長と影山が階下への階段を下りる。
そこで委員長が見たものは
キッチンで無心に激しいめのキスを交わすナツと栄一郎の姿だった・・・!
0255672010/01/11(月) 10:49:30ID:q/qnaU24
ひとまず以上です。

応援レスくれるひと、いつもありがとう!
ではまた!
0256672010/01/11(月) 10:54:59ID:q/qnaU24
あ、間違い。
さっき>>239にレスしたけど、
>>249の間違いだった。
まあ、なんだ。要はオレはおっぱい大好きだ、ということだ。
0257名無しさん@ピンキー2010/01/11(月) 13:00:39ID:2EgVOgnj
乙です!!!  これは影山×委員長になるのか!? いや、4Pもいいな!  委員長って何カップだろう?
0258672010/01/11(月) 22:28:06ID:I8LXjYP3
>>257
レスもらえるのスゲー嬉しいぜ。ありがとー。
で、今回は影山×委員長をメインにしようかと。

委員長はオレ的にはBカップという脳内設定なんだが、実際どうだろーな。
委員長は文化祭の時、ニーソックス&絶対領域スタイルだったし、
意外にツンだし(影山に対してだけだが)髪をほどいてメガネを外したら
かなりかわいく萌えキャラとしておお化けするんじゃないかと。
誰かイラスト描いてくれないかなー。

0259672010/01/12(火) 01:38:50ID:XmRV2se9
>>254の続きを投下。


ナツと栄一郎のキスシーンを目撃してしまった委員長と影山。
「・・・・・・・!?」
「どしたの?委員長?  ・・・って、え、えーちゃん!?キ、キス!?」
「・・・お、おい、戻ろうぜ・・・」
「・・・うん」
音を立てないように階段を登り返して部屋に戻る二人。

しばし呆然と・・・。
そして偲び泣く委員長。
「・・・ぐす・・ひくっ・・・まるおくん・・・」
「泣いたって、もうどうしようもないだろ?」
「まるお・・くん・・・ えぐっ、ひくっ・・・!!」
「オレ、慰めねえからな。あんなの見ちまったら、俺だってどうしようもないぜ・・・」
「・・・ひくっ  うああぁん、まるおくん・・・まるおくぅん・・・」
「・・・もう泣くなよ、って無理かもだけど、泣かないでくれよ委員長。」
「・・・ごめん・・・えぐっ・・・ぐすぐす・・・」
「な、これを機会に他の男に目を向けろよ。例えば俺とか。」
「・・・ヘンなこと・・・いわないでよ・・ぐすん」

「姫子!」
「・・・・へ!?」
突然、名前を呼び捨てにされてビクッとなる委員長。
「俺、これでもマジなんだぜ?なあ、そんなに俺のことキライか?」
「・・・え?」
「キライなんだったら仕方ないよ。俺も諦める。もう二度とお前に話しかけたりしない。」
「・・・え?そ、そんな・・・」
「委員長がエーちゃんに真剣なのは俺だってよくわかってる。
 だけどそれと同じぐらい、俺だって委員長にマジなんだ。」
「・・・わ、わたしが失恋して・・・弱ってるとこに付け込んで口説くなんて・・・」
「ああ、俺、卑怯だよ。でも委員長を手に入れるためなら
 何を言われようとなんでもオレはやるよ。」
「・・・!!」
0260672010/01/12(火) 01:40:59ID:XmRV2se9
ぐいっと委員長の肩を抱いて接近する影山。
「・・・!」
「・・・姫子」
「・・・き・・・きらいよ。」
「キライだったら俺の腕を振りほどいたらいいんだぜ?」
「・・・だ、だから・・・きらいって・・・あんたなんか・・・」
「俺は好きだ。」
・・・ドキッ
どんどん接近する影山。もう吐息のかかる距離だ。
「ひとの話・・・聞き・なさい・・・よ・・・////」
「・・・(無視)」
すでにおデコとおデコがくっついた。
「・・・きらい・・・よ・・・////」
「・・・(さらに無視)」
「・・きらい・・・ばか・・・あ・・・」

ついに触れる唇。距離ゼロ。
「・・・ん、ふ・・・」
一瞬、委員長の体はこわばったが、それ以上拒否はせず、
影山に抱きしめられるに任せる委員長。
行動は強引だが、愛おしむようにやさしく彼女を抱き、
そしてゆっくり離れる唇。

「・・・」
「・・・」
「・・・わ、悪かったな、強引なことして。」
「・・・ば、ばか。ばかばか!信じらんないっ!」
赤くなりながらポカポカッとパンチ連打する委員長。
「俺のファーストキッス♪」
「わ、私だって初めてよっ!」
「んで、やっぱりそれでも俺のことキライ?」
「・・・あの、その、しばらくは丸尾君に未練残ると思うし・・・」
「そりゃ当然そうだろ。」
「すぐには影山くんだけを見ることは無理だとは思うけど・・・」
 そ、それでもいいのなら・・・」
「もちろんいいぜ!超いいぜ〜!」
「あ、焦っちゃダメー!
 ま、まだお付き合いとかじゃないよ?友達+αから、よ?」
「もうキスまでしちゃったのに〜?」
「あ、あれは、あんたが・・・!」

