「あ、ネ、ギく、ん………」

そんな状態が長いとも短いともつかない時間継続した後、
アキラがひときわ大きい動作で目線を上に挙げ、
下唇から舌先すら覗かせてからかくんと下を向いた。
それと共に、ネギが目を閉じてぐいっとアキラの腰にしがみつく。
先程までは勇壮にも見えたネギのその仕草は、
丸ではぐれたくない、と、腕にしがみついている様にも見える。
それは、まき絵と亜子がすとんと腰を抜かすに十分過ぎる
脳が蕩けるどころか焼き尽くす様な高熱を帯びた情景だった。
ネギは、鍛えられた腕力を発揮して、
只でさえ頼もしく大柄な、その上脱力して倍々ゲームの体感重量のアキラの裸体を、
ゆっくりとベッドにうつ伏せにする。
満足を示したネギの男性がアキラの中から外に抜け出し、
まずベッドの上でゆっくりと反転する仕草から、そうやってネギに向けた半開きの眼差しまで、
今のアキラは全てが気だるげで、とろりと蕩けていた。
ネギがアキラを抱き寄せ、上気の余韻が残る二人の裸体がぴとっと重なり合う。
唇が触れ合い、舌と舌が存分に絡み合ったその後で、
未だ夢うつつを残す眼差しで優しく見つめ合ったネギとアキラが一言、言葉を交わす。

「Merry X’mas」

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今回投下>>396-999

今回はここまでです、
続きは折を見て。