甲田学人作品でエロパロ3
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0001名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 19:31:06.73ID:QjEfojJI
ここは自称メルヘン作家、甲田学人の作品のエロパロスレです
「Missing」
「断章のグリム」
「夜魔」
等の色々とスプーン一杯入った小説や妄想を書き込みましょう
18禁スレにつき18歳未満は立ち入り禁止になっています


本スレ
甲田学人考・第三十七巻【Missing/断章のグリム】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1322743599/
関連
ライトノベルキャラで抜こう! 7th
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232155349/
2chエロパロ板SS保管庫   「ライトノベルの部屋」「dat落ちスレッドの部屋その4」
http://red.ribbon.to/~eroparo/

過去スレ
甲田学人の作品でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187250510/
甲田学人作品でエロパロ2【Missing/断章のグリム】(dat落ち)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224251442/
0153名無しさん@ピンキー2012/02/11(土) 17:57:49.48ID:zvG2Nbf+
150ですーただいまw
新たな萌えレスを期待して帰ってきたらまさかのリクエスト…
おいら調子にのっちまうぜ
>>151氏と>>152氏、もしシチュとか希望あればください
あと別カプ愛好者のみなさん、出しゃばってほんとごめん
0154名無しさん@ピンキー2012/02/11(土) 17:59:05.60ID:HCjkc02J
向こう側にひっぱられかけたあやめちゃんを村上っちが引き戻すために(ry
0155名無しさん@ピンキー2012/02/12(日) 03:37:39.58ID:irhX6cHa
亜紀が原作で不憫だったから大変おいしゅうございましたGJ!!!!!!!!
空目から原作のカリスマを感じるし亜紀ちゃんからも原作の知的で不器用なオーラが出ていて、
本当によい空亜でした。ごちそうさまです。
できれば引き続き空亜を読みたいです。
0156名無しさん@ピンキー2012/02/12(日) 12:52:04.38ID:t8BVCiDK
153です
みなさんほんとうにありがとう…
マジこの板でこんなに喜んでもらえる日が来ると思わんかった
時間かかるかも知れんが頂いたリクエストは大事にすべて消化します、待っててね

>>154
ちょw自分の筆力じゃ前と設定だだかぶりになっちまう予感しかしないぜ…
そっから延長で思いついたネタがあるからそっちでもいいかな
>>155
丁寧に感想いただき恐れ入ります、空亜推しなんで嬉しいですー
もしよかったらシチュ指定ください(添えるかは分かんないけどw)
0157名無しさん@ピンキー2012/02/14(火) 19:03:51.61ID:a5fIDP7t
こんばんは
村あやあがりましたー
ただ、えろまでが無駄に長くなってしまった…
どういう風に投稿したら一番迷惑かかんないかな、前半は外部ロダとか使うべき?

つかスレストしてて怖いんだが…自分のせいだったら申し訳ない
0158名無しさん@ピンキー2012/02/14(火) 21:56:47.97ID:EaNQZc95
>>157
普通に話すことなかっただけでは

いつも通りに貼っつけていいと思う。

ロダ使うなら一部だけとかじゃなくて、丸ごとtxtの方がいいかな、一部だけとかはあれだし。
0159名無しさん@ピンキー2012/02/14(火) 23:49:43.72ID:a5fIDP7t
>>158
丁寧にありがとう!チキンで申し訳ない………
試し上げしたらロダだと文字化けしちゃったんで、ここに失礼します

内容は先述通り村あや
バレンタインネタで、もし全てが上手く終わって文芸部全員無事であやめちゃんが人間になったら…なパラレルになっちまったでござる

「引き込む」は被るな→むしろ引き込み後に→じゃああやめちゃん人間に→そういや14日だな
という流れで……どうしてこうなった
154氏、リク叶えられずすまん…

女の子たちをきゃっきゃさせようと思ったら長くなっちゃったんで必要なら前半4〜5レス飛ばしてください
NGはタイトル「インザボックスガール」で
文法が変?こまけぇこたぁ(ry
0160インザボックスガール2012/02/14(火) 23:51:06.65ID:a5fIDP7t
2月が来た。
あまりに大きな犠牲を払い得た、あまりに平和な2月だった。
すっかり何事もなかったかのように日常は戻っていた。
だが、それがどれだけ幸せな事かを知った少年少女たちは、日々をいとおしむように生きている。
そんな喪失の痛みと引き換えの穏やかな日々を、文芸部5人――――いや、6人も送っていた。

「………それでそんな顔してたって訳ね」

亜紀にため息をつかれ赤面する少女は、もうあの赤い服を纏ってはいなかった。
代わりにその小さな身体を包むのは、聖学付属の制服。
可憐な彼女が歩けば誰もが振り返る――――つまり少女、あやめはもはや神隠しではなかった。

紆余曲折をへてただの女の子になった彼女は現在立派な聖学付属の生徒として稜子とともに寮に住んでいる。
最初は馴染めるか懸念された学校生活も、少々数学に苦労はしているが生来の暗記力で文系科目をしのぎ、それなりにうまくやっていた。
そんな彼女が悩んでいたのだ――――むろん、学校生活についてのこと以外で。

「うーん……男心って難しい」

稜子も思案顔ではちみつをたっぷりかけたフラペチーノを啜る。
月曜日の某有名コーヒー店は学校帰りの女子高生で混み合っていたが、みな一様に楽しそうだ。
こんな難しい顔をして考え込む集団はこの文芸部3人組だけ。
「明日はバレンタインだっていうのにねぇ…」
「まあウチの男共で気にしそうなのは近藤くらいのもんだけど」
「だから困るんだよ…魔王さまくらいになるとなんかもう超越してるからいいんだけど」
話の爼上に上がっているのは残る一人―――あやめの恋人、村神俊也。
ぱっと見接点がなさそうな二人だったが、その実あやめは空目に向ける保護者に対する視線とは確実に違う瞳で俊也を見ていて、
また俊也もあやめを意識しているのはそう遅くないうちに明白になった。
彼女が人間ではなかったころから稜子などはそれに気づいていて、煮え切らない二人に対し
いろいろ手を尽くして交際にまでこぎ着けたのだ。
0161インザボックスガール2012/02/14(火) 23:52:28.04ID:a5fIDP7t
そして今日はそれから初めてのバレンタイン。
3人で示し合わせて午後を空け、亜紀の家でチョコレートを作った。
そして明日の必勝を祈願…と、ここで盃ならぬコーヒーやら何やらを酌み交わしていたのだが、
そこであやめが堪えかねたように悩みを打ち明けたのである。
「避けられてるような気がする……かぁ」
「もともとベタベタするタイプじゃないとは思うけど」
「でも……前とは違うんです」
――――付き合っているとは言っても、正直フレンチキスにも至らない間柄だった。
それでも、たまにこわごわ手を繋いでみたり、いっしょに帰ってみたり。それで幸せだった。
だが……ここ最近、急に俊也があやめを避けるようになったのだという。
「あれかな、倦怠期」
「いくらなんでも早いでしょ」
「じゃあ何?」
「分かったらすぐ答えてるよ…」
「うーん………明日どうしよう」
しばらくこんな会話ばかりがループしていた。
やがて亜紀がしびれを切らしたように立ち上がる。
「とりあえず私らに出来るのはお膳立てだけだね。もう会って直接聞きな」
「でも……」
口ごもるあやめに亜紀はぴしゃりと言いはなつ。
「あのね。あんたはもう普通の16歳の女の子なの。触れようが抱きつこうが人を異界に引き込んだりしないし、
人に聞こえる言葉が話せる立派なお口がついてるの。同じ土俵でちゃんと勝負しなさいよ」
はたで聞いていた稜子が苦笑する。厳しいが愛あることばだ。このふたりも仲良くなった証左であろう。
「まあまあ、ちなみにお膳立てって……」
「まだこの辺の店開いてるでしょ?服の一着でも買って明日に備えるってもんじゃない」
「服………」
稜子がはっとしたように言った。
「た、確かにあやめちゃん普段制服だし……これはギャップ萌えのチャンス!?」
「えっ…」
「そうと決まったら早く早く!ゆるふわモテかわ愛され服を探しに!」
「ちょっ、待ちな稜子っ!!」
言うが早いか稜子はあやめの手を取って走り出した。
何故か言い出した亜紀が取り残される。
「フットワークの軽さにも限度ってもんが……」
呆れつつも、彼女もまた二人の背を追った。
0162インザボックスガール2012/02/14(火) 23:52:59.32ID:a5fIDP7t
「ワンピのほうがいいかなー…あ、このスカートかわいい!」
「あのねぇ、あんたの買い物に来たんじゃないの」

