>>215

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月日は流れ、

「んー、荷物はこんなモンかなー」
「ごめんなさいねー夏美ちゃん」
「いーのいーの、今んトコ三人だと広すぎるぐらいだからこの家。
それもなかなかみんな揃わないし」
「そうね。待ち遠しいでしょう」
「まあねー、はい、待ち遠しいです」
「ふふっ」
「でも、大変だったねー。
折角買ったマンションが耐震偽装物件で地盤データの改竄まで発覚して再利用は絶望的とかって」
「その辺りの事は優秀な弁護士さんを紹介してもらったけど…」
「ま、大手だからお金は戻って来るでしょ。
けじめだから家賃は貰うけど、落ち着くまで空いてるトコ好きに使っていいから」
「ごめんなさいね、何から何まで。でも、すっかり奥さんになっちゃって」
「私だって、なんだから。いい家もいい男もすぐ見付かるって。
じゃ、私ちょっと足りないもの買って来るから」
「はーい」

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同じ頃、麻帆良学園敷地内。

「あー、やっと戻って来たなぁ」
「そうですねー」

勝手知ったるダビデ像の周辺を、小太郎と愛衣がてくてく歩いていた。

「まあ、あっちはしばらくネギらに任せて、交替まで家で一休みさせてもらおか」
「はい。今回は一際激しい任務でしたからね」
「ああ、凄まじいものがあったな。通りすがりのドラゴンなんて、
余りのド迫力に尻尾巻いてキャン言うて逃げ出してたで」
「壮絶な戦いでした」
「全くや。ちょっとした勘違いでフェイトにあいつの姉ちゃんらに
千草の姉ちゃんまで総出で敵に回した時も、あんだけ満身創痍にならんかったんと違うか」
「では、私は報告がありますので」
「ん」
「帰り次第、夏美さんにも。夏美第一夫人から厳しく言いつかってますので、
帰り次第今回の出張であった事は細大漏らさず最初からご報告します」
「あー、出来れば結論の方から先に説明して貰えると嬉しいんやけどなぁ…」