はたらく魔王さま!でエロパロ Part2
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00501話冒頭ネタ(4/5)2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:VeAf8FtY
 どこをどう逃げたのか記憶にない、だけど幸運にもそれ以降魔物に遭遇することもなく街から脱出することに成功していた。
 助かったという安堵の気持ちは無かった。ただ、とにかく街から、ナタリーのいた場所から逃げ出したかった。
 それからどこをどう逃げたのか。気づいたときには魔物討伐に向かう軍隊に保護された。

 そして……

「う、嘘、あ、あなたっ!」
「シェリーっ!良かった!アーニャも!」

 両親とは再会することは叶わなかったが、私とアーニャは夫と再会することができた。
 それがどれだけ幸福なことかすぐに理解することができた。数日後、軍隊によって魔物が撤退した街に戻って、その悲惨さに言葉を失ったから。
 数多くの遺体のほとんどは食い散らかされ、すぐに身元のわかるようなものは少なかった。

 そして、その遺体の中にナタリーは居なかった。それだけでなく行方不明者のほとんどが女性で……それも子を成すのに適した年齢の若い女性ばかり。
 そのことが何を意味するのか誰も口にはしなかった。

 結局、ナタリーがその後どうなってしまったのかわからない。もちろん最後に私に気づいたナタリーが何を思って手を伸ばしたのかもわからないまま。

 だけど、どう言い訳したとしても私はナタリーを見捨てて逃げたことに変わりない……友人だと思っていた私に裏切られた瞬間、ナタリーは何を思ったのだろう。
 私はいくら考えても結論の出ない思いを抱いたまま生きていくことになるのだろうか。

 あの日から数ヶ月、以前より小さな街だけど新しい街で生活を始めた私だったけど、ナタリーを見捨てたことを夫にも言えずに胸の内に秘めて考え続けた
 でも、今となってはそれもどうでも良いことになろうとしていた。

 難しいことじゃなかった。ただ彼女は全てに絶望しただけ……そう、今の私のように。

「ぎゃーっ!」
「いやぁ、誰か、助け、ひっ!」

 あの日と同じように、街のあちこちで火の手と断末魔の悲鳴があがっていた、だけど、あの日と違っているのは……私のすぐ横に、首と胴体が切り離された夫の死体が転がっていることだった。
 私は夫の変わり果てた姿をぼんやりと見てから、あの日のナタリーのように服を破られ全裸にされた私の上に乗って激しく腰を振り続けているトカゲ顔の魔物の顔を見つめていた。

 そして、少し離れた場所では……、

「お姉ちゃんっ、助けてっ、ひぃっ!」

 妹のアーニャが何本もの剣で串刺しにされた夫の横で、獣のように四つんばいにされて豚顔の魔物に背後から犯されていた。
 今になってアーニャを犯している魔物がナタリーを犯していた魔物と同じ種類だったことに気づく。

(ああ、その魔物って繁殖力が……)

 そんなことを考えていると、魔物が吠えるような咆吼をあげた。
 アーニャの腰を掴んだままその動きを止めて、あの日のナタリーが犯されたときと同じように。
00511話冒頭ネタ(5/5)2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:VeAf8FtY
「あ、嘘っ、中に、出て、いやぁ、魔物の子なんて、いやぁ!」

 ああ、そういえば昨日アーニャに教えてもらったっけ、なかなか子供ができないけど子供が欲しいって……教会に寄付をして受胎を活性化させる魔法治療をしてもらうつもりだってことを。
 今朝、嬉しそうに教会に出かけていったからきっと今夜そのつもりだったはず、今夜一夜限りの効果しかないけれどそれなりに高額な寄付を募るだけに効果が確実な方法で、何も無ければアーニャの胎内に新たな命が確実に芽生える予定だった。
 そう、愛する夫との子供が……だけど、今夜アーニャの胎内に芽生える命は夫との子供ではなく豚顔の魔物の子で……そして、私も。

 あ、今の感覚……私の胎内にも魔物の精液が拡がっていく。

 声にならない声をあげたトカゲ顔の魔物の交尾。それは人間の男では届かない場所、信じられないほど奥深くにまで挿入された指よりも細い管のような生殖器から暖かい精液が注ぎ込まれた感触を感じていた。
 異種族のメスに確実に種付けをするために進化した人間にはあり得ない形の魔物の生殖器。
 身体の奥でむず痒い感覚があるのは、きっと身体がどんな状態であろうとも受胎させてしまう何か効果があるのかもしれない……私は再び、夫の死体に視線を向ける。

 ごめんなさい、あなた。私、あなたの子供、産むことができなくて。

 きっと私とアーニャはナタリーと同じように、魔物の子を産み続けることになるのだろう、そして二度と人間の世界に戻ることはできない。
 私もアーニャもいつか気が狂って楽になれるのかもしれない。でも、それはいつになるのか……それまでどれだけの魔物を産めばいいのかしら……。

 私はそんなことを考えながら、次のトカゲ顔の魔物の生殖器が私の胎内奥深くに入ってくるのをただ受け入れていた。
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