スラムダンクでエロパロ4
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0001名無しさん@ピンキー2009/05/06(水) 23:19:41ID:yRz43pai
週刊少年ジャンプにて連載されたスラムダンクのエロパロスレです
気に入らないカプやシチュには紳士淑女らしくスルーで対応しましょう
オリキャラ出す場合は注意書きして下さい

前スレ
スラムダンクでエロパロ3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193453431/l50
0291名無しさん@ピンキー2010/08/10(火) 01:32:55ID:cruR6eor
GJ!
爽やかだ!
大人の階段登るシンデレラ、晴子ちゃん期待してます。
0292名無しさん@ピンキー2010/08/10(火) 22:29:02ID:KK+ao7/6
>>290
GJです
職人さん頑張ってください!
保管庫見てきたけど、仙道と松井さん、清田と藤井さんのがすごくよかった
仙道と松井さんて性格的にすごい合ってるなぁ
0293501 ◆Zt9AGvS4hE 2010/08/11(水) 22:41:05ID:gIdQbZkg
以前書くと言っていたものが進まないので、別に出来たものを載せます。

マイナーで長文なので、苦手な方は飛ばしてください。
0294木暮×彩子2010/08/11(水) 22:44:13ID:gIdQbZkg
初めて告白した時はびっくりしてたなぁ。
真っ赤になってあたふたしたりメガネを直したり。
でも一つ咳をしたら大人びた顔になって…。

“バスケが一番”

本気なのか体よく断られたのかわからないけど、別にどちらでもいい。
諦めなければうまく転がるかもしれないから。


「もうすぐ受験ですね。」
部活の片付けをしながら赤木先輩に言った。
「そうしたら卒業かぁ〜。来年もいい一年が入ってくれれば…。」
「彩子。」
「はい?」
「お前…木暮とはどうなんだ。」
「あ、バレてました?」
こんな話しが苦手なんだと容易に想像が付くほど苦い顔をしている。
「晴子も気付いてるぞ。まぁあれだけ態度で表していれば当たり前のことだがな。」
「晴子ちゃんがどうしたって?」
いつの間にか近くに来ていた木暮先輩に、赤木先輩は珍しく、わ!と言って驚いた。
「な、なんだよ赤木。晴子ちゃんなら流川に付いて帰っちゃったぞ。」
「ま、またかあいつは…!帰ったら一言言ってやらんといかん。」
「まぁまぁ。流川はもてるからなぁ。」
あははと笑う木暮先輩。今日もかっこいいです。
「木暮先輩の方がかっこいいのに不思議ですねー。」
「ははは…は…。」
笑いの止まった先輩の頬が赤くなっていく。ついでに赤木先輩も。
「ゴホンッ!…あー、お疲れ。」
バツが悪そうに赤木先輩が部室へ向かう。
赤面したままじろりと木暮先輩が私を睨んだ。小声なりに声を荒げる。
「彩子!お前はどうしてそーゆーことを言うんだ!恥ずかしいだろ!?」
「だって〜本当のことですよ?ほらほら先輩!着替えなくていいんですか?」
ブツブツと私を振り返りながら部室に行く先輩を見送る。
もうすぐ体育館で先輩を見ることはなくなるんだ。
部活に好きな人がいなくなるのは普通辛いことなんだろう。
私だって辛い。でもそれ以上にバスケのことで頭がいっぱいと言えなくなる先輩にわずかな期待を抱いていた。
0295木暮×彩子2010/08/11(水) 22:48:02ID:gIdQbZkg


「うわぁ。やっぱりみんなすごい食欲ですね。」
ガツガツ口に肉を運ぶ部員を見ながら晴子ちゃんが耳打ちしてきた。
本当すごい食べっぷり。見ているだけでお腹いっぱいになりそうだ。
今日で赤木先輩と木暮先輩は引退する。
送別会にと近くのしゃぶしゃぶ屋を選んだのだけど、これって予算足りるのかしら?
ひとしきり食べると席を自由に移動し、がやがやと入り乱れる状態になる。
なんとなく実感が沸かないまま時間だけが過ぎるが、
時折赤木先輩や木暮先輩の前で泣いている一年生たちを見るとその都度すごく寂しくなった。

「彩子。」
声をかけられて顔を上げると赤木先輩と木暮先輩が立っていた。
「あ、お疲れ様でした!受験、がんばってくださいね!」
「おう。」
そう言うと先輩たちが両隣に座ってきた。大きな2人に囲まれてなんだか照れる。
3人で改めて乾杯をした。
入部当時から、くじけそうになった時や諦めそうになった時、必ず2人は傍にいてくれた。
引っ張ってくれた赤木先輩と支えてくれた木暮先輩が、絶妙なバランスで私をここまで導いてくれたんだ。
色々と思い出していたら何も言葉が出てこなくなった。
他の部員のざわめきがやけに遠く響く。
「彩子。」
「はい。」
赤木先輩の声に…なんか、やばい。泣きそう。
ここで急に赤木先輩が立ち上がって朗々と歌い出したとしても泣けそうだ。
「俺は、常に部員に限界以上を求め日々無理をさせてきた。」
ポツポツよ低く話す赤木先輩の言葉に、動かないままはいと返事をする。
「だがそれは部員に限ったことじゃない。お前にも色々な注文をつけてきたはずだ。」
もう口を塞ぎたい。こんな空気は苦手なのだ。
声を出すと喉に痞えた塊が溢れてきそうで、ただうつむいて手に持ったグラスを見つめる。
「よくついてきてくれたな。この湘北が全国に行けたのも、お前のおかげだと思ってる。」
「彩子。お前の元気にみんなどれだけ助けられたかわからないよ。本当にありがとう。」
赤木先輩に続く木暮先輩の穏やかな声。
耐えられず頭をブンブンと横に振ると今にも出そうな涙を抑えるようにジュースを飲み干す。
「や、やめてくださいよ!泣かせる気ですか!?」
怒ったように言うと先輩2人が笑った。
ホッとした勢いでまた涙が出そうになる。あたふたと近くの飲み物を探すと向かいの三井先輩のグラスが目に入ってきた。
「あっちょっと先輩もらいますねっ。」
「あーっ!お、おいっ…!!」
勢いよく飲み干す様子を驚いたように見る赤木先輩と木暮先輩。
ターンッ!といい音を立ててテーブルにグラスを置くと、三井先輩が「あ…あ〜ぁ。」と情けない声を出していた。
0296木暮×彩子2010/08/11(水) 22:54:39ID:gIdQbZkg
あれ?これなんか味が変。これって……。
「オイ!?彩子!」
目の前がクラクラして気付いたら赤木先輩に寄りかかっている。
え?今のお酒??なんでお酒が…。
ちょっとした騒動になるかと思ったが周りもざわついているせいでみんな気付いていない。
「!!三井!お前〜!!!」
液体の正体を察した木暮先輩が睨むと、「しーっ!しーっ!」と必死で隠そうと慌ててる三井先輩が目に入る。
「ま、全く!呆れたやつだなお前は!彩子、大丈夫か?」
赤木先輩が支えてくれてなんとか起き上がる。ダメだ。クラクラする。
ここにいたら安西先生に間違いなくばれるだろう。
そしたら冬の選抜どころではなくなってしまうかも…。
「ちょっとヤバイですね…。すみません帰ります私。」
フラフラと立ち上がるとなんとか外に出た。
店から出るときに部員が色々言ってたけどよく思い出せない。
とりあえずここから出来るだけ遠くに離れとこう。
何重にも重なる景色をなんとか見分けて家の方へと歩く。
よろめいた身体をどこからか伸びてきた逞しい腕が支えてくれた。
「平気か?しっかりしろよ、フラフラじゃないか。」
その声にふらりと顔を上げると木暮先輩がいた。
「先輩?一人で帰れるから…。今日で最後なのに戻ってください。」
「心配するな。お前送ったらまた戻るから。」
それはこっちの台詞ですと返したくなるほど心配そうに顔を覗き込まれる。
いやだなぁ酔ったとこなんて見られたくないのに。
先輩が腕をつかんでくれているおかげでなんとか前に進む。
タクシーが通るたびに手を上げてみるものの、止まってくれる様子はない。
少しすると気のせいだと思い込もうとしていたものが存在感をもってきた。
(気持ち悪い)
クラクラする頭は落ち着くどころか激しさを増し、比例するように吐き気がしてくる。
(ウッ…やばい、吐く!!)

