「やったで詠さん!これで脱出できる」
「やっ・・・たぁぁ」
力なく詠が笑う
「さ、いそぐで!」
「はいっ・・・」
日影と詠は密室を出ると、どんどん進んで行った

「ここは・・・」
着いた所は、一年生の廊下だった
(っと・・・トイレは)
辺りを見渡すと、それらしき物が見えている
(あんな所にあったっけなぁ?)
「まぁええか詠さん、あっちの方いこか」
日影はトイレを目指して歩く

「んっ・・ふぅ・・・着きましたわ・・・」
やっとの思いで着いたが、しかし
(あ!)
「ここトイレじゃなくて・・・・用具庫だったわ」
予想外の事に、詠はひどく慌てる
「そんなっ・・・!わたくし・・・おしっこがっ・・・」
「悪いんやけど・・・・二階のトイレに行くしか・・・・」