【貴方なしでは】依存スレッド11【生きられない】
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0001名無しさん@ピンキー2012/03/04(日) 21:40:16.93ID:QL5uVT5M
・身体的、精神的、あるいは金銭や社会的地位など
 ありとあらゆる”対人関係”における依存関係について小説を書いてみるスレッドです
・依存の程度は「貴方が居なければ生きられない」から「居たほうがいいかな?」ぐらいまで何でもOK
・対人ではなく対物でもOK
・男→女、女→男どちらでもOK
・キャラは既存でもオリジナルでもOK
・でも未完のまま放置は勘弁願います!

エロパロ依存スレ保管庫
http://wiki.livedoor.jp/izon_matome/

【貴方なしでは】依存スレッド10【生きられない】

http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1321629440/
0397名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 17:01:42.74ID:TbI5S6TN
書き手のレベルが高くないと書けないからなぁ依存ものって
心理描写きっちりやれないと書けない
俺も書きたいけど書けんよ
たぶん挫折した奴は多い
0399名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:13:07.97ID:EvktXvY5
スマートフォンに変えたの 間違えたかなぁ…投下してから変えるべきだった。
また始めから書かないといけない。
0402名無しさん@ピンキー2013/03/23(土) 01:39:00.14ID:NSYcQu3W
>>401
ほんとに書きたいんだよ!
試みてはいるんだよ!
でも書けないんだよ!
0403名無しさん@ピンキー2013/03/24(日) 14:22:52.80ID:vhhnh/2k
>>401
他人のやる気削ぐような発言止めようぜ
本当に書く書く詐欺だとしてもだ
0409名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 07:03:37.05ID:FO2oTlpo
頑張れ
0413名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 16:47:45.13ID:N5igUu1c
>>410
じゃあ投下してくださいよ〜!
だらだらと伸びてるだけでもまだここはましだ
0415名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 20:37:39.52ID:AY9Bv8un
まぁ同じ人ばかりだろうけど、定期的に書き込みがあるならまだ救いがあるだろう
0416名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 23:47:13.38ID:/c/CU8oV
軽く投下。



 どれ程までの時間が過ぎただろうか。何度も見慣れた部屋の構造に目を動かす。まるで変化のない部屋の様子に心なしか、少し溜息が漏れる。
 変化がないという事だけでこうも憂鬱になるとは思ってもみなかった。そう重苦しい憂いが彼に苛みを振り落とす。

――――――――いや、これも俺が望んだことだ。

 そう、自らが希い叶った事実。あの時から、こうなる事を望んでいた。
 強引ではあるがそう思い込ませ、何とか不安に揺らぐ心境を落ち着かせた。

――――――――でも、あの人がいない。

 憂いは消えた。
 だが、うら寂しい感情と人肌が恋しくなった。同時に、心に浮かぶ愛しいあの人の顔。
 恋い焦がれる気持ちが寂しさ、辛さ、愛しさが混ざり合い、不安となって彼の思考を一色に染める。

――――――――帰って……きて欲しい。


ガチャリ


 そう思うのも束の間、金属音が廊下の奥から響いた。
 彼は突然の解錠の音に驚くものの、視線を玄関に移した。
 ゆっくりとドアノブが回され、扉が開いていく。
 そして、開いた扉から漏れる光に遮るように人影が室内へと影を忍ばせる。
 やおら扉がしまると、逆光で正体がわからなかった人影が部屋の明るさで浮かび上がる。

 肩まで伸びた漆黒に冴える髪、吊り目気味の切れ長な瞳、整った顔立ちから人を魅了するような美貌を放っている。
 そして、身に纏った黒色のレディーススーツは艶やかで美しい彼女の容姿と合っていて何処となく敏腕キャリアウーマンのようにも見える。

