【風習】エロい儀式を執り行うスレ【祭事】
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0001名無しさん@ピンキー2010/04/01(木) 20:19:21ID:N6cxhaAR
性的な習わしに参加する女の子のスレ。
過酷な儀式から、のほほんとエロい風習までなんでもOKです。
ありそうで無かったから立てましたが、需要あったかな?
0329名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:ud6LSYeV
シンプルにおちんぽ祭りとかいいんじゃないかな。
串にさしたおちんぽ型の醤油で煮たこんにゃくとかみんなに振舞われたり。
0331名無しさん@ピンキー2013/07/15(月) NY:AN:NY.ANID:+rmoA62H
地元の山中の川で子供集めて水浴びして裸参りする行事があった
でも基本男女別だし虫には刺されるわで悲惨なんだけどな
0332名無しさん@ピンキー2013/07/15(月) NY:AN:NY.ANID:v7pyMFJS
子供の上限が何歳までかとか川からお参り場所まで何mくらいあるかとかkwsk
0334「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
※「彼女と僕の伝奇的学問」の二次創作です。原作命って人、またかって人はスルーしてください。
※ 独自設定が強め。
0335「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
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「一夜妻」
古代日本における男の旅人に村の娘を提供する風習。
村の血を薄め、子を増やすのが目的だったといわれる。
稀に男女が逆転する現象が見られる。

(新・現代民俗学事典より)

/-------------------------------------------------/


***

時は夕刻。
風守楓は○○県の山間部にある小さな集落に来ていた。
いずれ大学で民間伝承研究会のリーダーとなる彼女も、今はまだ高校生。
逸る研究心を抑えられず、夏休みを利用して日本各地を訪ねている。
この村に来たのもその一環であり、それを伝えると村長も快く受け入れてくれた。
0336「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
「ふう〜っ」

村長にあてがわれた和室で、楓は一息つく。
いくら熱心とは言ってもまだまだ高校生。
見知らぬ大人たちに囲まれ、見下ろされながら話すのはまだまだ緊張する。
さっさと寝ようと楓は着替え始める。
セーラー服を脱ぎ、スカートを落としたところでふと気づく。

「あっ、ブラとパンツ...」

ここは辺境の地ということもあり、移動手段は限られる。
かなりタイトなスケジュールで急いでいたため、下着の替えのことなどすっかり忘れていたのだ。

「どうしようかしら」

楓は悩む。
現在手元にあるのはブラとパンツが1枚ずつ。
寝巻きこそ貸してもらったものの、さすがに下着を借りるのは躊躇われる。
けれどこの近くにコンビニなどありはしない。
手持ちだけで明日一日もたせなければならない。
しかもここにはエアコンがないので、寝汗はひどいだろう。
0337「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
意を決して楓はブラを外し始める。
今夜を下着なしでしのぎ、明日の朝水を浴びて再び着ようという算段だ。
下着なしで帯を締め終えた楓は、軽く身体を動かす。

「まあ大丈夫でしょう」

少々股間に違和感を覚えるものの、これはこれで涼しいと自分を納得させる。

「明日も朝は早いし、もう寝ましょうか」

そう思い始めた矢先、

コンコン

と襖がノックされる。

「..............今よろしいですか?」

「はい、どうされましたか?」

楓は答える。
0338「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
ガラッっという音とともに無言で少年が入ってくる。
背は楓より少し低いくらいだ。
おそらく小学校高学年か中学生だろう。

「えーと...」

いきなり無言で入ってこられて、楓は反応に困る。

気まずい沈黙が続く中、少年は意を決したように楓のほうを向く。
と同時に、ドサッという音とともに楓を押し倒す。
押し倒すといっても背の関係で、傍からは抱きつかれて倒れただけにも見える。



緊張気味の少年。

さきほどの村長の「よろしく」という言葉。

押し倒された自分。


そこで楓は察する。


自分は「旅人」であり「一夜妻」であるのだと。
0339「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
***


そんなことを頭の片隅で考えている隙に、少年は胸を揉みしだきはじめる。

「ひゃんっ...ち、ちょっと」

突然の刺激に現実に引き戻される。
咎めるような視線で少年を見るが、少年は豊かな乳房に夢中で気づかない。

「くっ、このっ」

胸を揉んでいる少年の両手首を掴む。
別に彼が夜這いをかけてくることに嫌悪感をもったわけではない。
この村で育つ彼にとって、これはごく普通のことなのだから。
それ自体はいい。
それは理解している。
民俗学を志しているのだから当然だ。
ただ、だからといって一方的に性欲の捌け口にされるのはお断りだ。
0340「旅人と少年の愛欲的一夜」前編2013/07/17(水) NY:AN:NY.ANID:CAa76IGA
いきなりの抵抗に呆然となった彼を抱きしめる。
ぱふぱふ状態にしてあげたのはサービス。

「いい?私は逃げも隠れもしません」

「胸も好きにさせてあげてもいいでしょう」

「咥えてあげてもいいです」

「だからちゃんと私を見なさい」

「いい?」

「..............................................うん」



(後編に続く)
0342名無しさん@ピンキー2013/07/30(火) NY:AN:NY.ANID:TC7DFWUM
最近は流石に少ないけど田舎行くと割りとマジでこういうのあるよね

【大分】小学生に「男子はパンツ脱げば100点、女子は200点」 寺のゲームで全裸にさせる★2
ttp://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1375165845/
0343名無しさん@ピンキー2013/09/08(日) 02:06:45.02ID:K6JZ5xIY
>>341
今更のレスになるが良いネタだ
やっぱり地元の人間でない女の子がHな目に合うのが良いね
0345名無しさん@ピンキー2013/09/27(金) 12:03:39.72ID:ggweZp1j
修学旅行で置いてけぼりになってしまった女子生徒が村の人々に暖かく迎えられ、村のエロいお祭りを体験する話とかどう?
0346名無しさん@ピンキー2013/09/29(日) 18:57:28.13ID:8FtOU05M
村に嫁いだ嫁のお尻を村の子供が棒で叩くという、実際にある嫁の尻叩きって行事もなかなかエロいと思う
0347名無しさん@ピンキー2013/10/06(日) 01:04:14.64ID:S9e4z7Mi
もう来ていないのかもしれないが、それでもあえて言わせてもらう。
>>1GJ
他の人のもいいんだけど緒志摩姫子は何と言うか特別だった。
未完なのが惜しまれる…
0349名無しさん@ピンキー2014/01/05(日) 18:46:39.49ID:CyAWYkPh
新年エロ風習期待age
0350名無しさん@ピンキー2014/01/06(月) 18:31:05.22ID:hyUAbSXc
記紀神話をみても
世界(国土)を生み出すのって、男女の間の行為なんだよなー

新年って、それこそ世界が新しく再生する瞬間な訳で
そこで、神話をなぞって創世を再演するような儀式とか風習とかが行われるのは
わりと自然な流れっぽいというか
0351成人の儀2014/01/13(月) 22:43:13.76ID:JGkD5U+Q
この村には、成人する際少々特殊な習わしがある。
筆下ろしの一種ではあるのだが、相手をする女とその様式が変わっている。
まずは一人、女が村の中から内密に選ばれる。
選ぶ基準は胸。
適齢期の女達から、胸で性徴具合を判断して選ぶらしい。
次に、その選ばれた女を、同様に選ばれた隣村の女と交換する。
これによって村の中で気まずくなるのを防ぐ。
昔は血が濃くなるのを防ぐ、といった意味合いがあったそうだが。
これだけでも奇妙だが、様式もこれまた変わっている。
女は、仮面を被って、下着なしで襦袢一枚のみを着用する。
しかも身を清める際に、陰毛をすべて剃らなければならない。
下着の好みから陰毛の状態まで、徹底的に個人という要素を排除している。
ここまでして髪型を揃えないのは、髪型が変わるとかえってわかるからだろう。
こうして準備の整った女は、生まれた順に一人ずつまぐわう。
0352成人の儀2014/01/13(月) 22:43:54.88ID:JGkD5U+Q
仮面を被った女が、畳の上に正座している。
腰まで届く束ねられた黒髪に、襦袢の上からわかるほどたわわに実った胸。
女の名前は涼莉。
下着のないことに違和感を覚えつつも、姿勢を正す。
脳内で手順を再確認しながら、少年を待っていると
こんこん、という控えめなノック。
「どうぞ」
と涼莉が応じると、少年が入ってくる。
緊張しているようだ。
まず自分が布団に入り、少年をのしかからせる。
ちょうど少年が押し倒したような格好になる。
腰を動かして体位を調整し、少年の陰茎をあらわにする。
軽く手で擦りつつ、サイズをチェック。
ここからが本番。
襦袢の裾を捲って秘所をあらわにし、陰茎を膣内に誘導する。
陰毛がなくつるつるな状態なのが少し恥ずかしい。
膣内に熱いものが押し込まれる感覚。
飲み込まれていく感覚に、少年も腰を震わせている。
限界が近そうなので、優しく陰茎を締めつけて射精を促す。
びくっびくっ、と震え精液が膣内に吐き出される。
まずは一回。
白濁で膣内が満たされる感覚。
もちろん一回では足りないのだろう、再び出し入れを始める。
「んっ..」
精液で滑りが良くなったせいか、ちょうどいいところに当たる。
「んっ..んっ...あぁん、む、胸はだめぇ」
涼莉の反応に気を良くした少年が、胸を揉みしだき始める。
全体を揉みしだかれ、乳首をつつかれ、擦りあげられる。
下着をつけていないので、襦袢の裏地で直接擦られる。
「さきっぽがこすれて...つままないでぇ..んっ..やぁッ.」
身体が徐々に刺激に蝕まれていく。
少年も限界が近いのか、ラストスパートをかける。
「...あ...ぁぁっ、いくっ..ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
身体の芯を電流が通り抜ける。
再び膣内に広がる熱い感覚。
「はぁっ...はぁっ...」
二人の吐息が混じる。
絶頂後の間延びした感覚が心地よい。
これで一人目は終わり。
少年もわかっているのか、足早に出て行く。
出て行ったのを確認し、膣内から精液を掻き出しふき取る。
帯を締めなおし布団を直して、次の相手に備える。

こんこん、というノック。、


まだまだ儀式は続く........
0353成人の儀2014/01/13(月) 22:45:27.75ID:JGkD5U+Q
以上、成人式ネタでした。
いろいろとごめんなさい。
0355名無しさん@ピンキー2014/01/29(水) 12:15:14.57ID:bK3UVNhx
GJ
しかし過疎すなあ
まあ人が集まる大都会にはこんな風習残っていないんだろうから
ある意味ふさわしいのかしらんが
0356名無しさん@ピンキー2014/01/29(水) 12:30:36.22ID:6bbAnaqE
これはいいな
凄いシンプルなんだけどきちんとツボを抑えてある
上手いわ
0357名無しさん@ピンキー2014/02/02(日) 01:21:11.23ID:7nDDE7Mo
勃起ちんこを加え込みつつ射精させずに、自分は乳首を一日中弄り続け、お互い日が暮れるまで絶頂禁止の儀式
0358名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 21:16:52.75ID:C6MllbCc
別のスレで、15歳になると成人の儀式と同時にパートナー探しをさせて結婚させるっていう
森の部族のお祭りの話を書いたことがある(ケモノ属性)
別のところで晒しちゃったやつの転載ってまずいかな?
0359名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 10:50:52.82ID:KBIykyx6
再投稿しなくても
まとめサイトから該当部分のアドレスを引用すればいいんじゃないかな
0365名無しさん@ピンキー2014/02/15(土) 00:14:08.50ID:oe+1azW0
香典に入れる紙幣を折ったり、折れ目の付いたものを使うという文化がある。
これは不幸事に対して、お悔やみの金をとっさに包んできた、ということを表す。
つまりはまぁ、どんなに予期できる場合でも、そろそろ死ぬだろうから予め用意してまし
た、というのはよろしくない、わけである。
これと似たもので、ウチの地方では若い女性が葬儀などに参列する場合は肌襦袢だけで参
列する、というものがある。

