魔法先生ネギま!エロパロスレ31
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◆原作の早売りネタバレは厳禁です、投稿時はご考慮を。 ◆ネタバレ解禁は水曜日の午前0時からです。 ◆450KBを越えたら新スレを立てて下さい。 ◆新職人は常時募集中です。 ◆酷評受けても泣かない、荒らし煽りは放置。 ◆自分が不快に思うコテにはNGワードを、専用ブラウザ使用推奨。 ◆18歳未満は立ち入り禁止です。 前スレ 魔法先生ネギま!エロパロスレ30 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229961111/ AI Love Network (作者公式HP) ttp://www.ailove.net/ 週刊少年マガジンWeb Site ttp://www.shonenmagazine.com/ スターチャイルド「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A」 ttp://www.starchild.co.jp/special/negima/ 保管庫とテンプレは消滅? 前スレで連載していた 「リボンなナイト10」です。 早速ですが第五話投下、入ります。 >>178 「甘えん坊」 「アスナさんだって」 「えー、私ぃ…ま、いっか」 どちらからともなくベッドで一緒になった所で、明日菜がネギの頭を撫で撫でする。 本音を言えば、カレンダーの残りも少なくなると少しでも、と言う気持ちはある。 「…ですから…こういうクリスマス初めてで…すごーく楽しく…」 うとうとと呟いていたネギの顔が、かくんと動いた。 そんなネギを明日菜がきゅっと抱き締めると、すりすりと頬ずりをして来る。 ふっと微笑んだ明日菜がパジャマの前を開くと、かぷっと食い付いて来た。 「ふふっ、くすぐったいって…お休み、ネギ… サンタさんから、最高の、プレゼント…」 解かれた後ろ髪を撫でながら、明日菜の意識も又心地よい睡魔に包まれつつあった。 そんな二人、そして、もう一人、この部屋の面々はこの時が幸せだからこそ、 頬につーっと一筋、伝うものを隠せずに朝へと向かう。 >>179 + + 「と、まあ…こんな感じでいつでも修羅場な波瀾万丈モテ男の…」 「なーにをやってるですかあっ!!」 ベッドの上で原稿を手にニヤッと不敵な笑みを浮かべる早乙女ハルナの豊かな白髪頭に 妙齢の美女二人から広○苑の一撃が繰り出されるのを、二人の女童がきょとんと眺めていた。 「おー、図書館二世コンビ帰ってたんだ。 だからねー、あんたらのママの初恋の王子様って奴の武勇伝をチビちゃん達にもねー」 「その幼子相手に十八禁紙芝居を朗読するアホがいるですか!? 一歩間違えなくても犯罪ですよ犯罪っ」 「アハハー、ま、そうカリカリしないで。感動的な所だったんだからさー」 「それで、どこまで本当だったのでしょうか?」 「んー、いつものハルナの怪情報やーて言うてたえー」 ベッドの下て、生真面目そうなサイドポニーの女の子に、 日本人形の様な黒髪ロングの女の子が面白そうに話している。 「その通りです。 大体、ネギ先生の伝記など今時本屋にも図書館にも幾らでも…」 「分かってないなー、わたしゃ側にいてさ、一杯一杯冒険して来たんだよあのネギ君と」 「そ、それはそうですが」 「そうなんですよねハルナ、さん」 「ん、そーゆー事。その点じゃあね、朝倉和美にだって負けやしないんだから」 「確かに、ハルナさんの伝記漫画の記録は後百年は破られそうには無いですが、 それと信憑性とは…」 「ん、ま、ちょーっと面白おかしく盛っちゃったかなー、ってのは否定しないよ」 「ちょっとですか?」 「んー、ま、でもさ。でもさ」 一拍置いて、ハルナはつと眼鏡を抑えてから続ける。 「あんたらのママが惚れたネギ・スプリングフィールドって男は最っ高のいい男。 英雄とか世界とかじゃなくってね、最高のいい男だったって事。 で、あんたらのママって最っ高に可愛くて、綺麗でさ、恋する乙女は最強、って奴だね。 それで、最高の、私の最っ高の親友、仲間だったって事でさ。 それは何一つ紛う事無き本当の事だった、そういう事にしといてくれないかなー」 「はい、です」 「はい」 「はい」 「はーい」 >>180 ニカッと笑ったハルナに、他の面々が同意した。 「さあさ、行くですよ。お母さん達が帰って来るですから」 「はい」 「はーい」 「ですからハルナさん、今夜は帰還パーティーです」 「来て下さいねーハルナさん」 「ん。あー、じゃあ私、ちょっと休ませてもらうわ」 「そうですか。それでは失礼します」 「失礼しますー」 「それでは」 「ほななー」 「では…お待ちしているです」 ぱたん、と扉が閉じて、ハルナはベッドの上でうーんと伸びをした。 「お、来たんだ。とーぜん、決まってるでしょ。 そーんな面白そうな所にさ。ん、今行く」 −了− >>181 後書き まずはダダ遅れしまくりの事、本当にごめんなさい。 設定の割にはスタートからして遅かった上に、 gdgdに手間取ってる間に本誌の方の進行もえらい事になっちゃいまして、 元々漠然と念頭にはあったのですが、後は読んでの通り、 ドタバタと追い掛け気味の展開になりました。 無論、終盤なんて完全に当初の予定外です。 と言う訳で、本作はこれで終了です。 このコテを使う日が又来るかどうか、正直分かりませんが ま、その辺の事は何もかも未定って事で。 それではひとまず失礼、ごきげんよう。 どうも、前スレ以来のお久しぶりです。 早速ですが新作 「愛衣の新婚初夜」三部作前編 投下いきます。 × × 2012年某月某日、麻帆良学園都市内のとあるファミリーレストラン。 男一人に女二人が着席しているそのテーブルは、ピンと張り詰めた空気に包まれたまま、 長い様な短い様な時間だけが痛いぐらいに経過していた。 「すーはー、すーはー…村上、さん」 「んー、まあやっぱ夏美って事で」 「は、はい。では夏美さん」 「なんでしょうか?」 淡々とした夏美を前に、佐倉愛衣はガバッとテーブルに手をついて頭を下げた。 「私を、小太郎さんの妻に加えて下さい」 「ん。そのお願い、コタロー君にはもうしてるんだよね」 「はい、この間の魔法世界で」 「返事、聞いた?」 「いえ、保留扱いで、向こうから帰って来てこれが初顔合わせです」 「そうなんだ。で、コタロー君はどうなの?愛衣ちゃんと結婚って?」 「そやなー、愛衣姉ちゃん魔法使いとして出来る方やしまあ組んだら息も合うとるから、 俺ももう一人二人ぐらいは余裕やから本契約したら色々便利なんやけど…アダダダッ!!」 「愛衣ちゃんね、女として本気で言ってるの分かるよね?すっごく失礼な事言ってるよ」 「あ、ああ、分こうてる。じゃあ正直なトコ言うで。 愛衣姉ちゃんその、綺麗やしよう気が付いて優しゅうて、 あー、そのもちろん夏美姉ちゃんが一番やけど、でもいい女で、夏美姉ちゃん怒るかも知れんけど、 夏美姉ちゃんが許してくれるんやったら、つまり、大歓迎ちゅうかそのな」 「ん、コタロー君の気持ちは分かった」 「あ、あのっ」 「何?」 夏美の切り返しに、愛衣はたじっとなりながらもぐっと踏み止まる。 >>185 「その、今はまだ、私の一方的なプロポーズです。小太郎さんには何の罪もありません。 ですから今、駄目なら駄目と、お願いします。それならそれで終わりですから」 「終わりって愛衣ちゃん、それでいいの?」 「よくありません。いいんだったら最初っからこんな事言っていません。 でもその、仕方ないじゃないですか。 お二人とってもお似合いで、もう十分迷惑だと仰るなら謝るしかありません。 それならもう、自分の失恋ぐらい自分で決着つけます。 夏美が、すっ、と右腕を半ばまで上げる。 愛衣は思わず目を閉じた自分の弱さを心で叱咤する。 愛衣の頬に、温もりが伝わる。 「…あ…」 「やっぱ可愛いね、愛衣ちゃん」 「夏美、さん?」 両方の頬が、夏美の両手に挟まれていた。 愛衣は、目の前に慈母の様に微笑む夏美を見る。 「よろしく、愛衣ちゃん」 「…え…」 × × 「うわぁー…」 あれよあれよで段取りは進み、 超包子パーティールームの席上で、余所行き姿の夏目萌がぽーっと主賓を見比べていた。 「愛衣綺麗…」 既に二十代も半ばに近づき、清楚でありながら女性の成熟を過不足なく表現する。 そんな純白のウエディングドレスはやはり美しい女性に成長した愛衣によく似合っていた。 そして、その隣、精悍な中にも修羅場をくぐり抜けた落ち着きが見え始めた、 そんな男振りはタキシードに負けていない。 そんな二人が重ねる唇。慣例上ややこぢんまりとした宴ながらも、 お祭り好きの面々がほうっと見惚れ、そしてわっと沸き立つ熱い光景。 「バタバタだねー、先週は夏美さんだったのに」 「直前に境界線で大きな綻びが出来て、愛衣さん達そっちにかかり切りでしたから」 こういう席なので色々な事情を押して戻って来たのどかと夕映がテーブル席で言葉を交わす。 >>186 「全く…」 だが、宴が進んでも、スピーチでこそやや毒を込めつつ心を込めた高音・D・グッドマンは 美味しいお料理をばくばく食らいながら不機嫌を隠そうとしない。 「いくら正式な、と言ってもわざわざ困難な道を… 愛衣ほどの女性であれば、唯一愛し抜く素晴らしい男性など幾らでも」 「それはねー」 そんな高音の対面から口を挟んだのは、近頃仕事で関わる事の多い明石裕奈だった。 「惚れた男がいい男、って奴なのよ。 だって、愛衣ちゃん一途なタイプじゃない」 「確かに…まあ…ガサツで色々欠点はありますが実績としては悪くはないですしもごもご…」 「だから、高音さんもいい加減さ、後輩の心配なんてしてないで、いい女なんだから。 あー、後輩に先越された…おや」 テーブルの下からにょろにょろと這い出た触手を手掴みにして裕奈がニッと笑った。 × × 「…ふーっ…」 賑やかな宴からも無事退出。 そこそこ値を張り込んだステーションホテル客室の内風呂で、 愛衣は一人疲れを落とし心を静めていた。 考えて見れば、勢いでここまで突っ走った、暴走した様な所はある。 それを後悔している訳ではない。この際やらないで後悔するよりは、と言った所だ。 とにかく、結婚式までそんな感じでどーっと怒濤の勢いでここまで辿り着き、 ちゃぽんと湯に浸かりながらちょっとだけ考える時間が出来た。 まあ、確かにちょっとどころではなく大変な事もありそうだが、 マリッジ・ブルーなんてもんじゃない、 そんなの今更、分かってて選んだ道だと、愛衣はパンと両手で頬を打つ。 そう、ここで自分を磨き上げれば、その後はそう、それであれでそういう事が待っている、 それは一生の幸せな記憶、そうなる筈なのだから。 「!?」 その時、愛衣は物音を聞いた。 脱衣所の方からだ。明らかに、ちょっと用事で、と言った感じではない。 間違いなく居座っている。そして、支度をしている。 >>187 “えええええ!?ええっと、お背中お流しします? それとも、あのぶくぶくにゅるにゅる今夜から? とにかく心の準備心の準備” 「すーはーすーはーすーはー…」 愛衣が浴槽で深呼吸している間に、かちゃりと扉が開いた。 「あ…」 「やっ」 「夏美さん」 気が付くと、愛衣と夏美はファミリーサイズの浴槽にのんびり身を沈めていた。 「えーと、夏美さん…」 「あー、分かってる分かってる、 お風呂上がったらちゃんと隣の部屋引っ込んで壁にコップ付けて待機してるから、 大事な大事な愛衣ちゃんの初夜を邪魔するつもり無いっての」 「えーっと、それって十分…いえ、なんでもないです」 × × 「出てけーっ!!」 夏美名義で借りている一室からは、 大量の機材共々朝倉ハルナ柿崎その他が廊下に叩き出され、 入口でパンパンと手を叩いた明日菜がフンと仁王立ちして 床に転がる面々をでこぴんロケットのその他の面々が呆れて見下ろしている。 「あー、柿崎」 「こんなんしてたらクビ危ないて…」 × × 「でもさー、表面上、って言っても裏の話だけど、あっちの世界との文化的妥協って事になってるけど、 法律変えて一夫多妻容認って、完全にネギ君仕様の制度だよねー」 「内部でも、作業の進捗状況に懸念があるとして、 上層部がネギ先生の能力がフル稼動出来る様に、 少しでも支障は取り除く事を最優先に各所に働きかけた結果である、と聞いています」 >>188 「ホント、ネギ君は仕事も愛も規格外過ぎるわー」 「只、ネギ先生本人は至って誠実な男性で、周囲もあからさまに勧める訳にもいきませんから、 結局の所、上が先回りし過ぎて制度だけが出来てしまった、と言うのが本当の所です」 「そのお陰で、愛衣ちゃんも大好きなコタロー君のお嫁さんになれるんだよねー」 「は、はい」 話す機会は何度もあったと思うが、流石にこう言われるとまだ、 なかなかまともに顔を見る事の出来ない愛衣だった。 「ネギ君紳士だからね。うちのガサツ者にも爪の垢ぐらい呑ませてやりたいわ」 「でも、小太郎さんも誠実な男性ですよ」 「ん?」 