魔法先生ネギま!エロパロスレ31
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001リボンなナイト10 ◆i98EYHSvlw 2010/12/29(水) 05:00:04ID:W84e0Rft
◆原作の早売りネタバレは厳禁です、投稿時はご考慮を。
◆ネタバレ解禁は水曜日の午前0時からです。
◆450KBを越えたら新スレを立てて下さい。
◆新職人は常時募集中です。
◆酷評受けても泣かない、荒らし煽りは放置。
◆自分が不快に思うコテにはNGワードを、専用ブラウザ使用推奨。
◆18歳未満は立ち入り禁止です。

前スレ
魔法先生ネギま!エロパロスレ30
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229961111/
AI Love Network (作者公式HP)
ttp://www.ailove.net/
週刊少年マガジンWeb Site
ttp://www.shonenmagazine.com/
スターチャイルド「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A」
ttp://www.starchild.co.jp/special/negima/

保管庫とテンプレは消滅?

前スレで連載していた
「リボンなナイト10」です。
早速ですが第五話投下、入ります。
0268リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/17(木) 04:36:55.90ID:iTAXrq3r
>>267

 +     +

「あ、ああっ」

展開上覚悟をしていたとは言え、白いショーツと共にパジャマズボンを下げられると、
刹那の恥ずかしさは一際大きなものとなる。

「あ、その、私のその…」
「ふふっ、せっちゃんもつるんて赤ちゃんみたいでかわえぇなぁ」
「あううぅ…」
「えーと、ですね、一定の割合で発生する只の体質みたいですから。
それに、刹那さんのここ、綺麗です」

最も身近だった女性の事が気になった事のあるネギが真面目な口調で言った。

「ほんまやなぁ、ピンク色のがくっきりしてて、
なんやとろとろ溢れて来てるえせっちゃん」
「うぅ…あああっ!」

ネギの指の繊細な一撃は、刹那の背中が反り返るに十分だった。

「刹那さん」
「はい」
「痛く、ないですか?」
「は、はい、大丈夫、ですっ」

随喜と恥ずかしさで目尻に涙を浮かべていた刹那は、
急激に満たされるのを感じる。常識で考えてそうだが何かひたすら理不尽にも感じていたが、
そんな刹那にネギのちょっとした優しさが直撃していた。

「そうですか」
「はい、あ、あああんっ」

但し、刹那の返答で安心したネギの指使いは甘美な拷問に他ならなかった。

今回はここまでです。続きは折を見て。
0269リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 03:54:55.70ID:EydzG4o2
引き続き今回の投下、入ります。

>>268

 +     +

「刹那さん、刹那さんっ!?」
「あー、せっちゃん、生きてるー?」

がっくりと横に首を折った刹那をネギがゆさゆさ揺さぶり、
木乃香が閉じた扇子の先でつんつん反応を確かめる。

「あ、ああ、お見、苦しい…」

身を起こそうとしてガクッと崩れそうになった刹那をネギがばっと支えた。

「ネギ先生」
「刹那さん?」

刹那の顔を覗き込むネギの心配そうな真摯な顔に、刹那はふっと笑みを漏らす。

「そうですね」
「え?」
「はい。大丈夫です。
そうですね、たまには、たまには私も王子様のお姫様とやらを味わってみましょうか」
「せやせや、せっちゃんもかわえー女の子、ネギ君なら憧れの王子様なってくれるえ」

木乃香の声援を背に、刹那から促してネギと唇を重ね、すとんと体重を預ける。

「刹那さん」

ネギの求めに、刹那は優しい顔でこくんと頷いた。
まず、仰向けに横たわる刹那にネギが覆い被さり、唇を重ねる。
互いの唇と舌を存分に味わってから、ネギがその手を動かした。

慎ましくも滑らかで、ぷるぷると柔らかい乳房を優しく包み込むと、
それだけで刹那は喉の奥から切なくも可愛らしい声を漏らす。
ネギの指はお臍の下をつるりと通って聖なる場所に。
その度に、刹那は目尻に涙を浮かべて
背中を押し付けたシーツをぎゅっと歪め余りに恥ずかしい声をかみ殺す。
0270リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:00:16.22ID:EydzG4o2
>>269

「あ、ああっ」
「刹那さん」

しかしその我慢も限界を迎え、透明な蜜をたっぷりすくって繊細に蠢くネギの指使いに、
遠くからじわじわとそしてぷっくりとした中心を射止められた刹那が身を反らせ、甘い声を漏らす。
ネギが繊細に指を動かす度に、あの凛々しい刹那がシーツを歪めて身悶えし、
目尻に涙を浮かべて聞いた事の無い声を必死にかみ殺す。

それを見ているだけで、ネギの胸の中が何かうずうずして
何よりその身に熱く漲るものを感じるのだが、そんな刹那がうっすら片目を開けると、
ネギは優しい微笑みを向けた。

「あ、ネギ、先生」
「刹那さん、綺麗です」
「ネギ先生、ん、むっ、あああっ」

恥ずかしさも吹き飛ばす素直な賛辞を受け、唇が重ねられる。
その後はもう、刹那はその身が求めるままに美しく甘い鳴き声を放ち続ける。

「あ、ネ、ネギ、先生。あ、あの」
「はい、刹那さん」
「あの、その、もじょもじょ…」
「ふふーん、どうしたんせっちゃん?
やっぱりせっちゃん、女の子から口にするのははしたないとか思うてるん?」
「あ、そ、それは…」

木乃香の言葉に、刹那は背中をシーツに付けたまま真っ赤に下を向いて
両手の指先をつんつんする。

「あ、ふうんっ!や、あ、あぁ…」

そんな刹那を見て、ネギの手が改めてするりと刹那の腿の間で器用に動き回る。
その動きに、刹那は茹で上がる様に雪白の肌を染めて、その動きと声は切羽詰まった訴えを伝え続ける。

「ネギ、先生、ううぅ…」
「ふふっ、刹那さん」
「ネギ先生」
「では、刹那さん」

ネギが、こほんと一つ咳払いをした。
0271リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:05:35.15ID:EydzG4o2
>>270

「イギリス紳士としてお願いします。
刹那さん、僕は今、こうやって刹那さんが欲しいです。
はい、いいえでお答えいただけますか?」

すべすべの下腹に押し付けられるカッと熱く硬い感触を察知して、
顔から火が出そうな刹那だったが、
前を見るとネギもミルクの様な頬を真っ赤に染めてにこにこ促している。
実際品行方正イギリス紳士のネギが、確かにあの可愛らしい刹那を愛でたいと言う欲求を満たしつつも、
精一杯刹那に合わせてくれたと言う事だ。

「はい、ネギ先生。
この桜咲刹那、是非ともネギ先生と一つになりとうございます」
「有り難うございます。僕も、是非刹那さんと」

唇が交わされた後、刹那は、
既に十分潤っている場所が今までと異なる感触で押し広げられるのを知った。

「ん、っ」
「刹那さんっ」

先ほど、どちらかと言うと温かく包み込まれた木乃香とも少し違う、
攻めの感触でありながら心地よい刹那の中にネギの男性が潜り込む。
少しでも長い時間、それが刹那のためでもある。
その事を本能で知り、実行しようと言うネギが、
そんなネギを攻め落とそうと言う刹那の感触に振り回され、
そうはさせじとばかりにぎゅっと刹那に抱き付く。
刹那も、そのネギを抱き留め、一度唇を交わす。

「ネギ、先生」
「大丈夫ですか?刹那さん」
「え、ええ。私は、あ、ネギ先生のが、いっ、ああっネギ先生」
「刹那さん、僕、もう刹那さんに」
「はい、ネギ先生、私は、ネギ先生、あ、ああっ」
「刹那さんっ」

二人とも眉根を寄せて、ぎゅっと抱き合ってその時を迎える。
その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は
にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。
0272リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:10:46.65ID:EydzG4o2
>>271

「刹那さん」
「はい」
「Merry Xmas」

互いの温もりを感じたまま、にっこり微笑んで言ったネギに、
刹那もお姉さんの笑みを取り戻した。

「はい、メリー・クリスマス。最高のクリスマスを有り難うございます」
「僕もです」

言葉を交わし、ちゅっと軽く唇を交わして照れ笑いを浮かべる。
その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は
にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。

 +     +

ベッドの上でにっこり笑った木乃香が、唇の前で人差し指を立ててベッドを降りる。
まだどこか余韻に浸っていたネギと刹那も、パジャマも着て木乃香の後に続く。
そこは刹那、脳が酔いから覚めると一瞬目つきに鋭いものが走る。
抜き足差し足していた木乃香がガバッと玄関ドアを開けると、
その向こうからクラスの中でもかしましい一団がドドドッと雪崩れ込んで来た。

「え、えーと…」

ネギが声を掛けようとするが、何から話していいのか分からない。
刹那も既に頭から湯気が噴出しているイメージ状態だ。

「にゃははは。いやー、凄かったよネギくーん」

後頭部をバリバリ掻いて立ち上がった裕奈の第一声の後で、
白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して
バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。

「うーん、凄かった。なんて言うか引き込まれるって言うかねー、
気が付いたらここ来てたんだけどさー、ネギ君もお二人さんも何とも言えないねー」

うんうん頷く柿崎美砂の言葉の後で、
白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して
バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。
0273リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:13:57.19ID:EydzG4o2
>>272

「気が付いたらここに?」

そこは流石に刹那、部屋に現れた面々にきょとんと視線を向けた。

「それなんですけど」

そんな刹那とネギにすっと近づいたのは葉加瀬聡美だった。

「ネギ先生と近衛さんですね?」
「え、ええ」

「何を?」と言う部分を意味ありげな笑みに包んで問われたネギが
ぽっと赤くなってこっくり頷く。

「性交渉、特に初めてのそれは魔術的にも重要な意味を持つのは
洋の東西を問わず様々な分野で言及されています。
まして、お二人は互いに規格外と言うべき強大な魔法使い同士。
しかも、恐らく初めての性交渉。
直ちに茶々丸に残された脳波データを解析しましたが、
恐らくお二人ともその最初の行為で十分に満足されたものと」

「え、ええ」
「そやなー、ネギ君あんじょう気持ちよかったなぁ」
「ですね」

既にイメージ的には真っ赤なまま木乃香の隣で一寸法師まで縮こまったネギを余所に、
聡美が言葉を続ける。

「結果、科学的に言えば超音波と言うべきものですね。
それがお二人から周辺一体の脳神経に干渉した様です」
「超音波?コウモリの様なものですか?」
「ええ、その超音波です」

ようやくまともな話に加わった刹那の言葉に聡美が応じる。

「やはり魔力的なものと言うのでしょうか、
簡単にいってしまえば、お二人のオルガニズム、絶頂によって放出された魔力の一種でもありまして、
その結果、超音波として人間の脳細胞に干渉して
お二人の感じたエクスタシーの欠片を伝播させた結果として、ですね」
「結果として?」

口ごもる聡美に刹那が迫る。
0274リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:17:32.73ID:EydzG4o2
>>273

「はい、その結果、脳から全身にかけて軽い発情状態に陥っている様です。
しかも、元の波長の持ち主により強くそれを感じると。
ぶっちゃけ私としましても今すぐネギ先生との直接交尾によって
その雄々しく勃起したペ○スを生物学的潤滑油いわゆるラヴジュースの溢れ返って
保護措置完全終了の私のヴァ○ナに挿入していただいて
子宮に向けて突くべし突くべし突くべししていただかなければ
脳神経外科的領域と精神的領域の双方に於けるカタストロフィーに到達しかねない…」

「あー、つまりあれだ」

今正に唇の端からたらりとヨダレを垂らして飛びかからんとした聡美を左手でぐいと横に押し退け、
右手でくいっと伊達眼鏡を押し上げた千雨が嘆息して言う。その頬は既にリンゴの如く染まっている。

「スーパーウルトラデラックス魔法使いが揃いも揃って
しょっぱなから脳味噌フットーさせてイッちまったモンだから
そのありがたい絶頂快感がさっき聞いた所じゃあこの寮全体に伝染しちまって

プロトタイプであるヒーローネギ先生に最もビビビッと感じちゃう状態で
こうやって発情した牝犬共がフェロモンの出所にワンワン押し掛けちまったと
こういう訳だ何考えてんだどうすんだこんガキャアーッ!!」

「はうぅー、ごめんなさぁーいっ」
「ま、直接的な効力は長くて半日って話だが、つー訳で…おいいいっ!!」
「んふふっ、分かる、分かるよーネギくーん」
「うぶぶぶぶっ!!!」

次の瞬間、ネギは窒息しそうな、それでいてとてつもない心地よさを顔全体に感じていた。

「このかってばほっそりしててお肌なんか真っ白すべすべ、
それであの真っ黒艶々ロングヘア、まんま京人形だもんねー。
その繊細さが崩れるその瞬間が最高にたまんないんでしょー。
それに、あの堅物で凛々しい刹那さんがとろけちゃうなんてもうねぇ」

パジャマ一枚挟んだだけのぽよんぽよんの弾力と
洗い髪の甘い香りにくらくらと文字通り窒息しそうであるのもそうだが、
裕奈のあけすけな言葉が余りにもドストライクな事がネギから言葉を奪っていた。
0275リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/18(金) 04:20:40.77ID:EydzG4o2
>>274

