需要は不明ですが、まさかのあのキャラで書いてみます。きっと皆、ノーマーク。
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1976年8月2日…ハワードと警官が対峙したのち、サイレンが鳴り響いて1つの村が消えた…。
『赤イ水 死シャ オキアガル』
ーーー天地救之伝より。
「今日は二十年ぶりに、調子がぁっ、いいなぁ〜〜〜ッ!」
赤い水の影響で起き上がった元人間である屍人たち。生き返るどころか、生前よりも身体が軽くなった者や調子が良くなり過ぎた者が多く現れた。健康面で見るなら、効果が怪しい下手なサプリメントよりも信頼出来る。
それがコレ!「羽生蛇村の赤い水」!天におわす、蚕子様の生き血100%使用!
今回我々は、若い頃の精力を取り戻した一人の屍人の追跡を試みた。この調査により、あの屍人が何故病院に居たのかも謎が解けた…ハズ。
ーーー田堀、伊東家。
同じエリアを常に巡回しているハズの屍人たち。その中の一人の老人屍人、伊東文弘は伊東家を離れて歩き出した。
「どぉこに…お出掛けだぁい?」
庭で草苅中の屍人が文弘に話かける。
「ちょっとぉ、犀賀の先生にぃ…コレを見てもらおうと思うてなぁ。」
「おお!こんなところに御主様がぁ!…き、きりとやえれんぞぉ!」
急に拝み始める草苅屍人。着物の前を捲り上げると文弘の股間に、後に見る怪力屍人のようでもあり、蚕子様のお姿を連想させる形の膨らみがあった。縮小された十尺ノ異人とも言える。
「儀式のことなら、犀賀の先生に聞くのが一番じゃ。美耶古様は嫁入りされたはずなのに、蚕子様は何故かワシの此処へ…。」
「それなら、早よう行きなされ…一大事じゃぁ!うひっ、うひひひひっ!めでたぁ〜い!」
鎌を振り上げ、某美浜のように笑いながらどこかへ走り去る草苅屍人。神の降臨に狂喜しているようだった…。