【神父】男性聖職者の官能小説2【僧侶・神主】
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0001名無しさん@ピンキー2011/04/03(日) 13:43:38.75ID:KKKbRrzf
牧師、修道士、宮司、お坊さん、神官、教祖様etc.

神に仕える聖なる男性を題材に小説を書きましょう。
オリジナルでも二次創作でも、純愛物でも陵辱物でも何でもOK。
ただし801は禁止です。

■過去スレ
【神父・牧師】男性聖職者の官能小説【僧侶・神主】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258773186/

■関連スレ
【シスター・尼僧】聖なる女の小説3【巫女・神官】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242637172/
0002名無しさん@ピンキー2011/04/03(日) 13:50:27.77ID:KKKbRrzf
スレ立ての際、数字を半角にしてもスレタイが長すぎると言われたので、
勝手ながら前スレのスレタイのうち、【神父・牧師】の「牧師」を削って、
「牧師」はテンプレの本文のほうに移動させました
スレタイ案について、不都合が生じた場合は次スレで話し合っていただければと思います
0003名無しさん@ピンキー2011/04/03(日) 13:53:30.80ID:WF+ACC8N
>>1-2

ありがとう
0004名無しさん@ピンキー2011/04/03(日) 13:57:47.63ID:KKKbRrzf
すみません、>>2訂正

×不都合が生じた場合は次スレで
○不都合が生じた場合は次スレ立てのときに
0008名無しさん@ピンキー2011/04/04(月) 20:37:00.35ID:AxT7Z6p2
>>7
乙です

前スレではだいぶ後で保管庫収録の了承を取ったけど、
これから新たにSS投下してくれる職人さんには
できれば投下時(後)に可否の意思表示もしてもらったほうがいいのかな
0009名無しさん@ピンキー2011/04/05(火) 22:40:03.16ID:YbdIBpau
前スレ、ついにdat落ちしたね

この新スレでも素晴らしい萌えに出会えますように
かしこみかしこみ南無南無アーメン
0010名無しさん@ピンキー2011/04/07(木) 22:36:38.18ID:5x78SwQC
この新スレでこそ清廉で生真面目な仏僧がめくるめくエロスに溺れてしまう
そんなSSが拝めると信じてる
0011名無しさん@ピンキー2011/04/08(金) 22:44:06.47ID:KfNfvuvq
自分の男性聖職者エロ萌えのルーツを振り返ってみたところ
どうやら子供の頃に読んだデュマの「三銃士」あたりのようだ
小学生の頃に読んだ子供向け版ではただ面白い歴史冒険活劇だと思ったが
中学で全訳版を読んで、いかにもおフランスで大人な世界に開眼した

ただ政治的な理由と悪役だからと思っていたリシュリュー枢機卿が
実はアンヌ王妃に対して可愛さ余って憎さ百倍で彼女を虐めていたとか
「二十年後」以降のデルブレー神父ことアラミスがあのロングヴィル公爵夫人の愛人設定とか
司祭館から出てきて馬上の連れが、実は男装の公爵夫人だとダルタニャンに見られるシーンは
直接のエロでないのに、秘密っぽいコソコソ感に妙なエロスを感じて未だに印象に残っている

そういや田舎の司祭館で留守を預かったラ・フェール伯爵ことアトスは
彼を神父と勘違いしたシュヴルーズ夫人に誘惑されて一男を儲けているし
二人の情事はざっといきさつが明かされるだけだけど、
亡命中に行きずりの神父(と思いこんだ相手)を誘惑する貴婦人…といろいろ妄想したなあ

ただ、アンヌ王太后と秘密結婚した設定のマザラン枢機卿には萌えなかった
基本的に聖職者属性が薄いキャラだからかな
それとも相手のアンヌ王太后が図々しいオバハン化していたからか
0012名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 00:07:06.17ID:uMlmSY5h
けん・ふぉれっと原作の大聖堂はBSドラマで先月に完結したけど
ダーク・エイジ・ロマンと言うサブタイトルのわりには
地下室で間男の種を受胎した貴婦人が中絶堕胎とかは無かったな
0013名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 00:13:49.17ID:tD/W4oU6
BS契約してないから見てないけど、「大聖堂」って
そんなのが期待できそうな要素のあるドラマだったのか?w>地下室で間男が(ry

ダーク・エイジ・ロマンって、要するに「暗黒の中世」が舞台の物語、ってことだよね
0014名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 00:23:10.11ID:vaW/CBEo
聖職者の腐敗と堕落と権力欲はたっぷりと描かれてた
爵位のために画策するかつての名家の没落も描かれてた
主人公の石工と格差婚する内縁名家妻との肉欲シーンも描かれてた
性的不能男に嫁いだ不幸な女(↑と同じ女)も描かれてた
石工の母親は魔女と呼ばれる城外の女で聖職者の腐敗を知ってた
中盤に差し掛かる辺りから最終回までは見てた 原作は未読
0015名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 00:29:22.91ID:tD/W4oU6
>>14
d
聖職者の腐敗と堕落と権力欲はたっぷり……
そこに聖職者のエロはなかったですか
0017名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 01:34:46.86ID:vaW/CBEo
>>15
前半を見てないので何とも言えないのですよ 見てた中ではエロ無し

最終の石工の裁判から、前半での聖職者の悪行がバラされるシーンで
燃え盛る帆船からの離脱で小型ボートに乗り合せた青年の王と姫君を
背後から突き落として水死させるシーンがあったんですが あっさり過ぎでw