そして行き着いたファッションビルの一角。
亜紀に軽くはたかれて、えへへ、と稜子は笑い、隣にあった紺地にドットがプリントされたレトロなワンピースを取った。
「これは?清楚でかわいいと思うけど…」
「……ちょっと待って、若干犯罪の匂いがする」
ひらひらとそれをあやめの身体に当てかけた稜子を、亜紀は制止する。
もともとの丸襟のデザインと色味があわさって、これではまるで小さい子のピアノの発表会だ。
むしろどうみてもロリ…いや、これ以上は言うまい。
とはいえ店頭に並ぶ服は膨大だ。慣れないあやめは立ち尽くすしかない。
「あやめちゃんはどれがいいの?」
「ぇ、ぁ……えと……」
困って近くにあったロングスカートを取ろうとすると、亜紀にまたもや止められた。
「あのねぇ………あんた、自分の身長分かってる?」
そう言われても、本来は昭和生まれ、加えて山奥育ちのあやめには、脚の出る丈には抵抗がある。
制服のスカートさえ長めに切っているのだ。
それに………ちらりと亜紀の脚を見る。
マニッシュなショートパンツからすらりとのびた美脚はテレビに映る隣国のアイドルグループ顔負け。
稜子のほうを向けば健康的で女の子らしい曲線がブーツに続いていた。
それに比べて――――自分は細いばかりで色気もなにもない棒脚だ。
隠したくなるのもわかって欲しかった。
「……ちょっとこれ着てみて」
そんなことを考えて真っ赤になっていると、幾分か優しい声で亜紀が言った。
手にはピンクベージュのワンピース。柔らかな素材にレースの襟が映える。
「あ、いいね!似合いそう」
「これなら普段のコートにも合うでしょ?」
「で、でもっ……」
「いいから着てみる」
半ば強引に店員を呼ばれ、試着室に押し込まれる。
困惑しながらも逃げられず、持たされた服に袖を通した。
「あやめちゃーん、いい?」
「あ…は、はい」
どうにか着終わって、鏡も見ずに返事をする。カーテンが開いた。
0163インザボックスガール2012/02/14(火) 23:53:31.09ID:a5fIDP7t
「…………ほら」

―――稜子が息をのみ、亜紀が見よと言わんばかりに頷く。
うしろで見ていた店員までが感嘆の声を上げた。
まるで少女誌のモデルのようなあやめの姿がそこにあった。
「……あの…」
「ちょっ、超可愛い!えぇ、似合うー!!」
「ソックスはボリュームのあるクルー丈にすれば足首が細く見えるから、
相対的にラインも綺麗に見えるってとこかな。変に隠すとバランス崩れるから」
「亜紀ちゃん天才……」
稜子は興奮気味だ。
あやめは困ったように、でも少し嬉しそうに亜紀を見る。
結局そのまま即決し、合わせるソックスも買って3人は店を後にした。

「はぁ……村神クンじゃなくてわたしがお持ち帰りしたいよ」
帰る道すがら、冷めやらぬ風に言う稜子に、あやめも少し表情が和らいだ。
「あやめ」
「あ……はいっ」
ふいに亜紀に呼ばれ顔を上げると、そのようすがおかしかったのか、彼女はすこし笑った。
「……そう、その顔。そうやって顔あげて笑ってな」
おもむろに何かを取り出し、あやめの頭に巻き付ける。見るとボルドーのスカーフだった。
てっぺんでリボン結びにするとカチューシャのように髪が押さえられ、よく顔が見えるようになる。
「いい感じ!これで明日の準備は万全だね」
「そういう稜子は大丈夫なの?」
「バレンタイン対策?もうばっちり〜」
亜紀ちゃんだって魔王さまと、と言いかけて稜子が口を押さえられる。
そうこうしているうちに分かれ道についた。
「それじゃ明日、がんばっていきましょー!!」
幸いにも明日は入試準備で在校生はお休み。天は乙女に味方したもうた。

――――そして、14日が来る。
0164インザボックスガール2012/02/14(火) 23:59:10.69ID:a5fIDP7t
「よし、これでOK」

寮の部屋、姿見の前に勝負服の二人が並ぶ。
出掛けに稜子は昨日亜紀がしたのと同じように、赤いスカーフをあやめに巻いた。
トップのリボンの形が上手く行き、一人ご満悦の彼女にあやめは礼を言う。
「あ、そーだ」
その姿に企みを思いつき、稜子はちいさな耳元に囁いた。
「………って言えば絶対大丈夫。必勝の呪文だよ」
「……ぇ、で、でも……」
「いーからいーから。いざ鎌倉!」
そのまま背を押され、あやめはつんのめりそうになりながら、しかしちいさな胸を高鳴らせて駆け出した。



村神俊也は特に予定のない休校日を持て余していた。
父は地鎮祭に呼ばれ、母は旅行。この感じでは当分帰って来ないだろう。
とりあえず暇に任せて部屋の掃除は済ませたが、綺麗になった部屋でやることといえば勉強か読書しかない。テスト前でもないし、読む本も手元になかった。
ふとあやめの姿が思い出された。昨日学校で会ったばかりだろう――――首を振って寂寥感を紛らす。
しょうがない、本屋にでも出掛けるかと立ち上がる。そのときやにわに呼び鈴が鳴った。
誰だろうか、と玄関を開ける。

「………!あやめ…」
「あ、あの……」

まさか、と思った。
慌てて2、3度瞬きをする。彼女は消えない。
「……どうしたんだよ」
視線を落とすと細い素足が見えた。生憎の曇り空、雪が降りだしそうに風は冷たい。
「とりあえず……入るか?」
当惑しつつも招き入れると、あやめは円い瞳で俊也を見上げこくんと頷いた。
0165インザボックスガール2012/02/15(水) 00:04:55.76ID:a5fIDP7t
部屋に通すと、あやめは落ちつかなげに辺りを見回した。
上着の下は薄いピンクのワンピース。華奢な彼女によく似合っている。
慣れない服装に、正座してすこし短い裾を引っ張る姿が愛らしい。
「で、どうしたんだ?」
「あの……えっと、今日はバレンタインデーという日だときいたので……」
「…あ」
カレンダーを見る。元々こういった類いのイベント事には疎い彼だったので、すっかり忘れていた。
女子ならこういう行事は気にするものかもしれない。少々反省する。
「これ、お口に合うかわからないんですけど…」
差し出されたのは小さな箱。
「……ありがとう」
その意味もこめて素直に受け取った。
ぱっと表情が輝き、あやめは照れながらも嬉しそうに笑う。
「手作りか?」
「は…はいっ。上手くできたか自信、ないんですけど…」
「いや、いい」
こういうときに気のきいた返しができたらな、と思ったが、出てきた返事は短いもの。
会話が途切れ、なんとなく落ち着かない間ができる。
と、いきなりあやめが顔を上げた。
「それとっ、もうひとつ」
「もうひとつ?」
「その………」
もじもじとうつむいて、口ごもる。
促すと、しばらくためらって………しかし、まるで何か重大な決意をしたかのように彼女は顔をあげ、言った。
0166インザボックスガール2012/02/15(水) 00:09:09.74ID:NvuCoQqU
「………たし、が」
「え?」
「わっ……私が、プレゼントですっ」

……………………。

ど真剣な顔。
だが………今、何言った?