でもって、もう一度強引気味に委員長を抱きしめる影山。
「・・・ひゃぁん!」
「友達+αで十分。これからはオレががんばるぜ。」
さっきの熱く強引な抱擁の魔法が少し残っていたらしく委員長の目は潤む。
その力強い抱擁に、さっきから影山に男を感じてしまっていた委員長であった。










0261672010/01/12(火) 01:45:13ID:XmRV2se9
今回は以上っす。

また明日から平日は怒涛の超残業なので、
しばらく投下はできないと思いますが。ではまた!
0262名無しさん@ピンキー2010/01/13(水) 01:29:09ID:8J1S457h
すんばらしい!
いつもたのしみにしてまっす。
こちらも超残業・・・やっと家だす。
帰ってからの楽しみですばい。
0263672010/01/17(日) 00:42:06ID:W9U+/ds5
以前投下してた職人さんとかまた帰ってこないかな〜
なんかこのスレにはオレと>>262しか居ない予感!
お互い仕事大変だけどがんばろうな(・ω・`)

今週の4コマからの妄想小ネタを思いついたので投下!
>>260の続きはまたそのうち・・・
0264672010/01/17(日) 00:44:26ID:W9U+/ds5
「すごく酔っ払って帰ってきてさー、まさかキス魔になるとは。
 あんな成人にはなりたくないと思ったわけよ。」

「なん・・・だと?酔って・・・キス・・・キス・・・きすっ・・・!?」
ナツの口から『キス』という単語が出たことで、突然意識しまくる栄一郎。
「いやまてよ、お姉さんが、ってことはもしや、なっちゃんも酔わせたら、
 あ、あのかわいい唇とかがオレに超接近したりするかも!?
 っていうか超接触したりする、のか・・・!? キスか〜・・・・いいな〜・・・」
突然、思春期煩悩モード発動の栄一郎。

そんな栄一郎の内的動乱に気づくはずもないナツ。
「二十歳の私たちってどうなってるんだろうね。」
勝手に盛り上がってた彼であったが、
ナツの通常通りの態度に、一瞬で素に戻った栄一郎。
「とりあえず年金を払う義務が発生するよね。」

「・・・あ、ああ。そう、よね・・・」
「・・・?」
『もう・・・!エーちゃんてば現実的すぎるんだから!
 その頃には俺たち恋人になってるよ、とか、
 二人でプロになって、一緒に世界中を転戦してるよ、とか、
 ウィンブルドンのセンターコートでプロポーズするよ、とか、とか!!あるでしょ!?』

そんなナツの乙女心を察知できる栄一郎なわけもなく。

お互いそれぞれ盛り上がってるのに、ただちょっとだけ期待ポイントがズレてるだけなのに。
そんなことに気づかない二人がくっつくのはまだもう少し先の話、かな?
0265672010/01/17(日) 00:50:30ID:W9U+/ds5
・・・以上です。

