【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ8
0001名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:EvXFiz6W
ここは異種族と人間のエロ・非エロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます

《利用上の注意》
・sage推奨
・厨くさい書き込み、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを
・議論したい人は避難所へどうぞ、移動しない人も荒らしです

保管庫
ttp://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/

前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ7
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320767038/

「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/
本スレに投下するか迷ったような作品を投下するスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
0003名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:SAK/3inZ
久々に見たスレタイだ
0006名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
投下します
スレ7で書いた「戦え愛染三姉妹」の続きです

注意
・悪い烏男達が巫女三姉妹にエロいお仕置きをされてるだけ
・ドM向け

以上苦手な方は回避お願いします
0007名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
「戦え愛染三姉妹(2)」


もう一体の烏男は大木の枝の上に墜落した


ゴスッ!!!


「グエェッ!」っと烏なのに蛙の潰れたような呻き声が上がる
仰向けで枝に引っ掛かりプラーンッと宙に浮いた姿はまるで物干し竿に干された布団のようだ
「イテェ、腰モロに打っアッ!」
烏男は己をこのような目にあわせた退魔師に激しく怒りを感じ
この借りは万倍返しだと心に誓いながら起き上がろうとする


ぎゅうっ!

「ひゥッッッ!!??」
突然男根を力強く握られ烏男の全身から力が抜け、またもや枝からぶら下がる姿勢になる
見れば、自分が引っ掛かっている枝の上に一人の巫女の娘が腰かけているではないか
「やあ、こんにちわ。烏男クン」
そう語りかけてきたのは、眼鏡をかけた無表情の少女で長い蒼色の髪をポニーテールにして纏めている
少女は片手で烏男の男根を握りながら読書をしていた
表情は無表情だが熱心に読んでいるようで紙面から視線を反らさない
その少女が読んでいる本の表紙には『美人巫女姉妹 禁断の濡れ濡れ百合世界 〜姉と妹が〜』という題名が書かれていることは
人間世界の字が読めぬ烏男が知る由も無い
「・・・グッ、貴様ッ、俺のイチモツを握り潰スつもりカッ・・・!」
「ん?」
烏男の乱暴な呼びかけに少女は一応返事はしたが視線は紙面に向けたままだ
「ウゥ、巫女のくせに恐ろしいッ、このまま男の勲章を潰されるワケにハッ・・・」
己の男根を握っている少女の手を引きはがそうと烏男が上体を起こそうとした時、少女の唇が動き
「今クライマックスでいい所なのだ。だから今はこれで我慢しておいてくれ」

シュコシュコシュコシュコシュコシュコシュコッッッッッ

「はヒインッッッ!!!」
男根を握っている少女の片手が激しく上下に動き、烏男はビクンッと背筋を震え上がらせた
と同時に人外の大きさを持つ男根がさらに巨大に、ビキビキと血管を浮き立たせながら怒張する
烏男は目を見開いて驚愕した
今まで大勢の妖怪の女を交尾の相手にしてきた烏男でもこれほどの技巧を持った相手にはお目にかかったことは無い
それほどに少女の男根を扱う手さばきば凄まじいものであった
(オオオ・・・小娘のくせに何と言うテクニックダっ!!こ、この前相手した淫魔の手淫よりずっとイイっっっ!!!)
少女の手の平と指はまるで絹のように心地よい感触で幹を扱くたびに痺れるような快感が走る
ダラダラと先端から洩れる先走り液が少女の手と指を濡らしては、さらに滑りを良くする
指は竿を扱くだけは無くカリ首も撫で回す、そして亀頭の先端を指先でクリクリと弄り回しては軽く爪先で引っ掻く
その動きは相手を即には絶頂に至らしめず、快感を溜めて溜めて溜めて放出させる、相手により高い絶頂を与えるために計算されたものだ
が、その手淫を行っている当の少女は相変わらず無表情のまま読書を続け
「ドSと思った姉は実はドM。しかもドMになるのは愛しの妹の前だけ・・・ふむっ、これはタマラナイ設定だな」
と何やら訳の分からぬことを呟いている
「うヒイッ、うヒィ、うヒイイイイイイイッッッ!!!」
一方、烏男の体は枝にぶら下がったまま起き上がれない
それも少女に圧倒的快感を流され続けているせいで全身は震え続け、バタつく羽の欠片とのた打ち回る手足が虚しく宙を舞う
嘴からは涎が垂れ眼尻には涙が浮かび、まともに言葉を話せずに情けない悲鳴ばかりが上がる
そして少女は本を全て読み終えたようで、やっと烏男に視線を向けた
「待たせたな。イってくれ、実に激しく」
少女の指先が亀頭の先端に会心の一撃を食らわせる、絶頂に至らせるには申し訳無い程の強い刺激
烏男は手足をピィンッと貼らせながら絶頂の雄叫びを上げた
「イ、イグゥッ!!イッチマウウウーーーーーーーーーーッッッッッ!!!」
0008名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
びゅるっ、ぴゅるるる、びゅるるるるーーーーーーーーんっっっ!!!

放射線を描きながら、男根の先端から飛び上がる大量の精液
100年以上の妖怪人生を生きた彼でもこれほど強烈な絶頂を味わうのは初めてだ
その絶頂を味あわせてくれた女が、人間の・・・巫女の小娘とは何と言う皮肉か・・・
烏男は全身汗にまみれながらゼェゼェッと荒い息を吐き、筋肉の盛り上がった胸を上下させ何とも微妙な面持ちで少女を見た
少女が男根から手を離す、するとぬとぉっと粘着質の糸が男根から糸を引いた
「何て生臭い精液・・・あぁ、鼻が曲がってしまいそうだ・・・」
嫌悪の言葉を発しながらも少女は片手に付着した精液をペチャペチャと舐め取っている
そして烏男の萎んだ男根に眼鏡のレンズの奥から冷ややかな視線を送ると
「何だ、一度で終わりなのか?」
「ウッ・・・!!」
少女の繊手が烏男の羽毛が備わった脇腹を撫で感触を味わうように指が上下する
その動きに射精直後で敏感になった烏男の体が反応し男根がムクリッと起き上がった
「それでいい。女に欲情し、精液の匂いを奥底まで染み込ませる・・・それが君達男の悦びなのだろう・・・」
少女が反勃起状態の男根を手に取ると、横髪をかき上げながら顔を近づけ亀頭を柔らかな舌で舐め上げた

れるっ

「グハァッッッ!!!」
一舐めされただけで烏男の背筋に走る電流のような刺激
と同時に股間の男根が脈打ちながら天を穿つように勃起する
今、自分の体に起こっている異変に気付き烏男は混乱した
「ア・・・クゥ・・・ナ・・・ゼ・・・!?」
「何故こんなに体が感じやすくなっているかって?答えは単純、君が私の体を欲しているからだよ」
「ナッ、そんなことあるわけ・・・ッッッ!!!」
その挑発的な言葉に烏男は少女を睨みつけようとするが、次の瞬間逆に目を見開かされることとなる
見れば、少女の巫女装束の上下が肌蹴た状態にあり彼女の肢体が露わとなっている
開かれた小袖の胸元から覗く豊満な胸の谷間、ずり落ちた紅の袴から露出した黒の紐パンティの下着に包まれた桃尻
特に胸元は半端に肌蹴たことで彼女のたわわな乳房をさらに強調することとなり、薄桜色の乳首が襟元の間から今にも零れそうな位置で見え隠れしている
まるで男の欲望をぶつけられる事を待ち望んでいるかのような色香漂う少女の肉体に烏男は大きく喉を鳴らしながら唾を飲み込んだ
案の定、男根も先走り液を垂らしながらビクンビクンッと欲望の吐き気を求めて脈立つ
「こんなに愚物を熱くして・・・とんだケダモノだな、君は」
自分の肉体を見て屹立した男根を前に無表情だった少女の頬にやや赤みがかかみ、口元には微かな笑みが浮かぶ
「では君の期待に応えて私も君をじっくり愛してあげよう・・・あっさりイッてくれるなよ?」
そう言って熱い息を吐きながら口を開けると小さな口腔で亀頭を呑み込んだ
「んむうっ、はふっ、んんんっ、ちゅううううっ、じゅるじゅるじゅるっっっ」
「おアアアアアアァァァァァーーーーーーーーッッッ!!!」
少女の熱く柔らかな舌が男根の亀頭やカリ首を舐め回しては口腔をすぼめ亀頭全体を強く吸い上げる
同時に片手で竿を扱きあげ、もう片手で玉袋を揉み上げてくる
やはり手淫と同じ口淫でも少女の与えてくる快感は圧倒的であり烏男は成すすべもなく絶叫した
「ぅうぐオオオオ、ウウゥッッッ、ふうううググググッッッ!!!!!」
時間をかけて射精に至らしめた手淫とは違い、油断していたら即精を漏らしてしまいそうな口淫に烏男は必死に射精を堪えている
その相手の形相に少女は亀頭の先端をチュルッと吸い上げながらら眼鏡の奥の瞳を細める
「んふっ、いい顔で耐えるじゃないか・・・では、これはどうかな?」
「ふギいいいいいいイイイイイ〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
少女は亀頭から唇を離すと、今度は責め方を変え裏筋に唇を吸い付かせてきた
「はちゅっ、ちゅうっ、ちゅっ、ちゅっ、んちゅうううう・・・・」
裏筋に降る少女の接吻の嵐
柔らかな唇が裏筋に激しく吸い付きながら上下する
片手で指の輪を作りながらカリ首を扱き、もう片方の手でパンパンに膨らんだ玉袋をグニグニと揉み続ける
乳房も烏男の腰に密着し出しむにゅむにゅと擦りつけながら感触を与える
「いっ、イイイッッッ・・・ま・・・またイグゥゥゥ・・・ッッッ」
烏男は限界まで見開いた目を血走らせ、腰を突き上げる
その射精の合図に少女の無表情が愉悦へと変わる
「いいぞっ、思いっきりイッてしまえっ!」
0009名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:0neCyEOD
ズブッ!!

「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーッッッッッ!!!!!」
突如、玉袋を握っていた少女の人差し指が一気に根元まで烏男の肛門を貫き前立腺を突き上げた
未知の快感に烏男の全身が痙攣し、甲高い絶叫が上がる

びゅるるるるるるうううううううううううううーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!

「んむううううううっっっ!」
烏男が射精すると同時に少女の口腔が男根を根元まで呑み込み、コクコクと喉を鳴らしながら精液を飲み続ける
と同時に挿し入れた人差し指をグリグリと円を描くように動かしながら肛門を掻き回した
「グアアアアアアーーーーーーッッッ!!!ヒイガアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」

ぴゅるぴゅるぴゅるぴゅるぴゅるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!

「ギモヂイイッッッ!!!ギモヂイイイイイイイイッッッッッッ!!!!!」
全身を駆け巡る連続射精の快感に烏男は白目を剥いて絶叫する
その絶叫に応えるように、肛門を掻き回しながら前立腺を刺激し続ける少女の指の動きは激しさを増す
そして

ズボオッッッ!!!

「ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」
肛門に差し込まれた指に中指が追加され、腸内を押し広げるように2本の指がうねり出す
さらに激しくなる射精
そして最後の一滴が少女の口腔に注がれた時、少女は男根から唇を離し天を仰ぎながらゴクンッと精液を飲み干した
「君らしい下劣な味がした精液だったよ、烏男クン」
「ギピィ・・・ピィ・・・ィ・・・」
少女は口端から零れ落ちる精液を指でぬぐうと、肛門に挿しこんでいた指を引き抜いた
一方、烏男は白目を剥いて半死半生の様子だ
男根も枯れ果てたようにダランッと股間からぶら下がっている
(・・・やっと解放サレル・・・)
地獄の連続射精からの解放に烏男は安堵の息を吐くが・・・

「はんっ、あっ、これで、最後っ・・・なんて、つれない態度は無しだぞっ」
「ウッ・・・ッッッ!!!」
ぴちゃんっと烏男の萎びた男根に降りかかる生暖かい水滴
見れば、少女が烏男の腰の上に尻を向ける形で跨りながら己の秘所を指で弄っているではないか
「ふあっ、はぁっ、あんっ、見てくれっ、君の精液があまりに下劣な味だったからっ、こんなに濡れてしまったよっ・・・!」
突き出すように向けられる少女の桃尻
ずれた黒の紐パンティから剥き出した尻肉はむっちりしており、谷間からは濡れそぼった蜜唇と引き締まった肛門が露わになっている
「ひあっ、ああんっ、ふうううっっっ!」
少女が己の乳房を細い指で揉みしだきながら切なく喘く
蜜壺には根元まで指が挿入し、グチュグチュッと水音を立てながら掻き回す
そのたびにポタポタッと大量の愛液が降りかかっては真下にある烏男の男根と玉袋を濡らし、愛液の雫が蟻の門渡りを通って
肛門に染み込む
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
少女の痴態に烏男の心臓の鼓動が昂ぶり、荒い息を吐く
そして限界を超え萎びていたはずの男根はムクリッと起き上がり再度熱を持つ
「ふふふふふふっ・・・」
こんな状態の自分を放っておくつもりか?とでも言うように少女の口端が釣り上がり、眼鏡の奥の瞳が妖しく光る
少女のその表情に烏男の昂ぶっていたいた鼓動は速さを増し、男根は破裂しそうな程に怒張した
(犯シタイッ、犯シタイッ、犯シタイイイイッッッ・・・・)
ブルブルと震えながら起き上がる烏男の上体
そのまま尖った指先を少女の桃尻に伸ばす
「あふっ、んんっ・・・見たいかい?」
少女が烏男に見せつけるように指先で左右の蜜唇を開く
くぱぁっと愛液の糸を引きながら奥まで露わになる少女の蜜壺
そこは汚れを知らぬ処女のように美しい桃色をしていた
だが膣内にびっしり折り重なった肉襞は雄の欲望を待ちわびるかのように淫らにヒクついていて・・・
0010名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
「んふっ、貫きたいだろう?掻き回したいだろう?・・・君の好きにしていいのだぞ・・・」


「んあああああっ、ふあっ、あっ、はあんっ!」
「ウォ、オオオオオ・・・・ッ」
巨木の枝で抱き合いながら深く繋がり合う雄と雌
だがその光景は枝に真っ逆さまの形でぶら下がりながらお互いの体を貪り合うというで倒錯的な体位であった
「ふふふふふふふふふふふっ・・・・・・」
一方、今まで冷徹な雰囲気を纏っていた少女の表情に大きな変化が現れた
少女は満面の笑みで微笑んでいたのだ
その表情はまさに淫欲に塗れた『女』の表情であった
「はぁっ・・・楽しいよ烏男クンっ、こんな蝙蝠みたいに宙に浮きながらセックスできるなんてっ・・・」
黒い羽毛に覆われた烏男の大きな胸板を少女の滑らかな手が這い回る
乳首を探し当てると指の先で摘まみ、コリコリと弄りだす
「あグゥッ!!」
「くくっ、女の子より敏感な乳首に調教してあげよう」
そして乳首に少女の柔らかな唇が吸い付いた

んちゅっ、ちゅうううっ、ちゅるるっ!
こりこりこりっ!

「オアッ!!!アアアアアッッッ!!!!」
乳首を襲う身を裂くような快感に弓なりに反りかえりながら震え上がる烏男
ビンビンに勃起しきった両乳首を少女の指と舌が緻密な動きで快感をさらにさらにと送り込む
「ヒ、ヒイイイッッッ!!!ち、乳首感じるヨオオオッ!!!も、もっと、吸っテェっっっ、コリコリひテェェェェェッッッ!!!」
烏男は狂乱の表情で胸を突出し自ら快楽を求める
少女はその反応に瞳を細めながらニヤリと笑うと
「ではこのままイけ、淫獣ッ!」

ギュウウウウウウーーーッッッ!!

「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!」
烏男の両乳首が少女の爪先でギリギリと捻り上げられる
電流を全身に流されたような刺激に烏男は涙と涎を撒き散らしながら絶叫した

どぷどぷどぷどぷどぷうううううううううーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!

少女の子宮の最奥に吐き出される人外の熱く濃いドロついた精液
「嬉しいよ烏男クンッ・・・私の肉体を、君の汚らわしい精液でこんなに愛してくれるなんてっ・・・」
少女は今も注がれ続ける精液の熱さを感じながら震え上がる
そして己の長い蒼髪を纏めているポニーテールのリボンに手をやると、ふぁさっと解き
「では私は100倍返しだ」
0011名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
ぬぷっ、つぷつぷつぷうっ

「ヒアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!???」
新たな刺激に驚愕する烏男
見れば、少女の長い蒼髪が触手のように蠢き出し束となって次々と烏男の肛門に進入しているではないか
そのまま腸内の奥に伸び、前立腺をくしゅくしゅっと擽り上げる

びゅびゅびゅびゅうううううううううううーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!

「あんっ、今私を抱いていることも忘れてもらっては困るぞ、烏男クンっ」
「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!」

ぬるうっ、ぬりゅぬりゅぬりゅううう・・・・

少女の桃尻が円を描くようにくねり、蜜壺の無限の襞が男根に余すとこ無く吸い付き、ぞろりぞろりと舐め上げた

プシュウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

勃起と射精を延々に繰り返す、終わりの無い快楽に烏男は顔面を涙と涎でグシャグシャにしながら泣き叫ぶ
少女の蒼髪はそのまま二人の体にシュルシュルと絡み付きながら、縛り上げ、いつまでも離れることの無いよう拘束し
やがて一つの大きな毛玉となった
「ひああああああっ・・・烏男クンっ、次はお尻だっ・・・私のお尻に君の肉棒を挿れて射精してくれっ!」


エロ小説を熟読しながらの搾精に倒錯的な体位による結合を好む
この変態系眼鏡娘の名は・・・

愛染五葉(あいぜん いつは)
愛染三姉妹の次女
エロ小説、エロ漫画収集家
一見クールに見えるが、卑猥なことへの執着が強い痴女である
妹と姉を性的な意味で愛している
常に身に着けている下着は黒の紐パンティ
0012名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
乱文失礼しました
続きは暫くお待ちください

言い遅れましたがスレ立て乙です
0015名無しさん@ピンキー2013/07/15(月) NY:AN:NY.ANID:s7CVLpLB
0019名無しさん@ピンキー2013/07/23(火) NY:AN:NY.ANID:w9RFf5V2
0022名無しさん@ピンキー2013/08/01(木) NY:AN:NY.ANID:LGK4iYWh
ケモと女の子書きたい
0023名無しさん@ピンキー2013/08/06(火) NY:AN:NY.ANID:0yNpNsNp
最近蛇神様に嫁ぐ人間♀のエロバナー見たんだけど誰か見たかな
蛇神様とねっとりみっちり致す妄想楽しいのに、文章にできないのがつらい
0025名無しさん@ピンキー2013/08/09(金) NY:AN:NY.ANID:cOdsgySH
蛇神さまはヘミペニスで一人で二穴責めできるんですよね?
0026名無しさん@ピンキー2013/08/10(土) NY:AN:NY.ANID:xmbctAlc
そのための蛇キャラだからね
怖がらせないように人型でヤってたのに繁殖期で我慢できず蛇の姿で襲いかかるんですよ
でもあれ?以外と嬉しそうな女の子
その後華奢な身体に蛇の胴を絡ませながら人型より大きい二本のペニスで三日三晩離さず
最終的に女の子に怒られてシュンてすればいいよ
0027名無しさん@ピンキー2013/08/14(水) NY:AN:NY.ANID:V+Sykf3F
男ラミアでもいんじゃねーの…?だめか
上半身ががちむちの鱗つきのおっさん
0028名無しさん@ピンキー2013/08/19(月) NY:AN:NY.ANID:xnh2Wd1U
男ラミアはtnkが人と同じ位置にあるのか、それとも蛇の尾の方にあるのか…

どっちでも美味しいけど
蛇の尾の方にあれば二穴責めしながらクンニできるし
0029名無しさん@ピンキー2013/08/27(火) NY:AN:NY.ANID:DxKg1PR7
ほしゅ
0031名無しさん@ピンキー2013/08/29(木) NY:AN:NY.ANID:1Ag5I2lV
オーソドックスに生け贄にされた少女と人外をください
0032名無しさん@ピンキー2013/09/06(金) 10:17:23.05ID:OE/1Sncn
ほしゅ
0034名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 01:01:45.93ID:KsQs52kk
飼われてるってどんな範囲だ。
鎖と首輪付けて檻に入れて性欲処理のみか、
「あいつニンゲンなんか囲ってるぜwww」と仲間内で言われつつも
夫婦同然の生活で愛あるセックスしてるのか、どんなだ。
0035名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 22:24:40.92ID:RVFpvNBn
周囲から見たら虐げられてるようにしか見えないけど実はラブラブっていうシチュエーションって好き
0036名無しさん@ピンキー2013/09/22(日) 12:52:47.70ID:QnGJV7V1
朝方寒くなってきたからもふもふ人外さんで暖をりたいですあげ!
0039名無しさん@ピンキー2013/10/04(金) 20:28:32.95ID:y1ZqQV3m
ほしゅ
0040ああああ2013/10/07(月) 18:20:56.97ID:/dihr7Ld
頑張れ!!保守する!
0042名無しさん@ピンキー2013/10/14(月) 22:24:31.06ID:8q/h8FkD
今季アニメのキルラキルまだ1話しか見てないが
喋る制服と勇ましい女の子が良かった
『力ずくでも着られてやるっ!』ワロタ
0043名無しさん@ピンキー2013/10/17(木) 22:59:49.16ID:kcStD3U6
とても恥ずかしい事をしているのだと知りながら、
自分からローブをまくり上げ、ショーツをずらして四つん這いになって、

魔犬のペニスを自分の女性器に擦り付けちゃう女の人が好き。

ちょっと眉を寄せながらも、身に湧き上がる快感に抗することはできず、
やがてゆらゆらと腰を動かして、膣とクリトリスを交互に刺激しちゃう。

叫ぶでも泣くでもなく、お互い声を押し殺しながらセックスに夢中になる。
そのうち、組み伏せられることにも悦びを感じて、
腰を震わせながら魔獣の射精を受け入れちゃうような。

そういう人に限って、
普段の生活ではとても優しい、みんなの憧れの女教師だったり。
0044名無しさん@ピンキー2013/10/27(日) 18:15:15.58ID:vpRWHDrf
ほしゅ
0046名無しさん@ピンキー2013/10/27(日) 20:11:50.57ID:rUdT2bQb
>>23
見たけど、短い上にエロなしの広告詐欺だった。好きな作者でシチュ萌えしただけに残念
首に巻き付いた蛇神様と一緒にネットでやり方を調べるヒロインは可愛かったけどね
0047名無しさん@ピンキー2013/11/06(水) 23:10:16.38ID:7H46Ov3+
ほしゅ
0049名無しさん@ピンキー2013/12/02(月) 02:55:50.80ID:Im+EPD3p
0050天に馬、地に蛇 1/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:11:22.79ID:YLYA6l4r
今年の干支×来年の干支、ということで
男ラミア×ケンタウロス娘です。濡れ場は2〜9ら辺り
**

さほどの期待はしていなかった。
特産品が麻薬というだけで、ほかになんのとりえもない村の用心棒という仕事。
謝礼もそこそこ、蛇人の自分に向ける目も畏怖7嫌悪3の割合。
あからさまに値切られたり、断られなかっただけまし、というものだ。
割り当てられた小屋は小さく、中でとぐろを巻くのが精一杯だが、これは自分の身体が長いのだから仕方がない。
だが、夜更けに戸を叩かれたとき、期待をしなかったと言えば嘘になる。
妙に脂ぎった村長の後妻や、田舎娘にしては身綺麗なその娘たちを見て、
もやもやしながら床に就いたところだったので尚更だ。
それが戸を開けてみたら、鼻先にでっかい馬の身体があったときの俺の気持ちを考えてみて欲しい。

とにかくでかい。馬の身体は戸口を埋めつくし、首から上は夜闇に隠れて見えない。
「……ここは馬小屋じゃない」
一人言のつもりのぼやきに、意外にも返事があった。
「は、はい。地虫さんの小屋ですよね? 夜分遅く失礼します」
馬がしゃべったことよりも、“地虫”と呼ばれたいらつきの方が先に立つ。
もちろん俺にはれっきとした姓も名もあるが、だいたいの人間は“蛇”“地虫”と陰口を叩いている。
それを面と向かって、しかも馬に。
「……地虫じゃない」
「え、違うんですか、でも村長さんは地虫だって」
あの陰険デブの村長が言いそうなことだと思うが、頭上から気弱そうな声を出す馬に怒るのも面倒くさい。
「とにかく、寝るところだから帰ってくれ」
「あ、そ、それです」
「それ?」
「添い寝をするように、と言われて参りました」

