【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6
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0001名無しさん@ピンキー2013/08/27(火) NY:AN:NY.ANID:dn8Mrsha
ドラマ・映画「TRICK」、スピンオフドラマ「警部補 矢部謙三」のエロパロスレ
トリックと矢部謙三のCPなら何でもどんと来い

前スレ【貧乳】TRICK・矢部謙三でエロパロ【巨根】part5
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272800412/

まとめ保管庫(更新停止中)
http://www16.atwiki.jp/lovetrick/
0105名無しさん@ピンキー2014/01/20(月) 21:44:44.87ID:LzR+kNb4
映画ネタバレ妄想



14年の記憶がない山田に、実はプロポーズもした婚約者同士だと刷り込む上田。
エッチしてる時に巨根の衝撃で記憶を戻す山田。
0106名無しさん@ピンキー2014/01/20(月) 22:38:44.80ID:tfdTu3PQ
映画バレ厨二妄想
(東〇テレビ昼ドラ的?)




記憶喪失のままだが
しばらく経つと上田の自分を見る眼差しに愛情を感じつつ
今の自分ではなく過去の自分を見ていることに切なさを感じるが、どうしようも出来ないことに苛立ちを覚える。
思い余って「抱いてくれ」と正面からぶつかるが、上田に拒絶され…

あーもう自分テラアホス
0107名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 01:45:16.52ID:JaStS8A7
映画バレ




以前「奈緒子が記憶喪失になるネタを妄想して楽しんでる」と書いたが、まさか現実になるとは
文字の力w
今回は何気ないボディタッチや雑魚寝の距離感にドキドキしてしまったよ
上田を心配する奈緒子がとにかく健気で可愛かった
船で上田の腫れ物を発見した時の「上田さんこれ!」「…キャーッ!」「うわあああ!」「キャーッ!イヤアアアッ!」がなぜか可愛くて萌えた
0108名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 02:49:47.81ID:FArbaUNE
>>107
バレ注意



その後上田の治療中に一晩あの岩の上ですごす奈緒子がかわいすぎた…
0109名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 06:12:48.64ID:mcY7u/xv
映画バレ



腫れ物で魘されてる時「山田…山田」と山田の名を呼んだり美人とか言っちゃう上田に萌えた。

ところで、上田ってよく依頼先の女性に惚れることがあったけど、
仲間由紀恵似の美人の山田に初対面時に実は一目惚れしてた、てことはないのかな?
0110名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 06:44:32.30ID:6gYhkTZh
バレ





新作SP3と映画では初めて山田が若い男やら半裸の男と仕事

一方の上田は映画で男に迫られるという最後だからか貴重なものを見たww
0111名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 09:09:02.84ID:JaStS8A7
「水飲むな、虫に刺されるな、迷子になるな」
コクン(`・ω・)
が可愛すぎてたまらん 
海外旅行に大はしゃぎな奈緒子を見てるだけで幸せ 
0112名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 09:35:44.73ID:6gYhkTZh
>>111
そこは上田がおかんというかおとんというかこの保護者め!と萌えたぎったwww
0113名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 15:33:19.11ID:2iwzgtL3
バレ










雑魚寝で謎解きしてる時の上田の足は明らかに奈緒子狙ってるw
奈緒子が気付いて足引っ込めたとしたら更に萌える
0114名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 16:31:11.58ID:6gYhkTZh
>>113





いくらヒガシも北村も居なくなったとは言え家の作り的に
物音筒抜けどころか隣に丸見えですよ教授…と思ったwww
01151132014/01/21(火) 17:10:55.28ID:2iwzgtL3
>>114
こうですね分かりますん
つかヒガシ繋がれて居たよね?









「上田」
「何だ」
「当たってる」
「当ててるんだ」
「水虫が伝染る」
「そんなものは無い」
「こそばゆい」
「嫌なら避けろ」
「……」
「……避けないのか」
「上田」
「何だ」
「へたれ。変態。童貞」
「なっ」
「……足だけで良いんですか」
「……you」

「あ〜まだるっこしい!さっさとヤらんかコラ!」
「矢部さん矢部さん!声大きいですー!」
0116名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 17:28:03.95ID:6gYhkTZh
>>115





当ててんだよワロタ
ヒガシは繋がれて隣室の矢部秋葉と一緒
でも部屋の仕切りあっても
扉もカーテンor蚊帳的なものもないから丸見えというね…
0117名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 18:19:26.59ID:THjb5mmh
上田は出会った頃は
ほれてたかは知らないけど
奈緒子を女性として扱ってるよねw

クルマがきたときとか、
死体を見たとき、
母の泉に捕まった時も…
最初から奈緒子はかなりの変人だったはずだけど
上田は奈緒子にやさしかった。

問題は奈緒子だよ
上田がかばってくれても、
車にむかってどなってるし、
俺のことは気にするな
といわれたら、はい喋ります(即答

それでも上田は奈緒子をかげながらサポート
してるし、
気持ちを伝えようとしてるし…
アパートに入れない時もどうにかしてくれてるのに…


そして今回の映画で
上田の努力はまきもどしという
0118名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 00:11:58.47ID:YetBC/w6
最近、食わず嫌いだったテレビシリーズ3を見て、最終回に萌え狂った。
頭ごつんとか、プロポーズとか、リアルタイムのスレがどんな反応だったのか知りたい。
0119名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 00:29:15.47ID:E00gJoSL
romってたら見つけたけど、>>44の書き込みが映画の未来予知だね。すごいw
0121名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 09:33:44.24ID:wjww2B0a
映画のラスト見て滾ったにも拘らずエロなしごめん。
上田×山田




