【エーちゃん】ベイビーステップ【なっちゃん】
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0266名無しさん@ピンキー2010/01/17(日) 11:38:47ID:pftv0MXO
>>265
乙です
なんという妄想生産地
そしてそれを余すところなく収穫する技術
すばらしい
0267名無しさん@ピンキー2010/01/17(日) 23:38:05ID:g7B4KicS
乙!!
俺もなっちゃんが酔っぱらったら〜 てのは妄想したw 本編にお姉さんでてこないかな〜( ^w^)?
0268名無しさん@ピンキー2010/01/21(木) 22:28:48ID:tyzP3y6T
STCからの帰り道、2人が誰の目にも触れず2人きりでいられる数少ない時間
いつもよりちょっとだけいい雰囲気で、いつもより奈津のことが可愛く見えたからかもしれない
頭のなかで何度も想定して、練習してた
言うなら雰囲気ある場所とか、デートの後でとか思っていたけど現実はそううまくいかないものだ
けれど、本能の自分と理性の自分が合致してしまったらもう止まらない
「オ、オレ、なっちゃんのこと好きだ」
言った〜〜〜!
ついに言った、とあまりどもらなかった割には内心ばくばくの栄一郎
呼吸をするのを止めて、固唾を飲んで奈津のことを見ると……
「!?」
なんだか笑いを堪えているような、いや凄く困惑しているような複雑な表情だった
栄一郎はわけもわからず、思わず「なっちゃ……?」と声に出して呼んでみる
それで我に返った奈津が両手を合わせて、言った
「ごめんっ」
その言葉の意味が、栄一郎には直ぐに飲み込めなかった
――えええええぇええ
理解した途端、どん底に突き落とされた
人生初めての告白に失敗し、そーだよなー、学年一かわいい鷹崎さん相手に何やってんだよ俺・ははっちょっと仲いいからって……こんなの当然の結果じゃん
勘違いしてましたごめんなさいというどんよりオーラを垂れ流す栄一郎を見て、奈津も気づいて慌てて言葉を足した
「あっ、やだっ、エーちゃん!? ごめん、ごめんってそういう意味じゃなくてね!?」
「えっ、あいやそんな気を遣わなくても」
はははと力なく笑う栄一郎に、奈津は思い切り首を横に振った
「なんていうか、もしかしてそうなのかなーとか、意識しすぎじゃないよねー、早く言ってくれないかなー、とかずっとそんな風に思ってたんだけど、それが本当でまさかここまで直球にくるなんて思わなくって」
えへへーと奈津は目を細め、栄一郎に微笑みかける
その笑みに栄一郎はどうしても期待してしまう
「じゃ、じゃあ」
「うん。私もエーちゃんのことが好き。だから、凄く嬉しい」
今まで見たことがない、とろけるくらいの最上級の笑みを奈津は栄一郎に向けた
彼の頭の上に天使と紙吹雪、りんごーんりんごーんと祝福の鐘が鳴り響く
いやったぁあーとガッツポーズを取る、こんなに嬉しいのは初勝利以来だ
そう喜びに浸っていたのだが、すぐに先程の「ごめん」の言葉が思い出される
あれはどういう意味なのだろうか
「嬉しいは嬉しいんだけどさ。今はその気持ちに応えてあげられなさそうだから」
奈津は困ったような表情を栄一郎に向ける
そうだ、2人はプロを目指している
その一歩手前というところまでやっと来たところだ
今、恋愛に割いている時間はない
特に栄一郎には時間制限がある、それを奈津は知っているのだ
「でも、本っ当に嬉しかったんだよ? それは本当」
「う、うん」
ピッと指を立てずいっと顔を近づけ、力説する奈津に栄一郎は思わずのけぞる
それから2人は押し黙ってしまい、黙々と帰路を歩く
もうすぐ分かれ道
「……じゃあ、全日本ジュニアで優勝したら、ちゃんと付き合ってくれる?」
沈黙を破る、思わず口に出た大胆な発言、いやしなければいけない通過点
奈津はびっくりして顔を見上げ、それからまたうつむいて小さく「うん」とはっきりつぶやいた
「約束だよ」
「うん、約束」
ぎこちなく差し出した栄一郎の左手の小指に、奈津も同じように左手の小指を差し出して絡めた
小さく指きりげんまんして、すぐに気恥ずかしくなったので2人共ぱっと放してしまった
0269名無しさん@ピンキー2010/01/21(木) 22:35:14ID:tyzP3y6T
続いた会話はそれだけだった
せっかく告白したのに、いつも以上に雰囲気が固くなってしまった気がする
栄一郎は空をふと見上げ、そう思ったがこんなもんかとも思った
すぐに変わることなんてない、地道な積み上げがあってこそ奇跡は起きる
今までやってきたテニスもそうだし、『学年一の鷹崎さん』とここまで親しくなれたのだって……
それでも何か期待してなかったら、嘘だけどと栄一郎はあごの下をかく
ちらっとうつむき加減の奈津を見て、手くらい繋げたかなと思うけどもう時間だ
いつもの分かれ道まできて、今日の2人の時間は終わりだ
告白した分、前進した
明日からまた地道に積み上げていこう、オレに出来ることはそれだけだから
「じゃ、じゃあここで」
「……」
いつもなら「また明日」なんて言葉が続くのに、奈津は黙ったままだ
気まずい感じがするなか、栄一郎が帰り道の方に身体を向けようとすると足が進まない
ちらっと後ろを見ると、うつむき加減の奈津がきゅっと栄一郎の服の裾をつかんでいるのだ
「? ??」
よくわからない栄一郎がまた奈津と向き合うと、彼女が顔をあげた
「エーちゃん、少し背伸びたね」
それはほんの一瞬のことだった
ちょっとだけ背伸びした奈津が栄一郎の襟を軽くつかんで、2人の唇が触れ合った
目を思い切り見開いて頬が紅潮している奈津に、栄一郎が固まっていると彼女は悪戯っぽく微笑んだ
「エーちゃんが勇気出したから、そのお返しだよっ! また明日」
だだだーっと勢いよく逃げるように奈津は走って行ってしまった
もう奈津は恥ずかしさいっぱいで、頭から湯気が出るんじゃないかと必死の勢いで走っていた
明日からどんな顔して会えばいいんだろう、でもしちゃった
つい本能と理性の自分が合致しちゃったから、勢いもあったけど……!
奈津は自らの唇に触れ、どんな大会の決勝戦前より心臓が跳ねあがっていた
今夜はきっと眠れない、ていうかこの顔を何とかしないと姉にからかわれる
うーとうなりながら、奈津は走り続けた

一方で栄一郎は固まっていた
すべての思考回路がフリーズし、何もかもが真っ白になっていた
そうなっていた時間は軽く数時間を越え、帰りの遅くなった父親に発見されるまで、栄一郎の母が夕食の時間を大幅に過ぎても返って来ないことを理由に警察に連絡する寸前まで回復しなかったという




原作でもエーちゃんがなっちゃんに告白してもこんなんで終わりそうな気がするんだ
もう手をつなぐまでが大変ていうか、エーちゃんのキャパが保たないていうかw
こつこつ関係作っていこうとするエーちゃん、過程をふっ飛ばしちゃうなっちゃん
でもすごく稀になっちゃんの思いもしないことしちゃうのがエーちゃんらしいかもしれんw

10巻読むと車道側をエーちゃんが歩いているんだよね、地味に紳士だ
0272672010/01/24(日) 21:32:49ID:SjmUidlf
>>269
来たっ・・・! ざわ・・・ざわ・・・
ついにキターーー!久々の新職人様!