中盤に、上位の聖職者を中年女性の手で塔屋から墜落死させる場面も
その前段階で、何かあったとは思うのですが、見られずで残念な感じ
0018名無しさん@ピンキー2011/04/09(土) 01:37:56.94ID:vaW/CBEo
すまん書き漏らしてた
3月末までやってたBS−hi N○Kの準深夜枠での放映でしたから
オンデマンド枠のネット向け有料放送はあるのかもです
0019名無しさん@ピンキー2011/04/10(日) 00:59:17.60ID:8Z4V1yoE
>>18
確認した
「大聖堂」はNHKオンデマンド対象だけど、見逃し枠だから
今はオンデマンドでも最終回しか見られないみたい
再放送を待つか〜
しかしNHKにしてはなかなかエロスとバイオレンスな内容
BSでなく地上波での再放送は難しいかな〜
0020名無しさん@ピンキー2011/04/11(月) 02:30:25.75ID:puGkGvul
土曜日の「天使と悪魔」見たけど
映画では原作の前教皇の私生児設定はなくなってたんだな
回想で尼僧との恋愛を匂わすカットがチラッとでも出るかと思ったのに
0021名無しさん@ピンキー2011/04/16(土) 01:35:25.26ID:Hy4y2JSn
このスレの住人的に三島由紀夫の「金閣寺」はどんな感じなんだろう
0022名無しさん@ピンキー2011/04/16(土) 02:12:19.53ID:BzpHtuBA
それが出てるなら邦画の「白蛇抄」も入れて置かないとね
0023名無しさん@ピンキー2011/04/16(土) 10:40:59.16ID:P5+lVwxO
金閣寺の主人公ってなんか最初から聖職者って感じがしないんだよな
父親が僧侶だったからなっただけだし
0024名無しさん@ピンキー2011/04/16(土) 18:50:01.69ID:Hy4y2JSn
やっぱり戒律や信仰心との葛藤があってこそなんだろうな
0025名無しさん@ピンキー2011/04/17(日) 00:53:39.00ID:S7jLJPYE
淫伺邪教だと、藍川京の小説「母娘」も入れといてくれ

海外だと神父の男色と父娘相姦の性犯罪が多いらしいね
厳しく禁じられているからこそ、そこへエネルギーも偏っちゃう感じ
0031名無しさん@ピンキー2011/04/24(日) 03:27:36.18ID:EtMqx1Jy
男性聖職者のキャラパターンとして

・ひたすらストイック、真面目で戒律厳守(A)※女性嫌い
・ひたすらストイック、真面目で戒律厳守(B)※フェミニスト
・女性に惹かれてしまうけど自制・自戒
・やることやってる破戒僧
・エロは正義!むしろ教義!

あたりが思いつくんだが、これに絡む女性のパターンは

・ひたすら無垢な聖女様
・無知ゆえにエロも抵抗無く受け入れちゃうあほのこ
・いけないと知りつつ聖職者に惹かれてしまう純愛娘
・戒律なんて関係ないわ!アタックしちゃうもんね!と積極的な娘
・むしろ聖職者を堕とすことが趣味の妖女・痴女
・聖職者は大好物です(餌として)、と味しくいただくサキュバス

あたりが思いつく
もちろんもっと細かく複雑なキャラ付けはあると思うが
スレ住人のみんなは、どういう組み合わせが好き?
0033名無しさん@ピンキー2011/04/24(日) 03:36:16.31ID:doxtKmWH
・女性に惹かれてしまうけど自制・自戒
・いけないと知りつつ聖職者に惹かれてしまう純愛娘