俺は闇夜に溶けこむような馬の身体と、落ち着きなくばっさばっさと振られる馬の尾を眺める。
「帰れ」
「で、でも」
村長さんに叱られますともごもご言っている。知るかそんなこと。
「第一、この小屋のどこで寝るつもりだ」
馬は俺の肩越しに小屋を覗きこんだようだ。
小屋は俺の身体で埋め尽くされ、文字通り足の踏み場もない。
馬はしばらく考えこんだあと、良いことを思いついたという声色で言う。
「あ、でもあたしが上に乗れば平気ですよね」
「帰れ!」
大人げなくシャアッという威嚇音まで出してしまった。
効果はてきめんで、馬は悲鳴を上げて尻餅をつく。
0051天に馬、地に蛇 2/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:12:58.93ID:YLYA6l4r
に、してもだ。
さすがに俺も“しゃべる馬”などという荒唐無形なものが存在しないということは知っているし、
これが下半身が馬で上半身が人間のいわゆる“馬人”というものだろうと見当はついていた。
追い返そうかと思ってはいても内心、
馬の身体の上にむちむちとした健康美あふれる田舎娘がくっついているさまを想像していたのだ。
だが
「……お前、栄養が全部下に行ってるよな?」
「え?」
馬人の娘はおどおどと俺を見返す。
愛らしいと無理矢理言えなくもないが、色黒で平凡な顔。
あばらが目立つ平たい胸。声が高くなければ男だと思う……というのはさすがに言い過ぎか。
とにかく、食指が動かない。

しかしまあ、脱がしてみないとはっきりしたことは言えないな、と考えてしまうのが男の性だ。
「お前、とりあえず脱いでみろ」
村外れで人気のない場所とはいえ、戸口の外で服を脱げと言うのはあんまりだが、
その時の俺はすっかり意地の悪い気分になっていた。
そして俺が罪悪感を覚える間もなく、娘はあっさり帯を解く。
「……脱いでも変わらんなあ」
あばらの目立つ身体に乗せられた薄い乳房。
普段さらしでも巻いているのか、胸だけが白く、陽に焼けた身体と奇妙な対象を為している。
雲間から覗く月が、薄い色の乳首を照らした。

思ったことを口にすると、娘はさすがにしょげた様子を見せる。
「胸、小さいんです」
言わなくてもわかる。
「子供でも孕めば大きくなるだろうって、村長さんが」
若い娘に言うことだろうか。自分を棚に上げて義憤を覚える。
「しまった方がいいですか?」
「まあ、ちょっと待て」
俺は腕を伸ばし胸を掴んだ。薄い肉の下にこわばった筋肉と小刻みな鼓動を感じる。
こりこりとした硬い乳房はあまり趣味ではないが、
娘が食いしばった歯の間から荒い息を漏らしているのを聞いていると嫌な気はしなかった。
しかし硬い。あまり触られ慣れた様子もないし、まさかこいつは生娘なんだろうか。
今更であるが、ちょっと気がひける。
「あの、尺八したほうがいいですか?」
まあ俺のところに送り込まれるのだから、生娘な訳ないな、と納得するものの微妙な気分だ。
「別にいい」
「じゃ、じゃあ、もうしますか? 後ろ、向きますから」
そう言って娘は俺の手を逃れると、大きな馬の尻を向ける。
0052天に馬、地に蛇3/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:18:08.06ID:YLYA6l4r
しかし、馬の尻以外の何物でもないなと俺は少し途方にくれた。
引き締まったでかい尻、と言えなくもないが、馬の尻は馬の尻。
馬でも馬人でもない俺には、性欲の対象に入れたことのない物体だ。
この村の連中、趣味がどうかしてるんじゃないか?
「ひゃあっ」
俺が両腿に手を当てると娘はとんきょうな声を上げ尻尾を大きく揺する。
柔らか過ぎない肉の弾力は意外に悪くないと思いながら、俺は中心を広げてみた。
どろっとした熱い潤みが指を濡らす。
「ふあっ」
やっぱり、声はいい。甘くてかすれた声がそそる。
そんなことを考えながら俺は娘の秘所を指で掻き回す。

「あの、ゆび、もういいです、」
娘は腰を落とし尾を波打たせている。細い足は不自然に思える角度で地につき、
折れるのではと心配になるほどに引き攣っていた。
「わたし、準備、してきたので、すぐ、いれられ、ますよ?」
思ったよりはいい感じだが、手が届く範囲内すべて馬、というのは味気ない。
俺は馬の尻をいじめるのを止め、身体を伸ばす。
「ひゃああっ」
娘の背にのしかかり、後ろから胸をわしづかみにすると、とんきょうな悲鳴を上げる。
「静かにしろ、人聞きが悪い」
「だ、だって、なんで? お尻にまだ、なんか当たってるのに、胸触られて、え?」
なるほど馬人である以上、尻を触られながら、その遥か遠くにある胸をいじられるのは不可能である訳だな、
と察する。
相手が普通の人間だった場合は、だが。
「お前、俺が蛇人だってこと、忘れてるだろう」
娘は首を曲げ、貼りついた俺の肩越しに見えたものに息を飲む。
「本当に、身体、長い」
「今更なに言ってるんだ」
俺の長い胴体が馬の胴体を押し潰し、鱗を汗と月光で毒々しく輝かせている。
「ざらざらします」
「お互い様だ」
娘は俺の鱗にひっかかるのだろうが、俺は娘の背に生えた硬い毛が気にかかる。
短い毛が乱され、俺の鱗の跡がくっきり残ることを考えると、下腹が強く張るのがわかった。
0053天に馬、地に蛇4/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:22:08.37ID:YLYA6l4r
娘の乳首を押し潰していたことに気付き、手を緩める。
薄い胸の上で乳首は鋭く尖り、苺のようにつやつやと輝いていた。
それにつられて、舌を長く伸ばす。
「え、ちょ、それ、べろ? な、なんか、こわい、から、やだっ」
甲高い声を無視して、舌先を乳首に巻きつかせた。
絞られた粒からは、出ているはずのない甘い乳の味がするような気がする。
空いたもう一つの乳首は胸を揉みしだく手の、人差し指と中指の間だ。
挟まれ潰され指の股に扱かれ、硬くそそり立つ乳首が物欲しげに見える。

まあ、乳首に限った話でもない。
ぽってりとした唇も涙の浮いた瞳も汗にまみれた首すじも、すべて男が欲しくて仕方がないように見える。
「地虫、さん」
娘はよだれとともに言葉をこぼす。
「地虫さんは、変態の人、ですか」
「普通に失礼だな」
俺は先ほどまで舌を巻いていた乳首に、軽く歯を立てる。
娘はまた喘ぎ声を上げて悶えたあと、歯型のついた胸を不思議そうに眺めた。
「だって、胸小さいのに、いじるの、変」
「そういうもんだろ」
俺は娘の胸の下、普通人の女ならばしかるべきものがある箇所を撫でてみる。
もちろん穴が空いている訳ではないのだが、娘は荒い息を吐き俺の顔を見上げていた。

「普段からいじっている場所なのか?」
「はうえ?」
娘は俺の手にこすりつけるように身体を動かしている。
俺からすれば硬い肉とざらざらした馬の毛しか感じられないが、
娘にとってはまともな受け答えもできなくなるような箇所らしい。
女陰が二つあるとすると不便なように思うが、触っている方としては愉しい。
「さわった、り、したこと、ない、です、なんで、さわるのか、わかんない、し」
やっと問いが頭に届いたのか、娘はよだれ混じりに答える。
「触った方が気持ちいいだろ」
「きもち、よくなるの、へん。わたし、馬人なのに、馬人じゃない人として、きもちよくなるの、へんです」
0054天に馬、地に蛇5/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:28:14.75ID:YLYA6l4r
思わず手を止めるのと、娘がしゃくり上げるのとは、ほとんど同時だった。
「こうされるのは、嫌か」
「わか、わかんない」
娘は細い悲鳴のような声を上げる。
「だ、だって村長が、毎日まじめに働いて、みんなとして気持ちよくしたら、
馬人のお婿さんをもらってくれるって、だから」

俺は娘の耳を強く噛んだ。そうしないと憤りを隠せない気がしたのだ。
この村から出たことのない娘は知らないのだろう。
馬人は勤勉で力が強い種族の為、市場ではいつも高値で取引されている。
こんな小娘が痩せた土地を耕した程度では到底届かないような金額だ。
あのしみったれ村長が憐れな娘の為にその金を出すところを俺は想像出来なかった。

また、馬人に高値がつく理由はもう一つある。
そもそも市場に出回らないのだ、馬人たち自身が強い権力を持っているために。
人より足も早く力も強く、農地の耕作も武力でも上、それで権力を持たない方がおかしい。
かつては奴隷扱いされていた時期もあるが、彼らは叛旗を翻し自分たちの国を作った。
以来彼らは屈強な傭兵軍団を各国に提供する一方、固い防備に囲まれた豊かな土地を有している。
そんな彼らにとって、かつての自分たちの境遇を思い出させる者は最大の敵である。
もし彼らにこの娘のことを知らせたならば、間違いなくこの村を地上から消しにやってくるだろう。
この村が生い茂る潅木と深い湿地という、馬人にとっての鬼門に位置していなければ、だが。

「いたぁ、いたい、です」
娘の声には痛みよりも強い歓喜が混ざっていた。
俺は娘の耳から口を離して尋ねる。
「そんなまどろっこしいことせずに、自分でここを出て旦那を探せばいいだろう?」
娘は目を見張ったあと、しょんぼりとした顔で俯く。
「……ここから、出たことないです。
ここの外は全部沼だから、身体の重い私が通ったら、沈んでしまうって、村長さんが」
恐らくはったりだろう、だがここが外界と隔絶し、沼舟だけを交通の足としていることもまた事実なのだ。
泥の中で溺れ死にするかもしれない道を進めとは、とても言えなかった。
0055天に馬、地に蛇6/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:34:52.00ID:YLYA6l4r
「あの、なんで怒ってるんですか?」
黙りこんだ俺を娘は見上げている。
「おまえ、気持ちよくなるのは馬人とじゃないと、嫌か?」
娘はきょとんとした顔をした。
「嫌なら、さっさと、おまえが気持ちよくなる前に終わらせる。そうじゃないなら、ゆっくりする」
「ゆっくり……」
娘は俺の言葉をおうむ返しにする。
「ゆっくりしたら、今より気持ちよくなっちゃうんですか?」
俺は喘ぐ娘の胸を包み、柔らかく揉み上げる。
「まあ、そうだろうな」
「こういうこと、ずっと、する?」
「もう少し強引なことも、するだろうな。だが痛くなるほどのことは、しない」
娘は何度も唾を飲んでから声を絞り出す。
「地虫さんは、どっちがいいんですか?」
「おまえがしたい方がいい」
「で、でも、あたし、は地虫さんの、お世話に、来て、だから」
「おまえが決めろ」
「わかんないです、だって、そんなこと言われたことないから、わかんない!」
俺は泣きわめく娘からゆっくり身体を離した。
娘は自分の胸を抱き、呆然として俺を眺める。
「どっちにするか、決めろ」
娘は何度も息をつく。筋肉がうごめき、馬の尾が荒々しく振られた。
「ゆっくり、気持ちよく、して」
娘の声はその身体に不似合いなほどか細かった。

俺は身体を滑らせ娘の前に回り込む。
目の前に現れた蛇面にたじろぐ娘をすかさず引き寄せた。
「おまえ、口吸いの経験はあるか?」
「え、あ、ない、です。でも尺八はうまいって」
娘の言葉を遮って唇を奪った。
蛇人は面と鱗のわりにすけこましだ、という悪口を聞くが原因の一つは舌だろう。
この細く長い舌で、俺はどの種族よりも巧く、相手を極楽に行かせる自信がある。
0056天に馬、地に蛇7/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:40:58.60ID:YLYA6l4r
口を離した後しばらくほうけていた娘は、どこか恨めしげに俺を見上げた。
「私、口吸いは恋人や夫婦になる証だと思ってました」
「そりゃあ悪かったな」
「そうじゃ、なくて」
大して心もこもっていない謝罪だが、娘は首を横に振る。
「みんな、こんなにいやらしくて、気持ちいいことをしてたんだな、って」
口吸い以外はさんざんしてきただろうに、きらきらした目でそんなことを言う。
せがむように首を伸ばすのをかわし、娘の耳を噛んだ。
「一応教えといてやるが」
娘の林檎のような頬に鱗でざらついた自分の頬をすり寄せて囁く。
「気持ちがいいのは、俺が上手いからだ。他の奴のはこんなじゃない」
自慢してどうする、と頭の片隅で呆れるが止めることはできない。言葉も、身体も。
俺は小屋の中でとぐろを巻いていた下半身を引きずり出し、娘の腰にのしかかる。
ばさばさと振られる馬の尾を押し潰し、その下に自分のものを当てがった。