…あぁ。
今日は最後だから勇気を出して告白しようとか思ってたのに。
「大丈夫か!?吐きたいのか彩子?水飲むか?」
不安顔して恥ずかしさに追い討ちかけてくる先輩。
「ちょっと休んでもいいですか?」
「え…えぇっ!!??」
?なんだこの反応。
0297木暮×彩子2010/08/11(水) 22:57:21ID:gIdQbZkg

不思議に思い、ぼんやり立つこの場所を見渡してみる。
「ぁっ!」
気付くといつの間にかラブホテル街のど真ん中にいた。
そうだ。ここ通らないと帰れないんだっけ。
気分の悪さとは別の汗が額に浮かぶ。
真っ赤な顔で見ると先輩も同じだった。
私は木暮先輩が好き。木暮先輩もそれを知ってる。
ち、違うんです。いわゆる酔ったふりをして好きな人をラブホに誘うあの有名すぎる手段じゃないんです。
「あ、あのあのそうじゃなくって…。」
少し焦ったせいだろうか。忘れかけていた気持ちの悪さがまた押し寄せてきた。
今度こそダメかも。
周りにコンビニ等はなく、ただホテルが並ぶばかりだ。
酔っていて判断が鈍っていたこともあるが、
正直このまま帰るのは無理なので決心してホテルに入ることにする。
「せ、先輩店に戻っててください!わ、私ちょっと休んで帰りますから!!」
そう言うと口を押さえたままフラフラと近くのホテルに駆け込んだ。
(あーしくみわかんない。どうすんだこれ。)
もはや何を見ても視線が定まらない。ふいに足の力が抜け、ガクリと跪いた。
気付いた女の店員が慌てた様子で近づいてくるのがわかる。
(トイレ貸してくださいって言おう。言わなきゃ…。)
意識が朦朧とする。と、急に視界が高くなった。
「えっ!?」
「平気です、すみません。あとは大丈夫ですから。」
穏やかな声と間近にある木暮先輩の顔にドキリとする。
なんだ?なにごと??
ふわりと浮いている身体はしっかりと先輩に抱きかかえられたままどこかに移動している。
(お、お姫様だっこぉぉ!!!!????)
一瞬で酔いが覚めて吐き気も吹き飛んだ。
私の赤い顔をちらりと見た先輩は、同じく赤い顔で不機嫌に声を出す。
「全く。飲む前に酒だってわかるだろう?」
「す、すみません。」
先輩の怒った顔が照れ隠しのように見えてますます顔が熱くなる。
困った。
こんなことならまだ酔っていたかった。
素面の状態、加えてラブホテルで…先輩とどうしろって言うんだ。

0298木暮×彩子2010/08/11(水) 23:03:51ID:gIdQbZkg

トイレから出てくると、先輩が水を渡してくれた。
「少しはよくなったか?」
メガネの奥の心配そうな静かな目。
どうしよう…吐いてもないのにめちゃめちゃ気分よくなりました。
「はい。もう平気です。」
「よかった。ちょっと横になってろよ。」
まだ少しはクラクラするものの一人でも帰れる状態なのだが、
なんと伝えればいいかわからずとりあえずベッドに横になった。
静かな部屋にBGMだけが流れている。激しい鼓動は治まりそうもない。
鏡の前の椅子をベッドの脇に運んだ先輩がそれに座る。
優しく笑う先輩を直視出来ない。おかしいな、いつもなら私が攻め側なのに。
「彩子ってしっかりしてるようで抜けてるとこあるよね。」
思い出したように笑う先輩。
「豪快にイッキしてたもんなぁ。ははは見ててびっくりしたよ。」
「だって…お酒入ってるなんて思わないですもん…。」
「あはは。俺も彩子が急にふらつくから驚いた。」
考えたら2人でこんな風にゆっくり話すの初めてかも。そんな機会もなかったし。
いつもみんなに優しい先輩を独り占めしているようですごくうれしくなる。
こんな状況だけど、2人きりだし…告白するには一番いいときなのかもしれない。
決心してちらりと先輩を見ると、笑ってた先輩が視線に気付いてこちらを見る。
「せ…先輩。」
声が掠れる。私の固い表情でなにか悟ったのか先輩も赤くなった。
「あ、あーっと…水、横置いておこうな。」
焦ったように立ち上がろうとする先輩の指先を軽く握る。
先輩がギシッと固まった。
「ダメ。…ここに。」
流れるBGMがどこか遠いところで聞こえる。
もう告白するしかないのに心臓だけがせわしく動いて、何も言葉が浮かばない。
これでフラレるのかもと思ったら声が出てこなかった。
赤い顔をした先輩が一瞬私を見て視線を逸らす。
苦い顔で宙を睨んだ後、考えるように目を閉じた。
やっぱり迷惑なんだろうなぁ。
でも
どう思われても やっぱり好きなんです。
「…こっち見てください。」
消え入りそうになる声を押し出すと触れる指がピクリと震える。
先輩は眉根を寄せて真っ直ぐに私を見つめると、諦めたようにもう一度目を閉じてため息をついた。
「わ、私……ぇっ?」
しゃがみ込む先輩の顔が近づいたと思ったら、私の言葉を遮るようにいきなり温かな唇が重なった。
0299木暮×彩子2010/08/11(水) 23:08:29ID:gIdQbZkg
押しのけようとした両手をつかまれ、ベッドに押し付けたまま先輩が馬乗りになってくる。

何が何だかわからなかった。
力強い腕が、容赦ない舌が、普段の穏やかな先輩とはまるで結びつかない。
呼吸をさせないほどの強引さで押し付けるように唇が重なる。
「…っや、せっ先輩…!!」
唇が離れると熱を持った唇が頬を伝い耳へと移動する。
「あ…先輩っ…い、いゃっ。」
「騒ぐなよ。」
耳の傍で言われた言葉にぎゅっと閉じていた瞼を開いた。
信じられない。この人はあの優しい先輩なのだろうか。
体中がひやりとしたものに包まれていく。
低く低くうめくような冷たい声が頭をぐるぐると回り、言い知れぬ恐怖がまとわりついた。
「…んっ!」
耳に聞こえる水音と共にぬるりとした感触が耳の裏に伝わる。
丁寧にそこを舐め上げると耳朶を含み舌で転がす。
絶えず舌を動かしながら先輩の手が私の身体を撫でるように伝い布団の中に入って来た。
動きが予想できない大きな手に恐怖を感じ、触れる箇所にあわせて体が跳ねる。
「やっぱり…。彩子は敏感だね。」
くすりと笑う声は普段の柔らかな先輩のまま。
無理矢理私を押し倒している男は間違いなく、
ずっと想っていた先輩なのだと再確認させられ絶望的な思いに駆られる。
震える私には気付いているのだろう。が、かまわず先輩は身体を密着させたまま胸を掴んできた。
やわやわと力を込めながらじっと胸を見つめる先輩。
服の上からであるのに、まるで透かして肌が見られているような感覚に陥る。
胸からの刺激と羞恥心が加わり、冷えた身体が少し温かくなるのを感じた。
呼吸が荒くなるのを悟られないよう大きく口を開くが、その方がバレバレなことに気付く余裕はない。
反応を楽しむように先輩の指が胸の頂点に触れた。
「あっ!…はっぁ…!」
頭がパンクしそうなほど状況についていけない。顔に熱が集中する。
0300木暮×彩子2010/08/11(水) 23:19:42ID:gIdQbZkg
目に映る先輩はどこか冷静に私を見ていた。
「せんぱ…。」
呟く声を遮るように、再び口が重なる。
強引に唇を割り入ってきた舌が私の舌をなぞった。
さっきと同じ動きなのに、今はその感触に意識が飛ぶ。
体中の感覚が敏感になっているような気がした。
動かない私の舌を誘うように絡め、少し離すと口の際をなぞる。
たまらず声が漏れると急に荒っぽく奥へ舌を押し込めてきた。
先輩の二の腕を掴んだ両手から、熱い体温が伝わってくる。
自分自身、引き剥がそうとしているのか引き寄せようとしているのかわからなかった。
気付くと私の舌がより気持ちのいい刺激を求めるように自然に動きだしている。
貪欲に先輩を求める自分自身に気付いてにわかに戦慄した。