超勢いで書きました。反省は・・・してない。
なっちゃんのお姉さん、名前もわからないけど、
このキス魔設定は美味しいな。
いろいろ妄想が炸裂しちまうよ。

ところで本スレに影山×委員長の妄想会話書いてる人がいたな。
ぜひ彼にはこのスレで書いて欲しいものだ。
0266名無しさん@ピンキー2010/01/17(日) 11:38:47ID:pftv0MXO
>>265
乙です
なんという妄想生産地
そしてそれを余すところなく収穫する技術
すばらしい
0267名無しさん@ピンキー2010/01/17(日) 23:38:05ID:g7B4KicS
乙!!
俺もなっちゃんが酔っぱらったら〜 てのは妄想したw 本編にお姉さんでてこないかな〜( ^w^)?
0268名無しさん@ピンキー2010/01/21(木) 22:28:48ID:tyzP3y6T
STCからの帰り道、2人が誰の目にも触れず2人きりでいられる数少ない時間
いつもよりちょっとだけいい雰囲気で、いつもより奈津のことが可愛く見えたからかもしれない
頭のなかで何度も想定して、練習してた
言うなら雰囲気ある場所とか、デートの後でとか思っていたけど現実はそううまくいかないものだ
けれど、本能の自分と理性の自分が合致してしまったらもう止まらない
「オ、オレ、なっちゃんのこと好きだ」
言った〜〜〜!
ついに言った、とあまりどもらなかった割には内心ばくばくの栄一郎
呼吸をするのを止めて、固唾を飲んで奈津のことを見ると……
「!?」
なんだか笑いを堪えているような、いや凄く困惑しているような複雑な表情だった
栄一郎はわけもわからず、思わず「なっちゃ……?」と声に出して呼んでみる
それで我に返った奈津が両手を合わせて、言った
「ごめんっ」
その言葉の意味が、栄一郎には直ぐに飲み込めなかった
――えええええぇええ
理解した途端、どん底に突き落とされた
人生初めての告白に失敗し、そーだよなー、学年一かわいい鷹崎さん相手に何やってんだよ俺・ははっちょっと仲いいからって……こんなの当然の結果じゃん
勘違いしてましたごめんなさいというどんよりオーラを垂れ流す栄一郎を見て、奈津も気づいて慌てて言葉を足した
「あっ、やだっ、エーちゃん!? ごめん、ごめんってそういう意味じゃなくてね!?」
「えっ、あいやそんな気を遣わなくても」
はははと力なく笑う栄一郎に、奈津は思い切り首を横に振った
「なんていうか、もしかしてそうなのかなーとか、意識しすぎじゃないよねー、早く言ってくれないかなー、とかずっとそんな風に思ってたんだけど、それが本当でまさかここまで直球にくるなんて思わなくって」
えへへーと奈津は目を細め、栄一郎に微笑みかける
その笑みに栄一郎はどうしても期待してしまう
「じゃ、じゃあ」
「うん。私もエーちゃんのことが好き。だから、凄く嬉しい」
今まで見たことがない、とろけるくらいの最上級の笑みを奈津は栄一郎に向けた
彼の頭の上に天使と紙吹雪、りんごーんりんごーんと祝福の鐘が鳴り響く
いやったぁあーとガッツポーズを取る、こんなに嬉しいのは初勝利以来だ
そう喜びに浸っていたのだが、すぐに先程の「ごめん」の言葉が思い出される
あれはどういう意味なのだろうか
「嬉しいは嬉しいんだけどさ。今はその気持ちに応えてあげられなさそうだから」
奈津は困ったような表情を栄一郎に向ける
そうだ、2人はプロを目指している
その一歩手前というところまでやっと来たところだ
今、恋愛に割いている時間はない
特に栄一郎には時間制限がある、それを奈津は知っているのだ
「でも、本っ当に嬉しかったんだよ? それは本当」
「う、うん」
ピッと指を立てずいっと顔を近づけ、力説する奈津に栄一郎は思わずのけぞる
それから2人は押し黙ってしまい、黙々と帰路を歩く
もうすぐ分かれ道
「……じゃあ、全日本ジュニアで優勝したら、ちゃんと付き合ってくれる?」
沈黙を破る、思わず口に出た大胆な発言、いやしなければいけない通過点
奈津はびっくりして顔を見上げ、それからまたうつむいて小さく「うん」とはっきりつぶやいた
「約束だよ」
「うん、約束」
ぎこちなく差し出した栄一郎の左手の小指に、奈津も同じように左手の小指を差し出して絡めた
小さく指きりげんまんして、すぐに気恥ずかしくなったので2人共ぱっと放してしまった
0269名無しさん@ピンキー2010/01/21(木) 22:35:14ID:tyzP3y6T
続いた会話はそれだけだった
せっかく告白したのに、いつも以上に雰囲気が固くなってしまった気がする
栄一郎は空をふと見上げ、そう思ったがこんなもんかとも思った
すぐに変わることなんてない、地道な積み上げがあってこそ奇跡は起きる
今までやってきたテニスもそうだし、『学年一の鷹崎さん』とここまで親しくなれたのだって……
それでも何か期待してなかったら、嘘だけどと栄一郎はあごの下をかく
ちらっとうつむき加減の奈津を見て、手くらい繋げたかなと思うけどもう時間だ
いつもの分かれ道まできて、今日の2人の時間は終わりだ
告白した分、前進した
明日からまた地道に積み上げていこう、オレに出来ることはそれだけだから
「じゃ、じゃあここで」
「……」
いつもなら「また明日」なんて言葉が続くのに、奈津は黙ったままだ
気まずい感じがするなか、栄一郎が帰り道の方に身体を向けようとすると足が進まない
ちらっと後ろを見ると、うつむき加減の奈津がきゅっと栄一郎の服の裾をつかんでいるのだ
「? ??」
よくわからない栄一郎がまた奈津と向き合うと、彼女が顔をあげた
「エーちゃん、少し背伸びたね」
それはほんの一瞬のことだった
ちょっとだけ背伸びした奈津が栄一郎の襟を軽くつかんで、2人の唇が触れ合った
目を思い切り見開いて頬が紅潮している奈津に、栄一郎が固まっていると彼女は悪戯っぽく微笑んだ
「エーちゃんが勇気出したから、そのお返しだよっ! また明日」
だだだーっと勢いよく逃げるように奈津は走って行ってしまった
もう奈津は恥ずかしさいっぱいで、頭から湯気が出るんじゃないかと必死の勢いで走っていた
明日からどんな顔して会えばいいんだろう、でもしちゃった
つい本能と理性の自分が合致しちゃったから、勢いもあったけど……!
奈津は自らの唇に触れ、どんな大会の決勝戦前より心臓が跳ねあがっていた
今夜はきっと眠れない、ていうかこの顔を何とかしないと姉にからかわれる
うーとうなりながら、奈津は走り続けた

一方で栄一郎は固まっていた
すべての思考回路がフリーズし、何もかもが真っ白になっていた
そうなっていた時間は軽く数時間を越え、帰りの遅くなった父親に発見されるまで、栄一郎の母が夕食の時間を大幅に過ぎても返って来ないことを理由に警察に連絡する寸前まで回復しなかったという




原作でもエーちゃんがなっちゃんに告白してもこんなんで終わりそうな気がするんだ
もう手をつなぐまでが大変ていうか、エーちゃんのキャパが保たないていうかw
こつこつ関係作っていこうとするエーちゃん、過程をふっ飛ばしちゃうなっちゃん
でもすごく稀になっちゃんの思いもしないことしちゃうのがエーちゃんらしいかもしれんw

10巻読むと車道側をエーちゃんが歩いているんだよね、地味に紳士だ
0272672010/01/24(日) 21:32:49ID:SjmUidlf
>>269
来たっ・・・! ざわ・・・ざわ・・・
ついにキターーー!久々の新職人様!