「仕事でよく魔法世界に赴いて、そこに出入りしてる小太郎さんの話を聞きますが、 小太郎さん、本当にモテモテなんです。 ワイルドで最強の拳士としてあちらの世界で名前が通ってしまっていますから、 大きな大会の度に、百万ドルの歌姫がミスフェロモン120%が超名門のお姫様が パーティーで言い寄り寝室に侵入してこぞって待っていると言う状態で。 でも、本当に心を決めた相手以外は指一本触れた事は無いと」 愛衣は、今度こそ、しっかと夏美を見て言った。 「んー、まあ、ちょっとは聞いてるけどね」 夏美が、にこっと微笑み返す。 「そうですねー、どちらかと言うと女拳士とか魔法使いとか、 己の道をひたむきに求めるそういう女性に関わると多少は心動かされていたみたいで。 そういう人達に関しては、私も建物の裏手とか屋上で穏やかにお話しましたけど。 丁度、私が千年に一度の最上級竜族の姫君と小太郎さんの事でとっくりと語り合って戻ってみたら、 あちらの世界でも最強戦士で知られた小太郎さんが一人でボコボコにドツキ倒される怪奇現象の末に どこへともなく引きずり戻されて行ったと話題になっていました」 「あ、そうだったんだ、アハハハ」 「ですから、小太郎さんは一途で誠実な男性です」 「愛衣ちゃんとはあっちで仮契約済ませてたけどね」 「えええと、それはそのあくまで仕事上の緊急に大幅な実力upしないと死ぬ状況と言いますか、 ええ、私の気持ちははい嬉しかったですけど小太郎さんはあくまでパートナー魔法使いとして」 「はいはい」 「ですから、小太郎さんは決して夏美さんを裏切る様な事はしていません」 「ん。いよいよって時はこうやってケジメ付けた訳だしね」 夏美の言葉に、愛衣はぺこりと頭を下げる。 >>189 × × 「あー、そろそろ体、洗おうか愛衣ちゃん顔真っ赤だし」 「は、はい」 頭がぐらぐらし始めていた愛衣は正直ほっとして湯を上がる。 「ちょっとこっち向いて」 「はい」 夏美に言われて、愛衣はそろそろと夏美の方に振り返る。 夏美は、未だ湯船の中で、湯船の縁に両手を重ねてその甲に顎を乗せていた。 「んー、やっぱりスタイルいいねー愛衣ちゃんって。 今夜はしっかり磨き上げて、このナイスバディで小太郎君をゆーわくするんだねー」 「ゆゆ、誘惑、ってっ」 「今更何言ってるの?」 慌てた声の愛衣の前で夏美がざばりと立ち上がり、初めてと言っていい厳しい声で応じる。 「愛衣ちゃんが割り込んで来たんだよ。愛衣ちゃんが喧嘩売って来たの。 愛衣ちゃんが勝負挑んで来たんだから、愛衣ちゃんが真剣だと思ったから私もそれに応えた。 女のプライドにかけて、きっちり落として見せなさいよ。半端な事したら許さないんだからね」 「は…はい」 怒声でこそないが、激情の籠もった言葉をぶつけられ、 愛衣も息を呑む。しっかりとした声で応じる。 「ん」 「あ」 そんな愛衣に、にこっとナチュラルスマイルを見せた夏美が 湯船をまたぎ愛衣をきゅっと抱き締めた。 「ごめんね、怖がらせて。 でも、いつまでもそんなガッチガチにされたら保たないしつまんないから」 「は、はい」 >>190 × × 「ふふっ、長い髪綺麗だね」 促され、腰掛けに座った愛衣の濡れ髪を夏美が手ですくっていた。 「私も時々協会出入りしてたけどさ、愛衣ちゃんなんて、狙ってる野郎なんて一杯いたのに 浮いた噂一つないんだもん。ずっと狙ってたでしょ愛衣ちゃん」 「は、はい。あの…」 「ん?」 「もしかして、探り入れてました?」 「とーぜん。探り入れて牽制して、だって、コタロー君あれで結構もてるからねー。 こっちが腹くくってからは睨み殺した悪い虫は数知れず、ってね。 だけど、愛衣ちゃんだけはなかなか尻尾出さなかったよねー」 「それは、夏美さんがいたから」 「ん?」 「だって、小太郎さん夏美さんと住んでて夏美さんと一夏を旅して闘ってその後もずっと住んでて それで夏美さんだけを見てて、あの夏からずっとそれ横で見てたんですから。 勇気なんて、出ませんよこんなギリギリになるまで」 愛衣の言葉に、夏美はふうっと息を吐いた。 「えっと、それは…」 肩からとろりと流れ落ちる感触に愛衣が尋ねる。 「香油、あっちの世界の高級品。 すごーく雰囲気出てね、なんか男にはそれ以上の効果もあるみたい。 だってコタロー君こっちにいない事多いんだもん。いる時はバッチリフル装備で勝負するの」 「そ、そうですか」 「そ、いい香りでしょ」 「はい。なんかとろーんって」 「ん、すぐ慣れるすぐ慣れる」 「って、なんか危ない薬とか入ってないですよね?」 「それは大丈夫、いちおー超さんにも確認とってるから」 「そうですか」 ほおほおほおーっと胸を撫で下ろした愛衣は、新たな感触に悲鳴を上げる。 ごめん、前編投下途中だけど中座する。 なるべく早く戻る >>192 戻りました。 ついでに、間違えて仮題の方を使ってました。 正式タイトル「愛衣の結婚初夜」です。ごめんなさい。 それでは続き投下します。 「あ、ひゃっ」 「ん、やっぱり愛衣ちゃん着痩せするタイプだから。 昔っから年下の癖に巨乳とは言わないけど結構あったよねー、ぷるんぷるんの美乳って正直羨ましい」 自分でも、正直その美しさを些かなりとも誇る気持ちがある。 その膨らみを他人の、それもぬるぬるの手で優しく揉みしだかれた経験は皆無。 くすぐったい中から沸き上がる別の感触が、愛衣に驚きとは別の声を出させる。 「うふふ」 「ひゃんっ」 にゅるっとしてぽよんとした感触が、愛衣の後ろ髪を分けられた背中に伝わり心地よい。 そんな感じで、夏美はまあ年相応の膨らみをとろりと濡らして、 愛衣の背中にきゅっと抱き付いている。 「愛衣ちゃんだけはねー、本気出してきたらまずいなーって思ってたんよ私」 「なんでなまってるんですか?」 「照れだって照れ、言わせないでよ。 だってさー、年下の癖にこんな綺麗で性格も素直な二重丸。 私なんてコタロー君に結構言いたい放題だから、女としてどうかなーなんて」 「そういう事言いますか」 「ん?」 「遠慮無しにぽんぽん言葉を交わしてるお二人がどれだけ羨ましかったか」 「だね。ま、ちゃんと一緒になってそれは実感してる。 ほら若い頃はさ好きな男の子には可愛く見せたいモンじゃない、ってやだなーオバサン私?」 夏美の一人芝居に、愛衣もくすくす笑う。 「そう、それ。いい顔してるー。 こんな可愛くってさ、ついでに年下の癖に結構ナイスバディ。 今でこそ私チートファクトの使い手だけど愛衣ちゃん魔法だって自分で頑張って上のランクなんでしょ。 そんないい子がコタロー君に会うたんびに眼差しラヴラヴ光線全開しちゃってるんだから。 これで焦るなってのが失礼ってモンだよ愛衣ちゃん」 「は、はい、ん、あんっ」 「ほれほれ、ほらほら」 >>193 先端がこりっと硬い膨らみが、愛衣の背中で香油にまみれてぷるぷると上下する。 夏美も掌も、たっぷりと油を乗せて愛衣の胸からお腹、太股へと這い回り、 くすぐったい心地よさが愛衣に声を上げさせる。 そうやって、夏美の手は、 愛衣の太股をねっとりたっぷりと揉みほぐして愛衣の体にじわじわと呼び起こす。 「い…ひゃうっ!?あ、な、つみさん?っ」 間違い、かと思ったが、繊細な夏美の指は、しっかりとその場所に戻って追撃を加える。 夏美の左手も、ふわふわと頼りないぐらいに愛衣の乳房を掴みながら、 既にピンと尖った桃色の乳首を指でさわさわとくすぐって見せる。 「うふふっ、どーお愛衣ちゃん」 「い、あっ、夏美さんそれ、らめ、ああんっ」 瞬時にもう駄目、かと思ったタイミングですっと離れる。 そして又戻って来る。 既にたっぷりと香油を吸い込んだ慎ましい茂みの下で、 ぷくっと小さく膨らんだその一点を夏美の指はつかず離れずで弄ぶ。 「ほらほら、奥の方からもぬるぬるしたのがこんなにー。 やっぱり愛衣ちゃん、コタロー君に抱っこされたの思い出してこーゆー感じにしてたのかなー」 「は、ああっ、やっ、許し、あんっ」 「いいよー、夏美さんは心が広いんだから、妄想ぐらいは許してあげるんだから。 尻尾を巻いて退いてた夏美ちゃんはこーんな風に一人寂しく妄想して慰めてたんだよねー」 「う、ああっ、は、はいぃ、ごめんなさいぃ」 耳朶をぺちゃぺちゃと舐められて悪魔の様な声を聞かされ、 下からは流石にちょっと同性相手でも、と言うか未だに恋仇の様な、 そんな相手には見せられない様な衝動が弾けようとしている。 愛衣の正気も今にも弾けそうだ。 「だからいーっての、リアルで手に入れたのは私なんですからー。 でも、愛衣ちゃんも手に入れた」 「は、はい、いいっ」 しゅっと敏感な先端を滑り上がった指先の感触が愛衣に悲鳴を上げさせる。 >>194 「そうよねー。コタロー君なんだかんだ言ってあっちの世界の闘い大好きバトル脳。 ながーい留守中は私もねぇー」 「あのー、夏美さん」 「ん?」 「激しくキャラ崩壊してませんか?」 「もう、世間的には既婚者なの。気取ったってしゃーないって。 特におんなじ立場、なんだからね愛衣ちゃん」 「は、はい、いっ、ひっ、いいいっ、 あ、あああっ、あ…」 ぴたっと止まった指の動きに気付き、愛衣は首をねじって後ろを見る。 やはり、夏美はにこにこと微笑んでいた。 「うふふっ、愛衣ちゃん涙目可愛いー。 この顔、この顔見られるんだよね、たった一人だけの幸せな男がさ」 「あ…は、はい」 「そ、こっから先はちゃーんととっといてあげないとね。愛衣ちゃんのためにも、ね」 「あ、ありがとうございます」 「あー、お礼言われるのも変な感じだし。 さ、いい加減お待ちかね、ぴっかぴかに磨き上げて、 愛衣ちゃんパワーでとろっとろの骨抜きにして来なさいよ」 「はいっ」 前編投下、終了です。 今回はここまでです。続きは折を見て。 それでは中編投下、行きます。 >>195 × × 「あ、あにょ、やっぱりこう…」 「とーぜん」 「何やってんね…」 ホテル客室のリビングで、ごにょごにょ話し込む脱衣所の声を聞いて小太郎は嘆息する。 「じゃ、頑張ってねー」 脱衣所を出た夏美が、ひらひらと手を振って客室を後にした。 「あ、あの…」 客室内の和室にそっと入った愛衣が小太郎の背中に声を掛ける。 「あの、遅く、なりましたです…」 「ん」 大判の布団の上で、浴衣姿で座ったままの小太郎の背中が返答する。 だが、やはり浴衣姿の愛衣が座る気配を感じて、 小太郎はよっこいしょとばかりに愛衣を向いて座り直した。 「あの…」 「ん」 「あの、ふつつ、ふつちゅっうぅ…」 きちんと三つ指を突いて頭を下げて、頭の中で繰り返していた筈の口上が 半分も進まない内に、愛衣の舌先から口の中に鉄の味が広がる。 「つっ、ごめんなさい。小太郎さんあのふつつか…あっ…」 気が付かない内に綺麗に一本取られた、そんな感じで、愛衣はきゅっと抱き締められていた。 >>196 「…すまん、愛衣姉ちゃん…」 「え?」 「何遍も話しおうて、愛衣姉ちゃんはそれでいい言うてくれたけど、 やっぱり俺、夏美姉ちゃんが一番や。 それでも、愛衣姉ちゃんは俺なんかに勿体ないぐらいいい女で、 最初はなんかあんまし考えてなかったけど、結婚する言う事になって色々一緒にいて、 愛衣姉ちゃんが優しゅうて可愛くて俺も愛衣姉ちゃんの事好きになって、 愛衣姉ちゃんは俺の大事な嫁さんや。一生大事にする、命懸けで守り抜く」 「嬉しいです。でも、私も少しは腕に覚えがある魔法使い。 まだまだ、小太郎さんにはかないませんけどね。だから時々、背中の守り、お願いします」 「おうっ、まだちぃと俺の背中任せるのは不安やけどな。 ま、それも俺を基準にするからや。こんだけの魔法使いと組めるって有り難い事や、 そんだけの魔法使いやで愛衣姉ちゃんは」 「有り難うございます」 「あー、こんなん俺で良かったら愛衣姉ちゃんよろしゅう頼む」 「はいっ」 返答し、どちらともなく唇を重ねた時、愛衣の目尻には真珠が鈍く光っていた。 「あー」 「はい」 小太郎の声に、愛衣は力強く返答してこくんと頷く。 小太郎が、慣れた手つきで愛衣を夜具に横たえる。 何度小太郎がこうしてああしてこうしたのかは考えない事にする。 これが選んだ道なのだからと。 「おっ」 「はい?」 浴衣の前をぐいっと開かれ、既に火を吹く程真っ赤な顔を伏せようとする本能と、愛衣は懸命に闘う。 「あー、もしかして愛衣姉ちゃん、この下すっぽんぽんとか」 「はっ、ひゃいっ」 「なんつーか、準備万端やなぁ」 「はうぅ、それはそにょ…」 ここで、自分のキャラを考えてもがっついて幻滅させる、と言うのは得策とは思えない。 だからと言って、他人のせいするのは気が引ける。まして他の女の名前を口に出すのは。 >>197 「まーええて」 ひくひく鼻を動かした小太郎がニッと笑い、愛衣はかあっと顔を伏せる。 大体の見当は付いたと言う事だろう。 「あ、あっ」 「ああ、愛衣姉ちゃんの乳綺麗やなぁ、それに結構大きいし。なつっ!?」 愛衣は、即座に小太郎の腿をつねり上げた。 「ベッドでの比較は最大のマナー違反ですよ小太郎さんっ」 「あ、ああ。やっぱ姉ちゃんやなぁ愛衣姉ちゃんも。 俺やっぱガサツもんらしいわよろしゅう頼む」 「こ、こちらこそ」 ぺこりと頭を下げる素直な小太郎に、愛衣も素直に応じる。 