――――――――あぁ、帰ってきてくれた。

 待ち侘びた、彼女の帰り。嬉々とした感情が安堵を引き寄せる。
 彼女はというと、彼の姿が視界に入った瞬間、靴を素早く脱ぎ捨て、ドタドタと彼の元まで走った。

「ただいま!」

 彼の居座るリビングに辿り着くと、まず始めに彼の身体を抱きしめた。彼も嫌がる素振りをせずに彼女の抱擁を受け入れている。


「良い子に待ってたんだね。嬉しいよ」


――――――――先輩、良い匂いだ。


 甘い、そして落ち着く彼女の匂い。嗅ぎたりないと言わんばかりに彼女の首筋に鼻先を埋める。

「ん、ふふ……そんなに匂い嗅がれると、くすぐったいよ?」

 困ったような声色だが、拒むような様子は見せていない。寧ろ、嬉しそうに微笑みを零している。
 肺一杯に彼女の香りで満たすと彼は顔を上げた。
 四六時中、見ていたくなる麗しい先輩の顔。かつての高校、大学、そして勤めていた会社の先輩。
 しかし、今のこの関係に上下はない。彼と彼女。恋人と恋人。それだけ。
0417名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 23:48:36.33ID:/c/CU8oV
――――――――先輩。

「ん……」

 以心伝心と言うべきか、彼が言いたい事を汲み取ったかのように彼女はほんのりと頬を赤く染めて徐に彼を抱き上げた。

「ごめんね、少し揺れるかも」

 彼を掻き抱くと、しっかりとした足取りで廊下に飛び出す。そして、彼女が数歩程、足を進めた辺りで扉の前に立ち止まる。

「ん、しょっ……」

 片手間で彼の身体を何とか支えつつ、空いた手でドアノブに触れゆっくりと扉を開けた。



ガチャ……バタン……



 扉を閉め、部屋の中に入ると、彼女は部屋の中央にあるダブルベットに彼の身体を投げるように降ろした。
 そして、彼女は彼の身体に跨り、舌なめずりしながら形の良い唇を歪ませて彼を見下ろした。

「……今日も良い子にしてたからね。私がたっぷりとご褒美をあげるね……んっ……」

 そう言うや否や、彼女は目と鼻の先まで顔を近づけた。彼女の甘い匂いが鼻腔を掠める。
 次いで、彼の唇に柔らかい感触が伝わった。ふぅふぅ、と彼女の弱々しい吐息が当たってなんともこそばゆい。
 彼も、不自由だが何とか使える首を押したり引いたりと強弱をつけながら、彼女との深い接吻を楽しむ。

「ん、ふっ……ぅ、ちゅる……」

 口付けを堪能していると、ぬるぬるとした舌先が口内に侵食してきた。
 彼は縦横無尽に動き回る侵入者を捕らえるように舌を絡ませる。

「く、ふ……ぅんん……」

 搦めるように這わせ、2人の間からには唇と舌が絡む音が漏れている。唾液が混ざり合い、 舌が擦れる度に走る仄かな快感に2人は身を任せる。

「ん、ちゅ、む……ぷは、はぁ……くふふ……♪」

 彼の唇から漸く離れた彼女は唾で濡れた唇を蛇の如く、舌で舐める。うっすらと鬼灯色に染まった頬に、嗜虐的な笑みを滲ませる彼女はそんな仕草も相俟ってか、艶美な娼婦に見える。

「それじゃあ……始めよっか」

 彼女は彼の頬を愛おしげに撫でて目を細めた。

 また今日も始まる。快楽と劣情、愛欲に塗れた交りが。
 何時からこうなったのだろうか……彼女としか温もりを交わさなくなったのは。
 もう何日も日の光を彼は浴びていない。
 かつての友人の顔も、忘れってしまった。彼の記憶に残っているのは彼女の顔だけ。
 彼女とは高校で知り合い、大学では彼女と付き合い、社会に出てからは監禁された。
0418名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 23:49:45.86ID:/c/CU8oV
 ……でも、監禁されてから彼は逃げ出そうとは決してしなかった。
 何故なら、彼は彼女に四肢を全て奪われ、声も彼女が盛った毒によって出せなくなっていたからだ。発声は出来ない事もないが、せいぜい、掠れた呻き声を発するのが限界だ。