「ふふーん、テクニシャンなネギ君だから、
繊細な和菓子に懐石料理の次は、ドドーンとステーキ丼ご馳走しちゃうよー」
「ぶはっ」

ようやく腕の力が緩み、脱出した勢いで横を向いたネギは、
ちょっとばかりサイズは下がっても十分豊かな弾力に再び顔から激突する。

「そうそうネギ君。最強最高魔法使い様同士の事はもう何も言わないけどさ、
今度はお姉さんが色々お、し、え、て、あ、げ、る」

まだまだ見た目お子ちゃまなネギ君が上目遣いに上を見た所で、
益々妖艶さを増す美砂にニカッと笑われ、
美砂の唇に触れた美砂の人差し指の先をネギの唇にちょんと触れられて
ネギのイメージはプシューッと湯気を噴く。

「てめ、この、放せ、放せっ!」
「ほにゃらばでんちゅーでござるでんちゅーでござるーっ」

「?釘宮さんは?」

羽交い締めにしている桜子の前でじたばたしている千雨を見てネギが尋ね、
美砂は意味ありげに笑みを浮かべた。

今回はここまでです。続きは折を見て。
0276名無しさん@ピンキー2013/01/22(火) 04:03:05.93ID:qG7tnRwz
引き続き今回の投下、入ります。

>>275

 +     +

「お、おおっ、おっ、夏美、姉ちゃんっ」
「あ、あんっ、小太郎くんっ」
「い、いくでっ」
「あ、ああっ、来て、来て小太郎君ああああっ!!」

同じ寮の部屋の中の一室。
そのベッドの上で一組の男女がびくびくっと痙攣してクライマックスを迎えていた。
ベッドの上に仰向けに横たわった村上夏美の上に小太郎が覆い被さる形で、
共にパジャマの上と下と下着を半脱ぎの形で衝動に突き動かされるままの慌ただしさで、
それでも互いに青い快感と僅かな痛みに満たされてぎゅっと力強く抱き合ったまま
未だ接続の解けていないその余韻を味わっていた。

「わわわわっ!!」

普段ならあり得ない事だが、小太郎はその大声にようやく反応してドアの方を見る。
そこでは、顔見知りの佐倉愛衣と釘宮円が前のめりに倒れ込んでいた。

「なはははは」

倒れ込んだまま、後頭部に手を当てて照れ笑いを浮かべる円と真っ赤な顔で自分の指先と指先を
ちょんちょんと突き合わせている愛衣の背後では、
那波千鶴が背景にゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべていた。

「い、いやー、姉ちゃん方」
「お揃いで」

つい先ほどまで幸せ一杯を満喫していたベッドの上の二人は、
共に乾いた声で挨拶を発する。

「いやー、なんて言うかさー、いつの間にかふらふらとって言うか…」
「あ、ああああのっ、本当なんです。私もいつの間にか吸い寄せられる様にふらふらと、
そうしたらそのドアの前から離れられなくなって…」
「だ、そうよ、コタロー君夏美ちゃん」

ゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべ、千鶴が言った。
0277リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/22(火) 04:08:10.59ID:qG7tnRwz
>>276ごめん、名前欄タイトル入ってなかったわ
では続き

「つまり、こういう事なんでしょう」

にっこり微笑んだ千鶴が、どこか優美な足取りでふらりふらりとベッドに向かう。

「うぶぶぶっ!」

すいっとベッドの縁に座り、
潤んだ眼差しを向けてまだまだお子ちゃまの小太郎の頭を腕で抱える千鶴を目の前に、
他の面々は見事に圧倒された。

「つまり、こういう事なんでしょう?
みんなも、夏美ちゃんのお仲間に入れて欲しい、って」
「うぶぶっ!」

ようやくその豊満すぎる弾力から解放された小太郎は、
今度はぢゅーっと激し過ぎる勢いで唇を吸われていた。
それを終えた千鶴が向けた妖艶な笑みは、ここの誰をも圧倒するに十分過ぎるものだった。

だが、うんと大きく頷いた円は大きく動いた。
敏捷な動きでするりとベッドに上ると、
するりと身を交わした千鶴をやり過ごし、すとんと小太郎の横に座る。
そして、ぎゅっと抱き付く。

「お、おう、円姉ちゃん」
「いかにも円でござい。ふふっ、ちょっとは大人になったかなー」
「あー、コジローにはちぃと早いけどな」

とっくに事情を通じ合った同士、ニヤッと笑みを交わす。

「だよねー、夏美の事あんだけ喜ばせてだもんねー。
んー、順序にこだわらない、とかまだ言えないけどさー、
それでも今はとにかく私もお仲間に入れて欲しいんだよね、小太郎君」

「と、言う事だけど、夏美ちゃんは?」
「んー、ま、いいや。
理屈で考えたら最初っからおかしいんだしだから今夜はもうなんでもよーいって」

千鶴の問いに、夏美はぱーっと両手を広げてケラケラ笑った。
0278リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/22(火) 04:13:18.14ID:qG7tnRwz
>>277

「はい、本妻様の了解は頂きました。小太郎君はどうするの?」
「ん。おっし。円姉ちゃんにそこまで言われたらなぁ」
「んー、やっぱ私のせい?」
「つーか、円姉ちゃん綺麗やさかい」
「そ、褒め言葉として受け取っとく」

それは円もよく分かっていた。武骨で不器用だからこそ、
こういう事を一度言ったならば、それは千金の重みがある。それが小太郎なのだと。
向かい合って座って、まずはキス。
そして、小太郎は円のパジャマシャツをぺろんとまくり上げる。

「あ、んんっ」
「いとないか?」
「ん、大丈夫。小太郎君、結構器用、ああっ」

口に出して比べる程の野暮ではないが、これでも一年見ていて随分違って来た夏美と比べても
円の膨らみはお椀型に均整が取れていながら随分と豊かだ。
この弾け出す様なぷるんとした感触が溜まらない。
そして、小太郎が本能の命じるままにピッと尖った乳首に吸い付くと、
普段ボーイッシュなイメージの円が秘めた反対側の声をさらけ出す。

「あ、あっ、恥ずかしい」
「ん?」
「だって、私の声」
「ああ、なんつーか、可愛いわ」
「え?あ、ああんっ」

思わぬ言葉にきょとんとした所を根は甘えん坊主に存分に吸われて、
円はその可愛い声を部屋中に響かせる。

「ん?」
「あ」
「なんや、もうパジャマのズボンまで」
「馬鹿っ。じゃあ小太郎君、汚れちゃったからそれ小太郎君が」
「ああ」

促されるままに、小太郎は円のパジャマズボンと空色のショーツをするすると脱がせる。
流石に鍛えられて、むちっとしてパンと力強い、それでいて締まる所はしゅっとした
円の下半身は小太郎の食欲を本来の意味の食欲に近い所までそそる。
0279リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/22(火) 04:18:21.34ID:qG7tnRwz
>>278

「ん、っ、ああああっ」

だが、その中心に小太郎が手を差し込み、ぴちゃぴちゃと音を立てて動かすと、
どちらかと言うときりっとした円の美貌が女のそれへととろけていく。
つい先ほど似た様な状態の夏美を目にしたばかりであるが、
それは確かに男にとって雄にとってたまらなくそそる表情だ。

相手の弱点を探り当てる勘の良さなのか、
僅かな学習機会でも小太郎の指の動きは的確にポイントを捉えている。
座って向かい合ったままそうされていた円は、ぷるんと弾む膨らみも押し付ける様に、
ぎゅっと小太郎に縋る様に抱き付く。

「円、姉ちゃん?」
「も、もうっ、何よこれ小太郎君いきなりこんな上手って」
「上手なん?」
「そうなんじゃないのっ」

丸で吐き捨てる様に言う円が、小太郎にはどこか面白かった。
その仕返しの様に、円も又、小太郎の急所を手掴みにする。

「あっ、小太郎君、やっぱこんな熱くなるんだ」
「ああ、だって円姉ちゃん、なんつーか凄くエロくて可愛くて」
「んー?」
「円姉ちゃん凄く綺麗やさかい」
「そう」

ちょっと下を向いて言った小太郎に、円がニッと笑う。
ニッと笑みを交わし、二人が唇を重ねる。

「ここ、ここなんだよね」
「ああ、多分そう、うんっ?」
「じゃあ、こうやって」
「お、おおっ」
「ふふっ、愛衣ちゃん」

半ば前にはい進む様にして床にへたり込んでいた愛衣は、
その妖艶な声にゾクッと身を震わせた。
0280リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/22(火) 04:21:29.18ID:qG7tnRwz
>>279

「あ、あああっ、小太郎君っ」
「お、おおっ」

そんな愛衣の前では、ベッドの上で円が喘いでいる。
ベッドの上に座った小太郎に円は正面から向き合って、
小太郎を両脚で挟んで座り込む形で下から小太郎に貫かれている。
小太郎の前で形のいい白い乳房がぶるぶると揺れ動き、
さっぱりとしたショートヘアもぱさっ、ぱさっと激しい交わりを表現している。

「羨ましい、愛衣ちゃん?」
「そ、それは、そにょ…ひゃっ!」
「ふふっ、愛衣ちゃん柔らかい。でも、こんなにツンツンになって」

「あ、那波さ、あっ」
「パジャマの上からでもぽっちり丸見えね。こんなに硬くなって、可愛い声」
「え、あっ、那波、さんああっ」

「あらあら、何かしら愛衣ちゃんこのパジャマのお湿りは?
おっぱいもこんなに大きくなったお姉ちゃんがお漏らしじゃないわよね」
「いっ、あ、許し、ああっ」

むしろ初心者には丁度いい間隔で、二枚の布地越しにぷくっと膨らんだ一番の急所を
繊細な指のギリギリの加減でぐりぐりされる。
愛衣はばたばたと動き出すををぐっと堪えながら、喘ぎ声になっているのを自覚する。

「ああー、愛衣ちゃん捕まって、ナムー」

どこから見てもNTRな筈の夏美は、その傍らで何でもない事の様に
いつものペースで千鶴のおふざけを眺めている。

「お、おおっ」
「あ、あんっ、ああんんっ」

そんな面々の前で、
円は未だベッドの上に座る小太郎に上から繋がってゆさっ、ゆさっと動いていたが、
その動きは段々ピッチが速くなる。
その普段はきりっと男前なぐらいの黒い大きな瞳は
端から見ても夢見心地にとろんととろけ始めていた。
0281リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/22(火) 04:25:02.01ID:qG7tnRwz
>>280

「あ、ああっ、こ、たろ、君っ!」
「おうっ、円姉ちゃん」
「ああっ、小太郎君いいっ、いいよっだから
GoGoLet’s Go! Go…お、あ、ああ、あっ」
「く、ううっ」

円の体が、先ほどまでもピッと形良く上向きながらみっしりと張り詰めた、
ぷるんぷるんとそのボリュームを誇示する様に揺れ動いていた乳房を
改めて天にかざすの如く身を反り返らせひくひく痙攣しながら静止した。

唇の端からたらりと一筋溢れ出しているのも、今や決して見苦しいものではない。
僅かな震動を共有していた円と小太郎は、円がぐったり覆い被さるのを小太郎が受け止める形で、
そのまま二人揃ってベッドに横たわる形でぎゅうっと抱き合う。

「ああ、そうだ」
「?」
「Merry Xmas
さいっこー、プレゼントありがとね」
「おお、こっちこそ、なんつーか良かったわ。めりいくりすます」

二人はふっと笑みを交わし、ちゅっと唇を吸い合った。

今回はここまでです。続きは折を見て。
0282リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:21:07.86ID:y/Z1Tqhm
あー、一月中に終わるかなー、
それでは今回の投下、入ります。

>>281

 +     +

「ちょい、あれ」
「ん?」

ベッドの上で少しの間余韻に浸っていた二人だったが、
円の指摘にそちらを見て、共に大汗を浮かべた。

「あ、ら、らめぇ、あ、んんっ」
「あらあら、愛衣ちゃんは駄目なのかいいのかどうして欲しいのかなー?」

千鶴に絡み付かれているとしか言い様のない愛衣は、
歳を考えると豊かな形のいい乳房をぽろりと片方丸出しにして、
パジャマズボンをショーツが丸見えになるまでズリ下げて喘ぎもがいている。

既に千鶴の両手は遠距離攻撃を攻め尽くしていよいよ中心と言う状態。
それでも初々しい青さを残す柔らかな乳房はあくまで柔らかくタッチされ、
初心者には丁度いいショーツの上から未だ周辺に留まる指触りをこってりと味わって、
既にして真っ赤な顔の愛衣は泡を吹きそうな有様である。

「い、つっ」

ようやく、乳房を掴む手にやや力が込められた様だ。

「あひっ、は、あ、ああっ」
「ふふっ、小太郎君と釘宮先輩は無事終わったみたいよ。
愛衣ちゃんは?このまま見てるだけで部屋に戻ってこの続きで我慢するのかしら?」

「ん、んん、んっ」

既に透ける程に湿度を増したショーツの上から千鶴の指にぷっくりとしたポイントを的確に捉えられ、
愛衣は目尻に涙を浮かべて声をかみ殺した。
力が緩んだのを察知して、愛衣がふらりと千鶴の呪縛を逃れる。
0283リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:26:10.07ID:y/Z1Tqhm
>>282

「ふふっ、お邪魔みたい。頑張ってねコタロー君」
「お、おう」
「ガンバ」

ひらりとベッドを降りた円が、よたよたとすれ違う愛衣の肩をぽんと叩いた。
かくして、ベッドの上に上った愛衣は小太郎にそっぽを向く形で正座する。
流石にパジャマの乱れは修正されている。