ぺろりと私の唇を舐めるのを終わりに先輩が離れ、満足そうに微笑む。
変化を悟られているのか押さえつけられている力を緩くした。
またがったままの体勢でゆっくりと大きな手がメガネを外す。
その下にある先輩の目はいつもの優しさがない。
怖いのになぜか侵食されることを喜ぶように身体の熱が高まった。
「彩子、顔赤いじゃないか。もう抵抗しないんだね。」
「そ、そんな…。」
突然私の手を掴み、先輩の大きくなって形が浮き出た下半身に触れさせた。
「ぇっ!?やっ…。」
押さえつけられる手から熱く硬くなっている感触が伝わってくる。
「興奮してるのわかるかい?彩子はどうだろ。」
「え!!??あっ!!ゃぁっ…!!」
いつの間にかスカートの中に入り込んだごつごつする指が下着の上からそこに触れてきた。
「あれ。濡れてるの?」
「…っ!!??」
ぬるりとした感触が下着と共に上下したことで、目をきつく閉じ唇を噛む。
先輩の笑い声に反応するように恥ずかしいほど溢れるのがわかった。
掴んでいた手を離し、服とブラジャーを一緒に荒っぽく胸の上までたくし上げる。
指で2、3度乳首を弾いたあと、口に含んだ。
「…っんぁあっ!!あっあぁああ!!」
我慢していた声が大きく出る。
0301木暮×彩子2010/08/11(水) 23:32:13ID:gIdQbZkg
自分の声ではないような高い声が意識の外側で響く。
声を出したのを確認したように下着に手を差し入れた先輩は直接敏感な部分に触れて擦り始めた。
強弱をつけ、その部分を圧迫する。
段々にはっきりとしてくる水音を楽しむようにわざと大きく響かしているようだ。
「んぁ…あぁああっ!!せんぱ…あっだめっき、気持ちい…ぃっあぁっ。」
ピクリと揺れた先輩が胸から口を離しこちらを見る。
下半身を弄る手は休めずに絶えず動かしながらにこやかに笑った。
「気持ちいいんだ。」
「んぅう…あっあっ。」
指の刺激に身体を揺らす。先輩の話が全く入ってこない。
下着から突然指を抜き、先輩がジーンズと下着を脱いだ。
引き締まった身体の下につく初めて見るモノに釘付けになる。
呆然となっている間に私の下着もスカートも剥ぎ取られていった。
覆いかぶさってくる先輩は吐息がかかる程近くにより、自分の大きくなったものに私の手を引き寄せる。
「ここ、擦って。」
そう言うと手に握らせたまま軽く上下に動かした。

先輩の手が離れ、戸惑った私はすがるように先輩の顔を見つめる。
「っ!?きゃっ!!」
突然叱るように敏感な部分を激しく擦られ痛みが走る。
「ぃたっ!…や、やだっ!せんぱぃ、やめ…っんんっ。」
「早く。」
低く楽しむ声に従いおずおずと手を動かす。
ぐりぐりと押し付けていた指が柔らかくなった。
「そうそう。いいコだね。」
子供をあやすように穏やかに呟くと、シーツにしみを作るほどに濡れた部分にゆっくりと指を差し入れる。
「ぅあ…あっ…!ぃ…たあい…っ!!」
あまりの異物感に声が漏れ、先輩の腕をきつく握り締める。
「えっ?」
熱い先輩の身体が反応するように震えた。
不意に内壁を犯す圧迫感から開放されきつく閉じていた目を開ける。
驚いたように私を見つめている先輩。
「…あ、…初めて…なのか…?」
先輩の表情が和らぎ動揺の色が見えて泣きたくなる。
ホッとしたような変な気分。
声を出すと泣きそうだったから頭を微かに縦に振った。
「…ご、ごめん。そうだよな。…バスケ一筋だったんだもんな。」
頭が冴えたのか先輩が密着した身体を少し離す。

0302木暮×彩子2010/08/11(水) 23:46:22ID:gIdQbZkg
え、だって…先輩は…先輩だって一筋だったんじゃないの?
混乱する私に先輩は頭を掻いて困ったように笑った。
「ごめん。…優しくしないとな。」
言葉を発しようと口を開いた途端、私の手を取った先輩が人差し指を口に含む。
舌先で、伸びた爪の間にまで侵入し指の腹に沿って股まで舐め上げた。
「せ…先輩…。」
唾液でしとりと濡れるそこはライトにちらちらと光り、今までされたどんな行為より官能的な光景に見える。
指股にぐりりと舌を押し付けられると思わず吐息と共に声が出た。
妖しい魅力を放つ挑発的な動き。大きく口を開けた先輩と目が合うと一際心臓が跳ねる。
きっとこれ以上ないほど顔が赤いはず。
指の刺激がそのまま体中に伝わって熱を上げて行くのがわかる。
そんな私を見ていた先輩が、甲に唇を押し当てるのを終わりに覆いかぶさってきた。
間近に私を見ると、頬にキスをする。
もう一度視線を絡ませて唇が重なった。
脳が痺れていく。何度も唇を柔く咥えられては離れる。
その合間に低い声は同じ言葉を浮かされたようにささやいていた。
遠のく意識を呼び起こすとようやく言葉は意味を成して耳に届く。
「…好きだよ。大好きだ。…彩子。」
「……………えっ?」
理解すると驚いて先輩の身体を押しやった。照れたような顔が映る。
困ったように視線を泳がせると、居心地悪そうに私を見た。
「好きだったけど…付き合ったりしたら襲っちゃいそうでね。」
あははと笑う先輩はいつも通りの先輩。
そんな理由で断られたんだ私。
気が抜けて呆れているのに、震える口からは本当?という言葉しか出てこない。
私の問いには答えず、もう一度キスをすると舌が侵入してきた。
同時に充分に濡れた部分をなぞる。
「ゆっくりしようね。痛かったらやめよう。」
「え?…あっ…。」
入り口を慣れさせるように弄りながら言葉通りゆっくりと指が中に入ってくる。
触れられたことのない部分を侵される不安が襲ってくるけど、止めて欲しくなかった。
半分ほど入るとそこで広げるように動かしている。
「平気?」
「ん…ちょっと、くるし…です。」
「そう。ちょっと慣らそうか。」
そう言うと反応を見ながら丁寧に奥へと指をおさめ、動かしながら出し入れを始める。
「んん…あっ…なん…かダメ…ですっ。あっ!先ぱぃっ…!」
きゅうっと抱きしめると、若干呼吸の荒くなった先輩は奥まで入った指を折り曲げ、間接の部分で上側を擦ってきた。
「はっ…!やだ…ぁ、激しくしないで…っ!」
痛みとは違う味わったことのない感覚が湧き上がってきた。
身体の芯がじれったくうずく。

「彩子。最後まで出来る?」
淫靡な音を一層響かせる先輩に、呼吸が整わないままぼんやりとうなずいた。
0303木暮×彩子2010/08/12(木) 00:00:21ID:LHLZIiIl

押し当てられたそれは熱く、指とは段違いの大きさは到底中に入るとは思えない。
「乱暴にはしないよ。」
泣きそうな顔をしてると、先輩がしわの寄る眉間にキスをしてそのまま唇を重ねてきた。
先輩の身体に力が入ると同時に押し寄せる圧迫感。
漏れる声は先輩の口に飲み込まれていく。
中を押し広げながら入ってくる痛みは想像以上にきつい。
力を抜きたいけどどうしたらいいのかわからなかった。
薄く開いた目に映る先輩も苦しそうに顔を歪めている。
唇を離した先輩が息を吸い込んだ。
何度かに分けて、ぐ、ぐ、と腰に力を入れる。
腿に、先輩の引き締まった身体が密着したのを感じた。
眉根を寄せ荒く呼吸を繰り返しながら、ふぅと息をした先輩が微笑む。
「…よかった。全部入ったみたいだ。」
うなずくと大きな手で髪を撫でられた。
肩を上下させている先輩はやはり苦しそうに見える。
「先輩も…痛いの?」
質問ににこりと笑った。
「少しね。だけど彩子の方が何倍も痛いよ。」
「…どうしよう…力の抜き方がわかんなくて…。」
「はは。そんな気にすることないけど…それに結構柔らかくなってきたよ。」
ホラ。と言いながら先輩が腰を引く。
全身に鳥肌が立つような感覚。
「あっ!ぅんん!!…っん…ぁ!」
「痛い?」
「わ…わかんなっ…でもや、やめないで…。」
「…うん。」
私の反応を慎重に窺いながら動く先輩。
「すごいよ彩子の中。ギチギチに締めつけて俺を搾り取ろうとしてる。」
からかうような声が水音に交じる。

これはなんなのだろう…。
気持ちいいのかと聞かれれば違う。だけど平常ではいられない。
「………そんな顔初めて見る。」
大きな手の平が頬を包み、奥に身体を沈めながら低くそう呟く。
――私、どんな顔してるの…?
「あっ…く…ぅっ!んん!」
一瞬の表情も見逃すまいとするかのように熱っぽい目で私を見下ろす先輩。
たとえ今私がどんなにだらしない顔してたとしても、こんな風に見つめられるならどうでもいいやと思ってしまった。

