素直に返答して、ネギが吸い付く。そんなネギを木乃香は撫で続ける。
ふっくらと柔らかく膨らみ、その先端にはツンと桜の蕾が尖っている。
イギリス人とは思えぬ作法を会得しているネギにとって、
目の前の慎ましやかな膨らみは丸で純白の和菓子の様だった。
「はああんっ」
「このかさん?」
無心に吸い続けながら、ネギの右手はふにふにとその柔らかさを掌全体で確かめていた。
ネギがそうしている内に、木乃香は白い喉を見せて脱力した。
「もーっ、ネギ君?」
「え、あの?」
木乃香の両手に頬を挟まれ、ネギは何か悪い事をしたのかと不安を見せる。
そんなネギの唇を、木乃香がさっと奪って見せる。
「もー、ホンマ天才やなーネギ君。うち気持ち良すぎて又ふわふわしてもうた」
「ふわふわ、ですか?」
「うん」
「はあ?はい?」
既にパジャマズボンまで脱ぎ捨てていた木乃香は、
ネギの目の前で脚を崩し、最後の一枚をそこから抜きとっていた。
「えっ、あっ」
「ほらぁ、ネギ君が上手過ぎるさかいうち気持ちようて。
これなぁ、女の子も気持ちようなるとこない溢れて来るん」
木乃香に手を取られ、女性の一番恥ずかしい所に導かれてそのぬちゃっとした感触に、
ネギとしても何と反応していいのかただただ真っ赤になっているだけ。
木乃香への信頼だけが辛うじてつなぎ止めていると言ってもいい。
いつしか、木乃香はネギの前で脚はやや開き気味の正座、
上体は緩く後ろに倒した状態になっている。
「ネギ君こっち」
「はい」
木乃香に促されてそちらを見ると、ほんのり上品なぐらいの黒いかげりの中に
潤み溢れた鮮やかな桜色が覗いている。