冨樫義博総合エロパロスレ2
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ここは冨樫義博作品の総合エロパロスレです。
HUNTER×HUNTER(既刊27巻)
レベルE(全3巻)
幽☆遊☆白書(全19巻)
狼なんて怖くない!!(短編集)
てんで性悪キューピッド(全4巻)
・*:.。..。.:*・゜゚・*上記の作品で共に萌えましょう!
公式・捏造、なんでもござれ。
ただし男×男は801板、女体化ネタは専用スレにてお願いします。
※基本的にはsage進行で(メール欄に半角で“sage”と入力)
職人さんはいつでも・誰でも大歓迎!
無事立ちました。
引越し乙です。
約三年ぶりの新スレっつーことで(爆
次はこんなに間が空かぬようにとの思いを込め
祈願、スレ繁栄!職人出現&SS充実!
ぱんぱんっ!! (-人-)
で、早速即死防止も兼ねてSS投下。
死々若×幻海、住人さんらのすばらしアドバイスを受けつつ書いてみた。
前回の安易な媚薬ネタの続き、今回は安易に酒ネタ(爆
477様のヒソマチ読んで、ハンターにも『鬼殺し』あんだなぁと思いつつ。
ネタかぶって申し訳ないっすorz
苦手な方、興味ない方スルーでよろしく。
では投下。
――深夜。
厳しい修行を終え、他の者は皆疲れて泥のように眠っている、
もうじき草木さえもが眠る丑三つ時に差しかかろうかという時刻。
反して、男の目は冴えていた。
誰よりも寝不足の筈であるのに。
誰よりも厳しい修行を強いられた筈であるのに。
寝不足の理由は、目の前にいる女の為に。
この上無く熱く、束の間の逢瀬に伴う甘い激しい快楽の為に。
だが、今男はその美しい女を目の前にして、手を触れる事を謀られる。
手を触れ難い雰囲気を、目の前の女は放っていた。
部屋に入るや、いつもに違わぬ香の匂い。
それもその筈、仕掛けたのは男自身である。
本来は年老いた女の身体を一時的に若返らせる為の、魔性を秘めたお香。
それはこの一週間程続いていた。
女も、それを甘受し、男を受け入れていたのだが、この日はいつもと違っていた。
香の匂いに混じって――芳しい酒の匂いが、部屋に霞んでいた。
「あんたは飲まないのかい?」
妖艶に微笑みながら、女は男にそう誘いかける。
女は盃に酒を注ぎ、それをぐい、と一気に飲み干す。
男が見る限りでも、これで五杯目。
男が部屋に訪れる前から、女は既に酒盛りを始めていたようなので、
実際どれだけの量を飲んでいたのかは定かではない。
一升瓶の酒が、半分近く減っているのは、以前に一度空けた事のある瓶の為か、
それとももしや今宵だけで空けたものであるのか、理解に苦しむものがあったが。
だが、女の頬には微かな赤みが差した程度で、それ程に酔っているという
感じは見受けられない。
どうやら酒には強いらしい。
男自身も、酒を全く嗜まないわけでは無いが、今日に限っての女のこの申し出には、
些か乗る気にはなれなかった。
何故ならば。
『――今夜は、覚悟しとくんだね。昨日の分、たっぷりと、苛め返してやるから――』
女の、今朝の科白が、男の脳裏にリアルに焼き付いていたからである。
昨夜の己の行いが、決して女にとって面白くは無いものであっただろう事は容易に理解できる。
解るだけに、男は今日に限っての女のこの趣向が、女の悪戯心の為せるものであろうと
信じて疑わないのである。
「…俺はいい。酒はあまり好きではないんでな…」
女の隣に腰を下ろし、あまり女を見ないようにして、つれなくそう答える男に、女はくすり、と
悪戯染みた笑みを零す。
「何だい、つれないじゃないか。年寄りの楽しみに、一杯位付き合ってやろうって
気はないのかい?いつもはあたしの方が、あんたに付き合ってやってるってのに」
女はさも面白げな口調で、男をそう煽るが、男は頑なにそれを拒否する。
これは一種の駆け引きのようなものである事を、男は理解していたからだ。
迂闊に女の誘いに乗れば、今日は己の方が女に呑まれてしまうだろう。
今日の、この女に強いられたあの地獄のような修行内容に、男は空恐ろしさを改めて
実感したのだった。
どう女が仕掛けてくるのか、実際今日はこの部屋に入るのをやめておこうかとさえ思った程だった。
だが、束の間の、女との逢瀬の刻にすっかり骨抜きにされてしまった己の愚かさに、
やはり自然と足は女の部屋へと向かってしまった。
さぁ、どうするかと、男がそう悩み始めたその時であった。
「死々若丸…」
女が、一際艶めいた声色で、男を呼んだ。
男が、その鈴の音のように甘く、色づいた声に、思わず女に顔を向けた、その刹那。
「――っ…!?ぅ…」
女が、唐突に男に口付ける。
すっかり馴染んだ、女の唇――だが、それだけでは止まらない。
女は、男の着流しを手で鷲づかみ、そのまま男を布団に押し倒し、そのまま圧し掛かる。
そして――
「――ぐ…!?」
女が唇を開くと、女が口内に含んでいた酒が、男の口内に流し込まれる。
「っ、ん…!」
あまりに突然の女の口移しに、男は抗う間も無く、その女の唾液混じりの酒を、
喉を鳴らして飲み込む――と。
ぐらり
男の視界が歪む。
どくん、と男の身体に熱が篭る。
(――何だ…!?この酒……何という濃度だ…!)
