デジモンシリーズでエロパロ
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0001 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 !2011/11/17(木) 20:10:15.00ID:4qr+1T2w
このスレはア二メデジモンシリーズのエロパロです。
無印から、02、テイマーズ、フロンティア
セイバーズ、クロスウォーズに登場する
女性キャラもしくは女性型デジモンの
エロ文章を作成するスレです。

話を投稿する場合は名前欄にて以下の旨を明記してください

カップリング、強姦、少年キャラと女性型デジモンのSEX
女性キャラもしくは女性型デジモンとアグモンなどの獣系デジモンの獣姦SEX
その他、特殊な設定で話を創作した場合




【ルール】

荒らしはスルーすること。

オリキャラ、もしくは獣系デジモン同士のSEXはお断りします。

あと女体化、ホモや801は別のスレでお願いします。

以上のルールを守ってお楽しみください。



0076エロモン2012/04/19(木) 20:46:15.10ID:1tO9XfbO
終日



 淑乃が微妙に高そうな洋食屋に連れてってくれることがある。
 大抵それは金曜日で、例えば歓迎会だとか、仕事祝いだとか、初デジたま単独回収記念だとか、ご大層なお題目を付けて淑乃はグラスを高々上げて乾杯! などと未成年らしからぬことを言う。
 アルコールが飲めるはずのないコイツが何故か注意もされずに毎回いろんな酒が出てくるのか謎だったんだけど、どうも淑乃の同窓生の親が経営するこの店はその辺りが緩いらしい。
 それにしたってこいつは国家公務員とかのハズ。バレたら洒落にならないのも承知の上だったらそれはそれで凄い。どんだけ酒飲みなんだよ。
 酒の席で喋る事は仕事の事やデジタルワールドのこと、デジモンに接する心得とかデバイスを取り扱う上でのタブーなんかも教えて貰った。本部に何げなく置いてある機材の運用方法、コンソールの動かし方、始末書の書き方などなど。
 まあ大体、そんなもの。
 面白いようで興味深くはない、でも知っておかなければいけないことを就業時間外に、ワンポイントアドバイス的に、時々ジョークや下らないネタを織り交ぜながら、酒の肴に。
 だから俺は面白いような、面白くないような。
 「お前他にすることねぇの?」
 「一番重要なことでしょ、全くズブのド素人を司令室に入れるなんてDATS発足以来、特例中の特例なんだから」
 教育係として任命されたからにはビシビシ行くから、覚悟しなさい。
 薄いオレンジ色と濃いカシス色のマーブルに混じり合ったとろみのある酒の最後の一口を飲み干しながら、テーブルに広げてあるA4のコピー用紙にマジックで殴り書かれた所内見取り図をトントンと指で叩く。
 「取り敢えず今日はこれを全部頭に叩き込むこと。
 本部は外部勢力の突入を考慮してこんな風にものすごく入り組んである通路に囲まれてるの。正解の出入口に繋がってる道は一本だけ。司令室には緊急用のシューターがあるけど、普段は使えないし屋外に直接出ちゃうから注意ね」
 「……へいへい」
 緑色のソーダ(これのどこがメロン味なんだろうといつも謎に思う)をちびちび飲みながら上の空で返事をした。
0077エロモン2012/04/19(木) 20:46:50.87ID:1tO9XfbO