なんスか、このトキメキっぷりは!
こういうの原作でマジありそうじゃん。

なっちゃんからのキスのあたりはキュンキュンした。
ぜひまた投下お願いします。
0273名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 00:58:33ID:noZ2fNwi
「ね、エーちゃんちってどんなの?」
それは何の変哲もない、普通の日の放課後
ほうきをもった奈津が、同じように掃除をしていた栄一郎に向かって言った
「え」
質問の意図がわからず、栄一郎は戸惑うが奈津は気にせず「ね」と繰り返した
「どんなのって、普通だよ。普通のマンションの一室」
「えー、エーちゃんの言う普通ってたまに周りとズレてるじゃん」
不満と驚きが混じったような表情で奈津が返すと、そんな失礼なと栄一郎が内心突っ込む
しかし、エーちゃんノートなど確かに周りとちょっとずれているのは皆知っている
でも、栄一郎は「至って普通のマンションで、自分の部屋も他の男子学生(影山とか)と変わんないよ」としか言えなかった
なんだか納得のいってなさそうな顔してる奈津に栄一郎はちょびっと理不尽を感じつつ、掃除を再開すると彼女は「そーだっ」と声をあげた
「じゃあ、今日STC休みだし、エーちゃんち見せてよ」
ほうきを肩に置いて、ぱんと手を合わせた奈津に栄一郎の動作が固まった




えええええぇぇえ
0274名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 00:59:04ID:noZ2fNwi

「た、ただいま――」
「こんにちはー、おじゃましまーすっ」
絶叫もかっ飛ばして、制服姿のままの奈津を連れて栄一郎は自宅のドアを開けた
元気いっぱいに奈津が挨拶すると、リビングにいた母親が顔をのぞかせた
「あら、おかえりー……あら」
「こんにちは」
真面目で几帳面で成績優秀オールAが取り柄の自慢の変わった息子が、とんでもなく可愛い女の子を連れてきた
これだけで丸尾家がひっくり返るくらいの一大事、しかし息子がテニスプロを目指すと宣言した時より喜ばしいことだった
「まぁまぁ、いらっしゃい。栄一郎、この子誰ぁーれ?」
「ウチのクラスメイトで同じSTCに通ってる鷹崎さん」
「はじめまして、鷹崎奈津です。突然お邪魔してすみません」
ぺこっと頭を下げて、改めて挨拶する奈津に丸尾の母はちゃんと聞いているのかどうか・ご満悦な表情で2人を見ている
「どーも、丸尾の母です。ささ、汚い我が家ですがどーぞどーぞ」
オホホホと口を隠しながら笑う母に、絶対何か勘違いしてるなと栄一郎は不安を胸に抱く
例えばプロになりたい理由が鷹崎さんにいいカッコしたいからとか、それ以前に始めは難癖付けてたSTCに熱心に通い始めたわけだとか
……まぁなっちゃんがきっかけではあったし、でも本当にテニスが好きになったからなわけで・ああああもうちゃんと説明したい
なんだかモヤモヤしている栄一郎だったが、奈津をここで立ち止まらせ放しや帰すわけにもいかない
2人は靴を脱いで玄関を上がって、妙な視線を向けている丸尾の母から逃げるように、栄一郎は奈津を自分の部屋に案内した
0275名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:00:45ID:noZ2fNwi