 いつ日か、声を出す事は止め、目で訴えかけるようになった。
 それで意思が通じるかは疑問だが、彼女は彼がして欲しい事、望んでいる事を簡単に汲み取り要望には応えてきた。

 そんな状態であっても彼は彼女に従順だった。
 恐らく、彼女が四肢を取らずとも、彼は逃げ出そうとしなかっただろう。
 理由は、先輩と慕う彼女を、狂おしい程に愛していたから。
 愛する人の元から逃げ出すなどと、愚かしく、考えた事もない。
 そして、今あるこの状況も、自らが望んだ結果。腕や脚が無くなるのも構わなかった。寧ろ、彼女が望んだ事なら、と喜々として受け入れたぐらいだ。

 彼女と、2人だけで過ごせるなら……彼は何でもした。例え、それが狂っていようとも。


 この楽園は2人だけのもの……邪魔する物は何もない。
 そう、何も……
0419名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 23:51:50.78ID:/c/CU8oV
短くてスマソ。
元ネタは分かる人がいるかもしれないけど、人豚。

人豚の状態で監禁とか面白そうと思って書いたけど……思ったより書けなくて……すまぬ……すまぬ……
0427名無しさん@ピンキー2013/04/02(火) 15:54:21.03ID:i9WrEqf7
自分が書いたSSのエロ部分を見ると、俺は何をやってるんだろう…って自己嫌悪に陥る
0429名無しさん@ピンキー2013/04/02(火) 21:50:08.82ID:re2IZdql
久々に見たけど投下あったのか
ナイス!
これでここもまだまだやれるな
0430名無しさん@ピンキー2013/04/04(木) 02:45:45.65ID:76VppPxK
このスレすごい好きだし
文才無いけど文書くのもすごい好きだからなにか投下したいんだけど
いざ書くとなかなか依存って感じじゃないんだよなあ

でも頑張って書いてみるわ
出来たら投下する。エロないけどね。
0433名無しさん@ピンキー2013/04/28(日) 05:23:17.05ID:6sfWVDto
このスレの投下作品以外にオススメの依存あったら教えてほしい
0434名無しさん@ピンキー2013/05/05(日) 23:26:17.85ID:iNPiEYKU
依存は難しいんだよ
時々、取り沙汰されるけどヤンデレと混同されがちだし、そこからメンヘラ入ってくバカもいるからな……

俺も探してるが、作者が言葉の意味すら分かってない場合が多い

しかも面白いものとなるとこのスレ以外では難しいな……
0435名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 01:38:27.00ID:R3c+ncgs
このスレでも難しいだろ。
ていうか俺には正直甘えんぼスレと区別がついていない
キャラクターが多少悲惨なくらいしか違いが分からん
面白いものはあるからいいんだけど
0436名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 23:49:32.70ID:bsQ1rzHj
狭義のヤンデレが好きで依存はヤンデレのパターンの一つだと思って楽しんでる
甘えんぼとの違いねえ
主体性があるかどうか?
甘えんぼは甘えたくて甘えてて最悪我慢はできる
依存は依存したい訳じゃないが自分の中心に組み込まれてて外すことができない、とか?
0437名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 14:11:10.56ID:5Bg0NQM8
甘えんぼスレは女の子が甘えるスレだと思うけどじゃあ逆に男を甘えさせるとかどうだろう
依存した相手を逃がさない為に男を甘やかす依存ヒロインとかそんな感じで
0438名無しさん@ピンキー2013/07/03(水) NY:AN:NY.ANID:Y5aFTqok
それもあり
お互いにでも一方的にでも愛情過多に依存してればよいのだ
0440名無しさん@ピンキー2013/07/24(水) NY:AN:NY.ANID:ZFkTEtSf
>>439
ノシ