なんスか、このトキメキっぷりは!
こういうの原作でマジありそうじゃん。

なっちゃんからのキスのあたりはキュンキュンした。
ぜひまた投下お願いします。
0273名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 00:58:33ID:noZ2fNwi
「ね、エーちゃんちってどんなの?」
それは何の変哲もない、普通の日の放課後
ほうきをもった奈津が、同じように掃除をしていた栄一郎に向かって言った
「え」
質問の意図がわからず、栄一郎は戸惑うが奈津は気にせず「ね」と繰り返した
「どんなのって、普通だよ。普通のマンションの一室」
「えー、エーちゃんの言う普通ってたまに周りとズレてるじゃん」
不満と驚きが混じったような表情で奈津が返すと、そんな失礼なと栄一郎が内心突っ込む
しかし、エーちゃんノートなど確かに周りとちょっとずれているのは皆知っている
でも、栄一郎は「至って普通のマンションで、自分の部屋も他の男子学生(影山とか)と変わんないよ」としか言えなかった
なんだか納得のいってなさそうな顔してる奈津に栄一郎はちょびっと理不尽を感じつつ、掃除を再開すると彼女は「そーだっ」と声をあげた
「じゃあ、今日STC休みだし、エーちゃんち見せてよ」
ほうきを肩に置いて、ぱんと手を合わせた奈津に栄一郎の動作が固まった




えええええぇぇえ
0274名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 00:59:04ID:noZ2fNwi

「た、ただいま――」
「こんにちはー、おじゃましまーすっ」
絶叫もかっ飛ばして、制服姿のままの奈津を連れて栄一郎は自宅のドアを開けた
元気いっぱいに奈津が挨拶すると、リビングにいた母親が顔をのぞかせた
「あら、おかえりー……あら」
「こんにちは」
真面目で几帳面で成績優秀オールAが取り柄の自慢の変わった息子が、とんでもなく可愛い女の子を連れてきた
これだけで丸尾家がひっくり返るくらいの一大事、しかし息子がテニスプロを目指すと宣言した時より喜ばしいことだった
「まぁまぁ、いらっしゃい。栄一郎、この子誰ぁーれ?」
「ウチのクラスメイトで同じSTCに通ってる鷹崎さん」
「はじめまして、鷹崎奈津です。突然お邪魔してすみません」
ぺこっと頭を下げて、改めて挨拶する奈津に丸尾の母はちゃんと聞いているのかどうか・ご満悦な表情で2人を見ている
「どーも、丸尾の母です。ささ、汚い我が家ですがどーぞどーぞ」
オホホホと口を隠しながら笑う母に、絶対何か勘違いしてるなと栄一郎は不安を胸に抱く
例えばプロになりたい理由が鷹崎さんにいいカッコしたいからとか、それ以前に始めは難癖付けてたSTCに熱心に通い始めたわけだとか
……まぁなっちゃんがきっかけではあったし、でも本当にテニスが好きになったからなわけで・ああああもうちゃんと説明したい
なんだかモヤモヤしている栄一郎だったが、奈津をここで立ち止まらせ放しや帰すわけにもいかない
2人は靴を脱いで玄関を上がって、妙な視線を向けている丸尾の母から逃げるように、栄一郎は奈津を自分の部屋に案内した
0275名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:00:45ID:noZ2fNwi

「わー、キレイに片付いているねー」
「う、うん」
部屋に入ってから奈津は開口一番、栄一郎のきちんと整頓された部屋に感心の声をあげた
取り繕うことも慌てることもなく、栄一郎は普段からの自分の几帳面さに感謝して、鞄を床に置いた
「とりあえず適当に座っ」
て、と奈津に促そうと声に出したが
「私の部屋と同じくらいかなー、でもこっちの方が片付いているから広く感じるー」
「やっぱり机の上も片付いてるね、ここまで勉強机って感じがするの初めて見たよ」
「本棚も整理されてるねー、あっ月刊テニスだ。ちゃんと順番になってる」
「漫画がないね、読まないの?」
「エーちゃんノートってどこにしまってあるの? きっとすごい量だよね、あれ」
「あっ、窓から電車の線路が見える」
「カーテンもそうだけど、全体的にセンスいいね。なんかずるいなぁ」
くるくるとせわしなく栄一郎の部屋を見て声をあげるので、見られちゃいけないものはないがなんかハラハラドキドキする
「え、あの、ちゃんと片付いてないと落ち着かなくって、月刊テニスはそこにあるだけじゃなくて押し入れにもその前のバックナンバーもあって、漫画は影山からたまに借りて読むけど自分じゃ買わなくて、
ノートも押し入れで、窓から見える電車のおかげでオレの眼がよくなったというかずるくないようん」
とりあえず、奈津のどうでもいい感想に栄一郎は律儀に答えようとしてわたわたと手と目をぐるぐるさせて余計にてんぱっている
その様子をぽかんと見て、ぷ・と奈津が軽く握った手を口に添えて小さく吹き出した
栄一郎ははっと我に返って、やっと「とりあえず座って。ジュースでも持ってくるから」と言えた
奈津も「うん」と返して、鞄を下ろして栄一郎のベッドに腰掛けた
まだわたわたと慌てている栄一郎は自分の部屋を出て、ドアを閉めたところでふーっと息をついた
緊張したー、というか焦った
確かに栄一郎はこれまで自分の部屋に女の子を招いたことはなかったが、しかしそれでも不自然すぎだろオレと自嘲する
よし、まずは落ち着こうとすーはーと深呼吸してから、ジュースを取りに台所へ向かう
向かったそこというか家のなかは妙に静かで、あれだけ好奇の目を向けていた母親の気配もない
買い物にでも出かけたのかな、と思いつつ冷蔵庫の前に立つとそこにメモが貼られているのに気づいた
『今日はお母さん、お父さん誘って夕食を外で食べるから。頑張んなさいネ』
開いた口が塞がらない
あ〜〜〜の〜〜〜お〜〜〜や〜〜〜は〜〜〜〜〜っ!!!
どうしてこういう時の物分かりと行動だけは速いんだ、て絶対これ勘違いしてるよ!
隠せない苛立ちに栄一郎は残されたメモを引っ張って取って、それを凝視していると
「あっ、エーちゃん、あればでいいんだけどグレープジュースがいいな」
ひょこっと奈津が廊下から、リビングを通して台所に顔を見せると栄一郎はばたばたとメモを宙に舞わせ、つかんでぐしゃっと握りしめた
「? どーしたの。あれ、おば様は?」
「あっ、かっ、買い物だって! すぐ戻るって! グレープね、うん、わかったあったらすぐ持ってくから!」
早口にまくし立てる栄一郎に奈津はふーんと適当に頷いて、顔を引っ込め……部屋に戻っていったらしい
本当にそうだったら、どれだけいいか
とっさについた嘘にちょっと自己嫌悪しつつ、栄一郎は冷蔵庫をがちゃんと開けた
0276名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:01:22ID:noZ2fNwi