「で、俺、愛衣姉ちゃんの乳、好きやで」 「ありがとう、ございます、あ、あんっ」 小太郎は楽しそうにむにゅむにゅと揉みしだき、可憐な桃色の先端を口に含んだ。 そうしながら、愛衣の浴衣の前がすっ、すっと開かれていく。 愛衣は、顔を伏せたい衝動と懸命に闘い愛する男性に全てを委ねる。 その小太郎は、一通り乳房を愛撫した後、静かに座り直していた。 「小太郎さん?」 「綺麗やなぁ」 小太郎は、愛衣の裸体を見下ろし、ほうっと言葉を発した。 「愛衣姉ちゃん、俺の嫁さんや。俺、幸せ者や」 「私も、幸せです」 「そうか。ん。ほな…」 ぐいっと浴衣を脱ぐ小太郎に、愛衣はこくんと頷いた。 その、涙を溜めた、恐怖と闘いながらの女性の顔を小太郎は既に識っている。 その覚悟には、男として力一杯命懸けで応じなければならない。 「あ、あっ、小太郎、さん」 「こんな感じか、強すぎ…」 >>198 愛衣は、首を小さく横にふる。 実際、小太郎の指は意外な程に繊細で器用だった。 「あ、あああっ」 小太郎としても、少しでも愛衣の負担を減らしたい、と言うのを最初に考えていたが、 段々、自分の手で愛衣の、あの真面目な愛衣のこの顔を見たい、その思いが強くなっていく。 「あ、あっ、こた、あ、あっ」 静かな部屋に、自分だけに覚えのあった音がぴちゃぴちゃと実際よりもずっと大きく聞こえる。 焼ける様に熱い全身が布団の上で飛び跳ねそうだ。 それは、愛衣にとって好きな男性の前では途方もなく恥ずかしい。 それでも、隠しておけないし隠してはならない自分の姿だと、思考は到底まとまらない。 「こたろ、さ、んっ」 「ええか?」 「はい」 言葉は僅かだった。小太郎が全てを晒す。 愛衣もいい歳、一通りの知識はあるつもりだったが、 最も雄々しい状態を初めて目の当たりにしている以上、全くの平静とはいかない。 やはり、その、自分が多少は知っている自分の中には大き過ぎる気が拭い去れない。 それでもなんでも、全体比としても確かにあんな辺りなどと妙に冷静な考えも現れる。 とにもかくにも、あれは、力一杯自分の事を求めている、 自分に欲情している状態、である事は間違いない。その事に嬉しさも沸き上がる。 小太郎が、震える白い裸体をきゅっと抱き締める。そして、唇を重ねる。 誰に教えられたか、なんて考えるのは嫌な女だ、とチラと考えながらも、 体で示される優しさが愛衣にも伝わる。柔らかなお腹に押し付けられた灼熱の様な感触と共に。 そう、もう我慢出来ないであろう男がこうして愛衣の震えを待ってくれている。 唇が離れ、小太郎の優しい眼差しに愛衣が小さく頷いた。 「い、つっ」 「愛衣、姉ぇ…」 何か言いかける小太郎に、愛衣は一瞬飛びそうだった意識の下でぎゅっと抱き付いた。 そんな愛衣の柔らかさを全身に感じながら、小太郎も又動き出す。 >>194 ミスってました >尻尾を巻いて退いてた夏美ちゃんはこーんな風に一人寂しく妄想して慰めてたんだよねー」 ここ、夏美ちゃん、じゃなくて愛衣ちゃんです。いい所でやるんだよなー悪い癖です。 では続き>>199 「こ、たろ、さんっ」 「愛衣姉ちゃん、めい…っ」 力強く抱き締められる。 「愛衣姉ちゃん」 怒濤の如く解き放たれた長い様な短い時間の後、 小太郎は温かな口調で声を掛ける。 「幸せ…」 そんな小太郎の腕の中で、愛衣は半ばまどろんでいた。 「ん、俺も、や」 「えへへ…」 左腕で抱かれながら右手で髪の毛を撫でられる。 まだ、体の芯に何か鈍い痛みと言うか違和感はあるがそれも記憶の形。愛衣は、幸せだった。 × × 「お帰りー」 「お帰りなさい小太郎さん」 「おうっ、今帰ったで」 あの、些かバタバタとした結婚式からちょっとした新婚温泉旅行。 そんなこんなもあっと言う間で、それからちょいと世界を股に掛けていた小太郎は、 しばらくぶりの新居の玄関で二人の可愛い新妻から力一杯の歓迎を受けていた。 麻帆良学園都市郊外の一戸建て住宅だったが、 かなりの資金を早乙女ハルナから出世払いで借り受ける事が出来た。 その代わり、元々ガタが来ていた邸宅をハルナのプロデュースで大幅に改装すると言うのが条件だった。 もちろん、これはハルナの負担。制度は出来ても珍しい、 それもよく知ってる可愛らしい連中の新婚生活をちょいとプロデュースするのも面白い、 と言うハルナの道楽みたいなものだった。 加えて、小太郎の体験談自体がハルナにとってはなかなかのネタであり、 小太郎自身も定職とも言い難いが現金収入自体は一つ一つがかなり高い。 愛衣も魔法協会正規職員に採用され、それも上級職の卵なので前途有望。 とにもかくにも、通常の意味の修羅場から戻った小太郎が、 愛する妻達と共に悠々と新婚生活を実感できる、この事は感謝だった。 >>200 「あちらでのバトルツアーお疲れ様でした。結果、聞きました」 「おうっ、きっちり勝って来たで」 「ん、さすが我が旦那様、おめでとう」 「おめでとうございます」 ひとまずリビングに荷物を運び込み、小太郎はソファーでどっかと座り込む。 その間に、さっさと洗濯物を片付け、ついでにお茶を一服用意して。 「そろそろ晩ご飯用意するけど」 「おうっ、腹減ったわー」 「五月さんから美味しい牛肉を分けてもらいました」 「もちろん、モツも一杯ね」 「おおっし、ここは俺の出番やなっ」 「男の料理、期待してるよっ」 腕まくりする小太郎に夏美が合いの手を入れる。そんな二人を愛衣がにこにこと眺めている。 「おーっ、ホンマ色々仕入れたなぁ、これなんか刺身でいけるん違うか? 商売ならとにかく自分でやるならええやろ」 「だーいじょうぶ。丁度こっち戻って来てるみたいだから、 このかとのホットラインもちゃんと用意しといたから」 「ほな、大丈夫やな」 「あ、はは…えーと、お刺身って、ホーデンいっちゃうんですか? 確かにピカピカ新鮮なのですけど…」 「おうっ、精がつくさかいなぁ」 「ほらー、今夜は寝かさないってさ愛衣ちゃん」 「あはっ、楽しみにしてまーす」 「あ、ああ…」 この、二人のにこにこ顔を前に、小太郎の笑みは早くも引きつりを見せ始めた。 × × 「ふぅーっ」 壮絶とでも言うべき焼肉パーティーもようやくお開き。 三人揃って引っ繰り返って動けない有様だったが、 それでもなんでもようやくめいめい始末を付けて、 小太郎は若僧の新居には贅沢すぎる規模の浴槽に身を沈めていた。 >>201 何しろ、ハルナのプロデュースである。 愛衣も、と言うより、話を聞きつけた高音が一番心配をして専門業者に徹底調査を依頼したが、 結論として怪しい装置は一切発見されなかった。流石にハルナもその辺の先は読んでいたらしい。 と言う訳で、念のために新居の各方面にお札や効能確かな置物などは設置されている。 「おっ」 「お待たせ」 「お待たせしました」 片付けものを終えたこの家の主婦二名が、 浴室に最も相応しい姿で登場しちゃぽんと浴槽に身を沈める。 補足すると、元々共同生活の長かった小太郎は言われる迄もなく一緒に片付け皿洗いに勤しんでいたが、 大方終わったからと台所から追い出したのはこの二人だった。 湯を上がり、小太郎がどっかと腰掛けに着席する。 そんな小太郎の肩に、夏美と愛衣が桶に入った香油をとろーっと流し込む。 そして、自分の体にも流し込み、掌で十分に伸ばす。 「おっ」 両サイドの斜め後方から、小太郎に抱き付いた。 ボリュームでは間違いなく愛衣だが、 何より馴染んだ、ぽよんとした弾力も捨てがたいと言う贅沢を小太郎は実感する。 にゅるにゅると体に擦り付けられながら、小太郎はちゅっ、ちゅっと愛する二人の唇を吸う。 「うわぁ、もうこんなに、熱くなってます…きゃっ!」 その場所にも掌にも十分油を馴染ませて、愛衣は灼熱を含ませた様な屹立に手を伸ばす。 手掴みにして、手首を動かしたか、と思った時には、 するりと回り込んでいた愛衣の顔面を直撃した。 「うわぁ、コタロー君すっごい丸で噴水」 「わ悪いっ、目、入ってないかっ?」 「だ、大丈夫です」 「期間中は試合一筋、終わったら家帰るまで勿体のうて」 小太郎が愛衣にタオルを渡し、 どろりと固形に近い状態で垂れたものをぺろりと舐めていた愛衣がそれを受け取る。 >>202 「お、おおっ」 と言う訳で、一度は萎れる気配を見せた小太郎の男のシンボルだったが、 可愛らしい若妻二人が素っ裸で目の前に座り込む様にして、 そんな小太郎の部分にぺろぺろと舌を這わせ始めると、 早くもそれは方角を上に決し始める。 「愛衣ちゃんいってみる?」 「はい」 「おおっ」 これには少し小さいぐらいだが、それでも、ぷるんと弾力溢れる愛衣の美乳をてらてらと香油に濡らして、 それで既に熱く盛り上がりを取り戻したものを挟み込まれぐいぐい動かされると、 小太郎ものけ反って喘ぐ無様を男の意地で押しとどめようと必死になる。 何より、ここに至る迄の、愛する者を思い浮かべての忍耐こそがここで跳ね返ろうとしている。 「お、おおっ…お…」 夏美の目配せを受けて、愛衣はすっとそこから離れた。 × × でっかいベッドの上で、小太郎と夏美が並んで長座していた。 体を拭きあっこした後、そのまんまの姿でこうして寝室入りしてから、 言葉もなく笑みを交わし、唇を交わしながら静かに抱き合う。 「ん、っ」 その間にも、するりと外れた小太郎の右手が 勝手知ったる愛妻のそこここを優しく撫で回し、時に軽く力を入れて可愛い喘ぎ声を楽しむ。 「おーおー、夏美姉ちゃん、目がとろけそうやで」 「ばかぁ、コタロ、君、んっ」 いよいよ本丸攻めのぐちゅっ、と言う音と共に、 夏美は潤んだ目を閉じてくっと顎を上げる。 「あ、あっ、んんっ」 強く、弱く、優しくかき回す手つきに、夏美はたまらず小太郎にぎゅっと抱き付く。 喘ぎ喘ぎ小太郎を見上げる夏美に、ニッと笑みを向けた小太郎はそのまま唇を重ね、貪った。 >>203 「お願い、コタロー君」 「ん、夏美姉ちゃんせっかちやなぁ」 「だって、待ってたんだからね」 「おうっ、俺も待ってた試合終わったら夏美姉ちゃんとこーやってこーやってって 夢まで出て来てかなんかったでホンマ」 「馬鹿」 小太郎は、静かに横たえた夏美の裸体をふっと眺めていた。 確かに、グラマー、標準的なナイスバディと言う意味では愛衣の方が上であり、 そもそもこうして比べられる贅沢を改めて痛感する。 それでも、体力勝負の演劇を続けてきた無駄の無い中肉中背はすっきりと好感が持てる。 当たり前だが生まれた時からそして出会った時から、 その時には既にガキの自分に対して女になりかけの年上のお姉さんであり、 実際、男と女として初めて付き合った相手でもある。やっぱりほっとする馴染みと言うものがあった。 「あ、んっ」 まず覆い被さる。そして、駄目押しにさらりとした茂みを超えて溢れ出したそこに指を滑り込ませる。 姉さん女房の矜持でくぐもった声と共に、ひくひくと膝が浮き沈みを始める。 頃合と言うのも小太郎はよく分かっていた。 言葉も無く、目と目が辛うじて通じ合って小太郎は腰を浮かせ、沈める。 切れ切れに喘いでいた夏美は、こみ上げるものに振り落とされまいと、 そんな感じでぎゅっと逞しい小太郎の背中に縋り付く。 「お、おおおっ」 「あ、あっ」 下から上まで夏美の中を激しく突き抜ける感覚、それが穏やかに満ち足りていく中、 そんな夏美の程よい膨らみにどさりとばかりに小太郎が覆い被さる。 「やっぱええわ」 夏美に黒髪を撫で撫でされながら、小太郎はあけすけに言った。 「私も、コタロー君」 中編投下、終了です。 今回はここまでです。続きは折を見て。 予定より話数が伸びました。 後編は二部構成になります。と言っても第一部はほんの僅か。 はっきり言って計量ミスですごめんなさい。 後編第一部、投下いきます。 >>204 × × 「んんっ、あ、あんっ…ひゃんっ!?」 「よっ」 ベッドの一角で、長座してその秘密の場所にほっそりとした自分の手を潜り込ませ、 僅かに立てた膝をひくひく上下させながら喘ぎ声をかみ殺していた愛衣が、 背後からがしっと両肩を掴まれる。 「あ、小太郎、さん…」 「おーおー、お目々うるうるやで、なんかヨダレ垂らして」 「はひゃうっ」 ニッと笑った小太郎の言葉に、愛衣は慌てて裸の腕でゴシゴシ唇を拭う。 小太郎はそんな愛衣を振り返らせ、一旦腕を取ってから唇を奪い、ぎゅっと抱き締める。 「ん、むっ…んんんんっ!!」 「お、おいおい、抱き締めただけでイッてもうたんかこれ?」 「だからー、女のエッチな気持ちいいってのは九割方ハートで出来てるもんだからねー、 よっぽどお待ちかねだったんでしょ愛衣ちゃん。 コタロー君と違っていい子だからねー、 ちゃんとお預けって出来るんだから。見てる間はイッたらいけません、ってね」 「仕込んだモンやなぁ」 小太郎はアハハと乾いた笑いを浮かべた。 >>205 「ん、んむっ、む…」 気を取り直して、改めて唇を重ね、舌を絡め合う。 ぎゅっと抱き締めて、しっかりと返って来る感覚が又小太郎をそそる。 だから、その柔らかく弾む膨らみも小太郎の掌で弄ばれ、 その度に愛衣が顎を反らして熱い吐息を漏らす。 「こ、小太郎、さん、私」 「おっ、もう我慢出来ひんか愛衣姉ちゃん」 「は、はい。