今まで、味わった事の無い、恐ろしく濃度の強い酒……視界が歪み、頭が一気に重くなる。
たかが、口移し程度の量で。
「はぁっ……ったく、すごい酒だね……あたしまで酔っちまいそうだよ…」
女は男が飲み干したのを確認し、顔を上げると、口の中に微かに残った酒を、
唾液ごとぺっと吐き出す。
とてもでは無いが、まともに胃の中に入れられるような代物ではない。
女は顔を顰め、明らかな不快感を露わにした。
「ぐ、 何、だ…!?この酒、は…もしかして…」
「ふふ……酎から少し拝借したのさ。『鬼殺し』…魔界の重濃酒だそうだね?
あたしがさっきまで飲んでたのは、普通の人間界の酒だけどね…」
女が、口端を紅い舌でぺろりと拭う様が、艶めいて。
酒の力も手伝ってか、男の身体に情欲の熱がじんわりと沁みていく。
だが…
(…身体が…動かん…!)
たかが、あれだけの量で……男は既に参り始めていた。
あれを一瓶飲み干す酎に心底感服するが、今はそれどころではない。
覚悟しとけとの、女のその科白通り――今から自分は、この美しい女にどうされるのか…。
それは、男にとって勿論ではあるが本意では無い。
自分の上に、馬乗りになる女の艶やかな唇――
ああ、舐めてやりたい。
その唇から、あの淫らな喘ぎを響かせてやりたい――そう本能が告げている。
そんな男の真意を読み取ったのか、女が壮絶なまでに妖艶な笑みをその口元に浮かべ――
「幻海っ…っつ…」
「五月蝿い」
女の唇が、男のそれに再び寄せられ、唇を奪われる。
だが、それによって与えられるのは、快感ではなく――微かな痛み。
「っ、う…」
女が男の下唇に歯を当てる。
そして、ほんの少し力を込めてカリ…と噛み切ると、小さな裂傷。
じわり。
血が滲む。
ぴり、とした痛みが男の脳を侵食する。
女は男の流す血を唇ごと舐め上げ、男の口腔へ舌を差し入れた。
差し入れられた舌からは…血の味がした。
「んっ…は…っ…」
女は男の吐息ごと絡め、夢中で男の唇を貪った。
血の匂いに、反応する己の身体。
血の味に、昂ぶる己の熱源。
――まるで、獣の交わりのようだ――
男は、女に唇を弄ばれながら、そう自嘲気味に思った。
ふいに、女の掌が男の身体の一部に触れ、女は唇を離す。
「もう、大きくなってるじゃないか……」
くすくすと可笑しそうに笑いながら、男の着流しを肌蹴させていく。
男の、細身ながらも締まった身体が露わなる。
強すぎる酒を以ってしても、男の身体の自由を奪っても尚、男から放たれる強い妖気は霞む事はない。
それは、女自身が男に日々強いている修行の賜物とも言えるもの。
故に。
「…こうでもしないと……今のアンタには勝てないからね…」
女はふ、と――どこか寂しげな笑みを漏らしながら、男の胸板につ…と掌を這わす。
「昨日はアンタに散々いい様にされたからね……今度は、あたしの番だろう?」
「――っ、幻、海…っ…!」
全く力を欠いた男の、露わになった胸元に顔を当てる。
鎖骨から、男の左の乳首を子猫のように舌を突き出して、ぬる、と舐め上げる。
ざらついた舌の感覚が、男にぞくぞくとした、こそばゆい快感を与える。
堪らず男の口から喘ぎが零れた。
「…っ、く…ぅ…」
「くす……いい声で啼くじゃないか……アンタの声…好きだよ…」
声が好きだ、と言われ、男は思わず苦笑う。
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