お歳暮か何かで大量に貰った缶ジュースが冷えていたのでそれをコップに開け、栄一郎は部屋に戻った
奈津は部屋の真ん中にちょこんと床に座っていて、コップを両手に持った栄一郎を出迎えた
ドアノブを回すタイプのものだからか、ドアがちょっと開け放しだったのは奈津が気を利かせてくれたのだろう
「ごめん、グレープなかったからりんごかオレンジだけど」
「あはは、いいよ。たんに私が飲みたかっただけだし」
奈津はオレンジの方を受け取り、すぐにそれを口につける
栄一郎も座って、ちょっと人心地つけた
しかし、グレープジュースって常時置いておくにはあんまり選ばれないものだよな
それを飲みたいから頼んじゃうなっちゃんって、どっちかっていうと本能の声の方が強いのかなと栄一郎は考える
てか、ただ天然なだけか
コップを置いておける小さなテーブルのようなものはないが、下はフローリングなので問題ない
奈津はコップを置いて、四つ這いで本棚を指差した
「あの月刊テニス、読んでもいいかな?」
「う、うん。構わないけど」
「ありがとー、実はこの号だけ読み逃しちゃったんだよね」
す、と指をかけ奈津が本を引き抜く
栄一郎はそれをじっと見ている、ちょっとハラハラしている
最初の出会いのノートのこともあって、性格上綺麗にしまってある本のことが気にかかってしまうのだ
しかし奈津はそれに気づかず、手に取った月刊テニスをぱらぱらとめくって読み始めた
・ ・ ・
シン、としてしまった
どうしよう、会話が無い
奈津は今本を読んでいるわけだし、すぐに何か話しかけるわけにもいかない
自分の部屋なのにえらく気まずく、栄一郎はいたたまれない
ただでさえ、初めての女の子お招きなのだ
その対処法なんて知るわけもなく、時計の音がやけに大きく感じてしまう
勉強でもするか、いやそれは流石に失礼だろうと思う
本当に何をすることも思い浮かばず、栄一郎は仕方なしに同じ月刊テニスを手に取って、何故かきちんと正座で読み始めた
読んでも頭に入ってこない、ちらっと奈津の方を見ると彼女はごろんとうつ伏せに肘をついて読んでいた
まるで自分の部屋の如くくつろぎっぷりで、これではどちらが部屋の主かわからない
ぱら、ぱら、ぱらとページのめくる微かな音と時計の音が部屋に響く
0277名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:01:57ID:noZ2fNwi

「あの、さ、なっちゃん」
重い沈黙を堪えて、なんとか声を出せた栄一郎が奈津に声をかけた
「どうして、急にウチに来たの?」
なんだか失礼な問いかもしれないけど、気になったのだ
「あ、そうだ」
何か思い出したように、彼女はつぶやいた
奈津は読み終わったのか、月刊テニスを閉じて、起き上がってから本棚に戻すと今度は自分の鞄を手元に引き寄せる
鞄のなかをごそごそと探って、見つけたそれを栄一郎に差し出した
「はい、これ」
「これって……」
DVDだ。マジックペンで日付と内容が書かれている
その内容に、心当たりがあった
「うん、この前STCでエーちゃんとの話に出たプロの試合のやつ」
栄一郎と奈津の他愛もない会話であった、プレーの参考になるかもと引き合いに出された選手の試合DVDだ
「ありがとう」
「うん、実は私も見たかった試合でね。タクマに聞いたら持ってるっていうから、貸してもらったの」
それを聞いて栄一郎はひいぃぃぃいいと声にならない悲鳴をあげた
よりにもよってタクマさんから借りたなんて恐ろしすぎる、それこそコーチから借りれば良かったのに……
そうは思いつつも、自分の為にDVDを探してくれた奈津に感謝する栄一郎だ
――あれ、でも、これなら別に学校やSTCでもいいような……
奈津がぽんと足を放りだし、両手を後ろについて人の字になって栄一郎の部屋を見回し見上げた
「そっかー。これがエーちゃんの部屋かー」
見上げた視線を栄一郎に向け、にこっと彼女は微笑んだ
「うん、なんかエーちゃんって感じで安心した」
褒められたのかよくわからなかったけれど、その表情に不意打ちを食らって栄一郎は思わず顔をそむけてしまった
どういう意味だろう、てか安心って何
「ふっ、普通だって」
「出た。エーちゃんの普通」
あははははと笑う奈津に、栄一郎はまだ顔を合わせられない
うまい言葉が出てこなくて、苦し紛れに栄一郎は手に持ったDVDを持ち上げた
「でぃっ、DVD一緒にみ、見る?」
「うんっ」
まさかタクマさんにオレから返すわけにもいかないし、なっちゃんもさっき見たかったと言っていたし
「じゃじゃあ、デッキとか持ってくるから待ってて。ジュースもおかわり持ってくるよ」
「お願いしまーすっ」
奈津は残っていたジュースを一気に飲み干し、空になったコップを栄一郎に手渡した
栄一郎はDVDをベッドの上に放り、立ち上がった
0278名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:03:40ID:noZ2fNwi



「で?」
「で、ってそれから一緒にDVD見て」
「で?」
「その後部屋を出てさ、途中まで送って、帰ったんだって」
影山の顔が近い近い、栄一郎は掌を返して押し返そうと必死でいる
「実はそのDVDがタクマさん秘蔵のエロDVDで、間違えて流れる映像の前で2人が気まずくなりながらも悶々とイイ感じに」
「ないっ」
「おかわりに注いだ缶ジュースが実はチューハイで、いい具合に酔ったなっちゃんがキス魔もとい暑いーとか言って脱ぎ出しちゃう展開は」
「ないないなーいっ! 何言ってんだよ、お前は!」
ひどい妄言だとすぱっと切り捨て、影山のその恐ろしい表情から逃れようと栄一郎はアスリートとして進化した腕力を目一敗使って押すのだが、びくともしない
今日は校舎裏の掃除、栄一郎の挙動から何かを察した影山に問い詰められ白状してしまった
話が進むにつれ表情が穏やかでないものに変化し、ぎりぎりぎりぎりと歯を食いしばる影山が急にその両腕で栄一郎に首を閉め、だぁあぁぁああーっと叫んだ
「テメェ、それ、おもっきり誘われてんじゃねぇか――!」
「ぐえっ」
ぎしぎしぎしと見事に極まった絞め技に栄一郎は声をあげ、あがく
「いい加減にしろよテメェはぁああ! どんだけだよチキショウ、おまえばっかりモテやがってコノヤロウ!」
影山は絞めていた栄一郎の首を放すが、一瞬で逃げられないように再びつかんで卍固めの体勢に持っていった
流れるような極めに何も出来ず、栄一郎は校舎の裏でぎゃあぁあと声を荒げた
「誰がモテててててっててぇッ!」
言いがかりにも程がある、いったいいつモテたというのだ
それに誘われたというより、試されてたんじゃ……と思えなくもない
「今日という今日はカンベンならねぇ! チキショー、テメェと、テメェというやつはぁーっ!」
「ギブギブギブギブ! 影山、何なんだよーもー!」
もう放っておいてくれよ、と栄一郎は嘆きと観念のつぶやきを漏らした