先輩の体温を私の中に感じる。
それはこの上なく幸せで、先輩を想う気持ちが身体から溢れていくようだった。

0304木暮×彩子2010/08/12(木) 00:03:48ID:LHLZIiIl


急速に意識が戻ってきて目を開けた。
果てた先輩の白濁した温かな液がお腹に飛び散っている。
何も分からないほど熱していた頭が行為の終わりと共に静かに覚めていく。
息も荒く私を見つめる先輩の目は優しく、まぎれもなく好きになった人だった。
「…彩子。」
一つ名前を呟いた唇が重なる。
途端に先ほど感じていた恐怖がこみ上げてきた。
「ふ、うぅ…うーーーーっ!!」
重なった口から聞こえる声に驚き、先輩が身体を離してまじまじと私を見る。
涙が止まらない。
声が届かないような先輩が怖くて、普段の先輩に戻ったことでホッとしてしまった。
とりあえずおどおどしている先輩に何でもいいから文句が言いたい。
「あ、彩子…。」
「もぉー!なっなんなんですかぁ…こんなのってっひどいぃぃ!!」
「ご、ごめんよ。悪かった。」
「わ、私初めてなのにぃっ!し、し、信じられないっ!」
「すまん!この通りだ!!」
深々とあわせた両手を前に平身低頭謝る先輩。
「ずるいっ!先輩の鬼畜!!」
涙声で訴える私を心底申し訳なさそうに見上げる。
「なんていうか、歯止めが効かなくて…。その、我慢したんだけど…ラブホテルだし…彩子は色っぽいし…あはは…。」
「わ、笑い事じゃないです。」
釈然としない気持ちとは別に顔が赤くなり、口の端がヒクヒクする。
こんなことで許さないわよ。許さないけど…色っぽいって本当ですか?
ぎりぎりの所で喜びを隠すが、突然先ほどの先輩の言葉を思い出した。
『ずっと好きだったけど我慢してた。』
やばい…と思ったがすでに口は左右に引っ張られ、へなへなとうれしそうな表情を作っている。
「あ、機嫌なおった?」
図々しくも見破ってくる先輩。
機嫌なんて直るわけないでしょー!?あんなのほとんどレイプですよレ・イ・プ!!
「…えーっと。鬼畜だけど、精一杯大切にするよ。俺と付き合ってくれる?」
いつもの笑顔で首をかしげて顔を覗き込む先輩。
コクン
即答すぎる自分の返事に愕然として、うなずいたままの体制でハッと我に返る。
たった今まで怒っていたのに情けないわよ彩子!!
「はは。よろしくね。」
ぽんぽんと頭に感じる大きな手が心地よい。

怒りなんて吹き飛んでしまった。そうだ、こんなときに不機嫌でなんていられない。
撫でられる心地よい感触の中、誰彼かまわず手当たり次第に報告したい気持ちをもてあました。
0305501 ◆Zt9AGvS4hE 2010/08/12(木) 00:08:37ID:LHLZIiIl
終わりです。
木暮がひどくてすみません。
長文にお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。

たくさんの職人さんを心待ちにしています!お願いします!
0307名無しさん@ピンキー2010/08/14(土) 00:20:41ID:2FHZ7pmM
鬼畜なのに爽やかだ…さすが木暮。
作家さん、GJでした!おもしろかったです。
0308名無しさん@ピンキー2010/08/18(水) 05:57:51ID:4cagxsu5
遅くばせながらGJ!描写うまい!
メガネ君の裏の顔…いいな
でも最後はちゃんとフォローしてる所に
メガネ君のメガネ君たる由縁を感じたw
また是非宜しく!
0309名無しさん@ピンキー2010/08/19(木) 08:12:12ID:3+hsCiCg
なんか一気に職人さん来てくれてうれしいお
描いてくれた方々ありがとう
0311名無しさん@ピンキー2010/09/24(金) 03:44:08ID:Vlk5Ar8F
夏に職人さんが増えて、このスレも盛り上がるかと思ったんだけど…
文学の秋到来。
まったりお待ちしてます。
0312宮城×彩子2010/09/24(金) 04:01:50ID:Vlk5Ar8F
なんだか眠れないので書いてみました。
上手くないので、暇つぶしにでも読んでください。
宮城×彩子です。