娘さんのほうも聖職者か信仰の厚い敬虔な教徒で。
人生における信仰の比重が大きいからこそ
恋情を押し通すことへの葛藤があるといい。
似たもの同士カップルのもどかしさがオイシイです。
書くとなると長くなりそうなんで難しそうだけど
0034名無しさん@ピンキー2011/04/24(日) 14:18:37.21ID:EtMqx1Jy
>>33
性的関係以前に、恋心を持つこと自体が葛藤になるわけだから
エロに至るまでの描写は確かに長くなりそうだねw
結末もやっぱり悲恋ルートになりがちかなあ
0035名無しさん@ピンキー2011/04/24(日) 23:42:23.60ID:XRpj5r28
>>31
自分は草食系男子×肉食系女子が好きなので
真面目×積極系が好きだなー
女にぐいぐい押されて我慢できなくなった聖職者が押し倒して、逆に女が慌てるようなやつ
0036名無しさん@ピンキー2011/04/26(火) 00:59:15.67ID:Opr6y70s
女の子がいけないと思いながら決心して告白して、結ばれた後は一度知った快楽を持て余すようにエロくなるというふうに変化するのもいいなあ。
0037名無しさん@ピンキー2011/04/26(火) 14:01:56.12ID:3vcFh06K
うわあ、なにこれ、凄く気持ち良いわ、やだ、これ、とまんない、な感じっすか
0038名無しさん@ピンキー2011/04/26(火) 22:21:46.36ID:kKFP3ozS
神父に押し倒された娘さんが、その後毎日教会に押しかけては、下だけ脱がせて上でがんがん腰振って、
神父の方も淫魔に犯されて堕落しているような気分になって深みにはまってくみたいな
0040名無しさん@ピンキー2011/04/30(土) 00:37:39.45ID:VGtIY1Jz
「サキュバスだなんて、ひどい……、
わたしをこんな風にしたのは、だぁれ…?
神父さまにあんなこと、されるまでは、…あっ…、あたしっ、
なんにも、知らなかった、のに…っ、
神父さま無しでは、いられな、い、カラダに、なっ……ぁあんっ」
0043名無しさん@ピンキー2011/04/30(土) 16:34:23.03ID:VGtIY1Jz
「こんなに大きく、固くさせて、恥ずかしくないの?
 あなた、聖職者よねえ? わたしとこんなことして、
 獣みたいに腰を振りまくって、それでも聖職者なの?
 どう、肉欲の快楽に堕とされていく気分は?
 ……悔しい? 悲しい?
 そんなはずないわよね、そんな気持ちよさそうに喘いで……
 いいわ、あなたの精気、残らず吸い尽くしてあげる」
0044名無しさん@ピンキー2011/04/30(土) 19:26:49.66ID:RmckH41Y
お尻ふりふり
0045名無しさん@ピンキー2011/04/30(土) 21:48:38.69ID:7SE8npuL
淫魔プレイってなかなかいいな
0046名無しさん@ピンキー2011/05/01(日) 03:14:13.73ID:MJmYbbPG
ちょっと受信したので途中まで書いてみた
農場の娘×神父の組み合わせで、舞台は昭和初期の日本で北国(北海道あたり?)
神父の暮らしや考証がだめだめで申し訳ないです
0047農場の娘×神父・12011/05/01(日) 03:16:39.12ID:MJmYbbPG
「こんにちは、神父さま」
いつもと同じ時間に事務所兼居室のドアが開く。
そしてそのドアから林檎のように頬を真赤にした二重のくりくりした目が印象的な小柄な娘が顔をのぞかせる。
毛糸の手袋をはめた手にはアルマイトの小さな両手鍋がしっかりと握られている。
少女は鍋を抱えなおすとドアを閉めて、部屋の真ん中におるテーブルに鍋を置いた。
「こんにちは、さや香ちゃん」
窓際の事務机で帳簿をつけていた手を止めて、いつも通りの会話を交わす。
「顔が真っ赤だよ。寒かっただろう。ストーブにあたりなさい」
瀬戸は立ち上がると、ストーブの前に椅子を置いた。
「とても寒かったわ。おばさんが、今夜は雪になるんじゃないかって」
さや香と呼ばれた娘は頭から被ったストールや分厚い外套、手袋を順番に丁寧に脱ぎながら椅子に座った。
肩のあたりで切りそろえられた、少しくせのかかった髪がふわふわと揺れた。
「だから、今日はすいとん作ったって」
さや香はテーブルの上に置いた鍋に目をやった。
入り口近くのコート掛けに彼女の外套やストールをかけてきた瀬戸は、それに促されるように鍋のふたを開けた。
大根やその葉、人参などが煮込まれた汁の中に、白い小麦粉の塊が見えた。魚醤の香りが鼻をくすぐった。
「旨そうだな」
鍋を開けた瞬間に湯気で曇った瀬戸の眼鏡を見て、さや香が嬌声をあげて笑った。
瀬戸は苦笑しながら眼鏡を外して神父服の裾でレンズを拭った。
「チョコレートあげよう」
いつものように棚の小瓶から銀色の紙に包まれたチョコレートを一粒取り出し、さや香の手のひらに載せる。
この娘の目当てが駄賃代わりの菓子であることを瀬戸は承知していた。
「いただきます」
遠慮なくさっそくうれしそうに包み紙を広げるさや香と向かい合うように椅子を置いて腰掛ける。
「あのね、お隣の治朗さん家に仔牛が生まれたの」
「いつ?」
「今朝。お昼に見せてもらったの。とってもかわいいのよ。神父さま、今度見に行きましょうよ。哺乳瓶で仔牛に乳をやらせてくれるって」
「ああ、じゃあ今度見に行こうか」
取り留めのない会話を交わしながら、瀬戸は旨そうにチョコレートを頬張るさや香を見つめた。
0048農場の娘×神父・22011/05/01(日) 03:21:04.63ID:MJmYbbPG

さや香は近くの農場の娘だ。15歳になったばかりだ。
さや香の両親がこの土地に入植し、ここで彼女は生まれた。
その両親はさや香が幼い頃に亡くなり、
今は父親の妹夫婦のところで世話になっているという。
叔母夫婦はさや香の両親が開墾した農場を相続したそうだが、
それほど暮らし向きが豊かでないことはさや香の身なりが示していた。
誰かのお下がりなのか、いつもどこかにつぎのあたった洋服を着ている。
今着ているセーターも、おそらくもとは白かっただろうに、
すっかりくすんで色が変わってしまっていた。

瀬戸は昨年、この北方の町に建てられた教会に赴任した。
ここ数年で入植者が急激に増えたこの土地で布教するためだった。
キリスト教に関心がある者が少ないこの土地での布教活動は上手くいっているとは言い難かったが、
瀬戸自身は赴任してからの暮らしは彼の30年余りの人生のうち、最も楽しく幸福な日々を送っていた。
生まれてからこれまでずっと東京で暮らしていた瀬戸にとってこの土地の寒さは身に染みたが、
人々はよそ者の瀬戸にも親切で協力的であった。
ときどきオルガンなどを鳴らし、英語の本を読み、農具の改良に口を出し、時には町の人々の相談にも乗る瀬戸は、
「東京から来たハイカラな変わり者のインテリ」として一目置かれつつも皆から慕われていた。
そもそも「神父」というものが何なのかをいまひとつ理解していない者もおり、
いい歳をした瀬戸が独身であることを心配した床屋の老店主などは、
その人脈を生かして瀬戸に若後家を紹介しようとしたくらいであった。
もちろん瀬戸は丁寧に事情を説明して断ったが、
そうした人々の屈託のなさも瀬戸の気持ちを楽にさせていた。
しかし、やはり独り身の瀬戸にとって日々の暮らしは苦労するところも多く、
教会に一番近いところに居を構えるさや香の叔母が毎日夕食を作ることを申し出てくれたのだった。
そしてそれを届けるのがさや香の役割だった。