「……いいなぁ、仲良くて」
その仲睦まじい様子を木の陰から見て、影山の方に嫉妬してしまう姫子の姿があったという
0279名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 01:06:23ID:noZ2fNwi
ほいほいお目汚し失礼
冒頭でエロとか期待した人ごめんねw! 勝手に流れパクってエロ書いてもいいからw!
自分にはまだちょっと、この2人じゃ無理だわwww

前回が好評だったんで、調子に乗った
そっちは原作の読み込みが甘かったところがあったが、今回は大丈夫……と思いたい
0280名無しさん@ピンキー2010/01/25(月) 09:36:05ID:hQGDZsuA
>>279
うおおおおぉぉぉぉーーっ!
乙!
素晴らしいっこれは・・・こんなのいいなぁ〜ってのが出てて、
よかった、ホントに
0282名無しさん@ピンキー2010/02/01(月) 01:17:48ID:vJLcdMF1
さいこうっす!
是非エロエロ方面にも・・・
なっちゃんがエロイ編に期待したいです。
0284名無しさん@ピンキー2010/02/07(日) 19:25:34ID:kIngUz5c
二週間投下なしか・・・・・
いつまででも待ってる( ;▽;)
0286672010/02/14(日) 06:04:46ID:URwSp42v
成人式を迎えたの姉が鷹崎邸に帰宅。
「たらいまー」
「おかえり、お姉ちゃん 成人式どうだっt」
「おー!妹よ!ハタチさいこー!ちゅー」
いきなりものすごい勢いで妹ナツに迫る姉。
「ひいぃぃぃ〜!!」
「つれないな〜、もぉ妹ちゃぁん〜 んちゅー」
「こんの酔っ払いがっ・・・!」
脳天踵落としで姉を退ける格闘家?ナツ。
ミネラルウォーターがぶ飲みとシャワーで
ようやく酔いが醒めてきた姉が、風呂場からリビングに戻ってきた。

「いや〜、ゴメンゴメン。高校卒業以来なメンツ揃ったから盛り上がっちゃって。」
「もお、お姉ちゃんサイテー!酔っ払いなんてキライ。」
「ゴメンってばぁ。・・・でも懐かしい友人と飲むのって、いいものよお〜。
 あの頃ちょっと好きだった同じクラスの男の子とも会えたしさ、
 あんただって3年後の今日、きっと酔っ払ってるわよ♪」
「私は姉妹に迫ったりするまで酔わないもん!」
「あ、そっか・・・ファーストキスは『エーちゃん』に取っておかないとね〜」
0287672010/02/14(日) 06:05:15ID:URwSp42v
「赤くなっちゃって。図星なんだ?ニヤニヤ」
「あんたって、中学卒業までは『爽ちゃん爽ちゃん』って言ってたのに、
 高校からは『エーちゃんエーちゃん』だもんね♪」
「え、エーちゃんは、そんなんじゃ・・・」
「爽児くんのことはもうあきらめちゃったの?」
「・・・だ、だって、爽ちゃんはもう別世界のヒトだもん・・・。」
「でも、初恋だったんでしょ?」
「・・・どきっ。初恋・・・う、うん。」
「それで、手近な栄一郎くんに乗り換えたってわけか〜  でも栄一郎君も迷惑よね。
 ナツの実らなかった初恋の身代わりに誘惑されてテニス始めちゃってさ〜」
「ち、ちがうよ!エーちゃんはそんな浮ついた気持ちでテニスやってない!
 真剣にマジメにプロを目指してるんだから!荒谷くんに負けたときに悔し泣きしたり、
 私のプロになりたい気持ちを誰より理解してるくれてるんだから!
 なにも知らないお姉ちゃんにエーちゃんのこと軽々しく言って欲しくない!」
「・・・あはっ 栄一郎君のことになると真剣になるんだ、ナツってば。」
「・・・あ」
真っ赤になるナツをからかい半分に
「ナツってば、栄一郎君に恋してるんじゃん?その反応だと?」
「ち・・ちがっ・・・」
「今度ウチに呼びなよ、栄一郎君を。私がオ・ト・ナの世界に導いてあげる♪」
「だ・・・だめっ・・・!エーちゃんは純情なんだから!私ぐらいがちょうどいいの!」

姦しい姉妹の、平和な男の子談義はさらにもう少し続いたとか。
0288672010/02/14(日) 06:16:57ID:URwSp42v
すんまそん、キス魔のナツ姉は妄想に最適♪
そんな酔っ払い姉にからかわれるなっちゃんを妄想してみますた。


>>278
影山とエーちゃんの会話がめっちゃリアル!
マジありそうな感じで、オレのむさくるしい胸はズッキュンドッキュン!!
次回作にマジ期待してます!
0289名無しさん@ピンキー2010/02/14(日) 06:27:00ID:j/Xjilhh
>>288
乙!
いいなぁ姉妹って〜
やっぱりなっちゃん側からの描写って、なんかこう、フフフッ・・・
0290名無しさん@ピンキー2010/02/15(月) 00:58:45ID:plkEKePy
>>288
乙です!!
そういえば、原作でなっちゃんがからかわれてるシーンってないね。
0293名無しさん@ピンキー2010/02/23(火) 02:50:24ID:wZc9yVU5
eroお願いします
0294名無しさん@ピンキー2010/02/25(木) 22:36:21ID:w2azf1l4
「修学旅行行きたかったな」←ちょっと落ち込み気味なっちゃん
「じゃあ行こうよ、2人で修学旅行!」←つい勢いで言っちゃうエーちゃん
「……え?」←顔を赤くするなっちゃん
「あ、も、も勿論日帰りだけど!」←気づいて訂正するエーちゃん

トラブルで帰れなくなる、お泊り決定

みたいな展開まだー? 11巻の雪降った話の、あの流れ的な感じでさ
意外とエーちゃん達って遠出するんだよね、偵察だけど
だから、あんまり抵抗ないかもとか思ってみる
0295名無しさん@ピンキー2010/02/26(金) 01:52:59ID:FwMkRSHs
バレンタイン編もほしいな〜。
コーブレみたいに二話同時掲載で
0298名無しさん@ピンキー2010/03/11(木) 02:15:00ID:NJKz6SMA
eroなっちゃん読みたい
0299名無しさん@ピンキー2010/03/16(火) 17:29:44ID:0t5IQo5A
67氏はまだ来ないのか・・・。
あの人のSS好きだなー。
超トキメキw
あと半憑依の続きも読みたいです。

いつかは僕もSS書いてみたいな。
いろいろ妄想してんだけど妄想が進みすぎて忘れちゃうw
0304名無しさん@ピンキー2010/03/23(火) 08:23:01ID:pID4IbC4
なっちゃんが一番可愛い巻は何巻ですか?