昔この土地で二人の大層美しい姉妹がいた、姉は賢く、妹は心優しかった。
姉はその美貌を巧みに駆使し、隣の村の大店の若旦那を虜にし、先に居た妻を追い出して
奥方となった。
妹はそれほど裕福というわけではないが、2つ隣の村の妹と同じような優しく朴訥な農家
に嫁いだ。
そしてある時、姉妹の父親が体調を崩し、いよいよ危ないという連絡がそれぞれの姉妹の
元へ届いた。
妹は取るものも取らず、その報を聞いた時の格好である肌襦袢、つまりは当時の下着姿の
まま駆け出した。
そして隣の村へつくかつかないかというところで、一人の馬に乗った侍に出くわした。こ
の侍、この辺りを収めている殿様の長男、つまりは跡継ぎの若様である。その時は狩りの
帰りだったとか、村々の視察中であったとかバリエーションはいくつかあるが、ともあれ
その辺りで妹は若様に出会った。
若様からすれば下着姿の娘が村へ駆け込んできたように見え、「野盗か!?」と声をかけ
た。村の外から下着姿の娘が駆けて来る理由となると、まぁその辺りが妥当だったのであろう。
妹は先ずはしたない格好であることを詫び、そして父親が危篤であることを告げた。
それを聞いた若様は親を思い、一も二も無く駆け出した妹に心を打たれ、自分の馬へ乗せ
て父親の居る村へと駆けた。
そうして、幸いな事に妹は父親が息を引き取る前に実家へ辿り着き、涙ながらに幾つか言
葉を交わし、最後を看取った。
妹は若様に深く深く感謝し、その夜はさすがに喪中の家に泊めるわけには行かないという
わけで村の長者が若様をもてなす事となった。
姉が着いたのは次の日の夕方、通夜のさなかである。
二人の大男が担ぐ籠に乗り、絹織物の艷やかな喪服を身にまとい、髪もよく油が付けられ
、整えられていた。
肌襦袢で母親とともに葬儀を切り盛りしていた妹は絵姿から出てきたような姉に比べれば
どうしてもみすぼらしく見えた。
そして姉がその妹の有り様を見て「親の葬儀に身なりを整えないとは何事だ、恥を知りな
さい」と叱責した。
妹は父の通夜に口論などしてはならないとじっと耐え、つつがなくその後の葬儀も済んだ。
そしてその一部始終を見ていた若様は城へ戻ると妹へ子としての考をよく成したと褒美を
授け、その後子宝にも恵まれ幸せに過ごした。
しかし、姉に対しては"親の死に目は子の一大事、何を置いても馳せ参じるが一、何より
葬儀は自分の裕福さを誇る場所ではない"と厳しく叱責した。
これにおののいた店の旦那は早々に姉と離縁、母親もお客様面でおっとり刀でやってきた
姉を迎え入れること無く、路頭に迷った姉は夜鷹として男に体を開き続け、最後はガリガ
リの姿で死に絶えた。

とまぁ、そういったわけでこの地域では男でもなるたけみすぼらしい姿で、さも駆けつけたとい
った体で葬儀に参列するのが習わしとなっており、スーツに埃をまぶしたり、シワをあえてつ
けたりするのが"正装"となっている。
若い女性は先にも言ったように肌襦袢姿のノーブラノーパンが"正装"であるが、肌襦袢を
持っていない場合は学生服のブラウスやYシャツのみ、もしくは下着姿での参列となる。
つまり、この地域の葬儀は裸Yシャツの少女がパタパタと動き回る様を合法的に眺めるこ
とができるので、野郎どもの出席率というやつはすこぶる高く、香典も見物料込みといっ
た感じでかなり気前良く払われる。
ま、そんなところだ。
0366名無しさん@ピンキー2014/02/15(土) 10:37:26.24ID:z4j3TY3i
男は得だけど女は得しないのもなんだから、
妹は未婚にして件の侍と結婚したことにし、
肌襦袢で葬儀に向かうと良縁に恵まれるという話にして
女衆も進んで肌襦袢で参加ということにしてもいいのでは
0367名無しさん@ピンキー2014/02/16(日) 05:51:28.10ID:MbcOfKWK
>355
これは良い風習w

けど「おっとり刀」なのは妹の方かと思われ
(おっとり刀→刀を差す暇も無く大急ぎで駆けつける事の意)
0368名無しさん@ピンキー2014/02/16(日) 07:03:31.63ID:kgOtcsKI
>>366
最初はご利益系考えたんですが、あんまりご利益目当てだと
若様の「葬儀に何しに来てんだ」的な発言が空々しくなっちゃうな、と考えました
こういう謂れがあるからこうしてるだけ、ってのも風習っぽくていいかなと。

>>367
うわぁずっと勘違いしていました、お恥ずかしい。
0369名無しさん@ピンキー2014/02/17(月) 10:17:53.37ID:6sMehM6v
つまり

『いゃっほおおおぅ!! やっと……本家のヨシ婆がやっと死んだぞおおおっ!!』

てことか
0371『御巡りの儀』 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 20:58:59.87ID:syiXfUsI
梅雨の長雨からの解放と同時に、本格的な夏の始まりが近づいてきた、6月末のある日。
久々に快晴を迎えた朝に、まだ蒸し暑さの残る空気を全身で感じながら、
祠堂雄一はいつもの田舎道を歩いていた。

『来月のアレ、打ち合わせしたいからうちに来てくれないかしら?』

休日の朝一番。
いきなりの電話で呼び出された雄一が向かうのは、自宅から10分ほどの所。
田舎にはよくある、無駄に余った土地を活用した広い敷地に2階建の本邸と離れを構える、
『白沢』という表札のかかった屋敷の前に辿り着いた雄一は、正門の横についたインターホンを押した。

「どーも、白沢さん。祠堂です」
『――はーい。その声は先輩ですねー。今開けますから、少し待ってください』

インターホンの向こうから聞き慣れた声が届いた数分後、木製の門扉が内側から開かれ、
よく見知った年下の少女が顔を覗かせた。

「せーんぱいっ。おはようございます」
「おはよ、アオイちゃん」

白沢アオイ。
黒い髪を肩にかかる程度に整えたセミロングの彼女は、雄一の3つ年下の14歳。
地元の中学では水泳部に所属し、普段はその程よく締ったスレンダーな体を制服に包むアオイは、
今日は薄緑のノースリーブにサマースカート、水色と白のボーダーが入ったニーソックスを合わせた
涼し気な出で立ちで雄一を出迎えた。
日焼けが薄めに入った健康的な肌と、ノースリーブのとニーソで引き立てられる妖精のような薄いボディラインが、
年頃の少女らしい快活な美しさを振りまいている。
0372『御巡りの儀』2 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 20:59:33.19ID:syiXfUsI
「アオイちゃん。今日は、ユキナに会いに来たんだけどさ」
「『今日は』じゃなくて、『いつも』ですよね。先輩の場合」
「ぐっ……反論できねえ」
「お姉ちゃんから、今日先輩が来るのは聞いてましたしね。どうぞ、ご案内します」

アオイはあっさりと雄一をやりこめると、ニコニコと笑いながら雄一の先に立って歩き始めた。
『ユキナ』こと白沢ユキナ。
アオイとは3つ違いの姉である彼女と雄一は、誕生日が数日違うだけという事もあって、
生まれた頃からしょっちゅう互いの家を行き来し、思春期に入った今でも変わらぬ良い関係を築いていた。
両家の家族にとっても、雄一とユキナは実の息子・娘のように気に入られており、
数年前に二人の関係が爛れた――より濃密なモノに変化した時も、祝福をもって迎えられたものだ。

「先輩。粗茶ですが、どうぞ」
「悪いな、アオイちゃん。気を使わせちゃって」
「いえいえ。白沢家の女としては、これくらいして当然ですから」

本邸ではなく、脇の離れ(それでもちょっとした一軒家サイズはあるが)へと通された雄一は、
畳敷きの居間にあぐらをかきながら、アオイに淹れてもらった茶を啜っていた。
アオイは居間に置かれた簡素なテーブルの上に、てきぱきと茶と茶菓子を並べ終えると、
雌ネコのようなしなやかな所作で雄一の隣へと座った。

「それでそれで、先輩。本日は、どのようなご用件で?」
「ああ。来月、ユキナの誕生日だろ? それの打ち合わせでね」
「打ち合わせ…………あっ、もしかして『御巡りの儀』に関係する事ですか」
「そうそう、それそれ」

ちゃんと正解に辿り着いたアオイを褒めるため、雄一は手のひらで彼女の頭を優しく撫でた。
姉の幼馴染である雄一から、アオイがこうしたスキンシップを受けるのは昔からよくあることであり、
最近ではむしろアオイの方から、何かにつけ『撫でてください』と言外に求められる事の方が増えていた。
0373『御巡りの儀』3 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:02:09.95ID:syiXfUsI
黒髪を男の手で優しく弄ばれる感触を楽しみむように、アオイは少しだけ目を細めた。
そんなアオイが可愛らしく思いながら、雄一はゆっくりと手を動かす。

「ユキナも今年で17だから、『御巡りの儀』はやらないといけないしね……面倒だけどさ」

雄一は小さくため息をつくと、アオイが淹れてくれた茶を空いている手でもう一度飲んだ。
『御巡りの儀』。
雄一、そしてユキナ達の地元で古くから行われてきた、言うなれば「女子限定・成人の儀」のような伝統行事。
簡単に言えば、女子が17歳の誕生日を迎え、大人社会への仲間入りを果たすことを寿ぐ行事であり、
この『御巡りの儀』を行うのは、ユキナのような女子のみであり、男子である雄一には本来関係ない。
ただ、今回はユキナの希望で『御巡りの儀』に関わる事になったため、こうして打ち合わせに出向いたのだ。

「……って事は、『山神様』役は先輩ですかー……羨ましいなあ。お姉ちゃん」
「――私が、どうかしたかしら?」

アオイがびくりと体を強ばらせるのと同時に、居間の障子が開かれ、廊下から闖入者が現れた。
ふんわりとしたクセが少しだけ入った、腰まで伸びる艶やかな天然ブロンドヘア。
フランス人の祖母譲りの、サファイアを埋め込んだかのようなブルーの瞳が、驚愕の表情で固まった妹を見つめている。

白沢ユキナ。
この春に高校二年生になったばかりの、雄一と同い年の幼馴染にして、アオイの3つ年上の姉である彼女は、
何事も無かったかのように障子を閉めると、小脇に抱えていたファイルをテーブルの上に置いた。
そして、今までに何度となく繰り返してきたごく自然な所作で雄一の右隣にするりと座った。
ちょうど、雄一を間に挟んで姉妹が向かい合うような状態だ。

