田舎の豪雪地帯に暮らす、ゆるふわJK・G子は、
彼氏のDK・H男と一緒に下校していた。

仲良く手を繋ぎながら、細雪の中をとぼとぼ進んでゆく。

マフラーに首を竦め、滑らぬようペンギン歩きをしていたG子は立ち止った。
「H男くん。ぅち、寒ぃなぅ」
「G子ちゃん。俺も寒いなう」

鼻水をすすりプルプル震えるG子。
「寒ぃなぅ……寒ぃなぅ。早く家に帰りたぃなぅ。
 そんでH男くんと一発ヤリたぃなぅ!」
「もうちっと我慢するなう。あと2kmほど歩けばコンビニがあるから、
 G子ちゃんにピザまん買ってやるなう」

H男の優しい励ましをスルーし、G子は彼に人智を超える要求をした。
「この状況を打開するには、ぉ前がドンキーコングになればぃぃなぅ。
 真のDKになれば解決なぅ」
「な、なるほど」

こうしてH男は、愛するG子のためドンキーコングになった。

数分後、G子を背に乗せ雪道を駆け回るドンキーコングの姿が…………。