ちょっとネタが浮んだから書いてみたら
完結するまで長そうなので諦めた。
ちなみにおっさんとお嬢ちゃんの脱出話。
0444名無しさん@ピンキー2013/08/07(水) NY:AN:NY.ANID:MMY4domS
読み手が書き手にならなければ未来は無い
俺も頑張るからみんなも頑張ろうぜ!
0445名無しさん@ピンキー2013/08/11(日) NY:AN:NY.ANID:GlAQdrcR
書きたいしネタもあるけど規制されてるんだなあ
規制されてるからやる気はあっても頑張れない
0446名無しさん@ピンキー2013/08/12(月) NY:AN:NY.ANID:JbfT+Qvx
投下します

・軽依存?
・エロ要素はない、予定
・不思議な所あり
・全5話の予定
0447名無しさん@ピンキー2013/08/12(月) NY:AN:NY.ANID:JbfT+Qvx
第1話

「暑っ」
石神駅の改札を出ると夏の日差しが迎えてくれた。
アスファルトに陽炎が立った駅前はエアコンの効いた列車とは天国から地獄へのような落差だ。
バスの時刻表も熱で歪んでいるのか色褪せて見難いが最終便の時刻を確認して
熱射から逃げるべく近場の木陰に移動する。
大きな楠木の下のベンチでは老婆と孫娘らしき2人が座って話していて
邪魔にならない様に少し離れた場所にリュックサックを下ろして休憩する。
「さてと」
リュックサックからメモ帳を取り出して確認する。
(駅前のバス停から最終便に乗って、終点まで乗ればいいわけか…あれ?着いたらどうすれば?)
「ま、なんとかなるさ」
ぱたっと閉じてメモ帳を定位置にしまい、腕時計を見る。
まだバスの時刻まで少しある。
駅前を見渡すとバス停の反対側に商店らしき建物が見えた。
(大丈夫だと思うけど念の為にね)
リュックサックを背負ってから建物へ足を向ける。

 *
0448名無しさん@ピンキー2013/08/12(月) NY:AN:NY.ANID:JbfT+Qvx
商店で買ったペプシを飲み干したらバスが駅前にやってきた。
久々に飲んだので何度かゲップは出たがやはりペプシは最高だ。
そんな名残惜しい缶を金網箱に入れてバスの乗車の列に並ぶ。
並んでいるのは5人。前にはベンチに座っていた老婆と孫娘がいる。
(今回は座っていけるな)
荷物が大きいので道中のバスと列車ではほとんど椅子に座れなかったが人数の少なさに安堵した。
バスが停まると乗降口は1つなので10人ぐらいの乗客が降りきってから乗り始める。
しかし、目の前の女の子が乗降口のステップの前で止まった。
「んなっ?」
そのまま行くと思っていたので少し女の子に当たってしまい、彼女の麦わら帽が落ちて転がる。
「ごめんごめん、はい、どうぞ」
怖い面相なのは承知の上なので、拾った麦わら帽を怖がられない様に優しく言って渡してみる。
そこで気付いた。
俯いた女の子の横顔は血の気が失せて震えていた。
「大丈夫か?」
思わずいつもの調子で女の子の肩に手を当て言う。
「は、はい。…だ、大丈夫です」
気丈にも笑顔で言う女の子だが変わってはいない。
何が原因かわからないがこれでは乗れそうにもない。
「大丈夫かね?」
バスの方から声がかけられる。見るとさっきの老婆が心配そうな顔をしていた。
「この子、1人で豊松に行く言うてたがバスが苦手なんかね?」
「え?あ…」
(お婆ちゃんと孫かと思ったら、他人か?)
「大丈夫です…すみませんでした」
愛想笑いをしてなんとか進もうとしているが体が拒否しているようだ。
「お客さん、乗られます?」
「あ、はい」
今度は運転手から言われる。さすがに困惑しているのはわからないでもないが…
「わ、私も乗、ります…」
「無理せんがええと思うが…」
老婆が後ろの運転手を見ると
「これが最終便です」
肯いて運転手が言う。
(この子をどうにかしろって事か?)
腹をくくり女の子の両肩に手を乗せて面と向かせる。
「ええっと…俺は若生智雄(わこう・ともお)って言うんだけど、お嬢ちゃんは?」
「宮元、宮元幸(みやもと・ゆき)です」
いきなりの事で震えは消えたが吃驚している。
「幸ちゃんか。うん。幸ちゃん、バスに酔う?」
首を振り否定をする。やはりそれ以外か。
「今日、これに乗らないでも困らない?」
また首を振る。
「じゃあ、乗ろう」
「は、い…」
涙も流さずに答えてくれたが戻ってしまった。
「大丈夫。俺も乗っていくし、ねぇ、お婆さん?」
「あ?あぁ毎日毎日これに乗ってるが今まで事故1つなかったよ」
いきなり振られたが老婆は上手く答えてくれた。
「運転手さんもいつも通り安全運転で行ってくれるし」
「今日も変わらずお客様の安全がモットーです」
くるとわかっていたのか真面目な顔で言う運転手。
少しの間を置いて幸ちゃんを見る。
「じゃ、行こうか」
立ちあがり、笑顔を作って手を差し出した。
俺の目を見つめてから幸ちゃんは笑顔を浮べ手を握った。
「はい!」
0449名無しさん@ピンキー2013/08/12(月) NY:AN:NY.ANID:JbfT+Qvx
 *