一番キュンとくるといいますか

0305名無しさん@ピンキー2010/03/23(火) 21:29:23ID:CAW2RPS+
エーちゃん×亜希で、誰か頼む。誰もいなきゃ自力で勝負するが。
0306名無しさん@ピンキー2010/03/24(水) 01:38:18ID:FXwgPCRf
エーちゃん×なっちゃんのエロなつ編がいいです。
0307名無しさん@ピンキー2010/03/24(水) 19:59:56ID:r3KhHzrg
エーちゃん×清水さんが読みたいです、
お願いします。m(_ _)m
0308名無しさん@ピンキー2010/03/25(木) 23:09:13ID:Eybi2esW
なら俺のマーシャでエーちゃん×マーシャお願いします
マーシャが今後出ないかもと考えると辛い
0309名無しさん@ピンキー2010/03/26(金) 00:48:43ID:EAakeU51
なんだか主人公ハーレムだなw

取り巻く環境に同性のライバルとヒロインの対抗馬がいないからか?
ん、タクマ? 委員長?
…………。
0311名無しさん@ピンキー2010/03/28(日) 21:31:49ID:aPam1OCA
エーちゃんとなっちゃんが付き合ってる前提でお願いします。

神奈川県ジュニアテニス大会を無事優勝で飾ることのできたエーちゃんであった。
ここまで必死の練習を積んできたエーちゃんにようやくひと時の休息が訪れたのである。

4月上旬STCにて
コートサイドでストレッチをしているエーちゃん。
「エーちゃん、お疲れ。」
「あっ・・・、なっちゃんもお疲れ。」
「今日はもうおしまい?」
「うん。青井コーチが体が疲れてるから今日はもう休めってさ。なっちゃんも今日はもうあがりなの?」
「なんか榊原コーチが急に用事が出来ちゃったから自主練習でもしててって。」
「そうなんだ。じゃあなっちゃんはもう少し練習していくの?」
んー、となっちゃんは少し考える。
(最近お互い一緒にいられなかったから・・・今日は・・・久しぶりに一緒にいたいな。
エーちゃんに・・・エーちゃんを感じたい・・・)
何やら一人で顔を赤らめているなっちゃんを見てエーちゃんは頭の上にハテナマークを浮かべる。
「どうしたのなっちゃん?」
「えっと・・・、きょ、今日は、その・・・エーちゃんと一緒にいたいなって・・・」
「えっ?」
「だ、だからね、今日は練習おしまい!」
「そ、そっか。じゃあ一緒に帰ろっか。」
「うん!じゃあ帰る支度してくるから玄関で待っててね。」
「わかった。」
慌てて女子ロッカールームに走っていくなっちゃんの後姿を見て微笑んで
(そういえばなっちゃんと一緒に過ごすのって結構久しぶりだな。)
そんなことを思ってちょっとにやけてしまったエーちゃんだが、
「アニキ、何にやついてるんですか〜?」
「ゆ、諭吉くん!な、何でもないって!」
「ほんとですか〜?」
「ホントだって!も、もうあがるから!」
ストレッチもそこそこに男子ロッカールームに走っていくエーちゃん。

その20分後。エーちゃんがSTCの玄関で待つこと5分、なっちゃんがやってきた。
「おまたせエーちゃん。」
「うん。じゃあ帰ろっか。」
「うん!」
二人で手を繋ぎながら帰っている途中で、
「そういえばこのあとどこか寄ってく?」
「ん〜、今日はエーちゃんの家行きたいな。」
「あっ、え?」
「だからエーちゃんの家行きたいの!」
「う、うん、わかった。」

エーちゃんの家の前に着いて、
「あれ、鍵閉ってる・・・」
ラケットバックから鍵を取り出して鍵を開けて扉を開ける。
「ただいま〜。・・・・誰もいない・・・、と、とりあえずどうぞ。」
「お邪魔します。」
エーちゃんの部屋に入って荷物を置き、
「ちょっと待っててね。今何か飲み物持ってくるから。」
0312名無しさん@ピンキー2010/03/28(日) 22:53:39ID:aPam1OCA
やばい、先が思いつかない
なのでとりあえずここまでですいません
0315名無しさん@ピンキー2010/04/11(日) 01:00:44ID:9b45lDpJ
続き楽しみ!是非エロエロで
0316名無しさん@ピンキー2010/04/12(月) 16:11:51ID:4YSOvAn8
エーちゃんノートによってなっちゃんを初めとする女性陣は心身ともに丸裸にされている、とか。
0317672010/04/19(月) 00:21:32ID:fsyuWyk5
ども、こんばんは。妄想屋67です。
規制と携帯の故障で、長らく書き込みができなかったんだけど
機種変で問題解決!

俺のSSを好きだとか言って
0318672010/04/19(月) 00:27:02ID:fsyuWyk5
…すまん 使い慣れない携帯なせいか途中で送信しちまった。

いやね、俺のSSを好きだと書き込みしてくれた人がいてくれて
マジ嬉しかったんだ。
今、ぬる〜い小ネタSSを妄想してるんで
近いうちには何か投下できるかも、です。んじゃ。
0321672010/04/26(月) 00:08:08ID:g8wLFpoO
こんばんは。
久々に仕事のストレスを妄想にぶちまけたので投下してみます。
先日あった、エーちゃんとなっちゃんの練習試合のあとの帰り道、という設定です。

あ、エロなしなんでご了承を。
0322672010/04/26(月) 00:11:36ID:g8wLFpoO
「なんだかさー、私、恥ずかしいっていうか照れくさいっていうか、
 なんだかよくわかんないヘンな気分なわけよ。」
「・・・どしたの?なっちゃん?」

全日本ジュニアの神奈川予選決勝の前日、
ナツと栄一郎の二人によるかなり真剣な練習試合が行われた。
・・・結果的には栄一郎の圧勝であったが、
傾向と対策・データによる理論派スタイルな栄一郎と、
ひらめきと気まぐれによる感覚派スタイルなナツは
それぞれ自分とは正反対のテニススタイルに驚きと互いの成長を感じられたとあって、二人は充実感のある帰路についていた。