「おっ」

そして、胡座を掻いている小太郎に向き直った時には、
小太郎が食われそうな勢いの面相だった。

「小太郎さんっ」
「あだだっ!」
「は?あ、ご、ごめんなさいっ!!」

ずいっ、ずずずいっと這い進んだした愛衣が、
その愛衣の頭突きを食らった小太郎にぺこぺこと頭を下げる。

「い、いやいやええて」

小太郎がぱたぱた手を振り、目が合うと、お互い吹き出してくくくっと笑っていた。

「あの、小太郎さん」
「おう」
「ふつつか者ですが、私のお相手もどうぞよろしくお願いします」

元々やれば出来る子である。丁重な挨拶に小太郎も悪い気はしない。

「おうっ、愛衣姉ちゃんみたいに綺麗なイトはんこの際大歓迎や」
「嬉しい」

にこっと素直に笑った愛衣は、実際可愛かった。
それでいて、結構なほつれ毛に真っ赤なほっぺが又たまらない。
互いに向かい合ってベッドの上に座り、
手を前について顔を突き出す形で唇を重ねる。
そのまま、小太郎が愛衣をさらってきゅっと抱き締める。
0284リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:31:31.25ID:y/Z1Tqhm
>>283

「おっ」

抱き締めた時には華奢と思ったが、
器用にパジャマの前を開いて手を入れて見るとこれが意外にボリューミー。

「あ、んっ」
「痛かったか?ちぃと強かったけど」
「んんっ、ちょっと。でも気持ちいーです」
「ほか。愛衣姉ちゃん、結構乳でかいんやなぁ」
「そうですか?」

確かに、気取らない女子校育ちなので女の子同士では時々言われる事もある。
だが、この状態で愛衣の性格では声がうわずるのも無理からぬ所。

「よっ」

小太郎が愛衣をベッドに静かに押し倒す。
ぷるんとこぼれ出た白い膨らみは全体にスリムな割りにはちょっとした小山だった。
先端に桃色のつぼみが可憐に尖り、小太郎は誘われる様に口を付ける。

「んー、いいモン持ってるね後輩」
「はいはい夏美ちゃん」

今のところは負けていない円がむーっと観察し、千鶴がずーんとしている夏美を撫で撫でする。

「あ、んっ」
「ん?」
「んふっ、くすぐったいです」
「ほか」
「あ、っ」

それは吸い込まれる様に柔らかな手触りだが、目の前で崩れを見せていない様にもっちりと腰がある。
確かに、華奢で柔らかだが芯が強いと言うのは師匠らしい立場で見ている愛衣そのものにも見える。

「あ、あんっ、あ、こ、たろ、さんあ、あんっ」
「あー、愛衣姉ちゃん」
「は、はい」
「愛衣姉ちゃんってなんつーか、えらい敏感言うか」

確かに、弱点を探り当てるのはファイターの天性の勘なのか、
極上素材による僅かだが濃密な経験が彼の手指に恐ろしい程の経験値を与えていたが、
それにしても、と小太郎は思う。
0285リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:36:56.72ID:y/Z1Tqhm
>>284

「そうよー」

口を挟んだのは千鶴だった。

「愛衣ちゃん、すっごく感じ易いんだから。
やっぱり日々のリハーサルとイメージトレーニングの賜物かしらねー」
「ん?」

体質的に本当に発火してもおかしくないボッと真っ赤な顔で縮こまる愛衣を
隣の小太郎が怪訝な顔をして見ている。

「だからもう、イク寸前の可愛い涙目で生殺しにするの大変だったのよー」
「ちづ姉…」
「えぐい事するなぁ…」

流石に、一同呆れて笑うしかない。

「ひゃうっ!」

一端途切れた指の動きが、たっぷりと蜜をすくって本丸攻めに突入した。

「あ、ん、んむっ、あ、あ…」
「愛衣姉ちゃん」
「は、はい」
「我慢は毒やでぇ」

小太郎がニッと笑う。
柔らかな乳房から白い裸体に隠れたあちこちのポイントを経て、
じわりじわりと攻め落とすセオリー通りの手順を踏んではいたが、
その中で見せる愛衣の表情に小太郎はふるいつきたくなる。

根は明るい普通の女の子だが、小太郎が普段顔を合わせるのは仕事と修行。
真面目で礼儀正しく修行には真摯、人として実に好感を持てると思っていたが、

だからこそ、この真っ赤になって崩れそうな女の顔、女の声は、
元来やんちゃな悪戯っ子でもある小太郎をそそって仕方がない。
だから、本能のままに、思い切った賭にも出る。
実際危険なのだが、それでも信頼に任せた所もあった。
0286リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:39:59.20ID:y/Z1Tqhm
>>285

「ひゃっ!?」

小太郎に右腕を取られたかと思うと、掌に触れた熱い感触に愛衣が目を丸くする。

「愛衣姉ちゃんがなんつーかエロくて可愛いさかい俺もかなんわ」
「そ、そ、そ、そうですか」
「そうだよーっ」

声援を送ったのは夏美だった。

「だーって愛衣ちゃんってすっごく美人さんなんだからー。
それで後輩の癖に結構グラマー系でコタロー君にいじり回されて全身ピンク色であへあへしちゃったらねー。
あの真面目そーな愛衣ちゃんのそんなの見たらコタロー君だってたまんないってー」
「お、おう、その通り」
「あ、ははは、あああっ!!」

小太郎のドヤ顔に半ば呆れ返って愛衣が小太郎に抱き付き、
その背中で解かれたふわふわのセミロングを撫でられてから意外と敏感な背中に
お尻を撫でて割り込んでぬるぬるに溢れ出す源の一点を攻められ、
愛衣は白い喉を見せて遠慮なく悲鳴を上げる。

「ああっ!あ、あああっ!!」
「ひゃー、愛衣ちゃんエロッ、かっわいー」

視線を向けた円が、既にしっとりとした気配の内股をぎゅっと占めて声を上げる。

「あ、んんっ?」
「んー」

何か思う所があったらしく、もにょもにょと掴んでいる小太郎に抱かれて、
そのちょっと大きめなお尻を気にしている愛衣は、
やっぱりあの時のダイエット挫折は、と、顔から火が出そうになる。
そんな乙女の葛藤も何のその、小太郎は慣れた手つきで愛衣をころんとうつぶせに転がしていた。

「は、あっ!?」

腹ばいに近い形になった愛衣は、
そのまま後ろから愛衣の内股に顔を突っ込む様な形をとっている小太郎に気付いて今度こそ悲鳴を上げた。
0287リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:43:02.37ID:y/Z1Tqhm
>>286
「ひゃああ…」

だが、自らの劣情から溢れ出す蜜をすすられた恥ずかしさも一瞬の事、
小太郎の柔らかな唇、そして舌の先から腹までの巧みな動きにピンポイントな刺激。
半ば全身の茹で上がった愛衣は、
解いたセミロングの髪の毛をぞろりと流しベッドの上で上体を反り返らせて、
もはや文字に起こせぬ悲鳴を部屋に響かせた。

「おうっ、愛衣姉ちゃん」
「は、ひ…」

ぱたんとベッドにうつぶせに倒れ込んだ愛衣の頬に顔を近づけ、小太郎が声を掛ける。
だが、小太郎は知っていた。恐るべき事に、その様に調整すらしていた。

「愛衣姉ちゃん、もう満足かいな?」
「い、いえ」
「ん?」
「い、いえ、あの、そにょ、もごもご」
「駄目だって愛衣ちゃん」

円から声援が飛んだ。

「小太郎君どんな経験値のテクニシャンなんだってバカヤロウだけどさ。
でもデリカシーはバトル脳のお子ちゃまだからねー、欲しいものがあるんだったら
ちゃーんとおっきな声で口に出して言わないと分かってくれないよー。
小太郎様の逞しいナントカカントカを愛衣の濡れ濡れのナントカカントカに
ナントカカントカして下さいませ愛しの小太郎様、ってねー」

取り敢えず、数秒間のトライでシーツによる埋没窒息は無理であると愛衣は判断したらしい。

「ひゃっ、は、うぅ…」
「うーん、ホンマ変な所がアレやなー」

小太郎が愛衣の背中を撫でながら、
まるで何か自分にとって少々口にし難い所を撫でられた様な愛衣を見てのんびり口にする。

「ち、違います」
「ん?」
「あのですね、男の人はよく分かりませんけど、女性のエッチな気持ちいいって、
大半はメンタルな、ハートから出来てるんです。雰囲気とか、もちろん相手とか」
0288リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:46:30.68ID:y/Z1Tqhm
>>287

「ほかほか、つまり、俺は愛衣姉ちゃんの相手で合格ちゅう事か」
「花丸です」
「そら嬉しいわ」

ニッと笑う小太郎に、愛衣もふっと笑みを向ける。
そして、愛衣は隣の小太郎に飛び付く様に抱き付いてキスをした。

「あの、小太郎さん」
「ん、何や?…よっしゃ」

小太郎の耳元で囁かれた少々長いおねだりの言葉を文字に起こすのは差し控えるべきであろう。
愛衣の手から太陽よりも巨大な火の玉が落ちて来る事態を回避するためには、

「ひゃっ?あ、っ」
「んっ、ど、や、愛衣姉ちゃん大丈夫か?」
「は、はい、ちょっと、痛いけどそのぬるぬるがいいみたいで、大丈夫です」

又腹ばいにされた形の愛衣に小太郎が覆い被さり、
小太郎はそのまま野性的な体勢で貫いていた。
ここは修行仲間今では少々の仕事仲間と言う事か、
愛衣は変な我慢をせず痛いも気持ちいいも率直に小太郎に伝える。

「お、っ、愛衣姉ちゃん」
「は、はい、小太郎さん、小太郎さんのが、私の中、あ、あっ」
「めーいちゃん」
「はいっ!?」

千鶴の呼びかけに、愛衣は反射的に直列不動敬礼の自分のイメージ映像が重なる。

「愛衣ちゃん優秀な留学生だったんですってねー。
参考までに今の状況を翻訳してもらっちゃおうかしら。
やっぱりこの場合、スラングが雰囲気出るのかしら?」
「へ、え?い、いいっ、あ、あっ」
「あらあら、随分と」
「んー、何か面白そうやなぁ」
「へ?小太郎さん?」
「おーし、なんか知らんけど折角留学してたんならやってみーや」
「ち、ちょっ、こたろ、さ、ああっ」

愛衣が何か言いかけた所で、小太郎は愛衣の乳房をぎゅっと掴む。
少々乱暴で痛いぐらいなのも今はいいアクセントだ。
0289リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/28(月) 04:49:50.72ID:y/Z1Tqhm
>>288

「は、あああっ、こ、小太郎、小太郎さんのっ、
おおっ、小太郎さんの逞しいデ○ックがあっ、あ、
愛衣のラヴ○○ースに濡れ濡れのプ○シーにいっ、入ってああ入ってる
あ、あっ、カム、カムカム、あ、来る、来るっカム来るっ、
は、むおんカモンカモォ、おおっ、小太郎さんっ!!!」
「おおうっ」

激しい打ち合いの末に下からベッド愛衣小太郎の順でぐてっと重なり、
小太郎は自然と目の前の乱れ髪を撫でていた。

「最初のはよー分からんけどなぁ、噛み付くとか狂うとかか?」
「夏美知ってる?」
「うーん、女のアノ時の声って日本と英語は逆なんだって。
だからカムで来る、日本語だといくいくいっちゃうーっ、てなるんだけど、
英語だと来る来る来る気持ちいいのががきちゃうよぉーっ、て、そゆ事だよね、愛衣ちゃん」

流石演劇人にっこり微笑む夏美を前に愛衣はひたすら縮こまり消え入る様な声で肯定して、
それなんてエロゲ声優な夏美に小太郎も乾いた笑みで応じた。

今回はここまでです。続きは折を見て。
0290リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 22:43:51.92ID:4YcwmpMA
それでは今回の投下、入ります。

>>289

 +     +

それでもなんでもベッドの上で幸せな余韻にまどろんでいた愛衣だったが、
はっと気付くとしゃかしゃかと這う様にその場を離れる。
そんな愛衣の背中ににっこりと、艶然たる微笑みが向けられ、
改めて愛衣はゾクッとしたものを覚えた。

「ん?あ?」
「次は私ね」

にっこり微笑み、ベッドの上に上った千鶴が、
そのままパジャマを脱ぎ始めた。
パジャマに始まり黒い下着も堂々とベッドの上に落とされるのを、
座り直した小太郎は、只ぽかんと眺めている。

「あ」
「ん?」

何かに気付いた様な愛衣に円が声を掛ける。

「どうした?」
「え、あの、ですね」
「うん」
「あの…なんと言いますか、やっぱり男の人って、
四人目と言うのは体力的に無理があるのでしょうか?」
「違うね」

もじもじと、それでも見事な観察眼を示した愛衣に気付いた愛衣に、
円は真面目に答えた。

「私も違うと思う」

そこに気が付いた夏美も同じ返答だった。
0291リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 22:48:53.79ID:4YcwmpMA
>>290

「でも、那波さん、女性から見ても」
「うん、凄いよ、むしろ凄過ぎる。そこが問題なんじゃないの?」

愛衣の言葉に円が応じる。
確かに、それは最早立派な女性の、それも紛う事無きグラマー美女の圧倒的な裸体だった。

小太郎が出会った頃ですら、出会った野郎の視線を入れ食いに引き付けていた双つの膨らみは
今やもう一回りその質感を増していながら、
若さの特権で形の良さをぎゅっと維持している圧倒的な迫力で迫っている。
その突出は確かに個性的で、全体的に母性的なおおらかさでありながら、
締まる所はぎゅっと締まってだらしない程の緩みは決して感じさせない。

確かに、ベッドの下で眺めている年の近い、
多少の例外はあっても年齢的にはスタイル良好美少女軍団からは只、
ため息しか出て来ないヴィーナスに他ならぬ圧倒的な美しさそのものだった。

