熱い舌を絡め合い、桜が吐息とともに「んっ…んん…」と声を洩らすと、凛太郎は無意識に桜の腰を撫で始めた。
桜「ひゃあっ!なっ、なにすんの!?」
凛「えっ!?あっごめん。つい…。
…おまえ、感じてんの?ここ?」
凛太郎は一旦止めた手を再び動かし始めた。さっきより、ずっと優しく、指先でくすぐるように…
桜「あぁっ!ちっ、ちげーよっ!やぁっん…」
凛太郎はクスッと笑って手を止め、ちゅうっ…とキスしてから、桜をギュッと抱きしめ、耳元で甘く囁いた。
凛「良かったな。感じられて。ちゃんと感じて、ちゃんと濡れなきゃ、エッチだって痛いだけだろ。せっかく、彼氏、できたんだもんな…」
桜「…だから違うって!感じてなんかいない!」
凛「じゃあ、もっと続けようか?濡れるまで。」
桜「ちょっと!」
キスしようと近づいて来る凛太郎の口を手で塞いで阻止する。
凛「冗談だよ。後は彼氏と頑張れ」
桜「…立花は、そんなに上手なのに、彼女いなくて残念だね。腕前を披露できなくて」
凛「腕前って…。キスやエッチに腕前なんて無いだろ」
桜「そうなの?」
凛「さっき俺がしたことを、他の女にしたって、おまえみたいに感じてくれるわけじゃない。
大事なのは、相手をよく見ることだ。相手の表情とか反応とかをよく見て、どうしたらよろこばせられるか探るんだ。
…だから、おまえも相手のことをよく探ってみろ。どんな男なのか、何を望んでいるのか…」桜「…うん。わかった。ありがと。じゃあ、そろそろ帰るね」
凛「さっさと帰れ」
桜「また明日〜」