尋常小学校を出てから近所の牛や馬の世話をしたり、猫や犬と遊んで暮らしてきたさや香は、
東京にいる同じくらいの年頃の娘を比べれば格段に幼く見えた。
無邪気と言えば聞こえはいいが、裏を返せば礼儀作法も全く知らないただの子供ではないか、
自分のところへ夕飯を届けに来るよりも、都会に奉公にでも出した方が本人のためになるのではないかとも思い、
一度さや香の叔母夫婦にそのことを相談しようと決意したこともあった。
だが、一神父の立場でそのようなことを口にすることが憚られ、
父や年の離れた兄のような気分でさや香を見守り、
粗相をすればその時々に叱ったりたしなめたりすることにした。
さや香の方もそんな瀬戸の心中を知ってか知らずか、
瀬戸のことを年の離れた兄のようにしか思っていないようだった。
だがやがて、彼女自身の、そして近所の者たちの言動から、
どうもさや香の精神がわずかばかり肉体の成長に追いついていないことと、
そのことで叔母夫妻がさや香を持て余しているということを瀬戸は知ることとなり、
なおのことさや香に対する使命感と慈愛が湧いた。
0049農場の娘×神父・32011/05/01(日) 03:23:35.56ID:MJmYbbPG
「本を読んでから帰ってももいい?」
「どうぞ」
瀬戸のもとに夕飯を届けに来るさや香のもう一つの目当ては、
教会に置いてある絵本や児童書を読むことだった。
教会に子どもを呼ぶために入れたものだったが、当の子供はほとんど読みには来ず、
もっぱらさや香が独り占めしているようなものだった。
小学校しか出ていないさや香は絵本はなんとか読めるようだったが、
児童書の方は知らない漢字やことばが頻出するようで、
そのたびに瀬戸のところへ駆け寄って来ては読み方や意味を聞いていた。
そこで瀬戸は帳面と鉛筆を買い与え、自分に聞いた漢字の読み方やことばの意味を書きとめておくように命じた。
一年もそれを続けたので、帳面はすっかりぼろぼろになってしまい、ページももうすぐ尽きようとしていた。
だが、わずかではあるが、覚えて使いこなせるようになった言葉もあり、
さや香は「少し賢くなったかしら」とひとり喜んでいた。
さや香は本棚から絵本を持ってきてテーブルの上に置き、肩から下げた袋から帳面と筆入れを出した。
見ると鉛筆の芯がちびていたので、瀬戸は事務机からナイフを持ってきて削ってやった。
「ありがと。神父さまってなんでもできるのね」
芯がきれいに尖った鉛筆をノートの上に置く瀬戸の手に、さや香がそっと自分の手を重ねてきた。
「神父さまの手は、オルガンも弾けるし、おいしいパンも作れるしすごいなあ」
昼間に土でもいじったのか、爪の間が少し汚れていた。
それがなんだか哀れに思えてさや香の顔を見ると、
さや香は不思議そうにふっくらとした桜桃のような唇をぽかんと開いて瀬戸を見つめ返した。
その表情に胸が高鳴り始めたのを感じ、瀬戸はすぐに無言で手を引いて部屋の隅の事務机に戻って仕事を再開した。
0050農場の娘×神父・42011/05/01(日) 03:51:13.43ID:MJmYbbPG
どれくらい時間がたったのだろうか。
そういえばもうすぐクリスマスだし、さや香に新しい帳面と鉛筆を買ってやろうと思い、
彼女にそのことを伝えようとテーブルの方をを振り向くと、
さや香は読みかけの絵本の上に顔を伏せて眠ってしまっていた。
えらくおとなしいと思っていたら…と瀬戸は一人で苦笑して柱時計に目をやった。
もうすぐ5時になろうとしていた。
そろそろ外も暗くなってきたし、起こして家に帰らせた方が良いだろう。
「さや香ちゃん」
事務机から呼びかけたが、聞こえていないようで、規則的な寝息にまったく変化はなかった。
瀬戸は溜息をついて、さや香を起こすために彼女の背後に回った。
肩を揺らそうと顔を近づけると、腕と髪の間に横顔が見えた。
口元に微笑をたたえた寝顔が幸せそうで、瀬戸は思わず見惚れた。

さや香は可憐で美しい少女だった。
色白で丸い小さな顔に、少したれ気味の大きな目とふっくらとした唇がバランスよく収まっており、
容貌だけ見れば都会の女学生にひけをとらないほどだ。
その上、肩のあたりまでのばした髪は少し茶色がかっていてふわふわとして、
さや香に混血児のような危うげな雰囲気を纏わせていた。

ストーブの上のやかんがたてる音と、さや香の寝息を聞いているうちに、
瀬戸は再び自分の鼓動が速く大きく打ち始めたのを感じた。
なぜか、ふと夏に覗き見た、さや香の堅そうな乳房のことを思い出した。
0051農場の娘×神父・52011/05/01(日) 03:57:18.19ID:MJmYbbPG
あれは半年ほど前の盛夏のことだった。
さや香が午後に家で切ったばかりの西瓜を届けに来たことがあった。
いつものように瀬戸の居室の扉を開けたさや香の姿を見て、瀬戸はぎょっとした。
さや香が身に纏っていたのが、
おそらくいつもは肌着にしているであろうシュミーズのようなものだったからだ。
裾の長さは膝のあたりまであったが、
まだ膨らみきっていない乳房の形やその頂、薄い腰の線が微かに透けて見えていた。
来る途中で蚊にでも食われたのか、
身体を捩じってふくらはぎを掻いているさや香の広く開いた胸元から、
小ぶりな白い膨らみとその淡い頂が覗いた。
瀬戸の視線は一瞬そこに引き寄せられたが、
「そんな恰好で表を歩くもんじゃない」
とたしなめながら、慌てて瀬戸は自分の夏物のシャツを箪笥から取り出し、さや香に羽織らせた。
「だって暑いんだもの。それにどうしていけないの?」
さや香はいかにも理解できないといったふうに唇を尖らせた。
シャツのボタンを嵌めてやりながら、この娘に理由を説明するための言葉を探したが、
おそらく性に関してろくな知識を持っていないだろう彼女を納得させるためには、
ずいぶん話が長くなりそうだと思い、気が削がれた。
それに何より、幼いとは言えひさびさに女の乳房を間近に見てしまったことに
瀬戸自身が動揺していて上手く頭も働かなかった。