雲ひとつない秋晴れの空の下。
一月後の大会に向けて、今日も体育館にはバッシュの心地良い音が響いている。
小柄ながら人一倍声を張り上げる宮城と、それを後押しするように彩子の明るい声が新しいチームをまとめ、次の目標に向かって正にチームが一丸となってボールを追いかける日々。
あっという間に日は落ち、爽やかな汗が引かぬまま、部員が帰路に着いてゆく。
今日も最後に体育館を出るのは、宮城と彩子の2人…
いつもと変わらず、また明日、になるはずだった。
0313宮城×彩子 22010/09/24(金) 04:19:50ID:Vlk5Ar8F
「アヤちゃん、今日もお疲れ様!」
練習の時とは打って変わって、少年らしいあどけない笑顔の宮城。
いつもと変わらないように見えるけど、彩子には少し翳りがあるように感じた。
「お疲れ様。
…リョータ、今日なんか疲れてる?それとも…なんかあった?」
普段は熱い視線をわざと冷たく交わして、漫才のように振る舞っているけれど。
チームの新たな大黒柱を本当は大事に思っているから。
いつになく優しい口調で、ゆっくりと問いかけた。
「えっ、な、何?なんにもないよ…?」
慌てながらも崩れない笑顔に、彩子は更に心配になった。
「なんにも無かったら、『アヤちゃんがつれないからだよぉ』とか言うはずじゃない。
どうしたの?桜木花道の体のこと?それとも、赤木先輩みたいにまだチームをまとめられないなぁ…とか?」
並んで歩いていた宮城の前に立ち止まり、瞳を覗き込むように首を傾げる。
下ろした髪が風に揺れ、シャンプーの微かな香りが宮城の鼻をくすぐった。
0314宮城×彩子 32010/09/24(金) 04:35:45ID:Vlk5Ar8F
「こんな時期にあれだけどさ。」俯いて呟いた声は、珍しく低い。
何を思い詰めていたんだろう?
宮城の思いの外長い睫を見つめながら、彩子は言葉の続きを静かに待つ。
鈴虫の鳴き声が、とても大きく感じた。
視線を上げた宮城の瞳は、子犬のように潤んでいて。
それに吸い込まれるように見入った瞬間、温かさに包み込まれた。
事態を把握するのに、数秒かかった。
宮城の腕の中にいることに。
いきなりすぎて(柔軟剤の香りがする…)としか頭の中には浮かばなかった。
速い鼓動が、どちらのものかもわからなかった。
0316名無しさん@ピンキー2010/09/24(金) 07:41:56ID:0m03l1hd
リョータと彩子いいですね。
将来を感じられる二人です。
0317宮城×彩子 42010/09/24(金) 11:58:35ID:Vlk5Ar8F
「…ゴメン」
耳元で囁く声が、震えている。
締まった筋肉質の体も小さく震えている。
「俺、本当にアヤちゃんが好きなんだ」
耳に届いた掠れた声と吐息が、彩子の大きな胸を甘く締め付ける。
宮城の腕は更に強く彩子を抱きしめ、息苦しい程だ。
彩子は、ひとつ大きく深呼吸して言った。
「謝らないで」
秋の夜風にかき消されそうな程小さな声で呟く。
「え?」
緩んだ力を感じて、宮城の固い胸を押し、怒ったように見上げる。
「謝らないでよ」
彩子の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
0318名無しさん@ピンキー2010/09/24(金) 23:57:39ID:MspAmUsx
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +
0319宮城×彩子 52010/09/25(土) 01:20:40ID:iluSaaLo
「リョータって…いっつもそう」厚い唇を噛んで、真っ直ぐに宮城を睨む。
「私のこと好きっていうけど、私に気持ちがなければそれ以上追いかけるつもり、無いの?」
浮かんでいた涙が、ぽろりと頬に落ちてゆく。
「何が何でも手に入れて、ずっと大事にしたいって、思わないの??」
チームメイトとして、気まずくなったり嫌な思いをさせたくないから、全身全霊でぶつかることは、確かに無かった。
それが、いつも気丈な彼女をこんなに心細くさせていたなんて…。
宮城は、唇を固く結んで、もう一度彩子を抱き締めた。
「もう謝らないよ。アヤちゃんが好き。もっと一緒にいたい。練習の時だけじゃなくて、休みの日も。」
彩子は黙って、宮城の首筋に顔を埋める。
「もう一度、一緒にインターハイ行こう。その後も、ずっと一緒に居よう。」
彩子の背中に回していた腕をゆっくりと離して、強い眼差しで言った。
「俺と、付き合ってください」
0320宮城×彩子 62010/09/25(土) 02:00:35ID:iluSaaLo
彩子は、大きく頷いた。
「それでこそ、神奈川ナンバーワンガードね」
後ろを向いて、涙を拭う。
振り向いた笑顔は、ひまわりのようだった。
「浮気なんて許さないから」
心変わりなんて有り得ない。
こんなに可愛くて、凛としたいい女、他にいるはずがない。
「わかってるよ」
2人の笑い声が、くすりと重なる。
その途端、いつの間にか雲で覆われた空から、雨が落ちてきた。
「やだ、傘持ってきてないのに…」
「アヤちゃん、走ろう!」
温かな胸の中とは全く逆で、秋の雨が2人の体を急激に冷やしてゆく。
大量の汗をかいた後の宮城には特別冷たく感じ、大きなくしゃみが放たれた。
「リョータ、うちに来て?このままじゃ風邪ひいちゃう…」
来月の試合に向けて、今体を壊すわけにはいかない。
雨宿りという名目で、少しでも今日は一緒に居たいから。
2人は足早に雨の中を並んで歩いた。
0321宮城×彩子 72010/09/25(土) 02:31:44ID:iluSaaLo
「両親が帰ってくるまで、まだ時間があるから…お風呂入ってきて?」
玄関のドアが閉まると、濡れた髪が色っぽく蛍光灯の光に照らされて、互いにぎこちない素振りになってしまう。
「う、うん…お言葉に甘えるよ。お邪魔します…」
熱いシャワーを浴びながら、宮城は頭を抱えていた。
(どうしよ、抑えらんないかも…)
濡れて透けた黒い下着が頭をよぎる。
(コンドームは財布に1つ入れてたよな、でも…今日はいくらなんでも早すぎるって…)
もう既に体は温まった筈なのに、なかなかシャワールームから出られない。
そんな時、乾燥機に宮城の服を入れながら、彩子の胸の中も穏やかではなかった。
(誘ったつもりじゃないけど…期待させたよね…)
いくら考えても仕方がない。
コーヒーをいれ、気持ちを紛らわす。
「シャワーありがと、助かったよ」
恥ずかしさで、なんとなくお互い視線を合わせられない。
もどかしさを隠すように、コーヒーを渡す。
「うん、これ飲んでとりあえず部屋で待ってて」
可愛らしいぬいぐるみ等は無く、バスケの本や洋楽のCDが並ぶ、彩子らしい部屋からは、男の部屋には無い何か良い香りがした。
ベッドに腰掛け、彩子がシャワーを浴びるのを待つ十数分が、とても長く感じる。
「お待たせ」
戻ってきた彩子は、桃色に染まった肌が艶めかしい。
十代の宮城には、刺激が強すぎる程に。
0323宮城×彩子 82010/09/26(日) 01:45:46ID:IAKxOF8j
熱いコーヒーに口付けながら、宮城の隣に腰を下ろす。
火照った体温が太もも越しに宮城へ伝わり、鼓動が速くなってゆく。
もっとちゃんと順序を考えて、とか、余計な考えが2人からは無くなっていた。
だって、ずっと前からお互いのことが好きで。
時間を経てなんて、今更だ。
静かに、宮城の手が彩子の頬に触れ。
導かれるかのように、ゆっくりと瞼を閉じる。
2人の唇が重なり、ぽってりとした彩子の下唇を甘噛みしたり、お返しとばかりに宮城の上唇を軽く吸ったり。
自然と宮城の手は、彩子の髪や耳、首筋をなぞる。
その度に、彩子は小さく体を震わせる。
宮城の耳元で、せつなげな吐息が洩れ、もっと聞かせてとばかりに鎖骨に唇を這わせる。
「…っ!」
声にならない甘い呟きが、小さな部屋に響き渡る。
「リョータ…」
自分の名前が、これほど愛しく感じるなんて。
「もっと呼んで…?」
優しく彩子の体を倒し、服の中へ手を伸ばす。
なめらかな肌と、自分には無い柔らかな感触に、眩暈がしそうな程酔いしれた。
0324宮城×彩子 92010/09/26(日) 02:23:26ID:IAKxOF8j
ふっくらした胸に顔を埋め、太ももから内側に指をなぞってゆくと、瑞々しい部分にそっと触れる。
「ぁ、やぁ…だめ…」
頬を赤らめ、弱々しく肩を掴む彩子は、一層美しくて。
「駄目 じゃない」
悪戯っぽく微笑みながら、指を奥へと進めてゆく。
熱く柔らかなそこに、小さく刺激をしてゆくと、彩子は背中を反らせて顔を手で覆う。
「アヤちゃん、力抜いて」
固く大きくなった部分を近付け、2人はやっと、ひとつになった。
ゆっくりとした痛みに、彩子は眉間に皺を寄せる。
苦しいような、満たされるような…不思議な気分だ。
次第に速くなるそれは、恥ずかしさを忘れさせ、とろけるような衝撃に変わってゆく。
「はぁ、ぁ、リョータ…」
すぐ傍にいるのに、何度も名前を呼ぶ。
「アヤちゃん、凄く綺麗だよ」
角度を変え、奥底まで貫きながら、優しく彩子を抱き締める。
「リョータ、もう、私…」
息も絶え絶えに首を振る彩子をうっとりと見つめ、更に激しさを増し、高まる声を聴きながら、募る想いを吐き出した。
0325宮城×彩子 102010/09/26(日) 02:43:24ID:IAKxOF8j
宮城の重みを感じながら、乱れた呼吸を整える。
見慣れた筈の額の汗が、妖艶に光って見える。
綺麗だと言ってくれたけど。
宮城のほうが何倍も美しい気がした。
「リョータ」
か細い声は、彩子じゃないみたいだ。
「何?大丈夫?」
彩子の髪を、指にくるくると巻き付けて問いかける。
(…狡い。)
こんな大人びた表情、見たことがない。
他の誰にも見せてやるもんか。
耳元に唇を寄せ、聞こえるか聞こえないかの小さな声で囁くと、宮城が目を丸くしてぱちぱちと瞬きした。
そんな宮城を見て、くすくすと笑う。
(俺は小悪魔の虜だ)
幸せな気持ちを胸に、もう少しだけ、と、彩子の腕の中で目を閉じた。
0326名無しさん@ピンキー2010/09/26(日) 02:45:55ID:IAKxOF8j
以上です。
長文失礼しました。
応援してくださった方々、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
0327名無しさん@ピンキー2010/09/26(日) 12:13:38ID:W1vFuahg
職人さんGJでした!
リョータとアヤちゃん大好き。
最後、アヤちゃんは何と囁いたのかな。
0328名無しさん@ピンキー2010/09/28(火) 08:36:30ID:Pro24b/D
>>327
こんな大人びた顔見たことない。誰にも見せてやらない
って言ったんじゃないかな?

職人さんGJです!
リョーちん好きにはたまらんでしたw
0329名無しさん@ピンキー2010/09/28(火) 11:11:20ID:fQWFAA9V
久しぶりに読めて嬉しかった!
職人さんありがとうございます
彩ちゃんの言葉、色々想像できていいですな
こういう「読者に委ねる」風なのも好きだ
0331牧×晴子12010/09/30(木) 16:06:28ID:hQvuC33l
「今日は一人・・・?」
「!?こ、こんにちは」