バスは夕暮れの山中を走っている。
停留所ごとに人は降りて行き車内には現在3人。
俺と運転手の立浜さん、そして俺の肩を枕に寝息を立てている美少女の幸ちゃん。いや、幸。
幸ちゃんと言うと子供扱いしているのでいけないとさっき言われた。
まぁ中学1年だからそうかもしれない。
(それでも結構離れているけどなぁ)
ちらっと幸を見る。
肩甲骨ぐらいまである黒髪。ワンピースの白さに負けないぐらい白い綺麗な肌。隙間を作る膨らみ…
(おっと、この子は子供。この子は子供!)
「若生さん、何かよからぬ事をしてませんよね?」
「し、してませんよ!」
小さめのバスとはいえ1番後ろの席をミラーだけで確認できるとは流石プロ。
立浜さんは俺より10以上年上だけどやや小太りで童顔な為若く見える。
俺は旅のきりがつくまで基本髭も髪も手入れしない上、
生来の面相が老けていることもあって、幸からしても俺のほうが年上に見えるだろう。
少し前の停留所で降りたお婆さんには「あんちゃん」と言われたが、それはお婆さん基準。
(幸が起きたら聞いてみよう。それよりも幸からは俺がいくつに見えてるのやら)
「ん…」
「起きた?」
「ん、んん…あ!すみません!」
幸は目を開けると肩に寄り掛かっていた事に気付くとぱっと離れて謝罪した。
「私、いつのまにか寝ちゃってて…」
「気にしなくて良いよ」
「若生さんも困ってなかった様子でしたしね」
「運転集中!」
「はいはい。集中してますよ。終点、豊松村まではあと40分程です」
「まだそんなにあるんだ」
山を周って行くから時間がかかるらしく
バスが通れるようなトンネルはまず出来ないとは立浜さんの弁。
「幸、大丈夫かい?」
「少し、怖いです。まだ…」
「そうか、降りるまではまだ寝てるといい」
左腕で幸を引き寄せた。
「…はい」
幸は拒む事無くまた肩に頭を当てた。
その時、バスが縦に揺れて立浜さんの悲鳴のような声がする。
「構えてくださーーい!!」
バスが跳ねてアスファルトから逃げるのを俺は幸を抱き締めながら見ていた。

<つづく>
0451名無しさん@ピンキー2013/08/14(水) NY:AN:NY.ANID:Hi36vHDZ
おつ!!!!!
これからどうなるのか楽しみだ
0452名無しさん@ピンキー2013/08/18(日) NY:AN:NY.ANID:u2ckKRU1
新作が来てたなんて!
お盆へのプレゼントとして最高だった
GJ!
0470名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:28:15.93ID:VM9lmUGp
避難所の続きを投下します