小太郎さん」 「おっし」 小太郎の誘導で、愛衣は乳房を中心に上半身をシーツに押し付ける形になる。 「んー、愛衣姉ちゃん」 「はい」 「結構尻もでかいんやなぁ」 「は、はい?」 「丈夫な子ぉが生まれそうや」 どうやら、小太郎は無邪気に笑っているらしい。 横目に見える夏美もやれやれと言った顔をしている、 こういう人なのだと愛衣も褒め言葉を素直に受け取る。その辺の躾けは夏美に任せておけばいい。 その間にも、敷き布団に埋もれていた乳房からそのお尻の方から奥へと、 小太郎の手は容赦なく、既にしっかりと小太郎に把握されている愛衣の弱点を捉えて見せる。 「あ、ああっ、こ、小太郎さんっ、あ、や、あ、あっ…」 「ほれほれ愛衣姉ちゃん、どうして欲しいんや、んー?」 既に大幅に乱れた愛衣の髪の毛をかき分け、白い首筋に唇を這わせながら 小太郎が楽しそうに愛衣に声を掛ける。 「は、はい、こ、小太郎さん、あ、あっ、 小太郎さん旦那様のビンビンに勃起した逞しいおち○ぽを、をっ、 愛衣の、びしょ濡れのやらしいおま○こにぶち込んで下さいはひゃううっ」 「おーおー、言ってる側から大洪水やて、ちぃと躾けが過ぎたんと違うか?」 「オホホホホホ、それは第一夫人の務めですから。だーって愛衣ちゃんかわいーんだもん♪」 「は、はは、ま、そやな。ほな」 小太郎が、ベッドの上で折り畳み縮こまった下半身をよいしょと持ち上げ、 関節を解す様に促す。 >>206 「あ、あああっ!」 ずん、と、最初の一撃で、愛衣はガクンと頭を揺らして絶叫した。 既に、シーツの上にはつーっと口から一筋二筋滴り落ちている。 「あ、ああっ、あひゃあっ、小太郎さんっ、小太郎さんのがあっ、 小太郎さんの、が、入っ、あ、あっ、入ってあ、あああっ!」 愛衣の上体を持ち上げながら、 パン、パンと音を立てて力任せなぐらいに抉り込み征服しているのも、 今はこれが合っている、と、小太郎が愛衣の事を理解しているから。 戦闘を応用する様に学習能力を発揮している小太郎は、 愛する二人に対して着々とその理解を深めていた。 実際の所はそのまま再録するとこのスレですら筆に尽くせぬ状態であり、 録音して後で聞かせた日には、愛衣の枕での窒息死は約束されている所だ。 「あ、あぁ…」 生々しく濡れ光り、今正に湯気を立てながらずりゅっと引き抜かれる。 くてっとベッドの上に脱力した愛衣ははーっ、はーっと荒く息をするばかり。 小太郎は、そんな愛衣をくるっと振り向かせて唇を貪る。 「あ、ああっ、あ、ああっ、ああっ、あ、ああああっ!!」 夏美は、口の前で左手を握りなから、ぽーっと潤んだ瞳で目の前の光景を眺めていた。 無論、右手はそのぺたんと座り込んだ真ん中で十分潤った場所に潜り込ませて蠢いている。 ベッドの上で仰向けに寝そべった小太郎の上で、愛衣は小刻みに揺れている。 やはり優等生と言うのか飲み込みは早い方らしく、 無駄な大振りをさけて貪欲に小太郎を自らに呑み込み、じっくりねっとり味わう動きを見せている。 形良く膨らんだ乳房が上下に揺れ、飛び散る汗の滴が時折小太郎に降り注ぐ。 長い髪も既に千々に乱れて愛衣の本能のままにばさっ、ばさっと揺れ動いていた。 >>207 「あ、あああっ」 「んむっ、おおおっ」 そんな愛衣に、小太郎も負けじとばかりに下から突き上げる。 その度毎に、ぽーっと染まった汗みずくの裸体を反り返らせて一際大きく喘いで見せる。 何度目かの時、愛衣の全身がピン、と反り返り、唇の端からはつーっと白っぽい液体が伝い落ちる。 そのまま、ばったり倒れ込みそうな愛衣の裸体を夏美が支えていた。 「んー、汗と髪の毛の甘い匂いたまんないねー」 「おいおい、女が嗅いでもそうなんかいな」 「やっぱ愛衣ちゃん、 あーゆー肉食イケイケなエッチは愛衣みたいなナイスバディだからド迫力なんだよねぇ」 「はあぁ、夏美さぁん…」 「よしよし、満足満足?」 「はいぃ、満足ですぅ」 「ん、よろしい」 一度女同士の甘い口づけを交わしてから、ぐにゃぐにゃの体を持ち上げられて小太郎の引き離され、 膝枕、と言うよりも更に頭の落ち着きのいい所で愛衣は激戦の疲れを癒す。 そのまま、いい子だけど手の掛かる妹分の落ち着きを見て、 夏美は愛衣をそっとベッドの脇に横たえる。 「ん?…なつ…ねぇ…」 「いーから」 ベッドにごろんと寝転がり半目を開いた小太郎に、夏美は苦笑して応じた。 後編第一部投下終了です。 今回はここまでです。続きは折を見て。 最終話です、後編第二部投下入ります。 >>208 × × 「ん?…なつ…ねぇ…」 「おはよ、コタロー君」 ちゅんちゅんかーかーとBGMが聞こえ始めた頃、 目を開けた小太郎に夏美がにっこり微笑んだ。 小太郎が意識を取り戻すと、どうやらベッドの中でちゃんと布団を被って寝入っていた。 もっとも、自分の格好自体は記憶が途切れる直前までと同じ様だったが。 こうやって、でっかいベッドの右を見れば夏美左を見れば愛衣が可愛らしい寝顔で寝息を立てている。 全く贅沢な野郎だと改めて自分の事を痛感する。 夏美と小太郎が目と目を交わし、互いにほんの僅かな距離を縮めて唇を重ねる。 小太郎が、夏美をぎゅっと抱き締める。 そうやって、布団の中で最早心の眼でお見通しの小太郎の手がもぞもぞと動き回る度に、 夏美は可愛らしい喘ぎ声を上げてひくっひくっと布団を揺らす。 「おおっ、夏美姉ちゃんも又、えらい事なってるなぁ」 「だってぇ、コタロー君と愛衣ちゃんすっごかったんだもん」 「やなぁ、ホンマお澄まししてえらいエロエロなイトはん嫁にしたモンや」 「んー、愛衣ちゃん泣いちゃうよー」 「あー、分かってるて」 「んー、ん?きゃははっ、ちょっ、あはっ」 布団の中で、くるりとうつぶせにさせて耳朶を舐められ、夏美は笑い声を押し殺す。 「ちょ、あ、あんっ」 「おおっ、夏美姉ちゃんの尻まーなんかええわ」 そうやって、夏美の背中に覆い被さったまま、 小太郎は勝手知ったると言った感じで十分潤った夏美の中に押し込みぎしぎしとその身を動かす。 「ん、んんっ」 むしろ静かに、のんびりとした営みだった。 小太郎の顔がばふっとシーツに沈み、 そんな小太郎の顔を隣に見た夏美がふっと笑みを浮かべる。 小太郎がニッと夏美に笑みを向け、唇を重ねる。 「…んー…」 >>209 愛衣が、掛け布団をずらして綺麗なおっぱいも丸出しに身を起こすと、 その側では小太郎と夏美が向かい会う形でもう一眠りしていた。 「んー…小太郎さん…」 そのまま、愛衣は小太郎の頬に唇を寄せてからもぞもぞと布団に潜り込み寝息を立てた。 × × 「おはよー」 「お早うございます」 「おうっ、おはようさん」 三々五々、と言った感じで、同じ寝室でめいめいベッドから身を起こす。 そして、寝室の空気清浄機を確認してからそのまま浴室に直行してシャワーを浴びる。 流石に、そこではちゅっ、ちゅっと唇を重ねた程度だった。 そのまま、脱衣所まで移動して、いっそこのまま楽園的なオフを? 等と考えた所でインターホンが鳴った。 「あー、居留守にするか?」 「んー」 「い、いえ…」 モニターに向かった愛衣の声は引きつっていた。 × × 「…どうぞ…」 リビングで夏美にお茶の応対を受けながら、高音のご機嫌は決してよろしいものには見えない。 それはまあ、随分と待たされた、と言う事もあったのだろう。 特に愛衣等、それも高音の前では顔面に極太マジックインキでト書きな状態になるのだから、 ますますもって、取り敢えず自分がお茶を入れて良かったと夏美は思う。 「あー、小太郎さん」 「あ、ああ」 高音が口を開いた。 >>210 「まだみたいですね」 「ああ」 「間違いなく敵対勢力の妨害で放火にクラッキングに五度に渡って大規模に妨害されていた あなたの戸籍の件もこの間クリアした筈ですが」 「あ、あの、お姉様、私達その、なかなかスケジュールとか」 「なんだよねー、オフはオフでどうしても一日まったりドロドロに過ごして終わっちゃう訳だし…」 夏美が自分で言ってうんうん頷いている脇では、 高音に目をぐわっと向けられた愛衣が真っ赤になって縮こまっている。 「それとも小太郎さん、今更遊びでした、とか言い出すつもりじゃないでしょうね?」 「冗談やない」 小太郎は、むしろ剣呑な程の口調で応じた。 元より、僅かでも誠意を疑われた瞬間、小太郎の命が危ないと言うのは高音も同じ雰囲気だった。 「では、参りましょうか」 「へ?」 「既に立会人も用意しています。 これから役所に三人の婚姻届を提出する、と言っているんです何か不都合でも?」 「お姉様っ!!」 三人が何かを言う前に、夏目萌が飛び込んで来た。 「た、大変ですっ!」 「何事ですか騒々しい」 「それが、先日の例の分析結果が出たのですが…」 萌が、モバイルから立体魔法電子資料を再生してみせる。 「こ、これは…」 「どないしたん?」 「どうしたんですかお姉様?」 どうやらとてつもない厄介が顔に浮かんでいる高音に小太郎と愛衣が尋ねた。 「一連の作業の影響で、第三異界との境界線に綻びが生じました。 結果、邪悪な三本首の黄金竜と邪悪な七本尻尾の狐が、 それぞれ万単位の軍兵を率いて全ての世界に乗り出してくる、と言う事です」 小太郎と愛衣が顔を見合わせた。 >>211 「えーと、ですね、こちらが把握している戦力分析を見た場合、 境界線は善くも悪くも完全には破綻していません、そんな事になれば文字通り世界が破綻します。 結果として、モグラ叩きの長期戦になります。 年単位、五年ぐらいは本腰を入れて対策しないと…」 「あああ、一番肝心なこのタイミングに…」 「お姉様!!」 頭を抱える高音の前で、カード通信を行っていた萌が素っ頓狂な声を上げた。 「向こうの先遣隊が中間エリアに出現、現在境界警備と交戦中。 とにかく足止めしている間に、と言う事ですっ!」 「分かりました」 高音がガタッと立ち上がり、この家の主三人も頷き合う。 × × 「なんやつまらん」 「まー、簡単に引っ込んで良かったでしょ」 新居の玄関で、旅支度の直後に連絡を受けた小太郎と夏美がそんな会話を交わしていた。 「取り敢えず一時撤退しただけです。主戦場はあちらの世界になります。 あちらの警備も厳重ですから私達が着くまで滅多な事は無いと思いますが、 暴れ所は満載、の筈です小太郎さん」 「おうっ、そうこなくっちゃな」 最後だけちょっと和らげて真面目に説明した愛衣と夏美は、 小太郎の反応に苦笑するしかない。 「それでは夏美さん、留守をお願いします」 「まーかせて。愛衣ちゃんも…小太郎君の後ろ、お願い」 「はい」 夏美の真面目なお願いに、愛衣はしっかりと頷いた。 「ああ、大事な俺の相棒で嫁さんや、前は任せてや」 「ん、期待してる。コタロー君。 えーと、それで向こうについてから愛衣ちゃんは高音さんやゆーな達と一緒で、 小太郎君は後からそっちと合流だっけ。 愛衣ちゃん、旦那様に妙な虫がついてたら、でっかい火の玉落としていいからね」 「はい」 >>212 「あ、あのー、夏美さんそれはどちらに…」 夏美の笑顔は、小太郎に敬語を使わせるに十分なものだった。 「それはもちろん」 夏美と愛衣が、くるりと小太郎に向けてとびっきりの笑顔で振り返った。 「両方(です)♪」 「あ、ははは…嫁さん二人になっても厳しいなぁ」 「当然です」 「そのために一世一代の大勝負したんだもんねー、愛衣ちゃん」 「あー、さいで」 やたらと懐いてる二人を前に小太郎が呆れ返ってると、 そんなお姉ちゃん度100%状態だった夏美がツカツカと小太郎に接近した。 「あ、な、夏美姉ちゃん。冗談、冗談な。誰も姉ちゃんら置いて…」 気が付いた時には、小太郎の頬は夏美の両手に挟まれ、唇が唇で塞がれていた。 「…あ…」 同じ妻の立場とは言え、愛衣も改めて両手を口の前で握るしかない。 「行ってらっしゃいのキス、新婚さんの基本でしょ。 だから…生きて帰って来るんだからね」 「おうっ、また戻ったらぶっちゅう頼むで」 「もう、ガキなんだから。じゃ、お願いね愛衣ちゃん」 「はいっ」 × × 「ほな、又な」 「はい、小太郎さんも気を付けて」 「おうっ」 「では、行きますよ」 「あーもう出るの早過ぎ、キスシーン見逃したでしょ」 魔法世界に到着したゲートポートで、 つかつかと愛衣に歩み寄った高音に後を追った裕奈が突っ込みを入れる。 >>213 「よっ、オフ楽しかった?」 「は、はい」 「ん、いい子いい子」 意味ありげにニッと笑った裕奈に髪をくしゅくしゅ撫でられ、 真っ赤に縮こまってしまうのだから、又裕奈の顔ににんまりと笑みが浮かぶ。 そんなこんなで、まずはドネットの先導で高音達の一隊がゲートポートを出発する。 小太郎は取り敢えずホテルに戻る事になっている。本格的な行動は明日から、 一応軍との共同作戦であるが、性質上気楽に真面目な遊軍仕事だ。 「ん、コタロー君?」 「ん?なんや美砂姉ちゃんやないか」 「ほにゃらばー私もいるよー」 「久しぶりやなー」 「よ、よっ、コタロー君」 でこぴんロケットご一行様の到着だった。 「な、何してんねこんな所で」 そう言った小太郎の腕を、亜子がちょいと引っ張った。 