「おはよう、雄一。こんな朝早くから会えるなんて、今日はきっといい日ね」
「……そう思うなら、自分で出迎えに来てくれると早いんだがな。ユキナ」

わざとらしく愛嬌を振りまいて雄一の諫言を受け流したユキナは、彼の右腕に自分の両手を優しく絡めると、
そのまま胸元の膨らみを押し付けるように体を寄せた。
0374『御巡りの儀』3 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:04:04.19ID:syiXfUsI
今日のユキナは、白いワンピースのみという非常にシンプルな格好だ。
既成品をそのまま着ているだけだというのに、まるで彼女のために誂えられた美麗なドレスを着ているかの如く、
ユキナの美しさが引き出されている。
本来なら彼女の胸元でキツ目の曲線を描くはずの、17歳の平均を余裕で越えるメートル級の膨らみは、
今は雄一の腕に密着し、ワンピースの薄い布越しに柔らかくみずみずしい感触を伝えていた。

「それに。私が出迎えたら、アオイの楽しみを減らしちゃうじゃない。ね、アオイ?」
「お、お姉ちゃん!」
「大丈夫よ、アオイ。貴女が昨日『先輩、どっちの方が好きかな……』って言いながら、
 姿見の前で何時間もうんうん唸ってコーディネートに悩んでたなんて事は、私の秘密にしておくから」
「み、見てたの!? というか秘密にしてないのと一緒だよね、それ!!」

姉に昨夜の行動を暴露され、アオイの表情が一瞬で茹でダコのように赤くなった。
彼女を落ち着かせる為に、雄一が再び頭をなで始めると、アオイは観念したようにしゅんとなる。

「――あー、アオイちゃん。今日の服、よく似合ってて可愛いと思うよ」
「せ、先輩! 急にそんなこと言われると、その、てっ、照れます……」
「もちろん、いつもの制服姿も可愛いけどさ。俺はこっちの服装も好きだな」
「あうう……」

自分のためを思っておめかししてくれたアオイの事を、褒めないでいるのは失礼というものだ。
雄一が不器用ながらもアオイに感想を伝えると、アオイはただでさえ赤い顔を更に真っ赤に染め、
畳の上にその細い指先で『の』の字を書きなぐり始めた。
雄一がユキナの方に視線を向ければ、彼女は悪戯っ子のような微笑みを浮かべて、雄一を見つめ返した。

「アオイのこと、しっかり褒めてあげたのは紳士としてポイント高いわよ。
 でも、私から話を聞くまでコメントを出さなかったのは、ちょっと減点対象だけど」

金髪の幼馴染はそう言って、その薄桃色の魅惑的な唇で、雄一の頬に軽く口づけをした。
そうして、いつものように軽度のスキンシップを楽しんだユキナは、
名残を惜しむかのようにもう一度軽く口づけすると、雄一に絡めていた両腕を離して立ち上がる。
0375『御巡りの儀』3 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:06:39.19ID:syiXfUsI
「では、そろそろ『御巡りの儀』の打ち合わせを始めたいのだけど。いいかしら、雄一」
「俺は全く問題ない。アオイちゃんはどうする?」
「あたしは……外した方がいいのかな、お姉ちゃん? 当事者じゃないし」
「そうね……あなたもいなさい、アオイ。3年後の予習だと思って、ね」

ユキナはテーブルを挟んで雄一の向かい側へと座り直すと、どこからかメガネを取り出して装着した。
レンズに度が入っていない、いわゆる伊達メガネだ。
16歳という若さと、大人に近づき始めた魅力が同居する、ユキナの美しく整った顔立ち。
そこにメガネというアイテムが加わるだけで、別方向の魅力が一気に溢れ出てくるから不思議なものだ。

「どうかしら、雄一」
「どうって……似合いすぎてて怖いくらいだが、なにゆえにメガネ」
「素敵でしょ。惚れ直した?」
「惚れ直す必要ないくらいべた惚れだよ」

机を挟んでいちゃつく二人を、アオイが羨ましそうに見つめている。
二人のこういったやりとりを見るのは初めてではないが、羨ましい物はうらやましいのだ。

「ふふ。特に意味は無いわ。単に、こういうのは形から入った方がいいかと思ったのよ」

そう言うと、ユキナはテーブルの上にあったファイルを開き、中から紙束を3つ取り出し、
自分と雄一、アオイに1つずつ配布した。
雄一が紙束をぺらぺらとめくると、びっしりと文字が印刷されたページや、
写真やイラスト、この辺りの地図など様々な資料があるのが見えた。
文章の内容をざっと見るに、どうやら全て『御巡りの儀』に関係した資料らしい。

「はーい。では只今より、ユキナ先生による『御巡りの儀』の授業をはじめまーす」
「わーい待ってましたー」
「ぱちぱちー」

唐突に始まった、ユキナ――ユキナ先生による授業コントに、雄一とアオイが適当に合わせる。
雄一も『御巡りの儀』で行われている事に関しては、一部だが知識はある。
街中で『御巡りの儀』を行っている女性の姿を見る度に、その苦労を偲び、興奮に高ぶったものだ。
だが、その来歴や由来に関しては殆ど知識がないというのが正直な所だった。
二人のリアクションに対して満足気に頷いた後、資料(ユキナが友人から貰ったもの)を参照しながら、
ユキナによるレクチャーが始まった。
0376『御巡りの儀』6 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:11:06.37ID:syiXfUsI
「――『御巡りの儀』は、本来『女が山に入る資格を得た事を証明する』ための儀式だったみたい」

資料によると、『御巡りの儀』の始まりは安土桃山時代中期にまで遡る。
当時、このあたりの経済基盤は、青々とした木々と共に地元でそびえ立つ大きな山――通称『御山』だった。
農民達は御山から切り出した木材や、キノコや鹿などの山の幸、更には山の中腹あたりを源流とする
川で採れる川魚や、秋に遡上してくる鮭など、さまざまな恵みを得ながら、日々の暮らしを営んでいた。
また、山が運んでくる栄養と、川のおかげで田んぼの実りもよく、かなり豊かに生活することができていたそうだ。
そんな『御山』が、村人にとって欠かすことの出来ない存在になり、やがて信仰の対象となるまでは、
そう時間はかからなかった。

「やっぱり、当時から『女は穢れを運ぶ。山には入れるな』って意見があったみたい」

信仰の対象や本山となった山が、女人禁制になるのはままあることだ。
ただの信仰対象の山であれば、そのまま女を山に入れないようにするだけで事足りる。
しかし『御山』の場合、村の女が入れないというのは不便極まりなく、下手をすると死活問題だ。
だからといって、地域の神様である『御山』に女がずかずかと踏み入り、礼を失する事も許されない。

「……で、せめて大人の女だけでも山に入れるようにしようと考えられたのが、『御巡りの儀』ってワケか」
「さっすが。大正解よ、雄一」

『分別ある大人の女であれば、御山の神様も許してくれるに違いない』。
『大人の女になった事を御山の神様に認めてもらい、山に入る許しを得ればよい』。
その理屈の下に『御巡りの儀』という儀式が、村人達の求めに応えるようにして誕生した。
時代は移り、経済基盤が『御山』を中心としなくなると、山に入る必要性も、女人禁制とする意義も薄れていった。
だが『御巡りの儀』自体は、多少形態を変えながらも、「女子の成人の儀」として今も受け継がれているのだ。

「なーるほど……それで、お姉ちゃん。具体的には、どういうことをするんだっけ?」
「アオイ、慌てないの。今から説明してあげるから」
0377『御巡りの儀』7 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:18:25.22ID:syiXfUsI
『御巡りの儀』は、大きく分けると2つのパートに分けられる。
17歳を迎えた女子が、介添人と共にこの辺りを回り、成人(当時の基準)した事を知らせるパート。
自宅に戻り、山神様をもてなした後、山に入る許しを得た事を証明するパート。
この2パートによって構成されるのが、『御巡りの儀』という儀式の概要である。

「雄一には山神様の役をお願いしたいのだけど、いいわよね? 拒否権も無いのだし」
「あっても拒否しないから、安心しろ」

山神役を指名するのは『御巡りの儀』で主役を務める少女である。
基本的に『一生を捧げてもいいくらい惚れた相手を指名する』という事さえ守っていれば、誰を指名してもいい。
かつては『御巡りの儀』を終えた数日後に、女が山神の男と祝言をあげて夫婦になる例も数多くあった。
また、山神として指名された方には、その指名を拒否する権利は誰にも無い。
兄や弟、父親といった女の近親者や、既に妻や恋人がいる身の男でも、指名されたら断ることは出来ないのだ。
これらは古くから守られてきた『御巡りの儀』の重要なしきたりの一つであると、資料に記載されていた。

「ところで……山神様って、何をやればいいんだ?」
「大した事じゃないらしいんだけど……細かいことは書いてないのよね」

困り顔のユキナは、資料をぺらぺらとめくりながら訝しんだ。
この資料を作ったユキナの友人は、こういった地域のイベントに立場上かなり詳しく、
『御巡りの儀』で女性がどのような事をしなければいけないかに関してはかなり詳細な描写と解説がされている。
しかし、男性が担当する山神様に関しては、概要と簡易な説明文が数行書かれているのみだ。

「――まあ、山神様役は後でおじさま達から講習を受けるらしいし、そこで色々教わるんじゃないかしら」
「なるほど、講習か」

確かに、資料には初めて山神に指名された男向けに、講習会があるという事が書かれている。
かつて山神を経験した先輩たちに、準備すべきものや振る舞いを教わる会合らしい。
正直に言えば面倒な部分も無きにしも非ずだが、ユキナの『御巡りの儀』を良い物にするためだ。
祠堂雄一が頑張ってやらねば、誰がやるというのだ。

「それでお姉ちゃん、介添人さんは誰に頼むの?」
「シホにお願いしてあるわ。仮押さえだけど、オーケーはもらってあるの」
「そっか、ここら一帯を回るのか……ユキナ、どういう順番で回るんだ?」
「そうね……基本的には介添人任せになるみたいなんだけど……」

そうして、本格的に始まった『御巡りの儀』の打ち合わせは、途中からユキナの両親も加わる事となり、
夜の帳が訪れても終わることはなかった。
0378『御巡りの儀』8 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:24:23.51ID:syiXfUsI
本格的な夏の訪れが近い。
ユキナに呼び出され、『御巡りの儀』の打ち合わせをしたあの日から、一ヶ月ほどが過ぎた。

「――いやあ、祠堂君が山神様を引き受けてくれて良かった良かった」
「本当にねえ。山神様がすんなり決まって、うちの娘は幸せものよ」
「どうだい母さん。アオイの『御巡りの儀』も、祠堂君に頼んでみるというのは」
「あら! それはいいアイデアねえ、あなた」
「お、お父さん! 急に変なこと言い出さないで! お母さんも!!」

ユキナのの17歳の誕生日を2日後に控えた、7月のある土曜日の朝。
何十畳もの広さを誇る、白沢家本邸の床の間。その一番奥の上座にあぐらをかきながら、
祠堂雄一は白沢家の面々が話す事に曖昧に頷いていた。