・軽依存?
・不思議な所あり
・全5話の予定
0471名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:30:13.46ID:VM9lmUGp
第3話

「幸は戻ってきましたか?!」
駈け込んだ出入口から見たのは、バスの車内灯の下で首を振る立浜さんのみだった。
「幸はやっぱり…」
幸は雨を避ける為にバスに乗ろうとした時、
いきなり恐慌状態になって何処かへ走っていってしまったらしい。
急な事と幸がランタンを持っていてそれを落とした為
立浜さんが懐中電灯で探しても見つからなかった。
「私が手でも掴んでいれば…」
立浜さんが悔やんでいるがそれはしょうがない。
足を挫いている事もあるが幸は夕方の食事の準備の時はバスに乗るのに何も支障がなかったのだ。
まさかまた駅前の様に、いや、それ以上の状態になるとは思えまい。
「もう一度探しに行って来ます」
「では今度は私も」
「いや、立浜さんはここで待っていてください」
「しかし」
「雨は止みましたが足下の良くない所もある。それに…」
「それに?」
「幸は多分、山の中に行ったと思う」
推測ではあるがさっきの捜索時を考えると可能性は高い。
坂の上までは行ったような形跡があったがアスファルトの道路を歩いて行った様子はなかったし
少し行った所に登山道の様な山への入口があったからだ。
「山へ?」
「山へ入るなだらかな道があったからそこから行ったかもしれません」
驚くというか何か思案している立浜さん。
「とにかく今度は荷も持っていきます」
急いで俺はリュックサックから不要な物をバスの座席に降ろしロープやタオルを準備した。

 *
0472名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:32:51.12ID:VM9lmUGp
「では、立浜さん、あとはお願いします」
リュックサックを背負い灯火したランタンを手に持ってバスの立浜さんに言った。
「ま、待ってください!」
立浜さんに腕を捕まえられる。
一刻も早く行きたいのに止められ、振り解こうかと立浜さんを見たら、深刻な顔をしていた。
「もし、もしもですよ?なにか山の中であったら、円喜(まるき)に縁ある者と言ってください。
 それが村の者でもそれでだいたい話は通りますから」
「円喜?」
「まぁここら辺りの地主というかそんなものです」
(あぁ、権力者の所有の山だからか)
「大丈夫ですかね?俺、無関係ですけど?」
「村人の縁ある者ではあるので。最悪、私と若生さんの知り合いの方でなんとかできるかと」
「江藤さんが円喜さんに口利き…できるかなぁ」
腰のサックのナイフに触れて思う。
これをくれた江藤さんは活動的でいい人で頼り甲斐があるけど頼らない人だった。
何か迷惑というか人を巻き込まない様に動いていたので
本当はあまり人と関りたくないかもしれない。
「江藤?もしかして、下の名前は耕太郎くん?」
「え?あぁはい、そうです。知ってるんですか江藤さんを?」
「知ってるも何も耕太郎くんとは同級生だよ!そうか、それなら円喜に縁ある者で大丈夫!」
満面の笑みでばんばんと肩を叩く立浜さん。
「太鼓判ですか?」
「そりゃあ、もう!耕太郎くんは円喜の唯くんと…」
「唯くんと?」
「この先は耕太郎くんに聞いて下さい」
にたっと人の悪い笑みで立浜さんは言った。何を含んでいるんだろう?
「は、はぁ。じゃあ、行ってきます」
「お気をつけて!必ず幸ちゃんを見つけて下さい!」
江藤さんにいろいろ聞く事ができたが、今は幸を探す事。
無事でいてくれ、幸!