 嫌々とは言え、飲み食いしながら時間外講習を受けて、さて今日の所は引き上げるかという流れになった。
 ミュールとかいう踵の高い・紐の細い突っ掛けを履いた淑乃がユラユラ揺れながら会計を済まし、地下にあるイタリアンレストランのあるフロアから出る為の小洒落た螺旋の鉄階段を上ってゆく。
 と。
 急に淑乃が腰のあたり押さえて立ち止まった。
 時間は午後9時半。
 周りに人は居ない。
 「早く登れよ?」
 訝しみつつ俺は急かすようにもう一段階段を昇る。
 「……ど、どうしよ」
 「何が」
 「ひ、紐がほどけた……」
 淑乃を見上げると、ピンクの腹が見えるほど短いチューブトップに丈の短い7分袖のパーカー、ジーンズのショートパンツ&ベルトという涼しげな出で立ち。解けるような紐など見当たらない。
 「あー?」
 もしかして突っ掛けの事か? と足元を見ると不安定そうな足元はゆらゆらではなくプルプルと小刻みに揺れてはいたが、ひもが切れたりした訳でもなさそうな様子。
 「どこのだよ?」
 「うっ、うううるさい!」
 理不尽の極みだけど、酒を飲んだ後の淑乃に理屈は通じないのはもう慣れたのでハイハイそうですかと流した。
 「ともかく上行けよ、こんなトコで立ち止まってたら迷惑だろ」
 「わ、わかってるわようるさいなぁ!」
 腰を押えながら、さっきの大胆で不安定な大股とは打って変わった歩調で確かめるように淑乃は階段を上ってゆく。
 もじもじ、ぷるぷる、ちょこちょこ、そろそろ。
 ……じれったい。
 そうこうしてるうちに下の方でドアが開いてがやがやと人の声がした。きっとほかの客が店を出たのだろう。
 「……さっさといけってば」
 トン、と背中を叩いて急かし、先に階段を上って彼女の左腕を引張って階段を昇り切った。
 後ろでヤダとかバカとか離してとかゴシャゴシャ言ってたようだが、その数瞬後に数人の男女が談笑しながら階段を上ってきたので何も言わなくなった。
 「…………」
 「………………」
 階段の手すりの延長部分の隅っこに蹲ってごそごそやってる淑乃の隣で、やっぱり手すりにもたれかかって両手を頭の後ろで組む。
 踊り場にしてはずいぶん狭いスペースで人間二人が立ち止っているものだから出口が狭いのなんの、階段上がってきた人が睨むこと睨むこと。
 露骨に舌打ちしていく男もいて、自分が悪くもないのに思わず目を逸らした。
 「……ねね、きみ。お姉さん気分悪いの?」
 薄きみどりの透けたボレロを羽織った淑乃よりぐーんと年上の女の人が、何故だか俺の視界に無理矢理入ってきてそう言う。
 途端に淑乃の身体がびくんと跳ねた。
 ……おい何とか言えよ、人様が喋りかけてんだろうが。
 それでも身体を硬くして何の反応もしない淑乃を女の人が構うものだから、少し先を言ってた仲間までこっちに戻ってき始めてしまった。
 「すいません、すぐどけます」
 面倒が重なるのもごめんだし、万が一でも事が大きくなって淑乃の飲酒がバレても困る。
 目と鼻の先に坪庭チックなベンチと細い街路樹が5〜6本植えてあるだけのスペースがあったので。
 「え! ちょっ……」
 「わわっわっ!?」
 二種類の女の声がバラバラに重なって耳に届く。
 『ヒュー!』
 ほろ酔い加減のおじさんの調子はずれな口笛と指笛が騒がしい宵空に響いてパラパラと拍手、感嘆、冷やかしも少々。
 「ご心配おかけしました……ちょっと休めば戻ると思います」
 淑乃を抱えたままぺこっと頭を下げて、横目でベンチを流し見ながらそのまま関内駅前への道を逆に速足で辿った。
0078エロモン2012/04/19(木) 20:47:20.87ID:1tO9XfbO