ユキナの『御巡りの儀』の日をついに迎えた白沢家の床の間には、ユキナの親類たちが集まり、
酒や料理を楽しみながら歓談に興じていた。
一番奥の上座に座る雄一を中心にした『コ』の字型で畳の上に座った、ユキナの両親やアオイ、
父方の祖父母に叔父や叔母、小学生の従妹やその他遠縁の親戚達が時々向けてくる、
興味深げな視線に注意しながら、雄一は周囲にばれないように小さくため息をついた。

(なぁにが『大した事じゃないから大丈夫』だよ……)

内心で一ヶ月前の幼馴染に毒づきながら、雄一はアオイが淹れてくれた茶を飲み干した。
今の雄一の姿を簡潔に表現するなら、「ちょっと頑張った狂人」と言ったところだろうか。
腰に白いふんどしを締め、腹から胸にかけて白いサラシを巻いている辺りまではまだなんとか許容範囲だ。
ある程度の長さがある細いロープを、ぐるぐると右腕に巻きつけている事。
二本の口紅を左腕に固定するように、白い布で巻きつけている事。
御山で採れる木の実が何個かついた長い数珠を、首からぶら下げている事。
そして、額部分に牡鹿の角を二本生やした牛というモチーフで作られたらしい、
奇怪なかぶりもので鼻の頭から上を覆っているという事を除けば、ぎりぎり普通の格好だ。
これは断じて雄一の趣味ではない。これが山神の正式な衣装であるが故に、仕方なく着用しているだけだ。
0379『御巡りの儀』9 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:30:08.62ID:syiXfUsI
「こら、アオイ。祠堂く――山神様の椀が空いているじゃないか」
「ちゃんとお注ぎしなさい。失礼があってはダメよ」
「はーい」

両親に指摘されたアオイは、自分の席を離れて雄一の近くまでやってきた。
いつもの活動的な格好とは違い、今朝は藍色を基調とした着物に身を包んだ活発な美少女は、
楚々としたしぐさで急須を手に取ると、雄一の空いた茶碗に茶を注いだ。
雄一がアオイに礼を言おうとしたその時、床の間と廊下を繋ぐ障子が開かれ、一人の少女が入室してきた。

「失礼致します」

白と紅の巫女装束に身を包み、長い黒髪を肩のあたりで一房にまとめた少女は、
部屋の入口で膝をついて丁寧に礼をした後、立ち上がって畳の上を歩きはじめた。
介添人の証である、首に巻いた鈴がちりんちりんと音を立て、清らかな雰囲気を演出する。
アルファベットで言えばF,あるいはGであろう胸元の膨らみと、紅の袴に隠された安産体型の豊かな尻が、
参列している男性たちの視線をどうしても惹きつけてやまない。
黒髪の少女は白沢家親族たちの間を通って雄一の前まで来ると、正座して三指をつき、頭を下げた。

「烏丸神社の巫女見習い、烏丸シホ。山神様の求めに応じ、馳せ参じました」

頭を下げたまま、少女――烏丸シホは口上を述べた。
雄一とは小学生の頃からの腐れ縁である大和撫子は、『御巡りの儀』においてユキナの介添人を務めている。
そんなシホの登場に合わせて、ユキナの親族たちが一斉に居住まいを正し、自らの席に戻って正座した。

介添人。
『御巡りの儀』の間、『御巡りの儀』で成人を迎える女を管理し、絶対支配下に置く権威ある役職。
山神様の名代としても扱われる彼女が来たという事は、ユキナが地域の巡回を終えたという事であり、
『御巡りの儀』の第二幕が始まる事を意味するからだ。

「――巫女。面を上げよ」

講習会で習った事を間違えないよう、雄一は必死になって台詞を思い出す。
この場で祠堂雄一に求められているのは、山神としての正しき振る舞いだ。
なるべく厳かに聞こえることを祈りながら、雄一は普段より幾分低いトーンでシホに声をかけた。
0380『御巡りの儀』10 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:34:04.18ID:syiXfUsI
シホはゆっくりと顔を上げると、他の参列者からは顔が見えないのをいいことに、雄一に向けてにっと笑いかける。
首元の鈴とあわせて見ると、まるでいたずら好きの黒猫のようだ。

「拝謁の許しをいただき、恐悦至極にございます」

声音は神に仕える巫女らしく、表情は付き合いの長い男に向ける屈託のない笑顔で。
シホは持ち前の器用さを存分に活かしながら、儀式を粛々と進めていく。

「御身に捧ぐべき、時に至りし乙女。白沢ユキナのお目通りをお許しいただきたく」
「――許そう。山神たる我に相応しき、実り豊かな乙女を捧げよ」
「承知致しました。なれどその前に、御身より賜りし御役目を解いていただきとうございます」
「……よいであろう。巫女よ、我が元に来るがよい」

御役目を解くとはつまり、介添人の証である首元の鈴を外してやる事を指す。
この鈴を山神自らが外すことで、『地域を巡回するパートを終えてもいい』と認めた事になるのだ。
シホは雄一により近づくと、鈴を外しやすいように顎を少し上げ、胸をぐっとはって見せた。
豊満な胸元の膨らみが眼前で強調され、雄一は自らの内に血と欲求が滾っていくのを認めざるを得ない。
内心の興奮を悟られぬように平静を装いながら、雄一はシホの首の後ろへ手を伸ばし、鈴に繋がった紐を掴んだ。

「――あのさ、イッチー」

この世で唯一、祠堂雄一の事を「イッチー」という渾名で呼ぶ少女。
烏丸シホは雄一と半ば抱きあうような体勢になった所で、彼の耳元に唇をよせると、小声で囁いた。
シホの首の後にある固い結び目をほどきながら、雄一も小声で返答する。

「どうした、シホ」
「ボクの誕生日、いつだか覚えてる?」
「当然だろ。9月18日だよな」
「さっすが、大当たり――んじゃ、その時はよろしく。ボクの山神様」

紐の結び目が、解けた。
雄一が発言の真意を問いただす前に、シホはしなやかかつ礼を失しない振る舞いで体を離した。
そしてもう一度、雄一にだけ見える位置からにこりと笑い、シホは床の間から退出した。
0381『御巡りの儀』11 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:40:40.05ID:syiXfUsI
「――お待たせ、ユッキー。そろそろ時間だし、行くよ」

黒髪の巫女が笑顔を造り、白沢ユキナの手枷に繋がった革紐を引いた。
御山の木で作られ、今は金髪の乙女の両手を拘束する長方形の枷に引っぱられ、
危うくバランスを崩しかけたユキナがたたらを踏む。
普段以上に露出面積が多いKカップのバストがブルンと揺れ、その存在を思い切り主張した。

「あっ、ごめんねユッキー。大丈夫?」
「……ええ、大丈夫よ」
「もう疲れちゃった? それとも――興奮しちゃった?」

『御巡りの儀』が続く、白沢家の廊下で。
シホは小学校以来の旧友に、あえて意地悪な笑みを浮かべて質問した。
この四時間ほどの間に、地域中を巡りながらさせられた事を思い返し、ユキナの顔が朱く染まる。



介添人は『御巡りの儀』の間、山神の代行を務める身分である。
儀式の間、ユキナは《山神様以外の男が触れてはならない》というしきたりで固く保護されている。
無関係の男がユキナに触れたり、乱暴したりしないかを監視しつつ『御巡りの儀』を進めるのが介添人の仕事であり、
儀式の主役であるユキナは、介添人の指示に必ず従い、儀式を恙無く進めていく義務がある。
そして、古くからのしきたりに従い、《成人した事を地域中に知らせて回る》という大義名分のもと、
黒髪の巫女が下したのは、ユキナの尊厳を破壊するような命令ばかりだった。
0382『御巡りの儀』12 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:47:05.54ID:syiXfUsI
最初に命令が下された場所は、『御巡りの儀』の開始地点として規定されている烏丸神社の本殿だった。
”偶然”、夏祭りの打ち合わせで本殿に集まっていたという数十人の男達の目の前で、
ユキナは《体の成長具合が一目で分かるように》という理由で、全裸になる事を強要された。

「みなさーん! ユッ……じゃない、ユキナちゃんのストリップショー、開幕ですよー!」
「いよー! 待ってました!」「いいぞいいぞー!」「ユキナちゃーん、早く脱いでー!」

本殿の板張りの床に座った男達から、歓喜の声があがった。
シホにも、”偶然”居合わせた男達にも、悪意があるわけではない。
この煽る声も、ストリップを強要するのも、全てしきたりで決まっている事なのだから。
ただユキナの『御巡りの儀』、そして『御巡りの儀』を恙無く進行させてあげたいという善意でもって、
しきたり通りに金髪の乙女を煽り、無遠慮な視線に晒し、不必要な理性と尊厳を砕こうとしているだけなのだ。

シホが事前に指定した、深い紺色のバスローブのみを身にまとって男達の前に立つユキナは、
その美貌と日本人離れしたスタイルも相まって、さながらハリウッド映画の女優のようでもある。
そして、映画にヌードシーンは欠かせないものだ。

「シホ、その……」
「どしたのユッキー? 早く脱いでよ。手で隠すのも、後ろ向くのもダメだよ」
「でも……」
「どーせ、この後も裸で頑張るんだから。ちゃっちゃと脱いだ方が楽だよ?」
「……わ、分かってるわよ」

シホはいつもと同じ明るい笑顔をユキナに向け、彼女の言外の懇願を切り捨てた。
あくまで介添人として粛々と『御巡りの儀』を進める友人の姿に、逃げる場所がない事を悟ったユキナは、
一瞬ためらった後、バスローブの腰帯を緩め両袖から腕を抜いた。
かすかな衣擦れの音と共に紺色の布が床に落ち、ユキナの恵まれた肢体の全てが男達に晒された。
0383『御巡りの儀』13 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:51:22.40ID:syiXfUsI
「うおおおお!」「おっぱいでけえ!」「あれが天然モノとか、すげえ」「肌、白くてキレーだなあ」
「アソコの毛がねえやん!」「パツキンデカ乳パイパンとか……最高じゃねえか……!」「おいカメラ持ってこい!」

男達のボルテージは、一気に最高潮に達した。
腕で体を隠す事すら許されないユキナは、男達のギラついた視線を全身で受け止める他にない。
無遠慮な視線が真っ先に向かうのは、ユキナの年齢離れした豊満なバストだ。
幼馴染である雄一に幾度と無く揉みしだかれて豊かに成長したKカップの爆乳は、
若さという特権が齎すハリのある肌によって支えられ、魅惑的な丸みを帯びたまま大きく張り出している。
小さめな乳輪の先端部では、周囲の異様な熱気にあてられた桜色の突起が固さを増していた。
視線に胸を揉みしだかれているような錯覚を覚え、ユキナの中に悪寒にも似たゾクゾクとした感覚が走る。

豊満なバストを支えるのは、ほっそりとしつついやらしく括れた腰。
胸とは対照的に小ぶりにまとまったヒップも魅力的だが、それ以上に男を狂わせるスポットと言えば、
産毛一本生えていない彼女の恥丘だ。
手入れをしてパイパンにしているわけではなく、まるでそこだけ幼児の頃で成長が止まったかのように、
今までユキナの女性器周辺に陰毛が生えてきたことは無かった。
成熟や経年という言葉とは縁のないその場所は、オスの本能である生殖欲求を狂おしいまでに刺激する凶器だ。