身体の構造上、俺たち蛇人は挿入れるとき手を使ったりしない。
「蛇人は下半身に別の蛇が生えてる」と言われる通りだ。
俺としては、他種族はなぜあんな不器用そうなのかと思う。
挿入れるべきところに持っていけば自然に入るのが当たり前だと思うのだが。
今回もすんなりと、それは飲みこまれる。
「んむぅっ」
娘の口を自分の口で塞ぎ、舌を捩込んだ。
身体の上と下から、俺の身体が串刺していくのだと考えると余計にたぎった。

さすがにちょっと息が苦しくなって口を離す。
娘は荒い息をつき、怒ったような顔で俺を見る。
「私、初めてじゃないです」
「そりゃ、そうだろう」
「いつも、してるし」
「ふむ」
「だ、だから、ゆ、ゆるいのはしかたないんです」
「緩い?」
ああ締め付けのことかと二三度突いてから得心がいく。
確かにやわやわと少しもどかしい感もあるが、これはこれで悪くない。
同時に気付く。いつもそう言われているのだろう。
「馬人のものを入れるなら、これでもきついくらいだろ」
馬人の男のものはあらゆる種族の中でもっとも立派だ。
それに対するので緩くて当たり前なのだが、気にしているのが不憫だった。
「で、でもちゃんと動きますから」
ばさばさ振られる尻尾にくすぐられて、下腹部にある『もう一つのもの』が張り詰めるのを感じる。
「へ? へぁっ? なんですか? 後ろに……」
「ああ、これか」
俺はやや気まずい気持ちで答える。
「蛇人は二本あるんだ」
0057天に馬、地に蛇8/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:46:22.53ID:YLYA6l4r
娘はじと目で俺を見る。
「いくらあたしでも、かつがれてるってわかります」
「嘘じゃないんだって!」
実物を見せれば話が早いのだが、それには今挿入っているものを抜く必要がある。
冬の朝に温まった布団でまどろむような快感から抜け出したくない。
「と、とにかく、気が散るから、それ、どけてください」
「どかせるか」
もう一つのものはべちべちと娘の下腹を叩く。
二本の根の間に花弁や雌しべを押し潰し、腹の皮を隔てて互いの頭を叩き合っている。
他の種族にはわかり辛い感覚だと思うが、俺はこの『叩き合い』が結構好きだ。
「やっ、やだぁ、これ、外、すられるの、変に、なる、から」
そう言いながらも娘は身をよじり俺のものに腹を押しつける。
だからまあ、俺だけのせいではないのだ。言い訳になるが。

「あぐぅっ」
「あ」
ちょうどよくほぐれて濡れそぼるところに押し当てていたのだから、
つるっと入ってしまうことも、ないとは言えない。
いや、いつもそんなことをしている訳ではない。
蛇人同士であっても二本を一つ穴に入れることはしない。
蛇人の女のあれはそう大きい訳ではないのだ。
「いだっ、痛い痛い痛い! なに? なにこれ?」
なにこれと言いたいのは俺も同じだった。
自分のもの二本がぎっちりと詰まり擦れ合い、柔らかな粘膜に甘噛みされる感覚はすべてを忘れさせ、
しばらくなにも考えず腰を動かす。

「いだぁ、ひどいぃ、うそつき、痛くしないっていったのにぃ」
娘がべそをかき始めてようやく我に返った。
罪悪感が胸を刺すが、下半身は沸き立ったままだ。
「悪い、悪かったって! ま、まあ力を抜け。きついから」
「早く抜いて」
「力抜け」
互いに同じことを言いながらも真逆というのが奇妙だ。
俺の方は抜く気などさらさらなく、逃げようとする腰に絡み付き拘束する。
尾を幾重にも巻き付けぜん動していると、自慰をしている気分になった。
張り詰めた自分のもの、それを薄く包む娘の腹、それらをこすり上げる自分の尻尾。
娘の首を噛み耳を噛み、腹に並ぶ複数の乳首を押し潰しても気が納まらず、俺はあっさり果ててしまった。
初めてしたときに匹敵する、腰が弾けたのではないかというくらいの快感が脳を灼く。
自分でも情けないと思ってはいるのだが、噴き出すものは止められない。
よだれをぼたぼたと、赤らんだ娘の首すじに落とす。
0058天に馬、地に蛇9/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:53:04.43ID:YLYA6l4r
「ば、ばかぁ、いたい、いたいよぉ、初めてのときより、いたいぃ」
そう言いながらも娘は腰を痙攣させ、潰されるのではないかと思うくらいに締め付けてくる。
「いや本当、今度こそ抜くから力抜いてくれ」
「む、むりぃ、どうしたらいいかわからな、あっ、あっ」
よく下の口などと言うがまさしく下半身を咀嚼されている感覚だ。
すっかり出来上がってるじゃないかと尻の一つも叩いてやりたくなるが、
本人は鼻水をたらして泣きわめいている。
「こわれた、あたしこわれちゃったよぉ、あぁっ、すごく、すごく裂けて、いたいし、おなかに穴、あいたみたい」
「開くか馬鹿」
「でも」
娘は鼻をぐずりとすすって言う。
「きっと前より緩くなった。ゆるゆるだって言われる」
それを言われると痛い。
「お婿さんもらっても、緩かったらきっと、嫌われる、し」
そう言ってまたしゃくり上げ始める娘の頭を俺は抱いた。
「ああもう泣くな! 緩くなってなんかないって! もしがばがばになってたら責任取って……」

俺は一瞬言葉を止める。
責任取って何だって?
まさか俺はこんながりがりの小娘と所帯を持とうと考えてるのか?
そこそこの見入りがある用心棒暮らしを捨て、この胸糞悪い村で泥を啜って暮らすと?
冗談じゃない。

「責任取って、おまえのあそこをぎっちぎちにするような旦那を見つけてきてやるよ」
俺はそう言って娘の口を吸う。
娘の舌は塩辛く乳臭く、気を高ぶらせる味がして、俺はまた娘を締め付け、腰を動かし始めていた。
0059天に馬、地に蛇10/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:58:58.30ID:YLYA6l4r
後になって考えて見ると、俺も娘と大差ない餓鬼だったのだろう。
渡世人気取りの、安いチンピラだ。
案の定、俺は娘にいかれてしまい、ずいぶん無茶をした。
娘を抱きに来た村人を脅し付けたり、これみよがしに人前で交わったりもした。
娘のあそこをしゃぶりまわし、
蛇人の唾液が触れた場所に突っ込むとぼこぼこに腫れて膿がでるとほらを吹いたときは愉快だった。
一服盛ったせいもあり、村人はかなり長くこのほらを信じこんでいたようだ。

だが娘の身体にはみみず腫れやあざが残った。
娘を抱けない腹いせに男たちが殴っていくのだ。
娘を抱くのは、女を買う金もない村の最下層民で、彼らはほかに楽しみもない。
その唯一の憩いを奪うのはいかがなものか、と村長が釘をさしてきたときのことを今でも考える。
もっと、良い答えがあったはずだ。
俺と娘が手に手をとり、面白おかしく暮らせるような答えが。
だが安いチンピラの俺はさして考えもせず答えた。
仕事の報酬としてあの娘をもらいたい。
俺には馬人へのつてがある。断るなら、この状況を彼らに伝えてもいい。

村長の顔色は一瞬赤黒く変わり、
そんなことは到底受け入れられない、一晩やるからよく考えろと言い捨てて去っていった。
俺は一晩も待つつもりはなかった。村は沼に囲まれているが、蛇人ならば泳いで渡れる。
ついでに娘を助けて渡らせるくらい、造作ないことに思えた。

やがて夕飯の支度にきた娘を俺は沼辺に誘いだした。
娘は嘘のつけない性質だ。あれこれ説明するより連れ出してしまった方がいいだろう。
「今日はどうしたんですか?」
娘は不安げに、視線を落とす。
「あの、もう外でするのはちょっと」
「そんなことするか」
実際したのだから信用されなくても文句は言えない。
「あのな、俺とこれから」

俺は言葉を切り、鈍い痛みを感じた脇腹を眺める。
脇腹からは先に羽の生えた細い棒が生えている。
棒じゃないか、矢か。
そう気付いたころには次の矢が、また次の矢が突き刺さる。
0060天に馬、地に蛇11/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:04:01.00ID:YLYA6l4r
娘の悲鳴がうるさい。首にかじりつかれているからか。
身体中がべたべたして不快だと思ったときには、あちこちから血が流れ出し、足元に溜まっている。
そのわりに痛くないのは、鏃に毒が塗られているからだろう。毒なら売るほどある土地柄だ。
痛くないのはありがたいが身体は動かない。痺れと寒気で身体が砕けていくように感じる。

いや
もう砕けてしまったのか。

俺は頭を割られ全身をずたずたに切られ、尾をぶつ切りにされた蛇人、つまり俺を見下ろしている。
自分自身を見下ろすという奇妙さも痛みも怒りも、もう感じない。
死ぬというのはこんなに呆気ないものなのか、と笑いたくなる。
これまでいろいろやってきたし、畳の上で死ねるとは思っていなかった。
これも仕方ないことなのだろう。
でもまあ、地獄に落ちるものだと思っていたけど、これからどうなるのだろう。
いい加減、俺の死体を村人が小突き回すのを見るのに飽きてきた。
そしてべったりと泥の上に座り込み、虚ろな目で死体を見つめる娘にも。

娘の顔は月に照らされていることもあって、これまでで一番白く見えた。
頬や身体のあちこちに殴られた後があり、唇が震えていなければ娘の方こそ死体のようだ。
先程まで泣き叫んでいたが、今は何かが切れたように黙りこんでいる。

危ないところだったのだよ、と村長が娘に語りかける。
あのならず者はおまえを騙して連れ出し、売り飛ばすところだったのだよ。
甘い言葉を囁かれただろうが、みんな嘘だ。
白々しいことを言うと腹が立っても、今の俺は何もできない。
それに、その言葉を信じた方が娘のためになると、わかっていた。
娘はこれからも村で暮らしていかなくてはいけない。ずっと、死ぬまで。
初めて胸に怒りが灯った。
俺はなぜあの娘を幸せにできないのか、なぜ虐げられ辱められるのを見ていることしかできないのか。
怒りは身体全体にまわり、臓腑を焼き尽くす。
苦しい、憎い、殺してやる、だれもかれも、あの娘を不幸にする全てを、殺してやる

そうしたところで何が起こるわけもなく、村人たちは死体を沼の奥に投げ入れ、俺はぶくぶくと沈んでいった。
0061天に馬、地に蛇12/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:09:43.17ID:YLYA6l4r
それからどれほどのときが過ぎただろうか。

暗い泥の底で眠り、目覚めては憤り、怒り疲れて眠り、身体は腐り溶けていった。
俺は泥水そのものとなり、沼を渡る船底や、浅瀬でじゃぶじゃぶする足を感じることもできた。
手当たり次第に引きずり込み、肺を臭い水でいっぱいにしてやりたいと思うものの、
俺はなにも出来ず流れるだけだった。
もしもこの「俺」の中に、あの娘が足を、いや、蹄を踏み入れたなら、俺はどうしたいだろうと時々考えた。
足首を掴み引きずり込んで、亡きがらとなった娘を沼底で抱いて暮らす。
俺はそんなことを考え、自分の想像に慄いた。
そんなことがあってはいけないという気持ちと、どうしてもそうしたいという欲望が渦巻き、
泡となって水面に浮かんだ。

娘の蹄を岸辺に感じとったのは、それからずっと後のことだった。
俺が死んだときと同じように水面を月がきらきら照らす夜だ。


硬いように見えて、意外とやわらかいところもある娘の蹄が泥につかったとき、すぐそれとわかった。
妄想のように、娘の足首をつかんでひきずりこめたりしないことに、俺は安堵と落胆を感じる。
それでも少しでも長く、娘に触れていたい。
願いに応えるかのように、娘はべったりと泥の上に座りこむ。
腹が泥まみれになるんじゃないかと俺は気をもんだが、娘は頓着する様子もなかった。
そのまま腹ばいとなり、手で泥をかきまわす。
娘のひびわれた指に、泥となった俺がしみこんだ。

