年々豊かになっている女性のバスト。
 現在の日本人女性の平均的なバストサイズはおよそ90センチ。
 平均的なカップサイズはFカップで、最も販売数の多いブラジャーのサイズは70Eと65F、その次に70Fと65Gが続きます。
 上記のカップサイズ、つまりE〜Gまでのサイズが日本女性の7割を占めており、これが日本人女性の標準体型と言えます。
 しかし、あくまでこれは統計の平均です。
 平均以外の残りの3割。その多くが、標準サイズを上回るバストの持ち主です。
 豊かな胸はスタイルの良さを引き立て、羨ましがられることも多いですが、大きな胸特有の悩みもあります。
 重くて肩がこったり、服のサイズが合わなかったり、突き出た胸の膨らみに足元が見えづらかったり。
 中でも一番多い悩みが、性に関することです。

 そもそも、女性の胸が膨らんでいるのは性的なアピールのためです。
 哺乳類でも乳房が目立つほど膨らんでいるのはヒトのみで、ヒトに近い類人猿の場合、性成熟や発情期のサインは尻に現れます。
 直立二足歩行を行い、衣服を身につける人間では尻のサインが確認しづらいために胸が膨らんだと言う説が一般的です。
 つまり人間の女性にとって乳房の膨らみはセックスのためにあると言っても過言ではありません。
 知っての通り、性行為において女性は完全な上位者です。
 いえ、むしろ男性が性的な弱者と言ってもいいでしょう。
 男性は性的にとても敏感で簡単に絶頂してしまう上に、性的快感を得るとあまり身動きがとれずに受身となってしまいます。
 セックスシンボルたる豊かな乳房を前にすれば、男性のこれらの反応はより顕著に現れてしまうのです。
 つまり、胸の豊かな女性は男性に対してより積極的であることが求められる反面、より簡単に射精してしまう早漏な男性器を管理する心得が求められるのです。
 胸の大きな女性は性格的におっとりして大人しい傾向が多く、セックスの悩みを抱えることがあります。
 まず第一に男性がたいへん敏感で早漏であること。
 胸のサイズに服が合わず、意識せずにセクシーな装いになってしまうことが胸の大きな女性にはありがちです。
 意識してのコーディネートなら女性側に男性をコントロールする意思がありますが、これが無意識であるならそのような意思は望むべくもありません。
 男性は性的な衝動や反応を自分でコントロールすることはできません。
 興奮した状態で勃起したペニスがズボンやパンツの内側に擦れると、それだけで射精してしまうことがあります。
 特にまだ年若く経験不足な女子中高生が、初めてのデートで犯してしまいがちな失敗です。
 初めての彼氏と初めてのデート。当然、服や小物のコーディネートにも気合が入ります。
 けれど自分の胸の大きさをちゃんと認識していないと、無意識のうちに彼氏を暴発射精へ追い込んでしまうのです。
 また寄り添ったり手を繋ごうとして体同士の距離を縮めると、意図せずに豊かな乳房が男性に触れたり押し付けたりしてしまいます。
 なんとか射精をこらえている男性にとって、乳房の接触が最後の一線を越えるとどめの一撃になってしまいます。
 思春期に入った小学校のころ、まだ自分の胸の膨らみを意識していない時期に同級生に胸を押し付けてしまい、精通させてしまった経験のある女性、あるいはさせられた経験のある男性も多いでしょう。
 中にはクラスの男子全員を精通させたと豪語する女性もいますが、そこまで意識的にしているなら悩みとは無縁です。
 そのため男子中高生の間では胸の大きな女の子とデートするときには、あらかじめコンドームを着けて行くというデートテクニックが伝わっている地域もあります。
 それなら射精してしまってもパンツやズボンを汚さずに済む、ちょっとした裏技です。
 このような男女とも意図しない、事故のような暴発射精は男性に強い屈辱感と敗北感を覚えさせてしまいます。