「だってさー、たった2〜3ゲームで私の弱点とかクセとか暴かれちゃってさ・・・」
「なっちゃんだってセオリー無視した攻撃してきたじゃない?俺ビックリしたよ。」
「えへっ、ビックリした?♪気まぐれとひらめきが私の強みなんだ。」
「うん、きっとオレみたいにデータ重視なプレイヤーは混乱してペース乱されるよ。」
「・・・でもさ〜、それを武器に全国ベスト4まで来たのに、
 エーちゃんにかかったらてんで役に立たないんだもん。」
「そんなことないよ、だって最初はわけわからないうちに1ゲーム落としちゃったし。」
「でもエーちゃん、すぐに私が前後の揺さぶりに弱いことに気づいたでしょう?」
「気づいたっていうか、そういう仮説を基に攻撃してみたら
 たまたま正解だっただけ、という感じなんだけど・・・」

栄一郎はそんなふうにナツの強みを持ち上げようとするのだが、
ナツはなんだかおさまりが悪いようで。
0323672010/04/26(月) 00:19:40ID:g8wLFpoO
「たまたまそうだったとしても・・・そうやってエーちゃんはさ
 私を試したり翻弄したりしてさ、私の弱い部分を次々にさらけ出してってさ、
 なんだか私ばっかり・・・そんなの、ズルいよ。」
頬をぷーっと膨らませて少し拗ねるナツ。

「ズルいったって・・・そういうプレイスタイルなんだから仕方ないじゃん?」
「・・・そ、そりゃそうだけど・・・」
そう言いつつなんだかモジモジテイストなナツ。

・・・と。突然。ナツは栄一郎の方に向き直り
「あ、あのね。私ね。なんだか恥ずかしいような気分っていうのはね、
 エーちゃんにかかったらさ、私のテニス以外の事まで全部お見通しなんじゃないかって。」
「・・・テニス以外のことって、例えば心の中、とかそういうこと?」
「そう!・・・だって、知られたら恥ずかしいこともあるしさ・・・それにそもそもプライバシーの侵害ですぅ。」
そっぽ向いて再びぷーっとふくれるナツ。
「そんなことまでわかるわけないじゃんっ!
 ・・・それに、なっちゃんのことで一番知りたいことは、俺やっぱわからないもん。」

「・・・一番、知りたい、こと・・・?」

きょとんとした表情のナツ。
言ってからハッと気づく栄一郎。(やばい、急に恥ずかしくなってきた・・・)
「ねえ?一番知りたいことって何・・・?」
「な・・・なんでもないよ。////」
今度は栄一郎がそっぽを向いたりして。

(キュピーン!)
なにやら閃いたらしいナツ。
「ねえねえ、一番知りたいことってなぁに?エーちゃんってばぁ」
照れうろたえる栄一郎。
イタズラっぽい笑顔で迫るナツ。
「・・・そ、そんな。し、知らないよ。ってか言えないし・・・」

「言わなきゃ、わからないよ?」
笑いながらも一瞬だけマジメな顔でナツが言った。
「・・・だって、そんな・・・」
「試合の時はエーちゃんあんなに大胆に攻撃的なのにね?それってテニスの時だけなの?」
0324672010/04/26(月) 00:29:27ID:g8wLFpoO
(・・・そうだ。こないだだって告白未遂だったし、『一番知りたいこと』の前に俺からちゃんと言わなきゃ。)
そっぽを向いていた栄一郎が再びナツの方に向き直る。
「そうだね。俺、ちゃんと言うよ。」

ドクン・・・

栄一郎の雰囲気が変わったのを感じたナツは頷いて次の言葉を待った。

ドクン・・・

鼓動が速くなる。
「俺さ・・・やっぱりずっと」
「なっちゃんのことが、す・・・」

告白の瞬間。高い空。遠い街のざわめき。
背景には二人を包む夕暮れと二人の長い影と
青井コーチと榊原コーチと。

・・・ん?
今なんかヘンなの混じった?はい、もう一度?
 背景には二人を包む夕暮れと二人の長い影と
 青井コーチと榊原コーチt
「イチャイチャしてんじゃねーよ、おめーら。」
「うわあぁあ!青井コーチ!!榊原コーチ!???」
「あらあら?お邪魔だったかしら・・・?うふふ」
「・・・いや、おじゃまってわけじゃ・・・あの・・その」
「コ、コーチ達こそどこへ?」
「俺たちか?デートに決まってんだろ?」
「違うっ!コーチ陣のミーティングがそこの喫茶店であるだけよ。さ、青井コーチ行くわよ!」
「おーい、いちゃつくのもいいけど、明日は二人とも決勝戦なんだから早く帰って寝ろよ!」

かき回すだけかき回して去っていくコーチ達。

その夜、またまた「あああああぁぁぁあぁああチャンスボールをまたネットに引っ掛けた気分だ〜」などと
声にならない間抜けな叫び声をあげる栄一郎であった。

おわり
0325672010/04/26(月) 00:42:36ID:g8wLFpoO
以上っす
毎度ヤマなし落ちなし意味なしですまんが。

仕事ストレスで軽い胃潰瘍になってたりしたんだが
ようやく治ってきたら
俄然妄想を書きたくなった。
妄想は健康のバロメーターですね。(違う)

>>305
はやくえーちゃん×亜希たのむ!

>>311
はやく続きを!

そういやこのスレも一周年なんだな。
前スレが一瞬で落ちて悲しかったが今スレは続いてて嬉しい!
0328672010/04/26(月) 23:54:07ID:g8wLFpoO
体調心配してくれてありがと。
またなんか投下するよ!
0330名無しさん@ピンキー2010/05/09(日) 00:08:45ID:BbL2czqC
バレスレでエーちゃん×亜希タンの妄想書いて人がいるな。ぜひこのスレに投稿してほしいもんだ。

リアルに考えるとエーちゃんにはなっちゃんより清水さんの方が合うと思うんだが。
0334672010/05/09(日) 23:21:16ID:BbL2czqC
「よお!明日はいよいよ決勝だな。」
「荒谷くん、明日はよろしくね。」
「おう、・・・明日はお前をぶっつぶすからな。」

神奈川大会決勝進出を決めた荒谷と栄一郎が握手を交わす。
ぶっつぶす、などと穏やかでない発言の荒谷であるが、
これでも彼は栄一郎に対して、ライバル心と同時に
感謝と親しみを感じているのだ。

「ところで丸尾。自分で言うのはナンだが、
 タクマさんが居なくなった今俺は神奈川男子のトップだ。」
「そうだね。」
「それで、だな。まあ、なんと言うか、神奈川のトップとしてはだな、
 色んな強いプレイヤーとも交流を持つべきじゃないかと。」
ストレートな物言いの荒谷にしては歯切れが悪い。
「ま、まあ、そうだね・・・?でも神奈川のシード選手は荒谷くん全員知ってるでしょ?」
「う・・・いや、まあそうなんだが・・・」
「・・・??」
「だ、だからだな、神奈川男子トップの俺としては
 神奈川女子トップとも少しは知り合いになるべきじゃないかと!!
 そう思う俺は間違ってるとでも言うのか?ああん?」
逆ギレしながら顔の赤い荒谷。
0335672010/05/09(日) 23:27:55ID:BbL2czqC
「・・・?はい?女子トップてなっちゃんのこと?」
「そ、そうだ・・・」
「・・・うそっ!? 荒谷くんてなっちゃんのこと好きだったんだ!?」
「しっ!こ、声が大きい!」
「ていうか、鷹崎さんが、てわけじゃないんだ。
 その・・・俺男子校だし、所属のクラブはマッスル系トレーニングばっかりだから
 そこでも男子ばっかりなんだ。だから、その・・・」
とつぜん荒谷は大きく息を吸い、拳を天に突き上げ雄たけびを上げる。

