「か…神様って…?」
僕の問いに答えず女性は続けた。
「あら…よりによって一番恥ずかしい写真を保存してたなんて…恥ずかしいわ」
「ちょっ!そ、そそそそれは…」

オカズにしていたなんて口が裂けても言える訳がない。もしバレたら確実にドン引きだ…ってあれ?

「…あら、どうしたの?」
僕は女性とパソコンの画面を見比べた。心なしかなんか似ているような…?

「…ようやく気づいたの?」
髪型…顔…胸…全てが合致した時、僕は叫んだ。
「ま…まさかぁぁぁ!?」
「もぉう…遅すぎよぉ…」
拗ねた表情で女性…いやミクが言った。

「ふぅん…好きすぎて私で抜いてたって訳ね」
「あ…いや…その…」
ミクの追求に僕は言葉が出なかった。
「私…AV女優じゃないわよ?確かにこんないやらしい体してるけど」

自慢の胸を寄せてアピールしてくるがやはり普通のアイドルには思えない。けど軽蔑されてると思ったので土下座で謝る事にした。

「ごめんなさい!い…今まで僕のオカズにして…僕…ファン失格です…!」
「………」
しばしの沈黙が流れた。重い空気の後、僕は自分の耳を疑った。