「わー、キレイに片付いているねー」
「う、うん」
部屋に入ってから奈津は開口一番、栄一郎のきちんと整頓された部屋に感心の声をあげた
取り繕うことも慌てることもなく、栄一郎は普段からの自分の几帳面さに感謝して、鞄を床に置いた
「とりあえず適当に座っ」
て、と奈津に促そうと声に出したが
「私の部屋と同じくらいかなー、でもこっちの方が片付いているから広く感じるー」
「やっぱり机の上も片付いてるね、ここまで勉強机って感じがするの初めて見たよ」
「本棚も整理されてるねー、あっ月刊テニスだ。ちゃんと順番になってる」
「漫画がないね、読まないの?」
「エーちゃんノートってどこにしまってあるの? きっとすごい量だよね、あれ」
「あっ、窓から電車の線路が見える」
「カーテンもそうだけど、全体的にセンスいいね。なんかずるいなぁ」
くるくるとせわしなく栄一郎の部屋を見て声をあげるので、見られちゃいけないものはないがなんかハラハラドキドキする
「え、あの、ちゃんと片付いてないと落ち着かなくって、月刊テニスはそこにあるだけじゃなくて押し入れにもその前のバックナンバーもあって、漫画は影山からたまに借りて読むけど自分じゃ買わなくて、
ノートも押し入れで、窓から見える電車のおかげでオレの眼がよくなったというかずるくないようん」
とりあえず、奈津のどうでもいい感想に栄一郎は律儀に答えようとしてわたわたと手と目をぐるぐるさせて余計にてんぱっている
その様子をぽかんと見て、ぷ・と奈津が軽く握った手を口に添えて小さく吹き出した
栄一郎ははっと我に返って、やっと「とりあえず座って。ジュースでも持ってくるから」と言えた
奈津も「うん」と返して、鞄を下ろして栄一郎のベッドに腰掛けた
まだわたわたと慌てている栄一郎は自分の部屋を出て、ドアを閉めたところでふーっと息をついた
緊張したー、というか焦った
確かに栄一郎はこれまで自分の部屋に女の子を招いたことはなかったが、しかしそれでも不自然すぎだろオレと自嘲する
よし、まずは落ち着こうとすーはーと深呼吸してから、ジュースを取りに台所へ向かう
向かったそこというか家のなかは妙に静かで、あれだけ好奇の目を向けていた母親の気配もない
買い物にでも出かけたのかな、と思いつつ冷蔵庫の前に立つとそこにメモが貼られているのに気づいた
『今日はお母さん、お父さん誘って夕食を外で食べるから。頑張んなさいネ』
開いた口が塞がらない
あ〜〜〜の〜〜〜お〜〜〜や〜〜〜は〜〜〜〜〜っ!!!
どうしてこういう時の物分かりと行動だけは速いんだ、て絶対これ勘違いしてるよ!
隠せない苛立ちに栄一郎は残されたメモを引っ張って取って、それを凝視していると
「あっ、エーちゃん、あればでいいんだけどグレープジュースがいいな」
ひょこっと奈津が廊下から、リビングを通して台所に顔を見せると栄一郎はばたばたとメモを宙に舞わせ、つかんでぐしゃっと握りしめた
「? どーしたの。あれ、おば様は?」
「あっ、かっ、買い物だって! すぐ戻るって! グレープね、うん、わかったあったらすぐ持ってくから!」
早口にまくし立てる栄一郎に奈津はふーんと適当に頷いて、顔を引っ込め……部屋に戻っていったらしい
本当にそうだったら、どれだけいいか
とっさについた嘘にちょっと自己嫌悪しつつ、栄一郎は冷蔵庫をがちゃんと開けた
0276名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:01:22ID:noZ2fNwi

お歳暮か何かで大量に貰った缶ジュースが冷えていたのでそれをコップに開け、栄一郎は部屋に戻った
奈津は部屋の真ん中にちょこんと床に座っていて、コップを両手に持った栄一郎を出迎えた
ドアノブを回すタイプのものだからか、ドアがちょっと開け放しだったのは奈津が気を利かせてくれたのだろう
「ごめん、グレープなかったからりんごかオレンジだけど」
「あはは、いいよ。たんに私が飲みたかっただけだし」
奈津はオレンジの方を受け取り、すぐにそれを口につける
栄一郎も座って、ちょっと人心地つけた
しかし、グレープジュースって常時置いておくにはあんまり選ばれないものだよな
それを飲みたいから頼んじゃうなっちゃんって、どっちかっていうと本能の声の方が強いのかなと栄一郎は考える
てか、ただ天然なだけか
コップを置いておける小さなテーブルのようなものはないが、下はフローリングなので問題ない
奈津はコップを置いて、四つ這いで本棚を指差した
「あの月刊テニス、読んでもいいかな?」
「う、うん。構わないけど」
「ありがとー、実はこの号だけ読み逃しちゃったんだよね」
す、と指をかけ奈津が本を引き抜く
栄一郎はそれをじっと見ている、ちょっとハラハラしている
最初の出会いのノートのこともあって、性格上綺麗にしまってある本のことが気にかかってしまうのだ
しかし奈津はそれに気づかず、手に取った月刊テニスをぱらぱらとめくって読み始めた
・ ・ ・
シン、としてしまった
どうしよう、会話が無い
奈津は今本を読んでいるわけだし、すぐに何か話しかけるわけにもいかない
自分の部屋なのにえらく気まずく、栄一郎はいたたまれない
ただでさえ、初めての女の子お招きなのだ
その対処法なんて知るわけもなく、時計の音がやけに大きく感じてしまう
勉強でもするか、いやそれは流石に失礼だろうと思う
本当に何をすることも思い浮かばず、栄一郎は仕方なしに同じ月刊テニスを手に取って、何故かきちんと正座で読み始めた
読んでも頭に入ってこない、ちらっと奈津の方を見ると彼女はごろんとうつ伏せに肘をついて読んでいた
まるで自分の部屋の如くくつろぎっぷりで、これではどちらが部屋の主かわからない
ぱら、ぱら、ぱらとページのめくる微かな音と時計の音が部屋に響く
0277名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:01:57ID:noZ2fNwi