 横浜スタジアム前の植え込みでようやく淑乃を降ろし、自販機でコーヒーを2本買ったのが5分前。
 「なんっ……でこっち側に帰ってくんのよ……」
 「人目があるからだバ〜カ」
 ようやく淑乃がそばに置いていた缶のプルタブを引いた第一声がこれ。今まで黙って抱えられてたくせになんだその言いぐさは。
 市庁舎前周りに歩いている人間は割とまばらで、そろそろ初夏に差し掛かってぬるく湿った夜風が髪をもてあそんでいく。車の通りもさほどない。
 「お前ホント大丈夫かぁ? いつもより呂律廻ってねーし、顔赤ェぞ」
 こういう時間まで夜に外にいることが特別珍しいわけでもない今日この頃だが、やはり中学生が目的もなくウロウロしているのは不自然だし不健全だと思う。
 母さんには一応夕食を外で食べてくると連絡は入れているけれど、もはや9時半に差し掛かろうとしている。もう一度電話をしておくべきではなかろうか?
 そんなことを思って淑乃の足元をふと見ると、ショートパンツの裾から何やらひもが垂れ下がっている。
 「……ねぇ大、近くに公衆トイレとかない?」
 「あー……球場開いてりゃ借りれたかもな」
 なんだ、便所に行きたいのか。まぁあれだけ酒を飲んだんだ、自業自得以外の何物でもない。腹の中で笑いながら浅葱色というには少々明るめなその紐がぷらぷら風に揺れているのをコーヒー缶を傾けながら別に何とはなし見ていた。
 「最ッ悪なんですケド」
 「あんま横浜駅前って来ねぇから知らねぇんだよ、ガッコ中区だし」
 変な風に座っちゃったから変に立てない……マジでどうしよう……とブツブツ赤い顔でコーヒー缶を握りしめながら百面相をしている淑乃の太もも裏になびく青い紐。
 白い肌にちらちら隠れては現れて、妙に目を引く。
 「便所なら関内駅行きゃあるし、こっからちょっと戻ったらコンビニあったぞ?」
 「……そ、そーゆー問題じゃないのよ……」
 「なんなら後ろの茂みン中で――――――」
 言っとくが冗談である。
 常識的に考えて、しかも年頃の女、さらに言えば人目もある時間帯なんだからそんなもん当たり前に即却下されるものだと思って普通だろう。
 「あ、それナイス」
 ポンと膝を叩いて立ち上がり、よたよたした淑乃が今まで座っていた花壇の淵に当然のよーに足をかけた。
 「ぅおおい!? お前いくつだよ!? 洒落! ジョークだからやめろ!!」
 「ばかばか! 騒ぐな! 注目されちゃうでしょ!?」 
 じたばた騒いでいたら、ちょうど目の前に青い紐がぶら垂れていたのが思えば悪かったのかもしれない。
 我が類稀なる研ぎ澄まされし第六勘が悪かったと言えば悪かったのだろうか。
 否。
 これは単なる事故なのだ。
 痛ましくも不幸な偶然。
 何故かそれが呼んだ。
 「ひっぱれー」
 と。
0079エロモン2012/04/19(木) 20:47:38.09ID:1tO9XfbO
 「きゃあぁあぁぁぁああぁぁ!?」
 思ったよりも簡単にそれは出てきた。
 よく思い出せないほど何の抵抗もなく、ふわん、と。
 小指と薬指にだけ頼りなく絡んだ淡い浅葱色の紐には続きがあって……そう、算数の面積の問題を思い出してくれるといい。
 『正方形の中に半球がふたつ押し込まれています。斜線部分の面積を求めなさい。ただし円周率は3.14とします』
 「…………あ?」
 「かっ……返してェ……ッ!」
 見たこともない涙目の淑乃が内股で花壇に掛けた足をどうすることも出来ず、股ぐりの開いたショートパンツの裾をギュッと引っ張った格好。
 紐が解けるって……
 ああ、そういう……
 「――――――――っ!?」
 頭がクリアになって今自分が掴んで広げてるそれが何なのかスーッと答えが導き出された瞬間、思わずズボンのポケットに高速で突っ込んだ。
 『ばばばば馬鹿か!? な、なんつーもん履いてんだヨ!?』
 思いっきり押し殺した叫び声に喉がひび割れそう。
 「い、いいから返してよォ〜……!」
 ハイヒールみたいにかかとの高いミュールを履いて、ショートパンツの開いた裾を恥ずかしそうに抑えながら大股開きのまま、かなり挑発的な格好の淑乃が顔を真っ赤にして小さな声で泣いている。
 それが
 なんとも
 扇情的この上なく
 その上、上に羽織ってる7分袖のパーカーの襟元が大きくたわんで、ピンク色のチューブトップの胸元が……その、なんだ……屈んでるからですね……そのう、あのう。
 俺は自分の事を不健全だと思って今まで生きてきた。
 でもそれは喧嘩がどうとか、一匹狼だとか、社会になじみにくい性質だとか、そういうものを指してだ。
 だがこの瞬間よりも、自分の青さをはっきりと持ち上げて『不健全だ』と思ったことはない。
 淑乃のパーカーの生地目だか模様だかが靄のように歪んで、頭を上げればいいのか下げればいいのかが解らなくなってしまったっきり。
 それっきり。
 何故か解らないが、鼻が息をしない。
 いつも無意識でする呼吸を邪魔だとさえ思った。
 ひどく息苦しくなった。何か良く解らない不愉快な予感があったのに、止まらない。
 「――――――――っ」
 俺と視線が合いっぱなしの淑乃は何も声らしきものを上げなかった。
 「………………」
 淑乃の目に映りっぱなしの俺は何も言葉らしきものを発しなかった。
 夜の交差点で、何故か誰も通らぬ異世界のような場所で、数台の車がアスファルトを叩く音だけが何故かくっきりと聞こえている。
0080エロモン2012/04/19(木) 20:48:28.61ID:1tO9XfbO

 縺れる足は二人分、コンクリートとタイルと鉄筋のひんやりした廊下をお互い引きずるように、二人分。
 ここに来るまでのタクシー中、どちらも言葉を発しなかった。
 俺は眠ったふりをしたし、淑乃は窓の外を眺めるのに忙しい振りをした。
 心臓の音が聞こえないよう、一人分の席を離して。
 本当ならば、いつもならば、普通ならば、淑乃のマンションの前では彼女一人が降りるのが当たり前だ。だってそうだろう、俺は家族と一緒に住んでいるし、中学生は夏の間6時になったら家に帰らねばならず、それに何よりもここは中区の俺の家ではない。
 なのに俺はバタンと自動で開いたタクシーのドアから一番先に出た。
 何故か? だって俺に近い方の助手席のすぐ後ろのドアがまず開いたからだ。
 よく整備されてつるんと滑らかな濃い灰色の地面を叩く自分のスニーカーの足音に少し遅れて、足元の若干覚束ないミュールがたどたどしいリズムがついてくる。
 何度か来た、階数。
 何度か行った、ドアの前。
 表札のあるべき場所に無機質な部屋番号だけがある理由を知ってる部屋の前。
 「……待って……鍵……」
 バッグからキーホルダーのついた鍵を口紅だとか携帯電話、なんやかんやと一緒に引っ張り出して、もどかしそうに淑乃が部屋のドアを開く。
 煌々と照る廊下とは違い、真っ暗な洞穴のようにぽっかり口を開けたそこの奥からは淑乃の香りがした。
 「…………くっ……くる?」
 コーヒーはないけれど、紅茶くらいなら出すわ。
 擦れたような、確かめるような、少し怯えたような、声、声、声……
 「……いく……」
 誘われたのか迷い込んだのかは解らないけれど、俺は間違いなく自分で足を進めた。
 闇の犇めく、森の中へ。
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