「あらぁ?」

改めて、千鶴は優しく微笑み顔を伏せて指先をちょんちょんと突き出しそうな小太郎の前に座り込む。

「どうしたのかなー?ここまで三戦連勝、
あんなに可愛い女の子達に最強の男を見せつけた小太郎君もここまでなのかしら?」
「あ、いや、なんつーか」

そう言いながら、小太郎は顔を半ば横に向けて、それでいてちらっちらっと前を見ようとする。
何と言うか、観客連としては微笑ましいのが半分、
その時点で敗北以外の何物でもない対応の差に妬ましいのが若干。
それを緩和しているのは、
今までの絆と何よりストレートな妬みを躊躇させる程の圧倒的な千鶴の姿。

「ふふっ、それとも、
愛しの小太郎君と結ばれた彼女達と私は何か違うのかしら?」
「そ、それは、あー」

言い淀む小太郎の両肩に、千鶴の両手が添えられる。
そこでようやく前を見た小太郎と千鶴が、唇を重ねた。
0292リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 22:53:57.18ID:4YcwmpMA
>>291

「どう?」
「うん」
「私は、小太郎君を愛しく思う一人の女、小太郎君にとっては何が違うのか?
前に進んで答えを探す?それとも立ち止まって保留する?きゃっ」

慈愛の中に威厳すら感じられた千鶴の言葉は、何とも可愛らしい悲鳴で途切れた。
千鶴は、体ごと抱き付いて来た小太郎をぎゅっと抱き留める。

 +     +

「あ、あっ」
「やっぱりあれ」
「あれは反則だわ」
「ですねー」

そして、目の前のたわわ過ぎる果実にむしゃぶりつく小太郎の前で
千鶴は眉根を寄せて可愛らしく呻き、ベッドの下でひそひそ囁きが交わされる。

「ふふっ、小太郎君、私のおっぱい好き?」
「ああ」

いい具合の加減でベッドに押し倒され、
緩いウェーブヘアをベッドに広げた千鶴が優しく尋ね、
小太郎は返答と共に掌を伸ばす。

「ちづる姉ちゃんの乳、でこうて餅みたいに柔らこうて、最高やで」

それでも、その勘の良さで女性の痛い加減を学習していた小太郎は、
豊かな膨らみをむにむにと手加減して揉みながら改めてむしゃぶりつく。
たっぷりとした質感に合わせて大口開けて食らいついていたのだが、
その内、ぷっくりと紅く膨らむ蕾に行き着き、まずはしっかりと吸い立てる。

それはちょっと刺激が強過ぎた様な反応だが、
その後の小太郎はがさつ者の見た目に似合わぬ程の丹念さ。
白い土台の豊穣さを見るに、熱く膨らんだその蕾は程よいぐらいのアクセントだったが、
小太郎が落ち着きを取り戻してむぐむぐと刺激すると、
その小太郎を抱き解かれた後ろ髪を撫でながら、千鶴は喉の奥から声を漏らす。

改めて、その意外な程の、
だが歴戦のファイターなら力強さと共に持ち合わせているのかも知れない丁重な動き。
下で見ている面々も、徐々に昂ぶりを見せ始める千鶴を見ているだけで
つい先ほどの記憶が肉体的に蘇り身を縮めざるを得ない。
0293リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 22:59:09.36ID:4YcwmpMA
>>292

そんな中、ベッドの上では、
いつしか動きを止めた小太郎を千鶴が窒息しない様に、
と言う表現がよく似合うスタイルできゅっと抱き留めて、小太郎はその甘い香りにまどろんでいた。

「小太郎君」
「ん?」
「このまま、子守歌を歌ってあげましょうか?
小太郎君が雄々しい事も小太郎君の気持ちも、みんな十分に伝わってるわよ」
「んー…いい夢見られそうでそれもすっごく楽しみなんやけど、
ちぃとそういう訳にはいかなくなったみたいや」
「そうね」

千鶴の提案に気持ちが傾いた、その事がリラックスになったのか、
今まで半ば聖なる存在としていた相手の温かさ、柔らかさ甘い香りに十分満たされたためか、
千鶴のお腹を押す熱い感触がほぼぴったりくっつき合った両者の苦笑を誘った。

ゆるゆる動き出した小太郎は、改めて目の前の、
豪華なクリスマスケーキ丸かじりを思わせる豊かな膨らみの先で
尖った莓に唇を寄せ、むぐっと口に含む。

少しの間そうしていたのだが、興が乗ってきたのか、
小太郎の右手はきゅっと締まったお腹からお臍の下に、
さらさらとした茂みを過ぎて指が潜り込む。

「んー?」
「どうしたの、コタロー君?」

やはり、優しい笑みだった。

「いや」
「ふふっ、だって小太郎君があんなに逞しく力強く大活躍して、
みーんなあんなに可愛い鳴き声で天国に行っちゃったんですもの」

そう言われると、ベッドの下では横一列の正座で下を向くより他に無い。

「私だってね、逞しい男の人に抱かれるイメージと共に
体の奥から熱いものが溢れて来たりもするわよ、こんな風にね」

小太郎の右手を取りながら、千鶴は艶っぽい笑みを浮かべる。
0294リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 23:02:39.86ID:4YcwmpMA
>>293

「んー、まあ、実際はこんな悪ガキやけど」
「でも、歴戦の勇者、なんでしょ」
「おうっ」

どこまで論理的な意思疎通が出来ているか、この際そんな事は大した問題では無かった。

「ん、んっ」
「あ、っ」
「大丈夫か、ちづる姉ちゃん」
「ん、うん、大丈夫」

思い出す。一番最初に、こんなに大事な女性になるなんて夢にも思わなかったあの日に、
傷付けてしまったあの時の、あの優しい微笑み。
そして、今も千鶴はあの微笑みを浮かべながら、目尻に抑えきれない涙の粒を浮かべている。

最大限優しく、小刻みに動きながら、
小太郎は目の前でふるふるとその質感を見せつける白い膨らみにふるいつく。
手掴みし、口に含みながら忍耐を強いている下半身をじっくりと動かす。
それに連れ、千鶴の声も、それだけで暴発しそうな程の艶めいたものを滲ませる。
その事が小太郎にとっても実に嬉しい。

「?」

又、ぴたっと動きを止めた小太郎に、
実際今まで実地経験は皆無だった千鶴も怪訝な顔を見せる。
しかし、そこはそれ、回数を重ねた事で余裕が出来たのか、
体術の天才故と言うべきか、
小太郎は繋がったまま千鶴の体をよいしょと動かして見せた。

「あら」

何となく分かったのか、千鶴は持ち前の面白そうな顔を見せる。
いつしか、小太郎はベッドに仰向けに横たわりその腰を千鶴が上から両腿で挟む形となっていた。

「ん、んっ」
「うぉう、やっぱりこうやって見ると、すっごいなぁちづる姉ちゃんの乳」

あけすけな事を善いながら、小太郎が腰を突き上げると
千鶴は眉根を寄せてうめき声を上げる。それはもう苦痛のものではないと小太郎にも見当がついた。
0295リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 23:05:43.23ID:4YcwmpMA
>>294

「どや、ちづる姉ちゃん?上でぶるぶる言うてるのたまらんけど」
「そうねー。あ、あっ、でも、
これであんまりやんちゃすると、小太郎君の可愛いのすっぽ抜けちゃうかも」

「おーおー、ちづる姉ちゃん、男子部の美人保母さんファンクラブが聞いたら卒倒モンやな。
けど、俺のテクニックあんまり見くびらん方がええで」
「はいはい、楽しみにしてますっ、あ、あんっ」
「お、おっ、ちづる姉ちゃん、凄い、おおっ」

千鶴のアドバイスもあってか、小太郎の動きはむしろ慎重でねちっこく、
石臼に摺られる様にしっかりと千鶴を捉えて千鶴もそれに応じていた。

「は、ああ、ああっ、小太郎君っ、あ、ああ、あっ」

緩いウェーブがかかった長い髪の毛がぱらぱらと揺れ動く。
唇が緩み熱い声が溢れ出す。
薄い照明にしっとりと汗ばんだ全身が照らされ、
何よりも体が馴染むに従って大胆な勢いで見事過ぎる膨らみがぶるん、ぶるんと上下する。

その表情はすっかり上気して、悪戯っぽさと慈母のおおらかさ凛々しさを備えた美貌は
切羽詰まった女の顔へと変貌していく。

関わりの差こそあれ普段を知っているだけに、
そして、直面している現実の姿の余りの迫力、圧倒的な美しさに、
ベッドの下に正座で並ぶ三人の美少女も又頬をぽーっと上気させて只只見惚れて、
そして、ぎゅっと閉じた裸の内股の周辺で悪戯な右手を必死に自制する。

「こ、コタローくんっ、あ、っ、私っ」
「あ、ああ、ちづる姉ちゃん俺っ、俺もうっ」
「うんっ、コタロー君、コタロー君大好きよ、みんなに負けないぐらいっ」

その、見事な裸体をピンと張り詰めたクライマックスは、
目の当たりにしていた三人の美少女が一瞬下半身から全身に共感の錯覚を覚えた程のインパクトだった。

「ああっ、嬉しいで俺ちづる姉ちゃん俺っ!!うぶぶぶっ」

それを見届けたかの様に自らの欲望を解き放った小太郎だったが、
そのすぐ後に覆い被さって来た余りに豊かで柔らかな感触は、
一瞬小太郎に窒息の恐怖を覚えさせる。
汗の匂いが一段と芳しい。それだけ、千鶴も力一杯だったのが小太郎にも熱く伝わる。
0296リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/01/30(水) 23:09:06.20ID:4YcwmpMA
>>295

「ふふっ、小太郎君」
「ん」

やっぱり、優しい微笑み。とてもかなわないと悪ガキに思わせる。

「Merry Xmas」
「メリークリスマス」

そして、ちゅっと、恋人の口づけを交わした。

今回はここまでです。
一応次回が最終回です。続きは折を見て。
0299リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:20:52.61ID:Lh8hzbFh
それでは、最終回投下、入ります。

>>296

 +     +

「あ、あっ、ああっ、やっ、ネギ君、ネギ君っ!」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗ですっ」
「やあっ、恥ずかし、い、いいっ、あ、ああっ、だめっネギ君、っ」

ずん、と、下から力強く突き上げられて、アキラの裸体は一際大きくガクンと揺れた。
二段ベッドの下段で、その白い豊かな裸体を上下に揺らして甘く喘いでいるアキラは、
ネギの腹の上に逞しいぐらいの太股を乗せて、座る形でそうしている。

既にネギのあんな事やそんな事で散々に火照らされたアキラは、
その卓越した運動神経からか、一度こうなると貪欲なぐらいに、
それでいて勘のいい動きで少しでもネギがもたらす熱い感触を受け取ろうとする。
そして、その上手を行くネギの天才的な技巧が時にスローに時に力強く伝わる度に、
普段寡黙な美少女がよく通る声でその情熱を表現する。

既にその豊かな黒髪はバラバラに乱れ散り、
普段は凛々しい程の顔は唇の端から一筋溢れそうになり優しく時に力強い瞳は引っ繰り返りそうな、
だが、それは決して見苦しいものではない寡黙さの向こうの情熱の表れだった。

「だ、めっ、は、ああ、恥ずかし、いいっ」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗で可愛いです。
だから、だからアキラさん僕とアキラさんっ」
「う、あ、うんっ!」

既にいつ切れてもおかしくない何かを自覚していたアキラは、
その素直な言葉に素直に飛び付き、一回大きく頷いた。
実に嬉しそうなその返答は、ベッドの下の面々にも頼もしい親友の一杯一杯の幸せとして伝わる。

「ネギ君っ!ネギ君ネギ君、あ、私、あっ、私、もう、もうっ」
「はいっ、アキラさん、アキラさん一杯、凄く格好良くて綺麗で可愛いアキラさんっ」
「ん、んん、あ、あぁー」

声が途切れた。
糸が切れた傀儡の如く天から降りてきたアキラの、
その逞しい程に白く豊かな熱い裸体をネギはがっしと抱き留める。
ネギは息を呑む。客観的に言えば寝起きの様な、瞼も半開きのとろーんとした表情、
只の寝起きではないのはその真っ赤な頬、普通の状態であれば医務室に直行する様な。
0300リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:26:02.75ID:Lh8hzbFh
>>299

「ネギ、君?」
「はい、ネギです」

それだけ言葉を交わすと、ぎゅっと抱き合い互いの裸と裸を確かめながらの貪るキス。
豊かな黒髪が流れてどこにどう絡むか分からない、
だけど、甘いいい香りがそんなうっとうしさも帳消しにする。

絡んだ舌が、唇が離れ、アキラはネギの両肩を手で押さえて
半開きのとても色っぽい表情でネギを見る。
それを見ているだけで、少なくともネギの肉体は十分に漲っているのだが、
そこは英国紳士。うつらうつらしていたアキラをゆっくりその場に横たえた。

「あっ」

むにゅっと見事な感触に、ネギが声を上げる。

「ネーギ君」

先ほどまでベッドの下にいた筈の裕奈が、後ろからネギに抱き付いていた。

「ふふーん、あーあー、アキラ幸せな顔しちゃって。
ほらほらネギ君、水着の跡ピンク色、湯気まで立っちゃってるよ。
あーのアキラにあーんな可愛い声出させて、ネギ君どうやったらあんなんなる訳?」

