>>255

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「ほえ」

木乃香は、ベッドの上に膝をついて四つん這いできょとんとしていた。

「あ、あっ、ごめんなさいっ。な、なんか急に僕、何か出て来て」

既に熱くたぎった短剣を握った手を離し、
座り直してパジャマの袖で自分の顔をぐしぐし拭った木乃香は
にっこりと笑みを浮かべた。

「おめでとうネギ君」
「え?」
「ネギ君、今自分の体に何が起きたか分かる?」
「え、えっと、それはそのゴニョゴニョ」
「うん、正解。うちアスナに教えてもろたからなー、
覚えてる?アスナって保健体育の成績だけは抜群やったん。
そう、ネギ君精通したんや」
「は、はい、その様ですごめんなさい」

「うん、こんなん女の子にって言うのは不作法やなー。
でも、うちが勝手にいじってもうたさかい男の子は我慢出来ひん言うからネギ君悪うない。
ネギ君のおち○ちん、これでもう男の人の仲間入りやて」
「そ、そうなんですか?」
「そういう事みたいやえ。やっぱりお正月は尾頭付きやなー。
ネギ君が大人になったお祝いや」

「え、えっと、あの、それってそんなにおおっぴらにパーティーとか」
「うーん、男の子の事はよう分からんなぁ」
「僕も聞いた事ないです」
「女の子は、まあ流石にパーティーはせぇへんけど
お家でほんまに尾頭付き用意するトコもあるみたいやな。
本人にしたら恥ずかしいとか結構あるみたいやから」
「で、ですよね」

たった今の自分の事も含めてなんとなく理解出来たネギが返答する。