朝六時、私は目を覚ました。暦の上ではもう十月、朝も寒くなってきた。
私は日課である玄関前の掃除をするために服を着替えた。
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箒が落ち葉を払っていく、私は掃除が好きなのか、ゴミを払うのが楽しく感じた。
そんな気分でゴミを払っていると、電柱の裏にある"動物"を見つけた。
「捨て犬?」
自然と言葉が出てしまう、その"犬"はそこからすごく浮いているような、そんな印象を私は受けた。
見た目は犬という割には顔つきが鋭く凛々しい。以前散歩していたときに見た、シベリアンハスキーのようだ。ただ全身を銀に近い白の体毛で覆われていることを除けばだが。