得意満面に手品を披露する自称霊能力者の女を見詰め、上田は涙腺が緩むのを自覚した。
一年間ずっと、片時も忘れることは無かった。
言いたいことはたくさんあるのに何も言葉が出てこない。
十五年前やって見せたのと全く同じ手品を披露し終えた彼女は、至極優雅に微笑んで――上田にそっと手を差し出した。
「……」
必死に我慢していた涙が上田の目の端からぽろっと零れる。
それを見た奈緒子が少し怪訝な顔をするが、上田はそれに気付く余裕がなかった。
恐る恐る手を伸ばし、差し出された華奢な手のひらにそっと己の手を重ねる。
触れたら消えてしまうかも知れない。
これは俺の願望が創りだした幻かもしれない。
そんな懸念が頭の片隅に浮かんだが、上田の手は奈緒子の手をすり抜けたりはしなかった。
触れることの出来る、質量を持った実体が確かにそこにあった。

幽霊でもいい、もう一度会いたいと思っていた女が、生きて自分の目の前にいる。

――もう我慢など出来なかった。
上田の手の中にすっぽり収まる小さな手、それをしっかりと握りしめ、立ち上がる。
「山田……山田ッ!」
奈緒子の驚いた顔を間近に見ながら、そのまま抱きしめようと肩に腕を回し……机にそれを阻まれる。
派手な音を立てて激突した机を邪魔そうに迂回した上田は、山田の正面に立つとその顔を改めて眺めた。
長い黒髪。色の白い肌。どこか硬質な印象の顔立ち。
「あ、あの……お金……、賞金……」
がめつい性格も変わっていない。一年ぶりの再会だというのに。
――まったく、この女は。
あまりにも普段通りの奈緒子に、知らず上田の唇は綻ぶ。
「賭けはYOUの勝ちだ。
 寿司でも餃子でも、すき焼きでもなんでも好きな物を食わせてやる」
言いながら、そっと奈緒子の頬に触れる。
「え、あ、いや、そのっ、すっすっ寿司っ寿司寿司餃子!?」
長身を屈め、顔を近付ける上田に奈緒子が慌てる。
意味不明に寿司と餃子を連呼しながら逃げようとする奈緒子を捕まえ、強く抱きしめる。
「山田」
名前を呼ぶと腕の中の奈緒子が大人しくなった。
「……おかえり」
奈緒子の耳元で上田が囁く。万感の思いを込めて。
抱きしめられた奈緒子はもぞもぞと身じろぎし、上目遣いに上田を見やる。
そして小さな声で「……ただい、ま?」と応えた。

   ***

一方その時、研究室の扉の外で。

「……なんや、そのまま一気にいかんかい!」
扉の隙間に張り付いて覗きをしながら矢部が悪態をつく。
その背後で石原が秋葉を羽交い締めにしている。
「兄ィ、わしも見たいよ〜」
「山田奈緒子萌へ〜……げふっ。
 あの初代もう乱入しようとしないので手を緩めて下さ……ぐほっ、がくっ」
擬音付きで気絶する秋葉。その手には『実は記憶喪失でした!ドッキリ大成功!』の看板が握られてたとかなんとか。
0123約束 1/22014/01/23(木) 15:36:55.46ID:JBFRM2ee
便乗して映画ネタ
本スレとか見てたら上田モノローグだけでエロなし。

〜〜〜〜〜〜〜

あの一連の事件から、3か月が過ぎた。

あの後、自分がどうやって帰国してきたのか、その記憶が曖昧ではっきりしない。

多忙な日々の中、大変気が重かったが、里見さんへの報告を済ませ、気付いたらあのアパートの前にいた。


―――もしかしたら、すれ違いに帰って来ているかも知れないと、我ながら非科学的な事を思いながら。

だがしかし、当然部屋の主はいつ行っても戻ってくる気配はなかった。



胸の貧しい、いやしくも根性がねじ曲がった食い意地の張った欲深い女が、俺の前から姿を消した。

たったそれだけの事だ。

むしろ体よく厄介者払いが出来たと、この先社会的義務として付き合わなくても良くなったことを、両手を上げて万歳三唱し、赤飯を炊き、尾頭付き鯛を焼いて祝うほど喜ぶべき事なのだ。


なのに何故、



―――何故、こんなにも。



多忙な日々の合間、時々あのアパートを訪れては一人、茶をすする。
たまたま、渡航前に山田がいつものように家賃滞納していた為、それならと寛大かつ偉大な俺は前もって、大家さんに家賃を1年分まとめて払っていた。単純な厚意だ。

ただ、支払いがうっかり帰国後になってしまったのは、大家さんに対して大変すまないとは思ったが。
0124約束 2/22014/01/23(木) 15:38:40.46ID:JBFRM2ee
自分の部屋とは違う場所に身を置くのは、より明晰に脳細胞を活性化させる為、そう、必要性からなのだ。


部屋のインテリアをそのままに残しているのも、以前と変わらぬ環境が一番いいという事以外、特別何もない。
強いて挙げるならば、里見さんの母心に対する気遣いだ。

決して、未練などという感傷によるものからではない。


だが、世界はこの天才上田次郎を放っておいてはくれない。
日々問題は山積しているのだ。
それに対して多忙な中でもベストを尽くさなくてはいけないのだ!

ベストメガネドレッサー賞に科学と人類大賞やノーべル物理学賞etc…全ての賞と名のつくものも、俺の受賞を今や遅しと待っているのだから。


それに、俺は義理堅い男だ。



もしも………もしも、
一年後、彼女が本当にあの約束通り。



その時は…


その時こそ、俺は君に―――

<END>
以上です。
0125名無しさん@ピンキー2014/01/23(木) 20:47:01.71ID:TudX8pJz
>>123
萌えるよりも先に、あの後上田がどうしたのかというのが綺麗にまとめられてて驚いた
1年分の家賃を払う上田泣けるよ…
神がたくさんいて嬉しい
ありがとう
0126名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 13:52:00.46ID:yBhHj/a8
映画バレ







洞窟地下の着火場所、あれ一段高く設えられてなんだか門のようだったけど
あそこで火をつける=門構えに火、っていうことでいいのだろうか
火をつける呪術師の行為そのものが「門構えに火」って事でいいんだろうか
そしてこのスレ的には上田を逃がすためでもあるから、
山田の着火行為=「門構えに火」=上田へのメッセージってことでいいんだろうか

見終わっていろいろ思い出しながらそこに気づいて泣いた
深読みすぎたらごめん
0128名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 19:37:28.55ID:VApXqkDp
矢部視点 
映画ネタバレ注意 