『俺も女の子と仲良くしたいんじゃーー!!』

・・・ドン引き栄一郎。さりげなくファイドアウト。他人のふり他人のふり。
「おい待てこら丸尾逃げんじゃねえよ!・・・いやいやスマン、本音だだ漏れでオレが悪かった。」
「でも荒谷くんみたいに県トップだったら女の子も寄ってくるんじゃないの?」
「んなわけあるかぁー!!宮川みたいに甘いマスクなヤツは女子のファンも居るけどよ、
 俺みたいなヤツは全然なんだよ・・・っ!」
「で、お前んとこのSTCは女子の実力も高いし、和気藹々としててなんかスッゲー羨ましいんだわ。
 な?お前とはこれからもライバルとしてやっていきたいし、鷹崎さんを口説いたり絶対しない!」
「ちょ・・・ちょ・・、俺となっちゃんはそんなんじゃ・・・」
「お前らがデキてんのは分かってんだよ。言い訳すんな!
 ・・・ただ、すこしでいいから女子と会話してみたいだけなんだ・・・」
0336672010/05/09(日) 23:34:55ID:BbL2czqC
なんの推敲もせず勢いだけで書き始めた。反省は…いまはしないっ!!

そんなわけで荒谷ストーリーを勢いだけで書き始めた。
彼はなかなかツンデレでかわいいと思うんよ。
このあとどう進めるかなんも決めてないけど
荒谷をいぢくってみたいなと。

ではまた!
0337名無しさん@ピンキー2010/05/09(日) 23:46:26ID:hp1mEl6O
>>336
乙です!
荒谷登場のパロ、いままであっただろうか・・・
しかしエロは厳しそうwww
エロなくても全然OKなんで、続きがんばってください!
0338名無しさん@ピンキー2010/05/10(月) 03:48:43ID:Pe4A3mLA
乙!続き待ってます

とりあえずなにがなんでも俺はマーシャを押すよ
0339名無しさん@ピンキー2010/05/13(木) 12:44:12ID:HvSdnUo/
悪戯でアレックスのベッドに潜り込んだつもりがそこはえーちゃんのベッドで、
気付かずえーちゃんといちゃいちゃしてしまうマーシャというのをふと思いついた。
0341名無しさん@ピンキー2010/05/14(金) 23:50:54ID:jk8MJmkO
単行本読み返して気づいたんだが、4巻の43ページ3コマ目、
コーチはなっちゃんのおっぱいを掴んでるんでは…?
ちくしょー俺にも揉ませれ!
0342名無しさん@ピンキー2010/06/02(水) 04:17:23ID:xx3/1EOU
エーちゃん×なっちゃんでエロお願いします!
0345名無しさん@ピンキー2010/06/14(月) 01:27:39ID:tv5MX1UN
67です

いやなんかすまん、長らく放置ですまん!
しかし荒谷をエロとかいう前に萌えストーリーに引き込むのが無理な話だったんだ(;´д`)今は反省している
そんなわけで荒谷ストーリーを一旦中断します。
てか影山×委員長も中断したまんまだしな。
0348672010/06/16(水) 22:42:51ID:XleGyEm/
いやね、荒谷ストーリーは>>335の続き少しは書いてたんだよ。
でもそれ以降が全然続かなくってな・・・
再開ではないんだが、書いてた分だけ投下してみる。


>>335続き
「そんなら、向こうでSTCメンバーと待ち合わせしてるから一緒に行く?」
「えっ?今からだとっ!?」
「うん、なっちゃんだけじゃなく、真澄ちゃんや花先輩もいるはずだし。」
「・・・いやいや!ちょと待てや!今からってお前ココロの準備というものがスーハースーハーあってだな」
深呼吸しながら嬉しいような困ったような挙動不審荒谷。
「なにやってんの荒谷くん?行くよ?」
「おおい、待ってくれよう丸尾ぉ〜」

「あ、エーちゃ〜ん!こっちこっち〜!」
「決勝進出なんだって?おめでとー!」
「なっちゃん、真澄ちゃん、ありがとう」
ナツや真澄のほか、栄一郎たちより一学年上で、
すでにジュニアは引退して大学のスポーツ推薦でテニスを続けることにした横山花も応援にきていた。
「アニキ、決勝おめでとうございます。私が完敗した最上に圧勝するなんて、ちょっと悔しいですけど、
 もう私、アニキには完敗です。・・・って、あれ?荒谷君?」
「よ、よう・・・諭吉。」
マッスル体型で暑苦しいオーラを無駄に放出してるはずの荒谷が、栄一郎の後ろで小さくなっている。

「へえ、明日の男女ファイナリスト4人のうち3人が揃ったんだ。
 荒谷君、明日はエーちゃんが勝つからね。最近のエーちゃんはスゴイんだから!」
「た・・・鷹崎さん」
「荒谷くん、明日はウチの丸尾をよろしくお願いしますね?うふふ」と、これはオトナの対応な花先輩。
「あれ〜?荒谷さん、なんか緊張しちゃってませんか〜?」と、これは真澄ちゃん。
「お、俺が、き、緊張なんて、す、するわけねーだろ?ろ?」
「緊張してますよ〜?だって目がキョロキョロとキョドってるし。・・・もしや?キュピーン
 もしや荒谷さん、女のコと話すの苦手とか?ニヒッ」
0349672010/06/16(水) 22:49:48ID:XleGyEm/
はい以上で。
できればどなたかこのあとを補完してやってくれないか?

で、お詫び…にもならんが続いて超小ネタを投下。
0350672010/06/16(水) 22:54:24ID:XleGyEm/
「エーちゃんずいぶん筋肉ついたよね〜?」
「そう?まあ筋トレしてるから多少はね。」
「ね、ちょっと腕に力入れてみて?」
「腕?・・・こう?」
栄一郎は腕に力を入れてみる。
マッスル体型でないとはいえ、地獄の肉体改造を乗り越え
毎日筋トレしてる栄一郎なので、脱げば結構スゴイのだ。
んで、触ってみるナツ。
「あ・・・エーちゃん、カタいんだ・・・」
「・・・そ、そりゃあ力入れてるし・・・////」
(何言ってんだこの天然娘は・・・)
「ね、今度は力こぶ作って?」
「力こぶ?・・・こう?」
と、栄一郎はTシャツの袖を捲くりながらグッと力を込める。
「わっ、力こぶすごいんだぁ・・・ ね?掴んでも、いい?」
「え?う、うん、いいよ?」
そっと上腕を掴むナツ。
「や、やだ・・・エーちゃん、おっきくてカタい・・・」
(・・・また!この天然娘はっ!!)
勝手に変な妄想して別な部分がおっきくカタくなってるのはナイショである。
0351672010/06/16(水) 22:58:05ID:XleGyEm/
はい以上です。なんだこりゃ。

オレおっさんなんだが考えてることは中学生時代と変わってないな…(;´д`)
ではまた〜ノシ
0352名無しさん@ピンキー2010/06/17(木) 00:00:56ID:aDVNzgWE
>>351
乙です!