「なんか、うちらのDVDがこっちの世界のお偉いさんに気に入られたみたいでなぁ、 外交的に微妙な時期の極めて高度な政治的判断やらなんやらで、 とにかくこっちでコンサートツアーやって欲しい言うてんね」 「な、なんやそれ?」 亜子のひそひそ話に小太郎が呆れた口調で返事する。 「とにかく、表向きは道楽ででっかいスポンサーがついた、言う事やから」 「あ、ああ」 「まあねー」 亜子との密談の後で、美砂が口を挟んだ。 「まあー、こっちの世界とかなんとかは聞いてたけどさー、 大富豪の大ファンがいたとかでさ、ま、なかなかもうこんな機会も無いだろうからねー」 そういう美砂は、ちょっとしんみりして見えた。 >>214 「だから、今回は思いっ切りはっちゃけちゃうって事で。 もうさ、世界中回っちゃうよー」 「おうっ、豪気やな美砂姉ちゃん」 「だからさー、コタロー君も遊びに来てよ。くぎみーも待ってるから」 「へっ?ってくぎみー言うな」 「ああ、くぎみー姉ちゃん」 「だーかーらーくぎみー言うなあっ!」 「で、これが私達の日程表」 「ほにゃらば私が組んだんだよー」 「おっ、なんや俺の行き先と日付もおんなじやないか」 「へー、そうなんだ。ここに泊まる事になってるから」 「ほにゃらば私が予約したよー」 「ああ、同じホテルやん。部屋も近いみたいやし、 て、ファミリーとシングル両方とってんのか?」 「たまにはねー、一人になる時間ってのも必要なのよアーティストwにはね」 「ほー、さいで。ま、こんなんやったらちょいちょい遊び行くかも知れんなぁ」 「大歓迎だよーコタロー君。ねーくぎみー」 「だから美砂、どうして私に振る、ってくぎみー言うな」 「あー柿崎、コタロー君もう二人もなんやから、そういうんは自分の相手だけにしときー」 × × 某月某日、魔法世界某温泉都市のホテルの一室。 「ごめんねー、忙しいのにガードみたいのさせちゃって」 「いや、しかしこの生卵とかって質悪いのもいるなぁ、人気者も大変や」 「ほんとーにごめん。とにかく、着替え用意してもらってるから」 「ああ、くぎみー姉ちゃんも大丈夫やと思うけど、 取り敢えず戸締まり気ぃ付けてな、一応表確認して」 「うん、だから、くぎみー言うな」 同時刻同ホテル廊下。 「えーと、こっちですね。 ミッション、和泉亜子さんと協力してこの調合を完成させなさい。 和泉さんもこっちの世界に来てたんですね。こんにちわー」 >>215 × × 月日は流れ、 「んー、荷物はこんなモンかなー」 「ごめんなさいねー夏美ちゃん」 「いーのいーの、今んトコ三人だと広すぎるぐらいだからこの家。 それもなかなかみんな揃わないし」 「そうね。待ち遠しいでしょう」 「まあねー、はい、待ち遠しいです」 「ふふっ」 「でも、大変だったねー。 折角買ったマンションが耐震偽装物件で地盤データの改竄まで発覚して再利用は絶望的とかって」 「その辺りの事は優秀な弁護士さんを紹介してもらったけど…」 「ま、大手だからお金は戻って来るでしょ。 けじめだから家賃は貰うけど、落ち着くまで空いてるトコ好きに使っていいから」 「ごめんなさいね、何から何まで。でも、すっかり奥さんになっちゃって」 「私だって、なんだから。いい家もいい男もすぐ見付かるって。 じゃ、私ちょっと足りないもの買って来るから」 「はーい」 × × 同じ頃、麻帆良学園敷地内。 「あー、やっと戻って来たなぁ」 「そうですねー」 勝手知ったるダビデ像の周辺を、小太郎と愛衣がてくてく歩いていた。 「まあ、あっちはしばらくネギらに任せて、交替まで家で一休みさせてもらおか」 「はい。今回は一際激しい任務でしたからね」 「ああ、凄まじいものがあったな。通りすがりのドラゴンなんて、 余りのド迫力に尻尾巻いてキャン言うて逃げ出してたで」 「壮絶な戦いでした」 「全くや。ちょっとした勘違いでフェイトにあいつの姉ちゃんらに 千草の姉ちゃんまで総出で敵に回した時も、あんだけ満身創痍にならんかったんと違うか」 「では、私は報告がありますので」 「ん」 「帰り次第、夏美さんにも。夏美第一夫人から厳しく言いつかってますので、 帰り次第今回の出張であった事は細大漏らさず最初からご報告します」 「あー、出来れば結論の方から先に説明して貰えると嬉しいんやけどなぁ…」 >>216 × × 「今帰ったでー、て、って留守かいな。それとも昼寝でもしてるんか?」 インターホンにも反応が無かったので、 合鍵で帰宅した小太郎は我が家に遠慮も無くリビングにズカズカと侵入する。 「んー、なんや昼風呂かいな。ちょうどええわ」 久々の我が家のリビングで深呼吸して色々な意味で実感を取り戻した小太郎が、 ぺろっと唇をなめて独りにんまりして見せる。 そして、脱衣所でどうやら風呂掃除ではなさそうだと把握してから、 戸棚からごそごそとプラスチックボトルを取り出し、 さっさと素っ裸になって両手にこってりとぬるぬるを盛り付ける。 「おーっ、旦那様のお帰りやー。 んー、なんやちぃと出張ってる間に乳でこなったんちゃうかー?」 「あら、コタロー君?」 「たっだいまー、さっきそこで愛衣ちゃんと会ったよー」 「戻りましたー」 「愛衣の結婚初夜」 −了− 乙! こんな過疎スレに投下してくれるとはありがたいです >>217 後書き F大先生及びそのファンの皆様、本当にごめんなさい。 土下座でお詫びします。鉄板に油引いてあっためときますかでどうかご勘弁を。 原作でも元気そうですし、ああなった以上はきちんと失恋させてあげたかったのですが、 私の実力では無理だったみたいです。 取り敢えず今回はこれで失礼します。縁がありましたら又どこかで。 −了− 桜咲刹那 命懸けで戦います body884 : 木乃香 : 2006/12/01(金) 00:13:36 一度せっちゃんの褌姿が見たいわ〜 914 : 桜咲刹那 ◆NEW/t8bW7M : 2007/01/06(土) 20:37:16 >884 お嬢様の望みでしたらなんだって い、今、なんと!? ……やっ、やっぱり駄目です!! 923 : 以上、自作自演でした。 : 2007/01/24(水) 23:00:50 木乃香お嬢様に褌姿を見たいと言われて動揺するせっちゃん萌え 925 : 桜咲刹那 ◆NEW/t8bW7M : 2007/01/28(日) 17:20:22 >923 なっななな!? 萌えないでください。 恥ずかしいですから。 いい作品はあるんだけど保管庫無いと見れないってのが辛いな・・・ う〜む、連載が終わって半年経っては そろそろ厳しいか… ネタはあるんだけどなー…それを形にしようとする気力が足りない。 >>240 よし、言ったな。期待して損したとか言わないでくれよ。 自分を追い詰める為に8日までには書き上げると宣言しておこう。 ネタを選ぶがいい。 ・ネギ×のどか (俺的)TrueEND ・ネギ×せっちゃん 新婚設定でちゅっちゅ ・夏美×小太郎 貧乳で何が悪いのさ! ・小太郎×千鶴 仮契約ちゅっちゅ ※作品の返品、もしくは作品の質へのクレームは受け付けません。 そして済まない。 誰も期待はしてなかっただろうけど8日までには無理みたいだった。 10日までには仕上げるっ。 >>243 期限も過ぎてますし、すいませんがこちらで先行します。 Happy Marry Xmas!! お久しぶりのG・Penです。 季節作品「リボンなナイト12」 今年は第一話当日投下滑り込み では早速に今回の投下、入ります。 + + 「Merry Xmas!」 2004年12月24日、 2004年12月24日、 2004年12月24日、 住まっている麻帆良学園女子寮の一室に帰宅したネギ・スプリングフィールド教諭は、 早速にクラッカーで出迎えられた。 「あははっ、Merry Xmas」 ネギが、顔に掛かったクラッカーをちょっと避けながら笑顔を向ける。 「お疲れ様ー、ネギ君」 「ただ今です」 「お料理出してええ?」 「はい、お腹ペコペコです」 「分かった」 「はい、あれ?」 「どうしました?」 自分を見たネギの言葉に、刹那が反応した。 >>246 「刹那さんもサンタさんなんですね」 「あ、あのこれはその」 「うん、せっちゃんもなー、ネギ君に喜んで欲しいて頑張ったんやでー」 「そうですか。かわいーです」 「あ、は、ありがとうございます」 ネギの素直な言葉に、ネギの帰るコールの後、にこにこ顔の鬼さんに半ばひん剥かれる様にして その姿になっていたミニスカ刹那サンタの顔がボッと赤くなる。 「Merry Xmas!」 手際よくテーブルの上が用意されて、 乾杯代わりのかけ声と共にスパークリングジュースのグラスがカチンと合わせられる。 「うわー、ターキーですか」 「どう、ネギ君?」 「おいしーです。このかさんお料理上手ですよねー。和食も洋食も」 「ありがとーネギ君、どう、せっちゃん?」 「美味しいですお嬢様」 「もー、又お嬢様言うー」 ぷーっと膨れる木乃香と真っ赤にわたわたする刹那を、 ネギはくすくす笑って眺めていた。 幸せな一時だった。それは本当だ、欲を言うなら、すぐ隣の余りに大き過ぎる欠落が埋まっていれば。 「オードブルも美味しいです。それに立派なターキーをこんがり上手に、 ソースもぴったりで最高です」 「ありがとー、クリスマスはあっちのお祭りやからなー。 お正月には鯛の尾頭付き用意してるえ」 「お嬢様、あの、ネギ先生、鯛の尾頭付きって分かりますか?」 「丸ごと一匹の鯛ですよね、日本では高級料理に使うと言う。 ヨーロッパの魚料理でも使いますし、流石に最初はちょっと怖かったですけど お刺身とか全然平気ですから」 「せやせや、だって合宿で普通にお刺身食べてたやん」 「はい、このかさんのお陰です。美味しそうなお刺身とか作ってくれて、 僕も食べたくなりましたから。 アーニャも大好物だったから、呼べたらいいんですけどね」 >>247 「そやなー、あ、ローストビーフ食べる?」 「いただきます」 「あ、ネギ君、イギリスでローストビーフってすごーく大事にされてるって」 「はい、ローストビーフを切るのは家庭の父親の象徴とされています」 楽しそうにお話ししながら食事をする二人を眺めて、 刹那は穏やかな笑みを浮かべながら食事を進めていた。 + + 「それではお休みなさい」 「お休み」 「お休みなさい」 楽しいお食事会も終わり、それぞれにシャワーだけ使って、 まずはパジャマ姿の刹那が二段ベッドの上段の布団に潜り込む。 「せっちゃんに色々手伝ってもろたからなー」 リビングの木乃香がネギに言った。 「ごめんなさい、お手伝い出来なくて」 「そんなんええて、だってネギ君今日も一杯お仕事やて、 クリスマスにここでご飯食べてくれただけでも嬉しかったぐらいなんよ」 「ああ、そうですね。なかなか時間も作れません」 にっこり微笑む木乃香に、ネギも笑顔を向ける。 「だから、頑張ってるネギ君にクリスマスプレゼントあるえ」 「え?なんですか?」 実に素直な反応、この辺はまだお子ちゃまだと、木乃香がくすりと笑みを漏らす。 「ほな、こっちなこっち」 木乃香に誘われるまま、ネギは木乃香の後を追って二段ベッドの下段に入った。 木乃香は、掛け布団ののけられた敷き布団の上に体を伸ばして体の片側を浮かせ、 ネギはその前でちょこんと正座をしている。 その姿を見て、木乃香は吹き出した。 >>248 「ややなー、ネギ君そんなかしこまって、でもかわえーわ」 「あ、はは」 「だから、ネギ君ここに寝て」 「はい」 言われるままに従った所、体がふわりと温かくなった。 「あ」 「ふふっ」 そうやって、掛け布団を掛けられたネギの隣には木乃香の顔があった。 「ネギ君、頑張ってるもんなー。 こういう事、言われると辛いかも知れへんけど毎日毎日一生懸命頑張って、 丸でそれで忘れたいみたいになー。でも、帰って来て一人で泣いててな」 「あの、このかさん?」 「Merry Xmas サンタさんからの贈り物やネギ君」 「この、かさん」 きゅっと抱き締められて、ネギはずずっと鼻をすすり上げた。 「よしよし、ええ子やええ子や」 抱き締められ、しゃくり上げるネギの背中を木乃香がぽんぽんと叩いた。 「ネギ君、ほんまは一人で寝るのが怖かったんやもんなー。 あーんなに強いネギ君やから、うち気ぃ付かないで」 「い、いえ、もう大丈夫ですから」 「うん、分かってる。サンタさんが今の時間、ネギ君にくれたんや。 どうするもネギ君次第やえ」 「はい、じゃあ」 「ん」 ネギがぎゅっと木乃香に抱き付き、啜り泣くのを木乃香は静かに受け止めた。 「このかさん、いい匂いです」 「ありがと、なんか恥ずかしいなぁ」 「あ、ごめんなさい」 「ええのええの、嬉しいえネギ君」 「はい」 >>249 そんな言葉を交わしながら、 ネギの手はいい香りのする艶やかな洗い髪をさらさらと撫で回していた。 “このかさん、柔らかくて温かい” 色々と余り普通ではない機会はあったが、それでも、意識のある時にこうやって 女性の体に身近に触れ続ける機会と言うのは余りなかった。 その、今までに経験した事の無い自覚的な感覚が徐々にネギの意識にも浸食する。 「あっ」 「ほえ?」 ベッドの中で、二人が違和感を覚える。