叱られた子犬のようにしょんぼりしてしまった草太がちょっとだけ可哀相になった若葉は、
自分を抱き締めている腕を解くとその指先をきゅっと握った。
「今度のお泊り保育の日……その、ホテルに……行ってみても、いいですよ」
「えっ?」
「こっ、後学のためですっ。以前に抱えてた案件の調査でそういうホテルの通用口で
従業員の方から話を聞いたことはあるんですけど、部屋の中に入ったことはないのでっ」
若葉は早口でまくしたてるとバッと草太の腕を振り払い、
落ちていた自分の下着とパジャマを手早く拾い集めて小走りでバスルームに消えた。
「マジっすか、やった……!」
ラブホテルなら防音にも気を遣わなくていい広いお風呂がある。
これは若葉にお風呂エッチアレルギーを克服してもらうチャンスではないかと
草太はニヤニヤしながらあれこれ考えを巡らせはじめた。

〜おわり〜

***************

すみません、なんか草太がお風呂エッチフェチみたいになったwww