 *

「幸ーーーーっ!」
月明かりの山中に木霊する。
山に入ってから30分ほど経ったが幸は見つからない。
歩いている踏み固められた道の右側は上り斜面、
左側が下り斜面で続いていたが道中その両方に形跡は見当たらなかった。
「道をそのまま歩いて行ったのか?」
中学生の女の子が暗い山道を普通ではないとはいえこれ以上歩いて行くのは考えにくい。
「引き返すか…ん?」
踵を返した俺の視界に薄緑色が入った。
下り斜面を2mほど下りた所で薄緑色は弱弱しく光っている。
「髪留め!」
何かの陰で向かってくる時には見えなかったのかわからないが
幸にあげた髪留めのケミホタルに違いなかった。
髪留めの上方辺りの道端の樹の幹にロープを縛り、腰にかけて斜面を下りる。
髪留めを拾ってからランタンで周囲を見る。
「落ち葉が削れた跡がある…」
その跡を目で追って斜面の下にランタンの明りをかざす。
少し離れた場所に白い物が見える。
「幸!」
それは幸のワンピースだった。
俺は急いでその場所まで下りた。
0473名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:34:32.49ID:VM9lmUGp
 *

「トンネルの跡か?」
落ち葉の中に半ば埋もれる形の幸を助け出したが、抱えた幸の冷たさとまた降り始めた雨の為、
バスには戻らず運良く近くにあった洞穴に入った。
洞穴は俺が立ったら頭をぶつけるぐらい天井は低く、奥にまだ長そうだ。
幸を天井にぶつけない様に背負いつつ、降ろしたリュックサックからシュラフを出す。
伸ばしたシュラフに幸を寝かせてランタンでよく見ると白い顔は所々土や落ち葉で汚れ濡れていて唇も紫色だ。
「焚き火はできそうにないな…」
幸の体をタオルで拭きながら温める方法を考える。
バーナーとカップはあるのでお湯は作れるが暖をとるには心許ない。
毛布はあるが濡れたワンピースのままでは体温を奪い続けるだろう。シュラフに入れても同じだ。
と、なるとあの手段しかない。
「…許せ、幸。非常事態だ」
俺は幸の上半身を起こしワンピースを脱がせる。
(冷え切っているな…)
下着だけになった肌を乾布摩擦のように拭いて温め、開いたシュラフの中に寝かせて上から毛布をかける。
壁と壁の間に紐を張り、ワンピースを掛けてから自分の服を掌で触ってみる。
「さすがに濡れてるな」
雨と汗で濡れた服のままシュラフに入るわけにはいかないので服を脱ぎ、Tシャツも脱いで紐にかける。
「…下も脱ぐべきか。いやさすがに…しかしこれも濡れているし…」
ベルトに手をかけ逡巡する。
上半身裸の現状もやばいがパンツ一丁の格好が許されるのは姫を助けに行く騎士のみ。
(髭の量が多ければ俺もアーサーみたいに…いやいや)
阿呆な葛藤をしていると、とある物思い出し、リュックサックを漁り始める。
「あった!」
リュックサックの底から出したのはボロボロのジャージの下。
「服として使ってなかったが、まだ穿けたな」
化繊のジャージは寸足らずで所々に焼けた跡やとれない油汚れ跡、そして穴が開いている。
鍋敷きや熱い物に使われたりしたので仕方がない。
「これでなんとか…」
俺は覚悟を決めてシュラフに入った。