チエコスポーツの店内。
一人でバッシュを見ていた晴子に声をかけたのはヒゲ店長だった。
「今日は桜木君は一緒じゃないの?」
「・・・桜木君は今リハビリ中なんです・・・。インターハイの山王戦の時の怪我が原因で・・・。」
「そうだったのか。・・でも彼は若い。すぐに良くなるよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「インターハイと言えば・・・今そこに全国2位の学校の主将が来てるよ。」
店長の指さしたほうを見ると、そこには海南の牧紳一がいた。
0332牧×晴子22010/09/30(木) 16:13:36ID:hQvuC33l
「こんにちは。赤木晴子といいます。」
「赤木って・・・もしかして湘北の?」
「はい赤木剛憲の妹です。」
「・・・似てないな・・・い、いや、すまん。」
「いえ、気にしないで下さい。」
そう言って軽く微笑んだ晴子は愛らしかった。
(ゴツイ兄からは、とても想像がつかんな)
牧の眼には晴子の可憐さがとても眩しく映った。
0333牧×晴子32010/09/30(木) 16:22:36ID:hQvuC33l
「オレは海南の・・・」
「牧さんですよね。だって有名ですもの。『帝王』ですよね。それに兄がよく牧さんの話をしてましたから。」
「ほう、どんな?」
「湘北と海南が戦う所を毎晩思い描いていた、と。」
「そうか・・・。赤木はどうしてる?」
「受験勉強に頑張ってます。でもホントはバスケがしたくてウズウズしてるんですよ。」
そう言ってコロコロと笑う晴子は可愛らしかった。
(彼女と、もっと話しがしていたい)
牧は心からそう思った。
0334牧×晴子42010/09/30(木) 16:26:54ID:hQvuC33l
「もし・・・迷惑じゃなければ、晴子さんの家に行ってもいいかな・・・?」
「え・・・?あ、そうかお兄ちゃんに会いにですね。」
「い、いや、そのだな・・・」
「いいですよ。お兄ちゃんもきっと喜びます。」
(・・・赤木じゃなく晴子さんと居たいだけなんだがな・・・)
0335牧×晴子52010/09/30(木) 16:37:12ID:hQvuC33l
「さあどうぞ。」
「お邪魔します。」
牧は晴子に促され、リビングに通された。
「座って待ってて下さい。今お兄ちゃんを呼んで来ます。あ、コーヒーでいいですか?」
「う、うむ」
そう言って晴子はパタパタと出て行った。
ソファに腰掛けた牧は何だか落ち着かず、柄にも無くソワソワしていた。
(出来れば、赤木が居ない方が・・・な、何を考えているんだオレは)
少しして晴子がトレイにコーヒーカップを二つ乗せてやってきた。
「ごめんなさい、お兄ちゃんまだ学校から帰ってきていないみたいで・・・」
カップをテーブルに置く。
「そ、そうか。」
牧は内心喜んでいた。これで晴子と二人っきりになれると。
「ご両親は・・・?」
「ウチは共働きなんです。まだ仕事から帰っていません。」
0336牧×晴子62010/09/30(木) 17:05:06ID:hQvuC33l
(こ・・・これはチャンスでは・・・?)
目の前に居る晴子は、まるで小動物のようだった。
可愛らしくて清楚で・・・
牧だってオトコである。バスケとサーフィンに時間の大部分を取られてはいるが、人並みに彼女が欲しいと思っている。
ましてや、こんなにカワイイ子を前にしたら・・・
「お兄ちゃん、もうすぐ帰ってくるとはおもうんですけど・・・。」
「待たせてもらっていいか?」
「はい、いいですよ。」

0337牧×晴子72010/09/30(木) 17:13:58ID:hQvuC33l
「晴子さんは好きな男とか居るのか?」
「・・・はい、片思いなんですけどね。」
そう言って頬を赤らめた。
その表情を見た時、牧の中に黒い感情が沸いてきた。
「それはオレの知ってるヤツか?」
「は・・・はい。」
そう答えた晴子の顔はまさに「恋する乙女」というものだった。
その時牧は分かったような気がした。自分の中に沸いてきた黒い感情の正体を。
嫉妬
まさか自分の中にその様な感情が起こるとは思わなかった。
ついさっき会話を交わしたばかりなのに・・・告白したわけでも交際してるわけでもないのに・・・
0338牧×晴子82010/09/30(木) 17:26:18ID:hQvuC33l
(オレのものにしたい)
牧は強く思った。
晴子を、可憐な少女を、出会って僅かの時間で己の心を虜にしてしまった少女を。

「あの、どうかしたんですか・・・?」
何時の間にか押し黙ってしまった牧を気遣うように晴子がこえをかけた瞬間・・・

晴子の瞳は天井を向いた。間髪を居れずに覆いかぶさる牧の精悍な顔。
晴子は何が起きたのか、とっさに理解できなかった。
「・・・牧さん?」
「キミがいけない・・・」
「え・・・?」
「オレを狂わせたから」
晴子は牧が何を言ってるのか分からなかった。
「まさかオレが一目ぼれをするなんてな・・・」
「・・・誰が誰にですか?」
「オレが晴子さん、キミにだ」
「!」
0339牧×晴子92010/09/30(木) 17:41:26ID:hQvuC33l
「恋愛は理屈じゃない。何時の間にか好きになってた。」
「で、でもわたしには・・・」
「好きなヤツがいたって構わない。奪い取るまでだ。」
「そ・・・そんな」
晴子の声は、かすかに震えている。
本能で感じ取ったのかもしれない。
恋に飢えたオスがメスに何をするのかを。

「きゃあぁ」
晴子は精一杯の抵抗をした。しかし力で牧に敵うはずもなく・・・
身に着けているものは、すでに服とは呼べないような、ただの布切れになっていた。
露わになった白い肌。怯える小動物の様な晴子の姿は牧のオスの部分をさらに煽り立てた。
「お願いです・・・止めてください」
「すまんが止められないな。」
そう言うと牧は晴子の胸の膨らみを揉み始めた。
まだ幼さが残る晴子の乳房は牧のゴツイ掌で激しく揉みしだかれた。
「・・・んん・・」
晴子は少しづつだが、身体が熱くなっていくのを感じていた。
0340牧×晴子102010/09/30(木) 17:59:09ID:hQvuC33l
「・・あぁん・・あっ」
晴子の小さな乳首にそっと口付ける。
舌でゆっくり嘗め回す。
「だめ・・・だめよう・・・」
晴子は切なそうにそう言う。ささやかな抵抗を試みては見るものの、じょじょに快楽の方が強くなってくる。
牧はそんな晴子の言葉を遮るように深く口付ける。
深く深く・・・そして舌を晴子の口内に侵入させる。
今、牧の中にあるのはオスとしての本能だけだった。好きな女を奪いたい、自分だけのものにしたい。
ぴちゃぴちゃ
卑猥な音が響き渡る
「ん・・はぁん・・」
腕の中で頬を染める晴子が愛おしくてたまらない。
深いキスと乳房への愛撫
その手はやがて、ゆっくりと下へ滑り降りていった。

ちゅくっ
「・・・!」
晴子の敏感な部分に牧の黒い指が触れた
「だ、だめ・・・そこは・・・」
晴子の言葉を遮るように牧は指を動かし始める
柔らかで薄めの陰毛
そっと掻き分けワレメを上下に擦る
「い・・いやぁ・・」
晴子は快感と恥ずかしさから身をくねる
優しく挿入するつもりだった・・・その言葉を聞くまでは。
「助けて・・・流川くん」
0341牧×晴子112010/09/30(木) 18:21:26ID:hQvuC33l
「流川だと・・・」
「!」
「晴子の好きな男と言うのは流川だったのか!」
「ずっと・・・ずっと好きだったの」
牧の心の中は嫉妬で一杯になった
(流川になど渡すものか。晴子はオレのものだ)
牧は乱暴に晴子の両脚を広げた
「!!」
晴子は恥ずかしさのあまり声も出ない。
まだ充分に濡れていない膣に己の猛り狂ったイチモツを激しく挿入した
「きゃうぅん」
初めてオトコを受け入れる上に牧のモノはかなり大きかった
「ふっ・・むぅ」
「や・・・やめ・・ん・・」
牧は乱暴に己を押し進める
(身体が裂けてしまうかもしれない)
あまりの痛みに晴子はそう思った
だが痛さと共に今まで味わった事のない何とも言い知れぬ感覚がムズムズと沸き起こってきた
くすぐったい様なウズウズするような
膣とペニスが触れ合う感触
「あ・・・ん・・あぁぁん」
晴子は荒い呼吸をする。それは牧も同じだった。
「う・・うおおっ!」
牧は激しく腰を動かす。晴子はその度に身体が大きく揺さぶられる
カーペットの上で絡み合うオトコとオンナ
「は・・・あぁん・あんっ」
「くっ・・うぉぉ」
晴子の心の中にあった流川の顔が、だんだん薄ぼんやりとしてくる。
(わたしは今この男性に抱かれているんだ)
目の前にある牧の顔は精悍で『オトナの男』という感じだった
(帝王と呼ばれるこの人が私の中に居る)
晴子の中にうまく言葉では言い表せない感情が生まれた





0342牧×晴子122010/09/30(木) 18:36:07ID:hQvuC33l
「うおぉぉっ」
「あぁん・・あんっ」

牧は晴子の中に熱い精液を放って果てた
ハアハアッ
しばらくの間ふたりは言葉が出てこなかった

やがて牧が重い口を開く
「・・・・すまない」
「・・・・」
「無理やり抱いたのは謝る。だが決していい加減な気持でこんな事をしたわけじゃない。」
晴子の大きな瞳が牧をじっと見つめている
「オレを嫌いにならないでくれ、頼む。こんなことをして怒っているのは分かっている。だが・・・」
「牧さんなんか・・・」
晴子をじっと見つめる牧の眼は、飼い主に許しを請う大型犬のようだ。
「牧さんなんか知りません」
そう言ってプイとそっぽを向く晴子
「は、晴子・・・いや、晴子さん」
その様子が可笑しくて、牧に顔を見られないようにして晴子はそっと笑った
晴子は決して本気で怒っているわけではなかった。不思議と起こる気にはならなかった
(何故だろう・・・?)