祖母譲りの艶やかなブロンドヘアに、日本人ばなれした美しいラインを描く爆乳。
そして、純粋さすら感じさせる無垢な恥丘と、控えめな丸みを帯びた可愛らしいヒップ。
白沢ユキナという、まるで男に抱かれるために産まれてきたかのような肢体の若き美少女は、
今や体の自由すら制限され、「気をつけ」の姿勢のまま、煮え滾る欲求に満ちた視線の前に裸体を晒していた。

「ユッキー。おじさま達にヘア――はないか。ヌードを見てもらった御感想は?」
「……恥ずか」
「あれれー? おっかしいぞー?」

シホに求められて感想を述べようとしたユキナを、当のシホ本人が遮った。
理解できずに困惑の表情を浮かべる金髪の友人に、シホは始まった時と変わらない笑みを向ける。
その笑顔を見て、ユキナは悟る。まだ何かあるのだと。
0384『御巡りの儀』14 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:54:42.97ID:syiXfUsI
「おじさま達は、お祭りの会議をするために”たまたま”神社に来てたんだよ。
 それなのに”わざわざ”ユッキーの『御巡りの儀』に付き合ってくれたんだからね?」
「それは……そんな……」
「ユッキーなら分かるよね? おじさま達に、何を言わなきゃいけないって」

介添人は、まるでテストでケアレスミスをした子供を諭すように、優しい声でユキナを誘導する。
そして、今のユキナにはその誘導に反する権利は無いのだ。

「えっと……皆さん、今日は――」
「ユッキーストップ! せっかくだし、ポーズ変えよっか」

再び、悪魔の宣告がユキナを制止した。
体を隠す事を許されなかったため、ユキナは両腕を体の横につけた「気をつけ」の姿勢のままだ。
この体勢を変えるという事は、間違いなくロクなポーズにならない。

「ご挨拶するんだから、ふさわしい姿勢になるのは当然のマナーだよねー」

そう呟いて、シホはユキナにポーズ変更の指示を出す。
両腕を頭の後ろで組ませ、膝を少し曲げてスクワットの途中のように少しだけ腰を落とさせる。
そうして股を開かせ、がに股を作らせれば、隠すべき場所を自ら晒す痴女の完成だ。
17歳の乙女が、不特定多数の男の前でしていい格好ではない。裸なら尚更だ。

「ヒュー!」「いいぞーユキナちゃーん!」「今夜のズリネタはこれで決まりだわ」「あれ、濡れてね?」
「うちの嫁より興奮するぜ……」「そこの痴女さんこっち向いてー!」「笑って笑ってー、はいチーズ!」

集まった男達から下品な野次が飛び、カメラのフラッシュが何度もユキナの裸身を照らす。
気をつけの姿勢よりも余程恥ずかしい格好を強制され、乙女の顔が更に赤みを増した。
シホはその様子にうんうんと満足気に頷くと、ユキナに今度こそ挨拶するよう目線で促した。
ユキナは羞恥で震えそうになりながら、必死になって声を絞りだす。
0385『御巡りの儀』15 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 21:57:29.52ID:syiXfUsI
「みっ、皆さん。今日は、私の裸を見ていただきっ、ほ、本当にありがとうございましたっ」
「どういたしましてー!」「こっちこそありがとよ!」「ユキナちゃん頑張れー!」

必死になって言葉を紡ぐユキナに、アイドルのファンさながらの暖かな声援が飛ぶ。
この挨拶、そしてポーズ変更は、権威ある介添人が命じた事である。
ポーズと同じくらい淫らな口上を述べなければ、恐らく何度でもやりなおしを命じられるだろう。
既に自らがなすべきことを理解したユキナは、羞恥心を振り捨てるようにして声を張った。

「おっぱいや、おっ、おまんこをっ! 皆さんに見ていただけて、私は幸せものですっ!」
「いいぞーデカ乳娘ー!」「白沢さんちの爆乳娘が見られて、俺も幸せだよー!」 

「今日の記念として、今の光景を思い出して、後で、おっ、オナニーさせていただきますっ!」
「おいおい、俺らがユキナちゃんのマンズリネタになるってよ!」

「み、皆さんもっ! 私をオナネタに、しっ、シコシコセンズリこいてもらえると嬉しいでーすっ!」
「自分からズリネタになりたいとか、ド変態だな」「よっ! 痴女っ娘ユキナちゃーん!」

「わっ、私がちゃんと『御巡りの儀』を終えられるよう、おっ、応援よろしくお願いしまーす!」
「よーし、頑張れユキナちゃん!」「応援してるぞー!」「ユキナちゃんならきっと立派なオトナになれるぞー!」

男達の熱い声援の嵐に包まれ、秘めるべき場所をすべて曝け出してユキナは感謝の言葉を述べた。
顔の朱みと、はあはあと荒く息をしながら上気しているのは、疲れか、あるいは興奮か。
金髪の乙女が介添人の方へ視線を向けると、シホが満足気に頷いているのが見えた。

「おつかれさま、ユッキー。もう楽にしていいよ」

その一言で、張り詰めていた精神の糸が切れる。
ユキナは脱力し、本殿の板張りの床にぺたりと座り込んだ。
恥ずかしいポーズを強要されたユキナの全身はじんわりと汗をかき、なかなかにセクシーだ。
そんなユキナに休憩の時間を与える事無く、シホは介添人として新たな命令を下した。

「それじゃ行こっか、ユッキー」
「い、行くって……どこに?」
「どこって、この辺りを一通り回るの。『御巡りの儀』なんだから当然でしょ?」
「ふ、服……せめて下着だけでも、着けちゃだめなの?」
「ダーメ。裸でやるのがルールなの、ユッキーだって知ってるでしょ?」

何もかも全て、しきたり通りに。
介添人の命令のもと、鼻緒のついた可愛らしい草履だけをはかされたユキナは、
布切れ一つまとえぬままで地元を歩きまわる事を運命づけられたのだった。
0386 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/20(木) 22:01:48.78ID:syiXfUsI
長々とスレをお借りしました。
完結まであと13から14レスほどかかるのですが、そろそろ連投規制にひっかかりそうなので、
後日投下という事にさせてください。内容の作成自体は既に終わっています。
では、失礼します。
0388名無しさん@ピンキー2014/03/20(木) 23:03:29.95ID:4SiJRjtE
視姦大好きなので興奮した
裸を見られたのにお礼まで言わされるというのもいい
個人的にはスケベ男に強要されるのではなく
同じ女性に恥ずかしい行動を促されてるのがそそる。
儀式だからと納得済みで、あんまり嫌がってないのも悲壮感が少なくていい。

儀式の名の下に全裸土下座させられたり
アナルも露出させられたりしてほすい
0389名無しさん@ピンキー2014/03/21(金) 10:17:10.65ID:sEjGzJST
このスレ向きの小説だと思う
ttp://syosetu.net/pc/relay/kanou/main.php?mode=12&cno=12&tno=227
0391 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 20:54:02.42ID:QJyt7QvR
投下再開します。13レスから14レス程度になる予定です
露出要素と放尿要素があります
0392『御巡りの儀』16 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 20:54:33.91ID:QJyt7QvR
その後の『御巡りの儀』も、神社でのストリップに負けず劣らずの内容が続いた。

道で見知った顔とすれ違う度に、両手を顔の横でピースしながら、がに股で挨拶することを強要されたり。
商店街の薬局では、コンドーム販売機の前での客引きや、ディルド相手にお口でゴムを付ける実演販売させられたり。
小学校では保険の教材になり、子供達の前でまんぐり返しになりながら、女性器について自ら解説させられたり。
写真屋のスタジオでは、カメラの前で卑猥なポーズを取らされ、アルバムが出来るほどヌード写真を撮られたり。
ローカル線の駅で、素っ裸のまま痴漢防止キャンペーンのビラ配りをさせられたり。
彼氏をベッドに誘う時はどんな下着がオススメかを、ランジェリーショップの商品を片手に実演させられたり。
どれもこれも衆人環視の下で行われ、金髪巨乳娘の裸体と痴態は余す所なく地域の人間に公開されたのだった。

「――いやー、ユッキーはホントよく頑張ったよ」

『御巡りの儀』を無事に終えて、白沢家の廊下で息を荒くする金髪の少女を見て、シホは感慨深げに呟いた。
地域を回り、自らの痴態を余すところなく見せて回る『御巡りの儀』は、年頃の少女にとっては相当にきつい。
シホが聞いた話によると、若いころに『御巡りの儀』の儀を経験したシホの母は、最初こそ気丈に振舞っていたものの、
儀式が終わる頃には介添人であったシホの祖母に抱きついて、大声で泣きじゃくっていたそうだ。
それに比べれば、涙を流す事もなく堂々と儀式をこなしたユキナの態度は、大変立派で誇らしいものだ。

「……ありがとう。褒めてもらえて、嬉しいわ」

木の板枷に繋がれたまま、ユキナはまだ硬さの残る微笑を浮かべた。
『御巡りの儀』の最後に、普段通っている高校の職員室へと案内され、”たまたま”集まっていた教師達の前で、
尻を高く上げた四つん這い状態にさせられ、性器と肛門をじっくり鑑賞されていたとは思えない優しい笑み。
自らの両手で尻肉を掴んで開き、いつの間にか愛液が滝のように溢れだしていた性器を下卑た視線に晒しながら、
普段どんなオナニーをしているかを告白させられ、その様子をビデオに記録されていたとはとても信じられない。

「じゃあ、行こう。ユッキーがだーい好きな、山神様の所へ」
「ええ……行きましょう」

シホがゆっくりと障子を開け、一礼して白沢家の床の間へと進んだ。
彼女の握る紐にひっぱられながら、ユキナもいつもとは雰囲気の違う自宅の部屋へと入った。
ユキナの股間から流れる愛液が、白い太ももを伝って畳の上に落ちていく。
0393『御巡りの儀』17 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 20:57:23.14ID:QJyt7QvR
「ほう……」「立派になったねえ……」「ユキねーちゃん、おっぱいでっけー」「おっとなー」

参列客達が、惚れ惚れとした様子でユキナを見つめ、小声で感想を漏らす。
誰も彼もが、彼女が成長したことを心から喜び、無事に儀式の日を迎えられた事を祝っている。
金髪の乙女はその眩しい裸身を親族一同に晒しながら歩くと、山神である雄一の目の前で正座した。

「失礼致します」

ユキナを誘導し終えたシホは、小さな鍵を取り出してユキナの手を塞いでいた板枷を外す。
続いて懐から小刀を取り出すと、雄一の首にかかっていた数珠から、御山の木の実を切り離した。
シホは器用な手つきで小刀を操り、木の実の硬い果皮を剥いて中の柔らかく瑞々しい果肉を取り出した。
それをお神酒の入った徳利の上で握り潰し、果汁と酒を混ぜあわせると、その液体を赤い盃へとたっぷり注いだ。
果実酒がなみなみと入った盃をシホから受け取ると、ユキナはそれを雄一の方へ掲げて恭しく一礼した

「白沢ユキナ。誓約のお神酒と共に、この身を山神様へ献上させていただきます」

そう言って、ユキナは盃に口をつけた。
こくり、こくり、こくりと三度喉を鳴らして、中身の液体を半分だけ飲み干した。
口、喉、そして胃袋の中へ、果実の酸味と共にアルコールの灼けつくような感覚が広がっていく。
下腹部がじんわりと熱を持ち、アルコールと反応した果汁の成分が、体内でじんわりと作用していくのが分かる。
初めて堪能した酒の味わいに戸惑いながらも、ユキナは盃に残ったもう半分を残らず口に含んだ。

