>>484そんなこと言うなって。人がいなくなるだろ。

>>480 >>481でなじってしまってすまん。言い訳だけど、あの時気分が最悪だったんだ。本当にごめん。後、声援ありがとう。

「簡単に言うと……アリアさんが怒りました。」
「なるほど…。ってそれは分かってるよ!俺が知りたいのはなんでアリアが怒っていたのか、だぞ!?」
肝心の部分の説明がゼロってどういうことだよ!?
「冗談です。」
…レキが冗談を言うとはな…。等と俺が考えているうちに、レキがゆっくりと話し始めたので慌てて意識をそちらに向ける。
「では簡潔に説明します。私が部屋に戻ってくると理子さんがモモマンを食べていました。
理子さんが私に勧めてきたので、理子さんのものだと思い、私もモモマンをもらいました。
丁度私が食べ終わった頃にアリアさんが帰ってきて、理子さんがアリアさんの物だったモモマンを食べているのを見て激怒しました。」
そこからはキンジさんも見ているとおりです。と付け加えて話を締めた。
り、理子め…また争い事の火種作ってたのか…。理子は後で叱っておくとして…。レキは…どうしようか。
今はヒスリこそしてないものの若干かかりかけている状態なので分かる。レキはとても怒っている。自分自身に。
モモマンを食べていたのは同じなのに自分だけ(俺の強制とは言え)アリアから逃げてしまったのが許せないのだろう。
逃げる最中レキがどこか元気がなかったのも、自分も食べてしまっていたという罪悪感のせいだろう。
「…レキは気にしなくていいと思うぞ?」
「『理子さんに勧められたから』というのでしたら、それは言い訳にはならないと思いますが。」
いつも冷静なレキには珍しく、声が少し震えているような気がする。いや、実際に震えているのだろう。俺は急いで先を続けた。
「いや、それもあるけどさ、あのモモマンってアリアじゃなくて俺が買ったやつだから。」
「え…?ですが、アリアさんは自分のだといっていましたが?」
「そりゃあ、なし崩し的にアリアのものになってるけどな。元々は誰が食べても良いものだったんだ。だからレキが気にしなくちゃいけないことなんて何もないんだよ。」
俺は後ろを振り向き、下を向いているレキの頭を撫でようとしながら言った。
レキは俺の手に触れられるのを怖がるように頭をビクッとさせたが、構わずに撫でる。
「私は…」
「大丈夫だ。」
レキが何か言おうとしたが、俺は自分の言葉でそれを打ち消し、レキの頭を撫で続けた。
前髪に隠されているレキの目(があるであろう場所)からは液体が流れていた。