「とにかく、いけないものはいけないんだ」
三十路を迎えてようやく落ち着いてきたはずの肉欲が微かに頭をもたげたのを感じ、
瀬戸は小さく溜め息をついた。
「途中で誰かに何か言われなかった?」
「誰にも会わなかったから何も言われなかった」
肌触りの良いガーゼのような生地のシャツが気に入ったのか、
裾の方を持ち上げて頬ずりしているさや香を見つめた。
自分の身体が昂ったことに対する深い罪悪感と同時に、この娘の行く末を思った。
漢字やことばや礼儀作法を教えてやることはできるが、
性に関することはどうすればいいのだろうかと、
この時瀬戸はさや香に関して大きな問題に直面した。

そして、これをきっかけにしてにさや香に対する劣情にも悩まされ始めた。
さや香の身体を覗き見た日の夜、瀬戸はあのままさや香を床に誘う夢をみた。
そして久方ぶりに下着の中に欲望を放出したのとともに目を覚まし、
小さく呻きながら頭を抱えた。
0052農場の娘×神父・62011/05/01(日) 04:01:17.90ID:MJmYbbPG
長年こらえていたものが一度溢れだすと、抑えがきかなかった。
これまでは何も感じなかったさや香の声や、
身動きするたびに漂ってくる汗のにおい、
無邪気に自分に触れてくる体温すべてが瀬戸を煽った。

おそらく、いつも隙だらけのさや香に対して、
よからぬ思いを抱いている男たちがいることだろう。
瀬戸はそうした危険からさや香を守ってやらねばと考えていたはずなのに、
いつしか瀬戸自身が少女を犯す妄想にとらわれるようになっていた。

瀬戸の妄想は、決まってさや香を腕づくで凌辱するというものだった。
両手を縛り上げ、驚愕と絶望の入り混じった表情で泣き叫ぶさや香の粗末な洋服をはぎ取り、
愛撫もそこそこに一気に押し入る。
身を裂かれる痛みに絶叫するさや香を見下ろしながら、
今までの肉欲をすべてぶつけるように腰を動かし、自分を刻みつける。
しかし、やがて慣れてきたさや香が、
痛みと恐怖と官能の狭間でとまどいながら自分を見つめ、
「…神父さまぁ…」
と、大きな目を潤ませて、消え入りそうな声で自分の名を呼ぶのだ。
そうした筋書きを想像しながら、瀬戸は自分を慰めた。
毎回、さや香が苦しそうに達する姿を思い描きながら果てた。
いつも終わってから罪悪感に苛まれ、さや香に謝罪を、
神に祈りを捧げることになるというのに、やめることができなかった。

性について無知な、
そして自分の言うことを素直に聞くさや香を手篭めにすることなど、
おそらく容易いことだろう。
自分の身に起こっていることが何なのかもわからないまま瀬戸に抱かれ、
このことを誰にも話してはいけないと言い含めれば、
さや香は忠実にそれを守るだろう。

これ以上この娘と関わり続けることは危険だと思い、
何度かさや香に夕食を届けさせることを断ろうと、
自宅に出向こうとしたこともあるが、すでに彼女との時間を手放すことが惜しくなっていた。
0054名無しさん@ピンキー2011/05/01(日) 11:51:42.42ID:+coNKsrt
都会からのメガネ神父と田舎の純朴娘キター
続き待ってる
0055農場の娘×神父・72011/05/03(火) 04:00:02.99ID:lAQ+eNax

もしも本当にさや香のことをを愛おしく思うのであれば、
彼女が飢えぬように、凍えぬように、皆の愛と神の祝福を受けて幸福に暮らせるように祈り続ければ良いではないか。
いつも自慰に耽った後、倦んだ気持ちのままそう決心するのだが、
翌日に砂糖菓子のようなさや香の姿を見るたびに、再び邪な気持ちが膨れ上がるのだ。

今も自分の目の前で、腕を伸ばせば届く距離で無防備に眠りこける少女に触れたくてたまらなかった。
もう一度呼べば目を覚ますだろうかと思い、
「さや香ちゃん」
と顔を近づけて声をかけた。
すると彼女は少し身を捩って、鼻にかかった声で小さくうなったが、目を覚ます気配はなかった。
その声と表情が情を交わしている時の反応のように思え、瀬戸はさらに煽られた。
そしてとうとう、決して思い至ってはならない考えに到達した。
この状態で少しくらい触れても、さや香は気付かないのではないか。

―一度だけだ。この娘が目を覚まさない範囲で一度だけ。それで彼女への思いは一生封じ込めよう。

瀬戸は眼鏡を外し、音をたてないようにテーブルに置いた。
息を詰めてさや香の白い桃のような頬に慎重に触れると、
想像していた通りふわりと柔らかく、それだけで胸が高鳴った。
次に少し癖のかかった髪を撫でてやる。
「…さや香ちゃん…」
溜息とともに漏れた声は、娘を起こそうとするものではなく、愛しい女への囁きだった。
髪に指をからませながら、耳元に唇を寄せた。
息を吸うと、いかにも少女らしい石鹸と体臭が混じり合った匂いが鼻孔を満たす。
それを繰り返しながら、この時間がいつまでも続けば良いのにと、さや香の耳朶に唇で触れたその時だった。

柱時計が5時を報せる鐘を打ち始めた。
疚しい気持ちでこっそりと少女に触れていた瀬戸は、
誰かに見咎められたかのように慌てて体を離した。
一方、時計の音で目を覚ましたさや香は、自分のすぐそばに誰かがいたことに驚き、
声もなく身を翻して椅子に座ったままバランスを崩して床に倒れた。
「神父さま…」
眼鏡を外し、いつもとは明らかに違う狼狽した様子で立ち尽くす瀬戸に、
さや香は尻もちをついたまま視線を向けた。
驚きと少しの怯えが混じり合ったその表情は、
いつもの淫らな瀬戸の妄想の中での表情と同じものだった。
0056462011/05/03(火) 04:03:13.03ID:lAQ+eNax
次回凌辱表現ありなので、スルーしてもらえるように、
いったんここまでで区切りました。
小刻みですみません…。