晴子の牧に対する、その感情が恋の始まりだということに気付いたのはもう少し後のことだった
0346名無しさん@ピンキー2010/10/02(土) 09:57:28ID:zsGinNmD
牧だって高校生なのになぜか頭の中で30台半ばくらいの男性に
なってしまうw

ごちそうさまでした!GJ!
0349名無しさん@ピンキー2010/10/09(土) 14:04:48ID:K3bsOkKl
牧が赤木を意識してるのは実は晴子さん狙いというのを、あちこちで見かけて、
そうなのかもと思ってしまいました。
0350小話 牧×晴子2010/10/12(火) 19:10:41ID:rzMEiBKy
晴子「紳一さん、子供の名前どうしよう?」
牧「そうだな、男だったらオレから一字とって紳二というのはどうだ?」
晴子「・・・でもそれじゃウクレレ漫談の人と同じ名前(発音)になっちゃう」
牧「・・・・・」
0351三井×晴子2010/10/18(月) 03:19:44ID:KMctqb/0
以前、三井×晴子を書いたものです。
ちょっぴり大人の階段をのぼる晴子さんが書けそうな気がして、来てみました。
良かったら、読んでください。


初めて抱き締められた日から。
初めてキスしたあの日から。
どれだけの時間が過ぎただろう。
胸が破裂しそうな位、どきどきした頃から季節が変わり、今は傍にいると温かな心地よさに包まれている。
家族が居ない夕方に三井が晴子の家に来るのも、もう数え切れない位になっていた。
ベッドの上で、壁にもたれて座って眠る三井の顔をそっと覗きこんで、微かに触れる程のキスをした。
「ん…」
小さく瞼を震わせるも、夢から覚める気配は無い。
もう少し、このままで。
ゆっくり ゆっくり 2人の時間を育んでいこう。
起こさないように、三井の肩にふわりと頭を乗せ、静かに目を閉じた。
0352三井×晴子 22010/10/28(木) 03:16:09ID:uTdMgawg
ふと目を覚ますと、時計の針は数十分しか進んでいなかった。
変わったのは、横にあったはずの温もりが、後ろに感じていること。
「三井…さん」
振り向くと、照れくさそうにはにかんだ三井が自分を抱き締めていた。
「お前さぁ」
苦笑まじりに口を開く。
「寝言で『桜木くん、だめよぅ、ちゃんとストレッチしなくっちゃ』って言ってたぞ?」
「ぇっ…」
夢の内容なんて、全く覚えていなかった。
(他の男の子の名前呼ぶなんて…最低…)
そんな晴子とは正反対で、三井は悪戯っ子のように嬉しそうに顔を覗き込む。
「俺の腕の中で寝るとき位、色っぽい夢見ろよな」
そう言って笑うと、啄むようなキスをした。
0353三井×晴子 32010/10/28(木) 03:32:28ID:uTdMgawg
白くて細い腕を三井の背中に伸ばす。
初めて会った時は、棘だらけで怖かった筈なのに。
今はこんなにも柔らかく、自分を優しく包んでくれる。
この人を好きになって、良かった。
こんなにも満たされた気持ちは、今まで知らなかった。
「三井さん」
まっすぐな瞳で見上げる。
「ん?」
小さく首を傾げて、見つめ返す三井。
その仕草が、堪らなく愛おしい。
「すき」
珍しく、晴子のほうから唇を重ねる。
三井の背中に回された手と、繋がった指先に、微かに力が入る。
「なんだよ、寝ぼけてんのか?」少し驚いて すぐ、表情が一変した。
「それとも、誘ってる?」
0354三井×晴子 42010/10/28(木) 03:57:51ID:uTdMgawg
「や、そういう訳じゃ…」
一気に染まってゆく頬。
耳も、首筋ももう真っ赤だ。
(そういうとこが、男をそそるっていうの、わかってやってんのかな。)
そんな計算高い女ではないのは、解りきっているけれど。
何か別のことを考えていないと、理性が吹っ飛んでしまいそうだった。
「タコになっちまうぞ、そんなに赤くなったら」
そう言って、服のボタンを外してゆく。
白い下着に覆われた、小さな膨らみまで赤みを帯びている。
透き通った肌を、三井の大きな手がさらさらと撫でる。
「…そんなに…見ないで…」
恥ずかしさで困ったような顔をもっと見たいと思った。
「無理」
おでこに落とされた唇は、鼻、頬、唇へと移り、耳を甘噛みする。
その度に、八の字になった眉毛が、ぴくぴくと動く。
耳をなぞる唇に、晴子はもうどうにかなってしまいそうだった。
0357三井×晴子 52010/11/03(水) 04:02:48ID:RcvIffH9
「三井さん…恥ずかしすぎて…もう…」
乱れた息と潤んだ瞳で見つめる晴子は、少女と大人の女性のあいだにしかない、危うい色香を放っている。
三井には、その魅力を時間をかけて堪能する程の余裕は無かった。
晴子には大人に見えても、彼もまだ青年と呼ぶには若かった。
「駄目。やめない」
聞き慣れた筈の声が、どうしてこんなに胸を熱くさせるんだろう。
耳元で囁く三井の声が、いつもより低く妙に冷静で。
そんなことを考えている間に、2人は一糸纏わぬ姿になっていた。
0358三井×晴子 62010/11/03(水) 04:29:33ID:RcvIffH9
恥ずかしさと不安で固く閉じられた脚を、なだめるように優しく撫でる。
三井のことが怖い訳じゃないけれど、初めてのことに対する戸惑いがどうしてもあった。
内腿の奥に手を進めると、指先に瑞々しい感触が伝わる。
泉の在処を探し求めると、ゆっくりゆっくり指を沈めてゆく。
溢れる程に潤っているのに、そこは痛い位指を締め付ける。
晴子はその何倍も痛いだろうし、何より不安でいっぱいだろう。
「大丈夫」
そう言って左手で晴子の頭を撫でると、どちらともなく深いキスをした。
心が解れるにつれ、右手の指先も次第に動かせるようになり。
そこに三井は、熱くなったものを添えた。
0362三井×晴子 72010/11/06(土) 02:40:17ID:HUkeul4/
「…っ」
先端が入るだけで、熱くて焼けるような痛みが広がる。
それでも、三井とひとつになりたかった。
「やっぱり痛い?」
心配そうに髪を梳く三井は、ただただ優しくて。
「痛いけど…平気です。大丈夫。。」
弱々しく微笑む晴子は、月の光に照らされて、一層白く美しく映った。
更に奥へと押し進めると、晴子の中で小さな稲妻が走る。
「ぁ…っ!」
三井の背中を強く掴み、しがみつく。
ゆっくりと三井が動き出すと、衝撃の度に小さく声が洩れる。
この痛みも、体温も、全て記憶していたい。
さらさらと動く髪も、流れる汗も、眉間の皺も、三井の全てが愛おしい。
ひとつになれた喜びで、晴子の目尻に涙が浮かぶ。
三井の動きが次第に速くなり、閉じた瞼の奥が真っ白になってゆくと、いつしか2人は重なって夢の世界に旅立った。
0363三井×晴子 82010/11/06(土) 02:53:43ID:HUkeul4/
「ん…」
三井の寝言で、晴子がはっと目を覚ます。
三井の重みが、なんだか心地良い。
自分の中は、まだじんわりとした痛みがあって、夢じゃなかったんだ、と微笑んだ。
「大好き」
小さく呟いて、三井の鼻先にキスをすると、むにゃむにゃと何か言いながら晴子を抱きしめる。
あと、もう少しだけ。
家族が帰ってくる前に、もうちょっとだけ…
三井の肩ごしに見える星空を眺めながら、幸せな時間をかみしめた。
0364名無しさん@ピンキー2010/11/06(土) 03:05:07ID:HUkeul4/
本当にのろのろですみませんでした。
なんだかいつも寝てる2人ですね。
普段はバスケの話したり、もすこしアクティブで学生らしいカップルのはず…。
大人の階段登る晴子ちゃん、やっぱり難しかったです。
三井さんも、もっとたどたどしい感じとかのほうがリアルな18の男の子っぽくて良かったのかな…。
また勉強してきます。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
0366名無しさん@ピンキー2010/11/07(日) 16:22:43ID:LaM6Z6f5
優しいミッチーよかったです。
またなにか思いついたらぜひお願いします。
0367名無しさん@ピンキー2010/11/11(木) 07:17:06ID:+c+eFP9v
晴子さん好きな自分は、三井×晴子や牧×晴子は大変美味しくいただきました。
0368名無しさん@ピンキー2010/11/13(土) 13:36:56ID:Y2BZr3lB
何時までも振り向いてくれない流川を諦め、牧さんのアプローチに答える晴子ちゃん。
それを見て複雑な思いに駆られる流川。
複雑な三角関係になりそう。
0370三井×彩子2010/11/17(水) 13:40:24ID:hhdBtH5i
「オレも好みだ」

