ピグマリオはシラクサの街の駆け出し少年石工
厳格なお師匠さまとともに女神の石像を彫って糊口をしのいでいた

ある日ピグマリオは桃色に輝く大理石を手に入れる
なんと不思議なことにその大理石で彫られた石像は生命が宿るのだ
師匠とともに究極の女神を彫りあげるピグマリオ
だがその像は完璧すぎたために実際の女神ヘラの嫉妬をかってしまうのだった

ヘラの遣わした百目のアルゴルの凶眼に倒れる師匠、オリンポスにうずまく陰謀、動き出す女神像
そして今、少年と女神像の逃避行が始まった――


こんな話だった気がするピグマリオ