「あの、さ、なっちゃん」
重い沈黙を堪えて、なんとか声を出せた栄一郎が奈津に声をかけた
「どうして、急にウチに来たの?」
なんだか失礼な問いかもしれないけど、気になったのだ
「あ、そうだ」
何か思い出したように、彼女はつぶやいた
奈津は読み終わったのか、月刊テニスを閉じて、起き上がってから本棚に戻すと今度は自分の鞄を手元に引き寄せる
鞄のなかをごそごそと探って、見つけたそれを栄一郎に差し出した
「はい、これ」
「これって……」
DVDだ。マジックペンで日付と内容が書かれている
その内容に、心当たりがあった
「うん、この前STCでエーちゃんとの話に出たプロの試合のやつ」
栄一郎と奈津の他愛もない会話であった、プレーの参考になるかもと引き合いに出された選手の試合DVDだ
「ありがとう」
「うん、実は私も見たかった試合でね。タクマに聞いたら持ってるっていうから、貸してもらったの」
それを聞いて栄一郎はひいぃぃぃいいと声にならない悲鳴をあげた
よりにもよってタクマさんから借りたなんて恐ろしすぎる、それこそコーチから借りれば良かったのに……
そうは思いつつも、自分の為にDVDを探してくれた奈津に感謝する栄一郎だ
――あれ、でも、これなら別に学校やSTCでもいいような……
奈津がぽんと足を放りだし、両手を後ろについて人の字になって栄一郎の部屋を見回し見上げた
「そっかー。これがエーちゃんの部屋かー」
見上げた視線を栄一郎に向け、にこっと彼女は微笑んだ
「うん、なんかエーちゃんって感じで安心した」
褒められたのかよくわからなかったけれど、その表情に不意打ちを食らって栄一郎は思わず顔をそむけてしまった
どういう意味だろう、てか安心って何
「ふっ、普通だって」
「出た。エーちゃんの普通」
あははははと笑う奈津に、栄一郎はまだ顔を合わせられない
うまい言葉が出てこなくて、苦し紛れに栄一郎は手に持ったDVDを持ち上げた
「でぃっ、DVD一緒にみ、見る?」
「うんっ」
まさかタクマさんにオレから返すわけにもいかないし、なっちゃんもさっき見たかったと言っていたし
「じゃじゃあ、デッキとか持ってくるから待ってて。ジュースもおかわり持ってくるよ」
「お願いしまーすっ」
奈津は残っていたジュースを一気に飲み干し、空になったコップを栄一郎に手渡した
栄一郎はDVDをベッドの上に放り、立ち上がった
0278名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:03:40ID:noZ2fNwi



「で?」
「で、ってそれから一緒にDVD見て」
「で?」
「その後部屋を出てさ、途中まで送って、帰ったんだって」
影山の顔が近い近い、栄一郎は掌を返して押し返そうと必死でいる
「実はそのDVDがタクマさん秘蔵のエロDVDで、間違えて流れる映像の前で2人が気まずくなりながらも悶々とイイ感じに」
「ないっ」
「おかわりに注いだ缶ジュースが実はチューハイで、いい具合に酔ったなっちゃんがキス魔もとい暑いーとか言って脱ぎ出しちゃう展開は」
「ないないなーいっ! 何言ってんだよ、お前は!」
ひどい妄言だとすぱっと切り捨て、影山のその恐ろしい表情から逃れようと栄一郎はアスリートとして進化した腕力を目一敗使って押すのだが、びくともしない
今日は校舎裏の掃除、栄一郎の挙動から何かを察した影山に問い詰められ白状してしまった
話が進むにつれ表情が穏やかでないものに変化し、ぎりぎりぎりぎりと歯を食いしばる影山が急にその両腕で栄一郎に首を閉め、だぁあぁぁああーっと叫んだ
「テメェ、それ、おもっきり誘われてんじゃねぇか――!」
「ぐえっ」
ぎしぎしぎしと見事に極まった絞め技に栄一郎は声をあげ、あがく
「いい加減にしろよテメェはぁああ! どんだけだよチキショウ、おまえばっかりモテやがってコノヤロウ!」
影山は絞めていた栄一郎の首を放すが、一瞬で逃げられないように再びつかんで卍固めの体勢に持っていった
流れるような極めに何も出来ず、栄一郎は校舎の裏でぎゃあぁあと声を荒げた
「誰がモテててててっててぇッ!」
言いがかりにも程がある、いったいいつモテたというのだ
それに誘われたというより、試されてたんじゃ……と思えなくもない
「今日という今日はカンベンならねぇ! チキショー、テメェと、テメェというやつはぁーっ!」
「ギブギブギブギブ! 影山、何なんだよーもー!」
もう放っておいてくれよ、と栄一郎は嘆きと観念のつぶやきを漏らした


「……いいなぁ、仲良くて」
その仲睦まじい様子を木の陰から見て、影山の方に嫉妬してしまう姫子の姿があったという
0279名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:06:23ID:noZ2fNwi
ほいほいお目汚し失礼
冒頭でエロとか期待した人ごめんねw! 勝手に流れパクってエロ書いてもいいからw!
自分にはまだちょっと、この2人じゃ無理だわwww