最初は宮城を挑発する為に行った言葉だった。
なのに・・・

何時の間にか本気になっていた。

なんとはなしに付き合い始めて・・・
今、彩子はオレの腕の中に居る。
何度も何度もセックスしたのに、それでもしたりない。
(宮城には絶対に秘密だな・・・)
0371名無しさん@ピンキー2010/11/20(土) 05:43:28ID:Dq6WoZA8
三井と彩子って何かエロい大人な感じがする
できれば続きを
0374名無しさん@ピンキー2010/11/28(日) 03:34:14ID:ABtXtApv
控えめな藤井さんが好き

晴子の影に隠れてる感じがする

でも俺は藤井さんタイプが好み
いい奥さんになりそう
0376名無しさん@ピンキー2010/12/15(水) 08:32:30ID:GQf2hmcF
山王戦で受付やってた女の子の名前が知りたい。
なかなか可愛かった。
0377名無しさん@ピンキー2010/12/16(木) 08:37:16ID:3nIMMFkX
宮城「オレはスピードとクイックネスには自信があるんだ。」
彩子「・・・・・リョータはバスケだけじゃなく、あっちの方もでしょ?」
0378名無しさん@ピンキー2010/12/29(水) 15:42:51ID:sSlGpqfY
牧さんは晴子ちゃんが一番カップルにしやすいね。
そう思ってる人沢山居るね。
0379名無しさん@ピンキー2010/12/31(金) 18:41:54ID:SQSdJP5y
流川の誕生日祝いに書いてみたけどだめだ
何回書いてもエロ無ギャグになっちまうw
0380名無しさん@ピンキー2011/01/10(月) 01:22:47ID:VrcUTjFO
>379
俺としたてはそれでもいいからあげてくれ、と切に願うな。
0381名無しさん@ピンキー2011/01/10(月) 01:25:41ID:VrcUTjFO
スマン、sage忘れた。。
ちょっと彩子さんのハリセンらってくる。
0383名無しさん@ピンキー2011/01/12(水) 01:03:11ID:wgUZRlLh
>>380>>382
ままmまさか期待してくださった方がいらしたとは・・・(汗
保管庫が神すぎて涙目なんですが、エロパロ板に相応しいものを頑張って書いてみます
0384名無しさん@ピンキー2011/01/12(水) 07:22:30ID:mLUcGjCl
>>383
期待して待ってます。
最近作品が少ないから、エロじゃなくてもいいし短い話でもいいから読んでみたい。
0385名無しさん@ピンキー2011/01/25(火) 18:40:09ID:3EHhhMTw
牧と松井さんが読んでみたい。
某サイトで見つけたカポー。
0387名無しさん@ピンキー2011/02/09(水) 21:28:27ID:AUSxKBUA
ケータイサイトで流川×藤井ちゃん見つけて絶賛脳内祭り中・・
ここでもぜひ読んでみたいです
0388501 ◆Zt9AGvS4hE 2011/02/10(木) 22:33:27ID:CAp3a8Ij
一つ出来たので載せます。
>>386>>387
即ネタをいただきました。
エロまでものすごく長いです。
長文苦手な方スルーお願いします。
0389流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:38:53ID:CAp3a8Ij
藤井は指の痛みにうぅ…と小さく呻いた。
ずっと握っていて温まってしまった彫刻刀を、唇を噛んで睨む。

この日、選択授業の美術で課題の木版画が遅れていた者が居残りをくらっていた。
時計の針は6時半を示し、外は薄暗くなり始めている。
少しも進んでいないように見える自身の作品を見て何度目か分からないため息をついた。
晴子と松井と同じく音楽を希望したというのに、人数の少なかった美術に回された事を今更ながら悔しく思う。
えい。えい。と夢中で彫るも赤く腫れ上がる手は彫刻刀を握る度にじくじくとした痛みを与えていた。
教室には既に藤井とあと一人しかいない。
隣から聞こえる寝息にそっと様子を伺うと予想通り流川は彫刻刀を握ったまま気持ちよさ気に船をこいでいる。
切なくなってもう一度ため息をついた。
自分は流川のようにずっと寝ていたわけではない。不本意ながらも真面目に授業を受けていたのだ。
ただ…ただ予想以上に彫る部分が多く、人並み以下の握力しかないのがアダになってしまっただけなのである。
先程ちらりと見た単純な線の流川の下書きからすると、少し集中すればすぐにでも終わりそうだった。
流川に先に帰られるのはどうにも悔しい藤井は焦りを感じ、痛みを堪えて眼下の板に取り組む。

ガリッ!!
「…ム。」
シンと静まり返る教室に、呑気な声と不吉な音が響いた。
音が鳴った方を見ると同時に仰天する。
ぼんやりと眺める流川の視線の先にはボタボタと板に血を滴らせている真っ赤な手があった。
「きゃあっ!!血!血が出てるよ流川くん!!」
「見れば分かる。」
寝ながら彫刻刀を握っていれば当然なのか、そのまま手の甲を切ってしまったらしい。
教師が流川を起こして殴られるのを見たことがあったのでそっと寝かしていたが、
怖くとも声をかけておくんだったと後悔した。
保健室に行こうと席を立つ流川。そうとは知らずに藤井は無防備に下げられた傷口に集中している。
0390流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:44:49ID:CAp3a8Ij
「だ、だめ!!」
少女の大きな声に身体をビクンと跳ねさせる流川。少し癪で仏頂面を作る。
そんな事には気付かない藤井は素早く流川の手を取ると肩まで持ち上げた。
「傷は心臓より上…で、ぎゅって……。」
ブツブツと呟きながら藤井は先日の応急処置の授業を思い出していた。
赤く染まる手はもはやどこが傷口なのかも分からない。
鼻に付く血の匂いに藤井はパニックに陥りながらもなんとか助けようと必死である。
止まらない血は傷の深さを物語っていて、
自分の処置如何でバスケ選手として有望な流川の人生を左右してしまうような重責を感じた。
「傷はこ、これかな?」
「こっちだろ。」
流川がパカッと開いて見せた傷に卒倒しそうになりながら
持っていたハンドタオルでそこを押さえきつく握り締めた。
紺色のハンドタオルがじわじわと赤く染まっていく。
「わ、わ、……うわぁああ〜。」
「おい、離せ。」
「だ、大丈夫!これくらい…!バスケするには問題ないよ!」
半ば自分に言い聞かせるように真っ青になりながら笑ってみせる藤井に身体を引く。
『これは左手だ』と彼女に教えてやりたい。
しかしそんな事を言い合っていても仕方ないので、ひょいと手を抜くと流川は身体を反転させた。
「保健室行く。」
哀れなほど蒼白に眉を下げる藤井にさすがの流川も気が引いて、その単語を発した。
藤井は混乱の為全く思いつきもしなかった答えにハッとする。
「あっ、あ!そっか。そうだよね。ご、ごめんなさい。全然思いつかなくって。」
今度は怒られた子供のように身を小さくする女に、流川は無性に居心地が悪くなった。
なんだか調子の狂う少女である。
さっさと立ち去ろうとドアに向かう視界に、手に巻かれた紺色のハンドタオルが映った。
振り返ると胸の前で指を組み、手術を見守るような様子で見つめる藤井。
「これドーモ。………おい、拝むな。」
あっ!と言うと藤井は絡めた手を離して背に回す。
見止めて流川はようやく教室の外へ出た。
「大丈夫だからね…心配しないで!」
閉じた扉の向こうに聞こえる怯えた声に、流川はたまらず噴出した。
「どあほう。青い顔して何言ってんだ。」
小さく呟いた声は静かな廊下に飲み込まれた。
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