0060農場の娘×神父・82011/05/05(木) 18:12:10.81ID:6R30vfTz
もうすでに一線を越えてしまっていた瀬戸は、何の迷いもなくさや香に肉薄した。
ぺたりと座りこんだままあっと短く叫んで後ずさろうとするさや香のふくらはぎを掴んで引き寄せた。
自然とうつ伏せに倒れこんださや香にのしかかる。
茶色いズボンを下着と一緒に膝のあたりまで下ろすと、陶器のように白くすべすべした双丘が目に入った
「ごめんなさい…」
さや香は瀬戸を振り返って目に涙を浮かべてそう口にした。
さや香がここに通い始めた頃、瀬戸が目を離したすきにテーブルの上にあった果物を勝手に食べていたので、定規で彼女の尻を打ったことがあった。
おそらく今自分の身に起こっていることが、あの時のものと同じ種類のものだと思っているのだろう。
そして、自分がどんなお仕置きをうけるようなことをしたのだろうかと混乱しているに違いない。
瀬戸は無言で後ろからさや香の脚の間に手を伸ばした。
すでにはちきれそうなほど昂っている瀬戸に対し、もちろんさや香の側は受け入れる準備などできていない。
しかし、瀬戸には床の上で女と交わる時のように、丁寧な愛撫を施すつもりはなかった。
毎夜の妄想のように、一刻も早く繋がりたかった。
それにいつ誰が教会に訪れるかもしれない。
その前に思いを遂げてしまいたかった。

さや香の口に指を入れて唾液をすくい取り、それを秘所に擦りつける。
「ねえ、神父さま…、神父さまってば…!」
何度呼んでも答えてくれず、荒い息使いで自分の秘所を弄る瀬戸に恐ろしくなったのか、さや香はとうとう泣き出してしまった。
「やめて…。ねえ、何してるの? 重いよ…」
これから自分の純潔を散らされるということなどおそらく知りもしないだろう。そして、その意味も。
自分を受け入れられそうになるまで無理やりさや香を潤わせると、上服のボタンを外し、自分も膝までズボンと下着を下ろして肉茎を取り出した。
うつ伏せのまま少し脚を開かせ、手で先端を少し押し込み、ぐっと腰に力を入れる。
さや香が体を震わせて悲鳴を上げた。
「痛い…やだぁ…!」
瀬戸から逃れようとするさや香の頭を抱え込み、もう片方の手で彼女の口を塞いだ。
「少し体の力を抜いて」
瀬戸が低い声で言うと、さや香は抗うように首を振ってますます身を固くした。
何度かなだめるように頭を撫でたが、さや香の反応は変わらない。
瀬戸は諦めてさらに腰に体重をかけた。
一瞬何かに引っ掛かるような感触の後、熱い粘膜に包まれた。
さや香の絶叫が瀬戸の掌を震わせた。
苦しそうに鼻で息をしながら泣き叫ぶさや香と対照的に、瀬戸は深い息をひとつつくと、ゆっくりと腰を使い始めた。
さや香の中で出血が始まり、摩擦が滑らかになってくる。
それとともに、瀬戸を拒んで押し返そうとする刺激に、めまいを覚えるほどだった。
0061農場の娘×神父・92011/05/05(木) 18:13:17.01ID:6R30vfTz
瀬戸はもともと信仰心が強いわけではなかった。
妾の息子だった瀬戸は、彼が5歳の時に父親であった実業家が死んだ後、母と二人で路頭に迷うことになった。
その時に転がり込んだのが小さな教会で、それが瀬戸とキリスト教との出会いだった。
母親が教会の管理人や司祭の生活の世話をする傍ら、瀬戸は司祭から英語と神学、それと読み書きや算盤を中心に教育を受けた。
瀬戸が15歳の時に母親もこの世を去り、教会に居辛くなった彼は寄宿舎つきの神学校に入学した。
学校に行きたいという強い気持ちはあったが、貧しくほとんどまともな教育を受けていなかった瀬戸には、他に選択肢がなかったのだ。
だから、神学生時代はこっそりカフェの女給と関係を持ったり、女を買ったこともあった。
背がすらりと高く、少し冷たい雰囲気ではあるが男ぶりが良い瀬戸は、それなりに女にもてた。
ただ、長いつきあいになると困るので、どの女とも一度きりの関係に留めるようにしていた。

これほどの興奮と快楽を得たのは初めてだった。
神学校を卒業してから女と交わったことがなかったせいもあるだろうが、神父としての禁忌を破ったことや、何も知らない可憐な生娘を腕づくで凌辱していること、それがここ何カ月か手に入れたくてたまらなかった少女であることといった、様々な理由が瀬戸を追いたてていた。
徐々に呼吸とうめき声が上がって行く瀬戸に対し、さや香は諦めたように脱力し、男に背後から突き上げられるたびに小さく声をあげて嵐のような時間が過ぎるのを堪えていた。
さや香の声は一層男を煽り、絶頂へと追い立てた。
達する瞬間に昂りを引き抜き、柔らかなさや香の腿の間で果てた。
しばらく少女を掻き抱いたまま呼吸を整えた後、体を離した。
腿の間を破瓜の血と瀬戸の精液で濡らしたさや香は、うつ伏せたまま、顔だけを横に向けて目を閉じてすすり泣いていた。

瀬戸は額に浮いた汗を拭い、服を整えながら眼鏡を探した。
テーブルの上に置いたはずのそれはいつの間にか床に転がり、レンズにひびが入っていた。
替えの眼鏡を持っていないので、しかたなくひびの入った眼鏡をかけて、台所に洗面器を取りに行った。
台所の入口のそばの壁にかけてある鏡に自分の姿が映ったのを見て、瀬戸は溜息をついた。
ひどい姿だった。
床で事を行ったため、黒い神父服はあちこち埃や外から来た砂や土で白く汚れていた。
いつもはきちんと整えている髪も乱れてぱらぱらと額にかかり、幾筋か汗で張りついていた。
それに何より、獣欲を遂げたばかりの目は赤く血走りどんよりと濁っていた。