前回が好評だったんで、調子に乗った
そっちは原作の読み込みが甘かったところがあったが、今回は大丈夫……と思いたい
0280名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 09:36:05ID:hQGDZsuA
>>279
うおおおおぉぉぉぉーーっ!
乙!
素晴らしいっこれは・・・こんなのいいなぁ〜ってのが出てて、
よかった、ホントに
0282名無しさん@ピンキー2010/02/01(月) 01:17:48ID:vJLcdMF1
さいこうっす!
是非エロエロ方面にも・・・
なっちゃんがエロイ編に期待したいです。
0284名無しさん@ピンキー2010/02/07(日) 19:25:34ID:kIngUz5c
二週間投下なしか・・・・・
いつまででも待ってる( ;▽;)
0286672010/02/14(日) 06:04:46ID:URwSp42v
成人式を迎えたの姉が鷹崎邸に帰宅。
「たらいまー」
「おかえり、お姉ちゃん 成人式どうだっt」
「おー!妹よ!ハタチさいこー!ちゅー」
いきなりものすごい勢いで妹ナツに迫る姉。
「ひいぃぃぃ〜!!」
「つれないな〜、もぉ妹ちゃぁん〜 んちゅー」
「こんの酔っ払いがっ・・・!」
脳天踵落としで姉を退ける格闘家?ナツ。
ミネラルウォーターがぶ飲みとシャワーで
ようやく酔いが醒めてきた姉が、風呂場からリビングに戻ってきた。

「いや〜、ゴメンゴメン。高校卒業以来なメンツ揃ったから盛り上がっちゃって。」
「もお、お姉ちゃんサイテー!酔っ払いなんてキライ。」
「ゴメンってばぁ。・・・でも懐かしい友人と飲むのって、いいものよお〜。
 あの頃ちょっと好きだった同じクラスの男の子とも会えたしさ、
 あんただって3年後の今日、きっと酔っ払ってるわよ♪」
「私は姉妹に迫ったりするまで酔わないもん!」
「あ、そっか・・・ファーストキスは『エーちゃん』に取っておかないとね〜」
0287672010/02/14(日) 06:05:15ID:URwSp42v
「赤くなっちゃって。図星なんだ?ニヤニヤ」
「あんたって、中学卒業までは『爽ちゃん爽ちゃん』って言ってたのに、
 高校からは『エーちゃんエーちゃん』だもんね♪」
「え、エーちゃんは、そんなんじゃ・・・」
「爽児くんのことはもうあきらめちゃったの?」
「・・・だ、だって、爽ちゃんはもう別世界のヒトだもん・・・。」
「でも、初恋だったんでしょ?」
「・・・どきっ。初恋・・・う、うん。」
「それで、手近な栄一郎くんに乗り換えたってわけか〜  でも栄一郎君も迷惑よね。
 ナツの実らなかった初恋の身代わりに誘惑されてテニス始めちゃってさ〜」
「ち、ちがうよ!エーちゃんはそんな浮ついた気持ちでテニスやってない!
 真剣にマジメにプロを目指してるんだから!荒谷くんに負けたときに悔し泣きしたり、
 私のプロになりたい気持ちを誰より理解してるくれてるんだから!
 なにも知らないお姉ちゃんにエーちゃんのこと軽々しく言って欲しくない!」
「・・・あはっ 栄一郎君のことになると真剣になるんだ、ナツってば。」
「・・・あ」
真っ赤になるナツをからかい半分に
「ナツってば、栄一郎君に恋してるんじゃん?その反応だと?」
「ち・・ちがっ・・・」
「今度ウチに呼びなよ、栄一郎君を。私がオ・ト・ナの世界に導いてあげる♪」
「だ・・・だめっ・・・!エーちゃんは純情なんだから!私ぐらいがちょうどいいの!」

姦しい姉妹の、平和な男の子談義はさらにもう少し続いたとか。
0288672010/02/14(日) 06:16:57ID:URwSp42v
すんまそん、キス魔のナツ姉は妄想に最適♪
そんな酔っ払い姉にからかわれるなっちゃんを妄想してみますた。


>>278
影山とエーちゃんの会話がめっちゃリアル!
マジありそうな感じで、オレのむさくるしい胸はズッキュンドッキュン!!
次回作にマジ期待してます!
0289名無しさん@ピンキー2010/02/14(日) 06:27:00ID:j/Xjilhh
>>288
乙!
いいなぁ姉妹って〜
やっぱりなっちゃん側からの描写って、なんかこう、フフフッ・・・
0290名無しさん@ピンキー2010/02/15(月) 00:58:45ID:plkEKePy
>>288
乙です!!
そういえば、原作でなっちゃんがからかわれてるシーンってないね。
0293名無しさん@ピンキー2010/02/23(火) 02:50:24ID:wZc9yVU5
eroお願いします
0294名無しさん@ピンキー2010/02/25(木) 22:36:21ID:w2azf1l4
「修学旅行行きたかったな」←ちょっと落ち込み気味なっちゃん
「じゃあ行こうよ、2人で修学旅行!」←つい勢いで言っちゃうエーちゃん
「……え?」←顔を赤くするなっちゃん
「あ、も、も勿論日帰りだけど!」←気づいて訂正するエーちゃん