「………誰に吹き込まれた」

しばらくの沈黙の後、ようやっと尋ねた。おおよその見当はついていたが。
「稜子さんが……」
「……やっぱりな」
またわけわからん台詞を……若干目眩を感じる。
――――ただ、その目眩が呆れから来るものだけでないことも、頭のどこかではわかっていて。
「………とりあえず気持ちだけ受け取っとく」
そうやってため息をついて、誤魔化す。
リボンの跳ねる頭に手を乗せかけてやめた。

けれど、彼女はそんな些細な逡巡さえも見逃さない。小さな拳を膝の上で握って、抑えた声で言った。
「………どうして避けるんですか」
「別に避けてなんか……」
うそ、とくちびるが声なく動く。
「……やっぱり、私、嫌われて…」
「待てよ」
嫌いになどなるわけがない。
こんなに可憐でけなげで一途な少女を嫌うほうが難しいだろう。
むしろ日に日に想いは募っていった。
だが―――だからこそ、だ。
「……俊也、さん…」
………愛せば愛すほど肉体の悪魔はざわめく。
体育の後の甘い香りに、背伸びしたときに覗くちいさな膝小僧に、
隣で数学を教えたときに知った長いまつげや果実のようなくちびるに、何度その身体を掻き抱きたいと思ったことだろう。
一度口づけのひとつでも交わそうものなら、その全てを蹂躙しつくすまで止まれない気がした。
だから、これ以上触れるわけにはいかなかった。

「………お前が大切だからだよ。傷つけたくないから」
「傷つくなんて………っ!」
シャツの袖口を掴まれる。長い髪がこぼれて、甘い香りがした。
異界の錆ついた香などではない、体温の香り。
「私、私なにも怖くなんか――――」
それを知覚した時には――――既に身体が動いていた。

「こうされてもか」
0167インザボックスガール2012/02/15(水) 00:15:21.66ID:NvuCoQqU
た、とん。

あっけなく上体が反れ、両手首が床に縫いとめられる。
呆然と開いた小さな口から、温かそうな舌が見えた。視線がそこから外れない。
その紅い果実を衝動のままに貪りかけて――――――
彼女の瞬きに、はっと我に返った。

「……悪ぃ」
手を離す。自分は何をしていた?

「…怖かったろ、ごめんな」
男なんてこんなもんだ、と自嘲気味に笑い背を向ける。
振り返れなかった。あんなに傷つけたくないと思っていたのに。
「……」
唇を噛んだ、その時。

―――――――――後ろから抱きつかれた。
ぎゅうぅぅ、と、痛いくらいに。

「やめないで」

呼気が首筋にかかる。
「――――生贄にされる前、私は…花街に売られることになっていたんです」
震える声。
「幸か、不幸か……神隠しになって、ひとりになって。でも、今こうして…あなたのそばにいられて、幸せで」
思わず振り返るとずるずると細い腕が肩から落ちる。
慌てて抱きとめると二の腕にしがみつかれた。
「お願いです……好きな人に捧げたいんです、あきらめかけた生だから、どうか…」
大きな瞳にみるみる涙が湧き出し、ぽろりと宝石のように落ちた。
「………後悔しないか」
答えの代りに、手が取られた。
手のひらにおちる接吻の感触。懇願のキスだと定義したのはグリルパルツァーだったか。
しゅるり、スカーフをほどいて頬を両手で包み込む。
初めてふれたくちびるは、ほんの少し涙の味がした。
0168インザボックスガール2012/02/15(水) 00:18:56.60ID:NvuCoQqU
カーテンを引いても昼間の部屋は薄明るい。それがほのかに背徳感を背中に忍び込ませる。
前開きのボタンを外して脱がすと、皺にならないようにかるく畳んで置く。
白いレースの下着姿になった彼女を見ると、何故かありありとその身体が現世のものになったのだと実感する。
少女とはなんと脆くはかなげなものなのだろう。肩に触れても厚みが違うし、長い髪から覗く耳も、
まるいラインを描く腰から足も、彼とは二回りも違って思わず呟く。
「小せーな……」
びく、とあやめが震えた。
自らの胸に視線を落とし真っ赤になる。
「…って、そういう意味じゃねえよ」
なんだかこちらのほうが恥ずかしくなり、照れ隠しに頭をくしゃくしゃと撫でる。
ふと思いつき手のひら同士を合わせてみた。大きな手のひらに、あやめの紅葉のお手々と形容するにふさわしい手のひらがすっぽり隠れる。
指をからめて抱き寄せると、仔猫のように胸板に頬を擦り寄せてくる。さらさらとした髪が素肌に当たって心地よい。
指を入れて梳き撫でると、滑らかな冷たさがその間を抜ける。ふいに爪先がブラジャーの留め具に引っかかり、ぷちっと外れた。

「ふ…ぁっ」

驚きに離れた身体の間を小さな布はあっけなくほろほろすべり落ちた。
ふんわりとかわいらしくふくらんだ双丘が現れる。
男の無骨な手なら簡単に覆えるほどの円の柔らかな頂点には、桜色の蕾がぷつんとついていた。
あるだけ重ねた枕の上に横たえると、恥じらいに耐えかねたように顔を覆う。
額に唇をつけてその手をのけると、瞼の上にもうひとつ。
繰り返して、ようやく二つの口唇が重なる。今度は啄ばむように。もどかしげに、焦らすように。
舌がからむ。息が上がり始める。一度離すと首へ、鎖骨へ下がっていく。
「ひゃっ、ぁ」
「………大丈夫か?」
「ふっ………ぅ、くすぐったいような………変なきもち、です」
もう片手の親指で口元を撫でるとそっと食まれ、ちゅ、と吸われた。
その仕草はまるで幼子のようでいて、ひどく淫靡でもある。
お返しとばかりにささやかな乳房を撫で、舌の先でつつくと、小さな嬌声が上がり敏感に身体が跳ねた。
「ひぁ………ん、あぅ」
やわやわと愛で、下腹部をさすり、また戻り。
そのうち、時折上がる声が艶を帯びる。目を覗きこむと、少女の顔にはアンバランスなほどの色香が宿っていた。
「ぁ、」
指が最後の砦にかかる。気づいて、あやめが膝の内側を擦り合わせるような動きをする。
0169インザボックスガール2012/02/15(水) 00:27:49.10ID:NvuCoQqU
「………今なら間に合うぞ」
もう退けないと分かっていて、そのくせ不安が抜けなくて尋ねた。
「いえ………このまま、」
それさえも見通していたのだろうか。彼女はかすかに微笑みを作った。
その免罪符を得て、先に進む。腰を支え浮かせ、白い布をそうっと抜きとる。
「ん………っ」
まるで宗教画の世界のようにその裸体は美しい。しかし、血の通う身体は色づいて欲望を誘う。
一糸まとわぬ身体に、片足だけ脱げかかった靴下が残っていて、それがやたらに扇情的だった。
「は………ぁ」
甘い息の音。なんだか直視できなくて、彼も服を脱いだ。
まさか使う機会が来るとは、と思いつつ所謂男子の御守りの封を切る。
あやめは目を閉じている。口元に手を添えて、何かに耐えるように。
「………ん」
改めて抱き起こす。深く深く口づけて、手は内腿をなぞる。
「ぁっ、ふぁ」
腰が揺れた。二脚のちょうど中心に指を添わせる。
ぎこちなく探ると、じんわりと蜜が染み出してきた。
「………濡れてる」
「ゃ、ぁ」
たったそれだけの言葉であやめは過敏に反応する。
泣き出しそうな表情は庇護欲と、かすかな嗜虐心をそそる。
「っきゃ………ひぅ、んっ、んっ」
ぷくりと膨らむ芽を擦り、襞をなぞってみた。指先に分かるほどそこはびくびく震える。
「ふぇ、ぇ、あ」
「気持ちいいか」
「あっ………やぁ、は……ぃ、ぁ!」
広げられた脚が突っ張り、つま先が丸まる。ぽろりと靴下が脱げる。
細かい快感の波が寄せては返し成熟しきらない身体を翻弄していた。
「ぁぁ、いっ………っ」
「どうした、怖いか?」
「っ………ちがうんです、きもちよく、て、はじめてで…どうしたらいい、か、っ」
「ん………」
少しずつ進めていた指は、きゅうきゅう締め付けられながらも秘所に吸い込まれている。
その様は先刻のあどけなく指を吸っていた彼女の口元にも似て。
「ちょっと、力抜けるか」
「ぁ、どうしたら………い、ですか」
言って動こうとしたその時、指先がいいところに当たってしまったらしい。
「あ、ぁっ!」
ひときわ大きい啼き声を上げ、震える。その媚態が火をつけた。
0170インザボックスガール2012/02/15(水) 00:37:07.97ID:NvuCoQqU
「………悪ぃ」
「ぇ、」
指を抜き、抱きしめる。耳元であやめが忙しなく酸素を求める。
「ごめんな、痛くするかもしれない」
「………だいじょうぶ、です」
誰でもそうなんですから、と彼女は言った。芯の強さがちらりと見える。
「我慢しなくていい、誰も来ないし―――きつければ俺の肩でも腕でも噛んでくれてかまわない」
こくり、と頷く気配を確認する。
もう一度だけキスをして、腰をずらした。
「っ………!」
先端が蜜口に当たる。何度か擦り合わせ、侵入経路を定める。
「ぁ、ぁ、っ………!」
熱い入口は出産に耐える造りになっているとは思えないほど狭い。
溢れる恋情にしどとに濡れても、かたくなに閉じているようにさえ思える。
それを無理やりこじ開けているのだ、痛くないはずがなかった。
「っくぅ、ひぅ、ぅぅ………っ」
喘ぎが鳴咽に近づく。背中に10本の爪が食い込む。
「………ごめん、な」
「あやまらな………ぃで、くださ、っ」
言うものの、見ている方が痛々しいほどその額には汗が浮かび、眉はぎゅうと寄せられている。
「もういい、ここまでにしよう」
たまりかねて囁いた。
「いや………」
「最初、なんだから………」
「いや、です」
だがあやめは頑として首を縦に振らない。
「ぜったい、ひとつにって………決めたんです、おねがい」
脚が腰に巻きつく。思いのほか強い力。
「もう、はなさないで………」
つぅ、と涙が頬を伝う。永劫の孤独を知った少女は繋がりに必死に縋っていた。
0171インザボックスガール2012/02/15(水) 00:46:01.94ID:NvuCoQqU
「………分かった」
かくなる上は。
「っ………ぅ、ぁぁぁああぁあっ!」
覚悟を決めて、一気に押し入った。
激痛が走っているはずなのに、まるで二つの身体に一ミリの隙間も許すまいとするようにあやめは離れない。
可聴域を外れそうに高くせつない声を上げて、熱に痛みに身を削る。
皮肉なほどに、彼女の痛みに反比例するがごとく彼は追い詰められていく。
搾り取るように強く強くそこは彼を締め付ける。
「っ………!」
ぢちゅ、くちゅ、ず、
音が、熱が、快楽が、涙が、痛みが、
「ぁぁあ―――――――………っ!」
少女の絶叫に合わせるように何もかもが真っ白くなって、昇って昇って、
堕ちるようにすべてが解き放たれた。
「………ぁ、」
あやめの白い腿に朱混じりの赤い筋がつぅ、と伝う。
それを見届けて、二人は糸の切れた操り人形のように倒れこんだ。
0172インザボックスガール2012/02/15(水) 00:56:41.25ID:NvuCoQqU
「ごめんな………」