台所に入り、流しに伏せてあった洗面器に甕に汲み置きしてあった水を入れ、手拭いも持って部屋に戻った。
ストーブのやかんから湯を洗面器に移し、ちょうど良い温度に調節して、テーブルの上に置いた。
倒れたままだった椅子を起こし、そこにまだぐずぐずと泣いているさや香を浅く座らせた。
洗面器のぬるま湯に手拭いを浸して堅く絞り、涙に濡れた目元を拭ってやる。
眼鏡をかけて近くで見ると、頬も汚れているのがわかった。
一度手拭いを濯いで、頬の汚れも落としてやる。
「怖い思いをさせたね」
さや香の足元に屈んで顔を覗き込むと、彼女は潤んだ目で瀬戸をじっと見つめた。
汚されたばかりだというのに澄んだままの瞳に胸が苦しくなり、瀬戸はすぐに視線を逸らした。
膝のあたりまで下げられたままのズボンと下着を脱がせる。
脚を広げると内腿に純潔と欲望の証がこびりついていた。
この時になって瀬戸は初めてさや香の秘所を見た。
彼女の髪と同じように少し色の薄い茂みにささやかにおおわれた性器に薄く血が滲んでいた。
先に性器を拭うと、手拭いに赤い色が滲んだ。
それが見えなくなるまで何度か繰り返し、次に内腿を清めた。
0063農場の娘×神父・102011/05/05(木) 18:47:29.72ID:6R30vfTz
後始末を終えてさや香の服を整えると、もう一度さや香を椅子に座らせ、彼女の手を取った。
「いいかい、このことは私たちだけの秘密だよ。誰にも話しちゃだめだ」
諭すように言うと、さや香は無言で頷いた。
だが何か瀬戸に言いたそうに、ぎゅっと唇を噛んでこちらを見つめている。
「どうしたの?」
と、瀬戸が尋ねると、
「神父さまは、あたしのことが嫌いになったの?」
今にも泣きだしそうな表情で答えた。
少し声が震えていた。
「嫌いになんてならないよ。どうして?」
瀬戸はさや香の頬に触れた。
「じゃあ、どうしてあんなに痛いことしたの?」
言葉を探したが、どうしても答えられなかった。
「本当にすまなかった」
「じゃあ、もうあんな痛いことはしないでね」
子供にでも言い聞かせるように、さや香は自分の前にしゃがんでいる男の白髪混じりの髪を撫でた。
「約束する」
「ならいいわ。許してあげる」
さや香はそっと口元に笑みを浮かべた。
「さや香ちゃんは、私の事が嫌いになった?」
「ううん、あたしは神父さまのこと好きよ。ときどき怖いけど、優しいし、物知りだし、いろんなことができるから大好き」
精神が幼く無知な少女を凌辱して、何も教えないままこんなことを言わせている自分が、神父である以上に人間としてどれだけ酷いかという自覚はあった。
だが、彼女が自分を拒絶してはいないのを知ったことで、これで終わりにするのが急に惜しくなってしまった。
「これからもここに来てくれる?」
「いいわよ」
何を当たり前のことを聞くのだという風に返事をするさや香に愛おしさがこみあげ、瀬戸はさや香の唇を塞いだ。
少し啄ばむようにして離れると、
「へんなかんじ」
とさや香がはにかんだように微笑んだ。


翌日、午前中の仕事を終えた瀬戸は眼鏡の修理をするために町へでかけた。
「レンズが取り寄せになるから、少し時間がかかるよ」
洋画家のような雰囲気を持つ眼鏡屋の主人は、それまでの代わりの眼鏡にと、いくつかカウンターの上に並べた。
試しにかけて、レンズの度が合うものを選んだ。
いつもの細い銀縁のとはまるで違う、太い黒縁の眼鏡だった。
鏡を覗くと、見慣れない陰鬱で神経質そうな男がこちらを睨みつけていた。
自分の顔はこんな風だっただろうかと凝視したが、変化はなかった。
それに、レンズも壊してしまったものより少し大きく、どこか座りが悪いようで落ち着かなかった。
何度かかけなおしては位置を調整する瀬戸に、眼鏡屋の主人は、
「すぐ慣れますよ」
と言い、簡単に作った見積書を渡した。
眼鏡屋を出て少し歩いた露店で、林檎を売っていたので、さや香に剥いてやろうとひと山買った。