娘はなにをしているのだろう。なにか落とし物をさがしているのだろうか。
無い首をかしげる俺に、娘の唇からもれた言葉が届いた。
「うそつき」
ぼたあ、と大粒の涙が俺の上に落ちる。
「地虫さんの、うそつき」
ぼたぼたと、堰を切ったかのように涙と泣き声が落ちてくる。
「みんな、地虫さんは調子のいいこと言ってたとか、人買いだったとか言ってるよ、でも」
ばちん、と娘の手のひらが叩きつけられる。
「でも、あたしには、一度もそんなこと言ってくれなかった!
かわいいとか、すきとか、一緒によそで暮らそうとか、そんなこと、一度も言ってくれなかった!」
0062天に馬、地に蛇13/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:16:22.37ID:YLYA6l4r
「うそつき! 地虫さんのうそつき! きらい! だいっきらい!」

初めは、こんな田舎娘に入れあげているのが恥ずかしかった。
変に気をもたせるのも気の毒で、俺はこいつにそういうことをなにも言っていない。

「うそで、いいよ。
うそでも、そういうこと言ってくれたら、地虫さんはうそつきの人買いできらいになれたのに、
言って、くれなかったから」

俺はなんて馬鹿なんだろう。
馬鹿で最低で地獄に落ちるべき男なんだろう。
なぜ俺はこいつの下でぐずぐずとぬかるんでいることしかできないんだろう。
泣きわめく娘の手はめちゃくちゃに泥をかきまわし、俺はただその手に翻弄されるだけだった。

「あった」
娘がつぶやいたのは月が西に傾いた時分だった。
手のひらにすくった泥を、もう片方の手でゆっくりとなでまわす。
娘の指が手のひらにあるものの形を浮かび上がらせた。
親指の爪ほどの大きさの、うすくもろいかけら。
俺の死体からはがれた、鱗の一枚だ。
「あった。地虫さんがあったよ」
それはもう俺ではなく、ただの死体のかけらだ。
その声が届くわけもなく、娘は心底うれしそうに笑っていた。
こんなにうれしそうにしている顔は見たこともなくて、俺は罪悪感と不吉な予感で無い胸が痛くなる。
「地虫さん、あのね」
娘は手のひらの鱗に話しかける。


「地虫さんは言ってたよね。あたしにおむこさんを見つけてくれるって」
ああ言った。ろくでもないことを言ったものだ。

「でも、もう見つけられないよね? やっぱり地虫さんってうそつきだ」
まったくだ。ほかの男に渡すなんて冗談じゃない。

「だから、責任をとってくれてもいいと思うの。責任をとって、あたしを」
言えばよかったのだ。

「あたしを、およめにしてくれても、いいと思う」
言えばよかった。
0063天に馬、地に蛇14/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:23:31.96ID:YLYA6l4r
「ほんとうの、ほんとうのおよめさんじゃなくてもいいよ。
おめかけさんとか、二番目三番目でも、だめなら下働きとかでもいいよ。
地虫さんの、そばにいれたら」
俺に妾や二人三人の嫁を持つ甲斐性があるわけないだろう。
こいつ一人でよかった。こいつ一人のそばにいられれば。

「ううん、地虫さんが言うならあたしはどこに売られてもいい。
どんなことになっても、それが地虫さんの望みなら」
やっぱりこいつは馬鹿で世間知らずの田舎娘なのだ。
俺のようなちんぴらに入れあげても、なにもいいことはないと、なぜわからないのか。

「だから、あたし、行くね。地虫さんのところに」

この馬鹿でうすのろでデカ尻でまな板胸の馬女、おまえなんか願い下げだ!


そんな俺の叫びが届くわけもなく、娘は沼に足を踏み入れる。
足首が、くるぶしが、ひざが、ふとももが、一歩歩くごとに深く沈んでいく。
娘の身体は熱く、頬はばら色に染まり、この道のりの果てに花嫁になれると本気で信じこんでいるようだった。
そこにはなにもない。
冷たい水と臭い泥しかないのに。

神様、くそったれの神様、俺を地獄に落とすことさえさぼっている神様。
ずうずうしい祈りかもしれないがかなえてくれ。
あいつをここに来させないでくれ。
あいつを死なせないで、幸せにしてやってくれ。
娘の下半身は完全に沈み、胸から上が泥の中でもがいている有様だ。やがてそれも沈むだろう。
あいつを救う力を、俺にくれ。

娘の身体が大きく沈みこみ、前の蹄が泥をかく。
その蹄が、俺に触れた。
正確には、沼底に沈められた、俺の死体に。

娘の身体は跳ね返されて、水面に浮かぶ。
娘はなおも足を進めたが、身体はだんだんと、水の上にあがっていく。
腹が、腰が、ふとももが、水の上に出て
いつのまにか、沼を渡りきっている。
0064天に馬、地に蛇15/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:29:49.70ID:YLYA6l4r
簡単な話だ。
沼はたしかに深い。大人の男一人を飲み込むくらいだ。
だが、馬の身体の上に人の身体を持つ馬人ならばどうだろうか?
ぎりぎりで、首から上が出る程度の深さだ。
そして、並の人間ならば泥の重みで動けなくなるところを、馬人は持ち前の力で突破できる。
ただそれだけの話だった。
あいつも俺も、あの村の住民たちも、それに気づいていないだけだったのだ。

娘はぽかんとした顔で泥まみれの身体を見下ろし、ついで自分が渡ってきた沼を見回した。
空は白みはじめ、月は沈もうとしている。
娘はしゃくりあげ、再び沼に足を向けたが、震えた足はその場から動かなかった。
娘が動かない足を打ち、泣きわめいているうちに日はゆっくりと昇っていった。

娘がべそべそ泣きながら沼から遠ざかっていくのを俺は見送っていた。
結局俺はあいつになにもできなかった。
幸せにしてやることも、好きだと言ってやることもできない。
娘が沼を渡りきったのも、偶然と自分自身の力故だ。

でも俺は祈るのをやめない。
娘が幸せになるように、好きだと言ってくれる相手を見つけられるように。
金持ちで働き者で優しく頼りがいがあり、ついでにいちもつのでかい旦那を見つけられるように。
せめて最初に交わした約束をはたせるよう、俺は祈っていた。


娘はやがて町にたどりつき、そこで働きながら子供を産んだ。
背中に鱗を持つ馬人の男の子だった。
俺はといえばこれで成仏することもなく、未練がましく娘にとりついて過ごした。

数十年の後、年老いた娘が孫たちに見守られて息をひきとったとき、
俺は花嫁衣装を持って迎えにいったが、これはそれこそ蛇足というものだろう。
0067名無しさん@ピンキー2013/12/04(水) 23:23:29.08ID:PxLWcPEi
この読後感…
前スレだったか「石の花」のお人じゃないのかい?
0068名無しさん@ピンキー2013/12/05(木) 00:48:28.30ID:Ob1gqMNo
馬娘かわいいGJ
地虫さんにも生きててもらいたかったがバッドエンドにはならなかったのでよかった。

・西洋風ファンタジーと思ってたら畳で死ぬ世界観だったとは。
・前から気になってた馬人の体、この作品では性器は馬側(のみ)、乳は両方についてるのね。
身籠っても人間側はスリムボディを保てていいけど母乳はどこから出るのだろう?
・しかし作品自体はすごくよかったんだけど根本的な問題として人外×人外はスレチなのでは?
「【妖怪】人間以外の女の子とのお話30【幽霊】」スレなら 人外が♀ 以外の縛りは無いようですよ。
0069 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/05(木) 21:12:13.79ID:DqgXGwDS
>>68
すいませんうpしてから気づきました。
来年の干支獣人のときは気をつけます……

個人的には「立ち上がった子供が飲める位置」ということで、
馬体側から母乳が出るんじゃないかと思っています。
0073名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 13:00:25.19ID:f6kCOwoC
丸一年全裸待機はつらいな
なんならサンタウロスと獅子(獅子舞の)ですぐにでも…
2月 鬼娘
3月 桃or桜の精
5月 鯉人魚→龍娘
7月 鰻娘
9月 玉兎
うむ、半分しか埋まらん
0074名無しさん@ピンキー2013/12/09(月) 14:03:10.22ID:F3TUSBGi
暗殺教室には触手とJCという最高の材料が集まってるのに
生徒と先生の間に堅い信頼関係が構築されてて全くエロくできない…
先生に惚れてる女子はよ出てこい
0075名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 22:24:40.59ID:MigRSB0x
小説版戦闘妖精雪風とその続編グッドラック読んでたんだけど
まさか戦闘機に萌えるとは思わなかったぜ……
機械がデレるところがこんなに可愛いとは
0076名無しさん@ピンキー2013/12/22(日) 20:10:00.54ID:2F41FG0P
ほしゅ
0077名無しさん@ピンキー2013/12/23(月) 10:28:51.35ID:7piRzf8Q
野郎と美獣、というネタを見かけて滾ったのでちょっと妄想。

――――

薬屋の、仲睦まじい若夫婦にはささやかな秘密がある。

そろばんを弾きながら帳簿をつけていた主人の部屋に、妻がおぼんを持って現れた。
「あなた、お茶を入れたのでお飲みになられますか」
「ああ、飲ませてもらうよ」
「最近寒くなってきましたね」
「そうだねえ。お前も風邪には気をつけるんだよ」
「はいっ……くしゅん」

その瞬間、着物を着た狐が座布団の上でしっぽを振っていた。

「うおおおおおお前ー!!」
「あなた、何するんですかあなた! 待ちなさい!」

数分後、ほっぺたにかみ傷をつけた男が歯切れで血を拭っていた。

「お前いつも狐の格好でいればいいのに」
「あの姿だとあなたが昼間から押し倒してきますから。人間は年中盛るから嫌なものですね」
「ちぇっ」
0080名無しさん@ピンキー2014/01/01(水) 12:07:05.79ID:p5uBP5fp
あけおめ
0084姫馬ならし1/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 01:58:12.47ID:tYZFHvG0
人間女×ケンタウロス娘の百合です。
苦手な方は「姫馬ならし」でNGしてください。濡れ場は5〜11、13〜14辺りです。

**

今から少し昔のこと。

馬人の中で普通人が暮らすのは、今以上に大変なことでした。
皆さんご存知のように我々普通人と馬人の仲は決して良好ではありません。
普通人の奴隷であった歴史を持ちその屈辱を忘れることができない馬人と、
その馬人に経済的軍事的に逆転された普通人。
正直申しますと悪い話はいくらでも見つかります。
ですが今回は、そんな馬人の社会で平穏に生きた普通人の話をご紹介したいと思うのです。

主人公は……仮にハナエとしておきましょう。
ハナエはごく平凡な家庭に育った普通人の女性でした。
年頃になったハナエは結婚し、まもなく子供をもうけます。
子供は女の子でした。
それからすぐ、戦争がおきました。

ハナエは夫も子供も両親も家も財産も、すべてを失いました。

どのような経緯か詳しく語りませんでしたが、彼女は焦土となった故郷を捨て馬人国に渡りました。
当時の移民は不当な扱いを受けたり、最悪奴隷として売り払われることも珍しくなかったといいます。
ハナエも言葉の通じない異国で苦労しましたが、なんとか女中の職を得ることができました。
馬人と違い、身体の小さく手先が器用な普通人が使用人として重宝されていた風潮も、
追い風になったようです。
こうしてハナエが働き始めてから十年近い月日が過ぎました。

ハナエが仕えていたのは、広大な領地を持つ裕福な家です。
馬人の社会では女主人が家を切り盛りし、男は傭兵として国外で働くのが一般的ですが、
ハナエの主人は違いました。
女主人が若くして亡くなったために、その夫が家業を継いでいたのです。
女主人は忘れ形見として娘を残し、周囲はこの娘に婿をとらせ跡を継がせるのだろうと考えていました。
ハナエもその話は耳にしていましたが、それほど気にしていませんでした。
長く勤め信頼は得ていましたが、所詮使用人、住む世界が違います。
ただかすかに、幼いころから見守ってきたお嬢様の成長に感慨を覚えたり、
あの甘えん坊なお嬢様に結婚は早いんじゃないかしらと心配したりした程度です。
だから主人に呼び出されたときもお嬢様絡みとは考えもせず、
なにか粗相をしたのかと胸を押さえながら向かったのでした。
0085姫馬ならし2/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:04:31.11ID:tYZFHvG0
「娘が婿を取ることになってね。それで『ならし係』をお前に、と言っているんだ」