――――――放心状態から帰って、最初に口にしたのは謝罪の言葉。

「………」
涙のあとのついた頬。撫でると、ゆっくりと首を振られた。
「痛かっただろ」
「すこ、し」
声が掠れている。叫びすぎたのだろう。胸が痛んだ。
「でも」
「………?」
ふわり、とあやめは微笑む。手をとられ、心臓の上に導かれた。
だいぶ落ち着いた鼓動がうすい皮膚を通して伝わる。
「すごく、あったかいんです………ここが」
「………」
生きている。同じ世界で。そして、恋人同士の想いを共有している。
「私は………ほんとうに、幸せです」
「あやめ………」
「どうか、少しでも長く、そばにいてください………」
思わず抱き寄せた。少し高い体温がなによりも幸福の証。
「………言われなくとも」
誓いに重ねたキスは、とろけるチョコレートより少し苦くて、最高に甘かった。
0173名無しさん@ピンキー2012/02/15(水) 00:59:46.78ID:NvuCoQqU
おしまい!
最後微妙かも………ごめん、ロストバージンはどうしても痛みが避けれんから難しい
村あや、マイナーだけど原作読み返すと意外と萌え所多いとおもうの
ただ自分が書くと毎度だがキャラの同一性に自信がないぜ…

とりあえずスレの大量消費すいません、しばらく引っ込むので他カプ・断章の神々どぞー
読んでくださったみなさんに感謝感謝!
0177名無しさん@ピンキー2012/02/20(月) 05:58:22.21ID:znyhRJlV
本スレの
976イラストに騙された名無しさんsage2012/02/19(日) 23:11:55.34 ID:M2Cxfjpj
>>975
性魔術っていうと割と普遍的な感じもするし民話の解釈でも性に関するものって結構あるよなぁ。
しかし真顔でその解説をする魔王様が想像できん

977イラストに騙された名無しさんsage2012/02/19(日) 23:29:55.48 ID:3hVaKzOL
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ<さぁ収穫祭の始まりだ
 ∪  ノ
  ∪∪

>>976
むしろ顔色一つ変えずに解説して周りの方が変な空気になってるのに対し1人首を傾げてる陛下

の流れでこっちの住人なにか反応するんじゃないかと思った
0178名無しさん@ピンキー2012/02/21(火) 03:27:18.89ID:vlkjSEEu
陛下に解説された時点でいかなる放送禁止用語も
学術用語に聞こえる気がした自分はこの板の住人として失格だろうか…

エロパロ的にマジレスすると魔王様が本気出して夜の講義したらなかなかなんじゃね
というか陛下に限らず魔女様とか神野さんとかまっつんとかは
言語が精神に及ぼす作用をよくわかってるから言葉攻めのクオリティが凄そうだよね
0179本当はエロいグリム童話〜白雪姫の小人〜2012/02/21(火) 15:21:45.32ID:netT4QJ6
 白雪姫に登場する七人の小人は、成人の儀式を迎えた若者達がモチーフだそうです。
 小人達の家は少年が儀式までのあいだ寝泊りする小屋にあたり、そこには彼らの世話をするため、未婚の少女が通うか住むかしていたのだとか。
 もちろん、少女は家事のみならず、性の相手をすることもありました。

 そんな白雪姫を元にエロ泡禍が起きたら・・・?

     *

 ある一月の日、成人式の開催が迫る中で七人の若者が行方不明になる事件が発生した。警察の捜査でも成果が挙がらず、泡禍の疑いありとされ――
 ――時槻雪乃はその調査にあたっていた。
 行方不明者は神狩屋の知り合いのそのまた知り合いにだったらしく、彼の機転によって既に若者達の住所はつかめている。
 雪乃はゴシックロリータを身にまとい、そのうちの一軒を訪れていた。
 
 ……ミシッ

 奇妙な重圧のかかった、やけに息苦しい空気感……。
 雪乃は直感的にアタリだと悟った。
 そして、ポケットの内側にカッターを握りつつ、インターフォンへ指を伸ばし……

 ゴスッ!

 押そうとした瞬間だった。
 鈍い衝撃が雪乃の後頭部を襲い、意識は途切れ――

 ――目が覚めると、雪乃はベッドの上に寝かされていた。

 それだけじゃない。
 例の行方不明となっていたはずの若者七人が……。
 いや、かつてその七人だったと思しき、全身の肉がただれて変形しきった、えげつない姿の小人達が雪乃を取り囲んでいた。
 大きさで言えば、雪乃の背の半分近くしかないだろう。しかしずんぐりとした体型で、太さは男性の平均以上だった。
 小人達は一様に卑猥な笑みを浮かべ、興奮した犬のように息を荒げながら、雪乃の肉体を襲う。
 七人の手が、合計十四本の手が、雪乃の身体を撫で回した。まだ脱がされこそしないが、服の上から胸を揉まれ、太ももを揉まれ、尻を揉まれていく。さらには秘所に指が這いまわる。
 手という手の数々に身体を嬲られる感触に、雪乃はただならぬ戦慄と猛烈な拒否感を覚えた。
「くっ……! 離しなさい!」
 雪乃はもがき、ポケットにあるカッターを取ろうとする。しかしその手は押さえられ、抵抗はその都度封じられる。
 小人達は一見、撫で回すことに夢中に見えるが、あがいたり反撃しようとすれば、そのたびに動きを押さえ込んでくるのだ。
「このっ、どうすれば……」
 チャンスはないかと伺っているうち、雪乃はやがて衣服に手をかけられた。
 ゴシックロリータは着せたまま、小人達は胸だけを露出させるようにして布をずらし、プルンとした美乳をあらわにする。
 そして、露出されると同時に揉みつくされ、しゃぶりつかれた。
 二匹の小人が乳首の吸い付き、しかも余った手での愛撫もやめない。脇や首筋、腰のくびれ、いたるところを撫でつくされる。
「――――っ!」
 抵抗できない悔しさと、大きな羞恥心に雪乃は顔を歪めた。
 胸を責められているあいだにも、残る五匹の小人は尻や太ももに触れ続けている。もも肉を舌でなめずり、次には股間に顔を埋めて秘所を口愛撫してきた。
 そのうち、ショーツを脱がされ尻とアソコを直接撫でられ、舐められた。
「うぅっ、カッター……。カッターさえ出せれば……」
 そうすれば、こんな奴らは焼き払える。
 なのに、肝心のポケットの中身に手を伸ばす行為さえ、小人は封じてくるのだ。
 腰を持ち上げ、まんぐり返しの状態にされ、肛門を指でグリグリと弄られる。尻たぶをベロベロと舐められ、秘所にも舌が這い回る。
 不愉快な感触と、それでも生理的に発生する快感に、雪乃はゾクっとして身もだえし始めた。抵抗ではない。しだいに熱を帯びてきたことによる、性感へのもだえだ。

 そして、小人達はズボンの内側の一物を取り出した。
0180本当はエロいグリム童話〜白雪姫の小人〜2012/02/21(火) 16:10:37.62ID:netT4QJ6
まさか……こいつら……!」
 そのまさかであった。
 一匹の小人が亀頭をあてがい、ずっぷりと雪乃の秘所にソレを沈めた。
「――っ!!! あぁっ!」
 すぐさま腰振り運動が開始され、雪乃は喘ぐ。
 残る白い手も、二匹の股間へ運ばれ、一物を握らされ、手淫を強要される。
 同時に三本もの肉棒を捌かされ、雪乃は一層顔を歪めた。

 ドピュ! ドピュ! ドピュ!