爆音が収まったのを確認して外に出てみると、村人たちが神妙な顔で集まっていた。
静かに何かを告げ、ゆっくり立ち去っていく。

「…なんて言うてたんや?あいつら」

加賀美は目を伏せたまま、小さく呟いた。

「…『ボノイズンミは我々を守って死んだ』と」

死んだのは目の前で確認したというのに、今さら何を言いだすのか。
…いや。待て、――「今」の、ボノイズンミは

「…や…矢部さん…」

呆然としている秋葉を連れ、あの洞窟に向かった。
あの女が死ぬとは思えない。
けろっとした顔で帰ってきて、上田先生とじゃれ合っているに決まっている。

「…先生…」

洞窟の奥、上田先生は静かに岩をかき分け、土を掘り起こしていた。
血の滲んだ指先。
顔を伝う水滴は、汗か、それとも涙だったのか。
声を掛けることができなかった。
0129名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 19:40:45.69ID:Tda6gSAZ
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
0130名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 19:42:09.15ID:VApXqkDp
帰国後。
事件の報告や後処理で慌ただしい日々を過ごし、数週間ぶりに駄菓子屋に立ち寄った。

「……!!矢部くん。お帰りなさい」

警視総監の娘が、強ばった笑顔で俺を迎える。
総監や秋葉から何か聞いたのかもしれない。

「…土産、遅なったけど」
「…嬉しい。ありがとう…」

お喋りなこいつにしては珍しい沈黙が流れる。
何をするでもなくぼんやりと駄菓子を眺めていると、ガサガサと袋を破る音がした。

「矢部くん見て!どう?似合う?」

小さい体に似合わない、アンバランスなマスク。
思わず吹き出した。
――久しぶりに笑った。

「…矢部くん!」

小さな体が、ぎゅっとしがみついてくる。
マスクを外してやると、ぼろぼろと涙をこぼしていた。

「な、何や?どうした」
「…無理して笑わなくていいんだよ」
「…お前が笑かしたんやろ。子供が気ぃ遣うな、アホ」

頭を撫でてやりながら、ふと、棚の陰に落ちている一枚の紙に気付く。
床に屈んで覗き込むと、薄汚れたトランプだった。
以前あいつが来た時に落としていったのだろうか。

――山田。

山田。

「……山田。…山田…!」
「…矢部くん」

立ち上がれなくなった体を、小さな手がそっと撫でている。
あれから一度も口にできなかった名前を、ただひたすら呼び続けた。

0131名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 20:11:42.62ID:1SKNxAKo
>>128
GJ!
平静装ってるけどダメージ喰らってる矢部萌え
未来ちゃんいい子だなぁ
0132名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 17:59:54.53ID:W0cU4N61
秋葉視点も書いてみようかな
秋葉の初登場の時って奈緒子に萌えてるだけだったけど、映画では普通に会話しててなんか空気感が良かった 
パーフェクトBOOKで「自分の中の裏設定はありますか?」みたいな質問があって、
秋葉の中の人が「萌えーって言ってるだけじゃなくて、本当に奈緒子さんのことが好きなんです」って言っててキュンとしたw
それからは秋葉の一歩引いた片思いに萌えてる
0133名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 20:21:43.90ID:NEAxeq80
>>132
>本当に奈緒子さんのことが好き
なにそれ萌える
秋葉視点読みたい是非是非
0134名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 20:53:57.06ID:kO7ShDpv
秋葉の「奈緒子さん」っていう呼び方がすごく可愛くて好き
一応バレなので改行











小説だと「奈緒子さん、矢部さんを見捨てないで」って台詞があって萌えたんだけど
映画では絡みが少なくて残念
0135名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 21:16:16.81ID:W0cU4N61
バレ注意

>>134
矢部に奈緒子が「助けたら本当になんでも言うこと聞くのか?」って言ってるけど、
その前に「言うこと聞く」って言ってるシーンがないからカットされてるんだろうね
やむ落ちで復活求む!

「奈緒子さんどちらへ?」もなんか良かった 
優しい…
0136名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 23:12:12.23ID:zpBC/3yz
流れ豚斬りスマソ

劇場版2見返してたら
曲と共に荒川河川敷でほのぼのつか爽やかなEDだよなあと
何気にラッキー・マリア歌詞検索



最後のフレーズ
「忘れずにいてね
輝く未来を」

ラストステージ後の今は本当に切ない
0137名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 23:15:03.28ID:zpBC/3yz
スマソ
最後抜けてた

「忘れずにいてね
輝く未来を信じて」
だった
0138名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 23:17:10.52ID:dgp+gD+m
>>136
あーそんなことを聞くとエンドロールと上田の顔を思い出して
また観たくなるジャマイカ
0139名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 23:40:38.50ID:tsMcjfCG
TRICKって言ったら鬼束だ、とは思うけれど
あれ歌った人、呼ばれてないんだよな、舞台挨拶…
0140名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 00:03:50.71ID:W0cU4N61
バトルロイヤルの月恋歌もいい 
歌詞全体が二人を現しているから全文読んでほしい
0141名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 00:09:38.93ID:cD05/EjH
>>140
ラストステージ観た後、月光とおんなじくらい月恋歌聴いてる
歌詞聴いてて山田と上田の姿しか出てこない
0143名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 00:24:02.88ID:pubC3BOl
月恋歌、鬼束の歌だと思ってたら違う人なのね。
歌声や曲の感じが似てる。
0144名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 03:08:53.69ID:b31fe+Nb
ラストステージ身に行ってからの余韻でドラマ初期から見てるんだけど
スキャットのときの矢部に見つかって上田のワキから手出してはっはっはーとかやってる奈緒子かわいいよ奈緒子
0145名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 08:42:48.55ID:w1HlKke1
秋葉視点
映画バレ注意 



