【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】
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0001名無しさん@ピンキー2010/07/14(水) 22:52:13ID:WAnNYur9

 遊女・ソープ嬢など、娼婦・風俗嬢に関するエロ小説総合スレッドです。

 娼婦に関連するものなら、現実/ファンタジー、日本/海外、現代物/時代物は問いません。
 
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 前スレ
【赤線】娼婦・遊郭でエロ小説【花魁】
 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201959276/
0054名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:39:33ID:2xFgN3KC
「こんばんはー、はじめまして。ほのかでーす!」
元気な挨拶、にっこりスマイル。予約を入れて下さったお客様を、明るく出迎える。第一印象は重要だ。特に、初対面の人には
久々の若いお客様。見た目は二十代前半か、半ばくらい。緊張しているのか、若干汗ばんだ手を取り、こちらへどうぞ、と個室へ案内する
部屋に入ると、早速お仕事開始。お客様の胸にそっと手を当て、握った手に指を絡ませる
「お客様は、こういう所にはよく来るんですかー?…………えー、そうなんですかぁ?じゃあ今日はぁ、私の事、いっぱいスキにしていいですよ?…………はい、お客様って私の好みですから、もう一生懸命頑張っちゃいますね!」
背伸びをして、お客様の首に腕を回し、潤んだ瞳で目と目を合わせれば、いつものご挨拶タイム
最初はちゅっ、と軽い接触だけ。今度は目を閉じて濃厚なキス
経験が少ないのか、少々動きがぎこちない。それに、タバコの匂いも、食べ物の匂いもしない。それどころか、歯磨きの、独特の清涼感ある匂いがする

(この人は当たり…かな…)

ちょっと嬉しくなって、強めに舌を吸ってあげる

悪くない
今日という日に、仕事に没頭するというのも……





「じゃ……はるかちゃん、本当にお疲れ様でした」


「はい、今までありがとうございました」


社長に頭を下げると、これまでの事が脳裏を駆け抜けて行った


一年前の今日、私は、アイドルを引退した
0055名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:41:56ID:2xFgN3KC


昔から、顔とスタイルには自信があった。高一の時、友人の勧めで、女の子向け雑誌のモデルになった。それがきっかけだった
童顔細身で巨乳の私は、ほどなく社長の目に止まり、スカウトされた
社長の事務所がグラビア系を中心に売り出しているのは有名だった為、両親は当然、反対した。だが私はそれを押し切って、高校も辞め、彼氏とも別れ、家出に近い状態で、社長についていった

色々なレッスンを重ねて、十七の時に念願のアイドルデビュー

美嶋はるか
それが、私に与えられた、新しい名前だった

自分で言うのも恥ずかしいけど、結構派手に売り出されていたと思う


数え切れない程の雑誌に載った。写真集もPVも、結構売れた。撮影で色んな国に行ったし、しょっちゅうテレビにも出た。熱愛報道もされた。イベントには、沢山のファンが集まってくれた
私は、一生懸命仕事をこなした。真剣に、熱心に、夢中でアイドルに打ち込んでいた

私はあの時、自分が輝いている事を実感していた
0056名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:43:34ID:2xFgN3KC
二十一歳の時、私は移動中の車内で倒れた。あまりの激痛に気を失って、そのまま病院に運ばれた
診断の結果は、子宮外妊娠。原因は、当時付き合っていた男だった

もちろん、現役のアイドルが倒れた原因が、これではまずい。周りの人達は、隠蔽と火消しに、躍起になっていた
手術と治療は極秘裏に行われ、男は二度と私に近づかないように、私と付き合っていた事を絶対口外しないように、と念を押され、去って行った

手術は案外長引いたが、セックスも妊娠も、問題無く可能であると告げられた
そして、肉体へのストレスが予想以上に大きい為、長期の療養が必要だという事も

私は狼狽した。入れ代わりの激しいグラビアの世界で、長い休みを取ってしまえばどうなる事か。そんな前例を、いくつか見てきた
まさか自分が、その前例の仲間入りをするなんて…