 精液が膣内に打ち込まれ、手淫していた両側から降り注ぐ白濁は、雪乃の黒い衣装にこびりついた。
 だが、まだまだ終わらない。
 交代するようにして次の一匹が挿入してきて、さらにもう一匹が胴体に伸し掛かり、パイズリをしてきた。
 乳を利用され、膣も好きにされている。
 悔しさに打ちひしがれながら、再びドピュっと発射された。
 膣口からどろりと白濁が溢れ、顔面にも白いものが降りかかる。
 さらに身体をひっくり返され、腰を抱えられ、背後から挿入される。
「いつまでやれば気が済むっていうの…………」
 雪乃は涙目になり、羞恥に顔を赤くしながら、それでも虎視眈々と反撃の機会を伺っている。
 そんな雪乃の眼前に一物が押し付けられ、口にねじ込まれ、二穴責めを受けた。バコバコと尻に腰を打ち付けられ、口にも腰を振られていく。
 そして口内射精をされ、背後からは尻にかけられた。
「はぁ……はぁ……」
 あまりの陵辱に雪乃は疲弊し、全身を精液まみれにしたままうつ伏せで倒れこんだ。
 小人達はあきらたらず、その雪乃のスカートを捲って尻を丸出しにし、揉みつくしてくる。
 延々と続く行為は晩まで及ぶのだった……。

0181名無しさん@ピンキー2012/02/21(火) 16:11:22.82ID:netT4QJ6
いい作り思いつかなかったから最後投げたみたくなってしまったが・・・。
とりあえずエロ泡禍起こしてみました。
0182名無しさん@ピンキー2012/02/21(火) 23:34:44.58ID:x++JURQp
>>179
乙!

……と言いたい所なんだが、雪乃んがヤられちゃった瞬間に<焼け>を発動できなかった理由を20文字以内で簡潔に述べよ。#
0183名無しさん@ピンキー2012/02/22(水) 09:47:59.56ID:Zu1rx12d
>>179
乙でした!
悪いとは思うけどゆきのんってやっぱこういうシチュ似合ってしまう…
次は星の金貨あたりでどう?一枚ずつ脱がされてく系な

ところでここに投下した自作品を自サイトに持ち帰るのあり?
0184名無しさん@ピンキー2012/02/22(水) 12:38:15.64ID:WnUZERPj
>>182

>>179ではないが……

雪のんの処女は誰かが
美味しくいただいた後



20字できちんとマス目埋めて解答しました。
配点は何点ですか?
(蒼衣)
0185名無しさん@ピンキー2012/02/22(水) 19:12:37.27ID:nr4T5P+4
つまり処女喪失の痛みを知っているので貞操奪われるぐらいじゃ発動しないとな!?

>>183 自作ならいいんじゃない。ピクシブとかに手直しして上げる作者もいるしな。
ただ無断転載と思われることもあるので
掲示板に投下したことをサイトのほうにも記しておいたほうがいいかと
投下した際にトリもつけていれば完璧だが
難癖つけてくる輩もいると聞くので、そういうのが来てもスルーできる精神耐性があるなら…
0186名無しさん@ピンキー2012/02/23(木) 01:00:08.85ID:vW+0bvBP
そういや>>1の保管庫は前スレで止まってるから改めて保管のお願いに行った方がいいのかな?
0187名無しさん@ピンキー2012/02/23(木) 09:19:10.65ID:LwGmX7NM
>>184 抽象性の高い回答は減点の対象になります。
「誰か」を明確にして書きなおし、SS化すれば間違いなく満点となるでしょう。
(国語教師風)

>>185 アドバイスありがとう、参考にして収録させていただきます
丁寧に教えてもらえて助かったよ

>>186 確かに。もう数作品あるし早すぎってことはないよな
01881792012/02/23(木) 14:26:27.68ID:/vJjWNmq
>>182
エロだからと思ってすっとばしてしまった・・・
やっぱり、細かい部分もなるべく設定守った方がいいだろうか?
0193名無しさん@ピンキー2012/03/03(土) 08:52:51.79ID:wIBgh5Wh
>>41の人形師が笑美さんにまで…とか思い付いたけどバチンバチンなEDしか浮かばない件
0194名無しさん@ピンキー2012/03/03(土) 23:31:51.41ID:rNz2ZTT7
前々作の人です、保守ついでに進捗状況
・武稜→半分くらいまで来た。だが初物続きすぎてネタ切れそう…がんばる
・空亜→陛下をどこまで人間らしくしていいかがネックなんだよな…
Missingは断章に比べて格段に男が扱いにくい希ガス

もともと甘ラブえろ好きなんで日々キャラ崩壊との戦い
これだけじゃあれなんで壊れレベルのサンプル空亜置いてくね
えろなしです、いやな人はタイトルギブアンドテイクでNGお願いします
0195ギブアンドテイク2012/03/03(土) 23:35:12.27ID:rNz2ZTT7
「お先、ありがと」
「ああ」

お風呂から上がってリビングに入り、声をかけると、恭の字が書き物から顔を上げてこっちを向いた。
何を書いていたのかと尋ねるとひらりとレポートを見せられる。体育の単位稼ぎらしい。

「……気になってたんだけど、恭の字って体育の実技出たことあるの?」
「当然だ」
「嘘、見たことない」
「学期はじめのオリエンテーションは出ているぞ」

………それは実技じゃないだろう。

「……村神じゃないけどあんたの体力が心配だわ」

ため息をついてミニバッグを取り出す。中身は所謂お泊まりセットだ。
こういう間柄になって、彼の家に泊まるようになってから、必然的に持つようになった。
化粧水と乳液を手早くつけて、髪をまとめていたバスタオルをほどく。
そしてもうひとつのボトルをあけ、中身を手のひらの上に出そうとした。

「……それは何だ?」

立ち上った甘い香りに気付いたのか、ふいに彼がまたこちらを向いた。

「これ?流さないトリートメントだけど…」

近づいてきてボトルを私の手から受け取り、軽く鼻を近づける。

「風呂から上がってまたつけるのか?」
「……女子はいろいろと手がかかるんだよ。夏の水泳の後とかは髪軋むし、皆使ってるよ」
「そんなものか」

プールなんか一回も浸かったことがなさそうな顔が言う。
頬にかかる黒髪は何もしていないというのに綺麗な艶をたたえている。

「……羨ましい限りだね」

そういってボトルを取り返そうとすると、手で制された。

「?なに…」

ボトルが傾き、とろ、と彼の手のひらにクリアピンクのジュレが広がる。両手にのばし、その手で私の髪をとった。

「ちょっ、いいよ、自分でやるから……」
「いいから動くな」

するすると指の感触。あっという間に全体に馴染ませていく。存外この男はこういうことに器用だ。

「……何のつもり?」
「気まぐれだ。レポートを書きすぎて指が疲れたのもあるが」

私は指ほぐし要員か、とつっこんでやろうかと思ったけれど、徐々に心地よくなってきてしまった自分がいる。
そういえば、幼い頃母に髪を梳かれるとやたら安心したりした。

「ん……」

思わず目を閉じると、両手の指全体でポニーテールを作るように髪を掻きあげられる。
むきだしになった首筋に突如くちびるをつけられた。
0196ギブアンドテイク2012/03/03(土) 23:35:31.78ID:rNz2ZTT7
「っ!?」