温泉からの帰り道。
未来ちゃんが「パパに電話したら、記憶喪失の女の人の名前がわかったって」と慌てた様子で報告しに来た。

「…山田奈緒子さん、だって」

矢部さんは「よくある名前や」と言いながらも搭乗手続きを済ませ、
僕ももちろん、信じてはいけないと思いながら矢部さんについていった。

「…山田、奈緒子さん…?」
「…はい?」

矢部さんが「お前が見てこい」と頑なに言うので、仕方なく部屋を覗き込んでみた。
奇跡だ、と思った。
一目惚れした、大好きな人が再び目の前に。

涙が止まらなくて、
言葉にならなくて。

「…もう大丈夫ですよ。僕らは奈緒子さんの知り合いです」

戸惑った顔で頷く奈緒子さんは、まるで別人だった。
何も覚えていないのかと心配したけれど、話をするうちに、15年分の記憶を無くしていることがわかった。

「まあ確かに、昔のあいつは陰気やったな。アホやったけど」

その時は気がつかなかったけれど、
『今』の奈緒子さんにとって、矢部さんや上田先生より先に知り合ったのは僕なんだ。

「秋葉さん」

顔を見せると、奈緒子さんが僕の名前を呼び、少しだけほっとしたように笑う。
それだけで幸せだ。
矢部さんと相談して、奈緒子さんが見つかったことは上田先生にはまだ知らせていない。
でもきっとすぐに、二人は出会う。
その時奈緒子さんが笑っていてくれたら、僕は幸せだ。

おしまい
0147名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 10:59:35.64ID:9D/qCjZm
>>145 みすみす有利な立場をふいにして、それでも幸せって・・・いい奴だ・・・GJ!
0149月光12014/01/26(日) 14:26:49.41ID:YPcCKbAa
月光が頭から離れないので書いた
反省はしていない
タイトル入れるのでバレが駄目な方は避けて下さい



「さよなら」

彼女の声を最後に聴いてから、随分時間が経った。
彼女は家族でも恋人でもなかったから、傍に居ない時間の方が、圧倒的に長い。
それは、彼の輝かしい人生の片隅に、何時の間にか紛れ込んでいた異物。
けれど、埋めようとすればする程、その空白に、潰されそうになる。

大学からの帰途、ひとり愛車を走らせる。
助手席に座る彼女の横顔を思い出す。
いつも変わり映えのしない、野暮ったい髪型と服装で、とても楽しそうとは言えない顔で。
振り払う様に頭を振り、カーラジオのスイッチに手を伸ばした。
先日受けた、『第31回人類と科学大賞・候補者に訊く』というインタビューが間も無く放送される筈だ。
スイッチを入れると、まだ番組は始まっていないらしい。
ピアノの旋律が流れ始めた。
何という歌手の歌だったか。懐かしい歌だと思った。
0150月光22014/01/26(日) 14:31:54.27ID:YPcCKbAa
───目的の村へ向う途中、彼の話に飽きたのか、彼女は無言でカーラジオのスイッチを入れた。
ピアノの旋律が流れ始める。
「あ。この歌」
「好きなのか」
「いや。聴いたことあるなって」
「時代劇しか観ないyouは知らなくても無理は無い。これは今流行りのドラマの」
「お前、ドラマとか観てるのか。意外だな」
「学生はこういう物が好きだからな。彼らとコミュニケーションを取るのも仕事の裡だ」
「へー」
「3歳でピアノを弾き熟しモーツァルトの再来と呼ばれた俺としては、こういうった音楽は……ってyou、何してる」
「何か食べ物ないか。腹減った」
「我慢しろ。鞄を漁るな!財布を出すな!カードを抜くな!」
彼女の頭を小突いた。
どうにも間の抜けた空気の車内に、場違いに切ない歌声が流れる───

彼女と出会った頃に流行った歌だ、と思い出す。
昔と呼べる程の歳月を伴った思い出。
けれど、彼女の記憶に伴うのは、生々しい喪失感。
痛みは、彼女を運命から攫えなかった、あの時の侭だ。
静かにピアノの旋律が流れる。
切なく、それでも強い歌声が結ぶ。

『こんな場所で どうやって 生きろというの』

いつか痛みさえ喪えば、その答が出るのだろうか。
審判の日が来る。

<了>
0151名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 19:40:09.89ID:w1HlKke1
ほのぼの秋葉×奈緒子さんを書いてみた
映画より前のお話
季節は春です


春だ。
春はいいなあ。陽射しも気持ちいい。
捜査をサボっている矢部さんを探しがてら川辺をふらふら散歩していると、可憐な女性の姿が目に入った。
地面に這いつくばっている、あの美しい黒髪と清楚なロングスカートは!

「奈緒子さあああん!」
「うおっ、秋葉」
「はい秋葉原人です!捜し物ですか?手伝いますよ!」
「…これ」

手に握られていたのは、つくし。
そっか…つくし取ってたのかあ…。可憐だなあ。
可愛い。奈緒子さん可愛い!

「春らしいですねぇ」

タンポポとかも似合うんじゃないかなあー、と周囲を見渡していると、
奈緒子さんは誇らしげにビニール袋を抱えて見せてくれた。
つくし、大量すぎやしませんか、奈緒子さん。

「すごいだろ。佃煮にするんだ」
「食用!?」
「手間はかかるけどウマイから」
「へえ。僕、食べたことないんですよ」
「食べてみるか?」
「え!生で!?」

奈緒子さんの無茶ぶりになら応えてみせる…!!
つくしを口に含もうとしたところで、奈緒子さんが鞄からタッパーを取り出した。

「夕方まで粘ろうと思って弁当作ってきたから」

つくしの佃煮、卵焼き、おにぎり。
シンプルなお弁当。

「い、いいんですか」
「一口だけですよ」
「もちろん!もちろんです!いただきます」

奈緒子さんと二人きり。
奈緒子さんの手作りお弁当。
奈緒子さんの箸。
ああ、こんなに幸せでいいんだろうか。
0152名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 19:42:13.77ID:w1HlKke1
「んん!美味しい!美味しいです、すごく。
奈緒子さん料理がお上手なんですねぇ」
「…卵焼きも食べていいぞ」

あれ。奈緒子さん、照れてますか?
可愛い!萌え…!