お嬢様の結婚はもちろんめでたいことですが、『ならし係』とはなんでしょうか?
耳慣れない言葉にハナエが目を白黒させていると主人は助け舟を出してくれます。
「『ならし係』というのは花嫁の世話係のようなものだ。普通人にそういうものはないと聞いているが」
ハナエは自分が結婚したときを思い返します。
ハナエの実家はそう裕福ではありませんでしたが、親類がてきぱきと仕切り、
花嫁としての所作を教えてくれた記憶があります。
「いえ、普通人にも似たような慣習があります。私も嫁ぐとき面倒を見てもらいました」
「それはよかった。未婚の者には任せられないからなあ」

主人は破顔しましたがハナエはまずいことになったと思いました。
ハナエが知っているのは普通人の婚礼です。馬人の作法などわかりません。
だがそれを言う前に主人は「詳しいことはばあやに聞くように」
と言ってハナエを下がらせてしまいました。

「ばあや」こと女中頭は苦虫を噛み潰した顔でハナエを見下しました。
「旦那様はお嬢様に甘くていらっしゃいますから。
わたくしも申しましたのよ。こういうことはきちんとした経験と作法を心得た馬人が良いと」
馬人の女中頭の顔はハナエの頭上にあり、遥か上から降り注ぐ苦言に押し潰される気分です。
「それも『ならし係』が来る今日になってこんなことをおっしゃられるなんて! 
もう婚礼まで時間もないんですよ!」
そう言われたところでハナエにはどうしようもありません。
せめて『ならし係』はどのようなことをするのか聞かなくては、と思っても
女中頭の愚痴は際限なく続きます。
「まあ、あなたは結婚していたことがあると聞いていますし、まだ何とかなるでしょう。
では、きちんと努めるように」
気づけば二人はお嬢様の部屋の前まで来てしまっています。


「ま、待って下さい」
「なんですか」
「どのようなことをしたらいいのか……」
女中頭は深いため息をハナエの頭上に投げ落とし言いました。
「普通にやればいいんですよ。ああ、お湯はたっぷり沸かしてあります。
あと、薬液をまんべんなく塗って使うように。痛みを和らげますからね。
とにかく乱暴にせず、けがをさせないこと」
早口に言い捨てて、女中頭は去っていってしまいました。
ハナエは女中頭の言ったことの意味がまったくわかりません。
ぼうっとしているわけにもいかず、ハナエは扉をノックします。
返事を得て部屋に入ってから、ハナエはかすかに戸惑いました。
0086姫馬ならし3/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:09:38.36ID:tYZFHvG0
大きな窓からは光が差し込み、お嬢様の白い肌と白い馬体を照らしています。
髪の色は尾と同じ色の白、すべて大理石で刻み上げられたかのようでハナエはほんの少し見惚れました。
毎日接しているお嬢様がまぶしく見えて、これが花嫁になるということなのかと思います。
しかしお嬢様は下着しか身につけていません。
「お召し変えの途中でしたか?」
「うん」
「お手伝いいたしましょうか?」
「……うん、脱がせて」

なぜこんな時間に着替えるのかしらと内心首をかしげつつ、ハナエはお嬢様の下着の紐を解きます。
汗の浮いた肌と薄桃色の小さな乳首に柄にもなくどきどきするハナエは、
お嬢様の尻尾が落ち着きなく振られていることに気づきませんでした。
「では、次はどれをお召しになりますか」
「こ、このままでいい」
「風邪をひいてしまいます」
このころになるとハナエはお嬢様の様子がどこかおかしいと気づいていました。
お嬢様の頬はばら色で、大きな瞳は潤み、なにかもの言いたげな様子です。
お加減が悪いのかしらと心配するハナエの前でお嬢様は引き出しから なにかを取り出し手渡します。

「ハナエが私の『ならし係』なんでしょう? これを使って」
ハナエはそれを受けとった後、驚いて取り落としてしまいました。
「ま、まあ! いけません! どうしたんですかこんなもの」
「ばあやに用意してもらったものだけど、だめだった?」
「だ、だめに決まっています、嫁入り前なのに、こんな」
「でも、こういうのじゃないと上手く『ならせ』ないって……ハナエはどういう風にするの?」

ハナエはお嬢様がつまみ上げたそれ……べっ甲作りの精巧な張形を見つめます。

「申し訳ありません。私『ならし係』がどんなことをするのか、実はあまり存じ上げていなくって」
ハナエがそう言うとお嬢様はあごに手を当て考えながら答えます。
「私もあまり詳しくないけれど……お嫁に行く前に女陰を広げてならすことをするんでしょう。
もし狭いままでお嫁に行ったら痛くて困るものね」

さて、皆さんもご存知かと思いますが、馬人の男性器は非常に大きなものです。
これを受け入れるのは他種族の女性だけでなく馬人の女性にとっても困難であり、
いくつもの悲劇を生んできました。
結果、馬人の間には「結婚前に器具を用いて女性器を拡張する」という習慣が生まれたのです。
多くの場合、その役割を担う『ならし係』は女性の親族が当たりましたが、
『ならし係』を職業とする者や、ハナエのような使用人も珍しくありませんでした。

というようなことをお嬢様から説明されても、ハナエはぽかんとするばかりです。
0087姫馬ならし4/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:15:04.72ID:tYZFHvG0
「そのう……これを、お嬢様に入れる」
「うん」
ハナエは手にしたそれ……ハナエの年収くらいの値がつくであろう精巧な張形を見つめます。
自分の夫のものよりは細いけれど、馬人用ということもあって倍以上の長さか、
というところまで考えて赤面しました。
死に物狂いで働いてきたハナエはこんな玩具を欲しいと考えたこともありませんし、
夫とは道具を必要とするような『マンネリ』を経験する前に死に別れました。
つまり、知識で知っていても実物を手にするのは初めてだったのです。
しかもそれを同性の、はかなげで愛らしく、亡くした娘代わりのようにも思っていたお嬢様に挿入する。
ハナエの頭の処理を越える問題です。

「お嬢様、大変申し訳ありませんが、ハナエはその『ならし係』の経験もありませんし、
お怪我をさせてしまうやもしれません。専門の、そういう方のほうが」
そう言いつつもハナエは誰であってお嬢様にそんなことをするなんて納得できないと考えていました。
いやらしい笑みを浮かべた商売女にいじくり回されるのも、
冷たい医者に作業のようにされるのも、絶対に嫌です。
なんの不自由のない身分で、なんの落ち度もなく生きてきたお嬢様が、
なぜこんな酷い目に合わねばならないのかと、涙さえにじんできます。
「本当は今日、エヴァ叔母さまが来るはずだったの。『ならし係』として」
ハナエは主人の妹だという油ぎった婦人を思い浮かべます。
歳より若く見える美しい容姿の持ち主ですが、浮いた噂の絶えない婦人がどのようなことをするか
想像するのも厭わしく、ハナエは手を握りしめます。

「でも私恐くて……お願い、ハナエ、私の『ならし係』になって」
だからお嬢様が潤んだ瞳で見つめてそう願うと、ハナエは迷うことなく頷いてしまうのでした。
0088姫馬ならし5/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:20:35.63ID:tYZFHvG0
しかし頷いたものの、ハナエはどうしたらいいのかわかりません。
馬人と交わったことも、まして同性と交わったこともないのだから当然です。
「あ、あの、ハナエは旦那さんがいたのでしょう? そ、そのときは……」
お嬢様は赤面して言葉を吐き出します。
「どうやったの?」
ハナエも顔を赤くして記憶をたどります。
「ええと、まず口づけをしますね。それから互いの着物を……」

いつのまにか、お嬢様の腕はハナエの背に回っていました。
ハナエの娘と言っていいほどの歳のお嬢様ですが、馬人である以上、力も体格もハナエを上回ります。
その力で持ち上げられ、口づけられようとしているとハナエは気づきました。
「ま、待って下さい! だめです!」
「だめ?」
「は、初めての口づけは、結婚する相手にとっておくものです」
「そういうもの?」
「そういうものです」
お嬢様は腑に落ちない様子でハナエを下ろします。
「じゃあ次はなにをしたらいいの?」
「そ、そうですね、普通なら胸を……」
と言ったところでハナエに疑問が生じます。

まず、ハナエの頭上に、小ぶりながら形よく揺れるお嬢様の胸。
そしてハナエの眼下、お嬢様の馬の体に揺れる胸。
どちらを愛撫するべきなのでしょう?

「胸を?」
「……胸を触ります」
言ったものの、ハナエは迷います。
幼いころから何度も見てきて、性欲の対象に入れたこともなかった胸。
その胸をもみしだき、搾りあげ、甘い声を出させる。
そんな罪深いことできるわけがありません。
ですが、なにもしないわけにもいかない。

「し、失礼します」
考えた末にハナエが手を伸ばしたのはお嬢様の馬の体についた乳房でした。
お嬢様の人間の体についた胸を触るのは恐れ多く、どうしても触れなかったのです。
馬の体ならば動物の体と同じだし、冷静な気持ちで触ることができる、
と非常に『差別的』な腹積もりもありました。
それに馬人の子供が乳をもらうのは馬の体からだと聞いています。
きっと一般的な馬人における『胸』は馬の体に付いている方でしょう。

「あっ、やっ、そこ、さわるの?」
お嬢様の声にハナエはあわてて手を引っ込めます。
「は、はい……あの、やっぱりやめておきましょうか?」
ハナエの位置からお嬢様の顔は見えませんが、声の震えから羞恥に染まっていることがわかります。
「……いい、やって」
しぼり出すような声色に絞り出すような声を痛ましく思いつつ、ハナエはお嬢様の乳房、
ほかよりも少し薄い桃色の皮膚に手を当てます。
0089姫馬ならし6/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:25:46.47ID:tYZFHvG0
さて、少し考えればわかることなのですが、馬人の性交というのは基本後背位です。
体の構造上、それ以外の体位を取るのはそうとうの無理があると、ハナエだってわかったはずでした。
そして後背位(馬人にとってはこれが「正常位」ですが)で交わる馬人の手が届かず、
決して愛撫できない箇所というのが「馬体の乳房」です。
故にそこは「乳飲み子だけが触るのを許された、神聖な場所」と考えられています。

もっともタブーがあれば破りたいと思う者がいるのは当然で、
「そこ」の愛撫は馬人向け性風俗の定番です。
当時、馬体の乳房を縄で戒められ辱められる官能小説が大流行しましたが、
ハナエは知るよしもありませんでした。

知らないものですからハナエは遠慮なくそこをもみまわします。
乳房は普通人同様二つですが、薄い皮膚の下に筋肉が張りつめ、あまりやわらかくありません。
乳首も人の体より大きく、ぽっちりと自己主張をしています。
それでもハナエには絹のようになめらかでもみ心地のよい肉に感じられました。
指を食いこませるたびに甘い声が降ってくるのだからなおさらです。
始めは声を押し殺していたお嬢様ですがすぐに我慢できなくなり、
甲高い声を上げて身体を上下させています。
ハナエには、もうすでに男の馬人がお嬢様の上にのしかかり、
身体を貫いてゆさぶっているように思えました。
その妄想には胸を刺す痛みとざらついた甘さがあり、ハナエの指をいっそう激しくさせます。
当初はほころんだつぼみの硬さだった乳首には血が通い、
今にも乳を噴き出すのではないかというくらいに張りつめていました。
ハナエは無意識に乳首に口を寄せる自分に愕然とします。
相手は、お嬢様です。
自分の娘でも不思議ではない歳の、愛らしいお嬢様。
それをあえぎ狂わせ、あげく乳首を口に含もうなんて――

「ハナエ、ハナエ」
何度もあえぎ声にまぎれて名を呼ぶお嬢様と、ハナエは目が合いました。
馬の体をへだて、はるか頭上から見下ろすお嬢様の頬には涙が伝っています。
両手は人の体の乳房をわしづかみ、跡が残るほどにもみしぼっていました。
てらてらと輝く汗が、見上げるハナエの額に落ちます。
「おねがい、ハナエ、胸を、おっぱいを吸って、吸ってくれなきゃ、やだ」

お嬢様の懇願は、ハナエの理性をたやすく打ち崩してしまいました。
ハナエはお嬢様の腹にすがりつき、
お嬢様の乳首をすすり、甘噛みし、舌で転がし、
二つの乳首が赤く腫れ上がるまで続けました。
0090姫馬ならし7/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:30:55.20ID:tYZFHvG0
馬人は立ったまま寝るなどと言いますが、それはよほどの貧困層の話で、
ハナエの主人宅ではみな寝床というべきものを持っています。
もっとも、足下が見えづらい馬人は段差が苦手なので、
普通人と違って寝台ではなく、床に絨毯を敷きいくつものクッションや毛布を配置したものになります。

