帰り道、散々謝った後に続いた突然の提案に驚くしかなかった。
「えっ?旅行に?」
「うん、夏休みになったら、その…二人きりでどこか遠くに行こう」
ほんのさっきまでの熱が身体をよぎる。
「違う場所での君の反応を知りたくなったんだ。女体の神秘、実に興味深いよ」
「だからって、さっきみたいに誰かに見られそうになるなんて嫌だよ」

「あの時間は逆光になってるから外からは見えない、だから乱れた君を見てるのは僕だけだよ…」
「で、でも声は聴かれてるかもしれないじゃない!」
ふてくされる私をよそに名案を思いついたようにつぶやく。
「そうだ、今度は君の声がよく聞こえるところにしよう、君の可愛い声を聞けるのも僕だけの特権だからね」
「氷上君の変態…」
私はうつむいたまま氷上君を見ることができなかった。


以上です。乱文失礼いたしました。
古いパソコンを修理したら、1,2キャラネタが発掘されました。
需要あるかな…。