「はあ…幸せ。ごちそうさまでした」
「……秋葉っていい人なんだな」

えっ。
奈緒子さん、それは。
そのお言葉の真意は。

「上田みたいに文句ばっかり言いながらバクバク食べる奴とは違う」

ですよねー!
上田先生が基準ですよねー!

「あんなにあったら3日はもつと思ってたのに、昨日で全部なくなって。
『家賃を払ってほしければ、次は卵とじと天ぷらも作れ』って言うし」

そうか、上田先生は奈緒子さんの手作り料理を日常的に食べているのか。
そしてリクエストまで…!
上田先生め…!!

「こんなに料理上手で優しい奈緒子さんに酷いことを…。
じゃあ、僕が昨日の分もたくさん取ってあげます。
奈緒子さんがおなかいっぱい食べられるように!」

せめて、僕にしかできないことをしよう。
上田先生や矢部さんにはきっとできない、「素直に褒める」「すすんで協力する」。
ほら、奈緒子さんは嬉しそうに笑ってくれる。

「お前、やっぱりいいやつだ」

萌えー!

おしまい
0153名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 20:22:03.84ID:2c7QjrYY
>>149
月光の歌詞の破壊力凄いよね
映画の後だと尚更涙腺にくる…

>>151
素直に好意示してくれる秋葉って貴重な癒しキャラだな!
ほのぼのしたGJ!
0154名無しさん@ピンキー2014/01/27(月) 21:15:24.12ID:R4gj+IIb
>>151
山田が貴重な食料を分けてあげるなんて…秋葉は幸福者だな。ほのぼの萌えー。
0156名無しさん@ピンキー2014/01/27(月) 21:53:40.05ID:JnMqk6gA
初登場の頃は、秋葉×奈緒子に萌えを感じる日が来るとは全く思っていなかった
0157矢部山2014/01/28(火) 14:41:52.27ID:EfFdHHO2
誰か甘めの矢部山か石山を書いてくれ
0160名無しさん@ピンキー2014/01/28(火) 20:25:10.67ID:zpiGsJO0
上田の研究室のドアに手をついた奈緒子に立ちバックで攻める矢部が見たいと最近思ってるんだけど、
どうやってその展開に持ち込めばいいのか全く思いつかないので誰か書いてほしい 
0161矢部山2014/01/29(水) 11:50:21.86ID:3GuNLCto
正座待機。いつでも投稿頼む
0162名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 05:17:41.70ID:FC5NnVkM
>>160
それは例えば上田が会議とかで留守の間に、山田が上田の用意してた媚薬入りコーヒーかなにかを飲もうとしていたところを、
事件のアドバイスを請いにやってきた矢部が「喉かわいたんじゃ、ええやろ減るもんじゃ無し」とうっかり飲んじゃうとか。
ーーー
あるいは、
矢部が立ちバックのレイプがらみの怪奇事件を持ってくる。
矢部「先生、気づけば女子を犯してまう『子種ズボン』って本当にありえるんでしょうかねえ?」
上田「子種ズボン?」
矢部「いや、なんかこの間つかまえたちんけなレイプ犯がね、俺は無実や、悪いんは穿いてたズボンのせいや、って。
なんでも満員電車の中で女性と密着しとったら、いつのまにかどちらも着衣しておったにも関わらず女性が潮吹いてぶったおれて、おまけに中だしされておったんですわ」
上田「詳しく。特に科学的検証のため、行為の部分は詳細に」
山田「それ、おまえが聞きたいだけだろ!」

けど詳細を語るものの、山田も上田もピンとこなすぎて、矢部、着衣で実演。
→矢部のズボンが実はこの「子種ズボン」だったためにいつの間にか挿入される山田。
→でも、着衣してるので気づかない上田は「ふーむ、仮説として例えば、欲情した股間の熱によってズボンに仕込まれた形状記憶合金が男根を形作り……」などと暢気に考えている。

……という展開は思い浮かんだけど、エロがかけないのでここまでで私は置いていく。すまない。
0164名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 19:26:41.22ID:m74hFR3T
気付け上田いや気付くな上田www

自分も160のネタでバレンタイン絡みの話を書いてる
遅筆なんで間に合うか分からんが
0165名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 19:46:50.28ID:jQqylFTm
矢部山の甘甘書いてるって言った者だけどどうしても矢部が「こんなの矢部じゃない…」みたいになってしまって全然すすまないw 
他の神に期待
0166名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 10:53:16.57ID:EprMDuVQ
矢部山?上山?エロではないです。(たぶん)超ss


山田は綺麗になった。示し合わせているわけではないのに定期的に山田はワシの前に現れる。
色気というものは皆無だが、なぜか人を惹きつけるものがある。(仕事以外で)

そんな山田といつからか体の関係を持つようになった。きっかけは本当に些細な言い合いからだった。
だが抱いても抱いても心が手に入った気がしない。それがまたワシを煽った。
いつまでも少女のような山田が欲しくて仕方がなかった。

それはきっとあのセンセも同じやったんやろう。







続きは要望があれば書きます。初ssなもんですからいろいろと間違ってたり読みにくいと思いますがご了承ください。
0167名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 10:59:03.80ID:yVls7M2o
>>166
上田と付き合い始めたかセックスするようになって綺麗になったとか?続き気になります!
0168名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 12:33:48.11ID:EprMDuVQ
続きの要望が出たので書きます。 trickのcpでは一番矢部山が好き。もっとエロパロ増えろー。





「これ以上私の助手にちょっかいを出すのはやめてもらえませんか。」

センセの目はいつもより鋭く殺気のようなものさえ伝わってくる。
センセは、高学歴、高身長、高収入と3kとやらをそろえているのにも関わらず一回りも年下の山田に骨抜きにされている。
こんな愚かなことはないが、相手が山田なら仕方がないと思う。
アイツはそれくらい魅力的な女になった。

「わかってるとは思いますが、山田は私のモノですよ。」
「一回りも年下の女によくそこまで夢中になれますねぇ。センセぐらいものすごいお方ならもっとそれ相応な女のほうがお似合いになると思いますけど。世間的にも。」
自分でも痛いとこついたなと思ったがセンセは顔色一つ変えなかった。
ワシの方が山田には合っとる。
なのに、いつまで山田を手放そうとしないセンセに正直イラついていた。