「――貢物を許す。我がもとへ来るがよい」

雄一の招きに応じ、ユキナは正面から抱きつくようにして、あぐらをかく雄一の脚の上に腰をおろした。
しなやかな脚を彼の腰に、白い腕を彼の背に回し、豊満なバストが歪むほど強く抱きしめる。
股間から溢れる発情の証で、雄一の白いふんどしにシミが出来るほどお互いの体を密着させながら、
ユキナは雄一の唇に、自らの唇を押し当てた。
0394『御巡りの儀』18 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:00:02.27ID:QJyt7QvR
「んっ、ちゅぅっ……おめふぃあがり、くださゃい……ぢゅっ、んぢゅう……」

ユキナの口中から送られてくる唾液の混じった果実酒を、雄一はゆっくり飲み干していく。
キスの快感とアルコールの働きで、雄一はまるで頭の中がとろけていくような感覚に陥っていく。
そうしてお神酒を飲み干し終えても、雄一はユキナを離さず、ユキナもまた解放されることを望まなかった。

「んじゅっ、ちゅうぅっ……んふっ、んぶうぅっ……!」
「んお゛っ、ぷはっ……! ちゅっ、じゅるっ……!」

雄一の舌がユキナに導かれるようにして、彼女の口内へと侵入する。
まだお神酒の味が残るユキナの舌をねぶり上げ、一本一本こすりつけるようにして彼女の歯を舐めまわし、
愛しい女の口内全てを陵辱しながら、自らの唾液を送り込んで有無をいわさず嚥下させていく。
ユキナもそれに応え、舌と舌をねっとりと絡ませながら、与えられる唾液を一切の躊躇いなく胃袋へと流し込む。
まるで、口から全身を支配されていくような感覚に溺れ、ユキナは無意識のうちに腰をゆっくりと動かし始めていた。
今や愛液で白さを失ったふんどしの向こうにある、固く逞しい男の象徴へ、どろどろと喜悦の涙を流す性器を押し当て、
種付けすべき牝はここにいるのだと本能的に媚びながら、男の生殖本能を刺激する。

「ん、ぷはぁっ…………ったく、エロすぎだぞ。ユキナ」
「はぁっ、はあっ……ゆーいち、ゆーいちぃ……」

もはやどちらの唾液なのか、あるいは汗なのか分からない液体で口の周りをべたべたに汚しきった所で、
名残惜しさをぐっとこらえ、雄一は幼馴染の口腔を犯すのを一旦止めた。
口づけを中断されたユキナは、だらしなく口を開けたまま悦楽にトロけた顔を晒す。
興奮と、アルコールと、さらにアルコールに反応した果汁の作用で、ユキナの体の中に愛欲にまみれた熱が滾る。
普段の才気煥発な彼女からは想像できない、性欲と愛欲に溺れきった牝の顔だ。
ようやく離れた二人の唇の間に、銀色の橋が幾筋もかかり、すぐに消えていった。

(ああ……このままめちゃくちゃになるまで犯してえ……)
(――いいわよ。雄一がしたいように、して……)
(そうしたいけど……そういうわけにもいかなくてな……!)
0395『御巡りの儀』19 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:04:25.20ID:QJyt7QvR
ほんの一瞬見つめ合っただけで、二人の間に声なき会話が成立した。
産まれて17年。共に歳を重ね、愛を重ね、体を重ねてきた二人だから出来る、アイコンタクトの粋を超えた意思疎通。
いつもならこのまま、どちらかが動けなくなるまで互いの体を貪り尽くすところだが――今日は事情が異なる。
『御巡りの儀』の手順を自分の欲望で狂わせて、ユキナの儀式を台無しにするわけにはいかないのだ。
雄一はなけなしの理性を掻き集め、抱きついているユキナの体を優しく引き剥がすと、彼女の向きを180度変えた。
ちょうど対面座位の姿勢から、背面座位に切り替わった形だ。

「ゆ……山神、様……」
「雄一でいいよ。もう最後だし、リラックスしよう、な?」

ユキナの耳元で、いつもの声音に戻った雄一が小声で囁く。
彼の視界の端で、介添人の少女が『しょうがないなあ』と言いたげな苦笑いを浮かべているのが見えた。

「次に何をすればいいか、分かるよな? ユキナ」
「……ええ。でも、私……出来るかしら」
「大丈夫。何があっても俺がついてるから。きっと出来る、な?」
「雄一……ありがとう。愛してるわ」

金髪の乙女の心を縛っていた何かが、外れた。
ユキナは背後の男に体重を預け、閉じていた股をM字になるようゆっくりと開いていく。
伸ばした脚の膝裏を雄一の両手に掴まれ、柔らかな股関節は男の力で支配されて限界寸前の角度まで展開した。
毛の一本も無いつるつるとした秘裂、そしてその下にある色の薄い小さなすぼまりが、親族達にはっきりと晒される。
ユキナは両手の指を、秘裂を覆う媚肉へと添えると、秘部が良く見えるようにぱっくりと割り開いた。
健康的に色づいてひくひくと蠢く膣内がさらけ出され、興奮のあまり勃起したクリトリスが隠すものを失って露わになった。
0396『御巡りの儀』20 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:09:15.88ID:QJyt7QvR
「――パパ、ママ。そして、お集まりの皆様」

今日一番の笑顔を浮かべながら、ユキナはいつもの涼やかな声で話し始めた。
全てが、しきたりで決められた規定行事であること。
朝から続く恥ずかしさ全開の状況に、少しではあるが慣れてきたこと。
そして何よりも、背中に心から信頼する男の暖かさを感じる事。
その事が、異常な状況に相対するユキナの心にわずかながらゆとりと安心を与えてくれていた。

「ほっ……本日は、私の『御巡りの儀』にお付き合い頂き、あっ、ありがとうございました」

自ら股を開き、愛液を垂れ流す性器を家族にじっくりと見られながら、ユキナは滔々と語る。
恥じらうだけの少女の顔から、パートナーへの信頼と愛情がにじみ出る微笑みを浮かべた大人の顔へ。
ほんの一回りだが大きく成長した彼女は、ゆっくりと儀式のクライマックスへと向かっていく。

「しきたりに従い……んっ。山神様に、成人の許しを得た証をっ……! お見せ、致します……ぁんっ」

下腹部に渦巻く衝動に突き動かされ、ユキナが可愛らしい声をあげながら身をよじる。
先程、お神酒と共に飲み干した山の果の汁。
アルコールと混ざると、女性に対してのみ強力な利尿剤として作用するようになるソレの影響で、
今のユキナは抑えがたい排尿欲求に襲われている。
だが、トイレに行くことは許されない。今のユキナのトイレは、参列者達が見守る今この場なのだから。
家族の前での小水お漏らし――成人の許しを得た証とはそのことを指し、お神酒はその手助けをするものだ。

『家族の前で放尿させる』という変態的な行為にも、実はしっかりとした理由がある。
本来、人前で放尿する行為には、本能的な抵抗が伴う。女性なら尚更だ。
その本能的抵抗、その苦しみに耐えた後の決壊を経験することで、自分の限界を知るという事。
更に、普通なら家族に見せる事はない放尿の様子を見せることで、自分の全てを知ってもらうという事。
加えて、自らが生まれ育ってきた自宅を、自らの小水で汚すという一種の侮辱的行為を通して、
家族という庇護者からの(擬似的な)決別と、家という保護空間からの卒業を示すという理由があっての行為だ。
0397『御巡りの儀』21 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:13:48.93ID:QJyt7QvR
「んっ、くっ……はぁ、はあっ……! んんぅっ……!」

ユキナが苦悶の表情を浮かべながら悶え、背中を弓なりにしならせ、股を閉じようと股関節に力を入れる。
雄一が膝裏を掴んでいなければ、この美しいM字開脚は一瞬で終了してしまっていただろう。
雄一はユキナが痛がらないように配慮しつつ、かつ脚を閉じられないよう腕に力を込めた。

「……くっ、ん゛んぅっ、んぅんんぅっ! ……かはっ、はぁっ……」

人間としての理性が家族の前での排尿を拒ませ、必死になって膀胱の衝動を抑えこもうとする。
括約筋の働きで菊穴がきゅっとしまり、無意識の内に足の指先がピンッと伸びる。
より長く我慢し、より長く耐えるほどよいとされるしきたりに従い、ユキナは体の全てを使って、
お神酒の作用で作り出された排尿欲求と必死で戦っているのだ。
雄一は膝裏を掴む手を固定したまま、彼女の耳元で優しく名前を呼びかけた。

「ユキナ」
「ゆーいちっ……ごめ、ごめんねっ……! でっ、でも、体が……んぅうううぅぅっ!」
「好きなだけ暴れていいぞ。最後まで、ちゃーんと抑えといてやるから」
「んんっ……! あっ、ありがと……大好きっ……ふぅっ、くうぅぅぅッ!!」


苦悶の声を上げながら、切なげなに身を捩るユキナ。
果汁酒の利尿作用によって無理矢理呼び起こされる排泄欲求は、平時のそれとはレベルが違う。
かつてこの地で17歳を迎えた全ての少女が経験し、これから17歳を迎える全ての少女が経験する事になる、
苦悶と羞恥に彩られた伝統を、ユキナは今身を持って継承しているのだ。

「……んん゛んっぅう゛っ! はひぃい゛っ゛……もっ……もお゛っ……!」

股を開かされてからまだほんの数分、しかしユキナにとっては永遠に等しい時間が過ぎた頃。
ついに、限界の刻は訪れた。

「――――あっ、ん゛んっ……!!」

開かれた彼女の陰部から、ほんの一瞬だけ、ぷしゃりと液体がこぼれた。
その一瞬こそが、決壊を知らせるサイン。
0398『御巡りの儀』22 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:17:39.18ID:QJyt7QvR
「……あっ、あー、あ゛ぁー! で、ちゃ、ああーっ! あ゛ーっ! あ゛あ゛ーっ……!!」

耐え続けてきた本能と筋肉が、ついに屈した。
最初のひと噴きに導かれるように、溜まった小水が膀胱から解き放たれ、放物線を描いて飛んで行く。
アンモニア臭を伴う黄金色の液体が止めどなく溢れだし、一筋の帯となりながら畳の上に零れ落ちる。
限界まで我慢させられていたということもあり、量も勢いも通常時のソレより余程多い。

「……お゛っ、おほぉー……。お漏らし、しちゃったよぉ……」

我慢に我慢を重ね、薬効と闘いながらようやく許された排尿だ。
無様に小水を垂れ流し、恍惚の微笑みを浮かべながら、ユキナはその解放感に酔い痴れた。

結局、普段の倍以上の時間をかけて、ユキナは膀胱にたまった黄金水を一滴残らず排出した。
畳の上に撒き散らされた小便は、アンモニア臭を放ちながら染み込んでいき、消えない汚れへと変わっていく。

「おーおー、いっぺえ出したなあ。ユキ坊」「神様に認められたのが、よっぽど嬉しかったらしいねえ」
「あらあらまあまあ、すごい量。アタシの時よか多いんじゃない?」「こりゃあ新記録かもなあ」
「あー、ゆきおねーちゃん、おもらししてるー」「いーけないんだーいけないんだー」