乗合馬車の乗り場にちょうど馬車が止まっていた。
瀬戸が荷台に乗りこむと、病院帰りと思しき老女や、買い物帰りの親子が軽く会釈をした。
瀬戸もそれに応えて頭を下げてベンチに腰を下ろしたところで、
「あれ、神父さま」
と、声をかけられた。
声の主である、向かいに座った大きな風呂敷包みを抱えた男には見覚えがあった。
確か、駅前の海産物問屋の若い衆だったはずだ。
これから農場の方に乾物でも売りに行くのだろう。
「眼鏡を変えたんですか? 誰だかわかんなかったや」
「ちょっと、壊してしまって」
「ふうん。そっちの方が男前に見えますよ」
ハンチングの下のにやにや笑う狡猾そうな目が、もしかして自分が眼鏡を壊した理由を知っているのではないかというあらぬ妄想を抱かせた。
男が差し出してくる裂いたするめを受け取りながら、瀬戸は曖昧に笑った。
0065名無しさん@ピンキー2011/05/05(木) 20:54:46.47ID:00tbGZa4
葛藤のすえにとうとう
とてもよかった
なんか破滅に向かいそうで怖いけど
0066462011/05/06(金) 19:44:12.74ID:ZnyqNoxK
ありがとうございます。
お目汚し申し訳ありませんが、
もう少しおつきあいいただけるとうれしいです。
0070名無しさん@ピンキー2011/05/30(月) 23:02:19.99ID:vck7akIr
コバルトだけど。
すごーく昔に読んだ「聴罪師アドリアン」のアドリアンとビアンカに萌えてた。
あれどうなったんだろ……
0071名無しさん@ピンキー2011/06/05(日) 00:01:11.57ID:Oiubv/9L
ベタベタなシチュだが告解室でえちーというものを書こうかと思ったものの
実際映画で見かけるだけなんで、中の設備の名称などわかるWebページ知りませんか?
0072名無しさん@ピンキー2011/06/05(日) 00:19:43.50ID:PzMWEsjr
>>71
特別な名称があるほどの設備ってあるのかな?>告解室の中
「告解室」でぐぐると内部の写真もいっぱい出てくるけど、
極端なのだと格子窓付きのついたてだけとか、そんな感じだし
ボックス型でも、神父が腰掛ける椅子くらいの簡素な造りがほとんどじゃないかな
ポイントは「ひと1人分くらいの狭さ」と「格子窓」くらいかと
0073名無しさん@ピンキー2011/06/05(日) 21:36:58.49ID:V5I5KiOE
>>72
はやっ。ありがとー今読みました
椅子の他に足置き、荷物台、聖書でも置いてあるのかと思ってたけどそんなことはなさそうなのか
細けぇことは気にすんな!の心意気でのぞみたいと思います
0075保守小ネタ2011/06/07(火) 18:59:02.58ID:bizTdZLd
■お坊さまのお稲荷■

昔々あるお寺に、典座寮の若いお坊さまがいました。
ある日、お坊さまは参拝客に振る舞うための精進料理を作っていました。

その様子を、物陰からこっそり覗く視線があります。
粗末な身なりの愛くるしい童女です。
しかし人間ではありません。
狐の耳としっぽを生やした妖怪です。
キツネ娘はヨダレを垂らしていました。
ほんのり湯気の昇った出来たての油揚げを、物欲しげに凝視しているのです。

「珍しいな、あやかしの娘か。……ほら、おいで。お稲荷さんをこさえてあげよう」
心根の優しいお坊さまは、微笑んで手招きしました。
キツネ娘はぱあぁっと顔を輝かせます。

甘辛く煮た焦げ色の皮に、具だくさんの山菜おこわを詰め、小皿に取ってやります。
お腹をすかしたキツネ娘は、稲荷寿司を夢中になって頬張りました。
「おいちいっ」
口元にご飯粒を散らかしながら貪る光景は、お坊さまの心を和ませます。

お坊さまは、異形の者にも慈悲の心を持って接しました。
相手が誰であろうと、誠意を込めて、おもてなししたいと考えているのです。

「食べ終わったら、もうお帰り。お師匠様に見つかれば大目玉を喰らうからね」
「はあい。またねー、お坊ちゃん」
元気にぴょんぴょん飛び跳ね、キツネ娘はいずこかへ帰って行きました。

次の日もまた、キツネ娘が厨(くりや)を訪ねて来ました。
0076保守小ネタ2011/06/07(火) 19:02:40.79ID:bizTdZLd
「お坊ちゃん、おいなりちょうらい」
「すまない、今日は油揚げを切らしているんだ。
 代わりにお結びを握ってあげるから、そこで待っていなさい」
作務衣の前掛けで手を拭き拭き、お坊さまは言いました。

「やだいやだい! おいなりがいいんだい!」
ところが、キツネ娘はジタバタと駄々を捏ねます。
「弱ったな……」

困って頭を掻くお坊さまを尻目に、キツネ娘がはしゃいだ声を上げました。
「アッ、おいなりあるやん。お坊ちゃんのおいなり見っけ!」
なんと罰当たりにも、キツネ娘は褌のモッコリを鷲掴みにしたのです。
「もみもみ」
紅葉のような手が二個のふぐりを揉み上げました。

真っ赤になったお坊さまは、慌てて叱り飛ばします。
「コッ、コラー! 何をする、止めなさい!!」
「ぁ、あう……お坊ちゃんが怒った」
「いや、あの……」
あどけない童女がベソをかいたので、お坊さまは怯んでしまいました。

「ちゅっ」
するとキツネ娘はドサクサに紛れ、お坊さまの口を啄ばみます。
「ヤタァー! ひっかかった、ひっかかった」
ころころ笑い転げるキツネ娘。
「大成功! 大成功!」
喜びにプリプリしっぽを振りながら、キツネ娘はいずこかへ逃げて行きました。

まじないの接吻を受け、ごっそり精気を吸われたお坊さまは、その場にへたり込みました。
魔性の狐にまんまと騙されてしまったのです。
お坊さまは股間の怒張を抑えることが出来ませんでした。

その後、煩悩を振り払うため座禅を組み、老師に喝を入れて頂きました。
それから若いお坊さまは、より一層修行に励み、立派な僧侶になったということです。

おすまい。
(-ノ-)/Ωチーン……合掌( ̄人 ̄)ナムナム
0077名無しさん@ピンキー2011/06/07(火) 21:04:57.09ID:l1txAF6Y
乙です!キツネ娘カワイイ!

大人になったキツネ娘が誘惑にくるところが見えたが自分だけか…
0080名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/20(月) 17:12:42.27ID:9nzjWT0W
未亡人×神父とか需要ありますか?
0081名無しさん@ピンキー2011/06/20(月) 19:13:31.13ID:ercSjDEn
>>77
自分も読んで見たい

>>80
あるあるw
一昔前のエロ小説で言えば、未亡人と菩提寺の住職や僧侶とか定番

千草忠夫の小説だと、「闇への供物(全5巻)」があって
未亡人の、み台さま(住職夫人)と寺男や、檀家総代の男との
濃厚な不倫描写がたまらなかった記憶がある
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