そんなクッションの山の中にお嬢様とハナエは倒れ込んでいました。
互いに荒く息をつき汗にまみれた姿を人が見れば、すでにことを成したあとと思ったかもしれません。
ですがまだこれは途上であり、一番大事なことが残っていることを考えると、
ハナエの胸は押しつぶされそうになります。
だがその重圧にぞくぞくするような期待や愉悦が混じっていることにも、ハナエはもう気づいていました。
「お嬢様」
ハナエは乾いた唇をなめて言います。
「お怪我はございませんか、お加減の悪いところは?」
お嬢様は少し間を置いて答えます。
「平気。ハナエは大丈夫? 私につぶされたりしなかった?」
「大丈夫です」
言うべきこと、するべきことはわかっているはずなのに、二人は黙りこみました。
ハナエはねっとりとした蜜に包まれ、それが息をつまらせ手足をからめとったかのように感じていました。
「さっきは、平気って、言ったけど」
お嬢様は大きく息をついて言います。
「足が、腰がしびれて、立ち上がれないの。ももが、ぶるぶるして、変に、なって」
横たわったお嬢様は、同じ姿勢のハナエとまっすぐに目を合わせていました。
「ねえ、ハナエ、なおして、わたしの、あそこ、見て」
はい、と応えたハナエも腰が立たず、這いずるようにお嬢様の背後に回ったのでした。

お嬢様は染み一つない白い馬の体を持っていましたが、このときだけは鮮やかな紅色がのぞいていました。
体の色が白いせいで、お嬢様の局部はまるで毛に守られていない幼いもののように見えます。
実際は細かい白い毛が尻全体を覆っていますが、こぼれる汁によってぐっしょりと濡れ、
きれいな尻尾もべとついた毛の束となり果てていました。
いつもブラシをかけている尻尾が痛ましく、ハナエは無駄と分かっていても手櫛で整えてしまいます。
その指が毛筋一本に与える刺激だけで、お嬢様は腰を弾ませてしまうのでした。
0091姫馬ならし8/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:35:53.51ID:tYZFHvG0
「ねえ、ハナエ、わたしのあそこ、へんかな」
「い、いいえ」
尻尾を持ち上げ、あらわにしたそこを見つめてハナエは息をつきました。
自分以外の女性の局部など、そうまじまじと見たことはありません。
馬人のものとなれば尚更です。
当然ですが、馬人の女性のものは普通人のものよりはるかに大きく出来ています。
ハナエの前には、自分の顔の半分以上はある果実が、はぜて傷口を広げていました。
柔らかな薄桃の果肉からは今もぷつぷつと泡が噴き出し、酸素を求めるかのように口をひくつかせます。
もう断りを入れることも忘れ、ハナエは指を差し入れました。
一際甲高い声とともに、白く濁った汁が吐き出されます。

両手の指を左右に差し入れ、引き裂くように開きます。
普通人の女性なら決して耐えられないようなことですが、お嬢様の声には苦痛の色もありませんでした。
そうして肉を引き裂くハナエは、自分の胸の中に感じたことのない気持ちが広がるのがわかります。
目の前のものを興味のおもむくままにいじまわし、めちゃくちゃにしてしまいたいという気持ち。
当たり前の男性ならば誰でも持っている獣欲、征服欲というべきものでした。
お嬢様の中は女の掌を二つ飲み込んでもまだ余るほど広く、熱い泥をかきまわすような気持ちでハナエは手を動かし続けます。
このまま絡めとられて、すっぽり腕がはまってしまうのではないかと恐れながらも、
ハナエはお嬢様の尻に顔を埋めました。
いくらでもあふれ出る汁のように、お嬢様の欲望は終わりがなく、その中に溺れるように思います。
ハナエは自分でもよくわからない衝動のままに、あふれる汁をすすりあげました。
同時にお嬢様の中に入れた手が押しつぶされるかのようにきつく、絞り上げられるのを感じました。
0092姫馬ならし9/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:40:49.63ID:tYZFHvG0
ハナエが手を引き抜くと、泡だった汁が糸を引き、絨毯に汚らしい模様を残します。
「ね、ねえ、ハナエ」
お嬢様はクッションに顔を埋めたまま、わずかに腰を持ち上げます。
ですがその足の動きはいわゆる「馬人の赤ん坊」のようにがくがくと震え、おぼつきません。
「わた、わたし、ハナエに、ならされなきゃ。
ハ、ハナエの手で、もっと、広げて、いっぱいにしてもらわなきゃ、だめなの」

どろどろに汚れた手をぼんやり眺めていたハナエは、我に返りました。
そうです。ハナエはお嬢様の女陰を拡張し、張形を埋め込むために呼ばれているのでした。
目先の欲望に溺れている場合ではありません。
それをお嬢様は自覚しているのに、年長の自分は忘れていたのだと、ハナエは顔から火が出る思いでした。
冷静になり、自分の下腹に燃える熱のことは忘れて、役目に専念しなければいけない、
とハナエは気を取り直します。
それでも、女中頭の言葉をすっかり忘れ、
張形に薬液ではなく手にまとわりついた汁を塗りたくっていたのですから、冷静とは言いがたい状態でした。

「あ、あの、挿れ、ます」
「う、うん」
緊張をほぐして、優しく、ゆっくりと、そう自分に言い聞かせるハナエの方ががちがちに緊張しています。
それでも指でもみほぐしていた甲斐あって、お嬢様の秘所はつるんと張形の先端を飲みこみました。
「は、あ、つめたい」
「も、申し訳ありません!」
「ハナエの、せいじゃないよ」
実を言えばハナエの不注意のせいでした。
張形は中に湯を入れて温められるようになっていたのですが、
ハナエがそれに気づいたのはお嬢様に挿し入れたあとだったのです。
なぜ女中頭が「お湯はたっぷり沸かしてある」と言っていたのか、よく考えてみるべきでした。
「あ、あの、お湯を入れますから」
「抜かないで!」
張形を持つ手を引くハナエにお嬢様は悲鳴のような声を上げます。
「お、奥まで、ちゃんと入れて」
ハナエの頭は罪悪感で白くなり、力加減がわからぬままに突き入れてしまいます。
お嬢様がクッションを噛みしめているのがわかるので、
冷静さは熱せられた雪のように溶けて消えてゆくばかりです。
それでもなんとか気を紛らわせればと、ハナエは必死でお嬢様のお尻を撫でます。
お尻はまんべんなく淫水を塗られてらてら輝くほどですが、
もうハナエはどうすればよいのかわかりませんでした。
0093姫馬ならし10/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:45:14.69ID:tYZFHvG0
「すごく、かたくて、ささるみたい」
お嬢様はよだれとともに言葉を吐き出します。
「ね、ねえ、ハナエ」
「は、はい! なんでしょうか」
「ハナエの」
お嬢様は一度言葉を切り、大きく息をついて続けます。
「ハナエの、ときも、痛かった?」
一瞬ハナエの脳裏に、はるか昔、なにも知らぬ花嫁だったころの記憶がよみがえりました。

顔を真っ赤にして身体を固くするばかりだった自分と、それを力強く抱きすくめた無骨な夫。
おずおずと重ねられる唇
すそを割りももをつかむ大きな手
引き裂かれる痛みでただただ早く終わってほしいと思っていた夜
なしとげた喜びと髪をなでられる心地よさでいつまでも続けばいいと思った朝

「ハナエ」
ハナエはお嬢様のきっぱりした声で、我に返ります。
気づけばハナエの目からこぼれた涙はお嬢様の尻尾の上に落ちています。
お嬢様はぱさりと尻尾を振りました。
「わたし、平気だから。ハナエもいたかったんだから、ハナエと一緒だから、平気」
「は、はい」
ハナエがあっと思ったときには、お嬢様は腰を突き上げていました。
ぶちりとした嫌な手応えが腕に伝わります。
同時にお嬢様の背がぴんとひきつり、背に生えるたてがみが逆立ちました。
「お嬢様!」
「へいき」
張形の根元から赤い色が混じった粘液が流れ、それを握るハナエの手に絡みます。
「うごかして」
「……はい」
ハナエはゆるゆると、こわばった手を動かしはじめました。

指を差し入れたときはあれほどやわらかく、水のようだったお嬢様の膣内は、
きつく固まり粘土の塊のようです。
それを突き、広げ、かきまわすのを、できる限り無感情に行おうとハナエは心がけました。
お嬢様の負担にならぬよう、手早く済ませてしまおう、ということだけ考えます。
しかしハナエが手にしているのは張形で、
本物の男と違って力つきることもないし、精を吐き出してしぼむこともないのです。
いつまで続ければ「済んだ」ことになるのか、と考えてハナエはふと、怖くなりました。
0094姫馬ならし11/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:50:20.75ID:tYZFHvG0
やろうと思えば私は、日が沈みまた日が昇るだけの時間、お嬢様を責め続けることができる。
その考えはハナエの心を凍らせ、そしてじりじりと焦がしはじめました。
もちろん、現実的に考えて不可能であるとはわかっています。
食事の時間には誰かしら呼びにくるでしょうし
(この有様を誰かに見られることを想像すると、ハナエは絶望的な気持ちになります)
ハナエにもお嬢様にも仕事や予定があります。
なによりお嬢様もハナエも疲労困憊していました。
頭がぼおっとして、床に座り込みたいという気持ちとハナエは必死に戦っているのです。

それでも
もし、邪魔が入らなければ
いつまでもいつまでもこの時間が続いたなら
自分はがまんして、適当なところで切り上げてお嬢様から離れることができるのか?

ぽたり、とハナエの口から垂れた唾液は、お嬢様の尻の上に落ちました。
「あ、ああああっ」
ひときわ高いお嬢様の声にハナエは驚いて顔をあげます。
「お、お嬢様、痛くしましたでしょうか?」
「ち、ちがっ、あっ」
ハナエは手を止めていましたが、お嬢様のからだはうねるように動きつづけます。
「どうしよ、へん、ハナエ、ハナエ」
「はい」
おろおろするハナエにも、お嬢様の秘所ががっちりと張形をくわえこみ空腰を振っていることはわかりました。
「おしりを、ぎゅうっとして、両手で、つかまえていて」
「は、はい」
ハナエはお嬢様の尻に顔を埋めます。
鼻孔にとびこんでくるのは淫水の磯臭さと血の鉄臭さ、馬人特有の獣臭さ、そして香水の甘い香りでした。
胸をむかつかせる臭いのはずなのに、どれも心地よく思えてハナエは思い切り息を吸い込みます。
「あ、ああ、どうしよう、おなかの中からなにかくるの、こわいよ、こわ、あっ」
痛みにも毅然とした様子を崩さなかったお嬢様が、快感を前にしておびえきっています。
「おねがい、ハナエ、はなさないで」
「はい、大丈夫です、決して、離しません」
このお嬢様を弄ぼうなど、なんて怖ろしいことを考えたのだろうと、ハナエは自分に憤ります。
それでも両手いっぱいにお嬢様を抱えていると、
ハナエは自分の中が深く充たされ、身体の奥が大きく震えるのを感じました。
0095姫馬ならし12/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:55:45.52ID:tYZFHvG0
**

『ならし係』というのは馬人ではごくふつうの、誰でも知る風習です。
ハナエが『ならし係』に任じられた翌日、朝礼で女中頭がそれを皆に伝え、
そのためにハナエはときどき仕事を抜けることになると言ったときも、
周囲はさほど大きな反応はしませんでした。
女中頭のように「『ならし係』は馬人の方がいいんじゃないか」と言う者もありましたが、
「『ならし係』なんて大変でしょう? あたしが隣の家の娘にやったときは本当に面倒だったわ」
とか
「うまい人に当たらないと苦労するのよねえ。わたしが結婚前に頼んだ『ならし係』なんて……」
とか
「うちの娘のときたら『ならし係』が気に入らないとかわがままを言って。
穴を広げるだけなんだから誰でも同じじゃない」
とか、
世間話の一つに過ぎない様子で、ハナエの役割をあっさりと受け入れてしまいました。
普通人の同僚はどうかというと、『ならし係』という役割自体うまく理解できなかったようです。
ハナエは同輩の一番若い娘に
「ハナエさんの仕事って、お嬢様に美容マッサージをすることなんでしょ?
お金持ちは結婚前により美しくなれるよう色々するって言うものね」
と言われ、なんと答えたものか悩んだものでした。