ちょっと休憩。※このお話に山田は出ません。
0169名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 12:50:18.04ID:EprMDuVQ
「何を言われようが構いませんよ。山田は渡しませんから。」
「でしたら縛りつけておいたらええやないですか。そしたらこんな風にワシにも忠告せんでええし。」

「子供ができたんですよ。」
「・・・は・・・?」

一瞬何を言われたのか理解できなかった。
ようやく理解した時にはセンセは勝ち誇った顔で笑っていた。

「わかりましたか。これでもう山田と矢部さんの関係は終わりなんですよ。」

そういうことで、とセンセはワシの肩を叩いて歩きだした。
子供ができたら流石にワシも引き下がると思ったのだろうか。山田とその子の幸せを思って身を引くと。
そんなわけないのに。

「・・どっちの子でしょうねぇ。」

センセの歩みはピタリと止まった。
ゆっくりと振り返るセンセの目からはさっきよりも数倍強い殺気が出ていた。


「ワシもいっぱい出してしもうたし。でも山田が望んだことなんで仕方がないですよねぇ。」
「・・・・・矢部さん・・・・。」
「どっちの子かは生まれてからのお楽しみですねぇ。」

ぐっと眉間にシワを寄せたセンセの肩を、今度はワシが叩いてその場を後にした。
山田の腹にガキがいる。
どちらの子かはわからないがガキができたのだ。

センセはやっぱり甘い。
ガキができたから身を引くなんて、ワシはそんなええ人やない。

「さぁーて、これからどうしましょか・・・。」

ハッピーエンドになんてさせやしない。
0170名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 12:52:23.57ID:EprMDuVQ
頑張ったぁ。
私にはこれが精一杯です。
いろいろと間違っているとこもあると思います。

誰か私に矢部山を下さい!!!
0171名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 13:52:26.19ID:75oAVBya
GJ! ラスト付近は矢部の慇懃無礼っぽいかんじの声で脳内再生してた!
0172名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 14:07:33.31ID:EprMDuVQ
コメントありがとうございました。
これからも精進します。
0173名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 15:00:08.02ID:yVls7M2o
山田は二股なの?そういえばキャラには血液型の設定はあるっけ?
0174名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 15:48:59.41ID:EprMDuVQ
山田はたぶん両方好きという感じで書きました。
山田は二股とか考えてないと思う。
ただ両方欲しいだけ
公式で血液型は出てなかったはず
0175名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 15:53:23.73ID:EprMDuVQ
矢部山もうまいが石山もうまい。
神よ、どうか石山のエロパロを・・・
0179名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 18:35:24.70ID:yVls7M2o
ラストステージその後の上山でエロってこっちもシブにも個人サイトでもなかなか見かけないな。
あの後の上山でエロが見たい…。小説書けない自分が悔しい。
0181名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 02:41:34.82ID:grsYuN1O
そういや節分すぎたけど奈緒子は太い恵方巻き食べられたのかな
0182名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 02:51:33.81ID:J+g9iOD5
雪降ってるの見て思いついたお話 
矢部×奈緒子
映画より後の設定でもいいんだけどたぶん前かな


最近は偶然出先で会うことが多かったが、久しぶりに先生の大学に来ている。
研究室の扉を開くと、案の定こいつの姿があった。

「あ。矢部だ」
「おう。先生は」
「まだ講義中ですよ。それより矢部さん、こっち!見てください」
「何やねん」

急かされて窓際に向かう。

…あ。雪や。いつの間に。

山田はうっとりとした顔で窓の外を眺めている。
少しだけ女らしく見える横顔と、窓の外を交互に見つめた。
こいつは時々、子供のように見える。
こうしてはしゃいだり笑ったりしている時は、
なんちゅうか、意外と……可愛い―――

「ほら、こんなところに焼き芋屋が来てる!珍しい!」
「…お前なあ!」

脱力して山田の額を叩いた。
俺の財布を狙っているのか、目がキラキラ輝いている。

「お前、まさかワシに買いに行けっちゅうんか」
「寒いから走ってこい。今日はバイトの給料が入ったから、矢部にも一本おごってやる」
「…なんやて?」

山田は自慢げに千円札を差し出す。
丹念に透かしを調べた。本物のようだ。

こいつの食欲はよく知っている。
金がないことも、人に優しくするなんてないということもよく知っている。
調子が狂う。
こいつは、時々ようわからん。

「これで貸しひとつ。今度なんでも言うこと聞け」
「ああ?ワシがお前に今まで何百も貸しとるっちゅうんじゃボケ!ほら行くで」
「待て!コートを着させろ」
「うるさいわ、走れ!」
「芋ー!」

無邪気なのか、強欲なのか、素直なのか、あまのじゃくなのか。
やっぱりこいつはおかしい奴で、やっぱり可愛いのかもしれん。

おしまい
0184名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 19:25:54.94ID:J+g9iOD5
雪シリーズ 
上田×奈緒子 

雪が降った。
次郎号を大学に置いたまま、山田のアパートに向かう。
お手製の土産を作りながら。

「上田…何しにきた」
「ほーら、雪だるまだよ」

手のひらサイズの小さな雪だるまを、山田は訝しげに眺めていた。
そして俺の器用さを褒めたたえようともせず、たらふく飯をおごらせた。
感謝の言葉もない。山田はそういう奴だ。
玄関先に置いておいた雪だるまはいつの間にか見当たらなかった。
まさか食べてしまったのだろうか…。

あれから1週間。
心優しい俺は、また山田の家を訪れた。
前日、食べるものを寄越せと大学に乗り込んできたからだ。
恵んでやった食糧は残っているのかと、冷蔵庫を確認する。