「えーと、あの、どうやったら、と言いますか」
「まあ、今夜が最初だもん、天才でしかないよねー」
「あうっ!」

そんなアキラの、そして裕奈のさっきの一撃に見事に逞しく漲っていた部分を無遠慮に掴まれて、
ネギは今度こ悲鳴を上げる。

「いやいやいや、このアキラが最高色っぽいの分かるけど、
ネギ君の残り無限大巨大タンクって魔法だけじゃない訳?」
「え、えっと、あの」
「ん?」
「いえ、その」
「あーあー、これがいーのこれがネギ君の可愛いおち○ちんに反応しちゃった」
「うぶぶぶっ」

右手でばりばり後頭部を掻いていた裕奈が、そんなネギの頭を胸に向けてぎゅーっと抱き締めた。
0301リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:31:06.50ID:Lh8hzbFh
>>300

「よしよし、ネギ君ってばいっぱい揉み揉みしてちゅうちゅうして
ゆーなのおっぱい大好きだもんねー。
天才スケコマシのネギ君なんだからおっぱいだけで私何回天国見せてくれたっけ
好きなものこそ上手なれって日本のことわざ?」

「はうぅー」
「ふふっ、さっきのでもう足腰立たないと思ったけどさー、
そーんな顔されるとネギくーん」

解いた髪の毛を優しく撫で撫でしてもらうのはいいのだが、
そーっと見上げた裕奈が唇の端からたらりと不穏なものを垂らしているのはぞくっとする。

「は、ううっ」
「ふふっ、こういうの男の子好きなんだよねー、
柿崎のとどっち上手?おんなじ雑誌でお勉強したんだけどー」

先生としてその自慢は微妙な所なのだけど、
他ならぬ我が身で実践されて最高に気持ちいいのだからその先が言えない。

ベッドの上に開脚で座るネギの前で半ば腹ばいになった裕奈は、
精一杯逞しく雄々しさを示してもまだまだ可愛らしいぐらいのものを、
もごもご含んでいた口からすぽんと元気よく抜き出してニッと笑う。

その笑顔の下でぷるんと揺れる一段とたわわに実った膨らみ、
そっちに視線を走らせたネギは、もう一度ニッと明るく笑みを向けられてぽっと赤くなる。

「あ、っ」
「ふふっ、ネギ君のこの元気なのがゆーなのおっぱい大好きなんだよね」

そのたわわな膨らみのはざまが、ネギの一番敏感な部分に押し付けられた。
裕奈の人のままに、パンパンに元気よく張り詰めて弾む膨らみは、
客観的に言って感触的な快感にはやや不向きな部分もあるのだが、
今のシチュエーション諸々がそんなものを吹き飛ばして余りある。

一糸まとわぬ姿で、おちゃらけている様で一生懸命な裕奈の愛情表現、
解かれたセミロングの綺麗な黒髪が
そんな裕奈の稚拙な奉仕に合わせて揺れる様もそのまま下半身に伝わる。

「ふ、ふっ、ネギ君、もう我慢出来ない」
0302リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:36:14.38ID:Lh8hzbFh
>>301

実の所、頭上から丸で女の子の様な喘ぎ声を聞かされて、
先ほども半分以上はそれでやられたのだが、実際問題上でも下でも口と言う口が
洪水に溢れ返りそうな有様の裕奈が自分が我慢出来ないのも九割で声を掛ける。
果たして、裕奈の潤んだ瞳には、ぷるぷると目を閉じたネギがこくんと頷くのが見えた。

かくして、腹這いだった裕奈はネギの幼くも逞しい裸体をするすると這い上り、
不作法にがっつくのを辛うじて堪えて、順序通り唇で愛を交わす。
後は、遠慮無しの肉欲パーティーだった。

「あ、あっ」

それは、ネギと裕奈の声の交差だった。
もう何度目かと言う快感が下半身から突き抜け、
ベッドに座るネギの目の前でたわわな膨らみがぷるんと上下した。
それと共に、元気娘が余所では見せない甘い女の声を響かせる。

「あ、あっ、ネギ君、ネギ君また私またネギ君っ、
ネギ君やっぱり、ああやっぱりすごっこんなにみんなこんな、に、あ、ああああっ」

普段の元気もとっても可愛い、今も十分元気なのだが、
今の余りに淫らで、そしてとても可愛らしい姿は、決して他では見られない。
たった一人の男にだけ許された元気娘からのボーナス・ステージ。

 +     +

「うふふっ」

バスルームで、その場に相応しい姿の二人がきゅっと抱き合い、唇を交わす。
そして、お行儀悪く流しっぱなしだったシャワーで改めて違いの体をざっと洗い流す。

「あううっ、有り難うございます」

脱衣所で、木乃香からばっとバスタオルを被せられ、
ぐしぐしと髪の毛を拭われてネギがお礼を言う。
木乃香は、そのままネギの全身からタオルで水気を除いていく。

「あ、っ」
「ふふっ、ここも。お疲れさんネギ君」
「は、はい」
0303リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:39:29.04ID:Lh8hzbFh
>>302

その歴戦をくぐり抜けた鋼の如き短剣を丁寧な手つきで拭い取られ、
ひくひくと反応するものが無ければ嘘になるが、
実際問題疲れたと言うのが実感でネギもされるがままにしている。

「このかさん」
「ん?ありがとう」

その後で体を拭き始めた木乃香のバスタオルをネギが手に取り、
まずはその見事な黒髪にタオルを流す。
本心では多少心配だったが、そのネギの器用さは、
とても初めて女性の、それも日本のお姫様の黒髪を扱ったものとは思えぬレベルだった。

「ふふっ、ごめんなぁネギ君、みんなみたいに立派なモンやのうて」
「い、いえ」

一端始めてしまったものの、木乃香が堂々としているだけに
ふっくらとした膨らみにタオルの手つきが引けているネギに木乃香の一言。
リラックス出来るジョークだった。

 +     +

パジャマに着替えてベッドルームも兼ねたリビングに戻ると、
そこはもう、あられもなさすぎる姿の美少女達の
死屍累々の巷と化していた。

「んー、これ、みんな脳味噌トロトロ腰が抜けてもうてるなぁ…
団体様で極楽百周旅行の真っ最中の顔やえ」
「アハハ…ごめんなさい」

苦笑いしてから、ネギがしゅんと小さくなるのを木乃香はにこにこ眺めている。
取り敢えず、こちらの方はタオルやら何やらをかけて応急処置。
そして、ネギは木乃香に手を引かれるままに二段ベッドの下段に入る。

「このかさん?」
「んー、部屋もぬくいしお布団取り替えたし、裸ん坊になると気持ちえーんやなぁ。
なあ、ネギ君も」
「は、はい」

無邪気な微笑みを向けられ、ネギも真っ赤になりながら生まれたままの姿になった。
そして、二人で布団を被り、ちゅっと互いの唇をついばむ。
0304リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:42:32.47ID:Lh8hzbFh
>>303

「ふふっ、賑やかなクリスマスやったなぁ」
「はぁ…」

木乃香と共にベッドの下に眼差しを向けると、最早苦笑いするしかない。

「そや、昔はなぁ、何や知らんけど半分ぐらいはネギ君目当てで
何やかやでみんな集まって来てわいわいがやがや、
しまいにアスナがぷっつんして出てけーって、それがいつもの事やった」
「そう、ですね」

ネギが返答し、木乃香がもそもそとネギを抱き締める。
まだ、女と言うには青い裸体だったが、
それでも温かい柔らかさがはんなりとネギに伝わる。

「みんなで、楽しく、アスナいいへんけど、
あっちのアスナも、うちらも、みんな、後悔せぇへん様に」
「はい」
「メリー・クリスマス」
「Merry Xmas」

誓いの言葉と共に、唇を交わす。
流石にこのベッドの下の有様からも、
うつらうつらし始めたネギを木乃香が優しく抱き留め、髪の毛を撫でる。

後の世において、当初こそ道徳的観点から眉を潜める向きもあったものの、
余りに圧倒的な宇宙レベルの救世主的実績と、
何よりかにより男女間の五十人が百人千人になっても詰まらぬ何もかもを吹き飛ばそうと言う
余りに規格外のネギの、そして仲間達の愛情が余計なお小言を沈黙させた。
この時が、伝説のネギま!ガールズの幕開けだったのかも知れない。
0305リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:45:38.26ID:Lh8hzbFh
>>304

 +     +

「ふーん…つまり、こんな感じでスタートしてたって訳なんだー」
「うむ、と、言うカ、その秘密ファイルどうやって開いたネ?」

2135年3月29日、ノーパソに向かう明日菜の棒読みとマウスの軋む音を聞きながら、
そのノーパソの所有者が顔に笑いを張り付かせて尋ねる。

「なんか、適当にいじってたら開いちゃったわよ」

明日菜が見ていたのは、照れっ照れのタキシード小太郎を中心に、
その隣のやけにセクシービューテホーな千鶴以下ウエディングドレスの
花嫁軍団が真ん中の黒一点を取り囲んでいる紙吹雪舞い散る教会の写真だった。

「驚く事でもないだろう」

エヴァンジェリンは相変わらずの薄笑いだ。

「その時代時代の本当の実力者を嗅ぎ分ける、
そこに血筋を入れる事で権力を維持してきたのが貴様の知っている姫の一族の真の姿。
まして、お互いに歴史的偉業とやらを成し遂げた、
人間の歴史の中では稀とされる最高の素質の持ち主同士。
今更側室の百人やそこらでガタガタ言う事でもあるまい」

とうとう明日菜の掌の中でバキャッと音が響き、
超は大汗を浮かべる事しか出来ない。
0306リボンなナイト12 ◆lov2jnwdeA 2013/02/01(金) 15:48:44.41ID:Lh8hzbFh
>>305

「…帰る…」
「ん?」
「帰るって言ってるのあの時代に帰る
取り敢えずクリスマスの前には戻ってやるって言ってるのっ!!」
「ほう、異世界の姫が直々に日の本の姫と男を巡って時空を超えた宣戦布告か」
「出来ない、って言わないよね」

秒を遥かに下回る時間差で、エヴァの行動のすぐ後をヒュンヒュンヒュンとハリセンが追跡している状態で、
ギロッと睨まれた超鈴音、かつてのラスボスであろうとも、
だが断る、と言う選択肢は持ち合わせていなかった。

「待ってなさいよ、ヴァカネギイィィ……………」

予定されていた未来図で何が起こるか知る由もない
純情なネギ君の運命は又別のお話。
只、一回だけ、何かを感じてやけに大きなくしゃみをした際、
丁度長谷川千雨さんへの事情説明を始めようとしていたと言う事ぐらいで。

それでは、
「リボンなナイト12」−了−

二月だよ、多分このシリーズ最長記録orz
まあ、久しぶりに作ってみました。
最終回?何それ美味しいの?永遠に不滅です!
と、までは言いませんが、縁があったら又どこかで。

−了−
0309名無しさん@ピンキー2013/03/29(金) 17:04:47.85ID:bLiokMc1
保守
0321名無しさん@ピンキー2013/10/10(木) 05:17:06.82ID:BwKCDw7f
ざっと読ませていただきました。
続編も読みたいです。
0323 忍法帖【Lv=7,xxxP】(1+0:8) 2013/10/16(水) 21:20:25.85ID:l4WTegpy
(あるかないかは別として)もしネギ先生が委員長の下着のにおいをかいでるのを見たら
委員長は鼻血出すかな?
0328名無しさん@ピンキー2013/12/20(金) 02:40:22.53ID:zUId5+xP
保守し続けているのはエヴァ様か
0339名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 22:58:42.36ID:5iDn/fyE
これで良いのだろうかと、九郎丸は今までさんざん思ってきた。
今は夜の8時。UQホルダーの仕事で来た町のホテルの一室。
世のため人のために働いた後、部屋のベッドに上着をはだけて胸に巻いたサラシを晒した状態で仰向けに寝転がる彼――否、彼女の頭からその考えは消えてはくれなかった。
悩みは彼について。初めてできた友達、今では親友、同僚、仲間、相棒、そして―――

「なーにボーッとしてんだよ、九郎丸。
 さっきから生返事だぜ」

初恋の相手で今では恋人となった、隣に上半身裸で横向きに寝転がってこっちを見ている近衛刀太のことについてだ。

「ま、まさか俺の話がつまらなかったのか!?
 俺の村では爆笑間違いなしのエピソードだったってのに!
 ……いや、ローカルネタすぎたかー。自分の女を退屈させちまうとは、俺もまだまだ修行が足りねー」
「っ!……ごめん。そういうわけじゃないんだ。
 刀太くんが自分の過去のことを話してくれるのは、何時だって嬉しいよ」
 
ただ、修行バカっぷりは程々にした方がいいと思う。
とは、九郎丸もさすがに言わなかった。
ベッド脇のスタンドくらいしか点けてなくて良かった、顔が真っ赤なのを見られるのは恥ずかしい、と既に一糸まとわぬ姿をお互い見せ合ったことがあるにも関わらず九郎丸はこっそり安堵した。
ひょっとしたら相手は夜目が効くのかもしれなかったが。

――「自分の女」なんて。

相変わらず、このパートナーは無自覚に九郎丸をクリティカルヒットするのが得意だ。
女殺しの家系というが、そのせいだろうか。

「で?いったいどうしたんだよ。
 ひょっとしてまた何か抱え込んでんのか?話してみろよ」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
「じゃあ悩んでようがなかろうが何でもいい。
 ちょっと打ち明けてみろ!きっと楽になるぜ!」
「言ってることが無茶苦茶だ!?」
「まったくお前は会ったときから変わんねーなー。
 ちょっと真面目すぎるのも考えもんだぜ。もっと周りを頼ってみろよ」

