【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【12怪】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しさん@ピンキー2011/07/16(土) 22:02:47.46ID:RCGbAFTT
水木作品ならば何でも可。御大見習ってマターリマターリ。SS・イラストよろず投稿千客万来。
猫娘・ネコ娘・ねこ娘から鳥乙女幽子魔女花子、水木ヒロインなら何でも来い。
原作からアニメまで灰になるまで萌えやがってくだちい。
職人様随時募集中。

●【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【11怪】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261805011/l50

●ねこ娘萌えろパロ倉庫
 保管庫:ttp://s1.etowns.slyip.net/~gegege/
 避難所:ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/1294/

●専用ブラウザで快適に!(鯖の負担軽減にも役立ちます)
─2ちゃんねるブラウザの比較表(仮仮仮仮)─
ttp://www.geocities.jp/browser_2ch/index.htm

※ SSに関しては>>4参照。読み手も書き手も一度は目を通すべし。
  次スレは、980辺りか500KB使い切る前に検討を
038911-819 ◆F/SJSONz34bK 2012/05/17(木) 23:59:06.42ID:+dYIxE1B
三期大奥パロ 諸般の事情で中断しておりました、すいません。
またボチボチ書きますので投下いたします。

前回終わりは
>>251

*******
注意:
    適当時代物
    エロ本
    今回濡れ場なし

です、2レス程度投下します。
0390三期大奥パロ ◆F/SJSONz34bK 2012/05/18(金) 00:00:35.71ID:+dYIxE1B
※※※

姿を見ず、声を聞かなくてもネコ娘の身辺から鬼太郎の気配が消えたわけではない、
鬼太郎はこの城の若君なのだ、消息が耳に入らない方が不思議な事だった。

自分から問うことも出来ず、側の者同士が話す言葉の中に、
次の間へ出入りする物売りの声に鬼太郎の消息を求める、
”若君は元服した” ”御輿入れが決まったらしい”
喜ばしい事として語られる知らせにネコ娘の心はきしんだ、
鬼太郎は大人になって……誰かと結婚するのだ。
胸が掻きむしられるような気持ちになって、ネコ娘は……好きだという気持ちが
ただ暖かいものだけではないということを深く思い知ったのだった。

※※※

鬼太郎は未だ訪ねては来ない、不安と嘆きを感じながらも
塞ぎこむ間を与えないかのようにネコ娘の日々は忙しくなっていった。
手習いの時間が増えた、側に新しい者が増えて慌ただしくあちらこちらへと物を動かす、
時にはネコ娘を日に何度も風呂に入れて着替えさせなどする。

風呂は嫌いではなかったが、その間控えている者達が見るのが気にかかる、
まるでネコ娘の体の何かを確かめるように視線が走る、
白い肌の上を、伸びやかな手足を、ふくらんだ胸を、ほっそりとくびれた腰を、
きゅっと締まって丸い尻を、へその下のうっすらとした陰りを……
近ごろ円やかさを増したネコ娘の裸身を撫でるような視線は
落ち着かない気分になるのだが、意義を申し立てるのははばかられる雰囲気だった。

※※※
0391三期大奥パロ ◆F/SJSONz34bK 2012/05/18(金) 00:02:08.75ID:MMSC3ofn

手習いの間にぽっかりと空いた時間、ネコ娘は何をする気にもなれずにぼんやりとしていた、
以前はこんな時は鬼太郎が訪ねてきたのだ……と思うと胸が痛い、
あの時の鬼太郎はとても恐ろしかったのに、未だ鬼太郎を嫌いだとは思えなかった、
”きっともう来ない””考えるだけ辛い”そう思うのに考えるのを止めることはできない、
笑う顔が、頼もしい手が、名前を呼ぶ声が、みんな好きだったのに、
きっともう逢えないのだと考えると涙が零れそうになって慌てて目を瞑り
うたた寝でもしているように見せようと脇机にもたれて俯くとそっと声が掛けられ、
反射的に上げた顔を巡らせると衝立の陰からおばばが手招きしていた。

差し招かれた衝立の中には大きな文箱を持った古参の侍女が控えていて、
促されて座るとネコ娘の膝の上に色とりどりの錦絵が広げられ……
広げられた錦絵に描かれたものを理解した瞬間に卒倒しそうになった。
目もあやな錦絵に色とりどりに描かれていたのは
子細に描かれた男女の様々な交合の図だったからだ。


腰を抜かしたネコ娘の背を支えた砂掛けのおばばが「しっかりせい」と
叱咤し、「お気を強く」と侍女が宥める声をかける。

そう言われても、鬼太郎とその父以外の男とはほとんど会うことなどない
ネコ娘からすれば男の腰から生えた大きくて恐ろしげなものが
女の体へ突きつけられ、貫きなどしている様はいかにも異様で恐ろしく見える。
絵巻の中の行いにあの日の恐ろしかった鬼太郎が思い起こされて
膝の上の絵を払い落とし、嫌々をしながら逃げようとしたが押しとどめられた。

「男女の間ではあたりまえのこと、恐ろしいことではありません」
確かにあのあと体には傷の一つ、血の一筋もついてはいなかったから
そうなのかもしれないが自失するほどの衝撃が忘れられたわけではない、
見ることを拒むように固く目をつぶって硬直しているネコ娘の様子に
おばばがため息をつき、多少怖がるのは仕方ないが大丈夫かのう、と零すのに
まだ床入りまでには間がありますから、と応じた侍女が
ネコ娘の耳元に「若君がおいでになります」と囁きかけた。

驚きに目を見開いたネコ娘に侍女が笑って頷く、
すっと……あの奇妙な熱が出た時も側にいた者の
言葉の意図が分からずにネコ娘は呆然としながらも考えを巡らせる、
鬼太郎は……誰か遠くから来る人と結婚するのになぜ来ると言うのだろう。
「こうして見ればまだ幼くてかわいそうな気もするのう」
「でもいつかはなさることなのですし、大丈夫ですよ」
おばばたちの話す声がどこか上滑りして聞こえる、
自分は鬼太郎のためにここにいたというのに……鬼太郎のために
何かできるというのはかつては嬉しいことだったのに、
先にある別れを知ってしまった今では胸が締め付けられるようだった、
まだ、何か鬼太郎のためにできることがあるのだろうか……。

侍女が順を追って語る『作法』によると絵のようなことがあるが
身を任せよ、とのことらしい、『大人になったのだ』と言っていた
鬼太郎の目が思い出される。

きっとこういったことが鬼太郎が大人になるために必要なことなのだろう、
そういう役目をする者がいる、と人の話に聞いたこともあった、
何かがすとんと腑に落ちたような気がして、ネコ娘はなんとか頷いたのだった。


※※※(つづく)


次は濡れ場あり(予定)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況