>>276ごめん、名前欄タイトル入ってなかったわ
では続き

「つまり、こういう事なんでしょう」

にっこり微笑んだ千鶴が、どこか優美な足取りでふらりふらりとベッドに向かう。

「うぶぶぶっ!」

すいっとベッドの縁に座り、
潤んだ眼差しを向けてまだまだお子ちゃまの小太郎の頭を腕で抱える千鶴を目の前に、
他の面々は見事に圧倒された。

「つまり、こういう事なんでしょう?
みんなも、夏美ちゃんのお仲間に入れて欲しい、って」
「うぶぶっ!」

ようやくその豊満すぎる弾力から解放された小太郎は、
今度はぢゅーっと激し過ぎる勢いで唇を吸われていた。
それを終えた千鶴が向けた妖艶な笑みは、ここの誰をも圧倒するに十分過ぎるものだった。

だが、うんと大きく頷いた円は大きく動いた。
敏捷な動きでするりとベッドに上ると、
するりと身を交わした千鶴をやり過ごし、すとんと小太郎の横に座る。
そして、ぎゅっと抱き付く。

「お、おう、円姉ちゃん」
「いかにも円でござい。ふふっ、ちょっとは大人になったかなー」
「あー、コジローにはちぃと早いけどな」

とっくに事情を通じ合った同士、ニヤッと笑みを交わす。

「だよねー、夏美の事あんだけ喜ばせてだもんねー。
んー、順序にこだわらない、とかまだ言えないけどさー、
それでも今はとにかく私もお仲間に入れて欲しいんだよね、小太郎君」

「と、言う事だけど、夏美ちゃんは?」
「んー、ま、いいや。
理屈で考えたら最初っからおかしいんだしだから今夜はもうなんでもよーいって」

千鶴の問いに、夏美はぱーっと両手を広げてケラケラ笑った。