振り返る。睨み付けるとしれっと相変わらずだな、と言われた。

「お前は首筋が弱い」
「…ちょっと、遊んでるでしょあんた」
「さあな」

ドライヤーのスイッチが入れられる。温風を当てながらわしゃわしゃタオルで拭かれた。本当に子供みたいだ。
半分くらい乾くとまた手櫛が入る。すこし伸びた爪の先が絶妙に皮膚をなぞるのが悔しいけど気持ちいい。
ブラッシングされてる犬や猫はこんな気持ちなのだろうか。

「こんなものか」

そんなふうにしているうちに私の髪は綺麗に乾いていた。ドライヤーのスイッチが切られ、指がするりと抜ける。
すこし名残惜しい、なんて思ってしまう。

「…ありがと」

ちょっと複雑な気持ちで一応お礼。

「さて、木戸野」
「え?」
「物事には対価が付き物だ。特に現代の資本主義社会においてギブアンドテイクは基本だろう?」

そういって恭の字はタオルを拾い上げた。
入れ替わりにお風呂に入るつもりらしい。……まさか。

「乾かせとか言わないでしょうね」
「ボランティアでやっているとは言わなかっただろう?当然の帰結だ」
「…親切の押し売りって言わない、それ」
「悪いがクーリングオフの対象外だな」

口が減らないとはこういうことだ。
悔し紛れにトリートメントのボトルを翳してみる。

「じゃあコレ使ってやるから。甘くて乙女チックなシュガーリィフローラルの香りだけどいい訳ね」
「お前と同じ匂いなら歓迎だな」

………言い返せない。というかさりげなく何言ったこいつ。
頬が知らず熱くなる。

「ああ、だがこの手の香料はつける人間の体質や体温で匂いが変わるからな…」

わざとらしく気付いたふりをして、彼が私の髪に顔を埋めた。

「……だから、本当のお前の匂いはやはりこうしなければ嗅げないな」

あたたかい呼気がうなじをくすぐる。思わずひぁ、と変な声が出そうになる。

「………敏感だな?」
「馬鹿者……っ、さっさとお風呂入んなさいよ!」

叫ぶと不敵に笑われた。
心なしか上機嫌に浴室に向かう後ろ姿を見送る私は、多分耳まで真っ赤だった。
0197名無しさん@ピンキー2012/03/03(土) 23:37:08.20ID:rNz2ZTT7
おしまい!
ついでに質問、みんなSSは男女どっち視点のほうが萌えるの?
それとも三人称が一番かな
参考にしたいんで教えてください
0198名無しさん@ピンキー2012/03/04(日) 00:31:47.06ID:l+6+8Gc8
   /⌒ヽ
`⊂[( ^ω^)
  / (⌒マ
 (⌒\ヘ」つ
  > _)、
  じ \_)\\\
      o゚*。o
     /⌒ヽ*゚*
    /ヽ  |*o (
     ̄ ̄ ̄~ ゚(⌒
      ⌒Y⌒
0199名無しさん@ピンキー2012/03/04(日) 03:14:00.25ID:5zfwrkV8
>>197
なんかもうGJ
ドラマCDの声で再生されたわ

どっち視点が萌えるかはそれこそ時と場合によるというか
今までの視点でも萌えるので全然構わないというか、とにかくGJ
0200名無しさん@ピンキー2012/03/05(月) 14:30:52.66ID:TXeH4WDd
>>197
俺は一人称でも三人称でも文体はどっちでもいい。
つまりその時書きやすいと思ったほうを使ってくれればOK
0202◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:29:41.70ID:Sppvl0Cu
197です
みんなありがとう、自分はやたら一人称好きだから聞いてみたけど
いろいろ挑戦してみますー
まあ書きやすいのは三人称だがw

さて、武稜上がったよー 
今更だけど一応トリつけます、チキンだからまた名無しになるかもだけど
>>152氏のご希望通り初物だけど、前二本との兼ね合いで不完全燃焼かも、許せ………
大学生設定です、NGな方はタイトル「ステップ・バイ・ステップ」で
0203ステップ・バイ・ステップ ◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:30:54.63ID:Sppvl0Cu
小さい頃は自分が高校生になるなんて思いもしなかった。
少なくとも、18くらいまで歳をとったら、世界の時は止まるような気がしていた。
それなのに、もう19だ。
高校の卒業式が大体1か月前。女子は袴姿に普段より大人っぽいメイクで、男子は着慣れないスーツ姿。
それを目にしたときはああ、大人になったんだ、なんて思ったけれど、学生という身分はまだ続く。
だから、大学生になったって何も変わらないと思っていた。

だけど―――――

時刻は12時過ぎ。
二人がいるのは、まだ新しい木や壁紙の匂いがする稜子の部屋。
もうここは寮じゃない。
門限は邪魔しに来てくれない。

「っ、あ」

くちびるを重ねたのがいけなかったのか。
ふざけて飲んだアルコールが、ささやかな法律違反に罰を当てたのか。
からめた手のひらが洒落にならないくらい熱くて、二人してベッドに崩れた。
「稜子………なんか、どうしよ、」
そういう自分の声すら遠くてくらくらする。おかしい、魂が身体から三センチくらいずれてるみたいな感覚。
「武巳クン、は………どうしたい、の」
問いかけてくる稜子の目は水面みたいに揺れている。
なんにもわかんない顔をして、でもほんとはみんな知ってる、オンナノコの顔。
「俺………は」
掠れる声、喉の奥でカシスオレンジが焦れる。
「稜子………が、ほしいよ」
0204ステップ・バイ・ステップ ◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:32:40.59ID:Sppvl0Cu
別にみんなに合わせたいとか負けたくないとか、そんなつまらない理由ではなかった。
経験の多さを誇るようなクラスメイトの話には、正直すこし引いていた。
一線を越えることは、オトナになること。
まだモラトリアムに甘えていたい年頃の少女は、先のことって笑って誤魔化していた。

だけど一方、どこかで思っていた。
オトナになるその瞬間、手を握り合っていたいのは彼だと。
普通だった日常の崩壊と、喪失と、そして再生をともに乗り越えてきた少年の体温こそが
ボーダーを踏み越える背徳を許すのだと本能はささやいていた。
だから、熱の篭った視線に縫いとめられた時、自然に体は動いた。