実際「美容マッサージ」と大差ないものなのかも知れない、と結婚を間近に迎えた今、ハナエは思います。
お嬢様の部屋に行き、お嬢様の女陰に張形を入れ、事が済んだあとはお嬢様の身を浄めて退室する。
幾度となく行為を重ね、もはや作業と代わりないとさえ思うときもあります。
少なくとも、お嬢様はそうなのでしょう。
今日も、荒い息をつきながらもお嬢様はしっかりと四本の足で立ち上がり尻尾を振ります。
女陰にはハナエの腕ほどの太さの張形が埋まったままです。
「だいぶ、これにも慣れたみたい」
少しずつ太い張形を挿れてきましたが、今回使ったのはその中でも一番太いものです。
これを使うのは三回目で、お嬢様はもう苦痛すら見せずに飲み込んでみせました。
「お嬢様、抜いてもよいでしょうか?」
「……うん」
巨大な張形を抜くのは、内臓を裏返すような痛々しい有様ですが、お嬢様自身は軽いため息をつくだけです。
0096姫馬ならし13/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:00:54.85ID:tYZFHvG0
「どうでしたでしょうか?」
ハナエはお嬢様の身体を、ねばっこい艶を感じる尻や、いじり慣れた馬体側の乳房を拭き浄めながらたずねます。
「どうって?」
「もう、十分『なれた』でしょうか」
「そうね」
ハナエの位置からはお嬢様の顔は見えません。
その声は落ち着いていて、行為中の様子はみじんも感じさせませんでした。
「あの、女中頭から、あまり、広くしすぎてもよくないと」
「それもそうよね」
「だから、そろそろ『ならし』を終わらせるように、と」
「そうねえ」
お嬢様は少し考えたあと、こう答えます。
「次くらいで終わりにしても、いいかもね」


ハナエは汚れたリネンと、そして張形を持って退室します。
リネンは洗濯室で係の者が洗うことになっていますが、
張形は同じ洗い場で『ならし係』であるハナエが洗い、お嬢様の部屋の引き出しに戻すことになっています。
衆人環視の中で粘液が絡みつく張形を洗うことに今でも抵抗がありますが、
周囲の馬人たちは気にしていません。
きっと馬人からすれば、経血がついた下着と同程度なのでしょう。

ハナエはお嬢様の部屋からまっすぐ洗濯室に向かわず、物置に向かいました。
身体が大きい馬人は狭苦しい物置が苦手です。
よほどのことがなければ人の来ない場所でした。

ハナエは扉につっかい棒をし、用心深く一番奥の片隅にもぐりこみました。
比較的ほこりっぽくなさそうな場所にリネンと張形を置き、荒く息をつきます。
ごそごそとリネンを探り、隠していたものを取り出しました。
中から出てきたのも張形です。
一番小さい、一番始めの『ならし』に用いたもので、今日使ったものとは大人と子供ほどに大きさが違います。

ハナエにはこれがとても高価なもので、
黙って持ち出したことがばれれば大変な問題になるとよくわかっていました。
それでもハナエは熱っぽい目で張形を見つめ、血管を模したふくらみを指でなぞります。
そしておもむろに服のすそをまくりあげ、下着をおろしました。
ハナエの股から垂れる汁は糸を引き、ほこりっぽい床に落ちます。
ハナエは荒い息をつきながら張形をあてがい、一気に刺し貫きました。
口からもれそうになる叫びを、リネンを噛んで殺します。
口の中はリネンにしみついたお嬢様の体液の味でいっぱいでしたが、それすら刺激にしかなりませんでした。
0097姫馬ならし14/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:06:25.65ID:tYZFHvG0
くずれおちそうになる身体を棚にもたれかからせ、ハナエは張形を上下に動かします。
馬人用の張形は太さはともかく長さは普通人以上で、ハナエが奥までくわえこんでもまだ余ります。
まるで自分の腰から男のものが生えて、それをしごきまわしているような倒錯感が
ハナエの動きをより激しくしました。
早くいかなくてはいけない、そう気持ちはあせるのに、身体の奥から飢えばかり湧き上がってきて止まりません。
あまり時間はないのです。
次の仕事もあるし、ここでこんなことをしているところを見られたらおしまいだと、わかっているはずです。
それも、お嬢様のもので
お嬢様の、初めてを貫いたもので
お嬢様の匂いをかぎながら
お嬢様を抱き、頭の中で犯しながら
「お嬢、様」
つぶやいた言葉が引き金になり、ハナエの身体は大きく震えます。
ハナエのそこは、お嬢様の張形を二度と離すまいとするかのように、ぎゅっとしぼられ、脈打ちました。

ハナエは息をつきながらゆっくりと張形を引き抜きました。
汚れた手と股をリネンで拭いてから、頬が濡れていることに気づきます。
「……なにをやってるんだろう」
ごしごしと顔をこすってからも足の力は戻らないままで、ハナエは棚にもたれていました。

本当に、なにをやっているのでしょう。
ハナエがこのような下半身の飢えに苦しむようになったのは、『ならし係』になってすぐのことでした。
目の前で若い女体が欲望にまみれているのですから、当たり前と言えば当たり前です。
ですがその飢えが、欲望を充たすためだけではなく、
お嬢様に対する恋情というべきものに変わったのも、それからまもなくでした。
それに気づいたハナエは、なんとか否定しようと必死に考えました。
自分は夫に操を立てるべき身だということ。
お嬢様は女性であるということ。
親子ほどに年が離れているということ。
身分がまるで違うということ。
そして
お嬢様にとって自分は単なる『ならし係』で、別にどうとも思っていないこと。
0098姫馬ならし15/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:12:34.69ID:tYZFHvG0
そうです。
お嬢様は行為が終わればまるでさばさばした様子で、
それこそ美容マッサージをしていたかのような態度しか見せません。
きっと、馬人にとって『ならし係』とはそうしたもので、
どのような痴態を見せたところで気にならない相手なのでしょう。
馬人の同輩にさりげなく聞いてみても『ならし係』など結婚前に関わらなくてはいけない面倒事で、
結婚したら名前も覚えていないような扱いです。
お嬢様にとって自分は、この張形一本より価値のない存在なのだと思うと、
ハナエは張形を粉々に砕いてしまいたい気さえします。
そうしてよこしまな気持ちを抱く自分がいとわしく、
自分こそ粉々に砕けて消えてしまえばいい、とハナエは自らの腕に爪を立てました。
お嬢様が欲しい
その背に指を這わせ
丸い乳房を包み
首筋を舐め
髪を撫で
唇に口づけたい

そんなことが叶うはずもないと、ハナエにはわかっていました。
いつもお嬢様の馬体を抱くハナエは、その身体のはるか先にある人体に触れることもできないのですから。
行為の最中、お嬢様がどんな顔をしているか、見ることもないのですから。

翌日「最後は一番小さい張形で復習をしたい」というお嬢様の求めに応え、
ハナエは『ならし係』を勤め終えました。
お嬢様は自分の尻がハナエの涙で濡れたことに気づかぬ様子でしたし、
ハナエは張形をしまう引き出しがかすかに開いていたことに気づかぬままでした。
0099姫馬ならし16/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:20:08.66ID:tYZFHvG0
それからまもなくして、お嬢様の元に夫がやってきました。
夫はお嬢様と同じ年頃で、線の細い優しげな顔立ちと、ひきしまった栗色の馬体を持つ若者です。
周囲は似合いの夫婦だとほめたたえ、二人はまばゆいほどに輝いて見えました。
婚礼の宴が終わり、片づけも済んで使用人たちが泥のような眠りに沈むころ。

ハナエだけが眠ることもできず、幾度となく寝返りを打ち続けていました。
目をとじていても、まぶたの裏にはくっきりと絵が浮かびます。
考えてはいけない、と言い聞かせるほどに絵は鮮明になっていきました。

白い身体に浮かぶ汗
血の混じった汁が伝う足首
かすれた喉から吐き出される声

これはもう、夜風に当たり頭を冷やすしかない、と決意したハナエは起き上がり、そっと部屋を出ます。
庭に出るとさわやかな風が花の香りを伝え、澄んだ空に月が浮かんでいました。
夜が美しければ美しいほど、ハナエはみじめな気持ちになります。
こんな晴れの日に、みにくい気持ちを抱いているのは自分だけなのだと、また少し、涙が流れました。

「いやあ、飲まされた飲まされた」
場違いなほど陽気な声に驚き、ハナエはあわてて物陰に隠れます。
「お義父さんがあんなにお酒に強いとは。まったく、あのままつきあっていたら朝になっていたよ」
そうして蹄を響かせて現れたのは花婿である青年です。
「飲み過ぎだわ、貴方もお父さまも。きっと明日は起きられなくてよ」
そう言うのは彼と腕を組むお嬢様でした。
ハナエは胸にずきりと痛みを感じつつも、二人から目を離せません。
「お義父さんはきっと寂しいんだよ。だから邪魔してるんだ」
「邪魔?」
「こう酔っ払っては、せっかくの初夜だけどなにも――」

花婿の言葉を遮ったのはお嬢様の唇でした。
背伸びして口を吸うお嬢様の腰に花婿は腕を回し、引き寄せます。二つの影はしばし、溶け合いました。
やがて、かすかによろめきながらお嬢様は身体を離します。
「やっと、できた」
お嬢様は軽いため息とともに囁きました。
「初めての、口づけが出来てよかった」
小さな声は風に乗り、ハナエの耳に届きます。
その艶めかしい声はハナエの心を打ち砕きました。
ああ、本当ならば、
あのとき、自分が良識なんてものに縛られていなければ、
あの口づけは自分のものになっていたのです。
『初めての口づけは、夫になる人と』
そんなことさえ言わなければ――
「ごめん、さっきは、なにも出来ないと言ったけど」
そう言って荒々しく抱き寄せる花婿を、お嬢様はまた遮ります。
「大丈夫。準備は、出来ています」

ハナエは月の光に照らされた二人が抱き合い互いに求め合う様をずっと、見つめていました。
0100姫馬ならし17/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:25:38.65ID:tYZFHvG0
**

それから三月が過ぎて。

ハナエの身にはこれといった変化はありませんでした。
もちろん一時は思い詰め、職を辞すことも考えたのですが、これまで通り働き続けたのです。
異国の地で新たに職を求めるのが難しかったから、というのもあります。
だがそれ以上の理由は、ハナエが怒り狂っていたからでした。
『ならし係』という頭のおかしい制度や、軽んじられる立場や、
なにごともなかったようにふるまうお嬢様への怒りに、我を忘れていたのです。
これがどこにでもある、ありふれた制度だというのなら、
そのために苦しんでいる自分は、まったくばかみたいではありませんか。
だからハナエは、こんなことはなんでもないし、
自分はお嬢様のことなどなんとも思っていないのだ、ということを証明するため職に留まったのでした。

だから、お嬢様がどうやら懐妊したらしい、という知らせにも、ハナエはそれほど動揺しないで済みました。
「あれほど仲がよくていらっしゃるんですもの。ふしぎではないわよね」
と落ち着いた声で返すことさえ出来たのです。
「あーあ、でも残念」
ハナエに噂をもたらした馬人の同僚はため息をもらします。
「これで旦那さまはお役ごめんでしょう? 目の保養になってたのに帰っちゃうなんて」
「……あの、帰るってどこへ?」
「ご実家でしょ。あ、それとも兵役かしら? 
どっちにしろ、子供を作る間しか男の人って居着いてくれないのよねえ」
ぽかんとしたハナエを見て同僚は初めてなにかに気づいた様子でした。
「やだ、もしかして知らないの? 普通人はこうじゃないわけ?」

そう、もちろん普通人は「こう」ではないのです。

建国当初から現在に至るまで、馬人国は傭兵を主な産業としてきました。
高い膂力と機動力を持つ馬人兵はどの軍でも重宝されたものです。
一方、国に残る馬人の女は男に代わって畑を耕し、家を守る役割を持ちました。
この国では、男の数が戦によって減りやすいこともあって、
結果、一妻多夫の母系家族制へと移行していったのです。

ハナエは、自分の主人宅のように男性が当主をつとめる家は少数派で、
ほとんどの場合女当主を頂いているということを、これまで知らずにいたのでした。
言われてみれば思い当たることもあります。
同僚にやけにやもめが多かったり、
馬人の女性がちょくちょく夫を取り替えているように見えたのはこういうことだったのか、
こんな根本的なことに気づかずにいたのか、とハナエは愕然としました。
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