>>450
ゆあが目を覚ますとそこは楽屋だった。
「私、気を失っちゃったのかしら?ふぅ、気持ち良かったぁ。」
ふと自分の体を見ると自慢のおっぱいが無い!その代わりに下は何かが生えている。「えっ!何!!」
思わず声をあげると『ゆあさん?ですか?』そこには私、ゆあがいた。
「何で私がいるのっ?何この体、私男の体になっちゃったの?」
『ゆあさん落ち着いてください。どうやら二人の体が入れ替わってしまったみたいです。』
「どういうこと?私と賢一くんの体が入れ替わったってこと?どうやったら元に戻れるの?」
『ゆあさん、先ずは落ち着きましょう。ゆあさんが気を失っている間、考えたのですが、どうやったら戻れるか検討もつきません。』
「じゃあ、どうすれば・・・」
『いつまでもここにいるわけにはいきませんから、とりあえずお互いの家に帰りましょう。ゆあさんの家の住所教えてくだい。』
「それからどうするの?」
『ゆあさん明日の仕事は?僕は仕事なので、僕になっているゆあさんに現場に行って欲しいです。』
「私がこの体でやるの?」
『はい。元に戻れても、お互い仕事が無くなってしまっては困るじゃないですか。スムーズに戻れるためにもそうしましょう。』
賢一(なつこ)の力強い提案にゆあはしぶしぶ納得した。
「わかったわ。私は明日はオフだから大丈夫。あなたはどこで仕事?」
『オフなんですね。それなら明日、オカルトに詳しい知り合いに相談してきます。明日の撮影現場はここなのでよろしくお願いします』
「頼むわね。早く元に戻りたいわ。明日の絡みの相手は誰?」
『なつこさんです』
(あのババァか・・・)
実はゆあとなつこには因縁があった。3ヶ月前、親子役で共演した際に、ゆあが楽屋で言っていた悪口をなつこに聞かれてしまったのだ。
「なんで私の母親役がなつこさんなの?母親にしても年が離れ過ぎじゃない?乳首も黒豆みたいに黒くてデカイし、マン毛に白髪も混じっていたわ
もう、いい年なんだし引退したらいいのに。あの人、結婚もしてないんだっけ?あんな風にはなりたくないわ、もう50過ぎでしょ?」
それを偶然、楽屋の前を通りかかった時に聞いてしまったなつこは落ち込み、その傷心旅行先で入れ替わりの薬を手に入れたのである。