「ね、ちゅうして」
舌ったらずな自分の声が聞こえる。応えて唇がふさがれた。
まだキスさえ手慣れないふたりなのに、これからどうすべきかはなぜかはっきり分かった。
「ん………」
吸いつく水音。八重歯の感触。そろそろと手が腿を撫でる。
倒れたはずみにめくれ上がったスカートはもう用をなさず、うすいピンクの下着があらわになっている。
離れた唇は頬に移り、そこから耳元へ彷徨いだした。
「稜子………」
切なげでさえある声で名を呼ばれ、稜子は視線を横にやる。
「いいよ………」
微笑みかけると、許しを乞うように頬を擦り寄せられた。
その愛情深い動きとは裏腹に、指先は彼女のブラウスのボタンを外しにかかる。
互いに堪えきれなくなったように衣服を剥がしあうと、部屋の空気が冷たく肌に触れた。
「取る、よ」
最後の砦だった小さな布を脚から引きぬかれ、甘いため息が漏れる。
「………寒くない?」
布団を引き寄せ掛けられた。
「ん………ありがと」
布の作る小さな空間で、二人の体温はほどなく溶け合い、身体の中心は熱いくらいに疼きだす。
「………稜子の匂いがする」
布地に顔をうずめた武巳がぽつりと呟いた。急に気恥ずかしくなって稜子は顔を赤らめる。
「恥ずかしいよ………」
「………ごめん」
反射的に謝られてくすっと笑うと、彼も安心したように笑った。
「あー、女の子ってどうしてこんないい匂いがするんだろ………」
「女の子みんな?」
「………稜子のは特に」
石鹸のような、ベビーパウダーのような、安心する香り。
それに今はほのかな官能の香りが加わって鼻腔をくすぐる。
もっとその甘さを感じたくて、武巳は彼女の鎖骨の辺りに唇を落とした。
「ふぅ………んっ」
舌先でちろちろと舐められ、稜子は眉根を寄せる。
大きく上下し始める胸を両手で覆うと、手のひらの中心にこりこりと硬いものが当たった。
「ここ………すごい、かたくなってる」
「やぁ、いわない………で」
抵抗する腕をまとめて頭の上で組ませる。まるい乳房のラインが如実に現れ視覚を直撃した。
先程手のひらを刺激したつぼみはさらなる愛を求めて硬さを増し、つんと尖っている。
知識でなく現実に見る女体のやわらかさに、もう自制心などどこにもみえなくなってしまう。
0205ステップ・バイ・ステップ ◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:33:16.99ID:Sppvl0Cu
「稜子………稜子、」
いつもは明るい笑顔が浮かぶ顔も、今は紅潮してこの上なく淫蕩に見える。
小さく開いた唇はぽってりと重く紅く、時折漏れる喘ぎは子猫の鳴き声にも似て。
「あ…………ふぅ、んぅ」
色づく突起に吸いつくと、びくびくと震えて快感に耐えようとする。
その何もかもが、今は自分のもの―――――
そう思うとこみあげてくる感情が愛撫を一層強くさせる。
溢れる淫性への対処法を知らない、汚れ無き乙女の涙が頬を伝うのを知りながら、
薄く浮き出るあばらを辿り、右手は下肢に伸びていった。
「さわる、よ」
「い、あっ………ん!」
流石に手が震える。アルコールの力を借りてはいても、彼もまた初めてには変わりない。
だがむちり、と弾力を伝える腿に挟まれながら秘裂をなぞると、とたんに粘性のある湿った感触が武巳を誘った。
おそるおそる人差し指と薬指で花弁を広げると、愛液が零れ小さな芽と襞が現れる。
「やだぁ………」
そのぬらぬらとした艶めきは、彼の視界を固定する。
枕に頭をすりつけていやいやをする稜子にも構わず、みずみずしい水蜜桃にでも歯を立てるようにその淫水を啜った。
「あっ、あ………っ――――!やぁぁっ!」
じゅる、と大きな音が彼女の羞恥心を煽る。
抵抗するにも腰に力が入らない。否、力を入れすぎて突っ張った身体は言うことを聞かない。
侵入する指と花弁を舐めあげる舌の感触に、人差し指の爪を噛んで耐える。
「稜子………」
「あ、はぁっ、武巳………クン」
「ごめん、おれ、もう………」
覆い被さられ、抱きしめられる。むしろ抱きつかれると形容した方が正しかったかもしれない。
合わせた身体の脚の間に熱を感じる。乱れる呼気が彼の余裕のなさを示している。
「入りたい………ここに」
「………う、ん」
ぞくり、と、快感にも似た恐れ。
ボーダーはすぐそこにあった。ステップ一つで越えられると思った。
0206名無しさん@ピンキー2012/03/07(水) 00:33:39.28ID:Sppvl0Cu
だが――――
「っ………あ………」
パズルのピースのように対になるはずの部分はしかし、簡単には嵌らない。
ぐり、先端が開きかけた入口をこじ開けようとした時、強い抵抗感が武巳を押し返した。
「大丈夫………っ」
思わず稜子を見ると、強がって腰を動かした。
だがその刹那、激痛に襲われたのか引きつるような悲鳴を上げる。
「っく、っ、ひっ―――――」
「………っ、ぁ」
互いにどうにか状況を進めようと焦るが、そううまくいくものでもなかった。
「いっ――――――――っ!」
みち、と音がした瞬間、細い身体が大きくのけ反る。
痛みに耐えて耐えて、限界を迎えたのか、稜子は倒れこみひくひくと小さな声で泣きはじめた。
「いたい………っ、たぁ」
目元を隠す腕の下からぼろぼろと涙が零れる。
幼子のようにしゃくりあげる姿はひどく痛々しかった。
「ご、めん………」
あやすように抱き起こして背中を、頭を撫でさする。
「ごめん、いいから、もういいから」
―――――――流石に続行不可能だ。これ以上を無理に押し進めるなどどいう荒技は武巳の良心が拒んだ。
痛切に反省する。怖くないはずも、ましてや痛くないはずもない。
こんなに誘惑を湛えていてもまだ熟し切らない身体なのだ。
「いいよ。今日はここまでにしよう」
「でも……」
涙の浮かんだ目で見上げてくる稜子を、武巳は両腕でぎゅっと抱きしめた。
「…いいんだ。なんていうか…最後まで行くことが目的じゃないから」
「だって」
「稜子が痛いなんておれは嫌だ。いずれは越えなきゃいけないのかもしれないけど、もっとゆっくりでいいもんな」
乱れた髪を手櫛で整える。肩のあたりに稜子の濡れた瞼が押しつけられた。
「ごめんね………」
「いいって」
頬ずりついでに、少しふざけて言ってみる。
「それに…これから何回も出来るんだし」
「………へんたい」
彼女は耳を赤くして、しかし両腕を彼の背に回す。
「………大好き」
「うん」
じわりと胸のあたりが熱くなる。
それじゃ、と身体を離そうと、腕を緩めた。
「………まって」
しかし、そのとき、稜子がその手をとり言った。
「どした?」
「………その………はいらないかも、しれないけど……」
そこまで言ってうつむく。
「一緒に………きもちよく、なろ?」
0207ステップ・バイ・ステップ ◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:34:20.56ID:Sppvl0Cu
ちゅく、くちゅ、くちゅ、
「ふぁ…っ、ぁあ…ん」
腿に武巳自身を挟む形になり、稜子がなまめかしく動く。
やがて二人の距離は狭まり、濡れた襞が彼を包み込んだ。
擦れあう肉の間で、溢れた愛液が泡立つ。
ぷちん、と時折弾けてぐちゅぐちゅと音を立てる。
「うぁ………りょう………こ、これ、すごい」
「うん………っう、く」
体勢を変え、先端で蜜の溢れる入口を擦り、叩く。
上の突起にぐり、と押し当てるとたまりかねた喘ぎが漏れる。
「ふっ、あぁ………ん」
腰を動かして再び挟み込み彼女が両腿を擦り合わせると、薄いゴム質の膜がずれた。
稜子が薄く眼をあける。
「もう………これ、いいよね」
手がのばされ、抜き取られる。皮膚同士がじかに触れるようになり、さらに快感が増す。
「うん………っ」
答えながら彼女の足を閉じさせ、抱えあげるような体勢になる。
「ぁ………も、ちょっと、うえ………」
「ん………ここ?」
硬く凝った肉芽が当たる。ぎゅうと腿に力が入る。
「ううっ………!あっ、あぁ……ん」
「ここ、がきもちい……い?」
稜子のきつく閉じられた両目からぼろぼろと涙が落ちる。
必死に首を縦に振って快感を伝えようとしている様子がいじらしい。
「やああああっ!ああっ! ……くうううんっ!」
小さな手が武巳の先を包み込む。指の付け根が押し付けられ手のひらで擦られ、
貪欲な本能が更なる悦びを求めて腰の速度を速める。
「っ、稜子………もうっ、」
「うん、きて、きて………ぇっ!」
悲鳴のように、絶叫のように、稜子が啼くのと同時に、
最奥から溢れた蜜が一層激しく音を立て、零れ、二人の思考がショートし――――
「っ、――――――くぅ………っ!」
「ああああっ――――――――!」
勢いよく白く濁った液体が放たれ、ばたばたと彼女の腹部を打った。
「ふ、ぅ、んぅぅ………」
ひくひく収縮するナカ。全身に広がる炭酸の泡のような血が巡る感覚。
ずる、と力が抜けて倒れこむ刹那、ただ求めあって抱きしめ合う。
子宮なんかよりもっと奥で、愛を知った。
「ん………ぁ、すき、すき………」
手と手を絡めると、頭ごともう一度抱えられる。
「おれも………愛してる、稜子」
呼吸が落ち着くと、鳥のように啄ばむようなキスを交わした。
窓の外はまだ暗い。疲れた二人の身体を休める眠りの時間は十分あるだろう。
そして朝が来て、また夜が来る。
きっと幾晩を越えてまた二人は近くなれる、焦る必要などないのだ。
薄い瞼を閉じた少女はまどろみに身をゆだね始めている。どこまでも無垢に見えるその寝顔。
「………おやすみ」
額に口づけを一つ落として、彼も目を閉じた。
0208◆HREI8MNxIO8s 2012/03/07(水) 00:36:29.25ID:Sppvl0Cu
おしまい!
この二人が一番経験は遅そうかなと勝手に思ってる
えろだか純だかようわからんくなったがごめんね
本当にここのスレのみなさんは紳士で、自分みたいなへぼ書き手も温かく見守ってくれてありがとう
頑張っていきますのでこれからもご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いします

………とここまで書いてまたいっこトリとsage抜けてるの気付いた死にたいorz
マジすみません吊ってきます
0213名無しさん@ピンキー2012/03/17(土) 01:02:25.67ID:qKuJY8M+
うpろだに上げてリンクを張ることはできないのか!?
全裸で凍えてしまう!!
0218名無しさん@ピンキー2012/04/02(月) 16:02:17.71ID:ueDBsmaO
>>217
乙! 本編も頑張れ!