いや、違う。絶対違う。そんな風には決してならない。私は、ベッドの上で、拳をぎゅうっと強く握り締めた

負けるもんか
私は必ず復帰する
あんなくだらない、一時の遊び心で、事務所の人達の、ファンの、そして私自身の期待を、自ら裏切ってしまった。心の底から申し訳ないと思う
だが、これからは違う。この状況を必ず乗り越えて、今まで以上にアイドル打ち込む。余計な遊び心なんて一切起こさない
そして、みんなの前に、美嶋はるかは再び舞い戻ってみせるんだ
そう心に固く誓った

建前上は海外留学となっていたが、事務所には私へのファンレターがまだ沢山届いていて、それが、何よりの元気の源になった

医者の言う事は何でも聞いた
体に良いと言われた事は、何でも試した
それが、復帰への道なんだと信じて…
0057名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:45:30ID:2xFgN3KC


何ヶ月か経って、医者に全快を告げられた。確かに、健康にはなった
だが、私は納得なんてできなかった
どうして、何でこうなったんだ

これが肉体的ストレスの影響なのか、療養中、私の身体には、物凄い速さで脂肪がついていった
私はうろたえたが、すぐに気を取り直した
これは過程なんだ。健康な体に戻る為の。元気でなければ、アイドルなんて務まらない。太ったならば、後で痩せればいいんだ。今は、治療を受ける事が重要なんだ
そう、自分に言い聞かせ続けた

果たして、私の体型は、もう元に戻るのは不可能なんじゃないか?と思ってしまう程に変わった
誰かに見られれば、陰口を叩かれてしまうような体格。はっきり言ってしまえば巨デブだ。グラビアアイドルとはあまりに掛け離れた、贅肉だらけの肉体
顔の変化は更に深刻で、いくら太ったとはいえ、鏡を見ても、自分で自分が認識できない程に変わっていた

だが、健康であれば、いくらでも巻き返しはきく。私は、重くなった体を引きずって、美嶋はるかに戻る為に、必死に努力した

過酷なダイエット、食事制限、肉体改造
何度も泣いた
何度も吐いた
何度も逃げ出したくなった
ファンレターも、いつしか届かなくなっていた

それでも、諦められなかった
何としても返り咲いてやるんだ
その決意だけを支えにして、私は耐え続けた

一年後、何とかプロポーションは取り戻す事はできた。…完全に元通り、とはならなかったが
問題は顔だった。ほとんど以前通りに戻らなかった
これは体型以上に致命的だ。このままでは、復帰など望めない

私は整形手術を受けた
何度も、何度も、繰り返し、繰り返し、顔中至る所にメスを入れ、昔の自分を取り戻すまで、手術を受け続けた
だが結局、そうはならなかった。目も、鼻も、唇も、輪郭の形も、以前のそれとは全く変わってしまい、それどころか、何度も手術を受けたせいで肌はボロボロとなり、髪はストレスで荒れ放題になった
童顔キャラを売りにしていた美嶋はるかは、もう見る影もない。老けてやつれた女の顔になっていた
0058名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:47:41ID:2xFgN3KC
そのうち、私を訪ねてくれる人は誰もいなくなった
こんな風になってしまった女を、一体誰が必要とするのか
私にはもう、商品価値が無い
自覚はあった。ただ、はっきりとしたきっかけが欲しかったのだ


そんなある日、事務所から手紙が転送された
母からだった。両親にも、『海外留学』の真相は話していない

内容は、地元の近況、父の昇進、そのお祝いに夫婦で旅行に行った事、本当は両親も、私の仕事を応援してくれているという事、海外で頑張っている私を応援してくれる言葉…
そして、手紙の中には、デビューしたての頃の、眩しいばかりに可愛らしい、私のグラビアの切り抜きが同封されていた