「……you、これは」
「わあっ!勝手にあけるな!!」

狭い冷凍庫の中、小皿に乗せられている小さな雪だるま。
この艶やかな丸い雪玉、細かく細工された顔。
間違いなく俺が作った物だ。

「……か、かき氷にしてみようと思って。
入れっぱなしにして忘れてただけです」
「それは違うな。昨日youに恵んでやった冷凍餃子が雪だるまの奥に入っている。
つまりyouは一度雪だるまを外に出し、餃子を入れ、もう一度大事に雪だるまを」
「帰れ馬鹿上田!捨てる、捨てますこんなの」

山田は俺が掲げた雪だるまを奪い、俺を睨みつける。
ふ、涙目じゃないかyou。
恥じらうというのはいいことだ。

「捨てろ捨てろ。そして…ほら、これを飾るといい」
0185名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 19:26:54.65ID:J+g9iOD5
小さな袋を山田に差し出す。
山田は袋の匂いをかぎ、座布団に座ると、袋を乱暴に破いた。

「…スノードーム?」
「好きだろう、こういう細々した飾りとか。雑貨とか」
「好きですよ。好きですけど。なんなんですか、このろくでもないデザイン」

特注品だ。
次郎号と俺の精巧なフィギュアに雪が舞う、芸術的なスノードーム。

「よくできてるだろ」
「よくできてるからろくでもないデザインだと言ったんです」

そう言いながらも、振り回しては雪が舞うのを眺めている。
気に入ったか。素直じゃないやつめ。

「はっはっは。どういたしまして」
「…私、まだありがとうって言ってませんけど」
「…『まだ』?」
「っ!!……ありがとう、ございます」

山田は悔しそうに唇を噛む。

机の隅の雪だるまは、まだ溶けていない。
山田の部屋は寒いからな。
俺は心優しい人間だ。
山田がスノードームに夢中になっている間に、もう一度冷凍庫にしまってやるとしよう。

おしまい
0189名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 22:18:13.77ID:kUuzBMtZ
GJ! 素直じゃない山田もやさしい(?)上田も可愛いなあ!!
<注:以下、SS読んで沸いた妄想>

