「恵美、はっきり言ってお前は美人だが、全くエロさを感じられん」
「はあ? な、何言ってんのよ、アンタ。私が美人?」
「ああ、お前は美人だ。だが全く劣情を誘わん」
「美人、美人って……いいわよ、アンタなんかにそういう目で見られなくても」
「いや、おかしいだろ。お前程の美人なら若い男なら変な気持ちになって当然だ。
 だが、俺たち悪魔やサリエルみたいな天使はおろか、アルバートやオルバみたいな人間にもそういう目で見られていない節がある」
「知らないわよ。勇者のカリスマ? とか悪魔の血の匂い? とか天使の血?
 とか色々混ざってそういうの飛んでるんじゃない?」
「お前は男から色気ないとか言われて傷付かんのか」
「いざする時に困らなきゃ別に良いわよ。美人って言ってくれたし」
「だから、いざする時に相手をその気にさせられなかったらどうすんだよ」
「それは……さすがに傷つくかもしれないわね」
「……試しに脱いでみろ」
「はぁ!?」

という話を思いついた