その木乃香の声を聞いて、 ネギはぱっと木乃香から離れる。 「あ、ご、ごめんなさい。その、もういい…」 そう言いかけた所で、木乃香に向けられたネギの背にふにゅっと柔らかな感覚が伝わって来る。 「ふふっ、ネギ君男の子やからなー。うちも女の子やし、 そうなるのも当然と言うかならん方がうちの女の沽券に関わるて聞いてるえ」 「あ、ごめんなさい」 「もー、すぐ謝るー」 優しい木乃香に後ろから抱き締められて、 刹那相手にぷーっと膨れているのが目に浮かぶ様で、ネギはくすっと笑った。 「ネギ君、こっち向いて」 「は、はい」 まだ、ミルクの様な頬を真っ赤に染めたままのネギが顔だけそちらに向けると、 ちゅっと、ついばむ様なキスがネギの唇を待っていた。 「えへへ」 にこにこと無邪気な木乃香の顔に、ネギは照れ笑いを浮かべて俯くしかない。 「キスやなー」 「キス、ですね」 木乃香にはんなりと言われて、ネギも思わず間抜けな返答をしていた。 >>250 「フツーは好きな男の子とするモンやけどなー、特にファーストキスて」 「は、はい。あ、あの、ファーストキス、だったんです、よね?」 「はいな」 これ又にっこりと微笑まれ、ネギは照れ笑いを浮かべて俯く。 「その、あの時はああ言う状況でしてその」 「言い訳しない」 「ごめんなさいっ」 「ネギ君謝る様な事したん?」 一転、ぴしゃっと言った木乃香は執拗にネギに絡み付く。 「うん、分かってるえ。ネギ君いつも真剣でいつも誠実やて。 だから、うちも女の子の大事なモン任せられた。全然大丈夫、 むしろ嬉しい。だからな、謝ったら失礼やえ」 「は、はい、ごめ、あ、すいませんじゃなくてありがとう」 ネギが簡単なのに難しい日本語を駆使してから、改めて二人は顔を合わせてくすくす笑う。 「あの、このかさん」 「何?」 よいしょと木乃香に向き直して口を開いたネギき、はんなりとした微笑みのまぶしさに思わず下を向く。 だが、もう一度顔を上げる。 「あの、僕、このかさん好きです」 少しの間、木乃香がきょとんとしていた。 「あ、あの、ごめんなさい。好き、って言ってもその、はっきりそうじゃなくて、 何と言いますか、えっと」 沸騰した様にわたわたと言い始めたネギの頬を、木乃香の両手が挟んでいた。 そして、キス。 「ありがとネギ君、嬉しいえ」 「はい」 温かな微笑み、ネギが引かれたもの。 >>251 「はやや、甘えん坊さんやなぁ」 「ごめんなさい」 「よしよし」 きゅっと抱き付いたネギの頭を、木乃香が優しく撫でた。 「このかさん優しくて、お料理も上手で。 最初の頃、本場顔負けのブレックファーストを朝早くから作ってくれて、 でも、お刺身もご飯も、このかさんのお料理、美味しそうで僕も食べたくなって」 「そやなー、ネギ君美味しく食べてくれたもんなー」 「はい、とっても美味しかったです」 「お粗末様でした」 「お食事でも、他の事でも、色々な事で一緒にいてくれて、僕の事を気に掛けてくれて。 えーと、あの、ある人に言われて、それで考えて、 それで、それで好きな女の人で頭に浮かんで来るのがこのかさんで、 このかさんが好き、なんだと思いますはっきりしなくてごめんなさい…」 語尾が小さくなるネギを、木乃香がきゅっと抱き締める。 「うち嬉しいえネギ君。ネギ君みたいなええ男はんに好きて言われて。 ネギ君がきちんと自分の気持ちを伝えてる、そんなん分かる。 うちかてネギ君の事好きやもん」 「このかさん?」 「だって、ネギ君あのヒーロー様やで。 それだけやない。ほんの二年くらいやけど、 あーんなに色んな事一緒にして来たんやもん、 ネギ君のいい所悪い所、 ぜーんぶ引っくるめてそれでもすっごくいい男はんやて決めるのに十分や」 「あ、ありがとうございます」 「ほらほら泣かない泣かない」 「ご、ごめんなさい。こんな、唐突に言ってしまって、ご迷惑じゃなかったかと」 「だから言うたやろ、嬉しいて」 木乃香があくまではんなりと笑い、笑い合った二人は、抱き合って唇を重ねた。 今回はここまでです。続きは折を見て。 >>252 + + 「ふ、む、んんっ…ぷはっ」 長いキスは、音を立てて離れた。少なくとも二人の脳内にはその音が聞こえていた。 「はやー、ネギ君、きっす上手やねー」 「このかさんの舌が、僕、夢中で」 「うん、ネギ君のかわえー顔見ながらキスしてたら、 もっともっと熱うキスしとうなって、でもうちの方がくらくらや」 「あの、大丈夫ですか?」 「はえ?」 「あの、何て言いますかその」 「んふふっ、ネギくーん」 ぽーっとなった木乃香を心配するネギに、木乃香は改めて一端離れた腕できゅっと抱き付いた。 「ネギ君のキッスでうちこーんな熱うなってもーて、 ネギ君抱っこするのが一番の薬やわー」 「え、あ、はい」 熱い頬と頬をすりすりされて、ネギはよく分からないまま木乃香を抱き留める。 「あっ」 「うふっ、ネギ君」 きゅっと強く、下腹部の違和感を押されて逃れようとするネギを木乃香はしっかり捕まえる。 「ネギ君のここも熱うなって」 すっと離れて向かい合ってベッドの上にちょこんと座る。 こんな時でも、木乃香のパジャマの脚は綺麗な正座になっている。 「うふふっ、ネギ君そこパンパンやな、男の子ってそれどんななん?」 「あ、あの、何て言いますか熱いと言うかちょっと痛いと言うか」 すいません>>254 コピペミス、 >>254 より第二話目投下、開始しております。 >>254 実際、パジャマズボンの前が見事にテントを張っていて、 こうして自分で見ると顔から火が出る様に恥ずかしい。 それでも、にこにこした木乃香に無邪気に、 そして優しく尋ねられて、ネギも答えを口に出す。 「ふーん、そうなん」 いつしか、木乃香はネギの前に両手をついていた。 「痛いん?」 「少し」 「そう」 普通なら考えられない事だが、二人とも何か雰囲気に呑まれていた。 その雰囲気のまま、木乃香がネギのパジャマズボンの前を引っ張る。 「あっ」 と、ネギが声を上げた時には、トランクスごと引き下ろされたズボンから それは勢いよくぶるんと弾け出していた。 「はやー、元気やなー、竹みたいや」 「あ、あの…」 「男の子ってこないな、なんかトロトロ溢れてるし」 まだまだお子ちゃまのものと言うべき外観のそれは、 それでも天に向けて精一杯男を主張しているからこそ、木乃香には可愛らしいぐらいに感じられた。 それもあって、木乃香はむしろ無邪気なぐらいに、 それでもぺろんと綺麗に剥けて姿を現した奇っ怪な形の男汁溢れる先端などに興味を示してみる。 「あっ、やっぱり熱いわ」 「あっ、このかさんちょっ、あ、あの、あ、ああっ」 ネギの目の前で、艶やかな黒髪はぞろりとシーツに流れ、 切れ長の瞼は半開きになってどこか夢見心地の黒い瞳を覗かせている。 そして、パジャマの前の合わせが僅かに緩みを見せ、 ネギの視線はほんの間近の、その白い隙間に向かってしまう。 その通好みの僅かな隙と豊かな洗い髪の香りは、余りに爆発力満点だった。 「あ、あーっ」 >>255 + + 「ほえ」 木乃香は、ベッドの上に膝をついて四つん這いできょとんとしていた。 「あ、あっ、ごめんなさいっ。な、なんか急に僕、何か出て来て」 既に熱くたぎった短剣を握った手を離し、 座り直してパジャマの袖で自分の顔をぐしぐし拭った木乃香は にっこりと笑みを浮かべた。 「おめでとうネギ君」 「え?」 「ネギ君、今自分の体に何が起きたか分かる?」 「え、えっと、それはそのゴニョゴニョ」 「うん、正解。うちアスナに教えてもろたからなー、 覚えてる?アスナって保健体育の成績だけは抜群やったん。 そう、ネギ君精通したんや」 「は、はい、その様ですごめんなさい」 「うん、こんなん女の子にって言うのは不作法やなー。 でも、うちが勝手にいじってもうたさかい男の子は我慢出来ひん言うからネギ君悪うない。 ネギ君のおち○ちん、これでもう男の人の仲間入りやて」 「そ、そうなんですか?」 「そういう事みたいやえ。やっぱりお正月は尾頭付きやなー。 ネギ君が大人になったお祝いや」 「え、えっと、あの、それってそんなにおおっぴらにパーティーとか」 「うーん、男の子の事はよう分からんなぁ」 「僕も聞いた事ないです」 「女の子は、まあ流石にパーティーはせぇへんけど お家でほんまに尾頭付き用意するトコもあるみたいやな。 本人にしたら恥ずかしいとか結構あるみたいやから」 「で、ですよね」 たった今の自分の事も含めてなんとなく理解出来たネギが返答する。 >>256 「だからおめでと、ネギ君」 「ありがとうございます」 改めてにっこり微笑んでお祝いされて、ネギも素直に応じた。 「でも、やっぱり少し恥ずかしかったかなぁネギ君」 「は、はい、ちょっと」 本当はちょっとどころではないのだが、何と言うか木乃香とこうして話していると、 魔力ではないだろうが存在自体が毒消しの様な感覚すらネギは覚えていた。 「あー、汚れてもうたなー」 木乃香は、ネギの脚からトランクスごとズボンを抜きとると、 既に柔らかくなったネギのそこをトランクスで包み込む様に拭い取る。 そのまま、ネギに万歳をさせてパジャマシャツも脱がせる。 幼児の様にされるがままに脱がされながら、ネギはそれで何か安心出来る心地よさを感じていた。 「やっぱりネギ君逞しいなぁ。 そやなー、あんなに一生懸命頑張ってるもんなー。ふふっ」 「このかさん?」 微笑んだ木乃香が自分のパジャマシャツを下からめくり上げて脱ぎ始め、 ネギは慌てて腕で目を覆う。 気が付いた時には、そのネギの歳を考えるなら逞しい胸板に、 ふにっと柔らかな、そして温かな感触が直接伝わっていた。 「この、かさん?」 「んふふっ」 木乃香がネギの背中に腕を回し、二人は唇を重ねた。 ネギも又、木乃香の黒髪流れる白い背中に腕を回し抱き締める。 唇が離れ、二人の間に僅かに隙間が開く。 「ネギ君も、触ってみたい?」 「え、えっと」 「どうするんネギ君? このままもう一回キッスだけしてお休みする? それとも?プレゼントはもう靴下の中、後は手を入れるか入れないかやえ」 >>257 その言葉を聞き、 ネギは目の前で剥き出しにされた木乃香の乳房にそっと手を伸ばす。 「あ、んっ」 「このかさん?」 「くすぐったいわぁネギ君、 女の人のお乳て敏感やから、あんまり力入れると痛いねん。 でもネギ君のはでも気持ちいい」 「そ、そうですか」 生来の器用さでふにふにと繊細に触れる度に悩ましい声が響き その音色はネギの頭から下半身にそのまま共振する。 「あ、あの、このかさん?」 「はいな、んっ」 「ここは、どうなんですか?」 「うん、お乳で一番感じる所」 その答えを聞いて、ネギはごくりと喉を鳴らした。 「あ、んっ、んふふっ」 まずは繊細に桜色のグミの指触りを確かめた後、ネギはちゅっとそこに吸い付く。 ネギの頭の上で、木乃香が鈴を転がす様な笑い声を漏らした。 「んふふっ、くすぐったいなぁ、でも気持ちええ。 よしよし、ネギ君」 ちゅうちゅうと無心に乳首を吸い続けるネギを見下ろし、 慈母の笑みを浮かべた木乃香の手が解かれたネギの後ろ髪を優しく撫で続ける。 一旦唇を離したネギが、うっとりとした眼差しでそんな木乃香を見上げた。 「ネギ君おっぱい大好きやなぁ」 「はうう」 「ごめんなぁ、アスナみたいにお乳大きゅうなくて」 「い、いえ、凄く、綺麗です」 「ふふっ、ありがと。もっとちゅうちゅうしたい?」 「は、はい」 「ん」 >>258 素直に返答して、ネギが吸い付く。そんなネギを木乃香は撫で続ける。 ふっくらと柔らかく膨らみ、その先端にはツンと桜の蕾が尖っている。 イギリス人とは思えぬ作法を会得しているネギにとって、 目の前の慎ましやかな膨らみは丸で純白の和菓子の様だった。 「はああんっ」 「このかさん?」 無心に吸い続けながら、ネギの右手はふにふにとその柔らかさを掌全体で確かめていた。 ネギがそうしている内に、木乃香は白い喉を見せて脱力した。 「もーっ、ネギ君?」 「え、あの?」 木乃香の両手に頬を挟まれ、ネギは何か悪い事をしたのかと不安を見せる。 そんなネギの唇を、木乃香がさっと奪って見せる。 「もー、ホンマ天才やなーネギ君。うち気持ち良すぎて又ふわふわしてもうた」 「ふわふわ、ですか?」 「うん」 「はあ?はい?」 既にパジャマズボンまで脱ぎ捨てていた木乃香は、 ネギの目の前で脚を崩し、最後の一枚をそこから抜きとっていた。 「えっ、あっ」 「ほらぁ、ネギ君が上手過ぎるさかいうち気持ちようて。 これなぁ、女の子も気持ちようなるとこない溢れて来るん」 木乃香に手を取られ、女性の一番恥ずかしい所に導かれてそのぬちゃっとした感触に、 ネギとしても何と反応していいのかただただ真っ赤になっているだけ。 木乃香への信頼だけが辛うじてつなぎ止めていると言ってもいい。 いつしか、木乃香はネギの前で脚はやや開き気味の正座、 上体は緩く後ろに倒した状態になっている。 「ネギ君こっち」 「はい」 木乃香に促されてそちらを見ると、ほんのり上品なぐらいの黒いかげりの中に 潤み溢れた鮮やかな桜色が覗いている。 >>259 「ここがなぁ、ネギ君のお陰で熱うなってる 女の子の大事な気持ちええおそそやえ。 ネギ君のおち○ちんみたいにエッチに興奮するん」 「は、はい」 そう言われて、ネギは怖々と言った感じでそこに顔を近づける。 キラキラ光る透明な密をちょっと指で伸ばしたりしてみる。 「あ、んっ」 「このかさん?」 「そ、そのぽっちが一番気持ちいい所でなぁ、 気持ち良くて敏感過ぎるから乱暴にしたら痛いんえ」 「そ、そうですか」 「そう、んっ、ネギ君やっぱり上手、ああんっ」 反らした胸でふっくらとした白い丘がふるりと揺れる。 白い喉が反らされ豊かな黒髪がぱさっと揺れる。 それは、ネギの中の幼い雄を呼び覚ますコールだった。 「あ、あっ、っんんっ、ネギ、君あんっ」 「このかさん、気持ちいいんですか?」 「う、んっ、凄く、気持ちええああっ」 「このかさん、あの、ここは?」 「あ、ちょっと待ってネギ君」 尋ねながら早速その繊細な指を潜り込ませようと言うネギに木乃香がストップをかけた。 「はい」 「そこなぁ、そこは一番大事な所やから」 「大事な?」 「そう、一番大事な、うちにも、ネギ君にもな」 「僕にも、ですか?」 ネギに問われ、身を起こした木乃香は 既にあちこち飛び散った黒髪を揺らしてにっこりこっくり頷いた。 >>260 + + その白い、ほっそりとした、それでもネギから見たら紛れもなく大人の女の人の、 柔らかな裸体がベッドの上に仰向けに横たわっていた。 木乃香が迎える為に腕を上げ、それに応えてネギも又、全裸の姿でその上に覆い被さる。 互いに抱き合い、唇を重ねながら互いの温もりを感じ合う。 そこからはよく見えない、本来初めてであれば余り容易では無い筈なのだが、 ネギはその器用さ才能で繊細な指を駆使してその密の源を探り当てる。 そして、木乃香の美しさ、木乃香の香り木乃香の温もりによって 一匹の雄として雄々しく奮い立ったものを、力一杯そこに沈み込ませた。 「ん、んんっ」 二人の喉から、短く声が漏れる。 ネギがその末端から脳天まで白い光に貫かれている間に、 ネギの体にぎゅうっと木乃香の柔らかく、華奢な肉体が押し付けられる。 その痺れる感触がようやく遠のき、ネギは閉じていた目を開く。 目の前には木乃香の優しい笑顔。 「Merry Xmas」 「Merry Xmas」 その木乃香の目尻には、僅かに涙がにじんでいた。 今回はここまでです。続きは折を見て。 なんか明けましておめでとうどころか一月も終わりそうですが まあ、よくある事と言う事で、って、開き直ってる場合じゃないですね。 それでは、今回の投下、入ります。 >>261 + + 「ふ、あ、あっ、その様な、あ、この、ちゃ、あああっ」 二段ベッドの上段で、掛け布団が僅かに反り返り、元に戻る。 その後で、はぁはぁと息を切らせる刹那の側で、寝そべった木乃香が両手で頬杖をついている。 「顔真っ赤やなぁせっちゃん」 「ああ、このちゃ、あああああっ!?」 「早業やなぁ」 ガバッと跳ね起きて正座する刹那に木乃香がのんびりと突っ込みを入れる。 「あああのっこの、お嬢様、一体いつからそこに?」 「んー、そやなー、 せっちゃんがまな板の上の鯉みたいにみたいにお布団の中でバタバタと…」 「止めないで下さい止めないでくださーいっ!!」 「早業やなぁ、この白い屏風てどっかに収納式なん?」 正座したままバッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、 その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが 笑い目で涙を飛ばしている側で、 その二人の背後に現れた屏風と刹那の前の三方を眺めた木乃香がのんびりと尋ねる。 「落ち着いた?」 「取り乱してしまいましたはい申し訳ありません」 「ふふっ、せっちゃん」 一段落した後で、ずーんと沈み込んで座り込んでいる刹那の前に、 木乃香がずずずっと前のめりに迫る。 >>264 「うち、そんなに色っぽかったん?」 「い、いえその、わたくし決してその様なお嬢様にその様にはい」 「んー、せっちゃんそれてうちに綺麗なお人形さん言うてるみたいなモンやえ」 「いいいえっ、決してその様な、お嬢様は」 「むーっ」 「ん、おほんっ、あ、あの、こ、このちゃんはとても、 とてもお美しい女人にお育ちになられましてはい、お人形などでは到底、及びもつきません」 「んー、大袈裟やけどせっちゃんなら嘘やないな」 「もちろんですお嬢、このちゃん」 力説する刹那に、木乃香がすーっと顔を近づける。 その半開きの瞼から覗く黒い瞳の光は、人を陶然とさせかねない何かがある。 「ドキドキした、せっちゃん?」 「い、いえ、あの、申し訳ございませんっ! その、お二人のその、神聖な、決して盗み聞きなどするつもりは、ましてああっ」 「刹那さん刹那さああんんっっっ!!!」 「うーん、このベッドてすっぽんでも仕掛けてるん?すぐ出て来るなあ」 正座したままバッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、 その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが 笑い目で涙を飛ばしている側で、 その二人の背後に現れた白い屏風と刹那の前の三方を眺めた木乃香がのんびりと尋ねる。 「落ち着いた?」 「取り乱してしまいましたはい申し訳ありません」 一段落した後で、ずーんと沈み込んで座り込んでいる刹那の前に、 木乃香がずずずっと前のめりに迫る。 「ほら、綺麗な髪の毛がこんななって」 木乃香が、刹那の乱れ髪を摘んで見せる。 「ほっぺもリンゴみたいに真っ赤になって、 すごーく可愛かったえせっちゃん」 「あ、うう…申し訳ございません」 「なあ、ネギ君」 木乃香の言葉に、刹那が改めてギクリとする。 >>265 「あ、あの、ネギ先生」 ぷいっと横を向いたネギを見て、刹那はずーんと沈み込んだ。 「あー、ちゃうちゃう、せっちゃん。ネギ君照れてるだけや、なあ」 「は、はい」 ぱたぱた手を振って言った木乃香にネギも応じた。 そして、木乃香に促されるままに、ネギはちょこんと刹那の前に座る。 「刹那さん」 「は、はい」 「刹那さん、凄く綺麗です」 「ははははいっ!?」 唐突に素直過ぎる言葉を貰い、 刹那には下手をすると頭から噴火するイメージ映像すら重なった。 「刹那さん」 「はいっ!?」 ネギが刹那をぎゅっと抱き締め、唇を奪う。 ぱちぱちと瞬きをしていた刹那の目がとろんと半開きになり、 二人はきゅっと抱き合った。 唐突に夢の様な一時が過ぎて、刹那は、傍らでにこにこ眺めている木乃香に視線を向けた。 「あ、あの、このちゃん?」 「ふふっ、だってうち、せっちゃんもネギ君も大好きやもん」 「は、はあ」 「僕も、このかさんも刹那さんも、大好きです。 刹那さんはとっても綺麗で強くて優しい、僕の大切なパートナーですから」 「は、あ…」 いつの間にか、間違いなく木乃香の影響で、ネギの腹にも妙なくそ度胸が居座っていた。 余りに無茶苦茶な理屈を最も大切な二人に肉体言語と共に連打されて、 元々その方面には疎い刹那の脳はくらくらと酩酊寸前に揺れ動く。 >>266 「刹那さん、ダメ、ですか?」 「いえ」 捨てられた子犬の目で尋ねられ、刹那は優しく応じていた。 そして、二人は唇を重ねる。 その側では美しい白拍子が無言で白扇をばっ、ばっと右手、左手で交替に差し出す。 「恥ずかしいです」 ベッドの上にその身を横たえられ、 パジャマの前を開かれた刹那が両手で半ば顔を覆いながら言った。 「女の子らしくなく、ゴツゴツとしているでしょう。胸だってこんな」 「とっても綺麗です刹那さん。雪みたいに真っ白なお肌が京都の女の人って感じで」 「ひゃっ」 「真っ白でこんなに滑らかで、東洋のシルクってこういうのを言うんですね」 「ネギ先生…あ、っ」 ふっくらとした白い盛り上がりを、ネギの掌が優しく包む。 強く、弱く、徐々にポイントを変えて力を込められると、 その度に刹那の身がひくっ、ひくっと小さく上下して悩ましい声が部屋に漏れる。 「ふふっ、せっちゃん可愛い女の子やえ。こんなにかわえー声」 「あ、あっ、このちゃん」 「だーめ、せっちゃんのもちゃーんと見届けるさかい」 「はうう…ああっ」 理不尽な展開に落ち込む間もなく、可憐な桜の蕾をちゅうっと吸われて刹那は一際声を上げる。 >>267 + + 「あ、ああっ」 展開上覚悟をしていたとは言え、白いショーツと共にパジャマズボンを下げられると、 刹那の恥ずかしさは一際大きなものとなる。 「あ、その、私のその…」 「ふふっ、せっちゃんもつるんて赤ちゃんみたいでかわえぇなぁ」 「あううぅ…」 「えーと、ですね、一定の割合で発生する只の体質みたいですから。 それに、刹那さんのここ、綺麗です」 最も身近だった女性の事が気になった事のあるネギが真面目な口調で言った。 「ほんまやなぁ、ピンク色のがくっきりしてて、 なんやとろとろ溢れて来てるえせっちゃん」 「うぅ…あああっ!」 ネギの指の繊細な一撃は、刹那の背中が反り返るに十分だった。 「刹那さん」 「はい」 「痛く、ないですか?」 「は、はい、大丈夫、ですっ」 随喜と恥ずかしさで目尻に涙を浮かべていた刹那は、 急激に満たされるのを感じる。常識で考えてそうだが何かひたすら理不尽にも感じていたが、 そんな刹那にネギのちょっとした優しさが直撃していた。 「そうですか」 「はい、あ、あああんっ」 但し、刹那の返答で安心したネギの指使いは甘美な拷問に他ならなかった。 今回はここまでです。続きは折を見て。 引き続き今回の投下、入ります。 >>268 + + 「刹那さん、刹那さんっ!?」 「あー、せっちゃん、生きてるー?」 がっくりと横に首を折った刹那をネギがゆさゆさ揺さぶり、 木乃香が閉じた扇子の先でつんつん反応を確かめる。 「あ、ああ、お見、苦しい…」 身を起こそうとしてガクッと崩れそうになった刹那をネギがばっと支えた。 「ネギ先生」 「刹那さん?」 刹那の顔を覗き込むネギの心配そうな真摯な顔に、刹那はふっと笑みを漏らす。 「そうですね」 「え?」 「はい。大丈夫です。 そうですね、たまには、たまには私も王子様のお姫様とやらを味わってみましょうか」 「せやせや、せっちゃんもかわえー女の子、ネギ君なら憧れの王子様なってくれるえ」 木乃香の声援を背に、刹那から促してネギと唇を重ね、すとんと体重を預ける。 「刹那さん」 ネギの求めに、刹那は優しい顔でこくんと頷いた。 まず、仰向けに横たわる刹那にネギが覆い被さり、唇を重ねる。 互いの唇と舌を存分に味わってから、ネギがその手を動かした。 慎ましくも滑らかで、ぷるぷると柔らかい乳房を優しく包み込むと、 それだけで刹那は喉の奥から切なくも可愛らしい声を漏らす。 ネギの指はお臍の下をつるりと通って聖なる場所に。 その度に、刹那は目尻に涙を浮かべて 背中を押し付けたシーツをぎゅっと歪め余りに恥ずかしい声をかみ殺す。 >>269 「あ、ああっ」 「刹那さん」 しかしその我慢も限界を迎え、透明な蜜をたっぷりすくって繊細に蠢くネギの指使いに、 遠くからじわじわとそしてぷっくりとした中心を射止められた刹那が身を反らせ、甘い声を漏らす。 ネギが繊細に指を動かす度に、あの凛々しい刹那がシーツを歪めて身悶えし、 目尻に涙を浮かべて聞いた事の無い声を必死にかみ殺す。 それを見ているだけで、ネギの胸の中が何かうずうずして 何よりその身に熱く漲るものを感じるのだが、そんな刹那がうっすら片目を開けると、 ネギは優しい微笑みを向けた。 「あ、ネギ、先生」 「刹那さん、綺麗です」 「ネギ先生、ん、むっ、あああっ」 恥ずかしさも吹き飛ばす素直な賛辞を受け、唇が重ねられる。 その後はもう、刹那はその身が求めるままに美しく甘い鳴き声を放ち続ける。 「あ、ネ、ネギ、先生。あ、あの」 「はい、刹那さん」 「あの、その、もじょもじょ…」 「ふふーん、どうしたんせっちゃん? やっぱりせっちゃん、女の子から口にするのははしたないとか思うてるん?」 「あ、そ、それは…」 木乃香の言葉に、刹那は背中をシーツに付けたまま真っ赤に下を向いて 両手の指先をつんつんする。 「あ、ふうんっ!や、あ、あぁ…」 そんな刹那を見て、ネギの手が改めてするりと刹那の腿の間で器用に動き回る。 その動きに、刹那は茹で上がる様に雪白の肌を染めて、その動きと声は切羽詰まった訴えを伝え続ける。 「ネギ、先生、ううぅ…」 「ふふっ、刹那さん」 「ネギ先生」 「では、刹那さん」 ネギが、こほんと一つ咳払いをした。 >>270 「イギリス紳士としてお願いします。 刹那さん、僕は今、こうやって刹那さんが欲しいです。 はい、いいえでお答えいただけますか?」 すべすべの下腹に押し付けられるカッと熱く硬い感触を察知して、 顔から火が出そうな刹那だったが、 前を見るとネギもミルクの様な頬を真っ赤に染めてにこにこ促している。 実際品行方正イギリス紳士のネギが、確かにあの可愛らしい刹那を愛でたいと言う欲求を満たしつつも、 精一杯刹那に合わせてくれたと言う事だ。 