サムズアップ付きでイケメンスマイル(九郎丸視点)を浮かべる刀太に、九郎丸は苦笑した。

(変わらないのはそっちもだよ……)
0340名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:01:33.02ID:5iDn/fyE
ちょっとバカで、だけど格好良くて、少しバカで、熱血で、やっぱりバカで、とても優しい。
雪姫曰く『精神は肉体の影響を受ける』という。
二人は不老不死で、成長もしないし子供も作れない。しかし。
そのおかげで彼が今の彼のままでいること。それはとても嬉しいことかもしれない、と九郎丸は思った。

「……………あの、……その、………………でよかった?」
「聞こえねえって」
「……僕で、良かった?」
「はぁ?」

一瞬怪訝な顔をした刀太だが、一瞬で九郎丸が言いたいことを察した。

「っっっっはっあああああぁぁぁぁぁっぁ………………」

それも当然だ。
九郎丸がこの質問をするのは、今回が初めてではないのだから。
刀太は一瞬顔を歪ませ口をへの字にして少年漫画の主人公らしからぬ悪人顔を見せた後、深く深くため息を吐いた。

「……またそれか。
 『僕なんかとこーゆー関係になって良かった?』って?
 それ結構前にも言ったろ」
「で、でも僕は……」

そうだ。男として育った九郎丸の悩み。
胸も半陰陽だったころから膨らんだとはいえ、その身体は例えば夏凛のような豊満な肢体とはほど遠い。
日本刀の様に細く引き締まった剣士としての身体。スラリと弓の様に伸びた脚。
容姿だって周囲が何と言おうと、九郎丸本人は女として優れているとは思っていない。
言葉づかい、振る舞いも未だに男性的でなかなか変えられない。

かつて、自覚した女としての気持ちを彼に打ち明けるまで九郎丸は散々迷い、抱え込み、苦悩していた。

――こんな僕が彼に告白したところで。
――「気持ち悪い」と言われるだけなんじゃないか。

その頃の九郎丸はもしそうなったらと考えただけで、生きていくために必要な何かを根こそぎ奪われていく気持ちだった。
紆余曲折あってその悩みは解決し、刀太と恋仲になった今でも九郎丸の悩みは終わらない。
もう何度も身体を重ねてすらいるというのに。
彼に背を向ける形で横向きになり、ウジウジとネガティブシンキングの時間が始まった。

(こんな僕で、彼はいいのか?
 彼ならもっと魅力的な女性が選べるんじゃないのか?
 僕なんかより――)


「お前って本当にめんどくさいなー」


「なっ!?……………わっ!」
0341名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:04:34.23ID:5iDn/fyE
九郎丸は肩を掴まれ、引き倒すように仰向けにさせられた。
都合、上を向くと、愛しい人の顔が目と鼻の先。

「九郎丸」
「ひゃい!?」

九郎丸の上に四つん這いになった刀太が、


「 好 き だ 」


一撃で、九郎丸の懊悩を吹き飛ばす。


「!!………ぼ、ぼくもす………んっ」

キメ顔での告白にキスのおまけ付き。
この程度で悩みが解決してしまうなんて、自分はちょっとチョロすぎやしないかと九郎丸は一瞬考えたが、

(好き。好き。好き。好き………すき)

途中で考えることを放棄した。

九郎丸は公私ともにパートナーとして組んでいる刀太に、しょっちゅう無茶に付き合わされる。
それは刀太の正義感から出たものもあり、天然な性格から出たものでもあったり。
中には二人そろって、不死なりに命を賭けたりすることもある。
それでも彼に付いていき陰に日向に助けようとする九郎丸を周囲は(というかナンバーズは)一途なものだと呆れ、からかうが、きっと皆はわかっていない。

――その程度じゃ釣り合わない。
――だって彼はいつだって、僕が欲しいものを全部与えてくれる。

「……ふぅ。まーったく」

唇を離した刀太は鼻の頭を、息を吐く九郎丸の鼻の頭に軽く合わせた。

「いいか?俺は、お前が、いいんだ。わかったかよ? 
 前言ったろ、『イヤんなるまで一緒にいる』って。
 俺と一緒にいるの、嫌になったか?」
「そ、そんなことない!絶対ない!だけど――」
「じゃあ、これからも一緒にいようぜ。よろしくな」
「………うん。ごめん」
「謝らなくていいって」
「わかった。それじゃあ、その」
「あん?」
「………もうちょっと、安心させてくれないかな?」

刀太は少しの間ポカン、として……「お誘い」に気づいてニカッと笑った。

「いいぜ。お姫さま」
0342名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:08:24.80ID:5iDn/fyE
「んちゅ……ふっう……ううぅん………むぅう……」

九郎丸と上に乗った刀太はキスを続けていた。
上着を脱ぎ、髪留めを外した九郎丸の艶やかな長髪がベッドの上に散らばっている。
刀太の舌が九郎丸の口内を蹂躙し舌を嬲る。
さっきのような愛情を表すだけのキスではなく、性交としてのそれ。
夜の帳は完全に降りて、しかし吸血鬼としての面を持つせいか刀太の情欲は燃え盛るばかりだ。
ただでさえ神鳴流剣士の常として「こっち方面」に弱い九郎丸は翻弄されっぱなしで、いつものごとく主導権は完全に奪われている。

「……ハァ、お前、今すっごくエロい顔してるぞ」
「あぅ………」

涙目で顔を紅潮させ、はしたなくも涎を口の端から垂らして荒い息をする九郎丸に、刀太は意地悪く笑った。
羞恥でさらに顔を赤くする相手に、彼は追撃の手を緩めない。

「すっげえエロくて、すっげえキレイだ……メチャクチャかわいい」
「は、恥ずかしいこと言わないでよ!」
「いーや、言う。
 お前はすごくかわいい『女の子』だ。
 絶対手放してやんねー」

九郎丸の思考が一種の高揚でスパークした。
お前は俺のものだと、自分が彼のものだと改めて相手の口から効かされて、被征服感という幸福に包まれて身体の奥が疼く。

「………いくひさしく、お願いします」

九郎丸は囁く様にそう言うのが精いっぱいだった。
刀太も刀太で、九郎丸のそんな様子にイカれている。
彼も今では九郎丸が正直色ボケ気味なほど自分にベタ惚れだということは重々承知しているが。
さっきまでの「自分でいいのか」という不安気な表情と、今の充ちた表情。
とどのつまり、そのどちらもが刀太への想いを最大限に表現していて。
彼に一種の征服感と男としての満足感をもたらし、そして独占欲を煽った。

(こいつは、俺のだ)

おかげで彼の責めはいつもより割増しで強引になり。
九郎丸は存分に鳴かされることになった。
0343名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:12:29.60ID:5iDn/fyE
「そらよっ……と」
「ひゃん!?」

刀太が九郎丸のズボンをずり下げ、サラシとフンドシ(結局これも変えていない)を一瞬ではぎ取った。
なんという早業。
九郎丸がそれ以上反応する間もあらばこそ、刀太の指が脚の付け根、九郎丸の一番恥ずかしい場所をまさぐった。
クチュ、と小さな水音が鳴り、九郎丸は背中を反らせた。

「にゃあ!?……と、と、刀太くん!?そこは……」
「すごいなお前。多分そうだろうとは思ったけど、こんなに濡れてら。
 九郎丸はかわいいだけじゃなくて、エロい女の子だなー」

いきなりそこを弄りまわすなんてマナー違反もいいところだ、よっぽどがっついていたってそんなことしない、と怒る余裕は九郎丸にはとうに無い。
刀太が連発するイケメン発言にすっかり陥落している九郎丸のそこは、キスの段階でこれ以上ないほど潤みきっていた。
正直に言って、もう前戯など必要ないだろう。
それでも嗜虐心に煽られた刀太は指で優しく、だが遠慮なく秘所をかき回す。

「やぁぁ!?……あう!……ひぁ、あうぅ!」

グジュグジュと卑猥な音が響く。九郎丸はただ、痙攣する肢体をそのままに、せめてもと嬌声を我慢することしかできなかった。

「ホントに、次から次へとあふれてくるな。凄いぞ、お前のここ」
「いやっ……そ、んなこと………ひぐっ!…〜〜〜っ、ないっ………」
「ホントだって。なんなら見てみるか?」
「え……?」

刀太が膝上まで下ろしていた九郎丸のズボンを完全に脱がせて両脚を大きく持ち上げ、自身の無毛の秘部を曝け出させた。
九郎丸はもはや恥ずかしいどころではない。
一番秘しておくべきところを、自分と相手に見せつけるような体勢にされているのだ。

「刀太くん、刀太くん、刀太ぁ!これ、無理!ホントに無理だってば!」
「ほら、見えるだろ、もう漏らしたみたいになって――」
「わかったから!僕はエッチです!変態さんです!それでいいから、こんな恰好やめ……ひゃうぅん!?」

九郎丸にその恰好をさせたまま、刀太が花弁に口を付けて蜜を啜った。わざとズズ、と音を立てることも忘れない。
おかげで九郎丸はこれ以上ないと思っていた羞恥心をさらに煽られ、しかして抗議の声はまたしても快楽に呑み込まれる。
手玉に取られっぱなしの九郎丸は、もはやなすがままにならざるをえない。
いつしか嬌声を抑えることも忘れていた。
0344名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:16:44.16ID:5iDn/fyE
「ひゃうん!――そこ、……やん!――ひぁっ……!んっ、ふぁあ!
 ……と、とうたく……ちょっと待っ……!
「ん?」
「……ぼ、僕もして、あげたいから……」
「ああ、そっか。それじゃ頼むぜ」

このまま責められっぱなしでは、九郎丸の身体がもたない。
そう簡単に気をやってしまってはこの先どうなることか、なんとか休息を、との下心での提案がすんなり受け入れられ、九郎丸はほっと息を吐いた。

刀太は身体を起こして下を脱ぎ、息を吐く九郎丸の顔のすぐ横まで移動して全裸で胡坐をかいた。
九郎丸も余韻でふらつく身体をひきずり、胡坐をかく刀太の横から四つん這いになるようにして彼の肉棒に顔を寄せる。
目の前で屹立する刀太のそれに手を伸ばし。おずおずと握った。

(うぅ、大きくて、熱くて……すごく、固い……
 これでいつも気を失うくらい虐められちゃうんだ……)

自分を「女」にしたもので、ベッドの上では「雌」にしてしまうモノ。
九郎丸は畏れ、一方で愛おしさを感じていた。
九郎丸が刀太専用ならば、今や刀太だって九郎丸専用と言うべきだが、その象徴がコレだ。
コレが使われるのは自分にだけ。

「んっ……」

女としての悦びの気持ちをそのままに、九郎丸はその剛直を口に含み、頭を上下に動かして唾液を潤滑油に精一杯扱いた。
じゅぷっ、じゅぷっ、と音が響き、それがまた二人の劣情を掻き立てる。

「んっ、んっ、んっ」
「うぁ……!九郎丸、お前、どんどん上手くなって……!」


少し前のぎこちなさも消えて、九朗丸のご奉仕も板についてきた。
経験を経て、刀太の気持ちいいところを的確に捉えつつある。

(刀太君の声、気持ちよさそうだ……よかった、これでこっちも少しは余裕が
 ――――――はひゃうんっっ!?」

油断したのも束の間。
刀太が片手を伸ばし、四つん這いの九郎丸の秘所を尻の上からまさぐっていた。
完全に意表をつかれた九郎丸は、たまらずにあられもない恰好のままあられもない声を出してしまった。

「ちょ、ちょっと、とうたくん、なにを――――やん!」
「お返し、お返し。気にすんなって」
(無茶言わないでよお!)

九郎丸は愛液が溢れ出る秘部を指でかき回される快感に耐えながら、涙目でフェラを再開した。
しかし、必死で肉棒への奉仕を続けようとしたところで、それはできない相談だった。
刀太の指が二本、膣穴の中を蠢いてイイところを捉えるたびに、九郎丸の身体が意志を無視して勝手に細かく痙攣する。

(ふーっ、ふーっ、んんぅ!んっ、くぅぅうん!)

