なんか明けましておめでとうどころか一月も終わりそうですが
まあ、よくある事と言う事で、って、開き直ってる場合じゃないですね。

それでは、今回の投下、入ります。

>>261

 +     +

「ふ、あ、あっ、その様な、あ、この、ちゃ、あああっ」

二段ベッドの上段で、掛け布団が僅かに反り返り、元に戻る。
その後で、はぁはぁと息を切らせる刹那の側で、寝そべった木乃香が両手で頬杖をついている。

「顔真っ赤やなぁせっちゃん」
「ああ、このちゃ、あああああっ!?」
「早業やなぁ」

ガバッと跳ね起きて正座する刹那に木乃香がのんびりと突っ込みを入れる。

「あああのっこの、お嬢様、一体いつからそこに?」
「んー、そやなー、
せっちゃんがまな板の上の鯉みたいにみたいにお布団の中でバタバタと…」
「止めないで下さい止めないでくださーいっ!!」
「早業やなぁ、この白い屏風てどっかに収納式なん?」

正座したままバッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが
笑い目で涙を飛ばしている側で、
その二人の背後に現れた屏風と刹那の前の三方を眺めた木乃香がのんびりと尋ねる。

「落ち着いた?」
「取り乱してしまいましたはい申し訳ありません」
「ふふっ、せっちゃん」

一段落した後で、ずーんと沈み込んで座り込んでいる刹那の前に、
木乃香がずずずっと前のめりに迫る。