『竹本晴奈ちゃんがんばれ!!美嶋はるかちゃんがんばれ!!』

切り抜きには、母の字で、そう書かれていた

私は、本当に久しぶりに笑った

「もういいよね……。もう……」

解放という名の喜び
蜘蛛の糸のように纏わり付ついていた、私のしがらみ。それを断ち切ってくれたのは、優しい母の励ましの言葉と、過去の自分の姿だった



引退会見も、新聞報道も無く、人知れず芸能界を後にした

一年前の今日、二十三歳の時、私は、美嶋はるかから、竹本晴奈に戻ったのだった
0059名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:50:58ID:2xFgN3KC


ぱん、ぱん、ぱん、とお客様の腰と、私の尻がぶつかる音が部屋中に響く
「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、いいっ、いいよぉ〜、あんっ、あぁ…」
やっぱりこの人、経験少なかったみたい。バックでするのも初めてらしく、入れるのに少し手間取った
まあ、テクニック自慢をされたり、偉そうな態度を取られるよりは、こういう人の方が遥かにいい
サービスでちょっと声を大きめに出してあげると、嬉しそうに腰を速めた


引退してからは、職を転々とした。居酒屋、喫茶店、パチンコ屋、スーパーのレジ係…。人と接する機会が多かった私は、何となく、接客業が向いているんじゃないかと思い、そういう仕事ばかりを選んだ
幸い、私がアイドルだった事に気付く人はいなかった。その点、容姿に変化があった事は、ありがたかった

だが、仕事はどれも長続きしなかった。普通の生活に慣れていない、というのもあったが、何かが物足りないという感じが、頭を離れなかった
もちろん、こんな事では金が貯まるはずはない。私は、その日の食費にも事欠くようになっていた

今から三ヶ月ほど前、コンビニで働いていた時、最近まで風俗で働いていたという、バイトの子と知り合いになった。この子は大学生だったが、親にバレて仕方なく店を辞める事になったという。女の子の風俗嬢時代の生活ぶりを聞いて、私は即、決断した
私はその子に、店の連絡先を教えてくれるよう頼み込んだ。未経験の人が、いきなり本番アリの所はキツすぎる、と忠告されたが、私は何度もお願いした
何の仕事も上手くいかず、半ばヤケになっていた、というのもあるが、何より収入がいい。とにかく金が欲しかった。こんな生活から、どうにか抜け出したかった
やがて女の子は、私のしつこさに折れ、渋々ながら連絡先を教えてくれた

それが私の今の仕事場、エロティックパレスだった



顔が変わっと言っても、前とは違ってしまっただけであり、別にブサイクになったというわけではない。肌も髪も健康な状態に戻っているので、メイクをきちんとしていれば、なかなか見れる顔だ
全盛期、とまではいかないが、自慢のプロポーションは健在だ
最大の売りであった巨乳は、パイズリ、マット洗い、胸枕と、いまだに男の人達の人気を集めている


「んっ、はっ、はっ、はっ、はあっ、イ、イク?イキます?はあぁ、イッて、イッていいよ、イッて、イッて下さぁ〜〜い!」
お客様がくぐもった声をあげると、私の中でオチンチンが跳ねる
「ああぁ〜〜〜っ!!はぁっ……、ああん……」
絶頂の痙攣を膣内で受け止め、一際大きな声を出す

とりあえず、今回も何事も無く終わった…
一仕事終えて、私の胸に訪れるのは、安堵感、開放感、そしてちょっとした達成感…
0060名無しさん@ピンキー2010/07/29(木) 12:54:17ID:2xFgN3KC



やはり私には、接客業が向いているらしい
自ら裸になって男を迎え入れる、究極の接客業

セックスは嫌いではない。むしろ好きだ
体力には自信がある。元アイドルなめんな、と言ったところだ
テクニックにも自信がある。色んな人に、散々仕込まれてきた事だ
何といっても、男に求められているというのがいい

男の視線を、欲望を向けられる度、私は身も心も喜びに震える
だから私は、あんなにアイドルに固執していたのだろうか。今になると、そう思う


楽しい。第三の人生は、結構楽しい
アイドルを辞めて一年、私は、この仕事が好きになっていた
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