トラブルで帰れなくなる、お泊り決定

みたいな展開まだー? 11巻の雪降った話の、あの流れ的な感じでさ
意外とエーちゃん達って遠出するんだよね、偵察だけど
だから、あんまり抵抗ないかもとか思ってみる
0295名無しさん@ピンキー2010/02/26(金) 01:52:59ID:FwMkRSHs
バレンタイン編もほしいな〜。
コーブレみたいに二話同時掲載で
0298名無しさん@ピンキー2010/03/11(木) 02:15:00ID:NJKz6SMA
eroなっちゃん読みたい
0299名無しさん@ピンキー2010/03/16(火) 17:29:44ID:0t5IQo5A
67氏はまだ来ないのか・・・。
あの人のSS好きだなー。
超トキメキw
あと半憑依の続きも読みたいです。

いつかは僕もSS書いてみたいな。
いろいろ妄想してんだけど妄想が進みすぎて忘れちゃうw
0304名無しさん@ピンキー2010/03/23(火) 08:23:01ID:pID4IbC4
なっちゃんが一番可愛い巻は何巻ですか?

一番キュンとくるといいますか

0305名無しさん@ピンキー2010/03/23(火) 21:29:23ID:CAW2RPS+
エーちゃん×亜希で、誰か頼む。誰もいなきゃ自力で勝負するが。
0306名無しさん@ピンキー2010/03/24(水) 01:38:18ID:FXwgPCRf
エーちゃん×なっちゃんのエロなつ編がいいです。
0307名無しさん@ピンキー2010/03/24(水) 19:59:56ID:r3KhHzrg
エーちゃん×清水さんが読みたいです、
お願いします。m(_ _)m
0308名無しさん@ピンキー2010/03/25(木) 23:09:13ID:Eybi2esW
なら俺のマーシャでエーちゃん×マーシャお願いします
マーシャが今後出ないかもと考えると辛い
0309名無しさん@ピンキー2010/03/26(金) 00:48:43ID:EAakeU51
なんだか主人公ハーレムだなw

取り巻く環境に同性のライバルとヒロインの対抗馬がいないからか?
ん、タクマ? 委員長?
…………。
0311名無しさん@ピンキー2010/03/28(日) 21:31:49ID:aPam1OCA
エーちゃんとなっちゃんが付き合ってる前提でお願いします。

神奈川県ジュニアテニス大会を無事優勝で飾ることのできたエーちゃんであった。
ここまで必死の練習を積んできたエーちゃんにようやくひと時の休息が訪れたのである。

4月上旬STCにて
コートサイドでストレッチをしているエーちゃん。
「エーちゃん、お疲れ。」
「あっ・・・、なっちゃんもお疲れ。」
「今日はもうおしまい?」
「うん。青井コーチが体が疲れてるから今日はもう休めってさ。なっちゃんも今日はもうあがりなの?」
「なんか榊原コーチが急に用事が出来ちゃったから自主練習でもしててって。」
「そうなんだ。じゃあなっちゃんはもう少し練習していくの?」
んー、となっちゃんは少し考える。
(最近お互い一緒にいられなかったから・・・今日は・・・久しぶりに一緒にいたいな。
エーちゃんに・・・エーちゃんを感じたい・・・)
何やら一人で顔を赤らめているなっちゃんを見てエーちゃんは頭の上にハテナマークを浮かべる。
「どうしたのなっちゃん?」
「えっと・・・、きょ、今日は、その・・・エーちゃんと一緒にいたいなって・・・」
「えっ?」
「だ、だからね、今日は練習おしまい!」
「そ、そっか。じゃあ一緒に帰ろっか。」
「うん!じゃあ帰る支度してくるから玄関で待っててね。」
「わかった。」
慌てて女子ロッカールームに走っていくなっちゃんの後姿を見て微笑んで
(そういえばなっちゃんと一緒に過ごすのって結構久しぶりだな。)
そんなことを思ってちょっとにやけてしまったエーちゃんだが、
「アニキ、何にやついてるんですか〜?」
「ゆ、諭吉くん!な、何でもないって!」
「ほんとですか〜?」
「ホントだって!も、もうあがるから!」
ストレッチもそこそこに男子ロッカールームに走っていくエーちゃん。

その20分後。エーちゃんがSTCの玄関で待つこと5分、なっちゃんがやってきた。
「おまたせエーちゃん。」
「うん。じゃあ帰ろっか。」
「うん!」
二人で手を繋ぎながら帰っている途中で、
「そういえばこのあとどこか寄ってく?」
「ん〜、今日はエーちゃんの家行きたいな。」
「あっ、え?」
「だからエーちゃんの家行きたいの!」
「う、うん、わかった。」

エーちゃんの家の前に着いて、
「あれ、鍵閉ってる・・・」
ラケットバックから鍵を取り出して鍵を開けて扉を開ける。
「ただいま〜。・・・・誰もいない・・・、と、とりあえずどうぞ。」
「お邪魔します。」
エーちゃんの部屋に入って荷物を置き、
「ちょっと待っててね。今何か飲み物持ってくるから。」
0312名無しさん@ピンキー2010/03/28(日) 22:53:39ID:aPam1OCA
やばい、先が思いつかない
なのでとりあえずここまでですいません
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