口いっぱいに根本まで肉棒を頬張っている今、碌に声を上げることもできないまま。
九郎丸は奉仕することも忘れて快楽に支配された。
0345名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:24:50.32ID:5iDn/fyE
刀太がひとしきり九郎丸を虐めた後。


「さて、じゃあそろそろいくぞ、九郎丸」
「………ハァ、ハァ………ふえ?………ひあっ!」

お尻を上げた四つん這いのような恰好で頭を刀太の脚の上に投げ出したまま、忘我の面持ちだった九郎丸。
散々膣穴をかき回していた刀太の指が抜かれ、九郎丸の嬌声と共に蜜がさらに滴り落ちた。

そして九郎丸が落ち着くのを待たずに、ひっくり返して仰向けにさせて足を掴み。
九郎丸の身体を自分の方に引っ張り、思い切り開脚させて腰を寄せ。
九郎丸が視線をそこに向ける間も何を言う間も与えず。
正常位で一気に貫いた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!…………か、はっ………!!」

挿入されただけで九郎丸は気をやってしまった。
口をパクパクと動かすが、もたらされた絶頂と味わわされている甘い痺れに言葉が出ない。

「やっぱりすげえなー。痛いくらいキツくてすげえ気持ちいい。
 お前としかこんなことしたことねえから比べらんないけど、九郎丸の身体、、やっぱ最高だ」
「あァ―――…うぅウ………!!―――アァァ―――…〜〜〜〜〜ハッ…!」

絶頂を迎えている九郎丸から返ってくる言葉は無い。
なにかを堪えるように目をギュッとつむって頭を反らし、身体をビクビクと痙攣させている。
自身が女であるということを、未だ成熟中のその女性器と子宮で思い知らされている真っ最中だ。

「くぅぅ……―――――ふーーっ―――ふーっ、フーーーーッッ、ウゥゥゥ………!」
「……ワリィ、九郎丸。もう我慢できねぇ」
「――――ふぁあぁあ!?ひぐっ、いぃ、やぁあ゛あ゛あ゛あ゛あアアアァァっっ!!
 とうた、く、と、あぁああぁあぁぁぁ!!」

オーガズムから解放されずに身悶える九郎丸の痴態に、たまらず刀太が注挿を開始する。
それは身体を撫でられただけで絶頂するほど感度が跳ね上がっている今の九郎丸にとって、
頭がおかしくなるほどの快感をもたらした。

「ぅうヴうう――――――あ゛ああぁぁあっ!――――−とうた、だめぇ、だぁめええぇぇ!!
 ―――ぼく―――しんじゃ―――やだっっ!いぎっ、ぐぅぅぅぅううううぅ!!!」
「うぉお、おおっ、おおおおおおおおっっ!!」

九郎丸の秘所からプシャッと二度、三度と潮が飛び散った。
もはやお互い理性など欠片も残っていない。刀太は九郎丸の腰をがっちり固定し、逃げられないようにしてから思い切り腰を叩きつけた。

「〜〜〜〜〜〜ヅッッ!!―――ひぎぃっ!――やっ、ああァ、!んっくうぅ!」
「く、ろう、……ハッ、……ゴメン、でもすごい、さいこうだ!」
0346名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:27:30.77ID:5iDn/fyE
相手の意志に関係なく、刀太は本能に任せて腰を振る。
それを受け止める九郎丸は強制的に押し上げられた天国からずっと帰ってこれず、脳が焼切れるような快楽に蹂躙され続けた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、ハァッ、ハァッ、ハッ………んっ!むぅう……!」
「………―――――が――――………――あ――――………んぅぅ、んぅうううぅ……!」

九郎丸の視界がチカチカと瞬く。
頂上から降りるのを許されずに意識が飛びかけている九郎丸に興奮で息を荒げた刀太は身体を伏せてのしかかり、口内に舌を捻じ込んで相手のそれに絡ませながらピストンを続けた。
九郎丸の眼がぐるんと裏返る。
上の口も下の口も塞がれ、嬲られ、完全に組み伏せられてまともに動くことも許されず、もう九郎丸は刀太の荒れ狂う情欲をただ受け止めることしかできなかった。

「むぅう……ぐっ……ハァ、……悪い、出るぞ……!」
「……あ―――…………ふぐ、や゛―――ァ―――え……?」

不死者の営みに避妊などもちろん不要だ。
刀太はよりいっそう、九郎丸の身体の奥に自身を深く挿しいれるように腰をぐっと叩きつけ。
未成熟なその子宮に、若い身体に溜りに溜まった精を迸らせた。

「出る……!九郎丸っ………!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!………――――――や゛、あ―――う――……………」

九郎丸は大きな痙攣を何度も繰り返して身体を反らせた後、刀太が抑え込むのに任せたように動かなくなった。
打ち上げられた意識は結局碌に戻らないまま、失神してしまったらしい。

刀太は九郎丸にのしかかるように抱きしめ、奥深くまで挿入したまま余韻を味わう。
その間、九郎丸の身体だけが思い出したように軽く痙攣した。


「………――――ふぅっ…………
 …………………子供、できたらいいのにな」
0347名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:31:09.13ID:5iDn/fyE
その後。




「……鬼。鬼畜。悪魔」
「いや、その、ちょっと調子にのりすぎたのは悪かったから、そんな怒るなよ」
「ダメだって言ったのに、やめてって言ったのに…!
 あ、あ、あんな無理やり犯すみたいに―――」
「ごめん。この通り。でも一つだけ言いか?」
「……………なに」

謝るならせめて頭をさげるべきではないだろうかと九郎丸は思ったが、今二人はそういう体勢ではなかった。
行為が終わって後始末をした後、横向きの九郎丸の細い体躯は同じく横向きの刀太の意外と逞しい腕の中に向かい合う形ですっぽり納まっている。
なんのかんの言いながら、さっきまでとは違う「抱かれている」充足感が九郎丸を包み込んでいた。

「気持ちよかったか?」
「……そんなこと言わせないでほしいんだけど」

お互い裸のまま穏やかな雰囲気の中、刀太からピロートークにしても直球の質問が来た。
どう見てもイキまくっていたのは明らかな九郎丸だが、それでもそんなことを素直に言うのは憚られる。
むくれた九郎丸に刀太が笑ってコツンと額を合わせた。

「悪い悪い、でもこっちは凄く良かったぜ。
 ……これからもよろしくな。九郎丸」
「それ、このタイミングで言うの!?
 エッチな発言にしか聞こえないんだけど!」
「あー、そっか?
 じゃあ、えーっと……
 よし、『毎晩俺の相手をしてくれ』」
「わかってて言ってるよね!?」

刀太の腕の中から九郎丸は抗議した。
お互い相手の瞳に映る自分が見えそうな距離でのやりとり。

「冗談だよ怒るなって。でも俺とお前はパートナーなんだからさ。
不安なこととか、もう一人で抱え込んだりすんなよ。」
「……ありがとう」
「おう。で、他にもなんか言いたいこととか、してほしいこととかないか?」
「えっと、その」
「あんのかよ。言えって。俺とお前の仲だろ」
「その表現もなんかおかしいと思うけど……。
 そ、その、そんな深刻なこととか、大したことじゃないし、あんまり真面目な話でもないんだけど………で、できれば」
「あん?」


「……もいっかい………今度はもうちょっと、……その………優しく、抱いてください」




結局。
2回戦は確かに九郎丸の希望を受けて、これ以上ないほどイチャイチャとした睦み合いとなったが、翌日二人そろって寝坊することになり。
予定時間から大幅に遅れて仙境館に帰った二人の言い訳と態度はあまりにも見え見えで。
周囲から呆れと苦笑とからかいと白い眼をたっぷり頂戴した刀太はさすがに恐縮し、九郎丸は穴を掘って埋まりたい気分というヤツを存分に味わうことになった。
0348名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 23:32:50.28ID:5iDn/fyE
最後の一言が言わせたかっただけのss

お粗末さまでした
0349名無しさん@ピンキー2015/12/24(木) 23:29:31.66ID:4/vbEJzz
今ここ見てるかわかんないけどまじでありがとう
九郎丸が足りなかったから本当にありがとう

しかしこんなにすばらしいスレがあったとは……
0350名無しさん@ピンキー2015/12/25(金) 01:46:56.93ID:+hfSEJZr
乙、もうスレ落ちを待つのみかと思ってたらまさかのUQ御馳走様でした
また気が向いたらいつでも投下してください
雌堕ち九郎丸は良い物だ、刀太も刀太らしくてニヤニヤ、パートナーって言葉がぴったりのカップルだ
0357名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 11:19:53.76ID:DV/7bzpe
>>356
自宅兼宇宙船で二人暮らしとか、絶対爛れてる


最近、エヴァがあの親子三代専用になってそうな件
0359名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:27:04.80ID:dXyhAqU6
「ふっ……ふうぅ……はっ……」
「っ……ん………ぁ」

ギシッ、ギシッとベッドが軋んだ音を上げ、その度に吐き出される荒い息と漏れ出す吐息が聞こえる。

時刻はもう夜の12時、刀太と九郎丸が一緒に寝ている部屋の2段ベッド。
上段にいるはずの主の姿はそこになく、代わりに下段で2つの人影が重なっていた。

「はっ、……はぁっ……!……くろう、丸……!」
「……う、ぅう……んっ……」

下半身の寝巻だけずり下げさせられ、うつ伏せになった九郎丸の尻に腰を押し付けるようにして、刀太が注挿を繰り返していた。こちらは服を着ていない。
両手でシーツを握りしめ、か細い吐息を漏らす九郎丸はされるがままだ。
刀太は目の前の同僚に向かって、己の情欲を好きなようにぶつけていく。

「んっ……!」

九郎丸の後ろから手が伸びてきて、ささやかな膨らみの先にある硬くなった乳首を弄られる。
思わず嬌声が漏れた口に、片手が伸びて指を入れられ口腔内を弄り回された。
舌を扱かれ、柔らかい口の中を刀太がグチュグチュとかき回す度に声にならない声が出てしまう。

「ふぅぅっ!……うぎゅぅん、……アぉぉ……!」

今の九郎丸はまるで刀太に押しつぶされるようにのしかかられながら、身体を好き放題にオモチャにされている。
密着状態で刀太が腰を振るたびに、既に大洪水の秘所から粘性の水音が響く。

「九郎丸、お前の身体、ホント気持ちいいけど、……お前、ずいぶんエロくなっちゃったよな。
 こんなに濡れてっからすんなり挿入っちまうのに、相変わらずめちゃ締め付けてくるぜ」
「ひょんあころ(そんなこと)……!」
0360名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:27:51.35ID:dXyhAqU6
刀太が九郎丸の耳元に顔を寄せ、夜に配慮してか小声でささやく。
それがどうにも九郎丸の羞恥心を煽り、片手を突っ込まれたままで呂律が回らないままなのにも関わらず思わず口から否やの声を上げた。

「あぁっ、くそっ、すげぇ……!
 九郎丸、悪い、もう出るぞ……!」
「う、んぅ……!」

刀太が身体を起こし、うつ伏せの九郎丸が揺さぶられるほどにピストンが早くなって息も荒くなる。
やがて宣言通りに、九郎丸の膣内が熱いもので満たされた。

「うっ、ふぅぅう………!」
「………っっ!!!」

両者歯を食いしばった。刀太は必死に声を殺し、九郎丸はシーツを噛んで堪える。

「はぁっ、ふぅ……」
「……あ、ぁ……」
「……悪い、九郎丸……。俺、、もうちょっと……」
「う゛っ……。
 い、いいよ……。好きなように、してよ」

少しして、再び刀太は腰を動かし始めた。
これが今日最初の射精ではない。
抜かずにまた何回戦目かが始まり、二人の結合部はとんでもないことになっていたが、刀太は構う様子もない。
九郎丸にはもうどれくらいこうしているのか分からなくなっていた。

(……明日は仕事、あるから、……そんなに遅くっ、まではかからない、……はず……!
 で、でも、……身体、保つかな……!?)

途切れがちになる九郎丸の思考がボンヤリとそんなことを考える。
若い身空で不死となった刀太の体力、そして性欲は底なしだ。
九郎丸だって若者ではあるが、相手が夜を統べる吸血鬼だからなのかまるで適わない。
よってなすすべもなく、相手のはけ口となるだけだった。
0361名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:28:31.46ID:dXyhAqU6
九郎丸が刀太に己の複雑な事情(性未分化)についてやっとのことで打ち明けたのは、今から少し前のことだ。
悩みに悩みぬいて、それでも相棒に嘘はつきたくないと、刀太に避けられることすら覚悟して話した九郎丸の懸念は結果的には何のこともなかった。
刀太は驚き、そして幾分か面白がって、あっさりと九郎丸の複雑な身体事情を受け入れた。
もともと刀太がそんなことを気にするような人間ではなかったということでもあるし、二人の仲はその程度で揺らぐようなものではなかったとも言える。
九郎丸が嬉し涙を流して刀太は笑い、雪姫達に背中を叩かれ、秘密にしていた罰としてのコブラツイストという悪ふざけコミュニケーションでケリが着いた。

それからは今までとは何も変わらぬ日常。


……とは、ならなかった。


刀太と九郎丸は同じ部屋で寝ている。どちらも普通なら中学生、溜まるものは溜まる年頃だ。
「男同士」だったそれまでとは違い、「男でもなく女でもない」相手。
しかも九郎丸の身体は丁度性が分化する時期で不老不死になったためか、普段は変化が無くとも「好きになった相手を想うと女体化の進行が進む」という厄介な体質だった。
要するに「女でもある」相手と同居していることがわかったのだ。
仕事が終わって二人同じ部屋の中、話しているだけでもそれまでとは違った箇所に刀太の目が行く。
胸の慎ましい膨らみに、言われてみれば女性的な腰つき。顔つきは……そもそも美形だった。
故に、思春期二人の馬鹿話の一環として、それが口に上るのも別におかしなことではなかったのだ。

「やー、お前みたいな美人と同じ部屋で寝てるって、よく考えたらスゲーことだよな。
 うっかり手を出しそうになっちまうぜ」

それは仲が誰よりも深いからこそ言える冗談でしかない。
……ただし、九郎丸の返事は刀太にも予想外だった。
0362名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:29:23.20ID:dXyhAqU6
「え!?……と、刀太君がその、そういうことなら……。
 べ、別にいいけど……僕なんかで、良かったら……」

無論、九郎丸はもうとっくに意識してしまっていた。
ただでさえそれまでの九郎丸は夜毎に女性の身体になってしまい、仕事で戦う度に揺り戻しが来るというどうしようもないことになっていたのだ。
あまりにガチすぎる反応が返ってきたことに慌てた刀太は、いやそんなつもりで言ったんじゃとかなんとか言ってはみたものの、あれよあれよと九郎丸との新たな契約を結ぶことになった。
九郎丸に性欲を処理してもらう契約。
この期に及んで「好きだ」と言えないヘタレ九郎丸がテンパって持ち掛けた、「いつでも僕の身体使っていいよ」に刀太はそのまま勢いで乗ってしまった。

それからというもの、毎日九郎丸は刀太の夜伽をすることになった。
もっとも当初それはそんな上等なものではなく、当初は経験のない刀太が同じく経験のない九郎丸を性欲のはけ口として性処理道具のようにただ精を吐き出すというだけだった。

―――だが、それでもヤり続けていれば身体は馴染むもので。
しかもその手のことについて好奇心旺盛な男子中学生、そして刀太も例に漏れず学習意欲は旺盛だった。

(えーっと、ここ触ってあげるといいんだっけ?……たしかこっちも良さげだったな。
 ……凄い濡れてるな。さわって弄って舐めて……全部試してみるか。……あ、身体ビクってなった。九郎丸も気持ちよくなってんのか?イかせられたか?
指もう一本くらい入れて……ちょっとやりすぎか?でも反応いいな、もっとメチャクチャやった方が良かったりして。
……んーと、ここ突くとなんか凄く「締まる」んだよな。やっぱりこの辺りが気持ちいいのか?
 だったらこの辺り、色んな角度で試して……あ、でもこの体勢だと……まあ時間たっぷり使って全部やってみればいいか。……あー、でもちょっと良すぎるな……持てばいいんだけど……!
あ、でも前と同じとこやってるのに反応良くなって。慣れてくると気持ちよくなってくるのか?……よーし、じゃ一晩かけてここを責め続けてみれば)
「ふぅぅっ!?………ふーっ!ふーっ!………ひぁっ!!?……う、ん……ひっ………〜〜〜〜っ!!………う゛うぅっ!?」
(と、刀太君……もう、許して……………)

普通の同世代の少年は本やデータで欲求を満たす。だが刀太の前には好きにできる身体があった。
故に性欲を発散するだけに飽き足らず、トライアンドエラーの実践方式によって性的好奇心が満たすようになるのも当然のなりゆきだった。
哀れ九郎丸はそれを一身に受けとめることとなり、毎晩のように刀太の気が済むまで弄りまわされることとなっていた。
0363名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:34:20.43ID:dXyhAqU6
冒頭はそんな日が半年ほど続いたある夜のことだった。
そして次の日の朝。




(ま、また……もうこんなに大きくなってる……!)