「はい、ネギ先生。 この桜咲刹那、是非ともネギ先生と一つになりとうございます」 「有り難うございます。僕も、是非刹那さんと」 唇が交わされた後、刹那は、 既に十分潤っている場所が今までと異なる感触で押し広げられるのを知った。 「ん、っ」 「刹那さんっ」 先ほど、どちらかと言うと温かく包み込まれた木乃香とも少し違う、 攻めの感触でありながら心地よい刹那の中にネギの男性が潜り込む。 少しでも長い時間、それが刹那のためでもある。 その事を本能で知り、実行しようと言うネギが、 そんなネギを攻め落とそうと言う刹那の感触に振り回され、 そうはさせじとばかりにぎゅっと刹那に抱き付く。 刹那も、そのネギを抱き留め、一度唇を交わす。 「ネギ、先生」 「大丈夫ですか?刹那さん」 「え、ええ。私は、あ、ネギ先生のが、いっ、ああっネギ先生」 「刹那さん、僕、もう刹那さんに」 「はい、ネギ先生、私は、ネギ先生、あ、ああっ」 「刹那さんっ」 二人とも眉根を寄せて、ぎゅっと抱き合ってその時を迎える。 その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。 >>271 「刹那さん」 「はい」 「Merry Xmas」 互いの温もりを感じたまま、にっこり微笑んで言ったネギに、 刹那もお姉さんの笑みを取り戻した。 「はい、メリー・クリスマス。最高のクリスマスを有り難うございます」 「僕もです」 言葉を交わし、ちゅっと軽く唇を交わして照れ笑いを浮かべる。 その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。 + + ベッドの上でにっこり笑った木乃香が、唇の前で人差し指を立ててベッドを降りる。 まだどこか余韻に浸っていたネギと刹那も、パジャマも着て木乃香の後に続く。 そこは刹那、脳が酔いから覚めると一瞬目つきに鋭いものが走る。 抜き足差し足していた木乃香がガバッと玄関ドアを開けると、 その向こうからクラスの中でもかしましい一団がドドドッと雪崩れ込んで来た。 「え、えーと…」 ネギが声を掛けようとするが、何から話していいのか分からない。 刹那も既に頭から湯気が噴出しているイメージ状態だ。 「にゃははは。いやー、凄かったよネギくーん」 後頭部をバリバリ掻いて立ち上がった裕奈の第一声の後で、 白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、 その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。 「うーん、凄かった。なんて言うか引き込まれるって言うかねー、 気が付いたらここ来てたんだけどさー、ネギ君もお二人さんも何とも言えないねー」 うんうん頷く柿崎美砂の言葉の後で、 白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、 その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。 >>272 「気が付いたらここに?」 そこは流石に刹那、部屋に現れた面々にきょとんと視線を向けた。 「それなんですけど」 そんな刹那とネギにすっと近づいたのは葉加瀬聡美だった。 「ネギ先生と近衛さんですね?」 「え、ええ」 「何を?」と言う部分を意味ありげな笑みに包んで問われたネギが ぽっと赤くなってこっくり頷く。 「性交渉、特に初めてのそれは魔術的にも重要な意味を持つのは 洋の東西を問わず様々な分野で言及されています。 まして、お二人は互いに規格外と言うべき強大な魔法使い同士。 しかも、恐らく初めての性交渉。 直ちに茶々丸に残された脳波データを解析しましたが、 恐らくお二人ともその最初の行為で十分に満足されたものと」 「え、ええ」 「そやなー、ネギ君あんじょう気持ちよかったなぁ」 「ですね」 既にイメージ的には真っ赤なまま木乃香の隣で一寸法師まで縮こまったネギを余所に、 聡美が言葉を続ける。 「結果、科学的に言えば超音波と言うべきものですね。 それがお二人から周辺一体の脳神経に干渉した様です」 「超音波?コウモリの様なものですか?」 「ええ、その超音波です」 ようやくまともな話に加わった刹那の言葉に聡美が応じる。 「やはり魔力的なものと言うのでしょうか、 簡単にいってしまえば、お二人のオルガニズム、絶頂によって放出された魔力の一種でもありまして、 その結果、超音波として人間の脳細胞に干渉して お二人の感じたエクスタシーの欠片を伝播させた結果として、ですね」 「結果として?」 口ごもる聡美に刹那が迫る。 >>273 「はい、その結果、脳から全身にかけて軽い発情状態に陥っている様です。 しかも、元の波長の持ち主により強くそれを感じると。 ぶっちゃけ私としましても今すぐネギ先生との直接交尾によって その雄々しく勃起したペ○スを生物学的潤滑油いわゆるラヴジュースの溢れ返って 保護措置完全終了の私のヴァ○ナに挿入していただいて 子宮に向けて突くべし突くべし突くべししていただかなければ 脳神経外科的領域と精神的領域の双方に於けるカタストロフィーに到達しかねない…」 「あー、つまりあれだ」 今正に唇の端からたらりとヨダレを垂らして飛びかからんとした聡美を左手でぐいと横に押し退け、 右手でくいっと伊達眼鏡を押し上げた千雨が嘆息して言う。その頬は既にリンゴの如く染まっている。 「スーパーウルトラデラックス魔法使いが揃いも揃って しょっぱなから脳味噌フットーさせてイッちまったモンだから そのありがたい絶頂快感がさっき聞いた所じゃあこの寮全体に伝染しちまって プロトタイプであるヒーローネギ先生に最もビビビッと感じちゃう状態で こうやって発情した牝犬共がフェロモンの出所にワンワン押し掛けちまったと こういう訳だ何考えてんだどうすんだこんガキャアーッ!!」 「はうぅー、ごめんなさぁーいっ」 「ま、直接的な効力は長くて半日って話だが、つー訳で…おいいいっ!!」 「んふふっ、分かる、分かるよーネギくーん」 「うぶぶぶぶっ!!!」 次の瞬間、ネギは窒息しそうな、それでいてとてつもない心地よさを顔全体に感じていた。 「このかってばほっそりしててお肌なんか真っ白すべすべ、 それであの真っ黒艶々ロングヘア、まんま京人形だもんねー。 その繊細さが崩れるその瞬間が最高にたまんないんでしょー。 それに、あの堅物で凛々しい刹那さんがとろけちゃうなんてもうねぇ」 パジャマ一枚挟んだだけのぽよんぽよんの弾力と 洗い髪の甘い香りにくらくらと文字通り窒息しそうであるのもそうだが、 裕奈のあけすけな言葉が余りにもドストライクな事がネギから言葉を奪っていた。 >>274 「ふふーん、テクニシャンなネギ君だから、 繊細な和菓子に懐石料理の次は、ドドーンとステーキ丼ご馳走しちゃうよー」 「ぶはっ」 ようやく腕の力が緩み、脱出した勢いで横を向いたネギは、 ちょっとばかりサイズは下がっても十分豊かな弾力に再び顔から激突する。 「そうそうネギ君。最強最高魔法使い様同士の事はもう何も言わないけどさ、 今度はお姉さんが色々お、し、え、て、あ、げ、る」 まだまだ見た目お子ちゃまなネギ君が上目遣いに上を見た所で、 益々妖艶さを増す美砂にニカッと笑われ、 美砂の唇に触れた美砂の人差し指の先をネギの唇にちょんと触れられて ネギのイメージはプシューッと湯気を噴く。 「てめ、この、放せ、放せっ!」 「ほにゃらばでんちゅーでござるでんちゅーでござるーっ」 「?釘宮さんは?」 羽交い締めにしている桜子の前でじたばたしている千雨を見てネギが尋ね、 美砂は意味ありげに笑みを浮かべた。 今回はここまでです。続きは折を見て。 引き続き今回の投下、入ります。 >>275 + + 「お、おおっ、おっ、夏美、姉ちゃんっ」 「あ、あんっ、小太郎くんっ」 「い、いくでっ」 「あ、ああっ、来て、来て小太郎君ああああっ!!」 同じ寮の部屋の中の一室。 そのベッドの上で一組の男女がびくびくっと痙攣してクライマックスを迎えていた。 ベッドの上に仰向けに横たわった村上夏美の上に小太郎が覆い被さる形で、 共にパジャマの上と下と下着を半脱ぎの形で衝動に突き動かされるままの慌ただしさで、 それでも互いに青い快感と僅かな痛みに満たされてぎゅっと力強く抱き合ったまま 未だ接続の解けていないその余韻を味わっていた。 「わわわわっ!!」 普段ならあり得ない事だが、小太郎はその大声にようやく反応してドアの方を見る。 そこでは、顔見知りの佐倉愛衣と釘宮円が前のめりに倒れ込んでいた。 「なはははは」 倒れ込んだまま、後頭部に手を当てて照れ笑いを浮かべる円と真っ赤な顔で自分の指先と指先を ちょんちょんと突き合わせている愛衣の背後では、 那波千鶴が背景にゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべていた。 「い、いやー、姉ちゃん方」 「お揃いで」 つい先ほどまで幸せ一杯を満喫していたベッドの上の二人は、 共に乾いた声で挨拶を発する。 「いやー、なんて言うかさー、いつの間にかふらふらとって言うか…」 「あ、ああああのっ、本当なんです。私もいつの間にか吸い寄せられる様にふらふらと、 そうしたらそのドアの前から離れられなくなって…」 「だ、そうよ、コタロー君夏美ちゃん」 ゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべ、千鶴が言った。 >>276 ごめん、名前欄タイトル入ってなかったわ では続き 「つまり、こういう事なんでしょう」 にっこり微笑んだ千鶴が、どこか優美な足取りでふらりふらりとベッドに向かう。 「うぶぶぶっ!」 すいっとベッドの縁に座り、 潤んだ眼差しを向けてまだまだお子ちゃまの小太郎の頭を腕で抱える千鶴を目の前に、 他の面々は見事に圧倒された。 「つまり、こういう事なんでしょう? みんなも、夏美ちゃんのお仲間に入れて欲しい、って」 「うぶぶっ!」 ようやくその豊満すぎる弾力から解放された小太郎は、 今度はぢゅーっと激し過ぎる勢いで唇を吸われていた。 それを終えた千鶴が向けた妖艶な笑みは、ここの誰をも圧倒するに十分過ぎるものだった。 だが、うんと大きく頷いた円は大きく動いた。 敏捷な動きでするりとベッドに上ると、 するりと身を交わした千鶴をやり過ごし、すとんと小太郎の横に座る。 そして、ぎゅっと抱き付く。 「お、おう、円姉ちゃん」 「いかにも円でござい。ふふっ、ちょっとは大人になったかなー」 「あー、コジローにはちぃと早いけどな」 とっくに事情を通じ合った同士、ニヤッと笑みを交わす。 「だよねー、夏美の事あんだけ喜ばせてだもんねー。 んー、順序にこだわらない、とかまだ言えないけどさー、 それでも今はとにかく私もお仲間に入れて欲しいんだよね、小太郎君」 「と、言う事だけど、夏美ちゃんは?」 「んー、ま、いいや。 理屈で考えたら最初っからおかしいんだしだから今夜はもうなんでもよーいって」 千鶴の問いに、夏美はぱーっと両手を広げてケラケラ笑った。 >>277 「はい、本妻様の了解は頂きました。小太郎君はどうするの?」 「ん。おっし。円姉ちゃんにそこまで言われたらなぁ」 「んー、やっぱ私のせい?」 「つーか、円姉ちゃん綺麗やさかい」 「そ、褒め言葉として受け取っとく」 それは円もよく分かっていた。武骨で不器用だからこそ、 こういう事を一度言ったならば、それは千金の重みがある。それが小太郎なのだと。 向かい合って座って、まずはキス。 そして、小太郎は円のパジャマシャツをぺろんとまくり上げる。 「あ、んんっ」 「いとないか?」 「ん、大丈夫。小太郎君、結構器用、ああっ」 口に出して比べる程の野暮ではないが、これでも一年見ていて随分違って来た夏美と比べても 円の膨らみはお椀型に均整が取れていながら随分と豊かだ。 この弾け出す様なぷるんとした感触が溜まらない。 そして、小太郎が本能の命じるままにピッと尖った乳首に吸い付くと、 普段ボーイッシュなイメージの円が秘めた反対側の声をさらけ出す。 「あ、あっ、恥ずかしい」 「ん?」 「だって、私の声」 「ああ、なんつーか、可愛いわ」 「え?あ、ああんっ」 思わぬ言葉にきょとんとした所を根は甘えん坊主に存分に吸われて、 円はその可愛い声を部屋中に響かせる。 「ん?」 「あ」 「なんや、もうパジャマのズボンまで」 「馬鹿っ。じゃあ小太郎君、汚れちゃったからそれ小太郎君が」 「ああ」 促されるままに、小太郎は円のパジャマズボンと空色のショーツをするすると脱がせる。 流石に鍛えられて、むちっとしてパンと力強い、それでいて締まる所はしゅっとした 円の下半身は小太郎の食欲を本来の意味の食欲に近い所までそそる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 08.1h [pink] - 2023/09/20 Walang Kapalit ★ | uplift ★ 5ちゃんねる