神に認められたことをついに証明したユキナを、事情を理解している親族達は祝福で持って迎えた。
ユキナの父親は満足気にうなずき、母親はうっすらと涙ぐみながら娘の晴れ舞台を見届けた。
当然、彼女が無事に儀式を終えた事を喜んでいるのは、親族だけではない。
雄一は幼馴染の艶やかな髪に軽く口づけすると、ユキナの膝裏を掴んでいた手をゆっくり離した。

「よく頑張ったな、ユキナ」
「あひぃ……ありが、とぉ……んっ、ぁはあ……」

雄一は両腕を幼馴染の体に後ろから回し、儀式を終えたばかりの彼女を優しく抱きしめた。
厳しいしきたりに従い、朝から『御巡りの儀』というハードなイベントをこなし続けたユキナは、
ようやく全身の力を抜き、ぐったりとしながら幼馴染の男によりかかって体重を預ける。
そうして、アルコールと疲労がもたらす心地よさの中、愛する男の温もりを感じ、ユキナはゆっくりと意識を手放した。
0399『御巡りの儀』23 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:23:10.97ID:QJyt7QvR
蝉の声が一段とやかましい、とある日。
ユキナが『御巡りの儀』を行った日から、二週間が過ぎた。
暦は既に8月に入り、本格的な暑さの訪れと共に学生待望の夏休みが始まった頃。
白沢ユキナと祠堂雄一は、真夏の太陽にに照らされながら祠堂家に続く道を歩いていた。
ユキナは以前にも着ていた白いワンピース、雄一はTシャツにジーンズというシンプルな格好だ。

「雄一、重くない?」
「これくらい大したことないよ。ユキナの方こそ大丈夫か?」
「心配してくれてありがと。でも大丈夫よ。軽い物しか入ってないし」

ぱんぱんに中身の詰まった買い物袋を両手に二袋ずつ下げた雄一に気遣われ、ユキナの顔がほころんだ。
夏休み突入直後、急に長期出張が決まった祠堂家の両親に、祠堂雄一の健康と生活の管理を頼まれて、
半ば同棲するかのようにユキナが祠堂家で暮らし始めて10日目に入った。
今日は二人でホームセンターに行った後、スーパーで食料品を買いためてきた。

「今日は暑かったし、夕ごはんはひやむぎにしようと思うのだけど、いいかしら?」
「ああ。やっぱりこういう暑い日には、冷たい麺に限るよな」
「でしょう? でも、ひやむぎだけだと栄養面が心配だから……野菜のかき揚げもつけるわね」
「ユキナの作るかき揚げかー。いやあ、楽しみだな」

まるで新婚夫婦のような会話をしながら、二人で夕暮れに染まる田舎道をまったりと歩いていると、
向こうから歩いてきた中年の男性が、右手を上げて挨拶してきた。

「おっ! 白沢さんとこのユキちゃんに、ゆう坊じゃねえか」
「……源さん。俺ももう17なんだから、ゆう坊はやめてほしいですよ、ゆう坊は」
「こんばんは、源さん」

雄一はぼやきつつ、ユキナは素直に挨拶した。
”源さん”の愛称で親しまれる、地元の肉屋『源ミート』の店主は、雄一達の共通の知り合いであり、
ユキナが『御巡りの儀』の際、烏丸神社でストリップを披露した時に”たまたま”神社にいた男の一人である。
0400『御巡りの儀』24 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:28:47.30ID:QJyt7QvR
「いやあしかし、こないだの『御巡りの儀』は実によかったよぉ。ユキちゃん」
「ふふ。そう言ってもらえると、恥ずかしいのを我慢した甲斐があります」
「あんだけ股おっぴろげて、ツルマン晒して頑張ってたんだ、きっと山神様も大満足してるだろうさ。なあ、ゆう坊」
「そうですね、きっと大満足ですよ……あと、ゆう坊はやめてくださいって」

ユキナが雄一を山神役に指名したことは、既に地域中を噂となって駆け巡っている。
つまり『白沢ユキナは祠堂雄一の嫁になりたい程にべた惚れである』という事が知れ渡っているのと同じなのだが、
二人が付き合っているという事自体はるか以前にバレているのだ。今更どうという事もない。

「ゆう坊。おめえも男なら、何があっても、ユキちゃんの事を泣かすんじゃねえぞ」
「分かってますって。ユキナが幸せになれるように、頑張りますよ」
「おうおう、その意気だ。そんでもってよ、ずっこんばっこんする時はたっぷり鳴かしてやるこった」
「…………上手いこと言ったつもりっすか」

下ネタでげはげはと笑う源さんを見てゲンナリとしながらも、雄一は横目でチラリとユキナの方を見た。
ユキナも苦笑いを浮かべてはいるが、そこまで嫌がっているわけではない。
『御巡りの儀』を終えた女が、こうしたセクハラトークに巻き込まれるのはよくあることであり、
事実、ユキナもこの二週間、クラスメイトや教師、地域の人間からそのような話をされた事が幾度となくあった。
そして、悲しいことにもう慣れてしまった。

「ユキちゃんよお、ちゃあんと毎晩満足させてもらってるかい?」
「もちろん。毎晩どころか、朝からたっぷり鳴かせてもらってますよ」
「おお、元気あるねえ! 毎日マンコの乾く暇も無いってか?」
「ええ。今も、雄一のぶっといおちんぽで一晩中可愛がってくださいってお願いしてた所です」

『御巡りの儀』の後にぶつけられる下品な話には、なるべく調子を合わせて話す事がよいとされている。
成人の証を立てた大人の女なら、下ネタくらい軽く応対できて当然だと考えられているからだ。
もっとも、『御巡りの儀』から一ヶ月もすれば、こうした下品な話題を振られる事も殆ど無くなるのだが。

「源さん、俺たちそろそろ……」

このままではいつまで経っても話が終わらないと判断した雄一が、半ば強引に話題を切り上げた。

「おっ、おお! わりいな、引き止めちまってよ! それじゃあな!」

源さんはげはげはという下品な笑い声を上げながら、ユキナ達とは逆方向へと去っていった。
その姿が通りの向こうに見えなくなった事を確認して、ユキナと雄一は揃ってため息をつき、再び歩き出した。
祠堂家の邸宅は、もうすぐそこだ。
0401『御巡りの儀』25 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:34:05.57ID:QJyt7QvR
「それでね、雄一。シホの『御巡りの儀』の事なのだけれど」

ようやく祠堂家に到着し、やっと買い物袋に詰まった大量の食物を収めるべき所に収め終えたあと。
雄一は、ユキナに押し倒される形でリビングのソファへと座らされていた。

「知ってる? シホはね、雄一を山神様にしたいらしいわよ。ちなみに、介添人は私ね」
「へえ、ユキナが介添人をやるのか。頑張れよ、応援してるぞ」
「ふふ、ありがと。あなたこそ二回目の山神様、頑張りなさいよね」

男の腰の上に跨がりながら、ユキナが雄一の瞳を正面からまっすぐ見つめてニッコリと笑った。
一度山神役を務めた男が、後から別の女に指名されて再び山神役を務める事は昔からよくある事だ。
基本的に男性側に拒否権は無いし、『その男を以前指名した女』にも新たな指名を拒む事は出来ない。
とどのつまり、シホの指名を拒絶する権利はユキナにも雄一にも無いのだ。

「――しかし、俺が山神をやるって事は、だ」
「ええ。もちろん『御巡りの儀』が終わったら、一晩中シホの体を好きに出来るわね。楽しみ?」
「そうだな。とっても楽しみだよ」

雄一の返答に一切のよどみや躊躇いは無かった。
たった今、目の前にいる恋人に『別の女とセックスする』と堂々と宣言されたに等しいユキナだが、
その表情には動揺や怒りはなく、むしろ抑えきれない笑みがこぼれている。

「あのね雄一。そういうのは普通、もっと悩んだりする所じゃないの?」
「仕方ないだろ。これも『御巡りの儀』のしきたりなんだから」

雄一が言ってのけた通り、これも『御巡りの儀』を構成するルールの一つだ。
山神として儀式のために働いた男を、『御巡りの儀』を受けた女がその体で持って労うという建前の下、
儀式を行った日の翌朝まで、どんな男女であろうと一晩中セックスする事を許される、というかしなければならない。
江戸時代辺りにはこのしきたりを利用し、身分違いの恋をした男女が『御巡りの儀』を行った後、
一晩の間に幾度と無く交わり続けて子を成し、最終的には夫婦となる事を認めさせたという逸話もある程だ。
0402『御巡りの儀』26 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:38:34.62ID:QJyt7QvR
また、『御巡りの儀』以降に山神役の男とどういった関係になるかの決定も、女達の話し合いで決められる。
一夜の関係で終わるもよし。誰か一人が男を独占して夫婦になるもよし。全員まとめて囲われるもよし。
法的根拠こそ無いものの、その決定は神聖なものとされ、地域の誰であろうと異議を唱えることは出来ない。
内容がハードな分、儀式を受ける女性側にもこういった権限を与えているのも、『御巡りの儀』の特徴だった。

「ええ、そうよね。シホの事、ちゃんと可愛がってあげなきゃ許さないんだから。ふふっ」
「……なんだか、ずいぶん楽しそうだな。ユキナ」
「だって、小学校以来の親友と棒姉妹になるのよ? なんだかワクワクしてくるじゃない」

くすくすと笑いながら、ユキナはシホが抱かれる姿を脳裏に描く。
長い黒髪が美しい、大和撫子のしとやかさと小悪魔っぷりを兼ね備えた、独特な一人称を使う友人。
あの柔らかそうなGカップのバストが男の指で荒々しく揉みしだかれ、美しく括れた腰をしっかりと抑えられながら、
肉付きのいい安産体型の尻へ、愛する男のグロテスクなほど大きい男性の象徴が打ち込まれていく。
かつて感じたことのない悦楽を刻み込まれ、唇を雄一の舌で陵辱されてくぐもった喘ぎ声を漏らしながら、、
初めて雄を迎える女の最奥部へ濃厚な子種汁を溢れるほど大量に注ぎ込まれて絶頂の刻を迎える――。
親友のそんな姿を想像するだけで、ユキナの下腹部にとろけるような情欲の炎が燃えた。

「しかも、3年後にはアオイだってあなたに抱かれるんだから。
 ――ああ。しきたりとはいえ、愛する男に妹まで捧げるなんて、なんて健気なのかしら、私」

まるで舞台女優のように、大げさな声音で語るユキナを見て、雄一の中にゾクリとした興奮が走る。
自惚れのようだが、白沢アオイが自分に好意のような物を向けている事はなんとなく理解できていた。
加えて、シホを抱くだのなんだのの話をした直後だ。否が応でもそういう方向の想像をしてしまう。
まだ14歳ということもあり、アオイの胸はさすがに大きいとはいえないサイズだ。
しかし、水泳で引き締められた無駄な贅肉が一切ない肢体と、最近濃さを増しより魅力的になった日焼け肌。
青い果実のように未だ成長を知らぬ胸を弄りながら、未成熟な子宮に繁殖欲求に満ちた雄の汁をたっぷり注ぎ込み、
体の奥の奥まで自分のモノに出来たらどれだけ征服欲が満たされることだろうか。
0403『御巡りの儀』27 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:43:33.17ID:QJyt7QvR
「もう、目がギラついてるわよ。私の変態さん」
「ユキナこそ、今すぐシたくてたまらないって顔してるぞ。俺の雌豚ちゃん」

