それでは、最終回投下、入ります。

>>296

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「あ、あっ、ああっ、やっ、ネギ君、ネギ君っ!」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗ですっ」
「やあっ、恥ずかし、い、いいっ、あ、ああっ、だめっネギ君、っ」

ずん、と、下から力強く突き上げられて、アキラの裸体は一際大きくガクンと揺れた。
二段ベッドの下段で、その白い豊かな裸体を上下に揺らして甘く喘いでいるアキラは、
ネギの腹の上に逞しいぐらいの太股を乗せて、座る形でそうしている。

既にネギのあんな事やそんな事で散々に火照らされたアキラは、
その卓越した運動神経からか、一度こうなると貪欲なぐらいに、
それでいて勘のいい動きで少しでもネギがもたらす熱い感触を受け取ろうとする。
そして、その上手を行くネギの天才的な技巧が時にスローに時に力強く伝わる度に、
普段寡黙な美少女がよく通る声でその情熱を表現する。

既にその豊かな黒髪はバラバラに乱れ散り、
普段は凛々しい程の顔は唇の端から一筋溢れそうになり優しく時に力強い瞳は引っ繰り返りそうな、
だが、それは決して見苦しいものではない寡黙さの向こうの情熱の表れだった。

「だ、めっ、は、ああ、恥ずかし、いいっ」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗で可愛いです。
だから、だからアキラさん僕とアキラさんっ」
「う、あ、うんっ!」

既にいつ切れてもおかしくない何かを自覚していたアキラは、
その素直な言葉に素直に飛び付き、一回大きく頷いた。
実に嬉しそうなその返答は、ベッドの下の面々にも頼もしい親友の一杯一杯の幸せとして伝わる。

「ネギ君っ!ネギ君ネギ君、あ、私、あっ、私、もう、もうっ」
「はいっ、アキラさん、アキラさん一杯、凄く格好良くて綺麗で可愛いアキラさんっ」
「ん、んん、あ、あぁー」

声が途切れた。
糸が切れた傀儡の如く天から降りてきたアキラの、
その逞しい程に白く豊かな熱い裸体をネギはがっしと抱き留める。
ネギは息を呑む。客観的に言えば寝起きの様な、瞼も半開きのとろーんとした表情、
只の寝起きではないのはその真っ赤な頬、普通の状態であれば医務室に直行する様な。