>>278

「ん、っ、ああああっ」

だが、その中心に小太郎が手を差し込み、ぴちゃぴちゃと音を立てて動かすと、
どちらかと言うときりっとした円の美貌が女のそれへととろけていく。
つい先ほど似た様な状態の夏美を目にしたばかりであるが、
それは確かに男にとって雄にとってたまらなくそそる表情だ。

相手の弱点を探り当てる勘の良さなのか、
僅かな学習機会でも小太郎の指の動きは的確にポイントを捉えている。
座って向かい合ったままそうされていた円は、ぷるんと弾む膨らみも押し付ける様に、
ぎゅっと小太郎に縋る様に抱き付く。

「円、姉ちゃん?」
「も、もうっ、何よこれ小太郎君いきなりこんな上手って」
「上手なん?」
「そうなんじゃないのっ」

丸で吐き捨てる様に言う円が、小太郎にはどこか面白かった。
その仕返しの様に、円も又、小太郎の急所を手掴みにする。

「あっ、小太郎君、やっぱこんな熱くなるんだ」
「ああ、だって円姉ちゃん、なんつーか凄くエロくて可愛くて」
「んー?」
「円姉ちゃん凄く綺麗やさかい」
「そう」

ちょっと下を向いて言った小太郎に、円がニッと笑う。
ニッと笑みを交わし、二人が唇を重ねる。

「ここ、ここなんだよね」
「ああ、多分そう、うんっ?」
「じゃあ、こうやって」
「お、おおっ」
「ふふっ、愛衣ちゃん」

半ば前にはい進む様にして床にへたり込んでいた愛衣は、
その妖艶な声にゾクッと身を震わせた。