>「や、やだ・・・エーちゃん、おっきくてカタイ・・・」
エロすぎ、ワロタwwww
0353名無しさん@ピンキー2010/06/19(土) 19:17:51ID:5WgVfDIu
やっぱなっちゃんとエーちゃんのエロがいいやね
0359名無しさん@ピンキー2010/07/23(金) 14:43:18ID:XY5Gh5eY
次はマーシャ成分100%lのやつくだしあ
0360名無しさん@ピンキー2010/07/31(土) 08:04:28ID:xHz7+Hgo
>>357今いい勝負なんだからもうちょい待て 

13巻巻末2Pのなっちゃんとエーちゃんにやられました
0361サキュバス in STC2010/08/02(月) 01:05:28ID:N3WkcOvK
女子選手コースの一員としてSTCに入って一ヶ月後、ついに機をとらえて私は皆を強力な催眠状態に陥らせた。

男の人は一人をのぞいて休憩所で休んでもらって、自分が最高の調子でライバルと試合しているといういい夢を見ていてもらう。

そして何人かの目をつけた女の子と一人の男の子をつれて、私はテニスコートに向かった。

ジャージ姿で横山花さん、槙原真純さん、鷹崎奈津さんが並ぶ。
「さあ今日は実戦形式で丸尾くんを1番悦ばせた人が勝ちというゲームをしましょう」
私はそれぞれに美しい3人の娘を情欲をこめてながめながらそう言う。3人は少しうつろな目で「わかりました・・・」とうなずいた。

「まずは準備体操ね。さあ丸尾くん、うまく彼女たちの服を脱がせてね」
「はい・・・」

「あら丸尾くん意外とマニアックなのね」
「うっ、いや・・・」
丸尾くんが赤くなる。
前屈をした花ちゃんの腰から少しだけ見えるみずみずしい肌とピンクの下着を見て丸尾くんは花ちゃんのズボンをおそるおそる下ろす。
「そうよね下のジャージからチラッと見える下着は色っぽいわよね」
花ちゃんは丸尾くんにふれられてビクッと体をふるわせ、その脱がされていくほどあらわになる肌をはっきり桃色に染めていく。
「あら花ちゃん可愛い下着ね。見てもらいたくて用意してきたのかしら?」
「いやぁ・・・」
花ちゃんがうつむいて首を激しく横にふる。私のSっ気がさらに燃える。
「うふふ。真純ちゃんは丸尾くんにとってはいじめたいタイプなの?それは恥ずかしいわよ」
腰のストレッチで仰向けに寝て両足を頭の方にもってきていた真純ちゃんのズボンを丸尾くんがあやまってパンツごと脱がしてしまい私は吹き出しそうになりながらそう言った。
「いやだ、一緒に脱がすなんて、ひどい」
真純ちゃんはいまにも泣きだしそう。でも催眠でポーズはそのまま。
「あらあら真純ちゃん下半身をそんなにあらわにしてお尻の方まで丸見えね」
「見ないでっエーちゃん」
「だめよ。丸尾くん、真純ちゃんの大事なところをよく見てあげなさい」
「は、はい」
「だめぇ・・・あぁ」
0362サキュバス in STC2010/08/02(月) 01:07:26ID:N3WkcOvK
「鷹崎さんはやっぱり胸よねえ」
後ろに伸びをしたなっちゃんのシャツを後ろから丸尾くんが脱がす。
「ふっ・・・」
鷹崎さんもやはり顔を赤くする。
「丸尾くんブラジャーもとってあげなさい」
「は、はい」
丸尾くんは緊張したのかブラジャーをとろうとして思いきり鷹崎さんの胸を両手でつかんでしまう。
「はぅっ」
「ご、ごめん」
「エ、エーちゃん・・いたいよ」
頬を染めながらそれでも笑顔で鷹崎さんがいう。
「でも丸尾くんにさわられて嬉しいんでしょう?」
「え゛・・は、はずかしいです・・」

一枚一枚脱がしていくたびに言葉責めで羞恥をあおりながら、ストレッチはおわり3人はついに一糸まとわぬ姿になった。
「丸尾くんは横になってね。3人は丸尾くんの足の方に顔を、丸尾くんの顔にお尻をつきだして四つん這いになりなさい」
つやつやと照り輝く若い肌がためらいがちにそれでも、うねうねと蠱惑的にうごめいて、丸尾くんの目の前に3人のお尻も性器も丸見えのかたちで並んだ。

「どう丸尾くん?素敵な眺めでしょう」
丸尾くんはぐるぐる目であきらかにテンパりながら、唾を飲んだ。

私も目の前に思いきりつぎだされた、肉付きのよかったり、スレンダーであったり、人を惑わせずにはいさせないしなのあったりする並んだ三つの尻を見て、震えるような興奮を覚えた。

「あら?花ちゃん」
「ぁあっ!!」
私はふと気づいて花ちゃんの尻に近づき秘所にいきなり指を入れた。
「ずいぶんてらてらと光ってるわねえ?」
「ああん、そ、そこは」
「まだ何もしてないのに、感じちゃった?」
「ちが、ちがうぅ」
「嘘」
私は指を激しく動かす。
「あはぁ、だめぇ、だめです」
「でも中はぬるぬるで全然抵抗ないわよ?」
「そんな、はっ、そんなにしたらっ」
「どうなるの?」
「いや、いやぁ」
「丸尾くん、クリトリスをつねってやりなさい」
丸尾くんは戸惑いながらも検討をつけてそこをつまむ。
「!!」
花ちゃんは声にならない声で叫んで性器から噴水のように水を吹き出した。
「ああ・・ああ・・」
泣きながらいやいやをする花ちゃんの耳元で私はささやく。
「いやらしい子」
花ちゃんはビクッと震え、また一筋水を吹き出した。
0363名無しさん@ピンキー2010/08/02(月) 01:08:54ID:N3WkcOvK
妄想力全開でなるべくエロいのと思って書いてみたが・・・
ベビステは二次書くのむずかしいなあ
0364名無しさん@ピンキー2010/08/02(月) 07:28:36ID:ilmlM7ig
>>363
乙であります!

原作でそっち方面に行きそうになる展開がないからな〜・・・・
日常の風景がもっと描かれてれば話も作りやすいのにな
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