それでは今回の投下、入ります。

>>289

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それでもなんでもベッドの上で幸せな余韻にまどろんでいた愛衣だったが、
はっと気付くとしゃかしゃかと這う様にその場を離れる。
そんな愛衣の背中ににっこりと、艶然たる微笑みが向けられ、
改めて愛衣はゾクッとしたものを覚えた。

「ん?あ?」
「次は私ね」

にっこり微笑み、ベッドの上に上った千鶴が、
そのままパジャマを脱ぎ始めた。
パジャマに始まり黒い下着も堂々とベッドの上に落とされるのを、
座り直した小太郎は、只ぽかんと眺めている。

「あ」
「ん?」

何かに気付いた様な愛衣に円が声を掛ける。

「どうした?」
「え、あの、ですね」
「うん」
「あの…なんと言いますか、やっぱり男の人って、
四人目と言うのは体力的に無理があるのでしょうか?」
「違うね」

もじもじと、それでも見事な観察眼を示した愛衣に気付いた愛衣に、
円は真面目に答えた。

「私も違うと思う」

そこに気が付いた夏美も同じ返答だった。