軽口を飛ばし合い、互いの体をまさぐりあいながら、二人は目の前にいる愛する者の服を脱がし合う。
今日は下着を一切着けていなかったユキナは、白いワンピースの肩紐を外すだけで一糸まとわぬ姿になった。
裸に剥かれたユキナは、ソファに座る雄一の脚の間へ跪くと、Kカップの爆乳で愛する男の肉棒を優しく挟んだ。。

「ふふっ……素敵。火傷しちゃいそうよ……」

若くハリのあるバストを突き抜けるようにして、興奮で固くなった亀頭が顔を出した。
今まで幾度と無くユキナを貫き、数えきれない程にとろける悦楽を与え心地良い屈従を誓わせてくれた、
祠堂雄一という雄の固く屹立した剛直の感触に刺激されて、ユキナの瞳に情欲の炎が灯る。

「こんなにしちゃって、そんなにシホやアオイを抱きたいの?」
「それもあるけど、今はユキナを抱きたくてたまらないかな」
「もう。『今は』だなんて、贅沢な人なんだから」

そこらのバナナより余程長太く、鉄のように固い肉棒の先端から放たれる精臭を、ユキナはたっぷり吸い込んだ。
今宵も激しいまぐわいを期待する乙女の秘部から劣情の雫が一筋落ち、種付けを媚び願うメスの香りがリビングの中へ漂う。
そんなユキナを雄一も愛おしく想い、その手で彼女の髪の毛を優しく撫でてやった。

「でも許してあげるわ。しきたりで決まっている事だもの、仕方ないじゃない」
「そうだな。しきたりなんだし、仕方ないよな」

二人で視線を交わし合いながら、含みのある笑顔を浮かべて嘯いた。
0404『御巡りの儀』28 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 21:49:57.99ID:QJyt7QvR
そうだ。全て『御巡りの儀』のしきたりで決まっているのだ。何を気にする必要があろうか。
雄一と共に歩む未来を、ユキナと、シホと、アオイで共有する。
その代わりに、ユキナ達の愛と肉体の全ては、祠堂雄一というオトコのモノになる。
普通なら誰にも許されないであろう選択肢が、『御巡りの儀』があるこの場所ならおおっぴらに許される。
同じ男に、同じ神に身を捧げた彼女達の意思は、例え神であろうと阻むことは出来ないのだから。

自分と、大親友のシホと、可愛い妹のアオイ。
まるで大樹に絡みつく蔦のように、三人で雄一へと奉仕し、睦み合い、彼の逞しい肉棒で絶頂に酔う。
朝も昼も夜もなくねっとりとした激しい交わりを愉しみながら、いつか三人まとめて雄一の妻となり、彼の子を孕む。
そして十数年の後、立派に育った子供達が『御巡りの儀』を経験する所を、四人で見守っている情景が目に浮かんだ。

(ふふ。きっと、最高に幸せなんでしょうね……ゾクゾクしちゃう)

そんな幸福な未来への入り口は、もうすぐそこまで迫ってきている。
そう確信しながら、ユキナはその瑞々しい唇に親愛の情を込めて、雄一の肉棒へ口づけた。
0405 ◆CWJNn5DNfjPu 2014/03/21(金) 22:00:45.22ID:QJyt7QvR
以上です。長めになってしまいましたが、楽しんでいただけたら幸いです
なんというか「はたから見ると異常だが、それが正常として受け入れられている」というシチュエーションが好きなのと、
自分の趣味を入れたらこういう感じになっていました。
欲を言えば、もうちょっと説明部分を削って儀式のシーンを増やせればよかったんですが……書けなかったもので。
では、長々と失礼しました。
0406名無しさん@ピンキー2014/03/21(金) 23:10:13.11ID:Ew4Ogwzo
儀式終了後はセックスしまくりだけど
これだけエロいしきたりなのに儀式自体にはセックスが含まれないのがいいですね
単なる公然露出セックスになってしまったり、
最後がセックスだとせっかくいろんなエロイベントがあったのに全部セックスの前座だったみたいになりますしね
0409名無しさん@ピンキー2014/03/25(火) 23:12:39.47ID:avj7mk4d
義務教育課程において毎日男子は上半身裸で乾布摩擦するので
女子は逆に下半身裸で、中央をローションに浸してヌルヌルのタオルを股間に通して湿布摩擦する。
規定の時間が終了するまで何度達しても股間を擦り続ける決まり

なお湿布摩擦終了後はそのままの服装でラジオ体操第二を行う
例のがにまたガッツポーズの運動をちゃんとできない女子は全員朝礼台に上げられ、
全校生徒が注目する前で下半身まる出しのままがにまたガッツポーズ運動の指導をされる。
まず正しいがにまたガッツポーズになるまで修正を受けつつがにまたポーズを維持し続けねばならず、
正しい姿勢での運動を前向き後ろ向きそれぞれ10回ずつ行うまで開放されない
しかも正しい姿勢の定義も教師によって適当で、
多くは太ももが水平になればOKだが、教師によっては
更に腰を落としてM字開脚状態になるまでしゃがませ両手はダブルピースが正しいとしたり
両足の間に設置したカラーコーンの頂点に股間を擦り付けるのが正しいとしたり
がにまたになりつつ尻を思いっきり後に突き出し、肛門をまる出しにするのが正しいするなど
教師によって違うどころか同じ教員でも日によって定義がまちまちであり
せっかく憶えても翌日の教師に駄目出し指導されるのは珍しくない。
0412名無しさん@ピンキー2014/04/08(火) 17:48:17.90ID:hIYSJ6Yq
ちょっと時間を置いて来たらとんでもなくいいの来てた…!
0413名無しさん@ピンキー2014/06/03(火) 22:35:46.71ID:JYRWrv9R
age
0414名無しさん@ピンキー2014/06/05(木) 23:31:36.07ID:eNhWxq8c
他スレだけどふたりエッチのスレで見かけた
村の因習で親子どんぶりで種付けされちゃうSSが忘れられない
生々しい描写とたしかな理由付けというか整合性があった
あと残酷でエロい
今も読みたい
0415名無しさん@ピンキー2014/06/08(日) 12:10:36.18ID:fQjCMiN9
>>414
読んでみたいので、何代目のスレの作品なのか教えてもらえるだろうか?
0418名無しさん@ピンキー2014/06/16(月) 00:36:42.58ID:1vr5xjSE
何気なくやった行為が実はエロスの儀式だったとかどうよ。
0419名無しさん@ピンキー2014/06/22(日) 14:22:02.87ID:D3chKy+2
高位の者の精液を儀式で使用するために巫女が神官を射精させなければいけない
また、巫女は神官の縁者でなければならない
通常であれば妻がその役目を為すが、慣習上巫女というのは三十路で引退するもの
齢60の神官の巫女を勤めるのは、彼の息子の嫁であった
両者の間に特別な感情は無いが、演台で隠れた神官の下半身に跪き、衆人環視の中で行われる様はあまりに扇情的だった…
0420名無しさん@ピンキー2014/06/22(日) 14:55:01.99ID:D3chKy+2
舞台にあらわれたのはこの家の若妻、香澄さんだ。巫女服のお尻がたまらない。あんな美人の嫁さんがいたら自然と子沢山になるだろうなあ。
香澄さんは参列者の方へ一礼すると神官の爺さんの足下へ跪いた。
デカい演台に隠れ、俺たちの目には椅子に座った爺さんのお面を被った顔しか見えない。
そうして周囲では小さい巫女たちの演舞が始まる訳だ。
演台の陰では香澄さんが姑である爺さんのイチモツに…。うーん。見えないのが惜しいやら見えたら見えたで悔しいやら。
しばらくすると、香澄さんは漆塗りの器を持って姿を現した。凛とした佇まいは先程と変わりないが、器には白濁したアレが注がれている。
胸糞悪いが、香澄さんは今この瞬間まで手でチンポを扱いていたのだ。それも義父の。手…だけだよな…?多分。
0421名無しさん@ピンキー2014/06/22(日) 15:16:32.23ID:D3chKy+2
覚悟は決めていたものの、嫁入り間もないころは、義父を射精させた後、それを参列者に示すのは羞恥で頭がおかしくなりそうだった。
今は眉ひとつ動かさずに儀式を続けられる。
私が右手で扱いたのか左手で扱いたのかを種に酒席の博打が行われる、なんて話を実家の弟の嫁に聞いた。
私はこの役目を全うする責任がある。この家には恩があるし、夫のことを愛している。
誠実で周囲からの信頼も厚い夫は私の誇りだが、儀式については必要以上に言及しない。
私が姑を射精させている事についてどう考えているのかを聞くことは出来ないが、夫と肌を重ねていると不安な気持ちは薄れるのだった。
0422名無しさん@ピンキー2014/06/22(日) 15:48:25.83ID:D3chKy+2
最初の頃は、手を触れるだけで目に見えて興奮した舅のペニスも、儀式を繰り返すうちに射精へ導くのが難しくなってきた。
夫以外に抱かれたことは無いが私も女だ。男性器を弄ぶ手段を考える位は出来る。
右手で全体を扱きながら左手で亀頭を擦る。滑りが悪かったため多少の逡巡ののち、左手に唾液をたらし、亀頭に唾液を塗り込むように擦る。
夫と舅、それぞれへの謝罪の念をかみしめながらヌチャヌチャと、自身の口から出た唾液を舅の性器へ擦り付ける。
面を被っているため、こちらを見ている舅と視線が合っても意志は読み取れないが、きっと気持ちが良いのだろう。
陰嚢の感触で彼の射精感が計れる程度には、慣れてしまっていた。
参列者達にはこのような淫らな行為は想像も出来ないだろう。
儀式の際には精液等を拭き取ることは一切許されないため、私は儀式が終わるまで、淫臭をはなつ舅の汁まみれの手を晒すか、この演台の陰でこの汁を舐めとるしかなかった…。そして…。
0424名無しさん@ピンキー2014/07/05(土) 11:17:12.96ID:EeyERBeI
巫女って本職でやってても一般的には20後半が引退らしいね
0426名無しさん@ピンキー2014/07/06(日) 15:11:35.63ID:MGMD8JEg
止まってるんじゃなくて終わってるんじゃないか、これ
あとは各自で脳内補完してくださいの余韻エンド
0427名無しさん@ピンキー2014/07/12(土) 12:52:04.98ID:AuHmVt1x
物陰だけど衆人環視で誰もがヤってると分かる状況で精液を搾らせられるなんて最高だわー
さり気なくNTRでもあるしな
0428名無しさん@ピンキー2014/07/13(日) 14:35:22.95ID:CiCsd3T0
出させた精液はどうすんのか
理想は儀式自体が女の子の年祝いみたいなもので、巫女が一口飲んだ後、神酒に入れて混ぜたものを女の子が飲むとか
まだお父さんとお風呂に入っているような子もいれば彼氏と経験したばかりの女子が、儀式の後で神酒の正体を知り困惑したり
男を知らない女子大生がドキドキしながら飲んだり
余所から嫁いで来た女性がしきたりで無理矢理飲まされたり
だと俺得
0429名無しさん@ピンキー2014/07/13(日) 17:45:54.05ID:/KH5SzYr
夏祭りの裏で中学2年生の男子が射精できる確かめる儀式が欲しい。
同級生の女子が見守る中全裸で体を固定されて巫女さんに手コキされて射精。
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