気絶寸前で解放された昨晩のことを思い出して顔を赤くしながら、姿見の前で寝起きの恰好を整える九郎丸。
鏡の向こうの自分の身体はどう見ても以前より柔らかな曲線を描いていた。
細身だっただけの中性的な腰のくびれが女性的な張りを持つ尻まで流れて性的な丸みを帯びている。
そして何より、九郎丸の胸は今や寄せると谷間が簡単に作れるほど膨らんでいた。

(刀太君への想いはもう、以前よりずっと強い。認める。だからもう、どんどん女の子の身体になってくのは予想できた……!
 でもいくら何でも、最近は戦ってリセットされた身体がえっちくなるのが早すぎる!
 こ、こんなの戦うのに支障が出るレベルじゃないか!!
 やっぱり夜か!?彼に散々抱かれてるのがいけないのか!?)
 
大正解であった。

(と、とりあえず今日は仕事を言いつけられてるから、それを頑張って……
 そうすれば身体も元に戻るはず!)




「ああすまんな、お前が行くはずだった仕事は一空に行かせた」
「……はい?」

朝の掃除や雑用・食事等を済ませて支度をし、やる気勇んで刀太と一緒に雪姫の前へ出てみれば、出てきた言葉はコレだった。

「なあ雪姫、今日のなんたら言うお偉いさんのボディーガード?俺たちが行くんじゃなかったのかよ。あの拘束時間長いわりに退屈そーな任務」
「なんでうろ覚えだ。……まあそうなんだがな。ちょっとアレだ、今朝は私の虫の居所が悪くてな、暇そうに欠伸をしていたアイツについ強権を発動してしまった」
「それでいいのかアンタ!?」
(よ、よりによって今日……!)
「……それにしても」

雪姫は刀太のツッコミを受け流し、九郎丸の身体を上から下までじろじろ見まわした。
うっとたじろぐ九郎丸。

「あ、あのー、何か?」
「いや、なんでもない。……だが、ほどほどにしとけ」
「「?」」



二人が立ち去った部屋で、雪姫は溜息をついた。

「まったく、お盛んなことだ……って、何で私がこんな気分にならなければならんのだ……ったく」

数百年の時を過ごした現在でさえ、正体ロリ見た目妙齢の美女として生きる彼女もまた九郎丸と同じく「女」としての自分から離れられない。
そしてこのUQホルダー本部で雪姫が把握していないことは……まあ、そんなにない。
「エヴァ」、「マスター」、「雪姫」……彼女としてはあの家系に惹かれた我が身の不運を嘆くばかりだ。
というか、深夜に漏れ聞いた「猫の鳴き声」により原因不明の苛立ちを覚えた雪姫の不興を買った一空については、ご愁傷様というほかなかった。
0364名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:35:34.06ID:dXyhAqU6
そんな雪姫の事情は露知らず、思いもかけず一日の休暇を得た二人。

「どーする?俺はちょっと買い物に行きたいんだけど、一緒に来るか?
 ついでに遊んでこよーぜ」
「……ごめん。僕はちょっと、残って剣の修行するよ」
「なんだよ付き合いわりーな。あ、でも修行なら俺もしたいかも」
「と、刀太君はたまの休みなんだし、羽を伸ばしてきなよ」
「……んー?お前なんか隠してないか」
「べ、別に何も」
「あー!いたいた、刀太アンタ今日休みなんだって?私今日欲しいものがあって街に行くから、エスコートしなさいよ!」
「マジかよ!?女の買い物って絶対疲れるだろ!」
「九郎丸、アンタも一緒に行く?……あら、行っちゃった」

途中合流したキリエと刀太が言い合っている間に、これ幸いと逃れた九郎丸。
そのまま愛刀を握りしめて浜辺に向かう。
自分は日々是修練を旨とする、常在戦場の神鳴流剣士であるはずだ。
刀太に受け入れられたのは嬉しいが、色ボケも大概にしなければならない。



――だが2時間後。


(しゅ、集中できない……!)

どうにもこうにもいつも傍らにいる彼のことばかり頭に浮かぶ。
気が付けば剣の走りすら隣に黒刀を振り回す相棒がいることを前提にしていた。
そして何より、サラシの下の胸と豊かになりつつある腰回りが気になって仕方がない……!

(普段は稽古もしっかりしてるのに……!なんで引っ込まないんだこの胸!?
 やっぱり本気の戦いじゃないと、あのシリアス感じゃないとダメなのか!?
 いや違う、素振りの最中も刀太くんのことを考えちゃうような具合だからダメなんだ!
 ……ああ!?意識するまいと思うとなおさら彼の顔が頭から離れなく!?)

その場で膝をついて頭を抱えるのみならず、ガックンガックン振り乱す九郎丸。
長い黒髪がブンブン揺れて荒ぶる。
どう考えても様子がおかしいが、幸いにも見ているものはいなかった。



結局その日いっぱい、刀太から離れて剣の道に身を置くつもりが逆に離れたことでさらに想い人を意識してしまうという不毛な時間を送ったあと。

「おーい、九郎丸。……おーい?」
「…………なにかな、刀太君」
「ど、どうした?なに暗くなってんだよ」
「……ごめん。なんでもないんだ。はははは………」
0365名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:36:45.41ID:dXyhAqU6
自分の色ボケ加減に嫌気が差してどんよりとした空気を背負い、部屋の隅で壁の方を向いて体育座りする九郎丸に刀太が声をかけてきた。
ここは彼らの寝室。もう夕食も終わって入浴を済ませ、後は寝るだけの時間帯になっている。
窓の外に見える海と空は微かに蒼い漆黒で覆われ、穏やかな波の音が聞こえるのみだ。

「じゃ、寝っか」
「え?………えーっと」
「ん?……いや、あーーー……その、な」

下を向いて両手の人差し指を合わせ、顔を赤らめてもじもじする九郎丸に、こちらもやや顔を赤くして照れ笑いしながら刀太は言った。

「最近なんつーか、ちょっとずっとシっぱなしだったしさ。
 今日はそのまま寝よーぜ。お前もなんか調子悪いみたいだし」
「そ、」

そんな、という言葉を済んでのところで飲み込んだ九郎丸。
自分が何を言おうとしたか自覚して、顔が今度こそ火のついたように熱くなる。
刀太が不思議そうに顔を覗き込んでいるがもはや気にする余裕もない。

(僕は今、なんて言おうと……!
 これじゃもう剣士とかじゃなく、ただのいんら――)
「九郎丸?おーい、もしもし」

刀太は眼をグルグルさせる九郎丸の顔の前で手を振ったりしていたが、その内さっさと自分の寝床である下段のベッドに入って横になり、背中を向けてしまった。

「んじゃ、九郎丸、また明日な。おやすみー」

残されたのは、一人寝巻姿で立ち尽くす時坂九郎丸。

――いい機会だ。
――最近の僕は色狂いが過ぎる。
――ここらでちゃんと、気を引き締めないと。
――刀太君と並び立つ親友として、傍にいたいと誓ったじゃないか。
――昼間のような体たらくではいけない。毎夜身体を重ねるのは、今後少し自重しよう。

つらつらと、九郎丸の頭の中でもっともらしい言葉が次々浮かんだ。
だけれど。
最後に九郎丸を支配したのは単純明快であまりにも魅惑的な事実だけだった。


――彼に抱かれるととても気持ちいい
――彼に抱いてもらえるととても嬉しい


今や九郎丸の胸はもはや成人女性の平均サイズまで大きくなっていた。刀太が時々こっそりチラ見し、気まずそうに目を背けてもいたそれ。既に桜色の先端が自己主張を始めている。
刀太の寵愛をたっぷりと受け、もはや調教済みと言ってもいい身体にさせられてしまったことを、夜が来る度そこが濡れてしまうような体になってしまったことを自覚した。
0366名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:37:45.24ID:dXyhAqU6
そして。

単純明快な本能と衝動に全てを支配された。

「のわっ!?」

気が付くと、ベッド下段で眠ろうとする刀太のところへ九郎丸は飛び込んで。
いきなりのしかかられた刀太は、仰天しながら抗議の声を上げようと、

「あにすんだよ九郎ま……」

しかし、できなかった。
いつも穏やかな相棒の顔は紅潮し、その上で泣きそうに歪んでいたからだ。
九郎丸は刀太の胸にギュッと顔を埋めた。

「ど、どうした!?」
「ううぅ……」
「……お前、泣いてるのか?」
「うううぅぅうぅうぅうぅぅうぅぅぅぅぅ」

唸り声のような嗚咽を漏らす九郎丸。その肩がいよいよ震え始めたのを見て、刀太の困惑も頂点に達しつつあった。数分前まで普段通りだった九郎丸に、いきなり抱きつかれて泣かれているのだから。

抱いて、なんてあまりにも直球な台詞、九郎丸にはとてもじゃないが言えなかったのだ。
どうしようもない身体の疼きと、それを抑えきれなくなった自分をただただ浅ましいと思い軽蔑する葛藤。男として、友として並び立ちたいと言いながら、女として抱かれるのを我慢できない自分。彼の為と言いながら結局は自身の快楽に敗けた自分。
九郎丸は仰向けの刀太の腰のあたりに跨り、顔を刀太の胸に埋めて寝巻のシャツを両手で強く強く握りしめた。
もはや常のような感情のコントロールなど不可能だった。羞恥と自己嫌悪と罪悪感が入り混じって爆発的に膨れ上がった刀太への気持ちと一緒になり、ぐちゃぐちゃになってしまった九郎丸。
もはや堪えきれなかった。
相変わらず顔を刀太の胸に埋めたまま、九郎丸はその言葉を口にした。
ずっと前から自覚していたその気持ちを遂に吐き出してしまった。

「……………すき」
「え?」
「……僕は、……刀太君が、…………すき、だ」
「くろう、丸」
「ホントに、……好き、なんだ」
「……………………」

その後は言葉にならなかった。
そのまま肩を震わせて嗚咽を漏らすだけとなった九郎丸。
あまりにも突然の告白を受けた刀太はとりあえず、その細い身体を抱きしめて、背中をあやすように撫でてやる。
九郎丸の言葉を噛み締めるように、無言のままで。
0367名無しさん@ピンキー2018/05/06(日) 12:40:22.71ID:dXyhAqU6
「……落ち着いたか?」

少し経ってから、頃合いを見て刀太は九郎丸に優しく声をかけた。

「ぼく、う、ぼく、とうた、く、ことすきで、」
「落ち着いてないのかよ。
………分かった分かった、こういうのはずっとうやむやにしてた俺のせいだな。
すまねえ」
「ち、違っ……」
「九郎丸」

刀太が九郎丸の伏せた顔にかかる前髪を上げて、その綺麗な面貌を露わにした。
それにつられて思わず濡れた瞳で顔を上げた九郎丸は、その真っ直ぐな視線を受けて、


「『俺も』だ」


身体を起こした刀太に抱きしめられ、……唇を重ねられた。

「………!!」

今度は九郎丸が目を白黒させる番だった。
そして、それが先ほどの告白の返事だと遅れて気付く。
あふれ出る気持ちの奔流そのままに、ガバッと両手で身体を起こした刀太に抱きつき、自分からも進んで口づけた。
勢い余って再び刀太を押し倒すような形になる。
この瞬間を持って、二人は「つがい」となった。
不死者にとって、その意味は定命の人間よりもっと重い。「一生」が一体何百年、あるいはもっと長く続くのか知れず。
どころか「死が二人を分かつ」こともない。
ただ、この場の二人にとってはそれはどうでもよいことだったかもしれない。
刀太はそんな未来の話など気にするタマではなかったし、九郎丸はあふれ出る歓喜で思考がショートしっぱなしだったからだ。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況