とりあえず規制は解けたが、遅筆なのでいつできるかわからない。
しかし、二本書いてる途中だからいずれは二作投下するよ。
0219名無しさん@ピンキー2012/04/03(火) 21:50:22.43ID:kNe/tjPl
あのさぁ……
BLはさすがに需要ないよな?

カガリー×入谷とか超書きたくて仕方ないんだが
0220名無しさん@ピンキー2012/04/04(水) 05:32:55.05ID:MD3DevHx
>>219
需要の有無はさっぱり読めないが・・・。
書く自体は注意書きさえしてくれれば平気では。

さらに気を使うなら、ロダにあげれば間違って目に付くこともないから文句言う人も減る

・・・・・と思う
0221名無しさん@ピンキー2012/04/04(水) 19:34:21.39ID:rFNKuW/S
空目と蒼衣のクロスオーバーだが……
グロ担当、解説担当、とか書くのを分担すればなんとかなるんじゃないか。
脚本は童話から作っていく感じで。
0223名無しさん@ピンキー2012/04/05(木) 08:56:18.34ID:bd0FqCN2
>>222
欲望で動く陛下が相変わらず陛下で、読んでいてとても楽しかった。
亜紀ちゃんが報われて本当によかったです。
そして原作後がこうだったらいいのになと思える設定まで、実にGJでした。
0226名無しさん@ピンキー2012/04/13(金) 00:18:13.12ID:XDi8rM/x
保管庫に収録願い出してこようと思うんだけど
大作はいいとして小ネタ的なのはどうしよう?
あと作者さんで掲載×の方います?
0227名無しさん@ピンキー2012/04/16(月) 13:30:05.10ID:0mfjzUeb
×の声はないみたいだし、大丈夫じゃない?

俺も何個か書いてるけど、別にどうぞってかんじだし
0231名無しさん@ピンキー2012/05/01(火) 02:29:32.91ID:7m9IJqjw
とりま保管庫の報告用まとめ。漏れがあれば頼む


颯姫(断章のグリム) >>8-9,>>11-15
神狩屋×雪乃(断章のグリム) >>19-21,>>23,>>26-33
『人形師と雪乃』(断章のグリム) >>41-42
『蒼衣と雪乃が事故でキスする話』(非エロ)(断章のグリム) >>51-54
『雪乃、内科検診を受ける』(断章のグリム) >>57
『葉耶が蒼衣にお医者さんごっこを』(断章のグリム) >>63
『雪乃と風乃をハメ放題』(断章のグリム) >>65-66
小ネタ<リア充爆発しろ>(断章のグリム) >>69,>>93
空目×亜紀『夢魔の金曜日』(Missing) >>117-122,>>129-131,>>133,>>141-144
村神×あやめ『インザボックスガール』(Missing) >>160-172
『本当はエロいグリム童話〜白雪姫の小人〜』(断章のグリム) >>179-180
空目×亜紀『ギブアンドテイク』(非エロ)(Missing) >>195-196
武巳×稜子『ステップ・バイ・ステップ』(Missing) 常 ◆HREI8MNxIO8s >>203-207
空目×亜紀『死と乙女』(非エロ)(Missing)>>217
http://u3.getuploader.com/eroparo/download/135/%E6%AD%BB%E3%81%A8%E4%B9%99%E5%A5%B3.txt
空目×亜紀『Is this a wrong ending』(Missing)>>222
http://u3.getuploader.com/eroparo/download/136/Is+this+a+wrong+ending.txt
0233名無しさん@ピンキー2012/05/10(木) 05:57:08.12ID:gdKMuG+y
>>218
だがいつ完成できるかわからん・・・
途中まででよければある程度は書けているけどどうしようか
0234名無しさん@ピンキー2012/05/11(金) 14:49:01.15ID:wn2q1LKn
スマホの似合う眼鏡の女の子がたくさんのカタいものに身体を貫かれて果てるラノベのエロパロスレはここですか
0236名無しさん@ピンキー2012/05/12(土) 19:30:02.28ID:q//EH3KA
>>231 
ありがとう!言いだしっぺなのにしばらくPC触れてなかったので助かった
>>233
控えめにロダなどにあげてみてはいかがだろうか
0237名無しさん@ピンキー2012/05/14(月) 20:59:09.44ID:J2j7mKvo
完結して、ゆきのんもデレたし
その後の話とか見たいな
0238名無しさん@ピンキー2012/05/15(火) 21:17:21.11ID:xwEr+Rco
蒼衣はもう「普通」を諦めたから雪乃と付き合ったり結婚とかはなさそうだが
雪乃もいずれおじさんのところから出て行かざるをえないだろうし
(おじさんたちは進学望んでそうだけど、雪乃が望まないだろう)
蒼衣のロッジで同棲とかしちゃいそうだよなw はたから見たら事実婚状態になりそうw

高校卒業後「泡禍が起きたときすぐに行動できるよう一緒にいたほうが合理的だから」と同棲を提案する蒼衣と
それを受け入れちゃう雪乃のナチュラルにリア充なラブコメが見てえw
0239名無しさん@ピンキー2012/05/16(水) 01:08:34.13ID:Uek4Y/6t
>>238
いいなそれw
たしかに蒼衣はもう『世間一般の普通』には拘らずに、本人の言うとおり『雪乃のいる世界を普通に』だから2人なりの『普通の日常』を作っていくんだろうなぁ。

本スレでもちょっと話題に出たけど、蒼衣のロッジは何の店になるかね。
カガリーの遺品を受け継いで、古美術商かそれとも童話とか民俗学の本がたくさんある書店とかかなと自分は想像してるが。
蒼衣自身の感性の鋭さはあるが、これからも泡禍を解決するためにはカガリーのノートとか見る以外に蒼衣自身も勉強しないといけないだろうし。
0240名無しさん@ピンキー2012/05/16(水) 09:21:44.89ID:A02smSKp
ゆきのんはもちろん、颯姫やゆめみんも一緒に……と考えたらメイドカフェ一択w

0245名無しさん@ピンキー2012/06/02(土) 15:54:48.62ID:0tPwA3Od
蒼衣君の最後の言葉はプロポーズでいいんですよね
まさか断章で、『ヒロインの危機に駆け付けるヒーロー』という熱い展開が見れるとは
がっくんありがとう
0246名無しさん@ピンキー2012/06/03(日) 04:07:37.16ID:eoy1/r4W
主人公の面目躍如だよな!
多くの仲間を失いながらも
親殺し(神狩屋含む)で成長イベントまでやってのけ
自分の過去を受け入れ
ヒロインと一緒に生きることを誓う

あれ、なんだろうこの違和感…
最終的に破滅が待っているかどうかでこんなにも印象が違うなんて…
0247名無しさん@ピンキー2012/06/03(日) 12:17:35.07ID:04pJRt/C
蒼衣の時限爆弾って、なんだかんだ雪乃といる限りは爆発しなさそう
と、自分は楽観的に考えている

かぜのんが一緒にいることで、きっと葉耶ちゃん落ち着いてくれてるんだよ!
だから蒼衣君とゆきのんは目一杯いちゃつくべきなんだ!
0248名無しさん@ピンキー2012/06/03(日) 18:38:17.41ID:hhd637r4
 視線を追って、>>246が振り向く。瞬間、絶句した。
「あ」
「う……」
「僕はいつの間にそんな面目を躍如したんだ?」
 そこには蒼衣が、いつもと変わらぬ表情でスレ民たちを見下ろしていたのだった。
0250名無しさん@ピンキー2012/06/08(金) 22:16:53.97ID:gH6MMeDN
グリム最終巻が出てから少しずつSS書いてるのだが、本スレで『自分の書きたい妄想が次々書かれる』泡禍に巻き込まれたようだ……orz

なかなかエロパートまで到達しないし、完成は諦めた


チラ裏すまん
0251名無しさん@ピンキー2012/06/09(土) 01:35:31.88ID:CsZ+rGmu
>>250
その書きたい妄想は、みんなが見たい妄想ってことだよ
諦めんな!!諦めないでくださいお願いします
02522502012/06/10(日) 18:56:46.04ID:iQbL6nTm
>>251


もしもしのメモ帳にぼちぼち打ってるから時間かかるかもしれんが頑張ってみる


お茶うけがわりに非エロ小編投下
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