 雪だるまを冷凍庫にしまった上田先生がスノードームを見に行ったら、山田が傾けてたせいで上田フィギュアだけが見事に雪で埋まってたりして……
山田「凍死」
上田「You……」
0191名無しさん@ピンキー2014/02/08(土) 11:57:41.28ID:+/+o/2Sn
上山田が好きだったはずなのに、いつの間にか矢部山を求め始めている。おかしい。
以下矢部山投下。ほのぼのしたのが書きたかったはずなのに。
0192ややこしい事 1/32014/02/08(土) 11:59:46.26ID:+/+o/2Sn
まーた、ややこしい事件に巻き込まれそうやなぁ。
そう感じると、自然と大学へ、上田の元へと足が向かう。山田も居るやろか、そんなことも脳裏にかすめる。
「何期待しとんねん」
会っても喧嘩ばかり、だいたいあいつのせいで、何度危ない目にあったことか。それでも、奈緒子のことがやけにちらつくのは何故だろう。
「嫌よ嫌よも好きのうち、ってか?」
あー、阿呆らし。1人悪態をつきながら、上田の個人部屋のドアに手をかける。
「センセーェ、ご機嫌うるわしゅっ、って何しとんねん山田」
「へっ?!やややや、矢部さんっ?!」
ドアを開けると、そこには今まさに思っていた女性がいた。
「まーっ、どこにでも現れよってコイツは」
毛布を身体に巻きつけ、やけに慌てふためいている。
「や、矢部、いいか、これ以上こっちへ来たら、来たら死ぬぞ」
「なに阿呆なこと言うとんねん」
「き、来ちゃだめ!何にもいないわ!なんにもいないったら!」
毛布に隠れるようにもぞもぞしている。頭隠して尻隠せず、悲しいことに生足が毛布からはみ出ている。
「ったく、何隠しとんねん。お前に隠すもんなんかあるかーい」
ずかずかと踏みより、怯えた奈緒子の毛布を奪い取ろうとした時、何かが側に落ちているのを矢部は拾い上げた。
「なんやこ...うわぁっ」
「あっ、」
拾い上げるとほぼ同時にそれが何か気づき、床に投げた。
「なんでこんな所にこんなモンが落ちてああぁお前らまさかここで」
「うー、上田のやつ。だから処理はきちんとしろとあれほど......!」
落ちていたのは、使用済みのスキンだった。
「うえー、触ってもた、触ってもた!えんがちょきった!と......あっ、ということはまさか山田お前、その毛布の下」
「そ、そうですよ。だから早く出て行ってください。あ、でも一応下着だけはつけていますよ」
どうやら隠していたのは、奈緒子自身であったようだ。
「大学でなんちゅーことをしとんのや」
「しょうがないじゃないですか!だって上田さんがトクウエおごってやるっていうから仕方なくここまで来て」
「なんや呆れた、寿司につられたんかいな!」
「そ、そんなんじゃないですけど......食べ終わったら、その、なんか、そういう雰囲気になって」
「どんな雰囲気じゃーい!」
「どんなって、そんなのどうでもいいじゃないですか。着替えちゃいますから、出て行ってください」
食って、ヤって、講義ってどないな身体しとんねん。その時、矢部の中で鎌首がもたげた。
「あー、上田センセはどこにおるんや?」
「上田先生なら授業で当分帰ってきませんよ。その後補講もあるらしくて。それが解ったならもういいでしょう、早く出て行ってください」
目の前には、あられもないであろう姿の山田が居る。そして、上田もまだ当面戻ってこないという。天使と悪魔がささやく。
「えぇい、辛抱ならん」
悪魔の圧勝劇である。
0193ややこしい事 2/32014/02/08(土) 12:00:39.69ID:+/+o/2Sn
毛布は剥ぎ取られ、悲鳴を出されないようにか、口で口を塞がれた。
「んっ?!」
突然の出来事に驚き、目を見開く奈緒子。必死に抵抗するものの、力強く押さえつけられそう簡単には抗うことはできなかった。徐々に舌が侵入してくる。
「ん~っ、んっ~!!!」
息が苦しい。必死の抵抗も虚しく、こじ開けられ、舌を舌で絡めとられた。噛みついてやろうと試みるものの、何故か矢部だと思うと出来ない。それでも、感じている自分が少し嫌だった。
「はぁ、はぁっ......なんてことをするんですか、矢部さん」
息も絶え絶え、今度は首筋を舐ってくる。
「ええやないか、もう」
よくはない。一体どうなっているのだ。
「なんや、下着ってシャツとパンツだけやないか」
面倒くさくなって、ブラジャーは後でいいやと思い、シャツとパンツだけを着用した自分がとても恨めしい。薄いシャツ越しに、乳首をつねられた。
「にゃっ......」
「感じる時もそんな言葉なんかいな」
ニヤニヤと意地が悪く見つめてくる。コリコリと指でなじったり、あま噛みをしたりと、だんだんと奈緒子の余裕は奪われていく。他の所は触れない、触れてくれない。頭の奥がじーんとしてきた。
「苦しそうやな、それとも、気持ちええんか?」
「はぁっ、ふにゅぅ、そんなわけ、あるか」
あれ? 違う、ちがうの。
「そんな顔で言うても、説得力ないで」
あぁ、じれったい。
「直接触ったら、もっと気持ちええかもなぁ」
布越しじゃなくて、もっと。
「こんな姿を上田センセが見たら、どんな反応をするやろ」
もっと、もっと、もっと、
「もっと、気持ちよくさせてください......」
わたしは
0194ややこしい事 3/3の12014/02/08(土) 12:04:23.92ID:+/+o/2Sn
あいつが堕ちた。
奈緒子は矢部の手をとり、自分のシャツの下へと拱いた。
「仰せのとおりに」
シャツをめくりあげ、思いきりくらいついた。
「あぁぁっ」
奈緒子の吐息がもれる。いつの間にこんな艶かしい女になったんや。舐り、いじり、あま噛みし、奈緒子の反応を楽しむ。
「だめです、だめ、おかしくなる」
「こっちでこんなんなるなんてなぁ、下なんて、どうなっとんのやろ」
パンツの上から触っただけで、ぐちょぐちょなのがわかる。パンツをずりおろして、ぬらぬらと光る秘部をひと撫でする。
「こんなにして、センセーでもワシでも誰でもええんか?」
奈緒子は違うと必死に首を横にふる。こんな美しい表情を、センセはいつも見てんのかいな。妬けるわー。
「なァ、そろそろこっちも我慢の限界やねんけど」
キスをすると、奈緒子は小さくうなずいた。
手を引き、上田の机まで連れていく。 いつも上田が使っている椅子に矢部が座り、その上に奈緒子を座らせる。
「いつもセンセはゴムつけとったんか?」
コクリと頷く。じゃ、ワシはつけへんで。矢部は奈緒子の中に熱り勃ったものを入れ、ゆっくりと動きはじめた。
なにがどうなろうと知ったこっちゃない。奈緒子はもうワシのもんや。
「ナマは始めてかいな」
「はじ、めて、ですっ」
もう、元には戻れない。
「んんっ、あっ、あっ、はぁあっ」
ずちゅ、ずちゅ、という水音と喘ぎ声が響く。柔らかな粘膜が、矢部のものを締め付ける。お互い、一心不乱に快感を求め合う。
ずっとこうしてやりたかった。山田が上田と懇ろなのはうすうす気が付いてはいたが、自分が出るような幕ではないとも悟っていた。
それでも、いつも顔をあわせる度に小憎らしいだけでなく、一生この女を愛してしまうのかもしれないと怖かった。自分はもっと、適当に、楽に、生きていただけのはずなのに。
「中に、出させてもらうわ」
2人は、絶頂に達した。一瞬の快楽に見えた奈緒子の姿は、蠱惑的だった。
0195ややこしい事 3/3の22014/02/08(土) 12:06:04.97ID:+/+o/2Sn
矢部はベルトとズボンをなおし、奈緒子は洋服に着替えた。金属的な音と、衣擦れの音のみの世界だった。
「私も、好きだったのかもしれませんね、矢部さんのことも」
「何言うとんねん、ただちょっと溜まっとっただけや。第一、矢部さんのことも、ってなんやねんな」
再び静寂が広がる。奈緒子は着替え終わり、ドアへと向かう。
「今度は、矢部さんも全部脱いでくださいね」
それじゃあ、また。と、矢部を残して奈緒子は出て行った。
おい、と投げかけたが、閉じられたドアが虚しく返すだけであった。


終わり
0197名無しさん@ピンキー2014/02/08(土) 12:45:09.50ID:418gB43V
>>192
GJ!
仰せのとおりにの台詞がえろい
貧乳ネタはどのへんにどんなのが入るんだ
0198名無しさん@ピンキー2014/02/08(土) 15:32:12.34ID:+/+o/2Sn
>>197
トンクス。
最後の溜まってた云々あたりに、貧乳相手に欲情云々を入れていた気がしたんだww
0199名無しさん@ピンキー2014/02/08(土) 23:45:26.38ID:csc8/m7W
GJ!
ナウシカ山田ワロタw
ヤッてたのがばれるあたりのサバサバした明るさも、悪態つきながらのちょっぴり切ないエロも素敵だ!
0200名無しさん@ピンキー2014/02/09(日) 23:29:30.52ID:jQnuzAPs
>>179
ラストステージ後の上山エロを思いつきはしたけど
なんか悲壮なことになってしまって、悲しくなって書けずじまいだ
ハッピーエンドの方がいいなあって思うせいで手が止まる
0202名無しさん@ピンキー2014/02/11(火) 03:47:38.62ID:nmdkH8Rv
>>201
上田も誰かに取られそうになったらわざと山田の悪口言って、こんな奴だから俺しか相手ができないですよアピールしそうだよね

一度でいいから上田の嫉妬シーン見たかった
0204名無しさん@ピンキー2014/02/12(水) 19:56:54.10ID:sxMkXYlX
上田って男女の産み分けについて論文書いてたよね?実験はできなかったけど。
「人生の勝利者達」で山田と子作りしたがってたから、漸く男女の産み分けを実践できる上田が見たい。
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