懐かしYAWARAのエロパロ 8
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「うぁ〜っ、久しぶり〜、キョンキョン」
「お久しぶりです南田さん」
「元気してた?」
「はぃ、まぁ……」
「へんだねぇ、どうしたの?
みんなで柔道やってから、キョンキョンは見違えるほど、
すごいアグレッシブになったのに、
なんか今日は昔の『日陰今日子』さんみたい」
「あ、あの」
「ん?」
「ちょ、ちょっと……困ったことがあって……」
その言葉のあと、無言の時間が経過する。
幾度も口を開こうとしてはうつむいてしまう日陰を、
南田はコーヒーを飲みながらあたたかい目で見守っている。
社会人となった南田は、以前のような短気ではなくなっていた。
友人の悩みをじっくり聞けるほどには。
とはいえ、14人目の彼氏と既に半年以上続いている、
という事実があっての上だったわけだが。
「キョンキョン?」
「は、はい」
「すごぉ〜く相談しにくいことなのね?」
「え、えぇ」
「で、あたしを相談相手に選んだということは…男がらみ…だよね」
「そうです」
「たしか卒業の時、彼ができたって……」
「はい、その時の彼と、こんど結婚するんです」
「うわぁ、おめでとう〜 すごいね」
「ありがとうございます」
「で?」
「?」
「だから悩み事は?」
「その…… 彼が……」
「彼が?」
「えっと、えっと、……は、早いんです」
「早いって…… もしかして」
「そ、そう、あ、あれが」
「ん…そうか。 ってどのぐらい早いの?」
一応確認すべきだと思った南田はあえて聞いてみる。
たぶんキョンキョンにとっては一人目の男なわけで、
ここはオネェさんが経験を活かしてアドバイスをしてやろうと、
そう考えたのも当然のなりゆきだった。
「えっと、昔柔道で送り足払いやってた時の、
あの『イチ・ニ・サン』の『サ』のところなんです。
い、入れてからその、う、動き始めて」
最後のところだけとても小さな声で今日子は話した。
「って、その話、繰り返しなしの一回目に、って……こと?」
「え、えぇ。そうなんです。だから始まって5秒しか」
「うぁっはっはっは!!」
南田のけたたましい笑い声に今日子はうつむく。その両耳は真っ赤だ。
「ご、ごめん。キョンキョン。笑い事じゃないよね。
あんたにとっちゃ大変なことで。ほんとにごめん。このとおり」
南田はテーブルに頭をつけて謝る。
周囲の注目を浴び、今日子はかえって恥ずかしいと思った。
体育会系の彼女の気持ちは十分にわかってはいたが。
「だから……これから先、このままでいいのかどうか……
なんか、お友達に聞いてるのと全然違うから、
わたし全然わからなくて、それで」
「じゃぁ、なんでそうなってるかわかる?」
「いえ、ぜんぜん」
「まずね、彼ね、キョンキョンのことが大好きなの」
「?」
「だからさ、すげぇ可愛いし綺麗だしセクシーだし、って、
そう思ってるわけさ」
「でも私は背は小さくて、胸も全然なくて、女の魅力なんて」
「あぁ、たとえば、そうだね、そう、マリリン、覚えてるよね。
一緒に柔道やってた、あのコ。
そりゃ彼女と比べたら勝ち目ないよ、たしかに世間的には」
「じゃあ」
「まぁ聞きなよ」
「世間的に、って言ったろ?
でもそんなの関係ないんだよね、男と女が二人だけでいる時って。
で、そのときのキョンキョンは、
『ウルトラセクシーダイナマイトボディの、この世に二人といない女』
なの。彼にとって」
「そんな…… そんなこと……」
「いやいや、ほんとにそうなんだって」
「だからさ、彼からしてみたらあなたの中に入れちゃってる時点で、
もう、天国に昇る気分なわけ。
だから耐えきれなくて、あっというまに爆発。ってのもしょうがないの」
「そうなんですか?」
「だから、星三つを毎回彼がくれてると思えばいいし、
その状態ももう少し彼が慣れてくれば改善されるだろうし、
そうならなくても、ちょっとあなた的には欲求不満になるかもだけど、
彼がすご〜〜く喜んでるってわかってたら、少しは楽になるんじゃない?」
「えぇ、もしそうなら……私、気にしません。うれしいし」
今日子の笑顔を見て、南田も同様に笑みを浮かべた。
「ありがとうございました」
今日子はそう言うと、そそくさと帰り支度を始める。
「どうしたの? 久しぶりなんだから、もっといろんな話しようよ〜」
「でも、あの、約束があって」
「彼?」
「え、えぇ。ごめんなさい。
でも、南田さんとお話してよかった。
もう心配しなくてもよくなりましたから」
「それならいいんだけど」
「本当によかった。
わたしてっきり、アナルバイブのせいだとばっかり思ってて」
「え? ちょっ」
南田の声は届くことなく、日陰今日子は涼やかな笑顔で、
街へと飛び出して行く。
きょとんとしたままの女を一人残して……
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