 *
0474名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:36:38.65ID:VM9lmUGp
シュラフに入ってどれくらい経ったろう。
ランタンの弱くしてある灯りでは置いてある腕時計の時間は見えない。
俺の胸に背を当てた状態で入っている幸の体は冷たさもなくなり震えもなくなった。
顔色はわからないが当てた手で感じる分では頬もそれなりに温度を取り戻していた。
覚悟を決めて入って良かったと思う。
今日日の中学生の発育はなかなか怪しからん。特に尻肉の柔らかさは…いや、辛かった。
それよりも新陳代謝が良い為か発熱量が多くて冬場は助かるのだが
夏場で役に立ったのは初めてではなかっただろうか?
あと、この2人用シュラフをくれた江藤さんに感謝。
貰った時はわざわざ俺の大きさに合わせて買ってくれたかと思ったが
使ってみると言われた通りに使用済みだったが一体誰と入ったのだろう?
「まさか、今の俺みたいに使ってたりしてな…」
「ん…」
幸から声が漏れる。
「起きたか?」
ゆっくりと幸を左へずらして並ぶ様にして幸の顔を覗き込む。
まだ寝ている様だったが目尻に滴があったので拭った。
「おとうさん…おかあさん…」
幸の口からか細く漏れるのを俺は聞き逃さなかった。
「俺はここにいるからな」
これで心細さが少しでも解消してくれればいいのだがと思いながら
ぽんぽんと幸の頭を優しく左手で叩く。
「んん…」
幸がいきなりころんと俺の方へ寝返りを打った。
(ちょ、ちょっと待て!)
焦って幸から離れようとしたのが悪かった。
シュラフを体で引っ張った為、左腕で捲き込みながら幸を胸元に抱く形になる。
「ん…」
幸は仰向けの俺の上にうつ伏せで乗っている状態になっている。
幸の柔らかい体が押しつけられるだけでも大事なのに、もぞもぞと太腿でこちらの股間を擦る。
その上、移動した時にずれたのか幸の肩からブラの紐はずれており、
胸に幸の下着越しではない生乳を当てられていた。
(なにか、なにかより柔らかいのが!より柔らかいのが!)
この後、抱き着き始めた幸を降ろすまで天国のような地獄が続いた事だけは言っておく。

 *
0475名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 03:37:43.86ID:VM9lmUGp
洞窟を出て空を見上げると月明りを遮る雲は見えない。
この様子なら夜明けと共にバスに戻れるだろう。
そうなると山を廻って村へ行く仕事があるので寝ておきたい。
体が冷える前に洞窟に戻ると幸はシュラフの中で毛布に抱き着いて寝ていた。
どうやら抱き癖があるようだ。
さっきは困ったがこれなら大丈夫だろう。
シュラフのチャックに手をかけ引こうとした時、洞穴の奥から物音がした。
「熊?」
即座に腰のナイフを出して構えて幸を背に奥の闇と対峙する。
「ばれちゃったじゃないか!」
「私は知らん」
「もう少しだったのにぃ」
奥から小声だが子供のような声で言い争いをしている。
「誰かいるのか?!」
幸を起さない程度の声で奥に言ってみる。
少しの間。
「戻るぞ!」
「ばれたのにか?」
「このままにはできないわよぅ」
また子供の声で言い争い。
(熊でなくて一安心だがこんな所に子供がいるのはおかしい…)
「誰か知らないが出て来てくれないか?」
また少しの間。
「出て来いって言ってるぞ?」
「で、のこのこ出てぶすりと」
「先手必勝?」
(ナイフがいかんという事か?)
何者かわからないので防衛の為のナイフをしまうのはリスクがあるが
このままでは出てこないのでサックに収めた。
「ナイフはしまったから出て来てくれ」
「では出るか」
「出るのかよ!」
「出るつもりだったんでしょう?」
と言い争いしながら奥から出てきたのは
化粧をしていないお稚児さんみたいな服装の3人の子供だった。

<つづく>
0484名無しさん@ピンキー2013/09/12(木) 13:09:16.66ID:DzXVfQcW
あげ
0486名無しさん@ピンキー2013/09/13(金) 17:38:05.47ID:qWLehXN7
今書いてる途中だけど、保管庫みる限りどうしても似たようなものになってしまうね…
0489名無しさん@ピンキー2013/09/13(金) 18:26:08.27ID:FxGeMoh3
変にオリジナリティ追求して依存度下がるより遥かにマシ
0495名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 02:12:44.36ID:zfc3Iu81
ええええ
ムチムチのエロチックボンバイエて
よく分からない……
0496名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 13:28:03.46ID:DTKD3Zxl
だからムチムチの太ももでいろんな角度からボンバイエででかいオッパイボヨンでアヒー!だよ
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