>>268
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「刹那さん、刹那さんっ!?」
「あー、せっちゃん、生きてるー?」
がっくりと横に首を折った刹那をネギがゆさゆさ揺さぶり、
木乃香が閉じた扇子の先でつんつん反応を確かめる。
「あ、ああ、お見、苦しい…」
身を起こそうとしてガクッと崩れそうになった刹那をネギがばっと支えた。
「ネギ先生」
「刹那さん?」
刹那の顔を覗き込むネギの心配そうな真摯な顔に、刹那はふっと笑みを漏らす。
「そうですね」
「え?」
「はい。大丈夫です。
そうですね、たまには、たまには私も王子様のお姫様とやらを味わってみましょうか」
「せやせや、せっちゃんもかわえー女の子、ネギ君なら憧れの王子様なってくれるえ」
木乃香の声援を背に、刹那から促してネギと唇を重ね、すとんと体重を預ける。
「刹那さん」
ネギの求めに、刹那は優しい顔でこくんと頷いた。
まず、仰向けに横たわる刹那にネギが覆い被さり、唇を重ねる。
互いの唇と舌を存分に味わってから、ネギがその手を動かした。
慎ましくも滑らかで、ぷるぷると柔らかい乳房を優しく包み込むと、
それだけで刹那は喉の奥から切なくも可愛らしい声を漏らす。
ネギの指はお臍の下をつるりと通って聖なる場所に。
その度に、刹那は目尻に涙を浮かべて
背中を押し付けたシーツをぎゅっと歪め余りに恥ずかしい声をかみ殺す。